以下、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させる商品販売処理システムの実施形態について、図面を用いて説明する。
[商品販売データ処理システムの説明]
図1は商品販売処理システムが導入された小売店舗100を示す模式図である。図2は商品販売処理システムの全体構成を示すブロック図である。
図1および図2に示すように、商品販売処理システムは、小売店舗100内に、対面式のPOS(point of sales)装置10、セルフ式のPOS装置20および中継器30を備える。また、図2に示すように、商品販売処理システムは、店舗サーバ40、セルフ登録支援サーバ(以下、支援サーバと称する)50およびルータ60を小売店舗100内に備える。そして商品販売処理システムは、小売店舗100内にLAN(local area network)70を形成し、このLAN70に、POS装置10,20、中継器30、店舗サーバ40、支援サーバ50およびルータ60をそれぞれ接続する。LAN70は、有線であってもよいし、無線であってもよい。ルータ60は、LAN70と、ネットワーク200とのデータ通信を中継する。
また商品販売処理システムは、ネットワーク200に接続された電子レシートサーバ80を含む。ネットワーク200は、例えばインターネットおよび移動通信網を含む。ネットワーク200は、携帯情報端末400から電子レシートサーバ80にアクセス可能とする。
電子メールサーバ500は、ネットワーク200に接続され、電子レシートサーバ80への電子メール送信のために設定されたメールアドレスを宛先とする電子メールデータを保管する。電子メールサーバ500は、電子レシートサーバ80からの問い合わせに応じて、上記の保管している電子メールデータを、電子レシートサーバ80へと転送する。この電子メールサーバ500は、他のメールアドレスを宛先とする電子メールデータも取り扱う汎用のものであって良く、商品販売処理システムには含まれない。
なお、図2では、小売店舗100の1店舗に関する商品販売処理システムのみを示すが、複数の小売店舗100のそれぞれに同様な構成の商品販売処理システムが設けられても良い。この場合、複数の商品販売処理システムは、それぞれネットワーク200に接続される。そして、複数の商品販売処理システムは、電子レシートサーバ80を共同使用する。
[POS装置(商品販売データ処理装置)10,20の説明]
図1に示すように、対面式のPOS装置10は、会計場1のチェックアウトカウンタ2に沿って設置され、キャッシャ3によって操作される。POS装置10は、チェックアウトカウンタ2に設けられたスキャナ11を含む。スキャナ11も、キャッシャ3によって操作される。キャッシャ3は、会計に来た購買者4とチェックアウトカウンタ2を挟んで対峙する。キャッシャ3は、購買者4が買い上げる商品5のバーコードをスキャナ11に読み取らせる。スキャナ11は、バーコードを読み取って得たバーコードデータをPOS装置10へと送る。POS装置10は、スキャナ11から送られたバーコードデータから商品5を特定し、この商品5の販売点数,販売金額等を買上商品リストに登録する。また、POS装置10は、新たに登録した商品5の品名および販売金額や、買上商品リストに含まれた全ての商品の合計金額等をディスプレイ13a,13bに表示する。ディスプレイ13aは、オペレータ用である。ディスプレイ13bは購買者4用である。
キャッシャ3は、購買者4が買い上げる商品5の登録処理を終えると、POS装置10に支払データを入力する。例えばキャッシャは、キーボード12を操作して、購買者4からの預かり金額を入力する。POS装置10は、支払データを基に購買者4との商取引を決済処理する。この決済処理の過程で、POS装置10はプリンタ14を駆動し、商取引の明細をレシート用紙に印刷したレシート(以下、紙レシートと称する)を発行する。ただし、購買者4が電子レシートシステムの利用者である場合、紙レシートの発行は任意である。
セルフ式のPOS装置20は、会計場1に設置され、購買者4によって操作される。POS装置20は、スキャナ21、タッチパネル22、自動釣銭機23、レシート発行用のプリンタ24等を備える。購買者4は、POS装置20の正面に立ち、自らが買い上げる商品5のバーコードをスキャナ21に読み取らせる。POS装置20は、スキャナ21で読み取ったバーコードから商品5を特定し、この商品5の販売データを買上商品リストに登録する。また、POS装置20は、新たに登録した商品5の品名および販売金額や、買上商品リストに含まれた全ての商品の合計金額等をタッチパネル22に表示する。
購買者4は、自らが買い上げる商品5の登録処理を終えると、POS装置20に支払データを入力する。例えば購買者4は、タッチパネル22を操作して、支払い方法を選択する。ここで、現金支払いを選択した場合には、購買者4は、自動釣銭機23に現金を投入する。この場合に自動釣銭機23は、投入された現金の総額を計算し、この総額を支払データとして出力する。電子マネー支払いを選択した場合には、購買者4は、図示しないリーダ・ライタに電子マネーカードを翳す。リーダ・ライタは、電子マネーカードに記録された電子マネーデータを読み出し、これを支払データとして出力する。POS装置20は、支払データを基に購買者4との商取引を決済処理する。この決済処理の過程で、POS装置20はプリンタ24を駆動し、紙レシートを発行する。ただし、購買者4が電子レシートシステムの利用者である場合、紙レシートの発行は任意である。
なお、POS装置20における支払い方法には、電子マネー支払い、クレジット支払い、あるいは商品券払いなどの他の方法が上記の方法に代えて、あるいは追加して含まれても良い。POS装置10における支払い方法も、電子マネー支払い、クレジット支払い、あるいは商品券払いなどの他の方法が現金支払いに代えて、あるいは追加して含まれても良い。
このようなPOS装置10,20は、商品販売データ処理装置と称される。
図3は、POS装置10,20の要部構成を示すブロック図である。
POS装置10,20は、プロセッサ101、メインメモリ102、補助記憶デバイス103、通信インターフェース104およびI/O(input/output)インターフェース105等を備える。プロセッサ101と、メインメモリ102、補助記憶デバイス103、通信インターフェース104およびI/Oインターフェース105とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路106によって接続される。
POS装置10,20においては、プロセッサ101、メインメモリ102および補助記憶デバイス103と、これらを接続するシステム伝送路106とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ101は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ101は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、POS装置10,20としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ102は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ102は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ102は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ102は、プロセッサ101が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ102は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ101によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。揮発性のメモリ領域には、前述した買上商品リストを記憶する領域、いわゆる登録処理領域が含まれる。
補助記憶デバイス103は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス103は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disc drive)、SSD(solid state drive)などである。補助記憶デバイス103は、プロセッサ101が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ101での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス103は、アプリケーションプログラムを記憶する。
補助記憶デバイス103が記憶するアプリケーションプログラムには、決済プログラムP11を含む。ただし、決済プログラムP11は、POS装置10,20の使用者による操作に応じて、例えばインターネットを介してダウンロードされて補助記憶デバイス103に書き込まれても良い。つまり、携帯情報端末400の使用者への譲渡は、決済プログラムP11が補助記憶デバイス103に記憶されていない状態で行われても良い。決済プログラムP11は、第1および第2のタイプの2種類がある。第1および第2のタイプの最大の違いは、レシートに記載されるべきデータを構造化形式で記述した電子レシートデータと、レシートに記載されるべきデータを非構造化形式で本文に記述した電子メールデータのいずれを送信するかにある。なお、非構造化形式は第1の形式の一例であり、電子レシートデータは第1のレシートデータに相当する。また、構造化形式は第2の形式の一例であり、電子メールデータの本文は第2のレシートデータに相当する。
補助記憶デバイス103の記憶領域の一部は、POSID保存領域W11として使用される。POSID保存領域W11は、各POS装置10,20に対して固有のPOSIDを記憶する。各POS装置10,20は、メインメモリ102の不揮発性領域にてPOSIDを記憶してもよい。店舗サーバ40および支援サーバ50は、POSIDによって各POS装置10,20を識別する。
通信インターフェース104は、LAN70を介して接続される店舗サーバ40およびセルフ登録支援サーバ50等との間で行うデータ通信のインターフェースである。
I/Oインターフェース105は、種々の入出力デバイスとの間で行うデータ通信のインターフェースである。POS装置10の場合、スキャナ11、キーボード12、ディスプレイ13a,13b、プリンタ14等がI/Oインターフェース105に接続される。POS装置20の場合、スキャナ21、タッチパネル22、自動釣銭機23、プリンタ24等がI/Oインターフェース105に接続される。
1つの小売店舗100に設置されるPOS装置10およびPOS装置20のそれぞれの台数は、特に限定されない。小売店舗100の規模あるいは店内のレイアウト等を考慮して、必要な台数が設置される。また、必ずしもPOS装置10とPOS装置20との両方が設置される必要はない。POS装置10または20が会計場1に設置されて、商品販売データ処理システムを構成してもよい。
各POS装置10,20には、POSIDを表すバーコード7が表記される。例えば図1に示すように、POS装置10の場合には、スキャナ11のキャッシャ3が操作する面とは反対側、すなわち購買者4側にバーコード7が表記される。POS装置20の場合には、購買者4と対峙する筐体の正面側にバーコード7が表記される。なお、図1に示すバーコード7の位置は、あくまでも一例である。バーコード7の位置は、特に限定されない。また、バーコード7の代わりに二次元データコードを用いてもよい。
[店舗サーバ40の説明]
店舗サーバ40は、商品データベース41を備える。商品データベース41には、小売店舗100で販売される各商品の商品コードに関連付けて、その商品の名称,価格等の商品データが格納される。商品コードは、各商品5に対して固有なものである。商品コードは、各商品5のバーコードが表すバーコードデータに含まれる。
店舗サーバ40は、各POS装置10,20にて登録された各商品5の商品コードや買上数量、あるいは支払データなどを含んだ販売データを、LAN70を介して収集する。そして店舗サーバ40は、収集した販売データを、例えば商品別、時間帯別等の項目毎に集計する。
店舗サーバ40は、POS装置10,20とともにPOSシステムを構成する。
[中継器30の説明]
中継器30は、例えばWi−Fi等の無線通信規格に対応したものである。中継器30は、無線通信領域内に存在する1乃至複数の携帯情報端末400がLAN70にアクセス可能とするために、無線通信を利用してデータの送受信を行う。中継器30の台数は、特に限定されない。小売店舗100の規模あるいは店内のレイアウト等を考慮して、小売店舗100内の売場6と会計場1とのほぼ全域を無線通信領域とするように必要な台数が小売店舗100内に配置される。
[携帯情報端末400の説明]
図4は携帯情報端末400の要部構成を示すブロック図である。
携帯情報端末400は、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等のような携帯型の情報処理装置である。携帯情報端末400は、プロセッサ401、メインメモリ402、補助記憶デバイス403、タッチパネル404、カメラユニット405および無線ユニット406等を備える。プロセッサ401と、メインメモリ402、補助記憶デバイス403、タッチパネル404、カメラユニット405および無線ユニット406とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路407によって接続される。
携帯情報端末400においては、プロセッサ401、メインメモリ402および補助記憶デバイス403と、これらを接続するシステム伝送路407とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ401は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ401は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、携帯情報端末400としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ402は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ402は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ402は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ402は、プロセッサ401が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ402は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ401によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス403は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス403は、例えばEEPROMである。HDD、SSDなどが補助記憶デバイス403として使用されてもよい。補助記憶デバイス403は、プロセッサ401が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ401での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス403は、アプリケーションプログラムを記憶する。
補助記憶デバイス403が記憶するアプリケーションプログラムには、セルフ登録端末プログラムP21を含む。ただし典型的には、セルフ登録端末プログラムP21は、携帯情報端末400の使用者による操作に応じて、例えばインターネットを介してダウンロードされて補助記憶デバイス403に書き込まれる。つまり、携帯情報端末400の使用者への譲渡は、セルフ登録端末プログラムP21が補助記憶デバイス403に記憶されていない状態で行われる。しかしながら、セルフ登録端末プログラムP21が補助記憶デバイス403に記憶された状態の携帯情報端末400が使用者に譲渡されても構わない。
タッチパネル404は、携帯情報端末400の入力デバイスおよび表示デバイスとして機能する。タッチパネル404には、オペレーティングシステムに基づくプロセッサ401の処理により上記のアプリケーションプログラムを起動するためのアイコンが表示される。
カメラユニット405は、被写体の映像に応じた画像データを生成する。カメラユニット405は、商品5のバーコードを被写体として生成した画像データから、そのバーコードが表すバーコードデータを認識可能な程度の解像度を有する。
無線ユニット406は、中継器30およびネットワーク200との間で、無線通信を利用してデータの送受信を行う。
このような構成の携帯情報端末400は、セルフ登録端末プログラムP21に基づく処理をプロセッサ401が実行することによって、セルフ登録端末として機能する。プロセッサ401は、セルフ登録端末プログラムP21に基づく処理を実行する際には、補助記憶デバイス403の記憶領域の一部をセルフ登録管理領域W21に割り当てる。また
[支援サーバ50の説明]
図5は支援サーバ50の要部構成を示すブロック図である。
支援サーバ50は、プロセッサ501、メインメモリ502、補助記憶デバイス503および通信インターフェース504等を備える。プロセッサ501と、メインメモリ502、補助記憶デバイス503および通信インターフェース504とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路505によって接続される。
支援サーバ50においては、プロセッサ501、メインメモリ502および補助記憶デバイス503と、これらを接続するシステム伝送路505とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ501は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ501は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、支援サーバ50としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ502は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ502は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ502は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ502は、プロセッサ501が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ502は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ501によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス503は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス503は、例えばEEPROM、HDD、SSDなどである。補助記憶デバイス503は、プロセッサ501が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ501での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス503は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。補助記憶デバイス503が記憶するアプリケーションプログラムには、セルフ登録サーバプログラムP31を含む。
通信インターフェース504は、LAN70を介して店舗サーバ40、各POS装置10,20等との間で行うデータ通信のインターフェースである。
支援サーバ50は、例えば汎用のサーバ装置やコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることができる。支援サーバ50は、セルフ登録サーバプログラムP31が補助記憶デバイス503に記憶されない状態のサーバ装置またはコンピュータ装置とセルフ登録サーバプログラムP31とが個別に利用者に譲渡されても良い。このとき、セルフ登録サーバプログラムP31の譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。そしてこの場合は、利用者による操作に応じて、セルフ登録サーバプログラムP31が補助記憶デバイス503に書き込まれる。
プロセッサ501は、セルフ登録システムによるサービスを提供すべき状態にあるときには、セルフ登録サーバプログラムP31に基づく処理を繰り返し実行する。プロセッサ501のセルフ登録サーバプログラムP31に基づく処理は、携帯情報端末400でのセルフ登録端末プログラムP21に基づくプロセッサ401の処理と連動して、購買者4によるセルフ登録を支援する。
プロセッサ501は、セルフ登録サーバプログラムP31に基づく処理を実行するために、補助記憶デバイス503の記憶領域の一部を店舗情報領域W31、取引ファイル領域W32およびセルフ登録IDリスト領域W33に割り当てる。
店舗情報領域W31は、支援サーバ50が設けられている小売店舗100に関する情報を格納する。店舗情報領域W31に格納される情報は、例えば店舗名などの店舗情報を含む。
取引ファイル領域W32は、後述する商品取引ファイルを格納する。
セルフ登録IDリスト領域W33は、セルフ登録システムを利用する購買者4を識別するためのセルフ登録IDのリストを格納する。
図6は商品取引ファイル510のデータ構造を示す図である。
商品取引ファイル510は、セルフ登録ID、店舗情報および連携フラグFと、複数の商品販売データおよびその合計データとで構成される。取引ファイル領域W32は、複数の購買者4にそれぞれ対応した複数の商品取引ファイル510を同時に格納できる。
セルフ登録IDは、セルフ登録を行う購買者4を識別する一意のコードである。
連携フラグFは、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携するか否かを識別する1ビットの情報である。連携する場合、連携フラグFは例えば“1”となる。連携しない場合、連携フラグFは例えば“0”となる。
商品販売データは、セルフ登録された1つの商品に関するデータの集合である。商品販売データは、商品コード、商品名、単価、販売点数および販売金額等を含む。
[電子レシートサーバ80の説明]
図7は電子レシートサーバ80の要部構成を示すブロック図である。
電子レシートサーバ80は、プロセッサ801、メインメモリ802、補助記憶デバイス803および通信インターフェース804等を備える。プロセッサ801と、メインメモリ802、補助記憶デバイス803および通信インターフェース804とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路805によって接続される。
電子レシートサーバ80では、プロセッサ801、メインメモリ802および補助記憶デバイス803と、これらを接続するシステム伝送路805とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ801は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ801は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、電子レシートサーバ80としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ802は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ802は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ802は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ802は、プロセッサ801が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ802は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ801によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス803は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス803は、例えばEEPROM、HDD、SSDなどである。補助記憶デバイス803は、プロセッサ801が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ801での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス803は、アプリケーションプログラムを記憶する。補助記憶デバイス803が記憶するアプリケーションプログラムには、電子レシートサーバプログラムP41を含む。
通信インターフェース804は、ネットワーク200を介して他のコンピュータとの間で行うデータ通信のインターフェースである。
電子レシートサーバ80は、例えば汎用のサーバ装置やコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることができる。電子レシートサーバ80は、電子レシートサーバプログラムP41が補助記憶デバイス803に記憶されない状態のサーバ装置またはコンピュータ装置と、電子レシートサーバプログラムP41とが個別に利用者に譲渡されても良い。このとき、電子レシートサーバプログラムP41の譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。そしてこの場合は、利用者による操作に応じて、電子レシートサーバプログラムP41が補助記憶デバイス503に書き込まれる。
プロセッサ801は、電子レシートシステムによるサービスを提供すべき状態にあるときには、電子レシートサーバプログラムP41に基づく処理を繰り返し実行する。プロセッサ801の電子レシートサーバプログラムP41に基づく処理は、携帯情報端末400での電子レシート端末プログラムP21に基づくプロセッサ401の処理と連動して、電子レシートの閲覧サービスを支援する。
プロセッサ801は、電子レシートサーバプログラムP41に基づく処理を実行するために、補助記憶デバイス803の記憶領域の一部を、電子レシート領域W41および連携テーブル領域W42に割り当てる。
電子レシート領域W41は、電子レシートファイルを格納する。
図8は電子レシートファイル810のデータ構造を示す図である。
電子レシートファイル810は、電子レシートIDと、電子レシートの簡易データである店舗名、取引日時および合計金額と、電子レシートの実データとで構成される。電子レシート領域W41は、複数の商取引にそれぞれ対応した複数の電子レシートファイル810を同時に格納できる。
電子レシートIDは、電子レシートシステムを利用する購買者4を識別する一意のコードである。
電子レシートIDは、利用者コードの一例である。そして、補助記憶デバイス803は、電子レシートデータを利用者コードに関連付けて記憶する記憶デバイスの一例である。
連携テーブル領域W42は、連携テーブルを格納する。
図9は連携テーブル820のデータ構造を示す図である。
連携テーブル820は、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携する購買者4の電子レシートIDとセルフ登録IDとを関連付けて記録する。
[商品販売データ処理システムの動作説明]
次に、商品販売データ処理システムの動作について説明する。なお、以下に説明する各種の処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
セルフ登録システムの利用を希望する購買者4は、携帯情報端末400にセルフ登録端末プログラムP21をインストールする。そしてこののちに購買者4は、セルフ登録端末プログラムP21に基づく処理をプロセッサ401に実行させた状態の携帯情報端末400を小売店舗100において携帯する。プロセッサ401は例えば、タッチパネルでの購買者4による所定の操作に応じてセルフ登録端末プログラムP21に基づく処理を開始する。
図10はセルフ登録端末プログラムP21に基づくプロセッサ401の処理の流れ図である。
Act1においてプロセッサ401は、支援サーバ50に対してログイン中か否かを確認する。具体的には、プロセッサ401はまず、中継器30が対応する無線通信規格で無線ユニット406による通信が可能であるかを確認する。そしてプロセッサ401は、当該通信が可能となったならば、支援サーバ50へのアクセスを試みる。中継器30が対応する無線通信規格がWi−Fiなどの汎用的な規格であるならば、中継器30以外の無線通信ユニットの無線通信領域内に携帯情報端末400が位置する場合にも、無線ユニット406による通信が可能となる。しかしながらこの場合には、プロセッサ401は支援サーバ50へはアクセスできない。プロセッサ401は、中継器30の無線通信領域内に携帯情報端末400が入り、無線ユニット406による中継器30との通信が可能となった場合には、中継器30およびLAN70を介して支援サーバ50にアクセスできる。そしてプロセッサ401は、支援サーバ50にアクセスできたならば、支援サーバ50に対して問い合わせることにより、ログイン中か否かを確認する。そしてプロセッサ401は、支援サーバ50に対してログイン中ではないならばNOと判定し、Act2へと進む。
Act2においてプロセッサ401は、ログインのための処理を行う。プロセッサ401は具体的には、タッチパネル404にログイン画面を表示させる。ログイン画面は、セルフ登録IDを購買者4に入力させる画面である。ログイン画面は、セルフ登録IDの他に、パスワードを購買者4に入力させる画面であっても良い。プロセッサ401は、必要な情報が購買者4によるタッチパネル404の操作によって入力されたならば、その入力された情報を含んだログイン要求コマンドを支援サーバ50に送る。
ところでセルフ登録IDは、セルフ登録を行う購買者4を識別する一意のコードである。セルフ登録IDは例えば、購買者4により、他の購買者4が設定済みのセルフ登録IDとは異ならせて任意により設定される。しかしながら、他の購買者4が設定済みのセルフ登録IDとは異なるセルフ登録IDを、プロセッサ501が設定しても良い。
図示は省略しているが、プロセッサ401は例えば、ログイン画面に設けた新規登録ボタンへの購買者4によるタッチがタッチパネル404にて検出されたことに応じて、タッチパネル404に設定画面を表示させる。設定画面は、購買者4が設定しようとするセルフ登録IDを購買者4に入力させる画面である。設定画面は、ログインにパスワードを使用する場合には、セルフ登録IDの他に、パスワードを購買者4に入力させる画面とする。また設定画面は、レシートを電子メールで通知する場合の通知先のメールアドレスを購買者4に必要に応じて入力させる画面である。
プロセッサ401は、必要な情報が購買者4によるタッチパネル404の操作によって入力されたならば、その情報を含んだ登録要求コマンドを支援サーバ50に送る。支援サーバ50においてプロセッサ501は、登録要求コマンドに含まれたセルフ登録IDが、セルフ登録IDリスト領域W33に既に記憶されたセルフ登録IDとは異なるならば、当該セルフ登録IDをセルフ登録IDリスト領域W33に記憶させる。なお、プロセッサ501は、登録要求コマンドにパスワードが含まれるならば、そのパスワードをセルフ登録IDに関連付けてセルフ登録IDリスト領域W33に記憶させる。また、プロセッサ501は、登録要求コマンドにメールアドレスが含まれるならば、そのメールアドレスをセルフ登録IDに関連付けてセルフ登録IDリスト領域W33に記憶させる。プロセッサ501はこのようにして、各購買者4のセルフ登録IDのリストをセルフ登録IDリスト領域W33に作成する。
そしてプロセッサ501は、前述のログイン要求コマンドを受けると、そこに示されたセルフ登録IDが、セルフ登録IDリスト領域W33に記憶されたセルフ登録IDのリストに含まれるか否かを確認する。プロセッサ501は、パスワード認証を行うならば、ログイン要求コマンドに含まれたセルフ登録IDとパスワードとの組み合わせが、セルフ登録IDのリストに含まれたセルフ登録IDとパスワードとの組み合わせと一致するか否かを確認する。プロセッサ501は、これらの確認の結果に基づいて、ログインを承認するか否かを決定し、それを認証結果として、ログイン情報を送信した携帯情報端末400に通知する。
なお、ここでプロセッサ501がログインを承認した場合、ログイン情報を送信した携帯情報端末400と支援サーバ50との間のセッションが確立される。以下、携帯情報端末400と支援サーバ50との間でのデータの授受について説明するが、このデータの授受は上記のセッションに関して行われるものである。
Act3においてプロセッサ401は、上記の認証結果に基づいて、ログインが承認されたか否かを確認する。プロセッサ401は、ログインが承認されないならばNOと判定し、Act2に戻る。かくしてプロセッサ401はAct2,3において、ログインのための情報が入力される毎に、支援サーバ50に対してログインを要求する。
プロセッサ401は、ログインが承認されたならばAct3にてYESと判定し、Act4へと進む。
Act4においてプロセッサ401は、承認されたログイン要求コマンドに含めたセルフ登録IDをセルフ登録管理領域W21に格納する。こののちにプロセッサ401は、Act5へと進む。なお、プロセッサ501は、ログインを承認する場合に、固有のセッションIDを決定し、これを認証結果に含めても良い。そしてこの場合にプロセッサ401は、認証結果に含まれたセッションIDを、セルフ登録IDに代えてセルフ登録管理領域W21に格納しても良い。
ところで、支援サーバ50は、ログイン中である携帯情報端末400からログアウトが要求されない限りは、原則としてログイン状態を維持する。つまり、プロセッサ401が支援サーバ50に長時間に渡ってアクセスしない状況であっても、携帯情報端末400のログイン状態が維持されていることがある。このような状況は例えば、プロセッサ401が、セルフ登録端末プログラムP21に基づく処理の前回実行中にログアウトしないままで当該処理を終了した場合に生じる。あるいは、このような状況は、ログイン中である携帯情報端末400がそのまま中継器30の無線通信領域から出た場合に生じる。
そこでプロセッサ401は、既にログイン中であった場合には、Act1にてYESと判定し、Act2〜Act4をパスしてAct5へと進む。
Act5においてプロセッサ401は、セルフ登録管理領域W21からセルフ登録IDと連携フラグFとを検出する。連携フラグFは、プロセッサ401による図示しない別途の設定処理により、購買者4の操作に応じて設定される。プロセッサ401は、初期状態においては連携フラグFを“0”とする。プロセッサ401は、購買者4によるタッチパネル404での所定の操作によって、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携することが宣言されたことに応じて、連携フラグFを“1”にセットする。プロセッサ401は、購買者4によるタッチパネル404での所定の操作によって、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携しないことが宣言されたことに応じて、連携フラグFを“0”にリセットする。
ところで、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携することを希望する購買者4は、事前に電子レシートシステムを利用するための登録手続きを行う。この手続きにおいて、購買者4には固有の電子レシートIDが設定される。電子レシートIDは、電子レシートシステムにより、あるいはその運用者によって定められても良いし、購買者4が任意に指定しても良い。電子レシートIDは、セルフ登録IDとは無関係に設定されるが、両者は一致しても構わない。購買者はさらに、自らのセルフ登録IDと電子レシートIDとを連携するための連携手続きを行う。これら登録手続きおよび連携手続きは、一連の手続きとして行われてもよいし、別々のタイミングで個別に行われても良い。連携手続きに応じて電子レシートサーバ80では、補助記憶デバイス803の連携テーブル領域W42に格納された連携テーブル820に、セルフ登録IDと電子レシートIDとが関連付けて追加される。
Act6においてプロセッサ401は、Act5で検出したセルフ登録IDと連携フラグFとを含む登録開始宣言コマンドを無線ユニット406から支援サーバ50に宛てて無線送信する。この登録開始宣言コマンドは、中継器30で受信され、LAN70を介して支援サーバ50に伝送される。
支援サーバ50が通常の動作状態にあるとき、プロセッサ501はセルフ登録サーバプログラムP31に基づく処理を実行する。
図11はセルフ登録サーバプログラムP31に基づくプロセッサ501の処理の流れ図である。
Act21においてプロセッサ501は、登録開始宣言コマンドが受信されたか否かを確認する。前述のように携帯情報端末400から送信された登録開始宣言コマンドがLAN70を介して支援サーバ50へと伝送されると、この登録開始宣言コマンドを通信インターフェース504が受信する。通信インターフェース504は、登録開始宣言コマンドをメインメモリ502に書き込むとともに、その旨をプロセッサ501に通知する。この通知が無いうちは、プロセッサ501はAct21にてNOと判定し、Act21を繰り返す。つまりプロセッサ501はAct21においては、登録開始宣言コマンドが受信されるのを待ち受ける。プロセッサ501は、上記の通知を受けると、Act21にてYESと判定し、Act22へと進む。
Act22においてプロセッサ501は、補助記憶デバイス503の店舗情報領域W31から店舗情報を取得する。
Act23においてプロセッサ501は、新たな商品取引ファイルを生成し、これを取引ファイル領域W32に格納する。プロセッサ501は、登録開始宣言コマンドに含まれるセルフ登録IDおよび連携フラグと、Act22で取得した店舗情報とを含み、商品販売データをまだ含まないものとして、上記の新たな商品取引ファイル510を生成する。
Act24においてプロセッサ501は、Act22で取得した店舗情報を、登録開始宣言コマンドを送信した携帯情報端末400に宛てて、通信インターフェース504からLAN70へと送信する。
ところで店舗サーバ40においてプロセッサ401は、図10のAct6で登録開始宣言コマンドを送信したのちには、Act7へと進む。
Act7においてプロセッサ401は、店舗情報が受信されたか否かを確認する。前述のように支援サーバ50から送信された店舗情報がLAN70および中継器30を介して携帯情報端末400へと伝送されると、この店舗情報を無線ユニット406が受信する。無線ユニット406は、店舗情報をメインメモリ402に書き込むとともに、その旨をプロセッサ401に通知する。この通知が無いうちは、プロセッサ401はAct7にてNOと判定し、Act7を繰り返す。つまりプロセッサ401はAct7においては、店舗情報が受信されるのを待ち受ける。プロセッサ401は、上記の通知を受けると、Act7にてYESと判定し、Act8へと進む。
Act8においてプロセッサ401は、タッチパネル404に登録画面を表示させる。登録画面は、商品名、価格、合計金額等の表示欄を含む。また登録画面は、上記のように無線ユニット406によってメインメモリ402に書き込まれた店舗情報の内容を表す。
Act9においてプロセッサ401は、カメラユニット405を起動する。
購買者4は、登録画面を確認した上で、売場6での商品登録を開始する。つまり購買者4は、自らが買い上げる商品5のバーコードがカメラユニット405の視野内に位置するように、携帯情報端末400に対して商品5を翳す。これにより、カメラユニット405が生成する画像データが表す映像に商品5のバーコードが映り込むことになる。
Act10においてプロセッサ401は、カメラユニット405により生成された画像データを解析し、バーコードを検出する。プロセッサ401は、カメラユニット405が生成した1フレーム分の画像データが表す映像にバーコードが映り込んでいないならばNOと判定し、Act10を繰り返す。そしてプロセッサ401は、映像にバーコードが映り込んでいたならばYESと判定し、Act11へと進む。
Act11においてプロセッサ401は、そのバーコードが表すバーコードデータを、セルフ登録IDとともに支援サーバ50に宛てて無線送信する。具体的にはプロセッサ401は、バーコードを検出できた画像データをさらに解析し、そのバーコードが表すバーコードデータを得る。またプロセッサ401は、セルフ登録管理領域W21に格納されたセルフ登録IDを読み出す。そしてプロセッサ401は、これらバーコードデータおよびセルフ登録IDを含んだ伝送データを、支援サーバ50を宛先として無線ユニット406に送信させる。この伝送データは、中継器30およびLAN70を介して支援サーバ50に伝送される。
ところで支援サーバ50においてプロセッサ501は、図11のAct24で店舗情報を送信したのちには、Act25へと進む。
Act25においてプロセッサ501は、バーコードが受信されたか否かを確認する。前述のように携帯情報端末400から送信された伝送データが中継器30およびLAN70を介して支援サーバ50へと伝送されると、この伝送データを通信インターフェース504が受信する。通信インターフェース504は、伝送データに含まれたバーコードデータおよびセルフ登録IDをメインメモリ502に書き込むとともに、その旨をプロセッサ501に通知する。この通知が無いうちは、プロセッサ501はAct25にてNOと判定し、Act25を繰り返す。つまりプロセッサ501はAct25においては、バーコードが受信されるのを待ち受ける。プロセッサ501は、上記の通知を受けると、Act25にてYESと判定し、Act26へと進む。
Act26においてプロセッサ501は、上記の受信されたバーコードデータが商品コードを表すか否かを確認する。そしてプロセッサ501は、バーコードデータが商品コードを表さないならばNOと判定し、Act27へと進む。
Act27においてプロセッサ501は、上記の受信されたバーコードデータがPOSIDを表すか否かを確認する。POSIDを表すバーコードデータは、商品コードを表すバーコードデータと比較してコード体系が異なる。プロセッサ501は、コード体系の違いにより、バーコードの種類を判別する。そしてプロセッサ501は、バーコードデータがPOSIDを表さないならばNOと判定し、Act25に戻る。
かくしてプロセッサ501は、上記の受信されたバーコードデータが商品コードおよびPOSIDのいずれも表さない場合には、そのバーコードデータは破棄し、次のバーコードデータが受信されるのを待ち受ける状態に移行する。しかしながらプロセッサ501は、上記の受信されたバーコードデータが商品コードを表すならば、Act26でYESと判定し、Act28へと進む。
Act28においてプロセッサ501は、バーコードデータが表す商品コードで識別される商品に関する商品データを取得する。具体的にはプロセッサ501は、商品コードを含んだ要求コマンドを、店舗サーバ40に宛てて、通信インターフェース504からLAN70へと送信する。この要求コマンドは、LAN70を介して店舗サーバ40に伝送される。そうすると店舗サーバ40は、要求コマンドに含まれた商品コードに関連付けられた商品データを商品データベース41から取得する。店舗サーバ40は、この取得した商品データを支援サーバ50に宛ててLAN70へと送信する。この商品データは、LAN70を介して支援サーバ50に伝送される。商品データが支援サーバ50へと伝送されると、この商品データを通信インターフェース504が受信する。通信インターフェース504は、商品データをメインメモリ502に書き込むとともに、その旨をプロセッサ501に通知する。
Act29においてプロセッサ501は、Act28で取得した商品データに基づいて、商品コード、商品名、単価、販売点数、販売金額等を含む商品販売データを作成する。
Act30においてプロセッサ501は、作成した商品販売データを商品取引ファイル510に登録する。具体的にはプロセッサ501は、取引ファイル領域W32に記憶された商品取引ファイル510のうちの、バーコードデータとともに受信したセルフ登録IDがセットされた商品取引ファイル510を、Act29で作成した商品販売データを含むように更新する。
Act31においてプロセッサ501は、Act29で作成した商品販売データを、携帯情報端末400に宛てて通信インターフェース504からLAN70へと送信する。その後、プロセッサ501は、Act25の待ち受け状態に戻る。
ところで店舗サーバ40においてプロセッサ401は、図10のAct11でセルフ登録IDおよびバーコードを送信したのちには、Act12へと進む。
Act12においてプロセッサ401は、支援サーバ50から送信された何らかのデータが受信されたか否かを確認する。支援サーバ50から送信された何らかのデータがLAN70および中継器30を介して携帯情報端末400へと伝送されると、この店舗情報を無線ユニット406が受信する。無線ユニット406は、受信したデータをメインメモリ402に書き込むとともに、その旨をプロセッサ401に通知する。この通知が無いうちは、プロセッサ401はAct12でNOと判定し、Act12を繰り返す。つまりプロセッサ401はAct12においては、支援サーバ50から送信された何らかのデータが受信されるのを待ち受ける。プロセッサ401は、上記の通知を受けると、Act12にてYESと判定し、Act13へと進む。
Act13においてプロセッサ401は、受信されたデータが商品販売データであるか否かを確認する。プロセッサ401は、受信されたデータが商品販売データである場合はYESと判定し、Act14へと進む。
Act14においてプロセッサ401は、受信された商品販売データに含まれる商品名、価格等を表すように登録画面を更新する。プロセッサ401は具体的には、タッチパネル404で表示中の登録画面の商品名、価格等の表示欄に、受信された商品販売データに含まれる商品名、価格等を表す文字列を追加表示する。なお、各表示欄に既に文字列が表示されているならば、プロセッサ401はその文字列に置き換えて、受信された商品販売データに含まれる商品名、価格等を表す文字列を表示する。
購買者4は、登録画面に表示された商品名や価格等を確認した上で、バーコードをカメラユニット405に撮像させた商品5を、ショッピングカートや買い物カゴに入れる。なお、ここでのショッピングカートや買い物カゴは、ネットショッピングにおける仮想的なものではなく、現実のものである。もちろん購買者4は、商品5を手で直接持っていても良い。
その後、プロセッサ401は、Act10の待ち受け状態に戻る。かくして、商品5のバーコードがカメラユニット405で撮像される毎に、携帯情報端末400のプロセッサ401は、Act10〜Act14の処理を実行する。一方、支援サーバ50は、Act25〜Act31の処理を実行する。その結果、Act23で生成した商品取引ファイル510に、当該購買者4が買い上げる商品5の販売データが蓄積される。このように蓄積された販売データの集合が、買上商品リストである。
購買者4は、自らが買い上げる商品5の全てを登録し終えたならば、それら登録した商品5を持って会計場1へ赴き、会計を行う。購買者4は、携帯情報端末400を、プロセッサ401が図10に示す処理を実行している状態のままとする。そしてこのときにプロセッサ401は、Act10の待ち受け状態である。
以上のようなセルフ登録により作成される商品取引ファイル510に基づく会計は、POS装置10,20のいずれで行われても良い。会計をPOS装置10で行う場合、購買者4は、チェックアウトカウンタ2に設けられたスキャナ11に表記されるバーコード7がカメラユニット405の視野内に位置するように、携帯情報端末400を翳す。会計をPOS装置20で行う場合、購買者4は、そのPOS装置20の筺体に表記されるバーコード7がカメラユニット405の視野内に位置するように、携帯情報端末400を翳す。これらにより、スキャナ11またはPOS装置20に表記されているバーコード7が、カメラユニット405が生成する画像データが表す映像に映り込むことになる。
映像にバーコード7が映り込むことにより、プロセッサ401はAct10にてYESと判定し、前述と同様にしてAct12,13を行った上で、Act13へと進む。このとき、支援サーバ50においてプロセッサ501は、図11中のAct25でYESと判定し、Act26へと進む。バーコード7が表すバーコードデータは、POSIDを含み、商品コードを含まない。このためプロセッサ501は、Act26でNOと判定し、Act27へと進むことになる。そしてプロセッサ501は、Act27でYESと判定し、Act32へと進む。
Act32においてプロセッサ501は、POS装置10,20のうちで上記のPOSIDで識別されるものを、決済のために使用するために購買者4により指定されたPOS装置(以下、指定POS装置と称する)として特定する。例えばプロセッサ501は、LAN70を介して、各POS装置10,20に対してPOSIDの問い合わせを行う。そしてプロセッサ501は、POS装置10,20のうちで、バーコードデータに含まれたPOSIDを応答したものを指定POS装置として特定する。あるいは補助記憶デバイス503に、各POS装置10,20のPOSIDのリストを表すデータテーブルを記憶させておく。このデータテーブルには、POSIDのそれぞれに関連付けて、各POS装置10,20のLAN70上でのネットワークアドレスを記憶しておく。そして、プロセッサ501は、バーコードデータに含まれたPOSIDに関連付けて上記のデータテーブルに記憶されたネットワークアドレスを、指定POS装置のネットワークアドレスとして特定する。
Act33においてプロセッサ501は、指定POS装置に対して決済要求コマンドを送信する。この決済要求コマンドは、中継器30で受信され、LAN70を介して指定POS装置に伝送される。このように決済要求コマンドがLAN70を介して指定POS装置へと伝送されると、指定POS装置となっているPOS装置10,20の通信インターフェース104が、この決済要求コマンドを受信する。通信インターフェース104は、決済要求コマンドを受信した旨をプロセッサ101に通知する。
POS装置10,20が通常の動作状態にあるとき、プロセッサ101は、既存の別のPOS装置により行われているのと同様な販売データ処理を行っている。そしてプロセッサ101は、通信インターフェース104から上記の通知がなされたことに応じて、決済プログラムP11に基づく処理を開始する。プロセッサ101は例えば、これら2つの処理を、それぞれ別タスクとすることにより並列的に実行する。
図12は決済プログラムP11に基づくプロセッサ101の処理の流れ図である。
Act41においてプロセッサ101は、販売データ処理による商取引中か否かを確認する。バーコード7は、例えば粘着台紙に印刷されていて、当該粘着台紙が各POS装置10,20に貼り付けられる。従って、携帯情報端末400のカメラユニット405によるバーコード7の撮影は、POS装置10,20の動作状態に拘わらずに行うことができる。このため、商取引中であったならばプロセッサ101はNOと判定し、Act41を繰り返す。かくしてプロセッサ101は、実施中の商取引が行われていない状態となるのを待ち受ける。そしてプロセッサ101は、販売データ処理による商取引が行われていない状態であるならばYESと判定し、Act42へと進む。
Act42においてプロセッサ101は、支援サーバ50に対して許諾応答を返信する。この許諾応答は、LAN70を介して支援サーバ50に伝送される。
ところで支援サーバ50においてプロセッサ501は、図11のAct33で決済要求を送信したのちには、Act34へと進む。
Act34においてプロセッサ501は、許諾応答が受信されたか否かを確認する。前述のように指定POS装置から送信された許諾応答がLAN70を介して支援サーバ50へと伝送されると、この許諾応答を通信インターフェース504が受信し、その旨をプロセッサ501に通知する。この通知が無いうちは、プロセッサ501はAct34にてNOと判定し、Act34を繰り返す。つまりプロセッサ501はAct34においては、許諾応答が受信されるのを待ち受ける。プロセッサ501は、上記の通知を受けると、Act34にてYESと判定し、Act35へと進む。
Act35においてプロセッサ501は、決済処理の対象となる商品取引ファイル510を取引ファイル領域W32から読み出し、通信インターフェース504から指定POS装置に宛ててLAN70へと送信する。プロセッサ501は具体的には、取引ファイル領域W32に記憶されている商品取引ファイル510のうちで、POSIDを表すバーコードデータとともに受信したセルフ登録IDを含んだものを決済処理の対象とする。商品取引ファイル510は、LAN70を介して指定POS装置に伝送される。なおプロセッサ501は、POSIDを表すバーコードデータとともに受信したセルフ登録IDに対して、各購買者のセルフ登録IDのリストにおいてメールアドレスが関連付けられているならば、このメールアドレスを商品取引ファイル510に付加して送信する。
ところで指定POS装置においてプロセッサ101は、図12のAct42で許諾応答を送信したのちには、Act43へと進む。
Act43においてプロセッサ101は、商品取引ファイル510が受信されたか否かを確認する。前述のように支援サーバ50から送信された商品取引ファイル510がLAN70を介して指定POS装置へと伝送されると、この商品取引ファイル510を通信インターフェース104が受信する。通信インターフェース104は、商品取引ファイル510をメインメモリ102に書き込むとともに、その旨をプロセッサ101に通知する。通信インターフェース104は、商品取引ファイル510にメールアドレスが付加されているならば、このメールアドレスもメインメモリ102に書き込む。プロセッサ101は、上記の通知が無いうちはAct43にてNOと判定し、Act43を繰り返す。つまりプロセッサ101はAct43においては、商品取引ファイル510が受信されるのを待ち受ける。プロセッサ101は、上記の通知を受けると、Act43にてYESと判定し、Act44へと進む。
Act44においてプロセッサ101は、メインメモリ102に記憶された商品取引ファイル510に含まれる商品販売データを、メインメモリ102の登録処理領域に展開する。またプロセッサ101は、登録処理領域に展開した商品販売データが表す商品名、価格等をディスプレイ13aまたはタッチパネル22で表示させる。
Act45においてプロセッサ101は、メインメモリ102に記憶された商品取引ファイル510に示された商取引を締めるか否かを確認する。プロセッサ101は具体的には、決済のための支払データが入力されたか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、支払データが入力されていないならばNOと判定し、Act45を繰り返す。かくしてプロセッサ101はAct45において、支払データが入力されるのを待ち受ける。そしてプロセッサ101は、支払データが入力されたならばYESと判定し、Act46へと進む。なおプロセッサ101は、Act45の待ち受け状態にあるときにスキャナ11,21から商品に関してのバーコードデータが出力された場合には、そのバーコードデータに含まれた商品コードで識別される商品の販売データを登録処理領域に追加しても良い。
Act46においてプロセッサ101は、上記の支払いデータを基に、登録処理領域に展開された商品販売データの商取引を決済処理する。この決済処理の中で、プロセッサ501は、レシートに記載すべき各種のデータ(以下、レシート記載データと称する)を抽出する。どのようなデータをレシート記載データとするかは任意であるが、例えば既存の他のPOS装置で発行している紙レシートに記載されているデータである。
Act47においてプロセッサ101は、レシート発行処理を行う。このレシート発行処理は、決済プログラムP11が第1および第2のタイプのいずれであるかにより異なる。
図13は決済プログラムP11が第1のタイプである場合のレシート発行処理におけるプロセッサ101の流れ図である。
Act51においてプロセッサ101は、購買者4がセルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携を希望するか否かを確認する。具体的にはプロセッサ101は、メインメモリ102に記憶された商品取引ファイル510に含まれる連携フラグFを調べる。そしてプロセッサ101は、連携フラグFが“1”にセットされている場合にYESと判定し、Act52へと進む。
Act52においてプロセッサ101は、Act46で抽出したレシート記載データを、XML(extensible markup language)形式やCSV(comma-separated values)形式などの構造化形式で記述した電子レシートデータを作成する。かくして第1のタイプの決済プログラムP11に基づく処理をプロセッサ101が実行することによって、プロセッサ101を中枢部分とするコンピュータは第2の作成手段として機能する。
Act53においてプロセッサ101は、紙レシートを発行するか否かを確認する。具体的にはプロセッサ101は、紙レシートの発行を購買者4が希望するか否かを問い合わせる画面をディスプレイ13aまたはタッチパネル22に表示する。そしてプロセッサ101は、キーボード12またはタッチパネル22での操作により紙レシートを発行しない旨の入力がなされたならばNOと判定し、Act54へと進む。なお、Act53を省略して、プロセッサ101はAct52からAct54へと進むようにしても良い。
Act54においてプロセッサ101は、Act52で作成した電子レシートデータを電子レシートサーバ80へと送信する。具体的にはプロセッサ101は、Act52で作成した電子レシートデータと、メインメモリ102に記憶された商品取引ファイル510に含まれるセルフ登録IDとを含んだ伝送ファイルを生成する。そしてプロセッサ101は、例えばFTP(file transfer protocol)などのプロトコルを用いて、LAN70、ルータ60およびネットワーク200を介して電子レシートサーバ80へと上記の伝送ファイルを通信インターフェース104に送信させる。かくして、第1のタイプの決済プログラムP11に基づく処理をプロセッサ101が実行することによって、プロセッサ101を中枢部分とするコンピュータと通信インターフェース104との協働により第2の送信手段としての機能が実現される。
プロセッサ101は、伝送ファイルを送信し終えたならば、レシート発行処理を終了し、図12中のAct48へと進む。
これに対してプロセッサ101は、紙レシートを発行する旨の入力がなされたならばAct53でYESと判定し、Act55へと進む。またプロセッサ101は、連携フラグFが“0”にセットされている場合には、Act51にてNOと判定し、Act52,53をパスしてAct55へと進む。
Act55においてプロセッサ101は、プリンタ14,24を制御して、紙レシートを発行する。プロセッサ101は、紙レシートを発行し終えたならば、レシート発行処理を終了し、図12中のAct48へと進む。
このように、プロセッサ101が第1のタイプの決済プログラムP11に基づく処理を行うとき、POS装置10,20は第2の会計装置として機能する。
図14は決済プログラムP11が第2のタイプである場合のレシート発行処理におけるプロセッサ101の流れ図である。
Act61においてプロセッサ101は、Act51と同様にして購買者4がセルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携を希望するか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、連携フラグFが“1”にセットされている場合にYESと判定し、Act52へと進む。
Act62においてプロセッサ101は、Act46で抽出したレシート記載データと、メインメモリ102に記憶された商品取引ファイル510に含まれるセルフ登録IDとを、非構造化形式で本文中に記述した電子メールデータを作成する。非構造化形式としては、テキスト形式やPDF(portable document format)形式などが適用できる。またプロセッサ101は、電子メールデータの宛先を、電子レシートサーバ80に割り当てられたメールアドレスとする。かくして第2のタイプの決済プログラムP11に基づく処理をプロセッサ101が実行することによって、プロセッサ101を中枢部分とするコンピュータは第1の作成手段として機能する。
Act63においてプロセッサ101は、Act53と同様にして紙レシートを発行するか否かを確認する。そしてプロセッサ101は、紙レシートを発行しない旨の入力がなされたならばNOと判定し、Act64へと進む。なお、Act63を省略して、プロセッサ101はAct62からAct64へと進むようにしても良い。
Act64においてプロセッサ101は、Act62で作成した電子メールデータを、電子メールサーバ500へと通信インターフェース104から送信させる。この電子メールデータの送信には、例えばSMTP(simple mail transfer protocol)などのプロトコルが使用できる。プロセッサ101は、電子メールデータを送信し終えたならば、レシート発行処理を終了し、図12中のAct48へと進む。かくして、第2のタイプの決済プログラムP11に基づく処理をプロセッサ101が実行することによって、プロセッサ101を中枢部分とするコンピュータと通信インターフェース104との協働により第1の送信手段としての機能が実現される。
これに対してプロセッサ101は、連携フラグFが“0”にセットされている場合には、Act61にてNOと判定し、Act65へと進む。
Act65においてプロセッサ101は、電子メールでレシートを通知するか否かを確認する。具体的にはプロセッサ101は、電子メールでのレシート通知を購買者4が希望するか否かを問い合わせる画面をディスプレイ13aまたはタッチパネル22に表示する。そしてプロセッサ101は、キーボード12またはタッチパネル22での操作により電子メールでレシートを通知する旨の入力がなされたならばYESと判定し、Act66へと進む。
Act66においてプロセッサ101は、Act46で抽出したレシート記載データを、テキスト形式などの非構造化形式で本文中に記述した電子メールデータを作成する。またプロセッサ101は、電子メールデータの宛先を、メインメモリ102に記憶された商品取引ファイル510に付加されたメールアドレスとする。このメールアドレスは、前述したように購買者4により指定されたものである。
なお、購買者4によるメールアドレスの指定がなされていない場合には、メインメモリ102に記憶された商品取引ファイル510にメールアドレスが付加されない。この場合にプロセッサ101は、購買者4が指定するメールアドレスの入力を促す画面をディスプレイ13aまたはタッチパネル22に表示する。そしてプロセッサ101は、キーボード12またはタッチパネル22での操作によりメールアドレスが入力されたならば、このメールアドレスを上記の電子メールデータの宛先とする。
なお、プロセッサ101は、メインメモリ102に記憶された商品取引ファイル510にメールアドレスが付加されていない場合には、Act65にてNOと判定しても良い。プロセッサ101は、逆に、メインメモリ102に記憶された商品取引ファイル510にメールアドレスが付加されている場合には、Act65にてYESと判定しても良い。
Act67においてプロセッサ101は、Act66で作成した電子メールデータを、電子メールサーバ500またはその他の電子メールサーバへと、例えばSMTPなどのプロトコルを用いて送信する。プロセッサ101は、電子メールデータを送信し終えたならば、レシート発行処理を終了し、図12中のAct48へと進む。
プロセッサ101は、キーボード12またはタッチパネル22での操作により電子メールでレシートを通知しない旨の入力がなされたならばAct65にてNOと判定し、Act68へと進む。またプロセッサ101は、Act63にて、紙レシートを発行する旨の入力がなされたならばYESと判定し、Act68へと進む。
Act68においてプロセッサ101は、プリンタ14,24を制御して、紙レシートを発行する。プロセッサ101は、紙レシートを発行し終えたならば、レシート発行処理を終了し、図12中のAct48へと進む。
Act48においてプロセッサ101は、支援サーバ50に決済終了コマンドを送信する。
以上で、プロセッサ101は、決済プログラムP11に基づく処理を終了する。
このように、プロセッサ101が第2のタイプの決済プログラムP11に基づく処理を行うとき、POS装置10,20は第1の会計装置として機能する。
上記の決済終了コマンドは、LAN70を介して支援サーバ50に伝送される。
ところでプロセッサ501は、図11のAct35で商品取引ファイルを送信したのちには、Act36へと進む。
Act36においてプロセッサ501は、決済終了コマンドが受信されたか否かを確認する。前述のように指定POS装置から送信された決済終了コマンドがLAN70を介して支援サーバ50へと伝送されると、この決済終了コマンドを通信インターフェース504が受信する。通信インターフェース504は、決済終了コマンドをメインメモリ502に書き込むとともに、その旨をプロセッサ501に通知する。この通知が無いうちは、プロセッサ501はAct36にてNOと判定し、Act36を繰り返す。つまりプロセッサ501はAct36においては、決済終了コマンドが受信されるのを待ち受ける。そしてプロセッサ501は、上記の通知を受けると、Act36にてYESと判定し、Act37へと進む。
Act37においてプロセッサ501は、メインメモリ502が記憶する決済終了コマンドを、携帯情報端末400に宛てて通信インターフェース504から送信させる。
Act38においてプロセッサ501は、Act35にて送信した商品取引ファイル510を取引ファイル領域W32から削除する。ただしプロセッサ501は、取引ファイル領域W32から削除した商品取引ファイル510を、補助記憶デバイス503に確保された履歴領域に保存してもよい。
以上で、プロセッサ501は、セルフ登録サーバプログラムP31に基づく処理を終了する。
さて、POS装置10,20においてプロセッサ101が図12に示す処理を実行している間は、携帯情報端末400においてプロセッサ401は図10中のAct12の待ち受け状態である。プロセッサ401は、支援サーバ50から上記のように送信された決済終了コマンドが、無線ユニット406により受信され、その旨が通知されると、Act12でYESと判定することになる。プロセッサ101はAct13へと進むが、受信されたデータが商品販売データではないから、Act13にてNOと判定してさらにAct15へと進む。
Act15においてプロセッサ401は、受信されたデータが決済終了コマンドであるか否かを確認する。そしてプロセッサ401は、上記のように決済終了コマンドが受信されたのであるならばYESと判定し、Act16へと進む。なおプロセッサ401は、受信されたデータが商品販売データおよび決済終了コマンドのいずれでも無いならば、Act15でNOと判定し、受信されたデータに応じた処理に移行する。
Act16においてプロセッサ401は、タッチパネル404における登録画面の表示を消去する。
以上で、プロセッサ401は、セルフ登録端末プログラムP21に基づく処理を終了する。
電子レシートサーバ80が電子レシートシステムのサービスを提供すべき状態にあるとき、プロセッサ801は電子レシートサーバプログラムP41に基づく処理を実行する。
図15は電子レシートサーバプログラムP41に基づくプロセッサ801の処理の流れ図である。
Act71においてプロセッサ801は、電子レシートデータが受信されたか否かを確認する。前述のように指定POS装置から送信された電子レシートデータがネットワーク200を介して電子レシートサーバ80へと伝送されると、この電子レシートデータを通信インターフェース804が受信する。通信インターフェース804は、電子レシートデータをメインメモリ802に書き込むとともに、その旨をプロセッサ801に通知する。かくして通信インターフェース804は、第2の受信手段の一例である。そしてプロセッサ801は、上記の通知が無いならば、Act71にてNOと判定し、Act72へと進む。
Act72においてプロセッサ801は、電子メールサーバ500に対して、通信インターフェース804からネットワーク200を介して新着メールの問い合せを行う。この問い合わせに対して電子メールサーバ500は、新着の電子メールデータを、ネットワーク200を介して電子レシートサーバ80へと転送する。新着の電子メールデータとは、電子レシートサーバ80への電子メール送信のために設定されたメールアドレスを宛先とするものであり、かつ電子レシートサーバ80へは未転送である電子メールデータである。このようにして転送された電子メールデータは、通信インターフェース804によって受信されて、補助記憶デバイス803に保存される。そしてこのときに通信インターフェース804は、電子メールデータを受信した旨をプロセッサ801に通知する。かくして、電子レシートサーバプログラムP41に基づく制御処理をプロセッサ801が実行することによって、プロセッサ801を中枢部分とするコンピュータは受信制御手段として機能する。さらにプロセッサ801と通信インターフェースとの協働によって電子メールデータを受信する第1の受信手段としての機能が実現される。従って電子レシートサーバプログラムP41は、制御プログラムに相当する。
Act73においてプロセッサ801は、電子メールデータが受信されたか否かを確認する。ここでプロセッサ801は、上記のように通信インターフェース804によりなされる電子メールデータを受信した旨の通知を受けていないならばNOと判定し、Act71に戻る。
かくしてプロセッサ801はAct71〜73において、電子レシートデータが受信されるか、電子メールデータが受信されるのを待ち受ける。そしてプロセッサ801は、新着の電子メールデータを受信した旨が通信インターフェース804により通知されたことに応じて、Act73にてYESと判定し、Act74へと進む。
Act74においてプロセッサ801は、上記のように受信されて補助記憶デバイス803が記憶している電子メールデータを電子レシートデータに変換する。プロセッサ801は具体的には、対象の電子メールデータの本文に非構造化形式で記述されたレシート記載データを抽出する。そしてプロセッサ801は、抽出したレシート記載データを構造化形式で記述した電子レシートデータを作成する。そしてプロセッサ801は、今回新たに受信された電子メールデータのそれぞれを電子レシートデータに変換し終えたならば、Act75へと進む。かくして電子レシートサーバプログラムP41に基づく処理をプロセッサ801が実行することによって、プロセッサ801を中枢部分とするコンピュータは変換手段として機能する。
ところでプロセッサ801は、電子レシートデータを受信した旨が通信インターフェース804から通知されたならば、Act71でYESと判定し、Act74をパスしてAct75へと進む。
ところで、電子レシートサーバ80は、POS装置10,20とは別のPOS装置(以下、システム外POS装置と称する)から送信された電子レシートデータも管理する。システム外POS装置は、レシート記載データを構造化形式で記述した電子レシートデータと、電子レシートIDとを含んだ伝送ファイルを、ネットワーク200を介して電子レシートサーバ80へ送信する。あるいはシステム外POS装置は、レシート記載データと電子レシートIDとを本文に記述した電子メールデータを電子レシートサーバ80に宛てて送信する。またPOS装置10,20が、システム外POS装置の上記の機能を兼ね備えていても良い。つまりPOS装置10,20は、POS装置10,20での商品登録などに基づく通常の商取引処理に関する電子レシートデータと、電子レシートIDとを含んだ伝送ファイルを電子レシートサーバ80へ送信する機能を兼ね備えていても良い。あるいは、POS装置10,20が、POS装置10,20での商品登録などに基づく通常の商取引処理に関するレシート記載データと電子レシートIDとを本文に記述した電子メールデータを電子レシートサーバ80に宛てて送信する機能を兼ね備えていても良い。このため、電子レシートサーバ80に送られてくる電子レシートデータ、あるいはAct74で得られた電子レシートデータには、セルフ登録IDが関連付けられたものと、電子レシートIDが関連付けられたものとが混在する。
Act75においてプロセッサ801は、受信された電子レシートデータ、あるいはAct74で得られた電子レシートデータに関連付けられているのが、セルフ登録IDであるか否かを確認する。そしてプロセッサ801は、セルフ登録IDであったならばYESと判定し、Act76へと進む。
Act76においてプロセッサ801は、当該セルフ登録IDを電子レシートIDに変換する。プロセッサ801は具体的には、電子レシートデータに関連付けられているセルフ登録IDをキーとして補助記憶デバイス803の連携テーブル領域W42に格納された連携テーブル820を検索する。そしてプロセッサ801は、この検索でヒットしたデータレコードに含まれた電子レシートIDを変換後のIDとする。
プロセッサ801はこののち、Act77へと進む。なおプロセッサ801は、受信された電子レシートデータ、あるいはAct74で得られた電子レシートデータに電子レシートIDが関連付けられているならばAct75でNOと判定し、Act76をパスしてAct77へと進む。
Act77においてプロセッサ801は、受信された電子レシートデータ、あるいはAct74で得られた電子レシートデータと、電子レシートIDとを含んだ電子レシートファイル810を作成し、電子レシート領域W41に保存する。かくして電子レシートサーバプログラムP41に基づいて上記の処理をプロセッサ801が実行することによって、プロセッサ801を中枢部分とするコンピュータは第1の制御手段および第2の制御手段として機能する。
以上で、プロセッサ801は、電子レシートサーバプログラムP41に基づく処理を終了する。
電子レシートサーバ80は、携帯情報端末400を含む任意の情報端末(閲覧端末)からネットワーク200を介してレシートの閲覧が要求された場合には、その情報端末でレシートを閲覧可能とする。このときの電子レシートサーバ80での動作は、既存の電子レシートサーバにて行われているのと同様な動作で良い。一例としてプロセッサ801は、次のように処理する。プロセッサ801は、電子レシートIDを利用して閲覧者を認証する。プロセッサ801は、電子レシート領域W41に記憶された電子レシートファイル810のうちで閲覧者の電子レシートIDを含んだものを、予め定められたルールに従って1つ選択する。上記ルールは例えば、「保存日時が最新」などとすることが想定される。プロセッサ801は、選択した電子レシートファイル810に含まれる電子レシートデータに基づいて、レシート閲覧画面を表した画面ファイルを、例えばHTML(hypertext markup language)を利用して作成する。プロセッサ801は、作成した画面ファイルを、要求元の情報端末に宛ててネットワーク200に送信する。情報端末では、例えば汎用のブラウザなどにより画面ファイルが表すレシート閲覧画面を表示する。なおプロセッサ801は、情報端末からの要求に応じて選択する電子レシートファイル810を変更し、上記の処理を繰り返す。かくして上記の処理をプロセッサ801が実行することによって、プロセッサ801を中枢部分とするコンピュータは生成手段および送信手段として機能する。また、プロセッサ801と通信インターフェース804との協働により、送信手段としての機能が実現される。
なお、レシート閲覧画面を表示のための処理は、そのための専用のアプリケーションプログラムに基づくものであっても良い。
このように、本実施形態の商品販売処理システムでは、電子レシートサーバ80は、レシート記載データを構造化形式で記述した電子レシートデータと、レシート記載データを本文に非構造化形式で記述した電子メールデータとの双方を受信する。そして電子レシートサーバ80は、電子レシートデータを受信した場合には、この電子レシートデータを含む電子レシートファイル810を電子レシート領域W41で保存する。また電子レシートサーバ80は、電子メールデータを受信した場合には、この電子メールデータの本文に非構造化形式で記述されたレシート記載データを構造化形式で記述した電子レシートデータに変換する。そして電子レシートサーバ80は、この変換により得られた電子レシートデータを含む電子レシートファイル810を電子レシート領域W41で保存する。
従って、電子レシートサーバ80によれば、レシート記載データを構造化形式で記述した電子レシートデータと、レシート記載データを本文に非構造化形式で記述した電子メールデータとの双方を受け付け、それぞれが表すレシートを統一的に管理する。そして電子レシートサーバ80によれば、管理しているレシートを、電子レシートデータおよび電子メールデータのいずれで通知されたかの区別無く同様なレシート閲覧画面で閲覧可能とする。これにより、購買者4は、第1のタイプのPOS装置で会計を行った商取引の内容も、第2のタイプのPOS装置で会計を行った商取引の内容も、区別無く同様な方法で閲覧することが可能となる。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
第1および第2の形式は、非構造化形式および構造化形式には限らず、それぞれことなる形式であれば良い。
第1および第2のレシートデータを電子レシートサーバ80へと伝送する方法は、それぞれ任意であって良い。
第1および第2のレシートデータを電子レシートサーバ80へと伝送する方法は、互いに同一であっても良い。
POS装置10,20に代えて、あるいはPOS装置10,20に加えて、キャッシュレジスタや決済機能のみを備えた装置などのような他の種類の会計装置を用いても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1] 商取引の内容に関してレシートに記載すべき複数のレシート記載データと識別コードとを第1の形式で記述した第1のレシートデータを受信する第1の受信手段と、
複数の前記レシート記載データを第2の形式で記述した複数の第2のレシートデータを、それぞれ識別コードに関連付けて記憶可能な記憶デバイスと、
前記第1の受信手段により受信された前記第1のレシートデータに含まれた複数の前記レシート記載データを前記第2の形式で記述することにより前記第2のレシートデータを得る変換手段と、
前記変換手段により得られた前記第2のレシートデータを、前記第1のレシートデータに含まれた前記識別コードに関連付けて前記記憶デバイスに記憶させる第1の制御手段と、
前記記憶デバイスに記憶された前記第2のレシートデータに基づき、当該第2のレシートデータに記述された複数の前記レシート記載データを閲覧させるための閲覧画像を表した画像データを生成する生成手段と、
閲覧端末からの利用者による閲覧要求に応じて、当該利用者を識別する識別コードに関連付けて前記記憶デバイスに記憶された前記第2のレシートデータのうちの少なくとも1つに基づいて前記生成手段により生成された前記画像データを前記閲覧端末へ送信する送信手段と、を具備したことを特徴とする電子レシートサーバ。
[付記2] 前記第1の形式は非構造化形式であり、前記第2の形式は構造化形式である、ことを特徴とする付記1に記載の電子レシートサーバ。
[付記3] 前記第1の制御手段は、前記第1のレシートデータに含まれた前記識別コードが、電子レシートの利用者を識別するための利用者コードとは無関係に前記利用者に設定された購買者コードである場合に、当該購買者コードに連携テーブルで関連付けられた前記利用者コードを前記識別コードとして前記記憶デバイスに記憶させる、ことを特徴とする付記1に記載の電子レシートサーバ。
[付記4] 前記第2のレシートデータと、この第2のレシートデータの中または外に記述された前記識別コードとを含んだ伝送ファイルを受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により受信された前記伝送ファイルに含まれる前記第2のレシートデータを、前記伝送ファイルに含まれた前記識別コードに関連付けて前記記憶デバイスに記憶させる第2の制御手段と、をさらに備えることを特徴とする付記1に記載の電子レシートサーバ。
[付記5] 前記第2の制御手段は、前記第2のレシートデータに含まれた前記識別コードが、電子レシートの利用者を識別するための利用者コードとは無関係に前記利用者に設定された購買者コードである場合に、当該購買者コードに連携テーブルで関連付けられた前記利用者コードを前記識別コードとして前記記憶デバイスに記憶させる、ことを特徴とする付記4に記載の電子レシートサーバ。
[付記6] 商取引の内容に関してレシートに記載すべき複数のレシート記載データと識別コードとを第1の形式で記述した第1のレシートデータを本文に記述するとともに、前記識別コードとは無関係に予め定められたメールアドレスを宛先とする電子メールデータを作成する第1の作成手段と、
前記第1の作成手段により作成された前記電子メールデータを電子メールサーバへと送信する第1の送信手段と、を備えた第1の会計装置と、
複数の前記レシート記載データを構造化形式で記述した第2のレシートデータを作成する第2の作成手段と、
前記第2の作成手段により作成された第2のレシートデータと、この第2のレシートデータの中または外に記述された識別コードとを含んだ伝送ファイルを送信する第2の送信手段と、を備えた第2の会計装置と、
複数の前記第2のレシートデータを、それぞれ識別コードに関連付けて記憶可能な記憶デバイスと、
前記メールアドレスを宛先とする電子メールデータを受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された前記第1のレシートデータに含まれた複数の前記レシート記載データを構造化形式で記述することにより前記第2のレシートデータを得る変換手段と、
前記変換手段により得られた前記第2のレシートデータを、前記電子メールデータに含まれた前記識別コードに関連付けて前記記憶デバイスに記憶させる第1の制御手段と、
前記第2の送信手段により送信された前記伝送ファイルを受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により受信された前記伝送ファイルに含まれる前記第2のレシートデータを、前記伝送ファイルに含まれた前記識別コードに関連付けて前記記憶デバイスに記憶させる第2の制御手段と、
前記記憶デバイスに記憶された前記第2のレシートデータに基づき、当該第2のレシートデータに記述された複数の前記レシート記載データを閲覧させるための閲覧画像を表した画像データを生成する生成手段と、
閲覧端末からの利用者による閲覧要求に応じて、当該利用者を識別する識別コードに関連付けて前記記憶デバイスに記憶された前記第2のレシートデータのうちの少なくとも1つに基づいて前記生成手段により生成された前記画像データを前記閲覧端末へ送信する送信手段と、を備えた電子レシートサーバと、
を具備することを特徴とする電子レシートシステム。
[付記7] 商取引の内容に関してレシートに記載すべき複数のレシート記載データを第2の形式で記述した複数の第2のレシートデータを、それぞれ識別コードに関連付けて記憶可能な記憶デバイスと、ネットワークを介したデータ通信を行う通信デバイスとを備えた電子レシートサーバを制御するコンピュータを、
複数の前記レシート記載データと識別コードとを第1の形式で記述した第1のレシートデータを前記通信デバイスに受信させる受信制御手段と、
前記通信デバイスにより受信された前記第1のレシートデータに含まれた複数の前記レシート記載データを前記第2の形式で記述することにより前記第2のレシートデータを得る変換手段と、
前記変換手段により得られた前記第2のレシートデータを、前記第1のレシートデータに含まれた前記識別コードに関連付けて前記記憶デバイスに記憶させる第1の制御手段と、
前記記憶デバイスに記憶された前記第2のレシートデータに基づき、当該第2のレシートデータに記述された複数の前記レシート記載データを閲覧させるための閲覧画像を表した画像データを生成する生成手段と、
閲覧端末からの利用者による閲覧要求に応じて、当該利用者を識別する識別コードに関連付けて前記記憶デバイスに記憶された前記第2のレシートデータのうちの少なくとも1つに基づいて前記生成手段により生成された前記画像データを前記閲覧端末へ送信するように前記通信デバイスを制御する送信制御手段と、して機能させるための制御プログラム。