JP6234641B1 - 超音波トランスデューサ及び超音波トランスデューサの製造方法 - Google Patents

超音波トランスデューサ及び超音波トランスデューサの製造方法 Download PDF

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Abstract

超音波トランスデューサは、長手軸に沿う方向について先端側ブロックと基端側ブロックとの間で挟まれる状態でボルトの外周に取付けられる駆動ユニットを備え、前記駆動ユニットは、電気エネルギーが供給されることにより超音波振動を発生する圧電素子を備える。前記超音波トランスデューサは、圧電素子で発生した超音波振動を伝達することにより、前記駆動ユニットに発生する第1の振動節及び前記ボルトに発生する第2の振動節の前記長手軸に沿う方向についての互いに対するずれが抑制される状態で、振動する。

Description

本発明は、電気エネルギーが供給されることにより超音波振動を発生する圧電素子を備える超音波トランスデューサ、及び、その超音波トランスデューサの製造方法に関する。
US2009/275864A1には、超音波振動を用いて処置対象を処置する超音波処置具が開示されている。この超音波処置具には、電気エネルギーが供給されることにより超音波振動を発生する圧電素子を備える超音波トランスデューサが設けられる。この超音波トランスデューサでは、ボルトの先端部が先端側ブロックに接続され、ボルト及び先端側ブロックが一体に形成される。また、ボルトの外周には、圧電素子を含む駆動ユニットが取付けられる。ボルトの基端部は、基端側ブロックに接続され、ボルトの外周に基端側ブロックが締結される。駆動ユニットは、先端側ブロックと基端側ブロックとの間で挟まれ、基端側ブロックから駆動ユニットには、先端側への押圧力が作用する。
US2009/275864A1のような超音波トランスデューサでは、ボルト及び圧電素子は、互いに対して剛性率等の材質が異なる。また、超音波トランスデューサを構成する部材ごとに、形状等が異なる。このため、圧電素子で発生した超音波振動によって超音波トランスデューサが振動している状態では、超音波トランスデューサを構成する部材ごとの材質及び形状等の違いに起因して、駆動ユニットに発生する振動節及びボルトに発生する振動節が長手軸に沿う方向について互いに対してずれる可能性がある。駆動ユニットの振動節とボルトの振動節との間にずれが発生すると、圧電素子への出力電流と出力電圧との間の位相差が大きくなったり、所望の振動とは異なる不正振動が発生したりする可能性がある。したがって、駆動ユニットの振動節とボルトの振動節との間にずれが発生することにより、電気エネルギーの振動エネルギーへの変換においてロスが増加し、エネルギーのロスに起因する超音波トランスデューサでの発熱も増加する。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、電気エネルギーの振動エネルギーへの変換においてロスが低減される超音波トランスデューサ及びその超音波トランスデューサの製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のある態様の超音波トランスデューサは、基端及び先端を有し、基端から先端まで長手軸に沿って延設されるボルトと、前記ボルトの先端部が接続される先端側ブロックと、前記ボルトの基端部が接続される基端側ブロックと、電気エネルギーが供給されることにより超音波振動を発生する圧電素子を備えるとともに、前記長手軸に沿う方向について前記先端側ブロックと前記基端側ブロックとの間で挟まれる状態で前記ボルトの外周に取付けられる駆動ユニットであって、前記圧電素子で発生した前記超音波振動を伝達することにより、前記駆動ユニットに発生する第1の振動節及び前記ボルトに発生する第2の振動節の前記長手軸に沿う前記方向についての互いに対するずれが抑制される状態で、前記ボルト、前記先端側ブロック及び前記基端側ブロックと一緒に振動する駆動ユニットと、を備える。
本発明のある態様の超音波トランスデューサの製造方法は、基端から先端まで長手軸に沿って延設されるボルトの外周に、圧電素子を備える駆動ユニットを取付けることと、 前記長手軸に沿う方向について前記ボルトの先端部が接続される先端側ブロックと前記ボルトの基端部が接続される基端側ブロックとの間で、前記駆動ユニットを挟むことと、 前記圧電素子への電気エネルギーの供給によって前記圧電素子で超音波振動を発生させ、発生した前記超音波振動によって前記ボルト、前記先端側ブロック、前記基端側ブロック及び前記駆動ユニットを一緒に振動させることと、前記ボルト、前記先端側ブロック、前記基端側ブロック及び前記駆動ユニットが一緒に振動している状態において、前記駆動ユニットに発生する第1の振動節及び前記ボルトに発生する第2の振動節の前記長手軸に沿う前記方向についての相対位置を検出することと、前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記相対位置の検出結果に基づいて、前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記長手軸に沿う前記方向についての互いに対するずれが抑制される状態に、前記第1の振動節が発生する外側振動系での振動状態及び前記第2の振動節が発生する内側振動系での振動状態 を調整することと、を備える。
図1は、第1の実施形態に係る超音波トランスデューサが用いられる処置システムを示す概略図である。 図2は、第1の実施形態に係る超音波トランスデューサの構成を概略的に示す断面図である。 図3Aは、第1の振動節及び第2の振動節が互いに対してずれていない状態での、駆動ユニットへの出力電流と出力電圧との間の位相差、及び、出力における周波数のPLL制御開始時からの経時的な変化の一例を示す概略図である。 図3Bは、第1の振動節に対して第2の振動節が先端側に位置する状態での、駆動ユニットへの出力電流と出力電圧との間の位相差、及び、出力における周波数のPLL制御開始時からの経時的な変化の一例を示す概略図である。 図4は、第1の実施形態において長手軸から非接触部までの径方向についての距離の調整により、第1の振動節及び第2の振動節の互いに対するずれを抑制する手法の一例を示す概略図である。 図5は、第1の変形例において非接触部の長手軸に沿う方向についての寸法の調整により、第1の振動節及び第2の振動節の互いに対するずれを抑制する手法の一例を示す概略図である。 図6は、第2の変形例において第2の延設領域での第2の面積の調整により、第1の振動節及び第2の振動節の互いに対するずれを抑制する手法の一例、及び、第3の変形例において第2の延設領域の長手軸に沿う方向についての寸法の調整により、第1の振動節及び第2の振動節の互いに対するずれを抑制する手法の一例を示す概略図である。 図7は、第4の変形例においてボルトの外径の調整により、第1の振動節及び第2の振動節の互いに対するずれを抑制する手法の一例を示す概略図である。 図8は、第4の変形例においてボルトの外径の調整により、第1の振動節及び第2の振動節の互いに対するずれを抑制する手法の図7とは別の一例を示す概略図である。 図9は、第5の変形例に係る超音波トランスデューサの構成を概略的に示す断面図である。 図10は、第6の変形例に係る超音波トランスデューサの構成を概略的に示す断面図である。 図11は、第7の変形例に係る超音波トランスデューサの構成を概略的に示す断面図である。 図12は、第8の変形例に係る超音波トランスデューサの構成を概略的に示す断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本実施形態の超音波トランスデューサ20が用いられる処置システム1を示す図である。図1に示すように、処置システム1は、超音波処置具2と、エネルギー制御装置3と、を備える。超音波処置具2は、保持可能なハウジング5と、ハウジング5に取付けられるシャフト6と、を備える。シャフト6は、略真直ぐに延設される。ここで、超音波処置具2では、シャフト6に対してハウジング5が位置する側を基端側(矢印C1側)とし、基端側とは反対側を先端側(矢印C2側)とする。このため、シャフト6は、先端側からハウジング5に取付けられる。また、超音波処置具2では、シャフト6に対して先端側の部位に、エンドエフェクタ7が設けられる。
ハウジング5には、ハンドル8が回動可能に取付けられる。ハンドル8がハウジング5に対して回動することにより、ハンドル8がハウジング5に対して開く又は閉じる。また、シャフト6には、ロッド部材(プローブ)10が挿通される。ロッド部材10は、チタン合金等の振動伝達性の高い材料から形成される。ロッド部材10は、ハウジング5の内部からシャフト6の内部を通って、先端側へ向かって延設される。そして、ロッド部材10は、シャフト6の先端から先端側に突出するロッド突出部11を備える。また、シャフト6の先端部には、ジョー12が回動可能に取付けられる。ジョー12とハンドル8との間は、シャフト6の内部を通って延設される可動部材(図示しない)を介して連結される。ハンドル8をハウジング5に対して開く又は閉じることにより、可動部材が基端側又は先端側に移動する。これにより、ジョー12がシャフト6に対して回動し、ジョー12とロッド突出部11との間が開く又は閉じる。本実施形態では、ロッド突出部11及びジョー12によってエンドエフェクタ7が形成される。そして、ジョー12とロッド突出部11との間で生体組織等の処置対象を把持することにより、処置対象を処置する。
なお、ある実施例では、ハウジング5に、回転操作部材である回転ノブ(図示しない)が取付けられ、回転ノブは、シャフト6の中心軸の軸回りにハウジング5に対して回転可能である。この場合、回転ノブを回転させることにより、シャフト6、エンドエフェクタ7及びロッド部材10は、シャフト6の中心軸の軸回りにハウジング5に対して一緒に回転する。また、ある実施例では、ジョー12が設けられず、ロッド突出部11のみからエンドエフェクタ7が形成される。この場合、前述のハンドル8及び可動部材は設けらない。また、この場合、ロッド突出部11は、フック形状、ヘラ形状又はブレード形状等を有する。
超音波トランスデューサ20は、ハウジング5の内部において、ロッド部材10に基端側から接続される。本実施形態では、超音波トランスデューサ20は、トランスデューサケース18の内部に収容され、トランスデューサケース18に支持される。そして、トランスデューサケース18をハウジング5に基端側から取付けることにより、超音波トランスデューサ20がロッド部材10に接続される。本実施形態では、超音波トランスデューサ20の先端が、直接的にロッド部材10の基端に接続される。また、本実施形態では、トランスデューサケース18に、ケーブル13の一端が接続される。ケーブル13の他端は、エネルギー制御装置3に取外し可能に接続される。
なお、ある実施例では、トランスデューサケース18が設けられない。この場合、超音波トランスデューサ20は、ハウジング5によって支持され、ケーブル13の一端は、ハウジング5に接続される。また、ある実施例では、超音波トランスデューサ20は、1つ以上の中継部材(図示しない)を介して間接的にロッド部材10に接続される。この場合、中継部材は、チタン合金等の振動伝達性の高い材料から形成される。また、前述の回転ノブが設けられる実施例では、回転ノブを回転させることにより、超音波トランスデューサ20は、シャフト6、エンドエフェクタ7及びロッド部材10と一緒に、シャフト6の中心軸の軸回りにハウジング5に対して回転する。
図2は、超音波トランスデューサ20の構成を示す図である。図2に示すように、超音波トランスデューサ20は、中心軸として長手軸Cを有するボルト(シャフト)21を備える。ここで、長手軸Cに沿う方向の一方側が基端側(矢印C1側)と一致し、長手軸Cに沿う方向の他方側が先端側(矢印C2側)と一致する。ボルト21は、基端から先端まで長手軸Cに沿って略真直ぐに延設される。
図1及び図2に示すように、超音波トランスデューサ20では、ボルト21の先端部が、先端側ブロック(フロントマス)22に接続される。本実施形態では、先端側ブロック22は、ボルト21と一体である。先端側ブロック22及びボルト21は、例えばチタン合金、アルミニウム合金又はSUS等から形成される。なお、先端側ブロック22は、ボルト21と同一の材料から形成されてもよく、ボルト21とは異なる材料から形成されてもよい。また、先端側ブロック22は、超音波トランスデューサ20の先端を形成し、ロッド部材10又は中継部材に接続される。本実施形態では、先端側ブロック22に、トランスデューサケース18又はハウジング5によって支持されるフランジ等の被支持部25が形成され、先端側に向かって長手軸Cに略垂直な断面積が減少するホーン26が形成される。なお、超音波トランスデューサ20とロッド部材10との間に中継部材が設けられる実施例では、前述の被支持部25及びホーン26が中継部材に設けられてもよい。
超音波トランスデューサ20では、ボルト21の基端部が、基端側ブロック(バックマス)23に接続される。本実施形態では、基端側ブロック23は、ボルト21の外周を覆うリング状に形成される。ボルト21の基端部の外周には、第1の係合部として雄ネジ部27が形成される。また、基端側ブロック23の内周には、第1の係合部に係合する第2の係合部として、雌ネジ部28が形成される。本実施形態では、雄ネジ部27は、ボルト21の基端から先端側に向かって延設され、雌ネジ部28は、基端側ブロック23の基端から先端側に向かって延設される。雄ネジ部27に雌ネジ部28が係合する、すなわち螺合することにより、ボルト21の外周に基端側ブロック23が締結される。したがって、本実施形態では、基端側ブロック23は、ボルト21の外周に締結される締結部材である。
基端側ブロック23は、例えばチタン合金、アルミニウム合金又はSUS等から形成される。ここで、基端側ブロック23は、先端側ブロック22と同一の材料から形成されてもよく、先端側ブロック22とは異なる材料から形成されてもよい。また、本実施形態では、基端側ブロック23の基端は、長手軸Cに沿う方向についてボルト21の基端と位置が略一致し、基端側ブロック23の基端及びボルト21の基端によって、超音波トランスデューサ20の基端が形成される。
ボルト21の外周には、駆動ユニット30が取付けられる。駆動ユニット30は、長手軸Cに沿う方向について先端側ブロック22と基端側ブロック23との間で挟まれる。そして、駆動ユニット30は、基端側ブロック23によって先端側へ押圧される。駆動ユニット30は、本実施形態では10個の圧電素子31を備える。圧電素子31は、例えばセラミックス等、ボルト21とは剛性率等の材質(物性値)が異なる材料から形成される。圧電素子31は、電気エネルギーを振動エネルギーに変換する。圧電素子31のそれぞれは、リング状に形成され、ボルト21は、圧電素子31のそれぞれに挿通される。なお、圧電素子31は、少なくとも1つ設けられていればよい。
また、駆動ユニット30は、金属等の導電材料から形成される電極部材32,33を備える。電極部材32は、本実施形態では6つの電極リング部35を備え、電極部材33は、本実施形態では5つの電極リング部36を備える。ボルト21は、電極リング部35のそれぞれ及び電極リング部36のそれぞれに挿通される。圧電素子31のそれぞれは、長手軸Cに沿う方向について電極リング部35の対応する1つと電極リング部36の対応する1つとの間で挟まれる。電極部材32には、電気配線37の一端が接続される。また、電極部材33には、電気配線38の一端が接続される。なお、電極リング部35,36の数は、圧電素子31の数に対応して決定され、いずれの場合も、圧電素子31のそれぞれが電極リング部35の対応する1つと電極リング部36の対応する1つとの間で挟まれる構成となる。前述のように超音波トランスデューサ20が形成されるため、本実施形態では、超音波トランスデューサ20は、ボルト締めランジュバン型振動子(Bolt-clamped Langevin-type Transducer)となる。
エネルギー制御装置3は、エネルギー出力源15、プロセッサ16及び記憶媒体17を備える。電気配線37,38は、ケーブル13の内部を通って延設され、電気配線37,38のそれぞれの他端は、エネルギー出力源15に接続される。エネルギー出力源15は、バッテリー電源又はコンセントで電源等からの電力を超音波トランスデューサ20の駆動ユニット30に供給される電気エネルギーに変換する変換回路等を備え、変換した電気エネルギーを出力する。エネルギー出力源15から出力され電気エネルギーは、電気配線37,38を介して、駆動ユニット30に供給される。エネルギー出力源15は、例えば所定の周波数範囲のいずれかの周波数で、交流電力を駆動ユニット30へ出力する。
制御部であるプロセッサ16は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等を含む集積回路から形成される。プロセッサ16での処理は、プロセッサ16又は記憶媒体17に記憶されたプログラムに従って行われる。また、記憶媒体17には、プロセッサ16で用いられる処理プログラム、及び、プロセッサ16での演算で用いられるパラメータ及びテーブル等が記憶される。プロセッサ16は、エネルギー出力源15から駆動ユニット30への電気エネルギーの出力を制御する。本実施形態では、プロセッサ16は、エネルギー出力源15から駆動ユニットへの電気エネルギーに関する出力電流及び出力電圧を検出し、出力電流と出力電圧との間の位相差Δθを検出する。そして、プロセッサ16は、位相差Δθがゼロになる状態に、エネルギー出力源15からの出力における周波数fを所定の周波数範囲Δfで調整する。すなわち、位相差Δθがゼロになる状態に電気エネルギーの出力における周波数fを調整するPLL(Phase Lock Loop)制御が、プロセッサ16によって行われる。
エネルギー出力源15から駆動ユニット30に電気エネルギーが供給されることにより、電極部材32,33の間に電圧が印加され、圧電素子31のそれぞれに電圧が印加される。これにより、圧電素子31のそれぞれは、電気エネルギーを振動エネルギーに変換し、圧電素子31で超音波振動が発生する。発生した超音波振動は、ロッド部材10に伝達され、ロッド部材10において基端側から先端側へロッド突出部11まで伝達される。エンドエフェクタ7は、ロッド突出部11に伝達された超音波振動を用いて生体組織等の処置対象を処置する。超音波トランスデューサ20及びロッド部材10において超音波振動が伝達される状態では、超音波トランスデューサ20及びロッド部材10を含む振動体が所定の周波数範囲のいずれかの周波数で振動する。したがって、超音波トランスデューサ20では、ボルト21、先端側ブロック22、基端側ブロック23及び駆動ユニット30が、圧電素子31で発生した超音波振動によって、一緒に振動する。この際、振動体は、振動方向が長手軸Cに略平行な縦振動を行う。なお、ある実施例では、所定の周波数範囲は、46kHz以上48kHz以下であり、別のある実施例では、所定の周波数範囲は、46.5kHz以上47.5kHz以下である。
振動体が所定の周波数範囲のいずれかの周波数で振動する状態では、振動体の先端、すなわちロッド部材10の先端に、振動腹の1つが発生する。そして、振動体の基端、すなわち超音波トランスデューサ20の基端に振動腹の1つである振動腹A1が発生する。振動腹A1は、振動腹の中で最も基端側に位置する。また、本実施形態では、振動腹A1から先端側に半波長離れた振動腹A2が、先端側ブロック22に発生する。また、本実施形態では、振動体が所定の周波数範囲のいずれかの周波数で振動する状態において、駆動ユニット30に第1の振動節N1Aが発生し、ボルト21に第2の振動節N1Bが発生する。振動節N1A,N1Bのそれぞれは、振動腹A1と振動腹A2との間の振動節であり、振動腹A1から先端側に4分の1波長離れて位置する。
なお、ある実施例では、駆動ユニット30と先端側ブロック22との間、及び、駆動ユニット30と基端側ブロック23との間のそれぞれに、電気的に絶縁材料から形成される絶縁リング(図示しない)が設けられる。そして、駆動ユニット30の内周とボルト21の外周との間に、電気的に絶縁材料から形成される絶縁チューブ(図示しない)が設けられる。これにより、駆動ユニット30に供給された電気エネルギーの先端側ブロック22、基端側ブロック23及びボルト21への供給が防止される。また、ある実施例では、駆動ユニット30に供給される電気エネルギーとは異なる電気エネルギーが、エネルギー出力源15から出力される。例えば、駆動ユニット30に供給される電気エネルギーとは異なる電気エネルギーが、ロッド突出部11及びジョー12のそれぞれに供給される。これにより、ジョー12とロッド突出部11との間で把持される処置対象に高周波電流が流れる。
図2に示すように、基端側ブロック23の内周には、ボルト21の外周との間に隙間を有する非接触部41が形成される。本実施形態では、非接触部41は、基端側ブロック23の先端から基端側に向かって延設され、第2の係合部である雌ネジ部28の先端側に隣設される。ここで、雌ネジ部28は、雄ネジ部27においてボルト21の外周に当接する。このため、非接触部41での基端側ブロック23の内径は、雌ネジ部28での基端側ブロック23の内径に比べて大きく、長手軸Cから非接触部41までの径方向についての距離δ1は、長手軸Cから雌ネジ部28までの径方向についての距離δ2に比べて、大きい。ある実施例では、非接触部41での基端側ブロック23の内径は、駆動ユニット30の内径に比べて大きく、長手軸Cから非接触部41までの径方向についての距離δ1は、長手軸Cから駆動ユニット30の内周までの径方向についての距離δ3に比べて大きい距離δ1Aとなる。なお、長手軸Cから駆動ユニット30の内周までの径方向についての距離δ3は、長手軸Cから雌ネジ部28までの径方向についての距離δ2に比べて、大きい。
次に、本実施形態の超音波トランスデューサ20の製造方法、作用及び効果について説明する。超音波トランスデューサ20の製造においては、まず、ボルト21の外周に、圧電素子31を含む駆動ユニット30を取付ける。そして、ボルト21の雄ネジ部(第1の係合部)27に基端側ブロック23の雌ネジ部(第2の係合部)28を螺合し、基端側ブロック23をボルト21の外周に締結する。これにより、駆動ユニット30が先端側ブロック22と基端側ブロック23との間で挟まれ、基端側ブロック23から駆動ユニット30に所定の押圧力が作用する。
前述のように超音波トランスデューサ20を組立てると、エネルギー出力源15から駆動ユニット30に電気エネルギーを供給し、超音波振動によって超音波トランスデューサ20を振動させる。この際、プロセッサ16によって、前述のPLL制御が行われる。そして、超音波トランスデューサ20が振動している状態において、前述した第1の振動節N1A及び第2の振動節N1Bの相対位置を検出する。本実施形態では、駆動ユニット30へ供給される電気エネルギーに関する出力電流及び出力電圧を検出し、出力電流と出力電圧との間の位相差Δθに基づいて振動節N1A,N1Bの相対位置を検出する。また、ある実施例では、位相差Δθに加えてエネルギー出力源15からの出力における周波数fに基づいて、振動節N1A,N1Bの相対位置を検出する。
ここで、ボルト21及び圧電素子31は、互いに対して剛性率等の材質(物性値)が異なる。また、超音波トランスデューサ20を構成する部材ごとに、形状等が異なる。圧電素子31で発生した超音波振動によって超音波トランスデューサ20が振動している状態では、第1の振動節N1Aが発生する外側振動系での振動及び第2の振動節N1Bが発生する内側振動系での振動は、ボルト21、先端側ブロック22、基端側ブロック23及び圧電素子31等の超音波トランスデューサ20を構成する部材の剛性率等の材質、及び、これらの部材の形状の影響を受ける。すなわち、超音波トランスデューサ20を構成する部材の物性及び形状等に基づく超音波トランスデューサ20のそれぞれの部位の剛性は、外側振動系及び内側振動系のそれぞれの振動に影響を与える。したがって、超音波トランスデューサ20を構成する部材の材質及び形状等の違いに起因して、駆動ユニット30に発生する第1の振動節N1A及びボルト21に発生する第2の振動節N1Bが、長手軸Cに沿う方向について互いに対してずれる可能性がある。例えば、圧電素子31がボルト21比べて剛性率が高い材料から形成される場合等には、第1の振動節N1Aに対して第2の振動節N1Bが先端側に位置することがある。一方、圧電素子31がボルト21比べて剛性率が低い材料から形成される場合等には、第1の振動節N1Aに対して第2の振動節N1Bが基端側に位置することがある。なお、本実施形態では、外側振動系は、駆動ユニット30及び基端側ブロック23から形成され、内側振動系は、ボルト21から形成される。
図3Aは及び図3Bのそれぞれは、PLL制御開始時からの駆動ユニット30への出力電流と出力電圧との間の位相差Δθ、及び、出力における周波数fの経時的な変化の一例を示す図である。図3Aは、第1の振動節N1A及び第2の振動節N1Bが互いに対してずれていない状態を示し、図3Bは、第1の振動節N1Aに対して第2の振動節N1Bが先端側に位置する状態を示す。また、図3A及び図3Bのそれぞれでは、横軸に経過時間tを示し、縦軸に移動差Δθ及び周波数fを示す。そして、図3A及び図3Bのそれぞれでは、位相差Δθの経時的な変化を実線で、周波数fの経時的な変化を破線で示す。
図3Aに示すように、長手軸Cに沿う方向について振動節N1A,N1Bが互いに対してずれていない場合は、PLL制御によって、位相差Δθは、ゼロ又はゼロの近傍で変化する。したがって、位相差Δθの絶対値は、所定の閾値θthより小さい状態で、経時的に維持される。また、超音波トランスデューサ20が振動を継続すると、振動による熱が発生する。熱が発生することにより、PLL制御によって、周波数fは、経時的に緩やかに減少する。この際、所定の周波数範囲Δfにおいて、周波数fが経時的に減少する。
また、第1の振動節N1Aに対して第2の振動節N1Bが先端側に位置する図3B示す場合では、PLL制御の開始直後においては、圧電素子31を含む駆動ユニット30の振動、すなわち外側振動系の振動の影響が大きく、ボルト21の振動、すなわち内側振動系の振動の影響は小さい。このため、出力電流が出力電圧に対して遅れ、位相差Δθが負となる。この際も、周波数fは、PLL制御によって、経時的に減少する。そして、振動によって熱が発生し、周波数fがある程度まで減少すると、ボルト(シャフト)21の振動の影響が大きくなる。ボルト21を含む内側振動系の振動系の影響が大きくなると、出力電流が出力電圧に対して進み、位相差Δθが正に反転する。また、ボルト21の振動の影響が大きくなると、プロセッサ16によるPLL制御の制御対象である駆動ユニット30の振動は、駆動ユニット30(外側振動系)とは振動状態が異なるボルト21(内側振動系)の振動に基づいて、制御される。すなわち、PLL制御が適切に行われない。このため、位相差Δθが正に反転した後は、位相差Δθは、負に変化しない。そして、ある程度の時間が経過すると、位相差Δθの絶対値は、所定の閾値θthより大きくなり、例えば10°より大きくなる。また、内側振動系の振動の影響が大きくなると、周波数fの減少率が大きくなり、周波数fが経時的に急激に減少する。また、PLL制御が適切に行われないため、所定の周波数範囲Δfの範囲外まで、周波数fが減少する場合もある。
第1の振動節N1Aに対して第2の振動節N1Bが基端側に位置する場合は、PLL制御を開始すると、例えば、位相差Δθが正から負に反転する。そして、位相差Δθが負に反転した後は、位相差Δθが正に変化することなく、位相差Δθの絶対値が所定の閾値θthより大きくなる。また、第1の振動節N1Aに対して第2の振動節N1Bが基端側に位置する場合は、所定の周波数範囲Δfから所定の周波数範囲Δfの範囲外に、周波数fが瞬間的に変化することもある。
位相差Δθ及び周波数fが前述のような変化の傾向を示すため、本実施形態では、位相差Δθ及び周波数fに基づいて、振動節N1A,N1Bの相対位置を検出することが可能となる。例えばある実施例では、圧電素子31への電気エネルギーの供給の開始より後において位相差Δθの正負が反転し、かつ、位相差Δθの正負が反転した後において位相差Δθの正負が変化することなく位相差Δθの絶対値が所定の閾値θthより大きくなったことに基づいて、振動節N1A,N1Bが互いに対してずれていると判断する。また、位相差Δθ及び周波数fが前述のような変化の傾向を示すため、本実施形態では、位相差Δθ及び周波数fに基づいて、第2の振動節N1Bは、第1の振動節N1Aに対して先端側にずれているか、又は、第1の振動節N1Aに対して基端側にずれているかを検出することが可能となる。
振動節N1A,N1Bの相対位置を検出すると、検出結果に基づいて、本実施形態では、非接触部41での基端側ブロック23の内径の大きさを調整し、長手軸Cから非接触部41までの径方向についての距離δ1の大きさを調整する。距離δ1が変化することにより、非接触部41が延設される範囲での基端側ブロック23の長手軸Cに垂直な断面積が変化し、基端側ブロック23の形状が変化する。基端側ブロック23の形状の変化によって基端側ブロック23の剛性(質量)が変化することにより、駆動ユニット30を含む外側振動系での振動状態及びボルト21を含む内側振動系での振動状態が、変化する。したがって、距離δ1は、外側振動系での振動及び内側振動系での振動に影響を与え、距離δ1を調整することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれの振動状態が調整される。
また、外側振動系及び内側振動系のそれぞれの振動状態が変化すると、振動節N1A,N1Bの相対位置は、変化する。このため、距離δ1の調整によって基端側ブロック23の形状及び剛性が調整されることにより、振動節N1A,N1Bの相対位置が調整される。本実施形態では、駆動ユニット30に発生する第1の振動節N1A及びボルト21に発生する第2の振動節N1Bの長手軸Cに沿う方向についての互いに対するずれが抑制される状態に、距離δ1が調整され、基端側ブロック23の形状及び剛性が調整される。これにより、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される状態に、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が調整される。
図4は、長手軸Cから非接触部41までの径方向についての距離δ1の調整により、第1の振動節N1A及び第2の振動節N1Bの互いに対するずれを抑制する手法の一例を説明する図である。図4の一例では、距離δ1を調整する前の超音波トランスデューサ20において、長手軸Cから非接触部41までの径方向についての距離δ1は、長手軸Cから駆動ユニット30の内周までの径方向についての距離δ3と略同一の大きさの距離δ1Bとなる。また、第2の振動節N1Bが第1の振動節N1Aに対して先端側に位置する。図4の一例では、振動節N1A,N1Bの相対位置の検出結果に基づいて、距離δ1を、距離δ1Bから距離δ1Aまで増加させる。これにより、基端側ブロック23の形状が変化し、基端側ブロック23の剛性及び質量等が変化する。ここで、図4の一例では、基端側ブロック23の剛性率等の材質を変化させることなく、距離δ1を増加させる。このため、距離δ1の調整によって、基端側ブロック23の剛性が低下するとともに、基端側ブロック23の質量が減少する。基端側ブロック23の形状が変化することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が変化し、振動節N1A,N1Bの相対位置が変化する。そして、距離δ1が距離δ1Aに調整された超音波トランスデューサ20では、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
前述のように本実施形態では、超音波トランスデューサ20の製造時において距離δ1の調整によって基端側ブロック23の形状を調整することにより、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。距離δ1を含む基端側ブロック23の形状に起因して振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制されることにより、超音波処置具2の使用時等の超音波振動によって超音波トランスデューサ20が振動している状態では、プロセッサ16によってPLL制御が適切に行われ、駆動ユニット30への出力電流と出力電圧との間の位相差Δθはゼロ又はゼロの近傍で維持される。また、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制されることにより、縦振動以外の不正振動(例えば横振動及びねじり振動等)が発生することも抑制される。これにより、超音波トランスデューサ20での電気エネルギーの振動エネルギーへの変換においてロスが低減されるとともに、エネルギーのロスに起因する超音波トランスデューサ20での発熱も低減される。
(変形例)
なお、図5に一例が示される第1の変形例では、非接触部41の長手軸Cに沿う方向についての寸法L1の大きさを調整することにより、振動節N1A,N1Bの相対位置を調整する。寸法L1が変化することにより、基端側ブロック23の形状及び剛性(質量)が変化する。ここで、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態は、基端側ブロック23の形状が変化することより、変化する。このため、寸法L1は、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動に影響を与え、寸法L1を調整することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が調整される。この際、駆動ユニット30(外側振動系)に発生する第1の振動節N1A及びボルト21(内側振動系)に発生する第2の振動節N1Bの長手軸Cに沿う方向についての互いに対する相対的なずれが抑制される状態に、寸法L1が調整され、基端側ブロック23の形状が調整される。したがって、本変形例では、寸法L1を含む基端側ブロック23の形状に起因して、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
図5の一例では、寸法L1を調整する前の超音波トランスデューサ20において、非接触部41の長手軸Cに沿う方向についての寸法L1は、寸法L1Bとなる。また、第2の振動節N1Bが第1の振動節N1Aに対して先端側に位置する。図5の一例では、振動節N1A,N1Bの相対位置の検出結果に基づいて、寸法L1を、寸法L1Bから寸法L1Aまで増加させる。これにより、基端側ブロック23の形状が変化し、基端側ブロック23の剛性及び質量等が変化する。図5の一例では、基端側ブロック23の剛性率等の材質を変化させることなく、寸法L1を増加させる。このため、寸法L1の調整によって、基端側ブロック23の剛性が低下するとともに、基端側ブロック23の質量が減少する。基端側ブロック23の形状が変化することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が変化し、振動節N1A,N1Bの相対位置が変化する。そして、寸法L1が寸法L1Aに調整された超音波トランスデューサ20では、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
なお、ある変形例では、長手軸Cから非接触部41までの径方向についての距離δ1、及び、非接触部41の長手軸Cに沿う方向についての寸法L1の両方を調整することにより、基端側ブロック23の形状が調整され、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が調整されてもよい。この場合も、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される状態に、距離δ1及び寸法L1が調整され、基端側ブロック23の形状が調整される。
また、図6に一例が示される第2の変形例及び第3の変形例のそれぞれでは、締結部材である基端側ブロック23は、第1の延設領域42及び第2の延設領域43を備える。第1の延設領域42は、基端側ブロック23の先端から基端側に向かって延設される。また、第2の延設領域43は、第1の延設領域42の基端側に隣設され、基端側ブロック23の基端まで延設される。第1の延設領域42の外周は、長手軸Cに略垂直な断面において、長手軸Cから距離R1の円形状に形成される。そして、第1の延設領域42では、長手軸Cに略垂直な断面において、基端側ブロック23の外周によって囲まれる範囲が第1の面積S1になる。一方、第2の延設領域43の外周では、平面45A,45Bが第2の延設領域43の基端から先端まで延設される。本変形例では、平面45A,45Bは、互いに対して略平行であり、平面45A,45Bのそれぞれは、長手軸Cから距離R1より小さい距離R2離れて位置する。また、第2の延設領域43の外周において平面45A,45B以外の部位は、長手軸Cに略垂直な断面において、長手軸Cから距離R1の円弧状になる。したがって、第2の延設領域43では、長手軸Cに略垂直な断面において、基端側ブロック23の外周によって囲まれる範囲が、第1の面積S1より小さい第2の面積S2になる。
第2の変形例では、長手軸Cから平面45A,45Bのそれぞれまでの距離R2を調整することにより、第2の延設領域43での第2の面積S2を調整し、振動節N1A,N1Bの相対位置を調整する。距離R2が変化し、第2の面積S2が変化することにより、基端側ブロック23の形状が変化する。前述のように、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態は、基端側ブロック23の形状が変化することより、変化する。このため、距離R2及び第2の面積S2は、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動に影響を与え、第2の面積S2を調整することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が調整される。この際、振動節N1A,N1Bの長手軸Cに沿う方向についての互いに対するずれが抑制される状態に、距離R2及び第2の面積S2が調整され、基端側ブロック23の形状が調整される。したがって、本変形例では、第2の面積S2を含む基端側ブロック23の形状に起因して、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
図6の一例では、距離R2及び第2の面積S2を調整する前の超音波トランスデューサ20において、長手軸Cから平面45A,45Bのそれぞれまでの距離R2は、距離R2Bとなる。また、第2の振動節N1Bが第1の振動節N1Aに対して先端側に位置する。図6の一例では、振動節N1A,N1Bの相対位置の検出結果に基づいて、距離R2を、距離R2Bから距離R2Aまで減少させ、第2の面積S2を減少させる。これにより、基端側ブロック23の形状が変化し、基端側ブロック23の剛性及び質量等が変化する。ここで、図6の一例では、基端側ブロック23の剛性率等の材質を変化させることなく、距離R2及び第2の面積S2を減少させる。このため、距離R2及び第2の面積S2の調整によって、基端側ブロック23の剛性が低下するとともに、基端側ブロック23の質量が減少する。基端側ブロック23の形状が変化することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が変化し、振動節N1A,N1Bの相対位置が変化する。そして、距離R2が距離R2Aに調整された超音波トランスデューサ20では、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
また、ある変形例では、第2の延設領域43の外周が、長手軸Cに略垂直な断面において、長手軸Cから距離R1より小さい距離R2の円形状に形成される。この場合も、第2の延設領域43では、長手軸Cに略垂直な断面において、基端側ブロック23の外周によって囲まれる範囲が第1の面積S1より小さい第2の面積S2になる。本変形例でも、第2の変形例と同様に、距離R2を調整することにより、第2の延設領域43での第2の面積S2を調整し、振動節N1A,N1Bの相対位置を調整する。
第3の変形例では、第2の延設領域43の長手軸Cに沿う方向についての寸法L2を調整することにより、振動節N1A,N1Bの相対位置を調整する。寸法L2が変化することにより、基端側ブロック23の形状が変化する。前述のように、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態は、基端側ブロック23の形状が変化することより、変化する。このため、寸法L2は、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動に影響を与え、寸法L2を調整することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が調整される。この際、振動節N1A,N1Bの長手軸Cに沿う方向についての互いに対するずれが抑制される状態に、寸法L2が調整され、基端側ブロック23の形状が調整される。したがって、本変形例では、寸法L2を含む基端側ブロック23の形状に起因して、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
図6の一例では、寸法L2を調整する前の超音波トランスデューサ20において、第2の延設領域43の長手軸Cに沿う方向についての寸法L2は、寸法L2Bとなる。また、第2の振動節N1Bが第1の振動節N1Aに対して先端側に位置する。図6の一例では、振動節N1A,N1Bの相対位置の検出結果に基づいて、寸法L2を、寸法L2Bから寸法L2Aまで増加させる。これにより、基端側ブロック23の形状が変化し、基端側ブロック23の剛性及び質量等が変化する。ここで、図6の一例では、基端側ブロック23の剛性率等の材質を変化させることなく、寸法L2を増加させる。このため、寸法L2の調整によって、基端側ブロック23の剛性が低下するとともに、基端側ブロック23の質量が減少する。基端側ブロック23の形状が変化することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が変化し、振動節N1A,N1Bの相対位置が変化する。そして、寸法L2が寸法L2Aに調整された超音波トランスデューサ20では、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
なお、ある変形例では、第2の延設領域での第2の面積S2、及び、第2の延設領域43の長手軸Cに沿う方向についての寸法L2の両方を調整することにより、基端側ブロック23の形状が調整され、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が調整されてもよい。この場合も、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される状態に、第2の面積S2及び寸法L2が調整され、基端側ブロック23の形状が調整される。
また、図7及び図8に一例が示される第4の変形例では、ボルト21の外周は、雄ネジ部27に加えて、非接触外周部(ボルト本体外周部)46を備える。非接触外周部46は、ボルト21の先端側ブロック22への接続位置から基端側へ向かって延設される。また、非接触外周部46は、雄ネジ部27の先端側に隣設される。非接触外周部46は、基端側ブロック23の内周及び駆動ユニット30の内周と接触せず、非接触外周部46と基端側ブロック23の内周との間、及び、非接触外周部46と駆動ユニット30の内周との間には隙間が形成される。
本変形例では、非接触外周部46でのボルト21の外径を調整することにより、振動節N1A,N1Bの相対位置を調整する。ここで、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態は、ボルト21の形状の変化によってボルト21の剛性(質量)が変化することより、変化する。このため、ボルト21の外径は、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動に影響を与え、ボルト21の外径を調整することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が調整される。
また、前述のように外側振動系及び内側振動系のそれぞれの振動状態が変化すると、振動節N1A,N1Bの相対位置は、変化する。このため、ボルト21の外径の調整によってボルト21の形状及び剛性が調整されることにより、振動節N1A,N1Bの相対位置が調整される。なお、本変形例でも、駆動ユニット30(外側振動系)に発生する第1の振動節N1A及びボルト21(内側振動系)に発生する第2の振動節N1Bの長手軸Cに沿う方向についての互いに対するずれが抑制される状態に、ボルト21の外径が調整され、ボルト21の形状が調整される。これにより、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される状態に、外側振動系及び内側振動系のそれぞれの振動状態が調整される。したがって、本変形例では、ボルト21の外径を含むボルト21の形状に起因して、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
図7の一例では、ボルト21の外径を調整する前の超音波トランスデューサ20において、非接触外周部46でのボルト21の外径D1が、外径D1Aとなる。外径D1Aは、雄ネジ部27でのボルト21の外径D2と略同一の大きさとなる。また、第2の振動節N1Bが第1の振動節N1Aに対して先端側に位置する。図7の一例では、振動節N1A,N1Bの相対位置の検出結果に基づいて、外径D1を、外径D1Aから外径D1Bまで増加させる。これにより、ボルト21の形状が変化し、ボルト21の剛性及び質量等が変化する。ここで、図7の一例では、ボルト21の剛性率等の材質を変化させることなく、外径D1を増加させる。このため、外径D1の調整によって、ボルト21の剛性が上昇するとともに、ボルト21の質量が増加する。ボルト21の形状が変化することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が変化し、振動節N1A,N1Bの相対位置が変化する。そして、ボルト21の外径が調整された超音波トランスデューサ20では、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
図8の一例でも図7の一例と同様に、ボルト21の外径を調整する前の超音波トランスデューサ20において、非接触外周部46でのボルト21の外径D1が、外径D1Aとなる。ただし、図8の一例では図7の一例とは異なり、第2の振動節N1Bが第1の振動節N1Aに対して基端側に位置する。図8の一例では、振動節N1A,N1Bの相対位置の検出結果に基づいて、外径D1を、外径D1Aから外径D1Cまで減少させる。これにより、ボルト21の形状が変化し、ボルト21の剛性及び質量等が変化する。ここで、図8の一例では、ボルト21の剛性率等の材質を変化させることなく、外径D1を減少させる。このため、外径D1の調整によって、ボルト21の剛性が低下するとともに、ボルト21の質量が減少する。ボルト21の形状が変化することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が変化し、振動節N1A,N1Bの相対位置が変化する。そして、ボルト21の外径が調整された超音波トランスデューサ20では、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
また、図9に示す第5の変形例では、ボルト21の非接触外周部46に、基端側に向かって外径が徐々に減少するテーパ部48が設けられる。本変形例では、テーパ部48によって、ボルト21の形状及び剛性等が調整され、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。したがって、本変形例でも、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される状態に、ボルト21の外径が調整され、ボルト21の形状が調整される。なお、ある変形例では、非接触外周部46に、基端側に向かって外径が徐々に増加するテーパ部(図示しない)を設け、テーパ部によって、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される状態に、ボルト21の形状が調整されてもよい。
また、図10に示す第6の変形例では、ボルト21の非接触外周部46に、テーパ部51,52が設けられる。テーパ部51では、基端側に向かって外径が徐々に増加し、テーパ部52では、基端側に向かって外径が徐々に減少する。また、テーパ部52は、テーパ部51の基端側に連続する。本変形例では、テーパ部51,52の境界に第2の振動節N1Bが位置する状態に、ボルト21の外径が調整され、ボルト21の形状が調整される。テーパ部51,52の境界に第2の振動節N1Bが位置する状態にボルト21の形状が調整されることにより、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。したがって、本変形例でも、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される状態に、ボルト21の外径が調整され、ボルト21の形状が調整される。
また、図11に示す第7変形例では、非接触外周部46に、テーパ部55,56が設けられる。テーパ部55では、基端側に向かって外径が徐々に減少し、テーパ部56では、基端側に向かって外径が徐々に増加する。また、テーパ部56は、テーパ部55の基端側に連続する。本変形例では、テーパ部55,56の境界に第2の振動節N1Bが位置する状態に、ボルト21の外径が調整され、ボルト21の形状が調整される。テーパ部55,56の境界に第2の振動節N1Bが位置する状態にボルト21の形状が調整されることにより、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。したがって、本変形例でも、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される状態に、ボルト21の外径が調整され、ボルト21の形状が調整される。
なお、ある変形例では、雄ネジ部27でのボルト21の外径を調整することにより、ボルト21の形状を調整し、ボルト21の剛性及び質量等を調整してもよい。また、別のある変形例では、雄ネジ部27でのネジピッチを調整することにより、ボルト21の形状を調整し、ボルト21の剛性及び質量等を調整してもよい。これらの変形例のそれぞれでも、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される状態に、ボルト21の形状が調整される。
また、ある変形例では、先端側ブロック22及び基端側ブロック23の少なくとも一方の材質を調整することにより、振動節N1A,N1Bの相対位置を調整する。ここで、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態は、先端側ブロック22及び基端側ブロック23のいずれかにおいて剛性率及び密度等の材質が変化し、先端側ブロック22及び基端側ブロック23のいずれかにおいて剛性(質量)が変化することより、変化する。このため、先端側ブロック22及び基端側ブロック23のそれぞれの材質は、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動に影響を与え、先端側ブロック22及び基端側ブロック23のいずれかの材質を調整することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が調整される。
また、前述のように外側振動系及び内側振動系のそれぞれの振動状態が変化すると、振動節N1A,N1Bの相対位置は、変化する。このため、先端側ブロック22及び基端側ブロック23のいずれかの材質の調整によって先端側ブロック22及び基端側ブロック23のいずれかの剛性及び質量等が調整されることにより、振動節N1A,N1Bの相対位置が調整される。なお、本変形例でも、駆動ユニット30に発生する第1の振動節N1A及びボルト21に発生する第2の振動節N1Bの長手軸Cに沿う方向についての互いに対するずれが抑制される状態に、先端側ブロック22及び基端側ブロック23のいずれかの材質が調整される。これにより、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される状態に、外側振動系及び内側振動系のそれぞれの振動状態が調整される。したがって、本変形例では、先端側ブロック22の材質及び基端側ブロック23の材質の少なくとも一方に起因して、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
ある一例では、ボルト21の外径を調整する前の超音波トランスデューサ20において、第2の振動節N1Bが第1の振動節N1Aに対して先端側に位置する。この場合、振動節N1A,N1Bの相対位置の検出結果に基づいて、基端側ブロック23の材質を調整し、基端側ブロック23の剛性率を減少させる。この場合、基端側ブロック23の形状を変化させることなく、基端側ブロック23の剛性率を減少させる。このため、材質の調整によって、基端側ブロック23の剛性が低下し、基端側ブロック23の質量が減少する。また、基端側ブロック23の材質を調整する代わりに、先端側ブロック22の材質を調整し、先端側ブロック22の剛性率を増加させてもよい。この場合、先端側ブロック22の形状を変化させることなく、先端側ブロック22の剛性率を増加させる。このため、材質の調整によって、先端側ブロック22の剛性が上昇し、先端側ブロック22の質量が増加する。前述のように先端側ブロック22又は基端側ブロック23の材質が変化することにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれの振動状態が変化し、振動節N1A,N1Bの相対位置が変化する。そして、基端側ブロック23又は先端側ブロック22の材質が調整された超音波トランスデューサ20では、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される。
また、前述の実施形態等のいくつかを組み合わせることにより、振動節N1A,N1Bの相対位置が調整されてもよい。例えば、ある変形例では、基端側ブロック23の形状及びボルト21の形状の両方を調整することにより、振動節N1A,N1Bの相対位置が調整される。また、別のある変形例では、基端側ブロック23の形状及び基端側ブロック23の材質の両方を調整することにより、振動節N1A,N1Bの相対位置が調整される。
また、図12に示す第8の変形例では、ボルト21は、基端側ブロック23と一体に形成される。この場合、ボルト21の外周の先端部に第1の係合部として雄ネジ部61が形成される。また、先端側ブロック22の基端部には、第1の係合部に係合可能な第2の係合部として雌ネジ部62が形成される。本変形例では、雄ネジ部61に雌ネジ部62が係合する、すなわち螺合することにより、ボルト21の外周に先端側ブロック22が締結される。したがって、本変形例では、先端側ブロック22が、ボルト21の外周に締結される締結部材となる。本変形例では、先端側ブロック22に、ボルト21の外周との間に隙間を有する非接触部63 が形成される。非接触部63は、先端側ブロック22の基端から先端側に向かって延設され、第2の係合部である雌ネジ部62の基端側に隣設される。また、本変形例では、雌ネジ部62及び非接触部63によって、先端側ブロック22の基端から先端側に向かって凹む凹形状が形成される。
本変形例でも、圧電素子31で発生した超音波振動によって超音波トランスデューサ20が振動している状態において、駆動ユニット30に第1の振動節N1Aが発生し、ボルト21に第2の振動節N1Bが発生する。本変形例では、外側振動系は、駆動ユニット30及び先端側ブロック22の一部から形成され、内側振動系は、ボルト21から形成される。
本変形例では、例えば長手軸Cから非接触部63までの距離を調整することにより、先端側ブロック22の形状及び剛性を調整し、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態を調整する。本変形例でも、振動節N1A,N1Bの互いに対するずれが抑制される状態に、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が調整される。また、本変形例でも、先端側ブロック22の形状の調整の代わりに、又は、先端側ブロック22の形状の調整に加えて、ボルト21の形状が調整されてもよい。ボルト21の形状が調整されることにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が調整され、振動節N1A,N1Bの相対位置が調整される。さらに、本変形例でも、先端側ブロック22の形状の調整の代わりに、又は、先端側ブロック22の形状の調整に加えて、先端側ブロック22及び基端側ブロック23のいずれかの材質が調整されてもよい。先端側ブロック22及び基端側ブロック23のいずれかの材質が調整されることにより、外側振動系及び内側振動系のそれぞれでの振動状態が調整され、振動節N1A,N1Bの相対位置が調整される。
前述の実施形態等では、超音波トランスデューサ(20)は、基端から先端まで長手軸(C)に沿って延設されるボルト(21)と、ボルト(21)の先端部が接続される先端側ブロック(22)と、ボルト(21)の基端部が接続される基端側ブロック(23)と、を備える。超音波トランスデューサ(20)は、長手軸(C)に沿う方向について先端側ブロック(22)と基端側ブロック(23)との間で挟まれる状態でボルト(21)の外周に取付けられる駆動ユニット(30)を備え、駆動ユニット(30)は、電気エネルギーが供給されることにより超音波振動を発生する圧電素子(31)を備える。超音波トランスデューサ(20)は、圧電素子(31)で発生した超音波振動を伝達することにより、駆動ユニット(30)に発生する第1の振動節(N1A)及びボルト(21)に発生する第2の振動節(N1B)の長手軸(C)に沿う方向についての互いに対するずれが抑制される状態で、振動する。
以上、本発明の実施形態等について説明したが、本発明は前述の実施形態等に限るものではなく、発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形ができることは、もちろんである。

Claims (12)

  1. 基端及び先端を有し、基端から先端まで長手軸に沿って延設されるボルトと、
    前記ボルトの先端部が接続される先端側ブロックと、
    前記ボルトの基端部が接続される基端側ブロックと、
    電気エネルギーが供給されることにより超音波振動を発生する圧電素子を備えるとともに、前記長手軸に沿う方向について前記先端側ブロックと前記基端側ブロックとの間で挟まれる状態で前記ボルトの外周に取付けられる駆動ユニットであって、前記圧電素子で発生した前記超音波振動を伝達することにより、前記駆動ユニットに発生する第1の振動節及び前記ボルトに発生する第2の振動節の前記長手軸に沿う前記方向についての互いに対するずれが抑制される状態で、前記ボルト、前記先端側ブロック及び前記基端側ブロックと一緒に振動する駆動ユニットと、
    を具備する超音波トランスデューサ。
  2. 前記先端側ブロック及び前記基端側ブロックの形状は、前記第1の振動節が発生する外側振動系での振動及び前記第2の振動節が発生する内側振動系での振動に影響を与え、
    前記超音波トランスデューサが振動する状態では、前記先端側ブロックの前記形状及び前記基端側ブロックの前記形状の少なくとも一方に起因して、前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記長手軸に沿う方向についての互いに対するずれが抑制される、
    請求項1の超音波トランスデューサ。
  3. 前記ボルトは、前記外周に第1の係合部を備え、
    前記先端側ブロック及び前記基端側ブロックの一方は、前記第1の係合部と係合する第2の係合部を備えるとともに、前記第2の係合部が前記第1の係合部に係合することにより、前記ボルトの前記外周に締結される締結部材であり、
    前記締結部材の形状は、前記外側振動系での前記振動及び前記内側振動系での前記振動に影響を与え、
    前記超音波トランスデューサが振動する状態では、前記締結部材の前記形状に起因して、前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記長手軸に沿う方向についての互いに対するずれが抑制される、
    請求項2の超音波トランスデューサ。
  4. 前記締結部材は、前記第2の係合部とは異なる部位に設けられ、前記ボルトの前記外周との間に隙間を有する非接触部を備え、
    前記長手軸から前記非接触部までの径方向についての距離及び前記非接触部の前記長手軸に沿う前記方向についての寸法は、前記外側振動系での前記振動及び前記内側振動系での前記振動に影響を与え、
    前記超音波トランスデューサが振動する状態では、前記非接触部までの前記距離及び前記非接触部の前記寸法の少なくとも一方に起因して、前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記長手軸に沿う方向についての互いに対するずれが抑制される、
    請求項3の超音波トランスデューサ。
  5. 前記締結部材は、前記長手軸に垂直な断面において外周によって囲まれる範囲が第1の面積になる第1の延設領域と、前記長手軸に沿う前記方向について前記第1の延設領域とは異なる部位に延設され、前記長手軸に垂直な前記断面において前記外周によって囲まれる範囲が前記第1の面積より小さい第2の面積になる第2の延設領域と、を備え、
    前記第2の延設領域での前記第2の面積及び前記第2の延設領域の前記長手軸に沿う前記方向についての寸法は、前記外側振動系での前記振動及び前記内側振動系での前記振動に影響を与え、
    前記超音波トランスデューサが振動する状態では、前記第2の延設領域での前記第2の面積及び前記第2の延設領域の前記寸法の少なくとも一方に起因して、前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記長手軸に沿う方向についての互いに対するずれが抑制される、
    請求項3の超音波トランスデューサ。
  6. 前記ボルトの形状は、前記第1の振動節が発生する外側振動系での振動及び前記第2の振動節が発生する内側振動系での振動に影響を与え、
    前記超音波トランスデューサが振動する状態では、前記ボルトの前記形状に起因して、前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記長手軸に沿う方向についての互いに対するずれが抑制される、
    請求項1の超音波トランスデューサ。
  7. 前記ボルトの外径は、前記外側振動系での前記振動及び前記内側振動系での前記振動に影響を与え、
    前記超音波トランスデューサが振動する状態では、前記ボルトの前記外径に起因して、前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記長手軸に沿う方向についての互いに対するずれが抑制される、
    請求項6の超音波トランスデューサ。
  8. 前記先端側ブロック及び前記基端側ブロックの材質は、前記第1の振動節が発生する外側振動系での振動及び前記第2の振動節が発生する内側振動系での振動に影響を与え、
    前記超音波トランスデューサが振動する状態では、前記先端側ブロックの前記材質及び前記基端側ブロックの前記材質の少なくとも一方に起因して、前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記長手軸に沿う方向についての互いに対するずれが抑制される、
    請求項1の超音波トランスデューサ。
  9. 基端から先端まで長手軸に沿って延設されるボルトの外周に、圧電素子を備える駆動ユニットを取付けることと、
    前記長手軸に沿う方向について前記ボルトの先端部が接続される先端側ブロックと前記ボルトの基端部が接続される基端側ブロックとの間で、前記駆動ユニットを挟むことと、
    前記圧電素子への電気エネルギーの供給によって前記圧電素子で超音波振動を発生させ、発生した前記超音波振動によって前記ボルト、前記先端側ブロック、前記基端側ブロック及び前記駆動ユニットを一緒に振動させることと、
    前記ボルト、前記先端側ブロック、前記基端側ブロック及び前記駆動ユニットが一緒に振動している状態において、前記駆動ユニットに発生する第1の振動節及び前記ボルトに発生する第2の振動節の前記長手軸に沿う前記方向についての相対位置を検出することと、
    前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記相対位置の検出結果に基づいて、前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記長手軸に沿う前記方向についての互いに対するずれが抑制される状態に、前記第1の振動節が発生する外側振動系での振動状態及び前記第2の振動節が発生する内側振動系での振動状態を調整することと、
    を具備する超音波トランスデューサの製造方法。
  10. 前記外側振動系及び前記内側振動系のそれぞれでの前記振動状態を調整することは、
    前記先端側ブロック、前記基端側ブロック及び前記ボルトの少なくとも一つの形状を調整すること、及び
    前記先端側ブロック及び前記基端側ブロックの少なくとも一方の材質を調整すること、
    の少なくとも一方を備える、請求項9の製造方法。
  11. 前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記相対位置を検出することは、前記圧電素子に供給される前記電気エネルギーに関する出力電流及び出力電圧を検出し、前記出力電流と前記出力電圧との間の位相差に基づいて前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記相対位置を検出することを備える、請求項9の製造方法。
  12. 前記出力電流と前記出力電圧との間の前記位相差に基づいて前記第1の振動節及び前記第2の振動節の前記相対位置を検出することは、前記圧電素子への前記電気エネルギーの供給の開始より後において前記位相差の正負が反転し、かつ、前記位相差の前記正負が反転した後において前記位相差の前記正負が変化することなく前記位相差の絶対値が所定の閾値より大きくなったことに基づいて、前記第1の振動節及び前記第2の振動節が前記長手軸に沿う前記方向について互いに対してずれていると判断することを備える、請求項11の製造方法。
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