以下、セルフ登録を含む商品データの入力システムと電子レシートシステムとを連携させる商品販売処理システムの実施形態について、図面を用いて説明する。
[商品販売処理システムの説明]
図1は、上記商品販売処理システムが導入された小売店舗100を示す模式図であり、図2は、上記商品販売処理システムの全体構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、商品販売処理システムは、小売店舗100内に、対面式のPOS(Point Of Sales)装置10、セルフ式のPOS装置20及び中継器30を備える。また、図2に示すように、商品販売処理システムは、店舗サーバ40、セルフ登録支援サーバ(以下、支援サーバと称する)50及びルータ60を小売店舗100内に備える。そして商品販売処理システムは、小売店舗100内にLAN(Local Area Network)70を形成し、このLAN70に、POS装置10,20、中継器30、店舗サーバ40、支援サーバ50及びルータ60をそれぞれ接続する。LAN70は、有線であってもよいし、無線であってもよい。ルータ60は、LAN70とネットワーク200との間のデータ通信を中継する。
電子レシートサーバ80がネットワーク200に接続される。電子レシートサーバ80は、電子化されたレシートデータを保存する。そしてネットワーク200に接続される情報処理装置210から電子レシートサーバ80にアクセスすることで、消費者が情報処理装置210から電子化されたレシートデータを閲覧可能とする。情報処理装置210は、パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等である。ネットワーク200は、例えばインターネット、移動通信網等である。
なお、図2では、商品販売処理システムを1店舗だけ示すが、ネットワーク200には複数の小売店舗100の商品販売処理システムが接続される。そして、各小売店舗100の商品販売処理システムは、電子レシートサーバ80を共同で使用する。
[POS装置(商品販売データ処理装置)の説明]
図1に示すように、対面式のPOS装置10は、会計場1のチェックアウトカウンタ2に沿って設置され、キャッシャ3によって操作される。POS装置10は、チェックアウトカウンタ2に設けられたスキャナ11を含む。スキャナ11も、キャッシャ3によって操作される。キャッシャ3は、会計に来た消費者4とチェックアウトカウンタ2を挟んで対峙する。キャッシャ3は、消費者4が買い上げる商品5のバーコードをスキャナ11に読み取らせる。スキャナ11は、バーコードを読み取って得たバーコードデータをPOS装置10へと送る。POS装置10は、スキャナ11から送られてきたバーコードデータから商品5を決定し、この商品5の販売点数、販売金額等をトランザクションエリアに登録処理する。また、POS装置10は、トランザクションエリアに登録処理した商品5の商品名、販売点数、販売金額やその合計金額等をディスプレイ13に表示する。ディスプレイ13には、オペレータ用のディスプレイ13aと消費者4用のディスプレイ13bとがある。
消費者4が買い上げる商品5の登録処理を終えると、キャッシャ3は、POS装置10に支払データを入力する。例えばキャッシャは、キーボード12を操作して、消費者からの預かり金額を入力する。POS装置10は、支払データを基に消費者4との商取引を決済処理する。この決済処理の過程で、POS装置10はプリンタ14を駆動し、商取引の明細をレート用紙に印刷したレシート(以下、紙レシートと称する)を発行する。ただし、消費者4が電子レシート会員である場合、紙レシートの発行は任意である。
セルフ式のPOS装置20は、会計場1に設置され、消費者4によって操作される。POS装置20は、スキャナ21、タッチパネル22、自動釣銭機23、レシート印刷用のプリンタ24等を備える。消費者4は、POS装置20の正面に立ち、自らが買い上げる商品5のバーコードをスキャナ21に読み取らせる。POS装置20は、スキャナ21で読み取ったバーコードから商品5を決定し、この商品5の販売点数、販売金額等をトランザクションエリアに登録処理する。また、POS装置20は、トランザクションエリアに登録処理した商品5の商品名、販売点数、販売金額やその合計金額等をタッチパネル22に表示する。
販売商品5の登録処理を終えると、消費者4は、POS装置20に支払データを入力する。例えば消費者4は、タッチパネル22を操作して、支払い方法を選択する。そして、現金支払いを選択した場合には、消費者4は、自動釣銭機23に現金を投入する。電子マネー支払いを選択した場合には、消費者4は、図示しないリーダ・ライタに電子マネーカードを翳す。POS装置20は、支払データを基に消費者4との商取引を決済処理する。この決済処理の過程で、POS装置20はプリンタ24を駆動し、商取引の内容を印刷した紙レシートを発行する。ただし、消費者4が電子レシート会員である場合、紙レシートの発行は任意である。
なお、POS装置20における支払い方法には、クレジット払い、あるいは商品券払いなどの他の方法が上記の方法に代えて、あるいは追加して含まれてもよい。POS装置10における支払い方法も、電子マネー払い、クレジット払い、あるいは商品券払いなどの他の方法が現金払いに代えて、あるいは追加して含まれてもよい。
このようなPOS装置10,20は、商品販売データ処理装置と称される。
図3は、POS装置10,20の要部構成を示すブロック図である。POS装置10,20は、プロセッサ101、メインメモリ102、補助記憶デバイス103、通信インターフェース104及びI/O(Input / Output)インターフェース105等を備える。プロセッサ101と、メインメモリ102、補助記憶デバイス103、通信インターフェース104及びI/Oインターフェース105とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路106によって接続される。
POS装置10,20は、プロセッサ101、メインメモリ102及び補助記憶デバイス103と、これらを接続するシステム伝送路106とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ101は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ101は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、POS装置10,20としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ102は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ102は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ102は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ102は、プロセッサ101が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ102は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ101によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。ワークエリアは、トランザクションエリアを含む。トランザクションエリアは、1商取引として売買される販売商品の販売データ及びその商取引の決済データを格納する領域である。
補助記憶デバイス103は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス103は、例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)などである。補助記憶デバイス103は、プロセッサ101が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ101での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス103は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
通信インターフェース104は、LAN70を介して接続される店舗サーバ40、支援サーバ50等との間で行うデータ通信のインターフェースである。
I/Oインターフェース105は、種々の入出力デバイスとの間で行うデータ通信のインターフェースである。対面式のPOS装置10の場合、スキャナ11、キーボード12、オペレータ用のディスプレイ13a、消費者用のディスプレイ13b、プリンタ14等がI/Oインターフェース105に接続される。セルフ式のPOS装置20の場合、スキャナ21、タッチパネル22、自動釣銭機23、プリンタ24等がI/Oインターフェース105に接続される。
1つの小売店舗100に設置される対面式のPOS装置10及びセルフ式のPOS装置20の台数は、特に限定されない。小売店舗100の規模あるいはその店内のレイアウト等を考慮して、必要な台数が設置される。また、必ずしも対面式のPOS装置10とセルフ式のPOS装置20との両方が設置される必要はない。いずれか一方のPOS装置10または20が会計場1に設置されて、商品販売処理システムを構成してもよい。
各POS装置10,20は、補助記憶デバイス103でPOSIDを記憶する。各POS装置10,20は、メインメモリ102でPOSIDを記憶してもよい。POSIDは、各POS装置10,20に対して固有な情報である。POSIDは、各POS装置10,20の間で重複しない。店舗サーバ40及び支援サーバ50は、POSIDによってLAN70に接続された各POS装置10,20を識別する。
各POS装置10,20には、自らのPOSIDを表すバーコード7が表記される。例えば図1に示すように、対面式のPOS装置10の場合には、スキャナ11のキャッシャ3が操作する面とは反対側、すなわち消費者4側にバーコード7が表記される。セルフ式のPOS装置20の場合には、消費者4と対峙する筐体の正面側にバーコード7が表記される。なお、図1に示すバーコード7の位置は、あくまでも一例である。バーコード7の位置は、特に限定されない。また、バーコード7の代わりに二次元データコードを用いてもよい。
[店舗サーバの説明]
店舗サーバ40は、図2に示すように、商品データベース41を備える。商品データベース41には、小売店舗100で販売される各商品の商品コードに関連付けて、その商品の商品名,価格等の商品データが格納される。商品コードは、各商品5に対して固有な情報である。商品コードは、各商品5の間で重複しない。各商品5には、自らの商品コードを表すバーコードが付される。このバーコードをスキャナ11,21で読み取ることによって、各POS装置10,20は、その商品5の販売データをトランザクションエリアに登録処理する。
店舗サーバ40は、各POS装置10,20にて登録処理された各商品5の販売データを、LAN70を介して収集する。そして店舗サーバ40は、収集した販売データを、例えば商品別、時間帯別等の項目毎に集計する。ここに、POS装置10,20と店舗サーバ40とは、周知のPOSシステムを構成する。
[中継器の説明]
中継器30は、例えばWi-Fi(Wireless Fidelity)等の無線通信規格に対応したものである。中継器30は、小売店舗100内の売場6と会計場1とのほぼ全域を無線通信領域とする。中継器30は、無線通信領域内に存在する1乃至複数の携帯情報端末400と、無線通信を利用してデータの送受信を行う。中継器30の台数は、特に限定されない。小売店舗100の規模あるいはその店内のレイアウト等を考慮して、必要な台数が小売店舗100内に配置される。
[携帯情報端末の説明]
図4は、携帯情報端末400の要部構成を示すブロック図である。携帯情報端末400は、プロセッサ401、メインメモリ402、補助記憶デバイス403、タッチパネル404、カメラユニット405及び無線ユニット406等を備える。プロセッサ401と、メインメモリ402、補助記憶デバイス403、タッチパネル404、カメラユニット405及び無線ユニット406とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路407によって接続される。
携帯情報端末400は、プロセッサ401、メインメモリ402及び補助記憶デバイス403と、これらを接続するシステム伝送路407とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ401は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ401は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、携帯情報端末400としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ402は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ402は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ402は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ402は、プロセッサ401が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ402は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ401によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス403は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス403は、例えばEEPROMである。HDD、SSDなどが補助記憶デバイス403として使用されてもよい。補助記憶デバイス403は、プロセッサ401が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ401での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス403は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
タッチパネル404は、携帯情報端末400の入力デバイス及び表示デバイスとして機能する。タッチパネル404には、上記のアプリケーションプログラムを起動するためのアイコンが表示される。
カメラユニット405は、バーコードを撮影可能な解像度を有する。無線ユニット406は、中継器30との間で無線通信を利用してデータの送受信を行う。例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の携帯型の情報処理装置のうち、カメラユニット405及び無線ユニット406を内蔵した情報処理装置が、携帯情報端末400として利用される。
このような構成の携帯情報端末400は、セルフ登録端末プログラムP1をインストールすることによって、セルフ登録システムに対応した情報端末となる。セルフ登録システムは、消費者4が情報端末を操作して販売商品の販売データを登録処理することで、POS装置10,20での登録処理を省略するシステムである。販売商品の決済処理は、通常通りPOS装置10,20で行う。
セルフ登録端末プログラムP1は、携帯情報端末400がセルフ登録システムに対応した情報端末となるように、プロセッサ401を制御する。セルフ登録端末プログラムP1は、補助記憶デバイス403に保存される。また、このセルフ登録端末プログラムP1とともにセルフ登録管理領域W1が、携帯情報端末400の補助記憶デバイス403に形成される。
携帯情報端末400は、電子レシート端末プログラムP2をインストールすることによって、電子レシートシステムに対応した情報端末となる。電子レシートシステムは、各POS装置10,20にて生成されるレシートの情報(レシートデータ)を電子化して電子レシートサーバ80に保存し、このレシートデータを、ネットワーク200を介して情報処理装置210で閲覧可能にしたシステムである。
電子レシート端末プログラムP2は、携帯情報端末400が電子レシートシステムに対応した情報端末となるようにプロセッサ401を制御する。電子レシートプログラムP2は、補助記憶デバイス403に保存される。また、この電子レシートプログラムP2とともに電子レシート管理領域W2が、携帯情報端末400の補助記憶デバイス403に形成される。
携帯情報端末400は、補助記憶デバイス403に、端末ID(第1のID)の記憶領域W0を有する。端末IDは、例えば携帯電話番号等のように、携帯情報端末400にとって固有の情報である。端末IDは、各携帯情報端末400の間で重複しない。
[支援サーバ(商品データ入力支援サーバ)の説明]
図5は、支援サーバ50の要部構成を示すブロック図である。支援サーバ50は、プロセッサ501、メインメモリ502、補助記憶デバイス503及び通信インターフェース504等を備える。プロセッサ501と、メインメモリ502、補助記憶デバイス503及び通信インターフェース504とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路505によって接続される。
支援サーバ50は、プロセッサ501、メインメモリ502及び補助記憶デバイス503と、これらを接続するシステム伝送路505とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ501は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ501は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、支援サーバ50としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ502は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ502は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ502は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ502は、プロセッサ501が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ502は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ501によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス503は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス503は、例えばEEPROM、HDD、SSDなどである。補助記憶デバイス503は、プロセッサ501が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ501での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス503は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
通信インターフェース504は、LAN70を介して接続される店舗サーバ40、各POS装置10,20等との間で行うデータ通信のインターフェースである。
このような構成の支援サーバ50は、セルフ登録に係る商品データの入力を支援する商品データ入力支援サーバであり、補助記憶デバイス503にセルフ登録サーバプログラムP3を記憶する。また支援サーバ50は、店舗情報領域W3と取引ファイル領域W4とを補助記憶デバイス503に形成する。
セルフ登録サーバプログラムP3は、支援サーバ50に常駐する。セルフ登録サーバプログラムP3は、携帯情報端末400で実行されるセルフ登録端末プログラムP1と連携して動作する。これにより、支援サーバ50は、消費者4が買いあげる販売商品のセルフ登録を処理する。
店舗情報領域W3は、当該支援サーバ50が設けられている小売店舗(販売者)100に関する情報、例えば店舗名等の販売者情報を格納する領域である。
取引ファイル領域W4は、図6に示すデータ構造の商品取引ファイル510を格納する領域である。商品取引ファイル510は、セルフ登録を行う消費者4毎に形成される。取引ファイル領域W4は、複数の消費者4にそれぞれ対応した複数の商品取引ファイル510を同時に格納できる。
商品取引ファイル510のデータは、セルフ登録ID、端末ID、店舗情報及び連携フラグFと、1乃至複数の商品販売データ及びその合計データとで構成される。
セルフ登録ID(第2のID)は、セルフ登録を行う消費者4を識別する一意のコードである。すなわちセルフ登録ID(第2のID)は、携帯情報端末400を使用するユーザを識別するIDである。各消費者4は、携帯情報端末400にセルフ登録端末プログラムP1をインストールした際にセルフ登録IDを設定する。セルフ登録IDは、携帯情報端末400から支援サーバ50にログインする際の認証用IDとして使用される。支援サーバ50にログインすると、携帯情報端末400のセルフ登録管理領域W1にセルフ登録IDが格納される。セルフ登録IDは任意ではあるが、他の消費者4との間では重複しない。
連携フラグFは、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携するか否かを識別する1ビットの情報である。携帯情報端末400にセルフ登録端末プログラムP1と電子レシート端末プログラムP2とをインストールした消費者4は、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させることができる。すなわち消費者4は、携帯情報端末400を用いて販売商品をセルフ登録したときの商取引の明細を電子レシートとして、その携帯情報端末400にダウンロードして閲覧することができる。携帯情報端末400にセルフ登録端末プログラムP1と電子レシート端末プログラムP2とがインストールされた場合、図4に示すように、携帯情報端末400のセルフ登録管理領域W1に連携フラグFがセットされる。
ここに、商品取引ファイル510は、携帯情報端末400から入力された商品コードで決定される販売商品の商品データを、当該携帯情報端末400を識別する端末ID(第1のID)及び消費者4を識別するセルフ登録ID(第2のID)と関連付けて蓄積する蓄積手段を構成する。なお、関連付けて蓄積するとは、端末ID(第1のID)及びセルフ登録ID(第2のID)と商品データとを同じファイルに保存することを意味する。あるいは、関連付けて蓄積するとは、特定のリンク情報をもって、端末ID(第1のID)及びセルフ登録ID(第2のID)と商品データとを別のファイルに保存する構成も含む。
なお、支援サーバ50は、例えば汎用のサーバ装置またはコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることができる。支援サーバ50は、セルフ登録サーバプログラムP3が補助記憶デバイス503に記憶されない状態のサーバ装置として利用者に譲渡されてもよい。また、コンピュータ装置とセルフ登録サーバプログラムP3とが個別に利用者に譲渡されて、支援サーバ50が構成されてもよい。このとき、セルフ登録サーバプログラムP3の譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。そしてこの場合は、利用者による操作に応じて、セルフ登録サーバプログラムP3が補助記憶デバイス503に書き込まれる。
[電子レシートサーバの説明]
図7は、電子レシートサーバ80の要部構成を示すブロック図である。電子レシートサーバ80は、プロセッサ801、メインメモリ802、補助記憶デバイス803及び通信インターフェース804等を備える。プロセッサ801と、メインメモリ802、補助記憶デバイス803及び通信インターフェース804とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路805によって接続される。
電子レシートサーバ80は、プロセッサ801、メインメモリ802及び補助記憶デバイス803と、これらを接続するシステム伝送路805とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ801は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ801は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、電子レシートサーバ80としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ802は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ802は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ802は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ802は、プロセッサ801が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ802は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ801によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス803は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス803は、例えばEEPROM、HDD、SSDなどである。補助記憶デバイス803は、プロセッサ801が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ801での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス803は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
通信インターフェース804は、ネットワーク200を介して接続される店舗サーバ40、情報処理装置210等との間で行うデータ通信のインターフェースである。
このような構成の電子レシートサーバ80は、補助記憶デバイス803に電子レシートサーバプログラムP4を記憶する。また電子レシートサーバ80は、電子レシート領域W5と連携テーブル領域W6とを補助記憶デバイス803に形成する。
電子レシートサーバプログラムP4は、電子レシートサーバ80に常駐する。電子レシートサーバプログラムP4は、携帯情報端末400等で実行される電子レシート端末プログラムP2と連携して動作する。これにより、携帯情報端末400等は、電子レシートを表示する。
電子レシート領域W5は、図8に示すデータ構造の電子レシートファイル810を格納する領域である。電子レシートファイル810は、電子レシートが生成された商取引毎に形成される。電子レシート領域W5は、複数の商取引にそれぞれ対応した複数の電子レシートファイル810を同時に格納できる。
電子レシートファイル810のデータは、電子レシートIDと、端末IDと、電子レシートの簡易データである店舗名、取引日時及び合計金額と、電子レシートの実データとで構成される。なお、簡易データは、店舗名と取引日時と合計金額とに限定されない。例えば簡易データは、店舗名と取引日時だけでもよいし、取引日時と合計金額だけでもよい。また店舗名、取引日時及び合計金額以外の項目が簡易データに含まれていてもよい。
電子レシートID(第3のID)は、電子レシートシステムを利用する消費者4を識別する一意のコードである。電子レシートシステムを利用する場合、消費者4は、予めシステム管理者に対して会員登録を行う。会員登録を行った消費者4に対しては、システム管理者から固有の電子レシートIDが発行される。電子レシートIDは、携帯情報端末400から電子レシートサーバ80にログインする際の認証用IDとして使用される。電子レシートサーバ80にログインすると、携帯情報端末400の電子レシート管理領域W2に電子レシートIDが格納される。電子レシートIDは、会員登録を行った他の消費者4の間で重複しない。すなわち電子レシートID(第3のID)は、消費者がレシートを電子レシートの形態で受け取る際に使用するIDである。
連携テーブル領域W6は、図9に示すデータ構造の連携テーブル820を格納する領域である。連携テーブル820は、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させる設定を行った消費者4の電子レシートIDとセルフ登録IDとを関連付けて記憶する。すなわち消費者4がセルフ登録システムと電子レシートシステムとが連携する設定をした場合、その消費者4の電子レシートIDとセルフ登録IDとが関連付けされて連携テーブル820に格納される。
なお、電子レシートサーバ80は、例えば汎用のサーバ装置またはコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることができる。電子レシートサーバ80は、電子レシートサーバプログラムP4が補助記憶デバイス803に記憶されない状態のサーバ装置として利用者に譲渡されてもよい。また、コンピュータ装置と電子レシートサーバプログラムP4とが個別に利用者に譲渡されて、電子レシートサーバ80が構成されてもよい。このとき、電子レシートサーバプログラムP4の譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。そしてこの場合は、利用者による操作に応じて、電子レシートサーバプログラムP4が補助記憶デバイス503に書き込まれる。
[商品販売処理システムの動作説明]
次に、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させる場合の商品販売処理システムの動作について、図10〜図13の流れ図を用いて説明する。図10は、携帯情報端末400のプロセッサ401がセルフ登録端末プログラムP1に従って実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。図11は、支援サーバ50のプロセッサ501がセルフ登録サーバプログラムP3に従って実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。図12は、POS装置10,20のプロセッサ101が、制御プログラムに従って後述する要求コマンドを受信したときに実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。図13は、電子レシートサーバ80のプロセッサ801が電子レシートサーバプログラムP4に従って実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。なお、図10〜図13に示すとともに以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
小売店舗100で買物を行う消費者4は、その買物の前に携帯情報端末400のタッチパネル404を操作して、セルフ登録端末プログラムP1を起動する。すなわち消費者4は、タッチパネル404に表示されるセルフ登録プログラムP1のアイコンにタッチする。セルフ登録端末プログラムP1が起動すると、携帯情報端末400のプロセッサ401は、図10の流れ図に示される処理を開始する。
先ずプロセッサ401は、支援サーバ50に対してログイン中か否かを判断する(Act1)。セルフ登録端末プログラムP1の前回起動時にログアウトしないままセルフ登録端末プログラムP1を終了させると、ログイン状態が維持される。ログイン中のとき、認証用IDであるセルフ登録IDがセルフ登録管理領域W1に格納されている。
支援サーバ50に対してログイン中でない場合(Act1にてNO)、プロセッサ401は、タッチパネル404にログイン画面を表示して、ログインを受け付ける(Act2)。消費者4は、ログイン画面に自らのセルフ登録IDを入力して、ログインを行う。消費者4は、セルフ登録IDとともにパスワードを入力してもよい。
ログインが行われると、プロセッサ401は、セルフ登録IDを含むログイン情報を無線送信する。このログイン情報は、中継器30で受信され、LAN70を経由して支援サーバ50に伝送される。支援サーバ50は、ログイン認証を行う。そして支援サーバ50は、その認証結果を、ログイン情報と逆の経路で携帯情報端末400に通知する。
プロセッサ401は、ログインが承認されたか否かを判断する(Act3)。ログインが承認されない場合(Act3にてNO)、プロセッサ401は、ログインを再度受け付ける(Act2)。ログインが承認された場合(Act3にてYES)、プロセッサ401は、ログインで使用されたセルフ登録IDをセルフ登録管理領域W1に格納する(Act4)。
ログインが承認されてセルフ登録IDがセルフ登録管理領域W1に格納されるか、ログイン中であり、セルフ登録IDがセルフ登録管理領域W1に格納されている場合(Act1にてYES)、プロセッサ401は、セルフ登録管理領域W1からセルフ登録IDを検出する。また、プロセッサ401は、セルフ登録管理領域W1から連携フラグFを検出する。さらにプロセッサ401は、端末ID領域W0から端末IDを検出する(Act5)。連携フラグFは、消費者がセルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させる設定を行った場合には、“1”にセットされている。連携させる設定を行っていない場合には、連携フラグFは、“0”にリセットされている。
プロセッサ401は、セルフ登録管理領域W1から検出したセルフ登録ID及び端末IDと、連携フラグFが示す情報と、を含む開始コマンドを無線送信する(Act6)。無線ユニット406から送信された開始コマンドは、中継器30で受信され、LAN70を経由して支援サーバ50に伝送される。
セルフ登録サーバプログラムP3が常駐する支援サーバ50のプロセッサ501は、図11に示すように、開始コマンドを待ち受ける(Act21)。携帯情報端末400から送信された開始コマンドを受信すると、プロセッサ501は、補助記憶デバイス503の店舗情報領域W3から店舗情報を取得する(Act22)。またプロセッサ501は、取引ファイル領域W4に商品取引ファイル510を作成する。そしてプロセッサ501は、この商品取引ファイル510に、開始コマンドに含まれるセルフ登録ID及び端末IDと、連携フラグFが示す情報と、店舗情報領域W3から取得した店舗情報とを格納する(Act23)。
プロセッサ501は、店舗情報を開始コマンドの送信元である携帯情報端末400宛に送信する(Act24)。店舗情報は、中継器30から無線送信され、開始コマンドを送信した携帯情報端末400の無線ユニット406で受信される。なお、Act22とAct23との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。また、Act23とAct24との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。
図10に示すように、開始コマンドを送信した携帯情報端末400のプロセッサ401は、店舗情報を待ち受ける(Act7)。無線ユニット406で店舗情報を受信すると(Act7にてYES)、プロセッサ401は、タッチパネル404に登録画面を表示する(Act8)。また、プロセッサ401は、カメラユニット405を駆動する(Act9)。なお、Act8とAct9との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。
登録画面には、例えば店舗情報が表示される。また、商品名、価格、合計金額等を表示するための明細欄が登録画面に形成される。消費者4に対してセルフ登録を促すメッセージが登録画面に表示されてもよい。登録画面を確認した消費者4は、売場6での買物を開始する。そして消費者4は、買い上げる商品5のバーコードをカメラユニット405で撮像する。バーコードを撮像した後、商品5は、カート等に入れる。
携帯情報端末400のプロセッサ401は、カメラユニット405で撮像された画像からバーコードが検出されるのを待ち受ける(Act10)。バーコードが検出されると(Act10にてYES)、プロセッサ401は、そのバーコードのデータに、セルフ登録管理領域W1に格納されたセルフ登録IDを付加して無線送信する(Act11)。無線ユニット406から送信されたセルフ登録ID付きのバーコードデータは、中継器30で受信され、LAN70を経由して支援サーバ50に伝送される。
図11に示すように、携帯情報端末400に店舗情報を送信した支援サーバ50のプロセッサ501は、その携帯情報端末400からバーコードデータを待ち受ける(Act25)。セルフ登録ID付きのバーコードデータを受信すると(Act25にてYES)、プロセッサ501は、そのバーコードデータが商品コードなのかPOSIDなのかを判別する(Act26,27)。POSIDを表すバーコード7と商品コードを表すバーコードとは、コード体系が異なる。プロセッサ501は、コード体系の違いにより、バーコードの種類を判別する。
バーコードデータが商品コードの場合(Act26にてYES)、プロセッサ501は、店舗サーバ40にアクセスする。そしてプロセッサ501は、店舗サーバ40が備える商品データベース41から、当該商品コードに関連付けられた商品データ(商品名、価格等)を取得する(Act28)。
商品データを取得したならば、プロセッサ501は、この商品データに基づいて、商品コード、商品名、単価、販売点数、販売金額等を含む商品販売データを作成する(Act29)。そしてプロセッサ501は、この商品販売データを、当該バーコードデータに付加されたセルフ登録IDによって識別される商品取引ファイル510に登録する(Act30:蓄積手段)。またプロセッサ501は、この商品販売データを、バーコードデータの送信元である携帯情報端末400宛に送信する(Act31)。商品販売データは、中継器30から無線送信され、バーコードデータを送信した携帯情報端末400の無線ユニット406で受信される。なお、Act30とAct31との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。
Act30及びAct31の処理を終えたプロセッサ501は、携帯情報端末400から送られてくる次のバーコードデータを待ち受ける(Act25)。
図10に示すように、バーコードデータを送信した携帯情報端末400のプロセッサ401は、支援サーバ50からのデータを待ち受ける(Act12)。支援サーバ50からのデータを受信すると(Act12にてYES)、プロセッサ401は、そのデータが商品販売データであるか否かを判断する(Act13)。商品販売データの場合(Act13にてYES)、プロセッサ401は、その商品販売データに含まれる販売商品の商品名、価格等を登録画面の明細欄に表示する(Act14)。その後、プロセッサ401は、カメラユニット405で撮像された画像から次のバーコードが検出されるのを待ち受ける(Act10)。
このように、消費者4が販売商品5のバーコードをカメラユニット405で撮像する毎に、携帯情報端末400のプロセッサ401は、Act10〜Act14の処理を実行する。一方、支援サーバ50は、Act25〜Act31の処理を実行する。その結果、当該消費者4のセルフ登録IDと当該消費者4が使用する携帯情報端末400の端末IDとが格納された商品取引ファイル510が取引ファイル領域W4に形成される。そしてこの商品取引ファイル510に、店舗情報及び連携フラグFが格納され、さらに当該消費者4が買い上げる商品5の販売データが蓄積される。
売場6での買物を終えた消費者4は、会計場1へ赴き、会計を行う。会計は、チェックアウトカウンタ2で行ってもよいし、セルフ式のPOS装置20で行ってもよい。会計をチェックアウトカウンタ2で行う場合、消費者4は、チェックアウトカウンタ2上のスキャナ11に表記されたバーコード7をカメラユニット405で撮像する。会計をセルフ式のPOS装置20で行う場合、消費者4は、そのPOS装置20の筺体に表記されたバーコード7をカメラユニット405で撮像する。
消費者4がバーコード7をカメラユニット405で撮像した場合も、携帯情報端末400のプロセッサ401は、消費者4が商品5のバーコードを撮影したときと同様に動作する。すなわちプロセッサ401は、カメラユニット405で撮像された画像からバーコードが検出されると(Act10にてYES)、そのバーコードのデータに、セルフ登録管理領域W1に格納されたセルフ登録IDを付加して無線送信する(Act11)。無線ユニット406から送信されたセルフ登録ID付きのバーコードデータは、中継器30で受信され、LAN70を経由して支援サーバ50に伝送される。
一方、支援サーバ50のプロセッサ501は、セルフ登録ID付きのバーコードデータを受信すると(Act25にてYES)、そのデータが商品コードを表すバーコードなのかPOSIDを表すバーコード7なのかを判別する(Act26,27)。POSIDを表すバーコード7の場合(Act27にてYES)、プロセッサ501は、そのPOSIDが設定されたPOS装置10または20を、決済対象のPOS装置(以下、決済POS装置と称する)として決定する(Act32)。
例えばプロセッサ501は、LAN70を介して接続された各POS装置10または20に対してPOSIDの問い合わせを行う。この問合せに対し、バーコードデータから検出されたPOSIDと同じPOSIDを応答したPOS装置10または20は、決済POS装置である。決済POS装置10または20を決定したならば、プロセッサ501は、その決済POS装置10または20に対して要求コマンドを送信する(Act33)。要求コマンドは、LAN70を介して決済POS装置10または20に送信される。
要求コマンドを受信した決済POS装置10,20のプロセッサ101は、図12の流れ図に示す手順の情報処理を実行する。すなわちプロセッサ101は、商取引の継続中か否かを判断する(Act41)。
セルフ式のPOS装置20の場合には、消費者4がバーコード7を携帯情報端末400のカメラユニット405にて撮影した時点で、前の消費者4との商取引は終了している。しかし、対面式のPOS装置10の場合には、前の消費者4との商取引が終了していないことがあり得る。商取引が終了していない場合、プロセッサ101は商取引の継続中と認識する。この判断はPOS装置10の状態情報(STATUS情報)を確認する。状態情報がスタンバイ状態であれば商取引が終了している。この場合(Act41にてYES)、プロセッサ101は、商取引が終了するのを待ち受ける。前の消費者との商取引が終了しているか、終了した場合(Act41にてNO)、プロセッサ101は、支援サーバ50に対して許諾応答を返信する(Act42)。
図11に示すように、決済POS装置10または20に要求コマンドを送信した支援サーバ50のプロセッサ501は、許諾応答を待ち受ける(Act34)。決済POS装置10または20から許諾応答を受信すると(Act34にてYES)、プロセッサ501は、バーコードデータに付加されたセルフ登録IDによって識別される商品取引ファイル510を検出する。そしてプロセッサ501は、この商品取引ファイル510のデータを決済POS装置10または20に送信する(Act35:第1の送信手段)。
ここに、プロセッサ501は、携帯情報端末400から入力されたPOS装置10,20を識別するデータで決定される決済対象のPOS装置10,20に対し、商品取引ファイル510に蓄積された商品データを端末ID(第1のID)及びセルフ登録ID(第2のID)とともに送信する。すなわちプロセッサ501は、商品データと端末ID(第1のID)及びセルフ登録ID(第2のID)とを一つの伝文の中に含めて送信する。あるいはプロセッサ501は、伝文を2つに分ける。そしてプロセッサ501は、最初の伝文で商品データを送信する。プロセッサ501は、次の伝文で端末ID(第1のID)及びセルフ登録ID(第2のID)を送信する。
図12に示すように、支援サーバ50に許諾応答を送信した決済POS装置10または20のプロセッサ101は、商品取引ファイル510を待ち受ける(Act43)。通信インターフェース504を介して支援サーバ50から商品取引ファイル510のデータを受信したならば(Act43にてYES)、プロセッサ101は、その商品取引ファイル510に含まれる商品販売データを、メインメモリ102のトランザクションエリアに展開する。そしてプロセッサ101は、このトランザクションエリアに展開された商品販売データを構成する商品名、価格等をディスプレイ13aまたはタッチパネル22に表示する(Act44)。
プロセッサ101は、支払データが入力されるのを待ち受ける(Act45)。なお、この支払データの入力待機中に、スキャナ11,21を介して商品のバーコードが読み取られた場合には、プロセッサ101は、そのバーコードから商品を決定し、この商品の販売データをトランザクションエリアに追加する。
キーボード12またはタッチパネル22を介して支払データが入力されると(Act45にてYES)、プロセッサ101は、その支払いデータを基に、トランザクションエリアに格納された商品販売データに対する決済処理を行う(決済手段)。この決済処理の中で、プロセッサ101は、レシートデータの印字データを作成する(Act46:第1の生成手段)。
決済処理を終えると、プロセッサ101は、支援サーバ50から送られてきた商品取引ファイル510に含まれる連携フラグFを調べる(Act47)。ここで、連携フラグFが“1”にセットされている場合、セルフ登録を行った消費者4は、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させる設定を行っている。連携させる設定を行っている場合、商品販売データには、セルフ登録IDが関連付けられている。この場合(Act47にてYES)、プロセッサ101は、レシートデータを電子化して電子レシートのデータを作成する(Act48:第2の生成手段)。またプロセッサ101は、レシートデータを紙で発行するか否かを問い合わせる画面をディスプレイ13aまたはタッチパネル22に表示する。そしてプロセッサ101は、レシートデータを紙で発行するか否かの入力を待ち受ける(Act49:受付手段)。
ここで、キーボード12またはタッチパネル22の操作によりレシートデータを紙で発行しない旨の入力を受けた場合(Act49にてNO)、プロセッサ101は、電子レシートのデータに、商品取引ファイル510に含まれるセルフ登録IDと端末IDとを付す。そしてプロセッサ101は、このセルフ登録ID及び端末IDが関連付けられた電子レシートのデータを電子レシートサーバ80宛に送信する(Act50:第2の送信手段)。
これに対し、キーボード12またはタッチパネル22の操作によりレシートデータを紙で発行する旨の入力を受けた場合には(Act49にてYES)、プロセッサ101は、プリンタ14,24を駆動して紙レシートの発行を制御する(Act51:制御手段)。また、商品取引ファイル510に含まれる連携フラグFが“0”にリセットされていた場合においても(Act47にてNO)、プロセッサ101は、紙レシートの発行を制御する(Act51)。
こうして、電子レシートのデータを電子レシートサーバ80に送信するか、紙レシートの発行を制御したならば、プロセッサ101は、支援サーバ50に終了コマンドを送信する(Act52)。以上で、プロセッサ101は、要求コマンドを受信したときの情報処理を終了する。
図11に示すように、商品取引ファイル510のデータを決済POS装置10または20に送信した支援サーバ50のプロセッサ501は、終了コマンドを待ち受ける(Act36)。決済POS装置10または20から終了コマンドを受信すると(Act36にてYES)、プロセッサ501は、その終了コマンドを、POSIDのバーコードデータを送信した携帯情報端末400宛に無線送信する(Act37)。またプロセッサ501は、決済POS装置10,20にデータを送信した商品取引ファイル510を取引ファイル領域W4から削除する(Act38)。以上で、プロセッサ501は、開始コマンドを受信した後の情報処理を終了する。なお、Act37とAct38との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。また、取引ファイル領域W4から削除される商品取引ファイル510は、補助記憶デバイス503に形成される別領域に保存してもよい。
図10に示すように、バーコードデータを送信した携帯情報端末400のプロセッサ401は、支援サーバ50からのデータを待機する(Act12)。支援サーバ50からデータを受信すると(Act12にてYES)、プロセッサ401は、そのデータが商品販売データであるか否かを判断する(Act13)。商品販売データでない場合(Act13にてNO)、プロセッサ401は、そのデータが終了コマンドであるか否かを判断する(Act15)。終了コマンドの場合(Act15にてYES)、プロセッサ401は、タッチパネル404に表示されていた登録画面を消去する(Act16)。以上で、プロセッサ401は、セルフ登録端末プログラムP1にしたがった情報処理を終了する。
電子レシートサーバ80のプロセッサ801は、図13に示すように、データを待ち受ける(Act61)。ネットワーク200を介してデータを受信すると(Act61にてYES)、プロセッサ801は、そのデータが電子レシートのデータであるか否かを確認する(Act62)。電子レシートのデータを受信した場合(Act62にてYES)、プロセッサ801は、そのデータにセルフ登録IDが付加されているか電子レシートIDが付加されているかを判別する(Act63)。
電子レシートのデータに電子レシートIDが付加されている場合(Act63にてNO)、プロセッサ801は、その電子レシートIDと電子レシートのデータとを含む電子レシートファイル810を作成し、電子レシート領域W5に保存する(Act65)。このとき電子レシートファイル810には、端末IDが格納されない。
電子レシートのデータにセルフ登録IDが付加されている場合(Act63にてYES)、プロセッサ801は、連携テーブル820を検索する。そしてプロセッサ801は、そのセルフ登録IDを当該セルフ登録IDに関連付けされて連携テーブル820に設定されている電子レシートIDに変換する(Act64:変換手段)。セルフ登録IDを電子レシートIDに変換した後、プロセッサ801は、変換後の電子レシートIDと電子レシートのデータとで電子レシートファイル810を作成し、電子レシート領域W5に保存する。このときプロセッサ801は、作成した電子レシートファイル810に、電子レシートのデータセルフ登録IDとともに付加されていた端末IDを格納する(Act65)。以上で、プロセッサ801は、電子レシートデータ受信時の情報処理を終了する。
ここに、プロセッサ801及び電子レシートファイル810は、POS装置10,20から受け取った電子レシートに端末ID(第1のID)及びセルフ登録ID(第2のID)が関連付けられているとき、連携テーブル820を参照して、当該第2のIDに関連付けられている電子レシートID(第3のID)と第1のIDとに関連付けて電子レシートを保存する保存手段を構成する。
このように、セルフ登録によって販売商品が登録された商取引の電子レシートデータは、そのセルフ登録を行った消費者4のセルフ登録IDと、その消費者4が使用した携帯情報端末400の端末IDとが付加されて電子レシートサーバ80に送信される。電子レシートサーバ80は、電子レシートデータにセルフ登録IDが付加されている場合に、そのセルフ登録IDを当該消費者4の電子レシートIDに変換する。そして電子レシートサーバ80は、この電子レシートIDと端末IDとを含む電子レシートファイル810を作成して、電子レシート領域W5に保存する。一方、セルフ登録IDでなく電子レシートIDが付加された電子レシートデータを受信した場合には、電子レシートサーバ80は、この電子レシートIDを含む電子レシートファイル810を作成して、電子レシート領域W5に保存する。
電子レシートIDは、電子レシート会員である消費者4が、携帯情報端末400から電子レシートサーバ80にログインするときの認証用IDである。したがって、携帯情報端末400を用いてセルフ登録を行った消費者4は、そのセルフ登録によって販売商品が登録された商取引の電子レシートを、携帯情報端末400を用いて閲覧することができる。
また、電子レシートIDで電子レシートサーバ80にログインできる装置は、携帯情報端末400に限らない。パソコン等の情報処理装置210からも、ログインすることができる。したがって、セルフ登録によって販売商品が登録された商取引の電子レシートのデータは、パソコン等の情報処理装置210からも閲覧することができる。
しかも、消費者4またはキャッシャ3は、セルフ登録によって販売商品が登録された商取引の決済の際に電子レシートIDをPOS装置10,20に入力する必要はない。したがって、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させたことによって、消費者4及びキャッシャ3の手間が増えることもない。
ところで、電子レシートファイル810には、電子レシートIDだけでなく端末IDも格納される。端末IDは、携帯情報端末400にとって固有のものである。したがって、電子レシート端末プログラムP1がインストールされた携帯情報端末400であれば、電子レシートIDでなく端末IDを用いても、電子レシートを閲覧することが可能となる。
そこで次に、セルフ登録システムと電子レシートシステムとの連携によって生成された電子レシートを、携帯情報端末400で閲覧する場合の動作について、図14〜図19を用いて説明する。図14,図15は、携帯情報端末400のプロセッサ401が電子レシート端末プログラムP2に従って実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。図16は、電子レシートサーバ80のプロセッサ801が電子レシートサーバプログラムP4に従って実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。図17乃至図19は、携帯情報端末400のタッチパネル404に表示される画面の一例を示す模式図である。なお、図14〜図16に示すとともに以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
電子レシートを閲覧する消費者4は、携帯情報端末400のタッチパネル404を操作して、電子レシート端末プログラムP2を起動する。すなわち消費者4は、タッチパネル404に表示される電子レシート端末プログラムP2のアイコンにタッチする。電子レシート端末プログラムP2が起動すると、携帯情報端末400のプロセッサ401は、図14の流れ図に示される処理を開始する。
先ずプロセッサ401は、電子レシートサーバ80に対してログイン中か否かを判断する(Act71)。電子レシート端末プログラムP2の前回起動時にログアウトしないまま電子レシート端末プログラムP2を終了させると、ログイン状態が維持される。ログイン中のとき、認証用IDである電子レシートIDが電子レシート管理領域W2に格納されている。
電子レシートサーバ80に対してログイン中でない場合(Act81にてNO)、プロセッサ401は、タッチパネル404にログイン画面を表示して、ログインを受け付ける(Act72)。消費者4は、ログイン画面に自らの電子レシートIDを入力して、ログインを行う。消費者4は、電子レシートIDとともにパスワードを入力してもよい。
ログインが行われると、プロセッサ401は、電子レシートIDを含むログイン情報を無線送信する。このログイン情報は、無線ユニット406から無線で送信され、基地局(不図示)で受信された後、ネットワーク200を介して電子レシートサーバ80に伝送される。電子レシートサーバ80は、ログイン認証を行う。そして電子レシートサーバ80は、その認証結果を、ログイン情報と逆の経路で携帯情報端末400に通知する。
プロセッサ401は、ログインが承認されたか否かを判断する(Act73)。ログインが承認されない場合(Act73にてNO)、プロセッサ401は、ログインを再度受け付ける(Act72)。ログインが承認された場合(Act73にてYES)、プロセッサ401は、ログインで使用された電子レシートIDを電子レシート管理領域W2に格納する(Act74)。
ログインが承認されて電子レシートIDが電子レシート管理領域W2に格納されるか、ログイン中であり、電子レシートIDが電子レシート管理領域W2に格納されている場合(Act71にてYES)、プロセッサ401は、タッチパネル404にその電子レシートIDを表示する(Act75)。
図17は、Act75の時点でタッチパネル404に表示される画面G1の一例である。図17に示すように、画面G1には、バーコードB1と、閲覧アイコンB2と、終了アイコンB3とが表示される。バーコードB1は、電子レシートIDをバーコードで表したものである。因みに、セルフ登録システムとの連携を設定していない電子レシート会員は、レシートを電子レシートとして欲する場合、商取引の決済時に、この電子レシートIDのバーコードをPOS装置10,20のスキャナ11,21で読み取らせる。すると、商取引の明細を示すレシートの電子データが電子レシートIDとともに電子レシートサーバ80に送信される。その結果、電子レシートサーバ80では、その電子レシートIDと電子レシートデータとが格納された電子レシートファイル810が電子レシート領域W5に保存される。
画面G1を確認した消費者4は、電子レシートサーバ80に保存された電子レシートを閲覧する場合、閲覧アイコンB2を入力する。電子レシートの閲覧を終了する場合、消費者4は、終了アイコンB3を入力する。
プロセッサ401は、画面G1の閲覧アイコンB2または終了アイコンB3の入力を待ち受ける(Act76,77)。閲覧アイコンB2の入力を受け付けた場合(Act76にてYES)、プロセッサ401は、タッチパネル404にIDの選択画面を表示する(Act78)。
図18は、Act78の時点でタッチパネル404に表示される画面G2の一例である。図18に示すように、画面G2には、ユーザアイコンB4と、端末アイコンB5とが表示される。
消費者4は、電子レシートIDを検索用の鍵(キー)として閲覧すべき電子レシートを検索する場合、ユーザアイコンB4を入力する。消費者4は、端末IDを検索用の鍵として閲覧すべき電子レシートを検索する場合、端末アイコンB5を入力する。
プロセッサ401は、画面G2のユーザアイコンB4または端末アイコンB5の入力を待ち受ける(Act79,80)。ユーザアイコンB4の入力を受け付けた場合(Act79にてYES)、プロセッサ401は、電子レシートIDを含む覧要求コマンドを電子レシートサーバ80に送信する(Act81)。端末アイコンB5の入力を受け付けた場合には(Act80にてYES)、プロセッサ401は、端末IDを含む閲覧要求コマンドを電子レシートサーバ80に送信する(Act82)。閲覧要求コマンドは、無線ユニット406から無線で送信され、基地局で受信された後、ネットワーク200を介して電子レシートサーバ80で受信される。
電子レシートサーバ80のプロセッサ801は、図16に示すように、データを待ち受ける(Act101)。ネットワーク200を介してデータを受信すると(Act101にてYES)、プロセッサ801は、そのデータが閲覧要求コマンドか否かを確認する(Act102)。閲覧要求コマンドを受信した場合(Act102にてYES)、このコマンドに含まれるIDが電子レシートIDなのか、端末IDなのかを識別する(Act103:識別手段)。電子レシートIDと端末IDとは、例えばそのコード体系が異なる。プロセッサ801は、コード体系の違いにより、IDが電子レシートIDなのか、端末IDなのかを識別する。なお、IDの識別方法はコード体系に基づく識別方法に限定されない。例えば電子レシートIDと端末IDとを構成する所定の桁の値によって、IDを識別してもよい。
閲覧要求コマンドに含まれるIDが電子レシートIDの場合(Act103にてYES)、プロセッサ801は、電子レシート領域W5からその電子レシートIDが格納された電子レシートファイル810を検出する。そしてプロセッサ801は、検出した全ての電子レシートファイル810から、店舗名、取引日時、合計金額等の簡易データを読出して簡易データのリストを作成する(Act104:作成手段)。
閲覧要求コマンドに含まれるIDが端末IDの場合(Act103にてNO)、プロセッサ801は、電子レシート領域W5からその端末IDが格納された電子レシートファイル810を検出する。そしてプロセッサ801は、検出した全ての電子レシートファイル810から、店舗名、取引日時、合計金額等の簡易データを読出して簡易データのリストを作成する(Act105:作成手段)。プロセッサ801は、電子レシートIDを基に検出された電子レシートデータの簡易データリストあるいは端末IDを基に検出された電子レシートデータの簡易データリストのデータを、閲覧要求コマンド送信元の携帯情報端末400に送信する(Act106:第3の送信手段)。
Act81またはAct82において閲覧要求コマンドを送信した携帯情報端末400のプロセッサ401は、電子レシートサーバ80からの簡易データリストのデータを待ち受ける(Act83)。そして、簡易データリストのデータを受信したならば(Act83にてYES)、図15に示すように、プロセッサ401は、タッチパネル404にその簡易データリストを表示する(Act84)。
図19は、Act84の時点でタッチパネル404に表示される画面G3の一例である。図19に示すように、画面G3には、簡易データリストL1と、選択アイコンB6と、戻りアイコンB7とが表示される。
簡易データリストL1は、画面G2において、消費者4がユーザアイコンB4を入力した場合と端末アイコンB5を入力した場合とで、内容が異なる。すなわち消費者4がユーザアイコンB4を入力した場合、当該消費者4の電子レシートIDが格納された電子レシートファイル810の簡易データ(店舗名、取引日時、合計金額)が簡易データリストL1に表示される。
当該消費者4の電子レシートIDが格納された電子レシートファイル810は、当該消費者4との商取引で生成される。商取引については、当該消費者4が携帯情報端末400を用いてセルフ登録した商取引だけではない。POS装置10または20で当該消費者4が買い上げる商品の販売データが登録された商取引も含まれる。また、消費者4が複数の携帯情報端末400を使用している場合には、それぞれの携帯情報端末400を用いてセルフ登録した商取引も含まれる。したがって、簡易データリストL1には、当該消費者4との商取引で生成された電子レシートの簡易データが表示される。
一方、消費者4が端末アイコンB5を入力した場合には、当該携帯情報端末400の端末IDが格納された電子レシートファイル810の簡易データ(店舗名、取引日時、合計金額)が簡易データリストL1に表示される。
当該携帯情報端末400の端末IDが格納された電子レシートファイル810は、その端末IDが設定された携帯情報端末400でセルフ登録が行われた商取引で生成される。同じ消費者4であっても、別の携帯情報端末400を用いてセルフ登録を行った商取引については、端末IDが異なるため検索の対象外となる。したがって、簡易データリストL1には、消費者4が当該携帯情報端末400を用いてセルフ登録を行った商取引で生成された電子レシートの簡易データだけが表示される。
簡易データリストL1を確認した消費者4は、そのリストの中から電子レシートをダウンロードしたい商取引を選択(タッチ)して、選択アイコンB6を入力する。また、簡易データリストの表示を終了させる場合には、消費者4は、戻りアイコンB7を入力する。
簡易データリストL1が表示された携帯情報端末400のプロセッサ401は、選択アイコンB6が入力されるか、戻りアイコンが入力されるのを待機する(Act85,86)。選択アイコンが入力された場合(Act85にてYES)、プロセッサ401は、簡易データリストL1の中から選択(タッチ)された簡易データで識別される電子レシートのダウンロード要求コマンドを電子レシートサーバ80に送信する(Act87)。ダウンロード要求コマンドは、ネットワーク200を介して電子レシートサーバ80で受信される。
簡易データリストのデータを送信した電子レシートサーバ80のプロセッサ801は、ダウンロード要求コマンドを待ち受ける(Act107)。携帯情報端末400からのダウンロード要求コマンドを受信すると(Act107にてYES)、プロセッサ801は、そのダウンロード要求があった電子レシートのデータを、選択された簡易データが格納された電子レシートファイル810から読み出す。そしてプロセッサ801は、この電子レシートのデータを、ダウンロード要求コマンド送信元の携帯情報端末400にダウンロードする(Act108)。
ダウンロード要求コマンドを送信した携帯情報端末400のプロセッサ401は、電子レシートのダウンロードを待ち受ける(Act88)。無線ユニット406を介して電子レシートがダウンロードされると、プロセッサ401は、その電子レシートのデータを補助記憶デバイスP1の電子レシート管理領域W2に保存する(Act89)。その後、プロセッサ401は、選択アイコンB6が入力されるか、戻りアイコンが入力されるのを待機する(Act85,86)。
戻りアイコンB7が入力された場合(Act86にてYES)、プロセッサ401は、Act75の処理に戻る。すなわちプロセッサ401は、タッチパネルの画面を電子レシートIDの表示画面G1に戻す。そしてプロセッサ401は、閲覧アイコンB2または終了アイコンB3の入力を待ち受ける(Act76,77)。
終了アイコンB3が入力された場合(Act77にてYES)、プロセッサ401は、電子レシートIDの表示画面G1を消去する(Act91)。以上で、プロセッサ401は、電子レシート端末プログラムP2に従った情報処理を終了する。
携帯情報端末400の電子レシート管理領域W2に保存された電子レシートのデータは、その携帯情報端末400のタッチパネル404に表示される。したがって消費者4は、画面G2からユーザアイコンB4を入力することで、その消費者4が電子レシートサーバ80にログインするときに用いる電子レシートIDで管理される電子レシートを閲覧することができる。また消費者4は、画面G2から端末アイコンB5を入力することで、その消費者4が使用する携帯情報端末400の端末IDで管理される電子レシートを閲覧することができる。
例えば消費者4が、10回の商取引のうち5回の商取引の際には1台目の携帯情報端末400aを用いてセルフ登録を行い、残りの5回の商取引の際には2台目の携帯情報端末400bを用いてセルフ登録を行ったとする。そして、いずれの商取引の際にも、消費者4がレシートを電子レシートで受け取るようにしたとする。
この場合、携帯情報端末400a及び携帯情報端末400bのどちらを用いても、画面G2からユーザアイコンB4を入力することで、携帯情報端末400aまたは携帯情報端末400bのタッチパネル404には、全10回の商取引の電子レシートに係る簡易データリストL1が表示される。
一方、携帯情報端末400aのタッチパネル404に表示された画面G2から端末アイコンB5を入力した場合には、当該携帯情報端末400aでセルフ登録が行われた5回の商取引の電子レシートに係る簡易データリストL1がタッチパネル404に表示される。携帯情報端末400bでセルフ登録が行われた他の5回の商取引の電子レシートに係る簡易データは、リストL1に含まれない。
逆に、携帯情報端末400bのタッチパネル404に表示された画面G2から端末アイコンB5を入力した場合には、当該携帯情報端末400bでセルフ登録が行われた5回の商取引の電子レシートに係る簡易データリストL1がタッチパネル404に表示される。携帯情報端末400aでセルフ登録が行われた他の5回の商取引の電子レシートに係る簡易データは、リストL1に表示されない。
したがって、電子レシートを確認したい商取引がセルフ登録したものであり、なおかつそのセルフ登録で用いた携帯情報端末400がどれなのかを消費者4が知っている場合には、端末アイコンB5を用いた検索が有効である。これに対し、電子レシートを確認したい商取引がセルフ登録したものでなかったり、セルフ登録で用いた携帯情報端末400がどれなのかを消費者4が知らなかったりした場合には、ユーザアイコンB4を用いた検索が有効である。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について、図20〜図22を用いて説明する。なお、図20〜図22において、第1の実施形態と共通する部分には同一符号を付し、その詳しい説明は省略する。
図20は、第2の実施形態における携帯情報端末400-2の要部構成を示すブロック図である。携帯情報端末400-2が、第1の実施形態の携帯情報端末400と異なる点は、補助記憶デバイス403のセルフ登録管理領域W1に格納されるデータである。すなわち携帯情報端末400-2は、セルフ登録管理領域W1にて電子レシートIDを格納する。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携するか否かは、消費者4が任意に設定する。セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携する設定がなされた場合、携帯情報端末400のプロセッサ401は、セルフ登録管理領域W1に連携フラグFをセットする。またプロセッサ401は、消費者4が電子レシートサーバ80にログインするときの認証用IDである電子レシートIDをセルフ登録管理領域W1に格納する。
電子レシートIDは、電子レシートサーバ80にログインすることによって、電子レシート管理領域W2に格納されている。そこで、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携する設定を行う際には、消費者4は、予め電子レシート端末プログラムP3を起動して電子レシートサーバ80にログインを行っておく。そうすると、電子レシートIDが電子レシート管理領域P4に格納されているので、プロセッサ401は、この電子レシート管理領域W2の電子レシートIDをセルフ登録管理領域W1に複写する。この電子レシートIDは、電子レシートサーバ80からログアウトしても消去されない。かくして、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携する設定がなされた場合、セルフ登録管理領域W1には、電子レシートIDが格納される。
図21は、第2の実施形態において、支援サーバ50の取引ファイル領域W4に格納される商品取引ファイル510-2のデータ構造を示す模式図である。第2の実施形態における商品取引ファイル510-2が、第1の実施形態における商品取引ファイル510と異なる点は、格納するIDの数である。第1の実施形態の商品取引ファイル510は、セルフ登録IDと端末IDとを格納する。第2の実施形態の商品取引ファイル510-2は、セルフ登録IDと端末IDとに加えて電子レシートIDを格納する。
図22は、第2の実施形態において、携帯情報端末400のプロセッサ401がセルフ登録端末プログラムP1に従って実行する情報処理の一部を示す流れ図である。図22に示すように、第2の実施形態では、Act5のセルフ登録ID及び端末IDと連携フラグFとの検出処理と、Act6の開始コマンドの送信処理との間に、Act111及びAct112の各処理を追加する。
すなわち、Act5の処理を終えた後、プロセッサ401は、Act111の処理に進む。Act111では、プロセッサ401は、セルフ登録管理領域W1から連携フラグFを検出したか否かを判断する。携帯情報端末400がセルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携する設定になっていない場合、連携フラグFは検出されない。この場合、プロセッサ401は、Act111にて“NO”と判断し、Act6の処理に進む。すなわちプロセッサ401は、セルフ登録管理領域P2から取得したセルフ登録IDと、端末IDと、連携フラグFが示す情報と、を含む開始コマンドを無線送信する。
これに対し、携帯情報端末400がセルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携する設定になっている場合には、連携フラグFが検出される。この場合、プロセッサ401は、Act111にて“YES”と判断し、Act112の処理に進む。
Act112では、プロセッサ401は、セルフ登録管理領域P2から電子レシートIDを検出する。そして、電子レシートIDを検出した後、プロセッサ401は、Act6の処理に進む。すなわちプロセッサ401は、セルフ登録管理領域P2から取得したセルフ登録IDと、端末IDと、電子レシートIDと、連携フラグFが示す情報と、を含む開始コマンドを無線送信する。このAct6の処理以降は、第1の実施形態と同一である。
さて、開始コマンドを受信した支援サーバ50は、第1の実施形態と同様に、図11の流れ図に示す手順の情報処理を実行する。ただし第2の実施形態では、Act23の処理の一部が第1の実施形態と異なる。すなわち第1の実施形態では、プロセッサ501は、Act23として、受信した開始コマンドに含まれるセルフ登録IDと、端末IDと、連携フラグFが示す情報と、Act22の処理で取得した店舗情報とから商品取引ファイル510を作成した。第2の実施形態でも、開始コマンドに含まれる情報が、セルフ登録IDと、端末IDと、連携フラグFが示す情報との場合には、プロセッサ501は、Act23として、商品取引ファイル510を作成する。
しかしながら、開始コマンドには、セルフ登録IDと、端末IDと、連携フラグFが示す情報とに加えて、電子レシートIDが含まれる場合がある。その場合、プロセッサ501は、Act23として、商品取引ファイル510-2を作成する。すなわちプロセッサ501は、受信した開始コマンドに含まれるセルフ登録IDと、端末IDと、電子レシートIDと、連携フラグFが示す情報と、Act22の処理で取得した店舗情報とから商品取引ファイル510を作成する(蓄積手段)。
また、要求コマンドを受信したPOS装置10,20のプロセッサ101は、第1の実施形態と同様に、図12の流れ図に示す手順の情報処理を実行する。ただし、Act50において、プロセッサ101は、電子レシートのデータに、端末IDとともに商品取引ファイル510-2に含まれる電子レシートIDを付す。セルフ登録IDは付さない。プロセッサ101は、電子レシートIDと端末IDとが関連付けられた電子レシートのデータを電子レシートサーバ80宛に送信する(第2の送信手段)。
電子レシートのデータを受信した電子レシートサーバ80のプロセッサ801は、第1の実施形態と同様に、図13の流れ図に示す手順の情報処理を実行する。ただし、電子レシートのデータに関連付けられるIDは電子レシートIDなので、Act63の処理では必ず“NO”と判定される。したがって、Act64の処理は実行されない。すなわち第2の実施形態では、電子レシートサーバ80が有した連携テーブル820は不要となる。
このような構成の第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、消費者4及びキャッシャ3の手間が増えることもなく、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させることができる。そして、その連携した商取引については、セルフ登録を行った携帯情報端末400の端末IDを検索用のキーとして、電子レシートサーバ80から電子レシートを検索することができる。
また、第2の実施形態によれば、電子レシートサーバ80は既存のものをそのまま利用できる利点がある。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について、図23,図24を用いて説明する。なお、図23,図24において、第1の実施形態と共通する部分には同一符号を付し、その詳しい説明は省略する。
図23は、第3の実施形態におけるPOS装置10-3,20-3の要部構成を示すブロック図である。POS装置10-3,20-3がPOS装置10,20と異なる点は、連携テーブル領域W7を補助記憶デバイス103に形成した点である。この連携テーブル領域W7は、図9に示すデータ構造の連携テーブル820を格納する領域である。
第1の実施形態では、電子レシートサーバ80が連携テーブル820を備えた。第3の実施形態では、POS装置10-3,20-3が連携テーブル820を備える。電子レシートサーバ80は、連携テーブル820を備えない。
図24は、POS装置10,20のプロセッサ101が、制御プログラムに従って後述する要求コマンドを受信したときに実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。なお、携帯情報端末400のプロセッサ401がセルフ登録端末プログラムP1に従って実行する情報処理の手順(図10を参照)と、支援サーバ50のプロセッサ501がセルフ登録サーバプログラムP3に従って実行する情報処理の手順(図11を参照)とは、第1の実施形態と同一であるので、ここでの説明は省略する。
図24に示すように、第3の実施形態は、Act47の判定処理にて“YES”と判定された場合に、Act121の処理を行ってからAct48の処理に進む点が、第1の実施形態と異なる。
すなわち、支援サーバ50から送られてきた商品取引ファイル510に含まれる連携フラグFを調べた結果、“1”にセットされている場合(Act47にてYES)、プロセッサ101は、連携テーブル820を検索する。そしてプロセッサ101は、セルフ登録IDを、そのセルフ登録IDに関連付けされて連携テーブル820に設定されている電子レシートIDに変換する(Act121:変換手段)。その後、プロセッサ101は、レシートの印字データを電子化して電子レシートを作成する(Act48)。なお、Act121とAct48との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。
このように、第3の実施形態においては、POS装置10-3,20-3が連携テーブル820を備える。そして、支援サーバ50から送られてきた商品取引ファイル510に含まれる連携フラグFが“1”にセットされている場合、POS装置10-3,20-3は、そのセルフ登録IDを電子レシートIDに変換する。そしてPOS装置10-3,20-3は、商品取引ファイル510に蓄積された商品販売データを基に作成した電子レシートに電子レシートIDを関連付けて電子レシートサーバ80に送信する。
したがって、第3の実施形態においても、消費者4及びキャッシャ3の手間が増えることもなく、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させることができる。そして、その連携した商取引については、セルフ登録を行った携帯情報端末400の端末IDを検索用のキーとして、電子レシートサーバ80から電子レシートを検索することができる。しかも、電子レシートサーバ80に対しては電子レシートIDが関連付けられた電子レシートが送信されるので、電子レシートサーバ80は、既存のものをそのまま利用できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば前記実施形態では、携帯情報端末400のプロセッサ401は、図10に示すAct11の処理において、バーコードのデータにセルフ登録IDを付加して無線送信する。このAct11の処理において、プロセッサ401は、バーコードのデータにセルフ登録IDと端末IDとを付加して無線送信してもよい。
また前記実施形態では、携帯情報端末400のプロセッサ401は、図14に示すAct78の処理において、タッチパネル404にIDの選択画面を表示した。すなわち前記実施形態では、電子レシートを検索するための鍵(キー)を電子レシートIDと端末IDの2種類とした。他の実施形態としては、電子レシートを検索するための鍵(キー)を端末IDだけに限定してもよい。すなわち、携帯情報端末400から検索できる電子レシートのデータは、その携帯情報端末400にてセルフ登録された商取引のものだけに限定してもよい。この場合、Act76の処理において、閲覧アイコンB2の入力を受け付けた場合(Act76にてYES)、プロセッサ401は、端末IDを含む閲覧要求コマンドを電子レシートサーバ80に送信することとなる(Act82)。
また、前記実施形態では、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携するか否かは、消費者4が任意に設定できるとした。他の実施形態としては、セルフ登録システムと電子レシートシステムとの連携は必須とすることが考えられる。この場合、連携フラグFは不要となる。また、POS装置10,20のプロセッサ101は、図12のAct47の処理が省略される。また、前記実施形態では、レシートを紙レシートとして受け取るか電子レシートとして受け取るかを、消費者4が選択できるとした。他の実施形態としては、紙レシートをなくし、レシートはすべて電子レシートとすることが考えられる。この場合、図12のAct47,49,51の処理が省略される。
以上の観点から、第2の送信手段は、決済される商取引の商品販売データ(商品データ)にセルフ登録ID及び端末IDが関連付けられているとき、すなわち、商品データの入力が携帯情報端末400によるセルフ登録によるものであるとき、電子レシートに当該セルフ登録ID及び端末IDを関連付けて電子レシートサーバ80に送信する手段であればよい。
また、前記実施形態では、携帯情報端末400による商品データの入力を、消費者4が自ら行うセルフ登録を例示したが、必ずしもセルフ登録に限定されるものではない。例えば消費者4とともに店員が同行し、店員が携帯情報端末400を操作して、消費者が買い上げる商品のデータを入力してもよい。
また前記実施形態では、決済対象のPOS装置10,20を決定するために、消費者4がPOS装置10,20に付されたバーコード7をカメラユニット405で撮影した。携帯情報端末400がNFC(Near Field Communication)リーダを有しているならば、バーコード7の代わりにNFCタグをPOS装置10,20に付し、NFCリーダでNFCタグからPOSIDを読み取ることで、決済対象のPOS装置10,20を決定してもよい。
また、前記第1の実施形態では、電子レシートサーバ80のプロセッサ801が実行する情報処理手順のAct64の処理において、連携テーブル820を参照して、セルフ登録IDを電子レシートIDに変換した。この処理は、必ずしもIDを変換しなくてもよい。プロセッサ801は、セルフ登録IDに関連付けされて連携テーブル820に設定されている電子レシートIDを抽出するだけでもよい。すなわちプロセッサ801は、Act65の処理において、抽出した電子レシートIDと電子レシートのデータとを含む電子レシートファイル810を作成し、電子レシート領域W5に保存してもよい。
同様に、第3の実施形態では、POS装置10,20のプロセッサ101が実行する情報処理手順のAct121の処理において、連携テーブル820を参照して、セルフ登録IDを電子レシートIDに変換した。この処理に関しても、プロセッサ101は、セルフ登録IDに関連付けされて連携テーブル820に設定されている電子レシートIDを抽出する。そしてプロセッサ101は、Act50の処理において、抽出した電子レシートID及び端末IDを電子レシートのデータに関連付けて、電子レシートサーバ80宛に送信してもよい。
また、前記実施形態では、小売店舗100に店舗サーバ40と支援サーバ50とを設けた。この点については、1つのサーバで、店舗サーバ40及び支援サーバ50の機能を併せ持つことも可能である。また携帯情報端末400は、必ずしも消費者4が携帯しなくてもよい。例えばショッピングカートに取り付けられた情報端末を、携帯情報端末400の代わりに用いてもよい。
また、前記実施形態では、電子レシートサーバ80が、電子レシートファイル810に、電子レシートID及び端末IDと関連付けて電子レシートデータを保存した。他の実施形態としては、電子レシートサーバ80が、電子レシートファイル810に、端末IDと関連付けて電子レシートデータを保存してもよい。すなわち、電子レシートIDと関連付けて電子レシートデータを保存しなくてもよい。この場合、電子レシートシステムを利用する消費者4は、携帯情報端末400の端末IDを利用して、電子レシートのデータを抽出することとなる。すなわち第1の送信手段は、携帯情報端末400から入力されたデータで決定される決済対象のPOS装置10,20に対し、商品取引ファイル510に蓄積された商品データを端末ID(第1のID)とともに送信する。第2の送信手段は、商品データに端末ID(第1のID)が関連付けられているとき、電子レシートに、当該第1のIDを関連付けて電子レシートサーバ80に送信する。保存手段は、POS装置10,20から受け取った電子レシートに第1のIDが関連付けられているとき、当該第1のIDに関連付けて電子レシートを保存する。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。