JP6237432B2 - ハイブリッド自動車の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド自動車の制御装置に関し、詳しくは、エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸とエンジンの出力軸と第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、第1モータおよび第2モータと電力をやりとりするバッテリと、を備えるハイブリッド自動車の制御装置に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車の制御装置としては、エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸とエンジンと第1モータとにリングギヤとキャリアとサンギヤとが接続されたプラネタリギヤと、駆動軸に接続された第2モータと、第1モータや第2モータと電力をやりとりするバッテリとを備えるハイブリッド自動車の制御装置において、シフトポジションが後進走行用ポジションのときには、前進走行用ポジションのときの動作ラインより目標回転数が大きくなると共に目標トルクが小さくなる動作ラインとエンジン指令パワーとを用いてエンジンの運転ポイント(目標回転数および目標トルク)を設定してエンジンを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置では、シフトポジションが後進走行用ポジションのときに、このようにして前進走行用ポジションのときより高回転数低トルク側の運転ポイントでエンジンを運転することにより、エンジンからプラネタリギヤを介して駆動軸に作用する前進方向のトルクを小さくして、後進方向の駆動トルクが小さくなるのを抑制している。
特開2010−163090号公報
上述の制御装置では、シフトポジションが後進走行用ポジションのときには、前進走行用ポジションのときより高回転数低トルク側の運転ポイントでエンジンを運転するから、エンジンや第1モータの回転数が大きくなりやすい。このため、第1モータの上限回転数を、第1モータの設計要件などから定まる過回転判定用回転数より低い範囲内において、後進走行用ポジションのときに、前進走行用ポジションのときより高い回転数とすることが考えられている。また、第1モータの回転数が上限回転数に近づいたときには、その回転数が上限回転数を超えるのを抑制するための制御を行なう必要があるが、この制御をシフトポジションに拘わらず一律に行なうものとすると、後進走行用ポジションのときには、前進走行用ポジションのときより上限回転数と過回転判定用回転数との差が小さいために、第1モータの回転数が過回転判定用回転数に到達しやすい(過回転となりやすい)。第1モータが過回転となると、それに起因する異常を生じるおそれがあることから、第1モータが過回転とならないようにすることが要請される。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、後進時に第1モータが過回転となるのを抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車の制御装置は、
エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、前記駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとりするバッテリと、を備えるハイブリッド自動車の制御装置であって、
前記第1モータの過回転判定用回転数より低い範囲内で且つシフトポジションが後進走行用ポジションのときに前進走行用ポジションのときより高くなるように前記第1モータの上限回転数に設定し、
前記第1モータの回転数が前記上限回転数に接近したときに、該第1モータの回転数を前記上限回転数に対して低下させるように前記第1モータを制御し、
その低下量は、シフトポジションが後進走行用ポジションのときに、前進走行用ポジションのときより大きい、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車の制御装置では、第1モータの過回転判定用回転数より低い範囲内で且つシフトポジションが後進走行用ポジションのときに前進走行用ポジションのときより高くなるように第1モータの上限回転数に設定する。そして、第1モータの回転数が上限回転数に接近したときに、第1モータの回転数を上限回転数に対して低下させるように第1モータを制御し、その低下量は、シフトポジションが後進走行用ポジションのときに、前進走行用ポジションのときより大きい。シフトポジションが後進走行用ポジションのときには、前進走行用ポジションのときより上限回転数と過回転判定用回転数との差が小さいが、こうした制御を行なうことにより、第1モータの回転数が上限回転数を大きく超過して過回転判定用回転数に到達する(過回転となる)のを抑制することができる。この結果、第1モータの過回転に起因する異常が生じるのを抑制することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 HV走行モードでの後進走行時のプラネタリギヤ30の各回転要素における回転数の関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 モータMG1の上限回転数Nm1max(Nm1max(D)またはNm1max(R))から回転数Nm1を減じて得られる値(Nm1max−Nm1)とモータMG1の上限トルクTm1maxとの関係の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車の制御装置を備えるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子(回転軸)がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子(回転軸)が駆動軸36に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。なお、本発明の「ハイブリッド自動車の制御装置」としては、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40とが該当する。
エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力されている。エンジンECU24は、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力されている。モータECU40は、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力されている。バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、図示しない電流センサにより検出されたバッテリ50の充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算している。
HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力されている。HVECU70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信可能に接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトレバー81の操作位置(シフトポジションセンサ82により検出されるシフトポジションSP)としては、駐車時に用いる駐車ポジション(Pポジション),後進走行用のリバースポジション(Rポジション),中立のニュートラルポジション(Nポジション),前進走行用のドライブポジション(Dポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行モード)やエンジン22の運転を停止して走行する電動走行モード(EV走行モード)で走行する。
HV走行モードでの走行時には、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算し、計算した走行用パワーPdrv*からバッテリ50の蓄電割合SOCに基づく充放電要求パワーPb*をを減じて車両に要求される要求パワーPe*を設定する。
そして、シフトポジションSPと要求パワーPe*とに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*を設定する。実施例では、シフトポジションSPがDポジションのときには、要求パワーPe*とエンジン22を効率よく動作させる動作ライン(例えば、燃費最適動作ラインなど)とに基づく回転数およびトルク(以下、この動作点を「燃費動作点」という)をエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*に設定するものとした。これは、エンジン22を効率よく運転するためである。また、シフトポジションSPがRポジションのときには、要求パワーPe*に基づいて燃費動作点より高回転数低トルク側の回転数およびトルク(以下、この動作点を「高回転数動作点」という)をエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*に設定するものとした。これは、バッテリ50の蓄電割合SOCの過度の低下を抑制すると共に、エンジン22からプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に作用するトルク(車両が必要とする後進走行用のトルクとは反対方向のトルク、以下、「エンジン直達トルク」という)を小さくする(例えば、後進走行での登坂時の登坂性能を確保する)ためである。
次に、エンジン22の目標トルクTe*とプラネタリギヤ30のギヤ比ρ(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)とエンジン22の目標回転数Ne*と回転数Neとを用いて次式(1)によりモータMG1のトルク指令Tm1*の仮の値としての仮トルクTm1tmpを設定し、設定した仮トルクTm1tmpを上下限トルクTm1max,Tm1minで制限してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する。ここで、式(1)は、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させるための回転数フィードバック制御における関係式であり、式(1)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。そして、式(2)に示すように、モータMG1から出力されてプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に作用するトルク(−Tm1*/ρ)を要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*の仮の値としての仮トルクTm2tmpを設定し、設定した仮トルクTm2tmpを上下限トルクTm2max,Tm2minで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。なお、実施例では、モータMG1の下限トルクTm1minは、負側の定格トルク(−Tm1lim)を設定するものとし、モータMG2の上下限トルクTm2max,Tm2minは、正側,負側の定格トルクTm2lim,−Tm2limを設定するものとした。また、モータMG1の上限トルクTm1maxは、詳細は後述するが、基本的には正側の定格トルクTm1limを設定し、モータMG1の回転数Nm1がシフトポジションSPに応じた上限回転数Nm1maxに接近したときには定格トルクTm1limより小さなトルクを設定するものとした。
Tm1tmp=-ρ・Te*/(1+ρ)+k1(Ne*-Ne)+k2∫(Ne*-Ne)dt (1)
Tm2tmp=Tr*+Tm1*/ρ (2)
そして、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*についてはエンジンECU24に送信し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
このHV走行モードでの走行時には、バッテリ50の蓄電割合SOCがバッテリ50の強制充電を必要とする閾値Sch(例えば40%など)より大きく要求パワーPe*が停止用閾値Pstop(例えば数kWなど)未満に至ったときなどに、エンジン22の停止条件が成立したと判定して、エンジン22の運転を停止してEV走行モードでの走行に移行する。
EV走行モードでの走行時には、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定し、値0をモータMG1の仮トルクTm1tmpに設定すると共に設定した仮トルクTm1tmpを上下限トルクTm1max,Tm1minで制限してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定し、上述の式(2)によりモータMG2の仮トルクTm2tmpを設定すると共に設定した仮トルクTm2tmpを上下限トルクTm2max,Tm2minで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
このEV走行モードでの走行時には、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sch以下のときや、ハイブリッド走行モードでの走行時と同様に計算した要求パワーPe*が停止用閾値Pstopよりマージンだけ大きな始動用閾値Pstart以上に至ったときなどに、エンジン22の始動条件が成立したと判定して、エンジン22を始動してHV走行モードでの走行に移行する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、HV走行モードでの走行時におけるモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する際の動作について説明する。図2は、HV走行モードでの後進走行時のプラネタリギヤ30の各回転要素における回転数の関係を示す共線図の一例を示す説明図である。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤの回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリアの回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2であるリングギヤの回転数Nrを示す。また、図中、「Nm1os」は、モータMG1の過回転を判定するための過回転判定用回転数(例えば、13300rpmや13500rpm,13700rpmなど)を示し、「Nm1max(D)」は、シフトポジションSPがDポジションのときの上限回転数(例えば、11800rpmや12000rpm,12200rpmなど)を示し、「Nm1max(R)」は、シフトポジションSPがRポジションのときの上限回転数(例えば、12300rpmや12500rpm,12700rpmなど)を示す。上限回転数Nm1max(R)を上限回転数Nm1max(D)より大きくするのは、以下の理由による。実施例では、上述したように、シフトポジションSPがRポジションのときには、バッテリ50の蓄電割合SOCの過度の低下を抑制すると共にエンジン直達トルクを小さくする(例えば、後進走行での登坂時の登坂性能を確保する)ために、高回転数動作点をエンジン22の目標動作点に設定する。このため、シフトポジションSPがDポジションのときよりモータMG1の回転数Nm1が大きくなりやすい。一方、HV走行モードでの後進時に、登坂路を長距離(長時間)に亘って走行する(要求パワーPe*が長時間に亘って継続して大きくこれによりエンジン22やモータMG1の回転数Ne,Nm1が長時間に亘って大きい)ことは希であると考えられる。これらを踏まえて、実施例では、上限回転数Nm1max(R)を上限回転数Nm1max(D)より大きくするものとした。これにより、HV走行モードで後進走行する際に、エンジン22やモータMG1の回転数Ne,Nm1がより大きくなるのを許容するから、エンジン22の出力パワーの低下を抑制することができ、バッテリ50の蓄電割合SOCの過度な低下を抑制することができ、登坂性能をより向上させる(登坂可能な距離をより長くする)ことができる。
図3は、モータMG1の上限回転数Nm1max(Nm1max(D)またはNm1max(R))から回転数Nm1を減じて得られる値(Nm1max−Nm1)とモータMG1の上限トルクTm1maxとの関係の一例を示す説明図である。図示するように、上限トルクTm1maxは、値(Nm1max−Nm1)が所定値α1(例えば、400rpmや500rpm,600rpmなど)以上の領域では、シフトポジションSPがDポジションでもRポジションでも、モータMG1の正側の定格トルクTm1limが設定される。そして、この上限トルクTm1maxは、値(Nm1max−Nm1)が所定値α1未満の領域では、シフトポジションSPがDポジションでもRポジションでも値(Nm1max−Nm1)が小さいほど小さくなる傾向で、且つ、シフトポジションSPがRポジションのときにDポジションのときより小さくなる傾向に設定される。図中、「αd」,「αr」は、それぞれシフトポジションSPがDポジション,Rポジションのときに上限トルクTm1maxが値0となるときの値(Nm1max−Nm1)の値であり、例えば、「αd」は、70rpmや100rpm,130rpmなどであり、「αr」は、170rpm,200rpm,230rpmなどである。実施例では、上述したように、この上限トルクTm1maxと負側の定格トルク(−Tm1lim)が設定された下限トルクTm1minとによって仮トルクTm1tmpを制限してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定するから、こうした図3の傾向に上限トルクTm1maxを設定することにより、モータMG1のトルク指令Tm1*は、シフトポジションSPがDポジション,Rポジションのときにおいて、それぞれ、モータMG1の回転数Nm1が値(Nm1max(d)−αd),(Nm1max(r)−αr)より高いときに上限トルクTm1maxによって負の値に制限されることになる。そして、モータMG1の回転数Nm1がシフトポジションSPに応じた上限回転数Nm1max(D),Nm1max(R)に接近したとき(シフトポジションSPがDポジションのときには値(Nm1max(d)−αd)より高いとき,Rポジションのときには値(Nm1max(r)−αr)より高いとき)において、シフトポジションSPがRポジションのときに、DポジションのときよりモータMG1の回転数Nm1を上限回転数Nm1maxに対して大きく低下させるトルク(負側に大きなトルク)をモータMG1から出力させることになる。上限回転数Nm1max(R)は、上限回転数Nm1max(D)より大きい即ち過回転判定用回転数Nm1osに近いから、このようにモータMG1を制御することにより、モータMG1の回転数Nm1が上限回転数Nm1max(R)を大きく超過して過回転判定用回転数Nm1osに到達する(過回転となる)のを抑制することができる。この結果、モータMG1の過回転に起因する異常を生じるのを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20の制御装置によれば、モータMG1の過回転判定用回転数Nm1os未満の範囲内でシフトポジションSPがRポジションのときにDポジションのときより高くなるようにモータMG1の上限回転数Nm1maxを設定するものにおいて、モータMG1の回転数Nm1が上限回転数Nm1maxに接近したときにモータMG1の回転数Nm1を上限回転数Nm1maxに対して低下させるようにモータMG1を制御し、その低下量が、シフトポジションSPがRポジションのときに、Dポジションのときより大きくなるようにするから、シフトポジションSPがRポジションのときに、モータMG1の回転数Nm1が上限回転数Nm1maxを大きく超過して過回転判定用回転数Nm1osに到達する(過回転となる)のを抑制することができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、プラネタリギヤ30が「プラネタリギヤ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40とが「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、第1モータと、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、前記駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、前記第1モータおよび前記第2モータと電力をやりとりするバッテリと、を備えるハイブリッド自動車の制御装置であって、
    前記第1モータの過回転判定用回転数より低い範囲内で且つシフトポジションが後進走行用ポジションのときに前進走行用ポジションのときより高くなるように前記第1モータの上限回転数設定し、
    前記第1モータの回転数が前記上限回転数に接近したときに、接近していないときに比して、前記第1モータの上限トルクを低下させることにより該第1モータの回転数を前記上限回転数に対して低下させるように前記第1モータを制御し、
    更に、前記上限トルクの低下量は、シフトポジションが後進走行用ポジションのときに、前進走行用ポジションのときより大きい、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車の制御装置。
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