JP6231309B2 - 作業車のアウトリガ格納制限装置 - Google Patents

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本願発明は、アウトリガの可動体(内筒とジャッキ)の格納動作時においてジャッキが伸長状態のままではアウトリガ可動体の格納側スライド動作を制限し得るようにした作業車のアウトリガ格納制限装置に関するものである。
トラックに尿素タンク(排ガス浄化触媒用)や大型バッテリ(ハイブリッド車用)等の比較的大型の装備品を装備する場合は、それらの装備品の設置スペースとして車体側部下方の余剰空間が利用されるが、車体側部下方の余剰空間には既存の各種基材が多数設置されている。従って、上記装備品を新たに設置する場合は、その設置スペースとしてアウトリガジャッキ(のフロート)の直下の空間を利用することが望まれる。
このように、アウトリガジャッキ(のフロート)の直下の空間を装備品設置スペースとして利用するものとして、例えば図9に示すアウトリガ付き作業車を想定できる。図9のアウトリガ付き作業車において、アウトリガ1は、車体フレーム8側に固定した外筒21に対して内筒22を左右方向にスライドさせ得るようにした左右一対のスライドビーム2,2と、各内筒22の先端部に取付けたジャッキ(左右一対ある)3,3とを有したものである。尚、図9において、アウトリガ1の構造及び動作については同図の左側部分で説明する。
ジャッキ3は、ロングジャッキ(上部に長い伸縮部を有している)を使用し且つジャッキ外装体31の下部側を所定長さカットしたものを使用している。従って、このジャッキ3では、縮小状態におけるフロート34の下方にかなりの高さH0の空間が確保できる。そして、ジャッキ3のフロート34の下方空間には、尿素タンクや大型バッテリ等の比較的大型の装備品16を設置できるが、ジャッキ縮小状態ではフロート34が装備品16の上面より高位置にあるので、アウトリガ1の可動体4(内筒22とジャッキ3)を内外方向にスライドさせてもジャッキ3全体が装備品16に干渉することはない。
ところで、アウトリガの可動体4(内筒22とジャッキ3)を外方に張出させた状態(図9のジャッキ位置B)において、ジャッキ3′が縮小していない状態(例えばフロート34′の高さがH1の中間伸長状態)では、ジャッキ昇降部32′(ジャッキ内装体33′とフロート34′)が装備品16の高さ範囲と内外方向に重合している。そして、ジャッキ3′が張出位置Bで且つ中間伸長状態(例えばフロート高さがH1の状態)であるときに、可動体4′(内筒22′とジャッキ3′)を格納側にスライドさせると、ジャッキ3′がジャッキ格納位置Aに達する直前のジャッキ位置Cにおいて、ジャッキ3″の昇降部32″(図9の状態ではフロート34″)が装備品16の外側面16aに衝突するというトラブルが発生する。
尚、この種の、ジャッキフロートの直下にタンク等の装備品を配置したものとして、例えば特開2002−274783号公報(特許文献1)に示されるものがあるが、特に同公報の図5及び図6のものは、ジャッキとして、ロングジャッキを使用し且つジャッキ下半部をカットしたもの(ジャッキ縮小状態でフロート下方に高さの高い空間を確保できるもの)が使用されている。そして、この特許文献1(図5及び図6)のものでも、ジャッキを中間伸長状態のままで格納側にスライド動作させると、ジャッキ昇降部(例えばフロート部分)が装備品に衝突するという問題を内包している。
ところで、上記のように、ジャッキが中間伸長状態のままで可動体(内筒とジャッキ)を格納側にスライドさせることによるトラブル(フロート34″が装備品16に衝突すること)を改善するものとして、 ジャッキの縮小状態を検出器により電気的に検出し、その検出器がジャッキ縮小状態を検出していないときには、アウトリガ可動体(内筒とジャッキ)を格納側にスライドできないようにすることは容易に考えられる。例えば、ジャッキが縮小したときにジャッキ下端のフロートがリミットスイッチを操作し(ON作動する)、該リミットスイッチがON状態であるときにのみスライドシリンダに対して格納側(縮小側)作動を許容し、それ以外(リミットスイッチがOFF状態)では該スライドシリンダに対して格納側(縮小側)作動を禁止するように制御することは容易に行える。
特開2002−274783号公報(特に図5、図6)
ところが、上記のようにジャッキの縮小状態を電気的に検出してアウトリガ可動体のスライド動作を電気的に制御するするものでは、構造が複雑になってコスト高になるとともに、検出器の故障や断線・短絡等によって作動不良になることも考えられ、しかもそれらの故障時に備えて補修可能に設計することも必要であった。
そこで、本願発明は、アウトリガを格納させた状態でのジャッキ下端部の直下位置に大型の装備品を設置した作業車において、ジャッキが伸長状態では可動体が張出位置側から格納側にスライドする動作を制限する(ジャッキの昇降部が装備品に干渉するのを防止する)ようにした作業車のアウトリガ格納制限装置を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、車体フレームに固定した外筒に対して、内筒及びジャッキを有した可動体を内方側の格納位置と外方側の張出位置との間でスライドさせ得るようにしたアウトリガを使用し、さらに可動体を格納位置に位置させ且つジャッキを縮小させた状態でのジャッキ下端部の直下位置に装備品を設置した作業車を対象にしている。
ところで、上記背景技術の項で説明したように、トラックに尿素タンク(排ガス浄化触媒用)や大型バッテリ(ハイブリッド車用)等の比較的大型の装備品を装備する場合は、該装備品の設置スペースとしてアウトリガジャッキ(のフロート)の直下の空間を利用することが望まれる。そして、このように、アウトリガジャッキ(のフロート)の直下の空間を装備品設置スペースとして利用する場合は、アウトリガ格納状態においてジャッキフロートが上記装備品の直上方空間に格納されるようになる。
又、このように、ジャッキ縮小状態でジャッキフロートが上記装備品の直上方空間に格納されるようにしたものでは、アウトリガの可動体(内筒とジャッキ)を外方に張出させた状態においてジャッキが伸長(中間伸長状態も含む)していると、ジャッキ昇降部(ジャッキの内装体とフロート)が上記装備品の高さ範囲と内外方向に重合しているので、ジャッキ伸長状態(中間伸長状態も含む)で上記可動体を格納側にスライドさせると、ジャッキがジャッキ格納位置に達する前にジャッキ昇降部が装備品の外側面に衝突するというトラブルが発生する。
そこで、本願発明では、アウトリガ格納状態でのジャッキ下端部(フロート)の直下に装備品を設置した作業車において、ジャッキが伸長状態(中間伸長状態も含む)では、可動体を張出位置から格納する際にジャッキの昇降部が上記装備品に干渉する前に、該可動体の格納側スライド動作を制限するようにしたアウトリガ格納制限装置を提供するものである。
本願発明のアウトリガ格納制限装置は、次のように構成されている。即ち、上記可動体に、車体側に固定した固定部(例えばスライドビームの外筒の適所)に対して係脱自在に係合して可動体の格納側スライド動作を許容したり規制したりするスライド制限手段を設けている。
そして、このスライド制限手段は、ジャッキの昇降部の上下動に伴って物理的に作動し、且つジャッキの昇降部が上記装備品の高さ範囲と内外方向に重合しない範囲までジャッキが縮小している状態では可動体のスライド動作を許容するスライド許容位置に位置する一方、ジャッキの昇降部が上記装備品の高さ範囲と内外方向に重合する範囲までジャッキが伸長している状態では可動体が張出位置側から格納側にスライドする際にジャッキの昇降部が上記装備品に干渉する位置まで可動体が格納側にスライドするのを規制するスライド規制位置に位置するようにしている。
ところで、本願で使用しているスライド制限手段は、上記可動体の適所(例えばジャッキ外装体の下端部)に取付けられていて、ジャッキの昇降部の上下動に伴って物理的に作動して、上記各条件に応じて上記スライド許容位置と上記スライド規制位置とに変位するものであるが、具体的には後述の各実施形態に示す構成のものを使用できる。
そして、本願発明のアウトリガ格納制限装置は、ジャッキが伸長状態(ジャッキの昇降部が上記装備品の高さ範囲と内外方向に重合している中間伸長状態を含む)にあるときには、スライド制限手段が上記スライド規制位置に位置していることにより、可動体が張出位置側から格納側にスライドする際にジャッキの昇降部が装備品に干渉する前に可動体の格納側スライド動作を規制するようになっている。
尚、ジャッキが縮小状態にあるとき(ジャッキの昇降部が上記装備品の高さ範囲と内外方向に重合しない位置にある)には、上記スライド制限手段は上記スライド許容位置に位置しているので、可動体を張出位置側及び格納位置側のそれぞれに自由にスライドさせることができる。
本願発明のアウトリガ格納制限装置は、上記のように、アウトリガの可動体が上記張出位置にある状態で且つジャッキが伸長状態(中間伸長状態を含む)にあるときには、ジャッキ昇降部の上下動に伴って物理的に作動するスライド制限手段がスライド規制位置に位置するので、次のような効果がある。
即ち、可動体が張出位置側にあり且つジャッキが伸長状態にあるとき(ジャッキの昇降部が上記装備品の高さ範囲と内外方向に重合している位置にあるとき)には、スライド制限手段が上記スライド規制位置に位置しているので、可動体を格納側にスライド動作しても、ジャッキの昇降部が上記装備品に干渉する前に可動体の格納側スライド動作を規制でき、それによってジャッキの昇降部が上記装備品に干渉するのを未然に阻止できるという効果がある。
又、本願で使用しているスライド制限手段は、ジャッキの昇降部の上下動に伴って物理的に作動するもの(物理的にインターロックするもの)であるので、アウトリガの格納制限を確実に行えるという効果がある。
さらに、本願で使用しているスライド制限手段は、上記のように物理的にインターロックするものであるから、例えば電気的手段を加味して行うものに比して、構造がシンプルで安価に製作できるとともに、故障や断線等による作動不良になることがなくなり、しかもそれらの故障時に備えて補修可能に設計するという煩わしさを解消できるという効果もある。
本願の第1実施形態のアウトリガ格納制限装置を採用した作業車におけるアウトリガ部分の説明図である。 図1のII部拡大図で、アウトリガを格納した状態での要部断面図である。 図2からの状態変化図で、アウトリガの可動体を外方に張出させた状態の断面図である。 図3からの状態変化図で、アウトリガの可動体をスライド制限手段が機能するまで格納側にスライドさせた状態での断面図である。 本願の第2実施形態のアウトリガ格納制限装置を採用した作業車におけるアウトリガ部分の説明図である。 図5のVI部拡大図で、アウトリガを格納した状態での要部断面図である。 図6からの状態変化図で、アウトリガの可動体を外方に張出させた状態の断面図である。 図7からの状態変化図で、アウトリガの可動体をスライド制限手段が機能するまで格納側にスライドさせた状態での断面図である。 本願の参考例(対比例)となる図1相当図である。
以下、図1〜図8を参照して本願実施形態の作業車のアウトリガ格納制限装置を説明すると、図1〜図4には本願の第1実施形態を示し、図5〜図8には同第2実施形態を示している。
まず、図1〜図4の第1実施形態及び図5〜図8の第2実施形態の共通部分について、図1〜図4を代表して説明する。
図1には、アウトリガ付き作業車を示しているが、ここで使用されているアウトリガ1は、主としてトラック荷台の前端部とキャビンの後面との間に設置されて、車両の前部側を浮上させる(車両を傾斜状態で支持する)のに使用するものである。
このアウトリガ1は、外筒21と内筒22からなる左右一対のスライドビーム2,2と、各内筒22の先端部にそれぞれ設けたジャッキ3,3とを有している。尚、このアウトリガ1は、左右中心位置を挟んで左右対称形に構成されているので、以下の説明では図1における左側半分について説明する。
このアウトリガ1は、車体フレーム8上に左右向き姿勢で搭載されている。尚、このアウトリガ1では、スライドビーム2の外筒21が車体フレーム8に固定されていて、該外筒21が特許請求の範囲中の固定部に相当するものである。
スライドビーム2の内筒22のスライド操作は、図示しないスライドシリンダによって行うものが一般的であるが、人力によってスライドさせるようにしたものも適用できる。そして、この実施形態のアウトリガ1では、内筒22の先端部に設けたジャッキ3を図1及び図2において実線図示する格納位置Aと鎖線図示(符号3′)する張出位置Bとの間で左右内外方向にスライドさせ得るようになっている。尚、このアウトリガ1において、内筒22とジャッキ3とで特許請求の範囲中の可動体4を構成している。
アウトリガ1の上部には、クレーン装置10が搭載されている。このクレーン装置10は、水平旋回可能なポスト11の上端部に伸縮ブーム12を取付けているとともに、ブーム先端部から吊下したフック(図示省略)をウインチ13で昇降させることにより、クレーン作業を行えるようにしたものである。
アウトリガ1の上部には、ポスト旋回操作レバー、ブーム起伏操作レバー、ブーム伸縮操作レバー、ウインチ操作レバー、アウトリガスライド操作レバー、ジャッキ伸縮操作レバー等の各種操作レバー14,14・・が設けられている。これらの各種操作レバー14,14・・は、車両の左右各側に一対ずつ設けられていて、それぞれ左右いずれの側からでも操作できるようになっている。
ジャッキ3は、内筒22の先端部に固定された外装体31に対して内装体33を図示しないジャッキシリンダで上下に昇降させ得るようにしたものである。内装体33の下端部にはフロート34が取付けられている。このフロート34は、内方側への出幅を大きくしていて、該出幅部分の上面に後述するスライド制限手段(ストッパー材)5の昇降棒51の下端を載せ得るようにしている。尚、ジャッキ3における内装体33とフロート34とで特許請求の範囲中におけるジャッキ3の昇降部32を構成している。
ジャッキ3は、ロングジャッキ(上部に長い伸縮部を有している)を使用し且つジャッキ外装体31の下部側を所定長さカットしたものを使用している。従って、このジャッキ3では、縮小状態におけるフロート34の直下にかなりの高さH0の空間が確保できる。
そして、この実施形態の作業車では、図1に示すように、縮小状態のジャッキ3(フロート34)の直下にある空間(高さH0内)に尿素タンク(左側)や大型バッテリ(右側)等の比較的大型の装備品16を設置している。
ところで、ジャッキ縮小状態では、ジャッキ3のフロート34が装備品16の上面より高位置にあるので、アウトリガ1の可動体4(内筒22とジャッキ3)を内外方向にスライドさせてもジャッキ3全体が装備品16に干渉することはない。
他方、アウトリガ1の可動体4(内筒22とジャッキ3)を外方に張出させた状態(図1のジャッキ位置B)において、ジャッキ3′が縮小していない状態(例えば図1のフロート34′の高さがH1の中間伸長状態)では、ジャッキ昇降部32′(ジャッキ内装体33′とフロート34′)が装備品16の高さ範囲と内外方向に重合している。そして、ジャッキ3′が張出位置Bで且つ中間伸長状態(例えばフロート高さがH1の状態)であるときに、可動体4′(内筒22′とジャッキ3′)を格納側にスライドさせると、図9に示すようにジャッキ3′がジャッキ格納位置Aに達する直前のジャッキ位置Cにおいて、ジャッキ3″の昇降部32″(図9の状態ではフロート34″)が装備品16の外側面16aに衝突するというトラブルが発生する。
そこで、本願の各実施形態では、ジャッキ3が伸長状態(ジャッキ3の昇降部32が装備品16の高さ範囲と内外方向に重合している中間伸長状態を含む)で、可動体4を張出位置側から格納する際にジャッキ3の昇降部32が上記装備品16に干渉するまで上記可動体4が格納側にスライドするのを規制するようにしたアウトリガ格納制限装置を備えている。以下、図1〜図4の第1実施形態及び図5〜図8の第2実施形態の各アウトリガ格納制限装置を個別に説明する。
[図1〜図4の第1実施形態]
この第1実施形態のアウトリガ格納制限装置では、可動体4となるジャッキ3の外装体31の下部位置に、車体側に固定した固定部となる外筒21に対して係脱自在に係合して可動体4の格納側スライド動作を許容したり規制したりするスライド制限手段5を設けている。
この第1実施形態で使用しているスライド制限手段5には、図2〜図4に拡大図示するように、上下に所定長さを有する棒体51の上端に内筒22内をアウトリガ中心側に向けて所定長さ突出する間隔保持材52を固定し、さらに該間隔保持材52の内方側端部に下向きに突出する係合体53を固定してなる昇降式のストッパー材を用いている。尚、上記スライド制限手段5と上記ストッパー材は同じものであり、以下の説明では該スライド制限手段をストッパー材5ということがある。
このストッパー材5において、棒体51はストッパー材5の昇降時のガイド棒となるものであり、間隔保持材52は後述(図4)するようにジャッキ伸長状態で可動体4が格納側にスライドしたときにジャッキ昇降部(フロート34)が装備品16(外端面16a)に衝突するのを阻止するためのスペーサーとなるものであり、係合体53はそのときに(図4の状態で)外筒21の先端部に係合して可動体4がそれ以上、格納側にスライドできないようにするためのものである。尚、間隔保持材52の長さは、図4に示すように係合体53が外筒21の先端部(底板先端面21a)に係合した状態で、ジャッキ3の昇降部32(フロート34)がそれ以上、装備品16側に近づくのを阻止し得る長さに設定されている。
他方、ジャッキ3の外装体31の下端寄り内面には、上記ストッパー材5を上下動自在にガイドする縦向きのガイド体55を固定している。このガイド体55には、ストッパー材5の棒体51を上下に挿通させるガイド穴56が設けられている。
そして、上記ストッパー材5の棒体51を上記ガイド体55のガイド穴56に対して上方側から挿通させることで、該ストッパー材5を該ガイド体55に対して上下動し得る状態で装着させている。尚、ストッパー材5の棒体51はガイド体55のガイド穴56に対して回動しないようにすることが好ましい。具体的には、棒体51とガイド穴56とを横断面四角形状に嵌合させることで該棒体51がガイド穴56内で回動しなくなる。
ストッパー材5は、ガイド体55に対して自重で下動するようになっている。そして、このストッパー材5は、ジャッキ3の昇降部32(フロート34)の上下動に伴って物理的に上下に作動して、アウトリガの可動体4に対してスライドを許容する位置(図2)と同格納側へのスライドを規制する位置(図4)とに変位するするようになっている。即ち、ジャッキ3の縮小状態では、図2に示すように、ジャッキ3のフロート34がストッパー材5の棒体51の下端部を上方に押し上げて、係合体53の下面高さを外筒21の底板の上面より上方に維持させている(スライド許容位置となる)一方、ジャッキ3が伸長すると、図3及び図4に示すように、棒体51への押し上げ作用が解除されてストッパー材5が自重で下動し(このとき間隔保持材52の下面が内筒22の底板上面に接触する)、係合体53が外筒21の底板先端面21aと同高さに位置する(スライド規制位置となる)。尚、ストッパー材5の上下動時には、係合体53が内筒22の底板に設けた穴23内で上下に昇降するようになっている。
図1〜図4に示す第1実施形態のアウトリガ格納制限装置は、次のように機能する。尚、車体側部下方におけるジャッキ3の直下位置には、尿素タンクや大型バッテリ等の装備品16が設置されている。
まず、アウトリガ1の非使用時には、図1及び図2に実線図示するように、アウトリガ1の可動体4(内筒22とジャッキ3)が内方側の格納位置にあるとともに、ジャッキ3が縮小状態となっている。このとき、図2に示すように、ジャッキ3のフロート34が、車体側部下方に設置している装備品16の上面よりやや高位置にあり、且つ該フロート34の上面でストッパー材5の棒体51を上方に押し上げて該ストッパー材5を上記スライド許容位置に維持させている。そして、ストッパー材5がスライド許容位置にある状態では、図1及び図2に示すように、可動体4(内筒22とジャッキ3)を格納位置A(実線図示位置)と張出位置B(鎖線図示位置)との間で自由にスライドさせることができる。
次に、可動体4が張出位置B(図2の符号4′の位置)にある状態で、ジャッキ3を伸長させると、図3に示すようにストッパー材5(棒体51)に対するフロート34による支持力が無くなることで該ストッパー材5が自重で下動し、係合体53が内筒22の底板の穴23を通して該内筒22の底板下面から下方に突出する。このように係合体53が内筒22の底板下面から下方に突出すると、該係合体53が外筒21の底板先端面21aと同高さに位置するようになる(即ち、ストッパー材5がスライド規制位置に位置する)。
ところで、図3に示すようにジャッキ3が伸長状態(ジャッキ3の昇降部32が装備品16の高さ範囲と内外方向に重合している)では、ジャッキの内装体33及びフロート34が装備品16の高さ範囲と内外方向に重合する位置になり、そのまま可動体4を格納位置A(図1)までスライドさせると、図9の符号34″で示すようにフロート34が装備品16の外側面16aに衝突してしまう。尚、ここで使用している「衝突」は、特許請求の範囲中の「干渉」と同義語である。
ところが、この第1実施形態のスライド制限手段(ストッパー材)5を使用したものでは、図3の状態から可動体4が格納側にスライドしたときに、図4に示すようにジャッキ昇降部32(フロート34)が装備品16の外側面16aに衝突する前に(ジャッキ位置Dにおいて)、ストッパー材5の係合体53が外筒(固定部)21の底板先端面21aに係合して、該可動体4がそれ以上は格納側にスライドできないようになっている。
従って、図1〜図4の第1実施形態のアウトリガ格納制限装置では、可動体4が張出位置Bにあり且つジャッキ3が伸長状態にあるとき(図3)には、スライド制限手段(ストッパー材)5が上記スライド規制位置に位置しているので、可動体4を格納側にスライドしても、ジャッキの昇降部が上記装備品に干渉するのを未然に阻止できる。又、上記スライド制限手段(ストッパー材)5は、ジャッキ昇降部32の上下動に伴って物理的に作動するもの(物理的にインターロックするもの)であるので、アウトリガの格納制限を確実に行える。さらに、該スライド制限手段(ストッパー材)5は、上記のように物理的にインターロックするものであるから、例えば電気的手段を加味して行うものに比して、構造がシンプルで安価に製作できるとともに、故障や断線等による作動不良になることがなくなり、しかもそれらの故障時に備えて補修可能に設計するという煩わしさを解消できる。
[図5〜図8の第2実施形態]
この第2実施形態のアウトリガ格納制限装置は、上記第1実施形態におけるスライド制限手段(ストッパー材5)の変形例を示すものであって、この第2実施形態で使用されるスライド制限手段6はジャッキ3の外装体31の下端部において上下揺動式に取付けたものである。
即ち、図5〜図8に示す第2実施形態で採用されているスライド制限手段も、可動体4の過度な格納側スライド動作を規制するのにストッパー材6を用いている。そして、この第2実施形態で用いたストッパー材6は、内向きに所定長さを有した横長の間隔保持材61の基端部(外端部)に下向き突部62と上向き突部63とを有し且つ該間隔保持材61の先端部(内端部)に外筒21の底板先端面21aを係止する係止段部64を設けたものである。
又、このストッパー材6は、間隔保持材61の基端側をジャッキ3の外装体31の下部寄り内面に設けたブラケット65にピン66で枢支していることにより、該間隔保持材61がピン66を中心にして鉛直面内で上下に揺動し得る状態で支持されている。さらに、このストッパー材6は、スプリング(フックバネ)67によって間隔保持材61がピン66を中心にして左回転方向(係止段部64側が上向き)に付勢された状態で取付けられている。
この第2実施形態でも、ストッパー材6の間隔保持材61は、後述(図8)するようにジャッキ伸長状態で可動体4が格納側にスライドしたときにジャッキ昇降部(フロート34)が装備品16(外端面16a)に衝突するのを阻止するためのスペーサーとなるものである。
そして、この第2実施形態のストッパー材(スライド制限手段)6は、次のように機能する。
まず、ジャッキ3が縮小状態では、ストッパー材6は図5及び図6に示す姿勢となる。即ち、ジャッキ縮小状態では、ジャッキ3のフロート34の上面が間隔保持材61の基端部の下向き突部62をスプリング67の付勢力に抗して下方から押し上げて、該間隔保持材61をピン66を中心にして右回転させていることにより、間隔保持材先端部の係止段部64が外筒21の底板先端面21aより下方に位置している(即ち、ストッパー材6がスライド許容位置に位置する)。この図5及び図6のように、間隔保持材先端部の係止段部64が外筒21の底板先端面21aより下方に位置していると、可動体4(内筒22とジャッキ3)が全ストローク範囲に亘って自由にスライドできるようになっている。
他方、ジャッキ3が伸長すると、ストッパー材6は図7及び図8に示す姿勢となる。即ち、ジャッキ伸長状態では、フロート34が下動することにより上記下向き突部62に対する押し上げ力が解除されて間隔保持材61がスプリング67の付勢力により左回転し、そのとき間隔保持材61の基端部の上向き突部63がジャッキ外装体31の内面側の側面に衝合して、間隔保持材先端部の係止段部64が外筒21の底板先端面21aと同高さになるように位置決めされる(即ち、ストッパー材6がスライド規制位置に位置する)。
そして、このようにストッパー材先端部の係止段部64が外筒21の底板先端面21aと同高さに位置していると、可動体4が図7に示す張出位置Bから格納側にスライドしたときに、図8に示すようにジャッキ昇降部32(フロート34)が装備品16の外側面16aに衝突する前に(ジャッキ位置Dにおいて)、ストッパー材6の係止段部64が固定部である外筒21の底板先端面21aに衝合して、該可動体4がそれ以上は格納側にスライドできないようになっている。
従って、図5〜図8の第2実施形態のアウトリガ格納制限装置でも、上記第1実施形態のものと同様に、次のような機能(効果)を有している。
即ち、可動体4が張出位置Bにあり且つジャッキ3が伸長状態にあるときには、図7のようにスライド制限手段(ストッパー材6)が上記スライド規制位置に位置しているので、可動体4を格納側にスライドしても、ジャッキの昇降部が上記装備品に干渉するのを未然に阻止できる。又、上記スライド制限手段(ストッパー材)6は、ジャッキ昇降部32の上下動に伴って物理的に作動するもの(物理的にインターロックするもの)であるので、アウトリガの格納制限を確実に行える。さらに、該スライド制限手段(ストッパー材)6は、上記のように物理的にインターロックするものであるから、例えば電気的手段を加味して行うものに比して、構造がシンプルで安価に製作できるとともに、故障や断線等による作動不良になることがなくなり、しかもそれらの故障時に備えて補修可能に設計するという煩わしさを解消できる。
尚、本願発明は、上記第1及び第2の各実施形態のほかに次のように実施することができる。
まず、上記第1及び第2の各実施形態では、スライド制限手段(ストッパー材5、6)を可動体4の一部となるジャッキ外装体31に設置しているが、他の実施形態では、このスライド制限手段(ストッパー材5、6)は、可動体4の一部となる内筒22の先端部に取付けてもよい。
又、第1及び第2の各実施形態では、スライド制限手段(ストッパー材5、6)を係脱自在に係合させるための車体側に固定した固定部として外筒21の底板先端面21aを採用しているが、他の実施形態では、上記固定部は、車体側に固定した固定部分であればどこでもよい。
1はアウトリガ、2はスライドビーム、3はジャッキ、4は可動体(内筒とジャッキ)、5は第1実施形態のスライド制限手段(ストッパー材)、6は第2実施形態のスライド制限手段(ストッパー材)、8は車体フレーム、16は装備品、21は外筒、21aは固定部となる底板先端面、22は内筒、31はジャッキの外装体、32はジャッキの昇降部、33はジャッキの内装体、34はフロートである。

Claims (1)

  1. 車体側に固定した外筒に対して、内筒及びジャッキを有した可動体を内方側の格納位置と外方側の張出位置との間でスライドさせ得るようにしたアウトリガを使用し、さらに上記可動体を上記格納位置に位置させ且つ上記ジャッキを縮小させた状態でのジャッキ下端部の直下位置に装備品を設置した作業車において、
    上記可動体に、上記車体側に固定した固定部に対して係脱自在に係合して上記可動体の格納側スライド動作を許容したり規制したりするスライド制限手段を設けているとともに、
    上記スライド制限手段は、上記ジャッキの昇降部の上下動に伴って物理的に作動し、且つ上記ジャッキの昇降部が上記装備品の高さ範囲と内外方向に重合しない範囲まで上記ジャッキが縮小している状態では上記可動体のスライド動作を許容するスライド許容位置に位置する一方、上記ジャッキの昇降部が上記装備品の高さ範囲と内外方向に重合する範囲まで上記ジャッキが伸長している状態では上記可動体が上記張出位置側から格納側にスライドする際に上記ジャッキの昇降部が上記装備品に干渉する位置まで上記可動体が格納側にスライドするのを規制するスライド規制位置に位置するようにしている、
    ことを特徴とする作業車のアウトリガ格納制限装置。
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