JP6233832B2 - リザーバタンクおよび車両用ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
このリザーバタンクは、マスタシリンダ装置とは別体型のタンクとして構成されており、連結ホース等を介してマスタシリンダ装置に作動液を供給するように構成されている。リザーバタンク内には、作動液の液面の変位に伴って浮動するフロートと、このフロートが規定位置に下がったのを検出する検出器と、を有する液面検出装置が備わる。
このような液面検出装置は、タンク内の液量が適正貯溜範囲の最低レベルとなったときにフロートを検出器で検出することによりタンク内における作動液の残留不足を検出する。
マスタシリンダ装置15は、2つのブレーキ系統にブレーキ液を供給可能なタンデム型であり、軸線O1を車体の前後方向に向けて配設されている。マスタシリンダ装置15の上面には、連結ホース16の先端が接続されるサブリザーバタンク15aが設けられている。
連結ホース16は、リザーバタンク1とマスタシリンダ装置15のサブリザーバタンク15aと接続している。リザーバタンク1に貯溜された作動液(ブレーキ液)は、連結ホース16を介してマスタシリンダ装置15に供給される。
なお、リザーバタンク1の下方には、図示しないエンジンやトランスミッション等、あるいはこれらの周辺機器、またはエンジンに変わる電動モータ等が配設されている。
フロート室7には、液面検出装置OLが配設されている。液面検出装置OLは、リザーバ本体2内のブレーキ液量が適正貯溜範囲の最低レベルとなったこと(リザーバ本体2内のブレーキ液量異常)を検出するものであり、フロート26と、検出器27と、を備えている。
また、フロートガイド6の前後には、図4(b)に示すように、フロートガイド6と間隔を空けて第1補強リブ21と第2補強リブ22とが設けられている。
また、下部半体3の右壁2dには、図4(b)に示すように、固定片28が設けられている。固定片28は、ブラケット70にリザーバタンク1を固定する際に使用される部位であり、図示しない固定用のねじが挿通される取付孔28aが形成されている(図6(a)(b)参照)。
供給口20の内周面には、内側に向けて突出する鍔部20eが形成されている。鍔部20eは、供給口20の全周にわたって形成されている。鍔部20eには、網目状のフィルタ20gが載置される。
第2補強リブ22は、図4(b)に示すように、周方向リブ22aと径方向リブ22bと、から構成されており、平面視で略Y字状を呈している。周方向リブ22aは、図3(a)に示すように、供給口20から間隔を空けた位置において、供給口20の周方向に形成されている。周方向リブ22aは、径方向リブ22bとの接続部を中心として略左右側方に延出している。周方向リブ22aは、左側方および右側方に同じ長さに形成されている。なお、周方向リブ22aは、左右で異なる長さとしてもよい。
また、前側の支持腕72には、係止溝72bが形成されている。この係止溝72bには、リザーバ本体2の下面30aに突出形成された位置決め部材32が係止可能である。この係止により、リザーバタンク1がブラケット70に対して位置決めされる。
なお、ブラケット70の形状は、前記した形状に限定されるものではなく、リザーバタンク1を支持することのできる形状であればよい。
本実施形態では、前記のようにリザーバ本体2の下面30aに突出部31が形成されており、下面30aよりも下方にフロート室7が延出している。したがって、フロート26と検出器27との距離(間隔)が突出部31を有さないものに比べて十分に確保される状態となり、これらが離間した状態に維持される。これにより、車両の加減速時や車両自体の傾斜時等にブレーキ液の液面が変動して、液面がフロート26に対して傾斜した状態となっても、フロート室7の液面レベルは高い状態に保たれることとなる。したがって、液面高さの誤検知が生じ難くなる。
また、突出部31を設けて下面30aよりも下方にフロート室7を延出した分、リザーバ本体2の高さ(供給口20を含む高さ)を比較例の高さよりも低く設定することができる。これにより小型化が可能となる。したがって、エンジンルームEG(図1参照)内の限られた車両搭載スペースの中で必要なブレーキ液の液量を確保しながら好適にリザーバタンク1を配置することができる。これにより、レイアウトの自由度が高まる。
また、リザーバ本体2の高さを低く設定できるので、供給口20の位置も低くすることができ、エンジンフード10とのクリアランスが拡大する。これにより、人が衝突した際において人へのダメージを低減することができる。また、リザーバ本体2の成形金型の小型化も可能となり、低コスト化が実現する。
また、リザーバタンク1の高さ方向の小型化を図ることができるので、マスタシリンダ装置15を含む装置全体として、小型化を図ることができる車両用ブレーキ装置が得られる。
このように第1補強リブ21の周方向リブ21aを三股のリブとして形成することにより、リザーバ本体2の前部における供給口20の接続部20bをより好適に補強することができる。
また、第2補強リブ22の周方向リブ22aを平面視で円弧状に形成することにより、供給口20の接続部20bに対応した形態となるので、リザーバ本体2の後部における供給口20の接続部20bの周囲部分をより好適に補強することができる。
また、供給口20の軸方向から見て第2補強リブ22(周方向リブ22a)を供給口20の接続部20bに重なるように(供給口20の投影視上に配置されるように)設けてもよい。
さらに、第1補強リブ21および第2補強リブ22のそれぞれが、リザーバ本体2の側壁間(左壁2cと右壁2dとの間)の中央部、かつ一対のニップル34を通る中心線O2,O3間の中央部に配置されるようにリザーバ本体2を構成してもよい。
1a 貯液室
2 リザーバ本体
3 下部半体
4 上部半体
6 フロートガイド
7 フロート室
15 マスタシリンダ装置
16 連結ホース
20 供給口
20b 接続部
21 第1補強リブ
21a 周方向リブ
21b 径方向リブ
22 第2補強リブ
22a 周方向リブ
22b 径方向リブ
26 フロート
27 検出器
30a 下面(リザーバ本体の下面)
33 底面(貯液室の底面)
35a,35b 装着スペース
34 ニップル
70 ブラケット
72,73 支持腕
OL 液面検出装置
EG エンジンルーム
F 基準面
Claims (5)
- 液面の変位に伴って上下動するフロートと、前記フロートが規定位置に下がったのを検出する検出器と、を有する液面検出装置を備えたリザーバタンクであって、
内部に貯液室が形成されるリザーバ本体と、
前記リザーバ本体に設けられたフロートガイドと、
前記フロートガイドの下端に連続し、前記リザーバ本体の下面からさらに下方へ向けて突出形成された有底筒状の突出部と、を備え、
前記貯液室の底面と面一の仮想平面を基準面としたとき、前記検出器は、前記突出部の内側で前記基準面に交差する位置に配置されており、
前記フロートガイドの内径と前記突出部の内径とは同じであり、
前記フロートガイドおよび前記突出部の内側には、前記リザーバ本体の下面よりも下方に延出するフロート室が形成されており、
前記フロート室には前記フロートが配置されており、
前記フロートは、液面の変位に伴って前記検出器に近接したときに前記フロートの一部が前記突出部の内側に進入することを特徴とするリザーバタンク。 - 請求項1に記載のリザーバタンクであって、
前記リザーバ本体の下面には、前記突出部を避けるようにブラケットの装着スペースが形成されていることを特徴とするリザーバタンク。 - 請求項1または請求項2に記載のリザーバタンクであって、
前記リザーバ本体の下部側面にはニップルが配置されていることを特徴とするリザーバタンク。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリザーバタンクを備えた車両用ブレーキ装置であって、
前記リザーバタンクから作動液の供給を受けるマスタシリンダ装置を備えることを特徴とする車両用ブレーキ装置。 - 請求項4に記載の車両用ブレーキ装置であって、
前記リザーバタンクは、連結ホースを介してマスタシリンダ装置にブレーキ液を供給する別体タンクであることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
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