JP6236288B2 - 塗布容器 - Google Patents
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回転取付板は、蓋体に形成された軸受に回転可能に支持される回転軸部を有しており、回転軸部回りに回転することにより、パフを蓋体内に収納又は蓋体内から突出させることが可能とされている。
(1)本発明に係る塗布容器は、被塗布部に塗布される内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に容器軸回りに回転自在に装着されると共に、前記内容物が吐出される吐出孔が形成された吐出部材と、前記容器本体と前記吐出部材との間に配設され、前記吐出孔を開閉する栓部を有する開閉部材と、前記吐出部材上に配設され、前記吐出孔から吐出された前記内容物を前記被塗布部に塗布する塗布部材と、前記塗布部材を覆うオーバーキャップと、を備え、前記開閉部材は、弾性変形可能に形成され、前記容器軸に直交する径方向の内端部が前記栓部の下端部に連結され、且つ径方向の外端部を支点として前記栓部を片持ち支持する連結片を備え、前記吐出部材は、内側が前記吐出孔とされた吐出筒と、前記吐出筒の下端部に連結され、前記吐出筒を支持する円環状の支持壁と、を備え、前記連結片は、前記連結片と前記支持壁との間に空間が形成されるように、前記支持壁よりも前記容器本体の底壁部側に配置され、前記支持壁には、前記開閉部材側に向かう下方に向けて突出し、且つ前記容器軸回りに沿う一方側から他方側に向かうに従い、漸次下方に向けて延びる押下部が設けられ、前記吐出部材の回転操作に伴って、前記吐出部材及び前記栓部が相対的に前記容器軸方向に沿って上下動し、前記栓部が前記吐出孔を開閉し、前記押下部は、前記吐出部材を前記容器軸回りに沿う他方側から一方側に向けて回転させたときに、下方への突出量が最も小さい最上端が前記空間内に移動した後、前記空間内で前記連結片を押下して前記栓部を前記吐出孔から離脱させることを特徴とする。
内容物を塗布する場合には、吐出部材を容器軸回りに回転させることで、吐出部材と栓部とを容器軸方向に沿って相対的に離間するように移動させることができ、栓部を吐出孔から離脱させて該吐出孔を開放できる。これにより、吐出孔を通じて内容物を吐出させることができ、塗布部材を利用して被塗布部に塗布することができる。また、塗布終了後、吐出部材を再び回転させることで、吐出部材と栓部とを容器軸方向に沿って相対的に接近するように移動させることができ、再び吐出孔を栓部で塞ぐことができる。
このように、吐出部材を回転操作するだけの簡便な操作で、栓部を利用して吐出孔を容易に開閉できるので、操作性の低下を防止しつつ、容器本体内の密封性を向上することができる。
(塗布容器の構成)
図1に示すように、本実施形態の塗布容器1は、内部に図示しない内容物が収容された容器本体2と、容器本体2の口部12に装着されると共に、内容物が吐出される吐出孔7が形成された吐出部材3と、容器本体2と吐出部材3との間に配設され、吐出孔7を開閉する栓部8を有する開閉部材4と、吐出部材3上に配設された塗布部材5と、塗布部材5を上方から覆うオーバーキャップ6と、を備えている。
なお、本実施形態の内容物は、図示しない被塗布部に塗布されるものであり、特に限定されるものではないが、例えば粒状、粉状(パウダー状)の内容物が挙げられる。
容器本体2の口部12は、これら第1口部12A及び第2口部12Bによって二段階に外径が縮径している。
この吐出部材3は、容器本体2の第1口部12Aに回転可能に装着された回転筒20と、回転筒20の上端部に連結されると共に、径方向内側に向かって突出した円環状の頂壁部21と、頂壁部21の径方向内端部から下方に向かって突出した第1中間筒22と、第1中間筒22よりも径方向内側に配設され、内側が上記吐出孔7とされた吐出筒23と、吐出筒23の下端部と第1中間筒22の下端部とを連結して、吐出筒23を支持する円環状の支持壁24と、を備えている。
なお、第2中間筒27の下端部は第1中間筒22の下端部よりも上方に位置し、且つ容器本体2の第2口部12Bの開口端縁よりも上方に位置している。
なお、吐出筒23の上端部は、頂壁部21よりも上方に位置している。
なお、外側装着筒30には、第2口部12Bに形成された第1縦リブ13に対して周方向に係止する第1係止リブ36が周方向に間隔をあけて形成されている。これにより、外側装着筒30は、周方向に回り止めされた状態で第2口部12Bに装着されている。
なお、栓部8の下端部はガイド筒33の下端部及び吐出部材3における第1中間筒22の下端部よりも上方に位置している。
なお、連結片35は、ガイド筒33との連結部分である径方向外端部35bから、栓部8との連結部分である径方向内端部35aに向かうに従って、漸次上方に向けて傾斜している。なお、この連結片35は、周方向に間隔をあけて複数配置されていても構わないが、図示の例では1つだけ配置されている場合を例に挙げて説明している。
なお、下方への突出量が最も小さい部分を最上端40aといい、下方への突出量が最も大きい部分を最下端40bという。従って、2つの押下部40は、図2に示すように、一方の押下部40の最下端40bと、他方の押下部40の最上端40aとが、間隔をあけて周方向に隣り合って並ぶように配置されている。そして、連結片35は、容器軸O方向から見た際、2つの押下部40の間に配置されている。
つまり、吐出部材3を回転操作することで、吐出部材3と栓部8とを相対的に上下動させることができ、この上下動に伴って栓部8が吐出孔7を開閉する構成とされている。
図示の例では、弾力部材51は、内周面が吐出筒23に接し、且つ外周面が位置決め筒28に近接する大きさとされ、これら吐出筒23及び位置決め筒28によって径方向の位置決めがなされている。
なお、弾力部材51は円環状に形成されている必要はなく、例えば直方体状に形成されて、吐出部材3の頂壁部21上に、周方向に間隔をあけて複数個所に配置されていても構わない。
塗布本体50の径方向内端部は、下方に向かって折り曲げられており、吐出筒23における上端部側の外周面に例えばアンダーカット嵌合により装着されている。また、塗布本体50の径方向外端部は、下方に向かって折り曲げられており、位置決め筒28の外周面に例えばアンダーカット嵌合により装着されている。
オーバーキャップ6の下端部には、回転筒20に形成された第2縦リブ25に対して周方向に係止する第2係止リブ6aが周方向に間隔をあけて形成されている。これにより、オーバーキャップ6は、周方向に回り止めされた状態で回転筒20に装着されている。従って、オーバーキャップ6を装着したまま、吐出部材3を回転操作することも可能である。
図示の例では、上記環状空間を図示しない壁部で仕切って周方向に区画し、その区画した環状空間の一部を薬剤収容室Rとしている。そして、この薬剤収容室Rには、薬剤として例えば除湿剤70が収容されている。
なお、環状空間の全体を薬剤収容室Rとしても構わない。
次に、上述したように構成された塗布容器1の作用について説明する。
はじめに、使用前の段階では、図1に示すように、吐出孔7を栓部8が塞いでいると共に、オーバーキャップ6が塗布部材5を覆っている。そのため、容器本体2内の密封性を向上することができ、内容物の品質を例えば長期に亘って維持することができる。
この場合には、オーバーキャップ6を取り外した後、図4に示すように、例えば回転筒20を把持しながら、吐出部材3を容器軸O回りに回転させる。これにより、吐出部材3と栓部8とを相対的に上下に離間するように移動させることができ、栓部8を吐出孔7から離脱させて、吐出孔7を開放することができる。
なお、塗布終了後、吐出部材3を矢印T2方向とは逆方向である矢印T1方向に回転させて、元の状態に戻しても構わない。
吐出部材3の回転操作に伴って、吐出部材3及び栓部8を相対的に上下動させ、その上下動に伴って吐出孔7を栓部8で開閉できれば良い。
図示の例では、吐出部材3における回転筒20の内周面に、螺旋ねじを構成する螺旋溝82が形成され、開閉部材4における外側装着筒30の外周面に、螺旋溝82内に螺合する螺合突起81が径方向外側に向けて突出するように形成されている。
なお、螺合突起81及び螺旋溝82からなる螺旋ねじは、1条だけ設けても構わないが、図示のように周方向に間隔をあけて複数条(例えば3条)設けることが好ましい。また、外側装着筒30の外周面に螺旋溝を形成し、回転筒20の内周面に螺旋溝内に螺合する螺合突起を径方向内側に向けて突出するように形成しても構わない。
また、この塗布容器80の場合には、押下部40が不要となるので、構成の簡略化を図ることができる。また、押下部40が不要であるので、栓部8を支持する連結片35の数を容易に複数形成することができ、栓部8をより安定して支持することが可能である。
また、上述した塗布容器80では、薬剤収容室Rを形成していない場合を例に挙げている。このように、本発明では、薬剤収容室Rは必須な構成ではなく具備しなくても構わない。但し、この塗布容器80に薬剤収容室Rを設けても構わない。
R…薬剤収容室
1、80…塗布容器
2…容器本体
3…吐出部材
4…開閉部材
5…塗布部材
6…オーバーキャップ
7…吐出孔
8…栓部
12…容器本体の口部
35…連結片
40…押下部
50…塗布本体
50a…塗布面部
72…閉塞体
Claims (3)
- 被塗布部に塗布される内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に容器軸回りに回転自在に装着されると共に、前記内容物が吐出される吐出孔が形成された吐出部材と、
前記容器本体と前記吐出部材との間に配設され、前記吐出孔を開閉する栓部を有する開閉部材と、
前記吐出部材上に配設され、前記吐出孔から吐出された前記内容物を前記被塗布部に塗布する塗布部材と、
前記塗布部材を覆うオーバーキャップと、を備え、
前記開閉部材は、弾性変形可能に形成され、前記容器軸に直交する径方向の内端部が前記栓部の下端部に連結され、且つ径方向の外端部を支点として前記栓部を片持ち支持する連結片を備え、
前記吐出部材は、内側が前記吐出孔とされた吐出筒と、前記吐出筒の下端部に連結され、前記吐出筒を支持する円環状の支持壁と、を備え、
前記連結片は、前記連結片と前記支持壁との間に空間が形成されるように、前記支持壁よりも前記容器本体の底壁部側に配置され、
前記支持壁には、前記開閉部材側に向かう下方に向けて突出し、且つ前記容器軸回りに沿う一方側から他方側に向かうに従い、漸次下方に向けて延びる押下部が設けられ、
前記吐出部材の回転操作に伴って、前記吐出部材及び前記栓部が相対的に前記容器軸方向に沿って上下動し、前記栓部が前記吐出孔を開閉し、
前記押下部は、前記吐出部材を前記容器軸回りに沿う他方側から一方側に向けて回転させたときに、下方への突出量が最も小さい最上端が前記空間内に移動した後、前記空間内で前記連結片を押下して前記栓部を前記吐出孔から離脱させることを特徴とする塗布容器。 - 請求項1に記載の塗布容器において、
前記塗布部材は、エラストマにより形成されると共に、静電植毛加工が施された塗布面部を有する塗布本体を備えていることを特徴とする塗布容器。 - 請求項1又は2に記載の塗布容器において、
前記吐出部材と前記開閉部材との間には、前記容器本体内に向けて開口する薬剤収容空間が形成され、
前記薬剤収容空間における開口は、前記内容物の通過を防ぎ、且つ気体の通過を許容する閉塞体で閉塞されていることを特徴とする塗布容器。
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