JP6231507B2 - 微小気泡発生具及び微小気泡含有液体の生成装置 - Google Patents

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本発明は、液体中に微小気泡を吹き込む微小気泡発生具、及びこれを用いた微小気泡含有液体生成装置に関する。
近年、マイクロバブル、ナノバブルと呼ばれる微小気泡を用いた技術の有用性が注目されている。例えば、微小気泡を含む液体を用いた洗浄技術、水の除菌及び脱臭、オゾン水の生成、健康・医療機器分野や、湖沼や養殖場の水質浄化、工場・畜産等の各種排水処理、及び、機能水製造などへの利用が検討されている。
このようなマイクロバブル,ナノバブルを発生させる装置として、種々の構造を有する装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3等参照)。
特開2011−224461号公報 特開2013−34976号公報 特開2009−101299号公報
しかしながら、液中に気泡を吹き込むには、液(流路)に接した多孔の部材に圧力を掛けた気体を通す必要がある。この場合に、液中に多量の気泡を吹き込むには、部材の面積を大きくする必要があるが、多孔の部材に力が掛かやすいので、強度を上げるべく、多孔の部材の厚みを厚くせざるを得ないことが多い。一方、気泡を微小にするには、多孔の部材の通気路を微細にする必要があるが、通気路を微細にするほど通気に高い圧力が必要となる。即ち、圧力損失が大きくなる。このような圧力損失を抑制するには、通気路をなす多孔の部材の厚みを薄くせざるを得ず、多孔の部材の強度や耐久性、信頼性が低下するという背反する問題を生じていた。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、多数の微細な通気路を有し、液体中に微小気泡を容易に発生できる一方、強度も高くした微小気泡発生具、及びこれを用いた微小気泡含有液体の生成装置を提供する。
(1)上記課題を解決するための本発明の一態様は、気体接触面及び液体接触面を有し、気体を上記気体接触面から上記液体接触面に向けて送気可能な多孔質の多孔質部材、を備え、上記多孔質部材の上記気体接触面側から供給された上記気体を、上記液体接触面から微小気泡化して、上記液体接触面に接する液体内に吹き込む微小気泡発生具であって、上記多孔質部材は、互いに三次元網目状に連結した多数の第1通気路を構成する多孔質セラミックスからなる第1多孔質層と、上記第1多孔質層よりも上記液体接触面側に一体に形成され、上記第1多孔質層よりも薄く、上記第1通気路に連通し、かつ、上記第1通気路よりも細径の多数の第2通気路を構成する第2多孔質層と、を有し、上記第1多孔質層の厚みT1は、上記第2多孔質層の厚みT2の10倍以上である微小気泡発生具である。
この微小気泡発生具では、多孔質部材を、比較的厚い多孔質セラミックスからなり、第1通気路を構成する第1多孔質層と、第1多孔質層に一体に形成され、第1多孔質層よりも薄いが、第1通気路よりも細径の第2通気路を構成する第2多孔質層とから構成している。このため、厚みの厚い多孔質セラミックスからなる第1多孔質層の存在によって、多孔質部材の強度を高くできる。その一方、第2多孔質層により、第1通気路よりも細径の第2通気路の径に対応する、微小な気泡を液体中に吹き込むことができる。
なお、多孔質部材の形態としては、板状や球殻状、半球殻状などのドーム状、管状(筒状)などが挙げられる。なお、管状(筒状)には、円管状、角管状など、軸線方向に亘り横断面の形状が変化しない直管のほか、円錐台状、角錐台状など、軸線方向の一方側ほどテーパ状に窄まる形態であっても良い。さらに、管状(筒状)には、両端が開口した形態のほか、一端側が閉じてU字状或いは平板状の底部とされた有底筒状の形態も含まれる。
また、第1多孔質層をなす多孔質セラミックスの材質としては、例えば、アルミナ、チタニア、シリカ、ムライト、ジルコニアなどの酸化物セラミックスや、窒化ケイ素などの窒化物セラミックス、炭化ケイ素などの炭化物セラミックスが挙げられる。
さらに、第2多孔質層としては、第1多孔質層と同じく、互いに三次元網目状に連結した多数の第1通気路を構成する多孔質セラミックスからなるものが挙げられる。
この第2多孔質層をなす多孔質セラミックスの材質としては、第1多孔質層と同じく、アルミナ、チタニア、シリカ、ムライト、ジルコニアなどの酸化物セラミックスや、窒化ケイ素などの窒化物セラミックス、炭化ケイ素などの炭化物セラミックスが挙げられる。
また、微小気泡を含ませる液体としては、純水、飲料水、海水、各種の培養液、各種の水溶液、各種の汚水などの水系の液体や、有機溶媒、油類など各種の液体が挙げられる。また、液体に微小気泡として含ませる気体としては、空気、酸素、オゾン、塩素ガス、水素など各種の気体が挙げられる。
また、上述の微小気泡発生具であって、第1多孔質層の厚みが、第2多孔質層の3倍以上である微小気泡発生具とすると良い。
この微小気泡発生具では、第1多孔質層の厚みが、第2多孔質層の3倍以上の厚さとされているので、多孔質部材の強度の大半は、第1通気路を構成する第1多孔質層が負担することとなり、十分な強度とすることができる。その一方で、第2多孔質層を有しているので、第2通気路による微小の気泡を形成できるにも拘わらず、第2多孔質層の厚みが薄いので、気体を微細な第2通気路を通すことに伴う圧力損失を抑制することができる。
(2)さらに、上述の微小気泡発生具であって、前記第1通気路の平均孔径D1に対して、前記第2通気路の平均孔径D2が、D1/60〜D1/2である微小気泡発生具とすると良い。
第2通気路の平均孔径D2が、D1/60を下回る(D2<D1/60)と、平均孔径D2とD1の差が大きくなりすぎ、熱膨張率や焼成時の焼成収縮率などの特性差が大きくなり、第2多孔質層に亀裂が生じるなどの不具合が生じやすくなる。一方、第2通気路の平均孔径D2が、D1/2を上回る(D2>D1/2)と、平均孔径D2とD1の差が小さすぎ、第1多孔質層の存在による圧力損失の影響が大きくなる。
これに対し、上述の微小気泡発生具では、平均孔径D2を、D1/60〜D1/2としている。このため、第2多孔質層に亀裂などが生じにくく、しかも、第1多孔質層の存在による圧力損失も抑制することができる。
(3)また、前述の微小気泡発生具であって、前記多孔質部材の前記第2多孔質層は、前記第1多孔質層と同材質で、互いに三次元網目状に連結した多数の前記第2通気路を構成する多孔質セラミックスからなる微小気泡発生具とすると良い。
この微小気泡発生具では、第2多孔質層を、第1多孔質層と同材質の多孔質セラミックスで構成したので、第1多孔質層と第2多孔質層との層同士の親和性が高く、両者を強固に一体化した多孔質部材とすることができ、耐久性や信頼性の高い微小気泡発生具とすることができる。
具体的には、第1多孔質層と第2多孔質層を、いずれもアルミナやチタニアとするものが挙げられる。
(4)さらに、上述のいずれかに記載の微小気泡発生具であって、前記多孔質部材は、前記気体接触面である内側面と、前記液体接触面である外側面と、を含み、管状の管状多孔質部材であり、上記管状多孔質部材は、一方端が閉塞されてなる微小気泡発生具とすると良い。
この微小気泡発生具は、管状多孔質部材の内側面に気体を圧送することで、管状多孔質部材が浸漬された液中に、微小気泡を容易に発生させることができる。
なお、外側面が液体接触面である管状多孔質部材としては、多孔質材で構成され1本の穴が穿孔された単管状としても、多孔質材からなり互いに離間した複数の穴が穿孔された多穴管状としても良い。この管状多孔質部材の一方端は閉塞されてなるが、別途形成した閉塞部材で、管状多孔質部材の一方端部を閉塞しても良いし、管状多孔質部材自身を、一方端を自身で閉塞する有底筒状の形態に構成することもできる。さらには、第2多孔質層が、管状の管状多孔質部材の外周面に沿って形成された構成とするとよい。第2多孔質層を形成しやすい上、第2多孔質層の厚みを揃えやすい。
(5)さらに、上述のいずれかに記載の微小気泡発生具であって、前記管状多孔質部材は、自身の一方端が閉じた有底筒状である微小気泡発生具とすると良い。
この微小気泡発生具では、管状多孔質部材自身を、一方端が閉じた有底筒状の形態としている。これにより、別途形成した閉塞部材で、管状多孔質部材の一方端部を閉塞する必要が無く、また、多孔質部材の表面積を増加させることができ、一方端部からも気泡を発生させることができ、更に微小気泡の発生効率を高くすることができる。
(6)前述の(1)から(3)のいずれかに記載の微小気泡発生具であって、前記多孔質部材は、前記気体接触面である外側面と、前記液体接触面である内側面と、を含み、単管状または多穴管状の管状多孔質部材である微小気泡発生具とすると良い。
あるいは、気体接触面及び液体接触面を有し、気体を上記気体接触面から上記液体接触面に向けて送気可能な多孔質の多孔質部材、を備え、上記多孔質部材の上記気体接触面側から供給された上記気体を、上記液体接触面から微小気泡化して、上記液体接触面に接する液体内に吹き込む微小気泡発生具であって、上記多孔質部材は、互いに三次元網目状に連結した多数の第1通気路を構成する多孔質セラミックスからなる第1多孔質層と、上記第1多孔質層よりも上記液体接触面側に一体に形成され、上記第1多孔質層よりも薄く、上記第1通気路に連通し、かつ、上記第1通気路よりも細径の多数の第2通気路を構成する第2多孔質層と、を有し、前記多孔質部材は、前記気体接触面である外側面と、前記液体接触面である内側面と、を含み、多穴管状の管状多孔質部材である微小気泡発生具としても良い。
この微小気泡発生具では、管状多孔質部材の単管内または多穴管内を流れる液体に周囲から微小気泡を吹き込むことができる。このため、液体内に均一に微小気体を包含させることができる。
なお、内側面が液体接触面である管状多孔質部材としては、各孔の内周面にそって第2多孔質層を設けたものが挙げられる。また、多穴管状の管状多孔質部材としては、1つの管状多孔質部材内に、2つ以上の穴(貫通穴)を設けたものが挙げられ、例えば、7孔や19孔や37孔などの多数の貫通穴を有する管状多孔質部材が挙げられる。
(7)さらに、(1)〜(6)のいずれかに記載の微小気泡発生具であって、前記液体に触れる部位を、いずれも非金属で構成してなる微小気泡発生具とすると良い。
半導体の製造ラインで使用する純水や各種薬液中に微気泡を含ませたい場合などにおいて、微小気泡発生具が、金属材の露出した構成である場合には、液体中に金属イオンが溶出する不具合が生じることがある。
これに対し、この微小気泡発生具では、液体に触れる部位を、いずれも非金属で構成しているので、液体中に金属イオンが溶出する不具合を生じることがない。
なお、非金属の材料としては、例えば、アルミナ,チタニア,ムライト,ジルコニア,窒化ケイ素などのセラミックス、PTFE,PFAなどのフッ素樹脂のほか、PE,PP,ABS,PET,アクリルなどの熱可塑性樹脂などが挙げられる。
(8)さらに他の解決手段は、前述の(1)〜(3)のいずれかに記載の微小気泡発生具と、外部から供給された前記気体を、前記多孔質部材の前記気体接触面に供給する気体供給路を構成する気体供給路部材と、外部から供給された前記液体を上記多孔質部材の上記液体接触面に接するように供給し、微小気泡を含む微小気泡含有液体が排出されるように上記液体が流れる流路を構成する液流通部材と、を備える微小気泡含有液体の生成装置である。
この微小気泡含有液体の生成装置では、前述の(1)〜(3)のいずれかの微小気泡発生具のほか、気体供給路部材及び液流通部材を備えるので、液体を供給すると共に、適切な気圧の気体を供給することで、微小気泡を含んだ微小気泡含有液体を確実に生成することができる。
気体供給路部材は、気体を多孔質部材の気体接触面に供給する気体供給路を構成する部材であり、微小気泡発生具の多孔質部材の形態に応じてその形状を選択すると良く、多孔質部材に接続する管状の形態や、多孔質部材を内側に収容して覆う形態などが挙げられる。
また、液流通部材は、液体が多孔質部材の液体接触面に接するように供給するほか、生成された微小気泡含有液体が排出されるように、微小気泡発生具の多孔質部材の形態に応じて、流路を構成する液流通部材の形状を選択すると良く、多孔質部材を内側に収容して覆う形態や、多孔質部材に接続する管状の形態などが挙げられる。
(9)あるいは、(4)または(5)に記載の微小気泡発生具と、前記管状多孔質部材の他方端部に接続して、上記管状多孔質部材の前記内側面に、外部から供給された前記気体を供給する気体供給路を構成する気体供給路部材と、外部から供給された前記液体を上記管状多孔質部材の前記外側面に接するように供給し、微小気泡を含む微小気泡含有液体が排出されるように上記液体が流れる流路を構成してなり、上記管状多孔質部材を、径方向外側から離間しつつ取り囲み、上記管状多孔質部材の全周にわたり、上記管状多孔質部材の上記外側面との間にも、上記流路を構成する包囲流路構成部を含む液流通部材と、を備える微小気泡含有液体の生成装置とすると良い。
この微小気泡含有液体の生成装置では、前述の(4)または(5)の微小気泡発生具のほか、上述の気体供給路部材及び液流通部材を備えるので、液体を供給すると共に、適切な気圧の気体を供給することで、微小気泡を含んだ微小気泡含有液体を確実に生成することができる。しかも、管状多孔質部材の全周にわたり、管状多孔質部材の外側面との間にも流路を構成するので、管状多孔質部材の全周から微小気泡を発生させて、効率よく、液体に微小気泡を含ませることができる。
(10)さらに、(9)に記載の微小気泡含有液体の生成装置であって、前記管状多孔質部材は、円管状であり、前記液流通部材の前記包囲流路構成部が、円管状で、上記管状多孔質部材と同芯に配置されてなる微小気泡含有液体の生成装置とすると良い。
この装置では、筒状多孔質部材が円管状であるので、形成容易である上、周囲の包囲流路構成部との間に構成する円筒状の流路を流れる液体中に、周方向に均一に微小気泡を含ませることができる。
(11)さらに、(6)に記載の微小気泡発生具と、前記管状多孔質部材を、径方向外側から離間しつつ取り囲み、上記管状多孔質部材の前記外側面との間に包囲空間を構成して、外部から供給された上記気体を前記外側面に供給する気体供給路を構成する気体供給路部材と、上記管状多孔質部材の他方端側から、外部から供給された前記液体を、上記管状多孔質部材の上記内側面内に供給する液供給路を構成する液供給路部材と、上記管状多孔質部材内を通って一方端から排出される、微小気泡を含む微小気泡含有液体を排出する液排出路を構成する液排出路部材と、を備える微小気泡含有液体の生成装置とすると良い。
この微小気泡含有液体の生成装置では、前述の(6)の微小気泡発生具のほか、上述の気体供給路部材及び液流通部材を備えるので、液体を供給すると共に、適切な気圧の気体を供給することで、微小気泡を含んだ微小気泡含有液体を確実に生成することができる。しかも、単管状または多穴管状の管状多孔質部材を用い、管状多孔質部材の内側面に液体を供給するので、単管または多穴管の内周(内側面)から微小気泡を発生させて、効率よく、液体に微小気泡を含ませることができる。
さらに、(8)〜(11)のいずれかに記載の微小気泡含有液体の生成装置であって、前記液体に触れる部位を、いずれも非金属で構成してなる微小気泡含有液体の生成装置とすると良い。
半導体の製造ラインで使用する純水や各種薬液中に微気泡を含ませたい場合などにおいて、微小気泡含有液体の生成装置が、金属材の露出した構成である場合には、液体中に金属イオンが溶出する不具合が生じることがある。
これに対し、この生成装置では、液体に触れる部位を、いずれも非金属で構成しているので、液体中に金属イオンが溶出する不具合を生じることがない。
なお、非金属の材料としては、例えば、アルミナ,チタニア,ムライト,ジルコニア,窒化ケイ素などのセラミックス、PTFE,PFAなどのフッ素樹脂のほか、PE,PP,ABS,PET,アクリルなどの熱可塑性樹脂などが挙げられる。
実施形態1に係り、微小気泡発生具を含む微小気泡含有液体の生成装置の縦断面図である。 図1,4,5のB部に対応し、管状多孔質部材の断面構造を模式的に示す説明図である。 実施形態1に係る微小気泡発生具を、保持スペーサの部位で切断した横断面図である。 変形形態に係り、微小気泡発生具を含む微小気泡含有液体の生成装置の縦断面図である。 実施形態2に係り、微小気泡発生具を含む微小気泡含有液体の生成装置を模式的に示した縦断面図である。 実施形態2に係る微小気泡発生具のうち、管状多孔質部材の横断面図である。
(実施形態1)
第1の実施形態を、図1〜図3を参照して説明する。図1,図3は、実施形態に係る微小気泡含有液体の生成装置1の縦断面図及び横断面図である。また、図2は、管状多孔質部材21の部分拡大断面図である。
本実施形態の微小気泡含有液体の生成装置1は、図1の右方から供給され図中左方に抜ける純水(液体)WT中に、図1の上方から空気配管HAを通じて供給された空気(気体)ARを、多量の微小気泡BBとして、吹き込むものである。
微小気泡含有液体の生成装置1は、円管状で塩化ビニル樹脂からなる外側チューブ(液流通部材)30と、その内側に同心状に配置された微小気泡発生具10(具体的には管状多孔質部材21)と、管状多孔質部材21を外側チューブ30内に保持する塩化ビニル樹脂からなる保持スペーサ50とからなる。なお、微小気泡発生具10は、単独で液中に投入して空気を供給することで、液中に微小気泡BBを発生させることもできる。
外側チューブ30は、円管状の本体部30Mと、図1の右側に位置する流入側端部30Iと、図1の左側に位置する流出側端部30Tとを有する。上述したように、流入側端部30Iの流入側開口30IKからは、純水WTが供給される。一方、流出側端部30Tの流出側開口30TKからは、微小気泡BBを含んだ純水WTである微小気泡含有純水(微小気泡含有液体)BWTが排出される。円管状の本体部30Mのうち、流入側端部30I寄りの部位には、継ぎ手挿通孔30hが穿孔されており、次述する継ぎ手43が挿通され、液密にシールされている。
微小気泡発生具10は、円管状の管状多孔質部材21と、管状多孔質部材21の一端(図1の左端)21Eを閉塞するキャップ44と、管状多孔質部材21の他端部(図1の右端部)21Hに接続された空気導入部材(気体供給路部材)40と、を有する。
このうち、空気導入部材40は、管状多孔質部材21の他端部(図1の右端部)21Hに接続する接続コラム41と、外側チューブ30の継ぎ手挿通孔30hに挿通され、空気配管HAが接続する継ぎ手43と、接続コラム41と継ぎ手43との間を結ぶL字状のエルボ42とからなる。空気導入部材40をなす、接続コラム41、継ぎ手43、エルボ42は、いずれも塩化ビニル樹脂からなる。
微小気泡発生具10のうち、管状多孔質部材21は、外径10mmφ、長さ300mmの直円管状で2層の多孔質セラミックス層22,23からなり、気体接触面である内側面21Uの内側から液体接触面である外側面21Sの外側に向けて送気可能な多孔質である。具体的には、図2に示すように、内側に配置され、管状多孔質部材21の内側面21Uをなす第1多孔質層22と、第1多孔質層22の外側(液体接触面側)に配置され、管状多孔質部材21の外側面21Sをなす第2多孔質層23とを含む。本実施形態1では、第2多孔質層23は、焼成した第1多孔質層22上にペーストを塗布し焼成して形成されてなり、第1多孔質層22及び第2多孔質層23は、いずれも多孔質のアルミナセラミックスからなる。
図2の説明図からも容易に理解できるように、第1多孔質層22は、互いに三次元網目状に連結した多数の第1通気路22Rを構成する多孔質アルミナセラミックスからなる。一方、第2多孔質層23も、互いに三次元網目状に連結した多数の第2通気路23Rを構成する多孔質アルミナセラミックスからなり、第2通気路23Rは、第1通気路22Rにそれぞれ連通している。
但し、第1多孔質層22の第1通気路22Rの平均孔径D1に比して、第2多孔質層23の第2通気路23Rの平均孔径D2を、細径(D2<D1)としてある。具体的には、第1通気路22Rの平均孔径D1は0.7μmであり、第2通気路23Rの平均孔径D2は0.15μmである。
なお、平均孔径の測定は、水銀圧入法により行った。
また、第1多孔質層22の厚みT1は1.6mmである。一方、第2多孔質層23の厚みT2は、厚みT1の1/3以下、さらには、1/10以下の、T2=0.07mm(70μm)である。
このため、空気配管HAから、空気導入部材40を通じて、管状多孔質部材21の内部空間ISに至る空気供給路ALに沿って進み、内側面21Uに供給された空気ARは、比較的太い孔径D1を有する第1通気路22Rを通って、第1多孔質層22内を径方向外側DR1に進行するが、第1通気路22Rにそれぞれ連通する第2多孔質層23の第2通気路23Rを進行する際には、比較的細い孔径D2の第2通気路23Rを通り、外側面21Sから微小気泡BBとなって純水WT中に放出される。従って、放出される微小気泡BBは、第2通気路23Rの孔径D2に応じた大きさとなる。即ち、微小気泡BBの大きさは、第1通気路22Rの孔径D1に左右されず、第2通気路23Rの孔径D2によって決まる。従って、第2通気路23Rの孔径D2を、調整することで、微小気泡BBを所望の大きさに調整することができる。
具体的には、上述の管状多孔質部材21を用いて、気圧0.3MPaの空気ARを空気配管HAから供給して、純水WT中にメディアン径0.56μmφの微小気泡BBを、発生させることができた。
なお、微小気泡BBの大きさは、採取した微小気泡含有液体BWTをレーザ回折・散乱法を用いた粒度分布測定により得た。具体的には、SALD-7500nano(島津製作所製)を用いて測定した。
この微小気泡発生具10では、細径の多数の第2通気路23Rを構成する第2多孔質層23が外側面21Sを為すようにしているので、細径の第2通気路23Rから放出された微小気泡BBを確実に純水WT内に吹き込むことができる。
一方、図2では、第1多孔質層22と第2多孔質層23の厚みを、ほぼ同じに記載したが、実際には、第1多孔質層22の厚さT1(=1.6mm)を、第2多孔質層23の厚さT2(=0.07mm)よりも厚くしている(T1>T2)。具体的には、厚さT1を厚さT2の3倍以上、さらには、10倍以上(22倍強)の厚みとしている。このため、管状多孔質部材21の強度の大半は、第1多孔質層22が担うことになる。かくして、第1多孔質層22の厚みT1を厚くすることで、管状多孔質部材21の強度を高くし、第2通気路23Rの孔径D2を小さくすることによる圧力損失の増大をカバーするべく、管状多孔質部材21に供給される空気ARの圧力を高めても、管状多孔質部材21を圧力の増加に耐え得る強度とすることができる。逆に、第2多孔質層23に管状多孔質部材21の強度を負担させることを考慮しなくて済むため、第2多孔質層23の厚みを薄くできるので、空気ARを微細な第2通気路23Rを通すことに伴う圧力損失を低く抑えることができる利点もある。
さらに、本実施形態1の微小気泡発生具10では、第2通気路23Rの平均孔径D2を、第1通気路22Rの平均孔径D1に対し、D2=D1/60〜D1/2の範囲内、具体的には、D2=D1/4.7(0.7μm/4.7=0.15μm)としている。このため、第1多孔質層22と第2多孔質層23との熱膨張差などの特性差によって、第2多孔質層23に亀裂などが生じにくい。しかも、第1多孔質層22の孔径を大きくできるので、第1多孔質層22の存在による圧力損失も抑制することができる。
また、第1多孔質層22と第2多孔質層23とを、同材質の多孔質アルミナセラミックスで構成したので、両者を強固に一体化した多孔質部材21とすることができ、耐久性や信頼性の高い微小気泡発生具10、及び、微小気泡含有液体BWTの生成装置1とすることができる。
なお、この管状多孔質部材21は、アルミナセラミックス粉末、バインダ、仮焼により消失する気孔形成剤を含み、出来上がる通気路の孔径が太い多孔質セラミックス用の押出成形用粉末を用意し、押出成形し焼成して、第1多孔質層22のみからなる管状の多孔質部材を形成する。その後、アルミナセラミックス粉末、バインダ、仮焼により消失する気孔形成剤及び溶剤を含み、出来上がる通気路の孔径が細いセラミックスラリーを用意する。既に得ていた、前述の第1多孔質層22のみからなる管状の多孔質部材の外周面に上述のセラミックスラリーを塗布し、乾燥し焼成して、第1多孔質層22及び第2多孔質層23を有する管状多孔質部材21を形成する。
しかもこの実施形態1の微小気泡発生具10の多孔質部材は、気体接触面である内側面21Uと、液体接触面である外側面21Sとを含む管状の管状多孔質部材21であり、一方端21Eがキャップ44で閉塞されてなる。このため、管状多孔質部材21の内側面21Uに空気ARを圧送することで、管状多孔質部材21が浸漬された純水WT中に、微小気泡BBを容易に発生させることができる。
加えて、本実施形態1の微小気泡含有液体BWTの生成装置1では、微小気泡発生具10のほか、前述の空気導入部材40及び外側チューブ30を備えるので、純水WTを供給すると共に、適切な気圧の空気ARを供給することで、微小気泡BBを含んだ微小気泡含有液体BWTを確実に生成することができる。
しかも、本実施形態1の微小気泡含有液体BWTの生成装置1は、図3に示すように、接続コラム41と外側チューブ30の本体部30Mとの間、及びキャップ44と外側チューブ30の本体部30Mとの間に配置された保持スペーサ50,50により、外側チューブ30の本体部30Mと微小気泡発生具10の管状多孔質部材21との間に空間が形成されている。つまり、この生成装置1では、微小気泡発生具10の一部をなす多孔質部材が、管状の管状多孔質部材21であり、外側チューブ30の本体部30Mは、管状多孔質部材21を、径方向外側から離間しつつ取り囲み、この管状多孔質部材21の全周にわたり、管状多孔質部材21の外側面21Sとの間にも、流路FLを構成している。このため、管状多孔質部材21の全周に亘り、この管状多孔質部材21から流路FL内の純水WTに効率よく微小気泡BBを吹き込むことができる。
なお、保持スペーサ50は、塩化ビニル樹脂からなり、本体部30Mに内接する環状の外周部51と、接続コラム41或いはキャップ44に外接する環状の内周部52と、外周部51と内周部52との間を互いに離間して支える複数(本例では3本)のリブ53,53とからなる。リブ53は、互いに間隔を開けて配置され、流路FLができて純水WTの流れを可及的に妨げない形態となっている。
さらに、本実施形態1では、管状多孔質部材21が円管状であるので、この管状多孔質部材21を形成容易である上、同芯で円管状の外側チューブ30の本体部30Mとの間に構成する円管状の流路FLを流れる純水WT中に、周方向に均一に微小気泡BBを含ませることができる。
しかも本実施形態1の微小気泡発生具10及び生成装置1では、純水WTが触れる部位を、いずれも非金属である、多孔質セラミックス或いは塩化ビニル樹脂などの樹脂で構成している。このため、純水WT中に金属部材から金属イオンが溶出するなどの不具合が生じることがない。
(変形形態)
次いで、前述した実施形態1の変形形態に係る微小気泡発生具110、及び微小気泡含有液体BWTの生成装置101について、図4を参照して説明する。図4は、本変形形態に係る微小気泡発生具110を含む生成装置101の縦断面図である。
前述の実施形態1に係る微小気泡発生具10(生成装置1)では、直円管状で2層の多孔質セラミックス層22,23からなる管状多孔質部材21を用いた。
これに対し、本変形形態では、図4において、左方端である一方端121EがU字状に閉じた有孔121Mを含む、有底円筒形状の管状多孔質部材121を有する微小気泡発生具110を用いる点、及びこれに伴い、キャップ44及びキャップ44と本体部30Mとの間に配置する保持スペーサ50が存在しない点で異なる。一方、実施形態1と同様の構成を有する部位については、同じ番号を付し、説明を省略する。
なお、第1,第2多孔質層22,23からなる実施形態1の管状多孔質部材21と同様、変形形態における管状多孔質部材121も、内側面121Uをなす第1多孔質層122と、第1多孔質層122の外側に配置され、外側面121Sをなす第2多孔質層123とを含む(図2参照)。
本変形形態の微小気泡発生具110を用いた生成装置101でも、実施形態1の微小気泡発生具10を含む生成装置1と同様に、純水WTに空気ARの微小気泡BBを吹き込むことができる。しかも、上述したように、管状多孔質部材121を有底円筒状としているので、管状多孔質部材121の表面積を増加させることができ、U字状の一方端121からも微小気泡BBを発生させることができるので、更に微小気泡の発生効率を高くすることができる。
また、キャップ44及び保持スペーサ50が不要になり、部品点数を減らせる利点もある。
(実施形態2)
次いで、第2の実施形態(実施形態2)に係る微小気泡発生具210、及び微小気泡含有液体BWTの生成装置201について、図5,図6を参照して説明する。
前述した実施形態1及びその変形形態に係る微小気泡発生具10,110、及び微小気泡含有液体BWTの生成装置1,101では、管状多孔質部材21,121の内側面21U,121Uを気体接触面として、空気導入部材40により、管状多孔質部材21,121の内部空間ISに空気ARを供給した(図1,図4参照)。その一方、外側チューブ30により、管状多孔質部材21,121の径方向外側DR1に、純水WTが流れる流路FLを形成し、管状多孔質部材21,121の外側面21S,121Sを液体接触面として、微小気泡BBを純水WTに吹き込む形態とした。
これに対し、本実施形態2でも、管状多孔質部材221を用いるが、その外側面221Sを気体接触面として空気ARを供給する一方、貫通穴221Kの内側面221Uを液体接触面として、管状の貫通穴内を通る純水WTに微小気泡BBを吹き込む形態とした点で、実施形態1及びその変形形態と異なる(図5参照)。またこのようにするのに伴い、液流通部材230及び空気導入部材240の形態も、実施形態1等の外側チューブ30及び空気導入部材40の形態とは異なる。
本実施形態2の生成装置201は、微小気泡発生具210と空気導入部材240とを有する。このうち、微小気泡発生具210は、管状多孔質部材221及び液流通部材230からなる。このうち管状多孔質部材221は、多孔質アルミナセラミックスからなり、図6に示すように、長手方向に貫通する19ヶの貫通穴221Kが穿孔された多穴管状である。
また、この管状多孔質部材221の他方端部(図5中、右端部)221Hには、液流通部材230である液供給路部材231が接続しており、外部から供給された純水WTを、他方端21F側から、管状多孔質部材221の内側面221U内に供給する液供給路FILを構成している。これとは逆の管状多孔質部材221の一方端部(図5中、左端部)221Gには、液流通部材230である液排出路部材232が接続しており、管状多孔質部材221内を通って一方端221E側から排出される、微小気泡BBを含む微小気泡含有液体BWTを排出する液排出路FOLを構成している。
なお、液供給路部材231及び液排出路部材232は、いずれも塩化ビニル樹脂から構成されている。
さらに、管状多孔質部材221の径方向外側DR1には、管状多孔質部材221を、径方向外側DR1から離間しつつ取り囲み、管状多孔質部材221の外側面221Sとの間に包囲空間HSを構成して、外部から供給された空気ARを外側面221Sに供給する空気供給路ALを構成する空気導入部材240を有している。この空気導入部材240のうち、気体管241は、管状多孔質部材221、液供給路部材231及び液排出路部材232が挿通された筒状の部材であり、両端の壁部241Wに螺挿された液供給路部材231及び液排出路部材232との間が、気密にシールされている。気体管241の壁部241Wに設けた通気孔241Hには、コンプレッサなどの外部機器(図示しない)から配送された空気ARを導入する空気配管HAが、キャップ242によって接続されている。
加えて、管状多孔質部材221は、第1多孔質層222、及びこれと一体に形成され第2多孔質層223を有する。なお、第1多孔質層222及び第2多孔質層223も、実施形態1の第1多孔質層22及び第2多孔質層23と同じく、第1多孔質層222は、互いに三次元網目状に連結した多数の第1通気路222Rを構成する多孔質セラミックスからなり、第2多孔質層223は、この第1通気路222Rそれぞれに連通し、かつ、第1通気路222Rよりも細径の多数の第2通気路223Rを構成している(図2参照)。
しかも、図6からも容易に理解できるように、第2多孔質層223の厚みT2は、第1多孔質層222の厚みT1よりも薄くされており、第1多孔質層222の存在によって、管状多孔質部材221の強度を高くできる。その一方、第2多孔質層223により、第1通気路222Rよりも細径の第2通気路223Rの径に対応する、微小気泡BBを純水WT中に吹き込むことができる点は、実施形態1及び変形形態と同様である。
かくして、この微小気泡発生具210では、管状多孔質部材221の多穴管(貫通穴)221K内を流れる純水WTに周囲から微小気泡BBを吹き込むことができる。このため、純水WT内に均一に微小気泡BBを包含させることができる。
また、この生成装置201では、空気導入部材240及び液流通部材230を備えるので、純水WTを供給すると共に、適切な気圧の空気ARを供給することで、微小気泡BBを含んだ微小気泡含有液体BWTを確実に生成することができる。しかも、多穴管状の管状多孔質部材221を用い、管状多孔質部材221の内側面221Uに純水WTを供給するので、内側面221Uから微小気泡BBを発生させて、効率よく、純水WTに微小気泡BBを含ませることができる。
加えて、本実施形態2の微小気泡発生具210及び生成装置201においても、純水WTが触れる部位を、いずれも非金属である、多孔質セラミックス或いは塩化ビニル樹脂などの樹脂で構成している。このため、純水WT中に金属部材から金属イオンが溶出するなどの不具合が生じることがない。
以上において、本発明を実施形態1,2及び変形形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
実施形態等では、多孔質部材の形状を管状の管状多孔質部材21,121,221としたが、多孔質部材の形状を板状、ドーム状など他の形態とした微小気泡発生具、及びこれを用いた微小気泡含有液体の生成装置として実現することもできる。
また、実施形態等では、厚みT2の第2多孔質層23,123,223を、1層で構成した例を示したが、第2多孔質層を、2層以上の多層で構成することもできる。具体的には、多層の第2多孔質層について、第1多孔質層側の層に比して、液体接触面側の層ほど、通気路が細径な形態とすると、通気路の孔径が急変し難く、より好ましい。
また、実施形態等では、第1多孔質層及び第2多孔質層のいずれもアルミナとした例を示したが、例えば、チタニアなど他のセラミックスで構成することもできる。また、第1多孔質層をアルミナとする一方、第2多孔質層をチタニアとするなど異なるセラミックスを重ねる構成とすることできる。
1,101,201 微小気泡含有液体の生成装置
10,110,210 微小気泡発生具
21,121,221 管状多孔質部材(多孔質部材)
21S,121S (管状多孔質部材の)外側面(液体接触面)
21U,121U (管状多孔質部材の)内側面(気体接触面)
221S (管状多孔質部材の)外側面(気体接触面)
221U (管状多孔質部材の)内側面(液体接触面)
21E,121E (管状多孔質部材の)一方端
21F,121F (管状多孔質部材の)他方端
21H,121H (管状多孔質部材の)他方端部
221E (管状多孔質部材の)一方端
221F (管状多孔質部材の)他方端
221H (管状多孔質部材の)他方端部
22,122,222 第1多孔質層
22R,122R,222R 第1通気路
23,123,223 第2多孔質層
23R,123R,223R 第2通気路
30 外側チューブ(液流通部材)
30M 本体部(包囲流路構成部)
230 液流通部材
231 液供給路部材
232 液排出路部材
40,240 空気導入部材(気体供給路部材)
241 気体管(気体供給路部材)
241W 壁部
241H 通気孔
242 キャップ(気体供給路部材)
AR 空気(気体)
AL 空気供給路(気体供給路)
BB 微小気泡
WT 純水(液体)
BWT 微小気泡含有純水(微小気泡含有液体)
FL 流路
FIL 液供給路
FOL 液排出路
D1 (第1通気路の)径
D2 (第2通気路の)径
T1 (第1通気路の)厚さ
T2 (第2通気路の)厚さ
HA 空気配管(気体配管)
DR1 径方向外側

Claims (13)

  1. 気体接触面及び液体接触面を有し、気体を上記気体接触面から上記液体接触面に向けて送気可能な多孔質の多孔質部材、
    を備え、
    上記多孔質部材の上記気体接触面側から供給された上記気体を、上記液体接触面から微小気泡化して、上記液体接触面に接する液体内に吹き込む
    微小気泡発生具であって、
    上記多孔質部材は、
    互いに三次元網目状に連結した多数の第1通気路を構成する多孔質セラミックスからなる第1多孔質層と、
    上記第1多孔質層よりも上記液体接触面側に一体に形成され、上記第1多孔質層よりも薄く、上記第1通気路に連通し、かつ、上記第1通気路よりも細径の多数の第2通気路を構成する第2多孔質層と、を有し、
    上記第1多孔質層の厚みT1は、上記第2多孔質層の厚みT2の10倍以上である
    微小気泡発生具。
  2. 請求項1に記載の微小気泡発生具であって、
    前記第1通気路の平均孔径D1に対して、
    前記第2通気路の平均孔径D2が、D1/60〜D1/2である
    微小気泡発生具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の微小気泡発生具であって、
    前記多孔質部材の前記第2多孔質層は、
    前記第1多孔質層と同材質で、互いに三次元網目状に連結した多数の前記第2通気路を構成する多孔質セラミックスからなる
    微小気泡発生具。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の微小気泡発生具であって、
    前記多孔質部材は、
    前記気体接触面である内側面と、前記液体接触面である外側面と、を含み、
    管状の管状多孔質部材であり、
    上記管状多孔質部材は、一方端が閉塞されてなる
    微小気泡発生具。
  5. 請求項4に記載の微小気泡発生具であって、
    前記管状多孔質部材は、
    自身の一方端が閉じた有底筒状である
    微小気泡発生具。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の微小気泡発生具であって、
    前記多孔質部材は、
    前記気体接触面である外側面と、前記液体接触面である内側面と、を含み、
    単管状または多穴管状の管状多孔質部材である
    微小気泡発生具。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の微小気泡発生具であって、
    前記液体に触れる部位を、いずれも非金属で構成してなる
    微小気泡発生具。
  8. 気体接触面及び液体接触面を有し、気体を上記気体接触面から上記液体接触面に向けて送気可能な多孔質の多孔質部材、
    を備え、
    上記多孔質部材の上記気体接触面側から供給された上記気体を、上記液体接触面から微小気泡化して、上記液体接触面に接する液体内に吹き込む
    微小気泡発生具であって、
    上記多孔質部材は、
    互いに三次元網目状に連結した多数の第1通気路を構成する多孔質セラミックスからなる第1多孔質層と、
    上記第1多孔質層よりも上記液体接触面側に一体に形成され、上記第1多孔質層よりも薄く、上記第1通気路に連通し、かつ、上記第1通気路よりも細径の多数の第2通気路を構成する第2多孔質層と、を有し、
    前記多孔質部材は、
    前記気体接触面である外側面と、前記液体接触面である内側面と、を含み、
    多穴管状の管状多孔質部材である
    微小気泡発生具。
  9. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の微小気泡発生具と、
    外部から供給された前記気体を、前記多孔質部材の前記気体接触面に供給する気体供給路を構成する気体供給路部材と、
    外部から供給された前記液体を上記多孔質部材の上記液体接触面に接するように供給し、微小気泡を含む微小気泡含有液体が排出されるように上記液体が流れる流路を構成する液流通部材と、を備える
    微小気泡含有液体の生成装置。
  10. 請求項4または請求項5に記載の微小気泡発生具と、
    前記管状多孔質部材の他方端部に接続して、上記管状多孔質部材の前記内側面に、外部から供給された前記気体を供給する気体供給路を構成する気体供給路部材と、
    外部から供給された前記液体を上記管状多孔質部材の前記外側面に接するように供給し、微小気泡を含む微小気泡含有液体が排出されるように上記液体が流れる流路を構成してなり、
    上記管状多孔質部材を、径方向外側から離間しつつ取り囲み、上記管状多孔質部材の全周にわたり、上記管状多孔質部材の上記外側面との間にも、上記流路を構成する包囲流路構成部を含む
    液流通部材と、を備える
    微小気泡含有液体の生成装置。
  11. 請求項10に記載の微小気泡含有液体の生成装置であって、
    前記管状多孔質部材は、
    円管状であり、
    前記液流通部材の前記包囲流路構成部が、
    円管状で、上記管状多孔質部材と同芯に配置されてなる
    微小気泡含有液体の生成装置。
  12. 請求項6または請求項8に記載の微小気泡発生具と、
    前記管状多孔質部材を、径方向外側から離間しつつ取り囲み、上記管状多孔質部材の前記外側面との間に包囲空間を構成して、外部から供給された上記気体を前記外側面に供給する気体供給路を構成する気体供給路部材と、
    上記管状多孔質部材の他方端側から、外部から供給された前記液体を、上記管状多孔質部材の上記内側面内に供給する液供給路を構成する液供給路部材と、
    上記管状多孔質部材内を通って一方端から排出される、微小気泡を含む微小気泡含有液体を排出する液排出路を構成する液排出路部材と、を備える
    微小気泡含有液体の生成装置。
  13. 請求項9請求項12のいずれか1項に記載の微小気泡含有液体の生成装置であって、
    前記液体に触れる部位を、いずれも非金属で構成してなる
    微小気泡含有液体の生成装置。
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