JP6236288B2 - 塗布容器 - Google Patents

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本発明は、塗布容器に関するものである。
この種の塗布容器として、例えば下記特許文献1に記載されているような、被塗布部に塗布される内容物が収納された有底筒状の容器本体と、容器本体の口部に着脱自在に装着され、ドーム状に膨らんだ蓋体と、蓋体の内側に配設され、半球状のパフを有する回転取付板と、を備えている。
回転取付板は、蓋体に形成された軸受に回転可能に支持される回転軸部を有しており、回転軸部回りに回転することにより、パフを蓋体内に収納又は蓋体内から突出させることが可能とされている。
この塗布容器によれば、パフに内容物を付着させた後、蓋体を容器本体から取り外し、パフを被塗布部に当てることで内容物を塗布することができる。そして、塗布後、回転取付板を回転させてパフを蓋体内に収納すると共に、蓋体を容器本体に装着させることで容器を密封することが可能となる。
特開2006−204821号公報
しかしながら、上記した従来の塗布容器では、内容物を塗布するたびに、容器本体から蓋体を着脱する必要があるので、密封性に課題が残されていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、容器本体内の密封性が向上した塗布容器を提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
(1)本発明に係る塗布容器は、被塗布部に塗布される内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に容器軸回りに回転自在に装着されると共に、前記内容物が吐出される吐出孔が形成された吐出部材と、前記容器本体と前記吐出部材との間に配設され、前記吐出孔を開閉する栓部を有する開閉部材と、前記吐出部材上に配設され、前記吐出孔から吐出された前記内容物を前記被塗布部に塗布する塗布部材と、前記塗布部材を覆うオーバーキャップと、を備え、前記開閉部材は、弾性変形可能に形成され、前記容器軸に直交する径方向の内端部が前記栓部の下端部に連結され、且つ径方向の外端部を支点として前記栓部を片持ち支持する連結片を備え、前記吐出部材は、内側が前記吐出孔とされた吐出筒と、前記吐出筒の下端部に連結され、前記吐出筒を支持する円環状の支持壁と、を備え、前記連結片は、前記連結片と前記支持壁との間に空間が形成されるように、前記支持壁よりも前記容器本体の底壁部側に配置され、前記支持壁には、前記開閉部材側に向かう下方に向けて突出し、且つ前記容器軸回りに沿う一方側から他方側に向かうに従い、漸次下方に向けて延びる押下部が設けられ、前記吐出部材の回転操作に伴って、前記吐出部材及び前記栓部が相対的に前記容器軸方向に沿って上下動し、前記栓部が前記吐出孔を開閉し、前記押下部は、前記吐出部材を前記容器軸回りに沿う他方側から一方側に向けて回転させたときに、下方への突出量が最も小さい最上端が前記空間内に移動した後、前記空間内で前記連結片を押下して前記栓部を前記吐出孔から離脱させることを特徴とする。
本発明に係る塗布容器によれば、使用前の段階において、吐出孔を栓部が塞いでいると共にオーバーキャップが塗布部材を覆っている。そのため、容器本体内の密封性を向上することができ、内容物の品質を例えば長期に亘って維持することが可能である。
内容物を塗布する場合には、吐出部材を容器軸回りに回転させることで、吐出部材と栓部とを容器軸方向に沿って相対的に離間するように移動させることができ、栓部を吐出孔から離脱させて該吐出孔を開放できる。これにより、吐出孔を通じて内容物を吐出させることができ、塗布部材を利用して被塗布部に塗布することができる。また、塗布終了後、吐出部材を再び回転させることで、吐出部材と栓部とを容器軸方向に沿って相対的に接近するように移動させることができ、再び吐出孔を栓部で塞ぐことができる。
このように、吐出部材を回転操作するだけの簡便な操作で、栓部を利用して吐出孔を容易に開閉できるので、操作性の低下を防止しつつ、容器本体内の密封性を向上することができる。
さらに、吐出部材を容器軸回りに沿う他方側から一方側に向けて回転させることで、押下部が徐々に連結片を下方に押し下げる。これにより、連結片は徐々に下方に向けて弾性変形すると共に、栓部を下方移動させて吐出孔から離脱させる。その結果、吐出孔を開放することができる。このように、吐出部材の回転に伴って、押下部が連結片を介して栓部を間接的に下方移動させるので、よりスムーズに吐出孔を開放することができ、良好な操作性を維持できる。
(2)上記本発明に係る塗布容器において、前記塗布部材は、エラストマにより形成されると共に、静電植毛加工が施された塗布面部を有する塗布本体を備えても良い。
この場合には、塗布本体がエラストマで形成されているので、用途に応じた様々な静電植毛加工を施すことが可能であり、塗布面部に植毛された静電植毛を利用して、被塗布部に内容物を良好に塗布することが可能である。
(3)上記本発明に係る塗布容器において、前記吐出部材と前記開閉部材との間には、前記容器本体内に向けて開口する薬剤収容空間が形成され、前記薬剤収容空間における開口は、前記内容物の通過を防ぎ、且つ気体の通過を許容する閉塞体で閉塞されても良い。
この場合には、内容物に応じて薬剤収容室内に除湿剤等の薬剤を収容しておくことが可能である。従って、例えば容器本体内に生じた湿気や容器本体の酸素等の気体を取り除くことが可能となり、内容物の品質をさらに良好な状態に維持することができる。
本発明に係る塗布容器によれば、容器本体内の密封性を向上して、内容物の品質を長期に亘って維持することができるうえ、操作性の低下を防止することができる。
本発明に係る塗布容器の実施形態を示す縦断面図である。 図1に示す塗布容器の構成品を矢印A方向から見た下面図である。 図2に示す押下部を矢印B方向から見た側面図である。 図1に示す状態からオーバーキャップを取り外し、吐出部材を矢印T2方向に回転操作した状態を示す縦断面図である。 本発明に係る塗布容器の変形例を示す縦断面図である。 図5に示す状態からオーバーキャップを取り外し、吐出部材を矢印T2方向に回転操作した状態を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る塗布容器の実施形態について図面を参照して説明する。
(塗布容器の構成)
図1に示すように、本実施形態の塗布容器1は、内部に図示しない内容物が収容された容器本体2と、容器本体2の口部12に装着されると共に、内容物が吐出される吐出孔7が形成された吐出部材3と、容器本体2と吐出部材3との間に配設され、吐出孔7を開閉する栓部8を有する開閉部材4と、吐出部材3上に配設された塗布部材5と、塗布部材5を上方から覆うオーバーキャップ6と、を備えている。
容器本体2は、底壁部10及び周壁部11を有し、横断面視円形状の有底円筒状に形成されている。以下、容器本体2の中心を通る軸線(横断面がなす円形状の中心を通る軸線)を容器軸Oといい、この容器軸Oに沿ったオーバーキャップ6側を上側、底壁部10側を下側という。また、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
なお、本実施形態の内容物は、図示しない被塗布部に塗布されるものであり、特に限定されるものではないが、例えば粒状、粉状(パウダー状)の内容物が挙げられる。
容器本体2の周壁部11は、底壁部10よりも肉厚に形成され、その上端部から上方に向けて突出する部分が口部12とされている。容器本体2の口部12は、周壁部11よりも外径が縮径した第1口部12Aと、この第1口部12Aよりもさらに外径が縮径すると共に第1口部12Aよりも上方に突出した第2口部12Bと、を備えている。
容器本体2の口部12は、これら第1口部12A及び第2口部12Bによって二段階に外径が縮径している。
第2口部12Bにおける下端側の外周面には、径方向外側に向けて突出する第1縦リブ13が周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、第1縦リブ13は第1口部12Aに対しても連設した状態で形成されている。
上記吐出部材3は、容器本体2の口部12、具体的には第1口部12Aに容器軸O回りに回転可能に装着されている。
この吐出部材3は、容器本体2の第1口部12Aに回転可能に装着された回転筒20と、回転筒20の上端部に連結されると共に、径方向内側に向かって突出した円環状の頂壁部21と、頂壁部21の径方向内端部から下方に向かって突出した第1中間筒22と、第1中間筒22よりも径方向内側に配設され、内側が上記吐出孔7とされた吐出筒23と、吐出筒23の下端部と第1中間筒22の下端部とを連結して、吐出筒23を支持する円環状の支持壁24と、を備えている。
回転筒20は、容器本体2の第1口部12Aを径方向外側から囲繞するように形成され、下端部が上方に抜け止めされた状態で第1口部12Aに回転可能に装着されている。この回転筒20の上端部は、第2口部12Bよりも上方に突出している。また、回転筒20における下端側の外周面には、径方向外側に向けて突出する第2縦リブ25が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
頂壁部21は、第2口部12Bよりも上方に突出した回転筒20の上端部に連結されており、容器本体2の第2口部12Bを上方から覆う位置に配置されている。なお、頂壁部21の一部は、開閉部材4の後述するフランジ部32上に当接しており、該フランジ部32を第2口部12Bの開口端縁との間で挟み込んでいる。この頂壁部21の径方向外縁部には、下方に凹んだ段差部26が環状に形成されている。
さらに、頂壁部21には、第1中間筒22よりも径方向外側に位置する部分から、下方に向けて突出するように第2中間筒27が形成されていると共に、容器本体2の第2口部12Bの略真上に位置する部分から上方に向けて突出した位置決め筒28が形成されている。
なお、第2中間筒27の下端部は第1中間筒22の下端部よりも上方に位置し、且つ容器本体2の第2口部12Bの開口端縁よりも上方に位置している。
第1中間筒22の下端部は、容器本体2の第2口部12Bの開口端縁よりも下方に位置している。これに対して、吐出筒23の下端部は、第1中間筒22の下端部よりも上方に位置している。そのため、支持壁24は、第1中間筒22の下端部との連結部分から吐出筒23の下端部との連結部分に向かうに従って、漸次上方に向けて傾斜している。
なお、吐出筒23の上端部は、頂壁部21よりも上方に位置している。
上記開閉部材4は、容器本体2の第2口部12Bに装着された外側装着筒30と、容器本体2の第2口部12Bの内側に嵌合された内側装着筒31と、外側装着筒30の上端部と内側装着筒31の上端部とを連結すると共に第2口部12Bの開口端縁上に重なったフランジ部32と、内側装着筒31よりも径方向内側に位置し、且つ吐出部材3の第1中間筒22と第2中間筒27との間に配置されたガイド筒33と、ガイド筒33の下端部と内側装着筒31の下端部とを連結する円環状の連結壁34と、上記栓部8と、栓部8とガイド筒33とを連結する連結片35と、を備えている。
外側装着筒30は、第2口部12Bと吐出部材3の回転筒20との間に位置しており、第2口部12Bに対してアンダーカット嵌合により装着されている。但し、アンダーカット嵌合に限定されるものではない。
なお、外側装着筒30には、第2口部12Bに形成された第1縦リブ13に対して周方向に係止する第1係止リブ36が周方向に間隔をあけて形成されている。これにより、外側装着筒30は、周方向に回り止めされた状態で第2口部12Bに装着されている。
ガイド筒33は、上述したように吐出部材3の第1中間筒22と第2中間筒27との間に配置されていると共に、第1中間筒22の外周面及び第2中間筒27の内周面に対して摺接或いは近接している。これにより、ガイド筒33は第1中間筒22及び第2中間筒27を介して吐出部材3の回転を安定にガイドしながら、吐出部材3を下方から支持する役割を果たしている。
栓部8は、上方に向けてドーム状に膨らんだ有頂筒状に形成されており、吐出孔7内に吐出筒23の下方から離脱自在に嵌合されている。この際、栓部8のうち容器軸O方向の略中間部から上側半分が吐出孔7内に入り込んで嵌合されており、栓部8の下端部は吐出筒23の下端部よりも下方に位置している。
なお、栓部8の下端部はガイド筒33の下端部及び吐出部材3における第1中間筒22の下端部よりも上方に位置している。
連結片35は、図1及び図2に示すように、弾性変形可能に形成された帯状片であり、径方向内端部35aが栓部8の下端部に連結され、径方向外端部35bがガイド筒33の下端部に連結されている。従って、連結片35は径方向外端部35bを支点として、栓部8を片持ち支持している。
なお、連結片35は、ガイド筒33との連結部分である径方向外端部35bから、栓部8との連結部分である径方向内端部35aに向かうに従って、漸次上方に向けて傾斜している。なお、この連結片35は、周方向に間隔をあけて複数配置されていても構わないが、図示の例では1つだけ配置されている場合を例に挙げて説明している。
また、上述したように栓部8の下端部は吐出筒23の下端部よりも下方に位置しているので、連結片35と吐出部材3における支持壁24との間には、空間が形成されている。そして、この空間内に押下部40が形成されている。
押下部40は、図1〜図3に示すように、支持壁24から下方に向けて突出し、且つ周方向に沿って延びるように形成されている。図示の例では、押下部40は、支持壁24のうち、該支持壁24と吐出筒23との連結部分よりも径方向外側に僅かにずれた部分に形成されていると共に、周方向に若干の間隔をあけて並ぶように2つ形成されている。つまり、押下部40は、容器軸Oを中心として略180度の範囲に亘って形成され、平面視半円形状に形成されている。
そして、押下部40は、図2及び図3に示すように、容器軸Oに対して直交する方向から見た際、容器軸O回りに沿う一方側から他方側に向かうに従い(矢印T1方向に向かうに従い)、漸次下方に向けて延びるように形成されている。
なお、下方への突出量が最も小さい部分を最上端40aといい、下方への突出量が最も大きい部分を最下端40bという。従って、2つの押下部40は、図2に示すように、一方の押下部40の最下端40bと、他方の押下部40の最上端40aとが、間隔をあけて周方向に隣り合って並ぶように配置されている。そして、連結片35は、容器軸O方向から見た際、2つの押下部40の間に配置されている。
このように、2つの押下部40と連結片35とが配置されているので、図4に示すように、吐出部材3を容器軸O回りに沿う他方側から一方側に向かう方向、即ち押下部40の突出量が徐々に大きくなる回転方向である矢印T2方向(上記矢印T1方向とは逆方向)に回転させることで、連結片35を次第に下方に押下することが可能となる。これにより、径方向外端部35bを支点として連結片35を弾性変形させることができ、栓部8を吐出部材3に対して相対的に下方移動させて、吐出孔7から離脱させることが可能となる。
つまり、吐出部材3を回転操作することで、吐出部材3と栓部8とを相対的に上下動させることができ、この上下動に伴って栓部8が吐出孔7を開閉する構成とされている。
図1に示すように、上記塗布部材5は、吐出孔7から吐出された内容物を被塗布部に塗布する部材であって、複数の静電植毛52を有する塗布本体50と、この塗布本体50を下方から弾性支持する弾力部材51と、を備えている。
弾力部材51は、例えば優れた反発弾性を有する発泡ウレタン樹脂等から形成されており、図示の例では円環状に形成されて、吐出部材3の頂壁部21上に固定されている。弾力部材51の外径及び内径は吐出筒23と位置決め筒28との間に収まるサイズとされると共に、弾力部材51の厚みは吐出筒23よりも上方に突出する程度の厚みとされている。
図示の例では、弾力部材51は、内周面が吐出筒23に接し、且つ外周面が位置決め筒28に近接する大きさとされ、これら吐出筒23及び位置決め筒28によって径方向の位置決めがなされている。
なお、弾力部材51は円環状に形成されている必要はなく、例えば直方体状に形成されて、吐出部材3の頂壁部21上に、周方向に間隔をあけて複数個所に配置されていても構わない。
塗布本体50は、ポリウレタン系樹脂等のエラストマ等から形成されると共に、弾力部材51上に重なって該弾力部材51を上方から覆うように円環状に形成されている。
塗布本体50の径方向内端部は、下方に向かって折り曲げられており、吐出筒23における上端部側の外周面に例えばアンダーカット嵌合により装着されている。また、塗布本体50の径方向外端部は、下方に向かって折り曲げられており、位置決め筒28の外周面に例えばアンダーカット嵌合により装着されている。
これにより、塗布本体50は、上方への抜け止めがされた状態で吐出部材3に装着され、弾力部材51を上方から覆っている。なお、吐出部材3の段差部26には、塗布本体50の径方向外端部を上方から押さえ込む環状のリング部材53が取り付けられている。このように、塗布本体50が吐出部材3に装着されているので、塗布部材5は吐出部材3と共に容器軸O回りに共回りする。
塗布本体50における外面は、静電植毛加工によって上記静電植毛52が植毛された塗布面部50aとされている。なお、静電植毛52は、内容物の種類や塗布用途等に応じて自由に選択して良く、例えばナイロン毛が挙げられる。なお、各図面では、図面を見易くするために静電植毛52の図示を簡略化している。
上記オーバーキャップ6は、吐出部材3の回転筒20を径方向外側から囲繞すると共に、塗布部材5を上方から覆うことが可能な有頂筒状に形成されており、吐出部材3の回転筒20に対して例えばアンダーカット嵌合により装着されている。
オーバーキャップ6の下端部には、回転筒20に形成された第2縦リブ25に対して周方向に係止する第2係止リブ6aが周方向に間隔をあけて形成されている。これにより、オーバーキャップ6は、周方向に回り止めされた状態で回転筒20に装着されている。従って、オーバーキャップ6を装着したまま、吐出部材3を回転操作することも可能である。
但し、オーバーキャップ6の回り止めは必須なものではなく、具備しなくても構わない。また、回転筒20に対してオーバーキャップ6を装着したが、この場合に限定されるものではなく、例えば容器本体2に対して装着しても構わない。
また、本実施形態の塗布容器1では、吐出部材3と開閉部材4との間に、容器本体2内に向けて開口する薬剤収容室Rが形成されている。具体的には、吐出部材3の頂壁部21と、開閉部材4の連結壁34との間に形成された環状空間が薬剤収容室Rとされている。
図示の例では、上記環状空間を図示しない壁部で仕切って周方向に区画し、その区画した環状空間の一部を薬剤収容室Rとしている。そして、この薬剤収容室Rには、薬剤として例えば除湿剤70が収容されている。
なお、環状空間の全体を薬剤収容室Rとしても構わない。
また、開閉部材4の連結壁34には、薬剤収容室Rと容器本体2とを連通する連通孔71が形成されている。これにより、薬剤収容室Rは連通孔71を通じて容器本体2内に開口している。さらに、開閉部材4には、連通孔71を塞ぐように閉塞体72が取り付けられている。この閉塞体72は、内容物の通過を規制し、且つ気体(空気や水蒸気等)の通過を許容するものであり、例えばフィルムやシート等が挙げられる。
(塗布容器の使用)
次に、上述したように構成された塗布容器1の作用について説明する。
はじめに、使用前の段階では、図1に示すように、吐出孔7を栓部8が塞いでいると共に、オーバーキャップ6が塗布部材5を覆っている。そのため、容器本体2内の密封性を向上することができ、内容物の品質を例えば長期に亘って維持することができる。
次に、内容物を塗布する場合について説明する。
この場合には、オーバーキャップ6を取り外した後、図4に示すように、例えば回転筒20を把持しながら、吐出部材3を容器軸O回りに回転させる。これにより、吐出部材3と栓部8とを相対的に上下に離間するように移動させることができ、栓部8を吐出孔7から離脱させて、吐出孔7を開放することができる。
具体的には、吐出部材3を容器軸O回りに沿って矢印T2方向に回転させる。これにより、吐出部材3に形成された押下部40が徐々に連結片35を押し下げ、回転によって押下部40の最下端40bが連結片35の真上に達した時点で、連結片35を大きく下方に押し下げる。これにより、径方向外端部35bを支点として連結片35を下方に向けて大きく弾性変形させると共に、栓部8を吐出部材3に対して相対的に下方移動させて、吐出孔7から離脱させることができる。その結果、吐出孔7を開放することができる。
吐出孔7を開放させた後、例えば容器本体2を傾けることで、吐出孔7を通じて容器本体2内の内容物を吐出させて、被塗布部に塗布することができる。また、塗布部材5の静電植毛52を利用して、塗布した内容物を例えば被塗布部に広範囲に伸ばしながら塗布したり、被塗布部に刺激を与えながら塗布したりすることが可能となる。特に、静電植毛52を被塗布部に押し付けたとしても、エラストマの塗布本体50が撓むと共に、弾力部材51が適度に弾性変形するので、非常に塗布し易いうえ、被塗布部に対して良好な刺激を与えながら塗布することができる。
なお、オーバーキャップ6を装着したまま、該オーバーキャップ6ごと吐出部材3を回転させ、吐出孔7が開放された後に、オーバーキャップ6を取り外して塗布作業を行っても構わない。
そして、内容物の塗布が終了した後、再度吐出部材3を容器軸O回りに沿って矢印T2方向に向けてさらに回転させる。これにより、押下部40の最下端40bによる連結片35の押し下げを解除することができ、連結片35を復元変形させることができる。これにより、栓部8を上方移動させて、吐出孔7内に再度嵌合させて、該吐出孔7を再び塞ぐことができる。
なお、塗布終了後、吐出部材3を矢印T2方向とは逆方向である矢印T1方向に回転させて、元の状態に戻しても構わない。
以上説明したように、本実施形態の塗布容器1によれば、吐出部材3を回転操作するだけの簡便な操作で、栓部8を利用して吐出孔7を容易に開閉できるので、操作性の低下を防止しつつ、容器本体2内の密封性を維持することができる。
特に、吐出部材3の回転に伴って、押下部40が連結片35を介して栓部8を間接的に下方移動させるので、スムーズに吐出孔7を開放することができ、良好な操作性を維持できる。しかも、本実施系形態では、押下部40が容器軸Oを中心として180度毎に2つ形成されているので、吐出部材3を略180度回転させるだけで、連結片35を押し下げて栓部8を吐出孔7から離脱させることができる。従って、吐出部材3の回転量を抑えることができ、操作性に優れている。
また、薬剤収容室Rに収容した除湿剤70を利用して、容器本体2内に生じた湿気を取り除くことができるので、内容物の品質を良好な状態に維持し易い。なお、薬剤収容室Rに収容する薬剤としては、除湿剤70に限定されるものではなく、例えば酸素除去剤等であっても良く、内容物や用途に応じて適宜選択して構わない。
また、塗布部材5のうち、静電植毛加工が施された塗布本体50だけをエラストマで形成しているので、塗布部材5に費やすコストを抑えることができる。その一方、塗布本体50がエラストマで形成されているので、用途に応じた様々な静電植毛加工を施すことが可能であり、被塗布部に対して内容物を良好に塗布することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、容器軸Oを中心として押下部40を180度毎に2つ形成したが、この場合に限定されるものではなく、押下部40の数は1つでも構わないし、3つ以上形成しても構わない。
また、上記実施形態では、吐出部材3の回転に伴って押下部40により連結片35を押し下げ、それにより栓部8を吐出孔7から離脱させると共に、連結片35の復元変形を利用して吐出孔7を再度栓部8で塞ぐ構成としたが、この場合に限定されるものではない。
吐出部材3の回転操作に伴って、吐出部材3及び栓部8を相対的に上下動させ、その上下動に伴って吐出孔7を栓部8で開閉できれば良い。
例えば、図5及び図6に示すように、吐出部材3の回転筒20と、開閉部材4の外側装着筒30とを、螺旋ねじを介して組み合わせた塗布容器80としても構わない。なお、図5及び図6に示す形態は本発明に係る塗布容器の参考例である。
図示の例では、吐出部材3における回転筒20の内周面に、螺旋ねじを構成する螺旋溝82が形成され、開閉部材4における外側装着筒30の外周面に、螺旋溝82内に螺合する螺合突起81が径方向外側に向けて突出するように形成されている。
なお、螺合突起81及び螺旋溝82からなる螺旋ねじは、1条だけ設けても構わないが、図示のように周方向に間隔をあけて複数条(例えば3条)設けることが好ましい。また、外側装着筒30の外周面に螺旋溝を形成し、回転筒20の内周面に螺旋溝内に螺合する螺合突起を径方向内側に向けて突出するように形成しても構わない。
この塗布容器80の場合には、吐出部材3を回転させることで、開閉部材4に対して吐出部材3の全体を相対的に上下動させることができる。従って、吐出部材3に対して栓部8を相対的に上下動させることができ、吐出孔7を開閉することが可能となる。この場合であっても、同様の作用効果を奏功することができる。
また、この塗布容器80の場合には、押下部40が不要となるので、構成の簡略化を図ることができる。また、押下部40が不要であるので、栓部8を支持する連結片35の数を容易に複数形成することができ、栓部8をより安定して支持することが可能である。
なお、上述した塗布容器80において、回転筒20と外側装着筒30とを螺旋ねじを介して組み合わせるのではなく、雄ねじ部及び雌ねじ部を利用した一般的な螺合方法で組み合わせても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏功することができる。
また、上述した塗布容器80では、薬剤収容室Rを形成していない場合を例に挙げている。このように、本発明では、薬剤収容室Rは必須な構成ではなく具備しなくても構わない。但し、この塗布容器80に薬剤収容室Rを設けても構わない。
O…容器軸
R…薬剤収容室
1、80…塗布容器
2…容器本体
3…吐出部材
4…開閉部材
5…塗布部材
6…オーバーキャップ
7…吐出孔
8…栓部
12…容器本体の口部
35…連結片
40…押下部
50…塗布本体
50a…塗布面部
72…閉塞体

Claims (3)

  1. 被塗布部に塗布される内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部に容器軸回りに回転自在に装着されると共に、前記内容物が吐出される吐出孔が形成された吐出部材と、
    前記容器本体と前記吐出部材との間に配設され、前記吐出孔を開閉する栓部を有する開閉部材と、
    前記吐出部材上に配設され、前記吐出孔から吐出された前記内容物を前記被塗布部に塗布する塗布部材と、
    前記塗布部材を覆うオーバーキャップと、を備え、
    前記開閉部材は、弾性変形可能に形成され、前記容器軸に直交する径方向の内端部が前記栓部の下端部に連結され、且つ径方向の外端部を支点として前記栓部を片持ち支持する連結片を備え、
    前記吐出部材は、内側が前記吐出孔とされた吐出筒と、前記吐出筒の下端部に連結され、前記吐出筒を支持する円環状の支持壁と、を備え、
    前記連結片は、前記連結片と前記支持壁との間に空間が形成されるように、前記支持壁よりも前記容器本体の底壁部側に配置され、
    前記支持壁には、前記開閉部材側に向かう下方に向けて突出し、且つ前記容器軸回りに沿う一方側から他方側に向かうに従い、漸次下方に向けて延びる押下部が設けられ、
    前記吐出部材の回転操作に伴って、前記吐出部材及び前記栓部が相対的に前記容器軸方向に沿って上下動し、前記栓部が前記吐出孔を開閉し、
    前記押下部は、前記吐出部材を前記容器軸回りに沿う他方側から一方側に向けて回転させたときに、下方への突出量が最も小さい最上端が前記空間内に移動した後、前記空間内で前記連結片を押下して前記栓部を前記吐出孔から離脱させることを特徴とする塗布容器。
  2. 請求項に記載の塗布容器において、
    前記塗布部材は、エラストマにより形成されると共に、静電植毛加工が施された塗布面部を有する塗布本体を備えていることを特徴とする塗布容器。
  3. 請求項1又は2に記載の塗布容器において、
    前記吐出部材と前記開閉部材との間には、前記容器本体内に向けて開口する薬剤収容空間が形成され、
    前記薬剤収容空間における開口は、前記内容物の通過を防ぎ、且つ気体の通過を許容する閉塞体で閉塞されていることを特徴とする塗布容器。
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