JP6235379B2 - ギャップ検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴム製品やプラスチック製品等の製造に用いられる混練機に適用される検査装置に関する。
ゴム製品やプラスチック製品の製造工程には、ゴムやプラスチックとなる複数の材料を混練して混練物を生成する工程が含まれる。ゴムを例にして説明すると、ゴム混練機は、混練室と、混練室内に配置されたロータと、を備え、ゴム原料及び各種材料(補強剤、可塑材及び老化防止剤等)を混練室に投入し、ロータを回転させて混練室内でゴム原料と各種材料とを混ぜ合わせて混練物を生成する。
ロータに形成された翼部の先端と混練室の内壁との間には、チップクリアランスと称されるギャップが形成されている。ロータが回転することにより、そのギャップにおいて、ゴム原料をせん断し、ゴム原料と各種材料とを混ぜ合わせる。このとき、ゴム原料及び各種材料には、強い力が作用するので、混練室の内壁に強い摩擦力が作用する。そこで、混練室の内壁の耐摩耗性を向上させるために、混練室の内壁にクロム等のメッキをしている。
補強剤として、近年、シリカのような硬度が高い材料が用いられるので、混練室の内壁にメッキをしても、混練中にシリカによってメッキが摩耗する。このため、混練機を中長期使用すると、混練室の内壁のメッキが薄くなったり、剥がれたり、傷ついたりするので、混練室の内壁を点検する必要がある。
混練機の清掃や点検のために、混練室を画定するケーシングを分割できる混練機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3756766号公報
補強剤として、シリカのような硬度が高い材料が用いられると、内壁のメッキのみならず、ロータの翼部の先端が摩耗する。このため、混練機を中長期使用すると、ギャップが大きくなる。ギャップが大きいと、せん断作用が低下し、混練に支障が生じるので、ギャップを検査する必要がある。
内壁において、ギャップが大きくなっている箇所が存在するかを、ゲージのような測定器を用いて検査することができる。
しかし、混練室内には、翼部が形成されたロータが配置されているので、内壁には、見えない箇所が存在する。このため内壁の全領域において、ギャップを見ながらギャップを測定することができない。ギャップが見えない箇所では、検査者の手でギャップの位置を確認しながら、ギャップを測定しなければならない。このような作業は、熟練を要する。
本発明は、内壁において、見えない箇所のギャップを容易に検査することができるギャップ検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係るギャップ検査装置は、混練室内に配置されたロータに形成された翼部の先端である翼先端と前記混練室の内壁との間にギャップが形成された二軸のバッチ式ミキサである混練機において、前記ギャップを検査するギャップ検査装置であって、前記ギャップは、前記翼先端に欠損部がない場合及び/又は前記内壁に窪み部がない場合に一定となり、前記ロータに取り外し可能に固定された第1の光源と、前記ロータに取り外し可能に固定されたカメラと、前記ロータの回転軸が回ることにより前記ロータが回転した状態で、前記第1の光源から前記翼先端に向けて出射された光によって、前記内壁に投影された明暗の境界線を、前記カメラに撮影させる撮影制御部と、前記ロータの回転角が所定間隔において、各回転角のときの前記ギャップを示すギャップデータを、前記各回転角のときに前記カメラによって撮影された前記境界線を基にして生成するギャップデータ生成部と、前記ギャップデータを画像の形式で出力する出力部と、を備える。
ロータの回転角がある値のときに、翼先端に向けて出射された光によって、混練室の内壁に投影された明暗の境界線は、ロータの回転角がその値のときのギャップの状態を示している。本発明に係るギャップ検査装置では、ロータが回転した状態で、翼先端に向けて出射された光によって、混練室の内壁に投影された明暗の境界線を撮影する。ロータの回転角を所定間隔として、各回転角でのギャップデータを、各回転角のときに撮影された境界線を基にして生成し、ギャップデータを画像の形式で出力する。従って、内壁において、見えない箇所のギャップを容易に検査することができる。
ギャップデータの画像を出力する形式として、ギャップデータの画像を表示部に表示させる形式と、ギャップデータの画像を用紙に印刷する形式と、がある。
ギャップデータの画像として、各回転角でのギャップデータの画像でもよいし、所定間隔の回転角を、距離に変換して、所定間隔の距離でのギャップデータの画像でもよい。
カメラ及び第1の光源は、ロータに取り外し可能にされており、ギャップの検査時に、ロータに取り付けられる。
上記構成において、前記ギャップデータ生成部は、前記第1の光源及び前記カメラが前記ロータに固定される位置を、前記ロータの回転軸方向の座標を異ならせて得られた、前記各回転角での前記ギャップデータについて、同じ回転角どうしのギャップデータをつなげる処理をし、前記出力部は、前記処理がされたギャップデータを出力する。
この構成によれば、内壁の全領域において、ギャップを検査することが可能となる。
上記構成において、前記翼部は、前記ロータの回転方向に対して前方に位置する前方面と、後方に位置する後方面と、を有しており、前記第1の光源は、前記前方面に取り外しに可能に固定されており、前記カメラは、前記後方面に取り外し可能に固定されている。
翼先端のうち、翼部の前方面側(すなわち、ギャップの噛み込み側)は、翼部の後方面側(噛み込み側の反対側)よりも、先に原料を噛み込むので、摩耗しやすい。この構成では、翼部の前方面に第1の光源を固定し、翼部の後方面にカメラを固定し、翼部の前方面から翼先端に照射された光により、内壁に投影された明暗の境界線をカメラで撮影する。この境界線は、翼先端のうち、翼部の前方面側のギャップを示している。従って、この構成によれば、翼先端のうち、翼部の前方面側のギャップの状態を知ることができる。
上記構成において、前記混練室に設けられた混練物排出口を画定する辺部のうち、前記ロータの回転軸方向に沿った辺部に、取り外し可能に取り付けられている基準部材を備え、前記ギャップデータ生成部は、前記基準部材と前記翼先端とが対向する回転角での前記ギャップデータである基準ギャップデータを、前記対向する回転角のときに前記カメラによって撮影された前記境界線を基にして生成し、前記出力部は、前記基準ギャップデータを画像の形式で出力する。
基準ギャップデータは、翼先端と基準部材とのギャップを示している。従って、この構成によれば、ギャップが大きくなった原因が、摩耗により翼先端に発生した欠損部であるか否かを判定できる。
上記構成において、スリット光が前記翼先端に接する角度で前記スリット光を出射し、前記ロータに取り外し可能に固定された第2の光源と、前記撮影制御部は、前記スリット光が前記内壁で反射した光である光切断線を前記カメラに撮影させ、前記出力部は、前記光切断線を画像の形式で出力する。
光切断線は、内壁のうち、スリット光が反射された箇所の形状を示している。従って、この構成によれば、ギャップが大きくなった原因が、摩耗により内壁に発生した窪み部であるか否かを判定することができる。
本発明に係るギャップ検査装置によって検査の対象となる内壁を有する混練室では、ゴム製品又はプラスチック製品となる混練物が生成される。
本発明によれば、内壁において、見えない箇所のギャップを容易に検査することができる。
混練機の一例の断面概略図である。 図1に示す2つの混練室及び2つのロータの拡大図である。 図2に示すロータ及び混練室において、ロータに形成された翼部に取り外し可能に固定されたカメラユニット及び光源ユニットを示す模式図である。 ロータが回転した状態で、光源から翼先端に向けて出射された光によって、内壁に投影された明暗を、カメラが撮影している状態を示す模式図である。 カメラによって撮影された明暗像の模式図である。 混練室の上方からロータを見た状態を示す平面図である。 本実施形態に係るギャップ検査装置の構成を示すブロック図である。 ロータの回転角を測定する態様の一例を説明する模式図である。 出力されたギャップデータの一例の模式図である。 第1変形例を説明する模式図である。 第2変形例を説明する模式図である。 第3変形例を説明する模式図である。 第3変形例において、カメラによって撮影された像の模式図である。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、混練機100の一例の断面概略図である。混練機100は、二軸のバッチ式ミキサであり、例えば、ゴム原料及び各種材料(補強剤、可塑材及び老化防止剤等)を混練した混練物の生成に用いられる。本実施形態では、ゴム製品となる混練物を生成する混練機100を例にして説明するが、本発明は、これに限定されず、プラスチック製品となる混練物を生成する混練機に適用することもできる。
混練機100は、材料供給筒11、フローティングウェイト13、空気圧シリンダ15、ケーシング17、2つの混練室19a,19b、2つのロータ21a,21b、及び、ドロップドア23を備える。
材料供給筒11は、ケーシング17の上方において、上下方向に延びている。材料供給筒11の上端には、空気圧シリンダ15が設けられている。空気圧シリンダ15の内部から材料供給筒11の内部に亘ってピストンロッド29が配置されている。空気圧シリンダ15の内部には、ピストンロッド29の上端に固定されたピストン31が配置されている。
材料供給筒11の内部には、フローティングウェイト13が配置されている。フローティングウェイト13は、ピストンロッド29の下端に固定されており、ピストンロッド29と共に、上下に移動できる。
材料供給筒11の下端は、ケーシング17に形成された材料供給口25を通して、2つの混練室19a,19bと連通している。
材料供給筒11の側面には、ホッパー27が設けられている。ホッパー27から材料(ゴム原料及び各種材料)が、材料供給筒11に投入される。
空気圧シリンダ15の作用でフローティングウェイト13が下降すると、材料供給筒11に投入された上記材料が、2つの混練室19a,19bに供給される。
2つの混練室19a,19bは、ケーシング17の内部に形成されている。2つの混練室19a,19bは、それぞれ、図1の紙面に対して垂直方向に延びる略円筒形状を有する。
混練室19a内には、ロータ21aが配置され、混練室19b内には、ロータ21bが配置されている。ロータ21a,21bは、図1の紙面に対して垂直方向に延びており、図示しないモータから動力を与えられて、ロータ21aが回転方向Aに回転し、ロータ21bが回転方向Aと逆の回転方向Bに回転する。
ケーシング17の下部には、混練物を排出するための混練物排出口33が設けられている。
ドロップドア23は、混練物排出口33を塞ぐ蓋として機能する。ドロップドア23は、上下に移動できるように配置されている。ドロップドア23が下降することにより、混練物排出口33が開放される。ドロップドア23が上昇することにより、混練物排出口33が塞がれる。
図2は、図1に示す混練室19a,19b及びロータ21a,21bの拡大図である。ロータ21aは、胴体部41aと、胴体部41aに設けられた翼部43aと、を含む。ロータ21bは、ロータ21aと同様に、胴体部41bと、胴体部41bに設けられた翼部43bと、を含む。
胴体部41a,41bの径は、比較的大きい。これは、ロータ21a,21bの回転により、混練時、すなわち、ゴム原料をせん断して(言い換えれば、噛み込み)、ゴム原料と各種材料とを混ぜ合わせる時に、ロータ21a,21bに大きな力が作用し、この力によりロータ21a,21bが破壊するのを防止するためである。また、混練により発生する熱を吸収するために、胴体部41a,41bに冷却管が通されているからである。
翼部43aの先端である翼先端44aと混練室19aの内壁45aとの間、及び、翼部43bの先端である翼先端44bと混練室19bの内壁45bとの間には、チップクリアランスと称するギャップGが形成されている。ギャップGは、ゴム原料のせん断やゴム原料中への各種材料の分散の効率を高めるために、小さくされている。
胴体部41a,41bには、ロータ21a,21bの回転軸方向に捩れた複雑な形状を有する翼部43a,43bが形成されている。そして、上述したように、胴体部41a,41bの径が比較的大きくされている。よって、混練物排出口33から混練室19a,19b、例えば、混練室19aの内壁45aを見た場合、死角θ1が不可避的に生じるので、内壁45aのうち、ギャップGを目視できない箇所が存在する。
そこで、本実施形態では、ロータ21aに取り外し可能に固定されたカメラ及び光源を用いて、翼先端44aと内壁45aとのギャップGを検査し、ロータ21bに取り外し可能に固定されたカメラ及び光源を用いて、翼先端44bと内壁45bとのギャップGを検査する。前者を例にして、ギャップGの検査について説明する。
図3は、図2に示すロータ21a及び混練室19aにおいて、ロータ21aに形成された翼部43aに取り外し可能に固定されたカメラユニット51及び光源ユニット61を示す模式図である。カメラユニット51及び光源ユニット61が、翼部43aに取り外し可能に固定されているので、カメラ55及び光源65(第1の光源)がロータ21aに取り外し可能に固定されていることになる。
翼部43aは、ロータ21aの回転方向Aに対して前方に位置する前方面431と、後方に位置する後方面432と、を有する。光源ユニット61が、前方面431に取り外し可能に固定されている。カメラユニット51が、後方面432に取り外し可能に固定されている。従って、光源ユニット61は、翼先端44aのうち、翼部43aの前方面431側(すなわち、ギャップGの噛み込み側)に位置し、カメラユニット51が、翼先端44aのうち、翼部43aの後方面432側(ギャップGの噛み込み側と反対側)に位置する。
内壁45aの撮影は、図1に示す混練機100で混練物を生成していないときに実行される。翼部43aは、磁石が吸着する材料で構成されているので、カメラユニット51に取り付けた磁石により、カメラユニット51を後方面432に固定し、光源ユニット61の取り付けた磁石により、光源ユニット61を前方面431に固定する。翼部43aが磁石を吸着しない場合、カメラユニット51に取り付けた吸盤により、カメラユニット51を後方面432に固定し、光源ユニット61の取り付けた吸盤により、光源ユニット61を前方面431に固定する。このように、カメラユニット51及び光源ユニット61は、ロータ21aの翼部43aに取り外し可能にされており、内壁45aの検査時に、ロータ21aの翼部43aに取り付けられる。
カメラユニット51は、ベース53、カメラ55及び通信部57を備える。ベース53の裏面には、翼部43aに吸着する磁石(不図示)が取り付けられている。ベース53の表面には、カメラ55及び通信部57が取り付けられている。
通信部57は、混練機100の外部にあるパソコン8と通信する。これにより、パソコン8から、カメラ55を遠隔制御する。
パソコン8と通信部57との通信は、有線でもよいし、無線でもよい。カメラ55により撮影された画像を、パソコン8に送る方法として2つある。1つは、カメラ55により撮影された画像を、通信部57を経由して、パソコン8に送信する。もう1つは、カメラ55により撮影された画像を、カメラ55内のメモリに蓄積させる。撮影終了後に、カメラユニット51をロータ21aの翼部43aから取り外し、パソコン8とカメラ55とを接続し、カメラ55内のメモリに蓄積された画像をパソコン8に取り込む。
カメラ55及び通信部57の電源は、電池である。
光源ユニット61は、ベース63、光源65(第1の光源)及び受信部67を備える。ベース63の裏面には、翼部43aに吸着する磁石(不図示)が取り付けられている。ベース63の表面には、光源65及び受信部67が取り付けられている。
受信部67は、パソコン8から送られた命令を受信する。これにより、パソコン8から、光源65に対して、光源65のオンオフや光源65から出射される光Lの光量等が遠隔制御される。
パソコン8と受信部67との通信は、有線でもよいし、無線でもよい。光源65及び受信部67の電源は、電池である。
図4は、ロータ21aが回転した状態で、光源65から翼先端44aに向けて出射された光Lによって、内壁45aに投影された明暗を、カメラ55が撮影している状態を示す模式図である。回転軸方向D1は、図4の紙面の垂直方向であり、ロータ21aの回転軸47(図3)の方向を示している。欠損部433は、翼先端44aが摩耗により削れて発生した翼先端44aの欠損の部分である。窪み部451は、内壁45aが摩耗により削れて発生した内壁45aの窪み部分である。
翼先端44a付近に翼部43aを挟んでカメラ55と光源65とが配置されている。カメラ55及び光源65は、ロータ21aが回転した状態において、内壁45aに接触しないように配置されている。
光源65(第1の光源)は、点光源、線光源及び平行光源のいずれでもよい。これらの光源によれば、明暗の境界線BL(図5)を内壁45aに明瞭に投影することができる。
カメラ55は、内壁45aのうち、視野角θ2の範囲にある領域を撮影する。
光源65からの光Lが翼先端44a及びギャップGに照射されると、光Lの一部が翼先端44aによって遮られ、翼先端44aよりもカメラ55側の内壁45aに明暗が投影される。混練機100の外部において、ロータ21aの回転軸47(図3)を人が回すことにより、ロータ21aを回転方向Aに回転させた状態で、カメラ55により上記明暗を撮影する。
図5は、カメラ55によって撮影された明暗像の模式図である。明暗像71,73,75は、明部77と暗部79とにより構成され、明部77と暗部79との境界が境界線BLとなる。境界線BLは、光源65によって光Lが照射された範囲での翼先端44a及び内壁45aの形状を反映した形状となる。境界線BLの形状によりギャップGの状態(ギャップGの深さ、ギャップGの形)を知ることができる。図4及び図5を参照して、明暗像71,73,75について詳細に説明する。
明暗像71は、光源65によって光Lが照射された範囲において、翼先端44aに欠損部433がない場合の明暗像である。内壁45aの地点p1は、このときに境界線BL上に位置する地点である。
明暗像73は、光源65によって光Lが照射された範囲において、翼先端44aに欠損部433があるが、内壁45aに窪み部451がない場合の明暗像である。内壁45aの地点p2は、このときに境界線BL上に位置する地点である。
明暗像75は、光源65によって光Lが照射された範囲において、翼先端44aに欠損部433があり、かつ、内壁45aに窪み部451がある場合の明暗像である。内壁45aの地点p3は、このときに境界線BL上に位置する地点である。
図6は、混練室19aの上方からロータ21aを見た状態を示す平面図である。4台のカメラユニット51及び4台の光源ユニット61が、翼部43aに取り外し可能に固定されている。以下、4台のカメラユニットを区別する必要がなければ、カメラユニット51と記載し、4台のカメラユニットを区別する場合、カメラユニット51−1,51−2,51−3,51−4と記載する。4台の光源ユニットを区別する必要がなければ、光源ユニット61と記載し、4台の光源ユニットを区別する場合、光源ユニット61−1,61−2,61−3,61−4と記載する。
光源ユニット61−1の光源65からの光Lによって、内壁45aに投影された明暗を、カメラユニット51−1のカメラ55が撮影する。光源ユニット61−2の光源65からの光Lによって、内壁45aに投影された明暗を、カメラユニット51−2のカメラ55が撮影する。光源ユニット61−3の光源65からの光Lによって、内壁45aに投影された明暗を、カメラユニット51−3のカメラ55が撮影する。光源ユニット61−4の光源65からの光Lによって、内壁45aに投影された明暗を、カメラユニット51−4のカメラ55が撮影する。
カメラユニット51及び光源ユニット61は、翼部43aに取り付けられるで、カメラユニット51及び光源ユニット61と、内壁45aとの距離が短い。このため、一組のカメラユニット51及び光源ユニット61では、内壁45aの全体を撮影できないので、複数組のカメラユニット51及び光源ユニット61により、撮影する領域を分担させている。
すなわち、カメラユニット51−1及び光源ユニット61−1の組、カメラユニット51−2及び光源ユニット61−2の組、カメラユニット51−3及び光源ユニット61−3の組、カメラユニット51−4及び光源ユニット61−4の組が、翼部43aに固定される位置を、ロータ21aの回転軸方向D1の座標を異ならせて、内壁45aを撮影する。本実施形態では、カメラユニット51及び光源ユニット61の組が4つであるが、回転軸方向D1の内壁45aの寸法等に応じて、撮影に用いるカメラユニット51及び光源ユニット61の組の数が決まる。
このように、カメラユニット51及び光源ユニット61の組を複数用意して、内壁45aを撮影すれば、ロータ21aの回転を一回で撮影を終了することができる。
なお、カメラユニット51及び光源ユニット61は、翼部43aに取り外し可能に固定されている。そこで、1組のカメラユニット51及び光源ユニット61を用意し、これらのユニットが翼部43aに固定される位置を、回転軸方向D1の座標を異ならせて、内壁45aを撮影することもできる。
すなわち、最初、カメラユニット51及び光源ユニット61を、カメラユニット51−1及び光源ユニット61−1の位置に固定して内壁45aを撮影し、次に、カメラユニット51及び光源ユニット61を、カメラユニット51−2及び光源ユニット61−2の位置に固定して内壁45aを撮影し、次に、カメラユニット51及び光源ユニット61を、カメラユニット51−3及び光源ユニット61−3の位置に固定して内壁45aを撮影し、最後に、カメラユニット51及び光源ユニット61を、カメラユニット51−4及び光源ユニット61−4の位置に固定して内壁45aを撮影する。これによれば、ロータ21aを複数回回転させなければならないが、カメラユニット51及び光源ユニット61の組は、一つで済む。
図7は、本実施形態に係るギャップ検査装置1の構成を示すブロック図である。ギャップ検査装置1は、4組のカメラユニット51及び光源ユニット61、パソコン8及び回転角測定部7を備える。
図6で説明したように、4組のカメラユニット51及び光源ユニット61が、翼部43aに取り外し可能に固定されている。
パソコン8は、混練機100の外部にあり、撮影制御部81、ギャップデータ生成部83、操作部85、出力部87、及び、通信部89を備える。
撮影制御部81は、ロータ21aが回転した状態で、各光源ユニット61の光源65から翼先端44aに向けて出射された光Lによって、内壁45aに投影された明暗の境界線BLを、各カメラユニット51のカメラ55に撮影させる制御をする。
ギャップデータ生成部83は、ロータ21aの回転角を所定間隔において、各回転角のときのギャップGを示すギャップデータGD(図9)を、各回転角のときにカメラ55によって撮影された境界線BLを基にして生成する。
出力部87は、各回転角でのギャップデータGDを画像の形式で出力する。出力部87が表示制御部及び表示部の場合、各回転角でのギャップデータGDの画像を、表示制御部が表示部に表示させる。出力部87が画像形成部の場合、各回転角でのギャップデータGDの画像を用紙に印刷する。
ギャップデータGDの画像として、各回転角でのギャップデータGDの画像に限定されない。例えば、ロータ21aの所定間隔の回転角を、距離(内壁45aを展開した状態の内壁45a上の距離)に変換して、所定間隔の距離でのギャップデータGDの画像でもよい。
操作部85は、各カメラユニット51のカメラ55に内壁45aの画像(内壁45aに投影された明暗の境界線BL)を撮影させる命令やギャップデータGDを画像の形式で出力する命令等の入力をする。
通信部89は、各カメラユニット51の通信部57のそれぞれと、通信する。これにより、操作部85を用いて、パソコン8から各カメラユニット51のカメラ55を遠隔操作することができる。
通信部89は、各光源ユニット61の受信部67のそれぞれと、通信する。これにより、操作部85を用いて、パソコン8から各光源ユニット61の光源65を遠隔操作することができる。
回転角測定部7は、ロータ21aの回転角を測定する。回転角測定部7が測定した回転角のデータは、通信部89を介してギャップデータ生成部83に送られる。
回転角測定部7としては、いくつかの態様が考えられる。第1の態様は、ロータ21aを回転させるモータが、ロータ21aの回転角を制御できる信号により回転制御されていれば、その信号を用いてロータ21aの回転角を測定する。第2の態様は、回転軸47に取り付けたエンコーダにより、ロータ21aの回転角を測定する。第3の態様は、回転軸47に付けられた白黒模様と、白黒模様を検出する光センサーとでエンコーダを構成し、ロータ21aの回転時に光センサーでその白黒模様を検知して、ロータ21aの回転角を測定する。
第4の態様は、ロータ21aに傾斜計を取り付け、ロータ21aが回転することにより傾斜計で測定される傾斜の変化を利用して、ロータ21aの回転角を測定する。第5の態様は、ロータ21aを一定速度で回転させることができる場合、回転速度と経過時間とを利用して、ロータ21aの回転角を測定する。第6の態様は、図8に示すように、内壁45aと接触するタイヤ部材91と、タイヤ部材91を回転可能に保持し、ロータ21aの胴体部41aに固定された支持部材93と、を設ける。ロータ21aが回転すると、タイヤ部材91が内壁45a上で回転することを利用して、ロータ21aの回転角を測定する。
ギャップデータGDの生成について詳しく説明する。図3及び図6を参照して、点検者がパソコン8を操作して、各光源ユニット61の光源65を点灯させ、かつ、各カメラユニット51のカメラ55に撮影を開始させる。この状態で、別の点検者がロータ21aの回転軸47を回転方向Aに回して、ロータ21aを1回転させる。ロータ21aが1回転されると、点検者がパソコン8を操作して、各カメラユニット51のカメラ55での撮影を終了する。
図7を参照して、各カメラユニット51の通信部57は、パソコン8の通信部89と通信し、各カメラユニット51のカメラ55が撮影した画像を、ギャップデータ生成部83に送る。
ギャップデータ生成部83は、カメラユニット51−1のカメラ55により撮影された画像のうち、ロータ21aの回転角を、例えば、5°間隔(所定間隔)として、各回転角(5°、10°、15°、・・・、230°、235°)での画像を選択する。
図3を参照して、混練物排出口33の箇所では、内壁45aが存在せず、明暗の画像がカメラ55に写らないので、明暗の画像がカメラ55に写らない状態から写る状態に変化したときの回転角を、0°とする。材料供給口25の箇所では、内壁45aが存在せず、明暗の画像がカメラ55に写らないので、明暗の画像がカメラ55に写る状態から写らない状態に変化したときの回転角を、例えば、240°とする。
各回転角での画像を取得する方法としては、2つある。1つは、カメラユニット51−1のカメラ55で内壁45aを連続撮影して得られた画像群の中から、各回転角のときに撮影された画像を選択する。もう1つは、各回転角のときに、カメラユニット51−1のカメラ55で内壁45aを撮影する。
ギャップデータ生成部83は、各回転角(すなわち、5°、10°、15°、・・・、230°、235°)での画像に含まれる境界線BLを抽出し、必要に応じて、抽出した境界線BLの歪み等を補正してギャップデータGDを生成する。
ギャップデータ生成部83は、カメラユニット51−2のカメラ55、カメラユニット51−3のカメラ55、カメラユニット51−4のカメラ55により撮影された画像についても、同様の処理をして、ギャップデータGDを生成する。
そして、ギャップデータ生成部83は、カメラユニット51−1のカメラ55により得られた各回転角でのギャップデータGD、カメラユニット51−2のカメラ55により得られた各回転角でのギャップデータGD、カメラユニット51−3のカメラ55により得られた各回転角でのギャップデータGD、カメラユニット51−4のカメラ55により得られた各回転角でのギャップデータGDについて、5°、10°、15°、・・・、230°、235°のギャップデータGDどうしをつなげる処理をする。すなわち、ギャップデータ生成部83は、光源65及びカメラ55がロータ21a(本実施形態ではロータ21aの翼部43a)に固定される位置を、ロータ21aの回転軸方向D1の座標を異ならせて得られた、各回転角でのギャップデータGDについて、同じ回転角どうしのギャップデータGDをつなげる処理をする。
出力部87は、その処理がされたギャップデータGDを出力する。図9は、出力されたギャップデータGDの一例の模式図である。各回転角でのギャップデータGDのうち、直線成分C1は、図5に示す明暗像71の境界線BLと対応し、ギャップGが大きくなっていないことを示し、曲線成分C2〜C5は、図5に示す明暗像73,75の境界線BLと対応し、ギャップGが大きくなっていることを示している。翼先端44aに欠損部433がない場合、及び/又は、内壁45aに窪み部451がない場合、ギャップGは一定となるので、ギャップデータGDは直線となる。
各回転角において、回転軸方向D1の座標が同じ箇所に、曲線成分C2が存在する。これは、回転角に関係なく、ギャップGが大きくなっているので、翼先端44aの欠損部433(図4)を示している。これに対して、特定の回転角のときに存在する曲線成分C3,C4,C5は、内壁45aにおいて、その回転角に対応する箇所に発生した窪み部451(図4)を示している。
回転角10°でのギャップデータGDに含まれる曲線成分C2は、図5に示す明暗像75の境界線BLと対応し、翼先端44aの欠損部433と内壁45aの窪み部451とが同時に存在することを示している。
本実施形態の主な効果を説明する。図4及び図5を参照して、ロータ21aの回転角がある値のときに、翼先端44aに向けて出射された光Lによって、混練室19aの内壁45aに投影された明暗の境界線BLは、ロータ21aの回転角がその値のときのギャップGの状態を示している。本実施形態に係るギャップ検査装置1では、ロータ21aが回転した状態で、翼先端44aに向けて出射された光Lによって、混練室19aの内壁45aに投影された明暗の境界線BLを撮影する。ロータ21aの回転角を所定間隔として、各回転角でのギャップデータGDを、各回転角のときに撮影された境界線BLを基にして生成し、各回転角でのギャップデータGDを画像の形式で出力する(図9)。従って、内壁45aにおいて、見えない箇所のギャップGを容易に検査することができる。
図6及び図9を参照して、本実施形態では、光源65及びカメラ55が翼部43aに固定される位置を、ロータ21aの回転軸方向D1の座標を異ならせて得られた、各回転角でのギャップデータGDを、同じ回転角どうしのギャップデータGDについて、つなげる処理をして、その処理がされたギャップデータGDを出力する。従って、本実施形態によれば、内壁45aの全領域において、ギャップGを検査することが可能となる。
図4を参照して、翼先端44aのうち、翼部43aの前方面431側(すなわち、ギャップGの噛み込み側)は、翼部43aの後方面432側(噛み込み側の反対側)よりも、先に原料を噛み込むので、摩耗しやすい。本実施形態では、翼部43aの前方面431に光源ユニット61を固定し、翼部43aの後方面432にカメラユニット51を固定し、翼部43aの前方面431から翼先端44aに照射された光Lにより、内壁45aに投影された明暗の境界線BLをカメラ55で撮影する。この境界線BLは、翼先端44aのうち、翼部43aの前方面431側のギャップGを示している。従って、本実施形態によれば、翼先端44aのうち、翼部43aの前方面431側のギャップGの状態を知ることができる。
本実施形態の変形例を説明する。図4及び図9を参照して、上述したように、各回転角でのギャップデータGDを見れば、ギャップGが大きくなった原因が、摩耗により翼先端44aに発生した欠損部433であるのか、摩耗により内壁45aに発生した窪み部451であるのかを判定することができる。第1変形例は、ギャップGが大きくなった原因が、翼先端44aの欠損部433であるか否かを判定することができる。第2変形例は、ギャップGが大きくなった原因が、内壁45aの窪み部451であるか否かを判定することができる。第1変形例及び第2変形例について、本実施形態に係るギャップ検査装置1との相違を中心に説明する。
図10は、第1変形例を説明する模式図である。第1変形例は、混練物排出口33を画定する辺部に基準部材200を取り付け、基準ギャップデータを生成する。図3との違いは、混練物排出口33を画定する辺部のうち、混練室19a側であって回転軸方向D1(図6)に沿った辺部に、基準部材200が取り外し可能に取り付けられている。混練機100で混練物を生成するとき、基準部材200は取り外される。
基準部材200は、長手方向が、回転軸方向D1であり、翼先端44aと対向する対向面201は、平坦にされている。
ギャップデータ生成部83(図7)は、基準部材200と翼先端44aとが対向する回転角でのギャップデータである基準ギャップデータを、対向する回転角のときにカメラ55によって撮影された境界線BLを基にして生成する。出力部87は、基準ギャップデータを画像の形式で出力する。
基準ギャップデータは、翼先端44aと基準部材200とのギャップを示している。基準部材200の対向面201は、平坦なので、翼先端44aに欠損部433(図4)がなければ、基準ギャップデータは直線成分C1(図9)のみで構成される。従って、基準ギャップデータに曲線成分C2〜C5(図9)が含まれていれば、翼先端44aに欠損部433が存在することが分かる。
次に、第2変形例について説明する。図11は、第2変形例を説明する模式図である。図4との違いは、光源ユニット61が、光源65に加えて光源69(第2の光源)を備える。
光源69は、スリット光SL(言い換えれば、シート光)が翼先端44aに接する角度でスリット光SLを出射する。
操作部85(図7)を操作することにより、第1の撮影モードと第2の撮影モードとを選択できる。第1の撮影モードは、上述した本実施形態での撮影モード、すなわち、光源65(第1の光源)から光Lを出射させて内壁45aに投影された明暗の境界線BLをカメラ55に撮影させるモードである。第2の撮影モードは、光源69(第2の光源)からスリット光SLを出射させて、スリット光SLが内壁45aで反射した光である光切断線をカメラ55に撮影させるモードである。
撮影制御部81(図7)は、第1の撮影モードを選択する操作がされた場合、第1の撮影モードを実行し、第2の撮影モードを選択する操作がされた場合、第2の撮影モードを実行する。
出力部87(図7)は、第1の撮影モードが実行された場合、各回転角でのギャップデータGDを画像の形式で出力し、第2の撮影モードが実行された場合、ロータ21aの回転角が所定間隔において、各回転角のときにカメラ55によって撮影された光切断線を画像の形式で出力する。
光源65が出射する光Lの色と光源69が出射するスリット光SLの色とを異ならせれば、撮影制御部81は、第1の撮影モードと第2の撮影モードとを同時に実行できる。また、撮影制御部81が、光源65が出射する光Lと光源69が出射するスリット光SLとを交互に出射させる制御をすれば、撮影制御部81は、第1の撮影モードと第2の撮影モードとを同時に実行できる。
光切断線は、内壁45aのうち、スリット光SLが反射された箇所の形状を示している。従って、第2変形例によれば、ギャップGが大きくなった原因が、摩耗により内壁45aに発生した窪み部451であるか否かを判定することができる。
また、ギャップデータGDの画像と光切断線の画像とを用いて、ギャップデータGDにおいて、翼先端44aの欠損部433が原因でギャップGが大きくなっている成分と、内壁45aの窪み部451が原因でギャップGが大きくなっている成分とを分離することも可能となる。
本実施形態の第3変形例について説明する。第3変形例は、翼先端44aの摩耗を管理する摩耗管理装置である。第3変形例について、本実施形態に係るギャップ検査装置1との相違を中心に説明する。図12は、第3変形例を説明する模式図である。図4との違いは、光源65がスリット光SLを出射する点である。
スリット光SLが、翼部43aのうち、翼先端44aより僅かに下の部分に照射されるように、スリット光SLの角度が調整されている。この部分は、翼先端44aの摩耗量限界値である。翼先端44aの摩耗量が摩耗量限界値を超えなければ、スリット光SLは、翼部43aで遮られるので、内壁45aに到達しない。従って、カメラ55でスリット光SLの像を撮影できない。翼先端44aの摩耗量が摩耗量限界値を超えれば、スリット光SLは、内壁45aに到達し、内壁45aで反射されるので、カメラ55でスリット光SLの像を撮影できる。
図13は、第3変形例において、カメラ55によって撮影された像301,303,305の模式図である。高さh1は、未使用のロータ21aでの翼先端44aの高さを示している。高さh2,h3は、ロータ21aが使用され、翼先端44aが摩耗した状態の翼先端44aの高さを示している。高さh2は、翼先端44aの摩耗量が限界値に到達した状態の翼先端44aの高さを示している。高さh3は、限界値の半分に到達した状態の翼先端44aの高さを示している。高さh3は、高さh1と高さh2との中間の高さである。
仮想線L1は、翼先端44aの高さh1を示す仮想線である。仮想線L2は、翼先端44aの高さh2を示す仮想線である。仮想線L3は、翼先端44aの高さh3を示す仮想線である。
像301は、翼先端44aの摩耗量が、摩耗量限界値を超えていない状態を示している。像303は、翼先端44aの摩耗量が、摩耗量限界値を超えている箇所が存在することを示している。矢印で示す線がスリット光SLの像として現れている。
像305は、翼先端44aの摩耗量が、摩耗量限界値を超えている箇所が存在することに加えて、摩耗量限界値の半分を超えている箇所が存在することを示している。この場合、スリット光SLとして、第1のスリット光と第2のスリット光を用意する必要がある。第1のスリット光は、上述したように、摩耗量限界値に到達したことを判定するためのスリット光SLである。第2のスリット光は、摩耗量限界値の半分に到達したことを判定するめのスリット光SLである。
第3変形例によれば、翼先端44aの摩耗量が、摩耗量限界値の半分に到達したか否か、及び、摩耗量限界値に到達したか否かを判定することができる。摩耗量限界値を超えれば、ロータ21aを取り換える等のメンテナンスが必要となる。
1 ギャップ検査装置
19a 混練室
21a ロータ
33 混練物排出口
43a 翼部
44a 翼先端
45a 内壁
47 回転軸
55 カメラ
65 光源(第1の光源の一例)
69 光源(第2の光源の一例)
200 基準部材
201 対向面
431 翼部の前方面
432 翼部の後方面
433 翼部の欠損部
451 内壁の窪み部
A ロータの回転方向
D1 ロータの回転軸方向
G ギャップ
GD ギャップデータ
L 光
SL スリット光

Claims (6)

  1. 混練室内に配置されたロータに形成された翼部の先端である翼先端と前記混練室の内壁との間にギャップが形成された二軸のバッチ式ミキサである混練機において、前記ギャップを検査するギャップ検査装置であって、
    前記ギャップは、前記翼先端に欠損部がない場合及び/又は前記内壁に窪み部がない場合に一定となり、
    前記ロータに取り外し可能に固定された第1の光源と、
    前記ロータに取り外し可能に固定されたカメラと、
    前記ロータの回転軸が回ることにより前記ロータが回転した状態で、前記第1の光源から前記翼先端に向けて出射された光によって、前記内壁に投影された明暗の境界線を、前記カメラに撮影させる撮影制御部と、
    前記ロータの回転角が所定間隔において、各回転角のときの前記ギャップを示すギャップデータを、前記各回転角のときに前記カメラによって撮影された前記境界線を基にして生成するギャップデータ生成部と、
    前記ギャップデータを画像の形式で出力する出力部と、を備えるギャップ検査装置。
  2. 前記ギャップデータ生成部は、前記第1の光源及び前記カメラが前記ロータに固定される位置を、前記ロータの回転軸方向の座標を異ならせて得られた、前記各回転角での前記ギャップデータについて、同じ回転角どうしのギャップデータをつなげる処理をし、
    前記出力部は、前記処理がされたギャップデータを出力する請求項1に記載のギャップ検査装置。
  3. 前記翼部は、前記ロータの回転方向に対して前方に位置する前方面と、後方に位置する後方面と、を有しており、
    前記第1の光源は、前記前方面に取り外しに可能に固定されており、
    前記カメラは、前記後方面に取り外し可能に固定されている請求項1又は2に記載のギャップ検査装置。
  4. 前記混練室に設けられた混練物排出口を画定する辺部のうち、前記ロータの回転軸方向に沿った辺部に、取り外し可能に取り付けられている基準部材を備え、
    前記ギャップデータ生成部は、前記基準部材と前記翼先端とが対向する回転角での前記ギャップデータである基準ギャップデータを、前記対向する回転角のときに前記カメラによって撮影された前記境界線を基にして生成し、
    前記出力部は、前記基準ギャップデータを画像の形式で出力する請求項1〜3のいずれか一項に記載のギャップ検査装置。
  5. スリット光が前記翼先端に接する角度で前記スリット光を出射し、前記ロータに取り外し可能に固定された第2の光源と、
    前記撮影制御部は、前記スリット光が前記内壁で反射した光である光切断線を前記カメラに撮影させ、
    前記出力部は、前記光切断線を画像の形式で出力する請求項1〜3のいずれか一項に記載のギャップ検査装置。
  6. 前記混練室でゴム製品又はプラスチック製品となる混練物が生成される請求項1〜5のいずれか一項に記載のギャップ検査装置。
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