JP6230079B1 - 次亜塩素酸水溶液の製造又は調製方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
Description
次亜塩素酸水溶液の製造又は調製方法であって、
次亜塩素酸イオンを含む水溶液を供給する原液供給工程と、
フィルターにマイナスの電荷を付与する帯電工程と、
電荷を付与された前記フィルターに前記水溶液を通過させるろ過工程と
を有することを特徴とする、次亜塩素酸水溶液の製造又は調製方法である。
本発明(2)は、
前記帯電工程として、圧電素子又はコイルによる片側昇圧工程を含む、前記発明(1)の次亜塩素酸水溶液の製造又は調製方法である。
本発明(3)は、
前記原液供給工程が、水系媒体に次亜塩素酸塩を溶解する工程を含む、前記発明(1)又は(2)の次亜塩素酸水溶液の製造又は調製方法である。
本発明(4)は、
次亜塩素酸水溶液の製造又は調製装置であって、
次亜塩素酸イオンを含む水溶液を供給可能な原液供給手段と、
前記原液供給手段から供給された前記水溶液が通過可能なフィルターに対してマイナスの電荷を付与可能な帯電手段と
を有することを特徴とする、次亜塩素酸水溶液の製造又は調製装置である。
本発明(5)は、
前記帯電手段として、圧電素子又はコイルによる片側昇圧手段を含む、前記発明(4)の次亜塩素酸水溶液の製造又は調製装置である。
本発明(6)は、
前記原液供給手段として、水系媒体に次亜塩素酸塩を溶解させるための槽を備える、前記発明(4)又は(5)の次亜塩素酸水溶液の製造又は調製装置である。
本発明に係る次亜塩素酸水溶液の製造装置として、図1に示す装置10を一例に説明する。なお、以下は本発明の主要な構成の一例を説明するものであり、詳細な電気的構成やその他の装置構成等に関しては何ら限定されず、従来公知の構成を適宜適用可能である。
原液供給部11は、後述するろ過部12に原液を供給可能であれば特に限定されないが、典型的には、原液を貯留可能なタンクと、ろ過部12への原液の送出(送出速度の調整)を行うポンプと、を有する。なお、流路全体の高低差を利用する等して製造装置10内を水溶液(原液及び次亜塩素酸水溶液)が移動可能である場合には、ポンプ等の動力は不要な場合もある。
ろ過部12は、流路内にフィルター12aを備える。ろ過部12の上流側(原液供給部11)から原液が流入し、マイナスに帯電したフィルター12aによって金属イオンが除去される。ろ過部12を通過することで得られた次亜塩素酸水溶液は、ろ過部12の下流側から流出し、典型的には、適宜の貯留部(タンク等)に貯留される。
フィルター12aとしては、帯電可能な材料であれば何ら限定されず、無機材料であっても有機材料であってもよい。具体的には、金属材料、セラミックス、炭素材料、樹脂材料等を利用可能であるが、溶解物や砕片等による系内への影響を少なくするという観点からは、樹脂材料(例えば、アクリル材料、ウレタン材料、ABS材料等)であることが好適である。
フィルター12aの一端と電気的に接続された片側昇圧部13により、フィルター12aに対する片側昇圧を行う。より詳細には、例えば、直流電源のマイナス側を圧電素子等により昇圧してマイナス高電圧を得て、当該マイナス高電圧をフィルターに印加する手段である。
次に、上述した装置を用いた、次亜塩素酸水溶液の製造方法を詳述する。
原液供給工程は、後述するろ過工程まで原液(原料)を供給する工程である。
帯電工程は、前述した片側昇圧手段(片側昇圧部13)により、フィルター12aをマイナスに帯電させる工程である。具体的には、例えば、フィルター12aを−昇圧させる工程である。
ろ過工程は、マイナスの電荷を付与されたフィルター12aに前記水溶液を通過させることで、原液中の金属イオンを除去する工程である。
次に、上述の装置及び方法にて得られた次亜塩素酸水溶液の性質及び用途について説明する。
本発明に係る次亜塩素酸水溶液は、例えば、液中の金属イオン(例えば、カリウムイオン、カルシウムイオン、ナトリウムイオン)濃度が1000ppm以下である。更には、液中の次亜塩素酸イオン濃度が、100ppm以上であり、且つ、前記金属イオン濃度の5倍以上とすることが可能である。また、本発明に係る次亜塩素酸水溶液は、pHが4.0〜6.5とすることも可能である。
本発明に係る次亜塩素酸水溶液は、長期に亘り、安定した有効塩素濃度を保つため、紙業及び繊維業等における漂白用、プール用、上下水道用、家庭用等の消毒・殺菌用、等のあらゆる用途に好適に使用可能である。更には、本発明に係る次亜塩素酸水溶液は、衛生用(例えば、手洗い用)等として特に好適に使用可能である。
<<原料液>>
常温常圧下にて、含有量が12000ppmとなるように次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を純水に溶解させて、原料液を調整した。
次に、上述の原料液を下記条件にてろ過した。
・フィルター:目が0.01μ以下
・昇圧条件:直流電源/−昇圧状態
・送液速度:1〜4L/min
・電源装置として圧電素子を用いて、−5000V以上となるように設定した。
得られた次亜塩素酸水溶液の性状を以下に示す。
HClO濃度:10000ppm以上
Na濃度:1000ppm以下
pH:3.5〜4.0
次に、得られた次亜塩素酸水溶液の長期安定性を評価した。
Claims (4)
- 次亜塩素酸水溶液の製造又は調製方法であって、
次亜塩素酸イオンを含む水溶液を供給する原液供給工程と、
フィルターにマイナスの電荷を付与する帯電工程と、
電荷を付与された前記フィルターに前記水溶液を通過させるろ過工程と
を有し、
前記帯電工程として、圧電素子又はコイルによる片側昇圧工程を含む
ことを特徴とする、次亜塩素酸水溶液の製造又は調製方法。 - 前記原液供給工程が、水系媒体に次亜塩素酸塩を溶解する工程を含む、請求項1に記載の次亜塩素酸水溶液の製造又は調製方法。
- 次亜塩素酸水溶液の製造又は調製装置であって、
次亜塩素酸イオンを含む水溶液を供給可能な原液供給手段と、
前記原液供給手段から供給された前記水溶液が通過可能なフィルターに対してマイナスの電荷を付与可能な帯電手段と
を有し、
前記帯電手段として、圧電素子又はコイルによる片側昇圧手段を含む
ことを特徴とする、次亜塩素酸水溶液の製造又は調製装置。 - 前記原液供給手段として、水系媒体に次亜塩素酸塩を溶解させるための槽を備える、請求項3に記載の次亜塩素酸水溶液の製造又は調製装置。
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