JP6229298B2 - 卵管アクセスカテーテル及び卵管内視装置 - Google Patents

卵管アクセスカテーテル及び卵管内視装置 Download PDF

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Description

本発明は、卵管アクセスカテーテル及び卵管内視装置に関する。
従来、特許文献1によれば、卵管鏡による卵管内部の撮像は、アクセスカテーテルを子宮鏡のチャネルを通して卵管に導入し、アクセスカテーテルを通して卵管鏡を卵管に挿入して行われている。
特表平10−500034号公報
しかし、特許文献1に記載の発明にあっては、卵管鏡のみならずアクセスカテーテルをも卵管に挿入しているため、アクセスカテーテルの外径を卵管に挿入可能な細径にしなければならず、卵管鏡の外径はさらに細径にする必要があるから、アクセスカテーテル及び卵管鏡の製造が困難であり、高機能化、高画質化等の性能向上や低コスト化が制限される。
アクセスカテーテルの内径が小さいため、これを通して水や薬液等の液体を輸注する場合、高い輸注圧が必要となり、シリンジポンプ等の動力を有した輸液機器の必要性が高くなる。
また、アクセスカテーテルを通して卵管に水や薬液等の液体を輸注すると、卵管口が閉塞されてないため、その水や薬液等の液体が卵管口から外(子宮内)へ漏れ出すおそれがある。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、卵管鏡等を導くための卵管への確実な導入路を構成でき、卵管に挿入可能な径に対して大径化が可能、従って、内径を大きく確保することが可能で、輸注圧を軽減でき、さらに卵管口を閉塞して卵管口からの漏れ出しを防止ししつつ卵管内へ輸液することができる卵管アクセスカテーテルを提供すること、同卵管アクセスカテーテルに挿通される卵管鏡を備えた製造性良好な卵管内視装置を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、子宮内に挿入され、長尺で可撓のチューブ体と、前記チューブ体の一方の先端に構成され、卵管口に係止するための先端部と、前記チューブ体を通り、前記先端部側の先端面に開口する導入路を有し、前記先端部を卵管口に係止することによって、前記導入路を卵管に接続して使用される卵管アクセスカテーテルであって、
前記先端部は、卵管口に係止するための先端外周面を有し、奥ほど狭小なる卵管口の内周面に前記先端外周面が密着当接するように、外径が前記先端面まで先端ほど小径なるテーパー状に構成されていることを特徴とする卵管アクセスカテーテルである。
請求項2記載の発明は、前記先端部の径方向の範囲の少なくとも一部は、前記チューブ体の外径より中心軸側にある請求項1に記載の卵管アクセスカテーテルである。
請求項記載の発明は、前記先端外周面は、前記チューブ体の先端部に設けられる透明フードにより形成される請求項1又は請求項2に記載の卵管アクセスカテーテルである。
請求項記載の発明は、前記透明フードの屈折率が1.2から1.5である請求項に記載の卵管アクセスカテーテルである。
請求項記載の発明は、前記チューブ体は、前記導入路を構成するルーメンを含めた複数のルーメンが形成されたマルチルーメンチューブである請求項1から請求項のうちいずれか一に記載の卵管アクセスカテーテルである。
請求項記載の発明は、操作可能な屈曲機能を備える請求項1から請求項のうちいずれか一に記載の卵管アクセスカテーテルである。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のうちいずれか一に記載の卵管アクセスカテーテルと、前記導入路に挿通されその先端開口から延出し卵管に挿入可能な卵管鏡と、を備える卵管内視装置である。
本発明の卵管アクセスカテーテルによれば、先端部は、卵管口に係止するための先端外周面を有し、奥ほど狭小なる卵管口の内周面に先端外周面が密着当接するように、外径が前記先端面まで先端ほど小径なるテーパー状に構成されているから、卵管鏡等を導くための卵管への確実な導入路を構成でき、卵管に挿入可能な径に対して大径化が可能、従って、内径を大きく確保することが可能である。
そのため、内径を大きく確保することで輸注圧を軽減でき、さらに卵管口を閉塞して卵管口からの漏れ出しを防止ししつつ卵管内へ輸液することができる。
また、卵管に挿入可能な径に対して大径に構成できるから、体外から操作可能な屈曲機能や、体外から膨張収縮操作が可能なバルーンなどの高機能化も容易である。操作可能な屈曲機能を有していれば、子宮鏡のチャネルを通して卵管口にアクセスする必要が無く、子宮鏡のチャネルに挿通可能な外径に拘束されることもない。
以上の卵管アクセスカテーテルに挿通される卵管鏡を備えた卵管内視装置によれば、卵管鏡の外径は、卵管に挿入可能なカテーテルの内径に制限されることなく比較的大径に構成することが許されるから製造性が良好であり、高性能化、低コスト化等も容易である。
本発明の第1実施形態に係る卵管内視装置の先端部断面図である。 図(a)は本発明の卵管アクセスカテーテルの実施形態に適用されるマルチルーメンチューブの先端部断面図、図(b)は同マルチルーメンチューブの屈曲状態の先端部断面図及び圧力制御手段(シリンジ)の模式図である。 本発明の実施形態に係る卵管内視装置の使用状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る卵管内視装置の先端部断面図である。 本発明の第3実施形態に係る卵管内視装置の先端部断面図である。
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態につき図1から図3を参照して説明する。本実施形態の卵管内視装置は、マルチルーメンチューブ10を主体とする卵管アクセスカテーテルC1と、その導入路11に挿通されその先端開口から延出し卵管に挿入可能な卵管鏡30とを備える。但し、卵管アクセスカテーテルC1と、卵管鏡30とはそれぞれ単独で用いることも可能である。
マルチルーメンチューブ10は樹脂製で、子宮内に挿入可能な長尺で可撓のチューブ体である。軸AXはマルチルーメンチューブ10の中心軸である。マルチルーメンチューブ10は、卵管に挿入可能な径に対して大径である。
マルチルーメンチューブ10は、第1ルーメン(導入路)11と、第2ルーメン12とを有する。
第1ルーメン11は、卵管内への注液路として、また卵管内からの排液路として用いられたり、卵管鏡30等の医療機器や鉗子等の医療器具の体内挿入部を挿通する導入路として用いられたりする。
一方、第2ルーメン12は、マルチルーメンチューブ10を屈曲させるための構造である。第2ルーメン12は、第1ルーメン11の周囲の肉部に通っており、中心軸AXから径方向に離れた位置に通っている。マルチルーメンチューブ10を屈曲しやすくするために、第2ルーメン12は、できるだけマルチルーメンチューブ10の外周面に近い位置に形成される。
第1ルーメン11はマルチルーメンチューブ10の先端面13に開口する。第2ルーメン12の先端は封止されている。マルチルーメンチューブ10の基端側の図示を省略しているが、第1ルーメン11及び第2ルーメン12の基端側はマルチルーメンチューブ10の基端部で開口している。
第2ルーメン12の基端側開口には図2(b)に示す圧力制御手段としての2つのシリンジ1,2が接続されている。シリンジ1から空気等の気体1aが第2ルーメン12に圧入される。シリンジ2から生理食塩水等の液体2aが第2ルーメン12に圧入される。
図1及び図2(a)に示すように第2ルーメン12は、小径部12aと大径部12bとを有する。図2(a)及び(b)に示す軸方向範囲Aにおいて大きく屈曲させるために、軸方向範囲Aに大径部12bが設けられている。大径部12bは、1つで構成してもよいし複数で構成してもよいが、大きく屈曲させたい部位に集中して配置する。また、より屈曲しやすいようにマルチルーメンチューブ10は、大径部12bの外周側の肉厚t1が大径部12bの内周側の肉厚t2より薄肉に形成されている。これにより外周ほど伸び易くなりマルチルーメンチューブ10を屈曲させやすくなる。
シリンジ1,2が流体1a,2aを送出する方向に操作されると、その操作量に応じて第2ルーメン12の内圧が高まって第2ルーメン12が膨張する。第2ルーメン12は径方向にも膨張するが軸AX方向にも膨張するので、第2ルーメン12側を伸張側としてマルチルーメンチューブ10が図2(b)に示すように屈曲する。特に大径部12bの外周側薄肉部(図2(a)で肉厚t1の部分)が顕著に膨張し、軸方向範囲Aより先端側の第2ルーメン12が通っていない範囲や、軸方向範囲Aより基端側の小径部12aのみが通っている範囲に対して、大径部12bが配置された軸方向範囲Aで大きく屈曲可能である。1つの大径部12bの屈曲角度が僅かであっても、総屈曲角度は大径部12bの数に比例して大きくなる。
第2ルーメン12をマルチルーメンチューブ10の周方向に沿って異なる位置に複数設けることで、マルチルーメンチューブ10を軸AX回りに回動させなくても屈曲方向の自由度を増すことができる。これに対し第2ルーメン12を1つとすることで、マルチルーメンチューブ10を簡素に構成でき、屈曲の操作や操作機構の複雑化を避けられる。後者の場合、屈曲させたい方向を変えるには、マルチルーメンチューブ10を軸AX回りに回動させる。
気体1aとしては、空気のほか二酸化炭素を適用できる。
膨張用流体を第2ルーメン12に充填する際には、第2ルーメン12内の空気を抜かなければならない。そのために、先端部の外周側薄肉部12cを、近時良く利用されている気体を通すが液体を通さない防水透湿性素材によって構成することが有効である。
以上のように構成されることで、卵管アクセスカテーテルC1は、操作可能な屈曲機能を備える。なお、卵管アクセスカテーテルの操作可能な屈曲機能は、以上の具体的構成に拘泥されるものではなく、子宮内への挿入を阻害しない限りどのような構造、原理のものを適用しても良い。
さらに卵管アクセスカテーテルC1は、マルチルーメンチューブ10の先端部に冠着される透明フード40と、マルチルーメンチューブ10の先端部に外嵌された金属パイプ50とを備える。金属パイプ50は、超音波診断機によりマルチルーメンチューブ10先端部を検出可能とするための金属部材である。
透明フード40は、テーパー状の先端外周面41aを形成する先端部41と、マルチルーメンチューブ10先端部に外嵌された円筒状の後端部42とからなる。
透明フード40の先端部41の内部には貫通孔41bが軸AX方向に形成されている。本実施形態では、第1ルーメン11に貫通孔41bが連接されることで、第1ルーメン11及び貫通孔41bにより卵管への導入路の全体が構成される。
透明フード40が付けられることで、卵管アクセスカテーテルC1の先端部において導入路(11+41b)の周りに、外径が先端ほど小径なる先端外周面41aが周設されている。
先端外周面41aが周設される径方向の範囲RAの一部RBは、マルチルーメンチューブ10の外径RCより中心軸AX側にある。
卵管鏡30は、第1ルーメン11に挿通可能な細径チューブ28を外装体として、細径チューブ28内に対物レンズ21、鏡枠22、間隔管23及び照明用光ファイバー27が内挿されて構成されている。
チューブ28の先端部に対物レンズ21を内包した金属若しくは樹脂製の鏡枠22が内挿され、対物レンズ21に間隔管23を介してイメージファイバー24が突き当てられ、必要箇所が接着剤により固定されてなる。
卵管鏡30をマルチルーメンチューブ10に対して動かし、第1ルーメン11及び貫通孔41bからなる導入路の先端開口、すなわち、貫通孔41bの先端側開口から延出させることができる。
図3に示すように本実施形態の卵管内視装置を用いて卵管内を観察、撮像することができる。
それには、超音波診断機を用いて金属パイプ50を検出することで卵管アクセスカテーテルC1の先端部の子宮60内における位置を確認しつつ、適宜卵管アクセスカテーテルC1の屈曲操作や回動操作を実行し、適宜卵管鏡30の取得画像でも確認して、卵管アクセスカテーテルC1の先端を目標の卵管口62近傍でこれに対向するように導き、さらに卵管61に向って前進させて透明フード40を卵管口62に押し当てる。これにより、先端外周面41aを卵管口62の奥ほど狭小なる内周面に密着当接して卵管口62を閉塞するとともに導入路(11+41b)を卵管61に接続した状態で、卵管アクセスカテーテルC1の先端部は卵管口62に係止される。
このように卵管アクセスカテーテルC1の先端部が卵管口62に係止された状態で、卵管鏡30を導入路(11+41b)から先端方向へ延出させて卵管61内に挿入し内部を観察、撮像する。
超音波診断機の検出対象となる金属部材は、本実施形態では金属パイプ50とするが、他の構成に置き換えて実施してもよい。例えば、マルチルーメンチューブ10の先端部の内部若しくは内周部や、透明フード40の内部若しくは内周部、マルチルーメンチューブ10の先端面と透明フード40との間などに、超音波診断機の検出対象となる金属部材を設置してもよい。
金属パイプ50等の超音波診断機の検出対象となる金属部材の素材は、白金又は白金イリジウム等の超音波を反射しやすいものが望ましく、コストの観点からSUS304等のステンレス鋼が現実的である。
マルチルーメンチューブ10には、第2ルーメン12の先端部を含んだ先端部分より基端側に金属製のコイル26が外装されている。コイル26は平コイルであり、コイル26の内周部にマルチルーメンチューブ10の外周部が固着した構造となっている。コイル26の素材はステンレス鋼又はタングステン鋼が考えられるが、コストの観点からSUS304等のステンレス鋼が現実的である。またマルチルーメンチューブ10の素材としては、PTFE,PFA等のテフロン(登録商標)系材料やナイロン等の熱可塑性材料が適用可能であるが、耐熱性に優れるPTFEが望ましい。
コイル26とマルチルーメンチューブ10の固着方法は、コイル26の内径より大きな外径を有するマルチルーメンチューブ10を長手方向に延伸させてコイル26の内径より小さくなるまで塑性変形させた状態でコイル26に挿入した後、加熱しマルチルーメンチューブ10Aを膨張させることによりコイル26と密着させる方法によることが望ましい。
マルチルーメンチューブ10の先端部分はコイル26より突き出しており、この突き出し部が操作により屈曲する部分となる。そのため、軸方向範囲Aをコイル26より突き出した範囲に配置する。マルチルーメンチューブ10は圧力制御手段(シリンジ1,2)により、先端部分の第2ルーメン12が配置された軸方向範囲Aでコイル26が外装された基端側に対して大きく屈曲可能である。
上述のように屈曲方向の変更などのために、マルチルーメンチューブ10を軸AX回りに回動させる際に、マルチルーメンチューブ10単体の剛性が不足していてもコイル26により補剛されているので、基端部の回動操作に対する先端部の追従性が向上する。
図3に示したように、先端外周面41aを卵管口62の奥ほど狭小なる内周面に密着当接して卵管口62を閉塞するとともに導入路(11+41b)を卵管61に接続した状態で、卵管アクセスカテーテルC1の先端部は卵管口62に係止される。
したがって、卵管アクセスカテーテルC1の導入路(11+41b)により、卵管鏡等を導くための卵管への確実な導入路を構成できる。
また、卵管アクセスカテーテルC1は、その先端部が卵管口62を閉塞するようにして卵管口62に係止され、卵管61には挿入されないので、卵管61に挿入可能な径に対して大径化が可能、従って、内径を大きく確保することが可能である。
先端外周面41aが周設される径方向の範囲RAの一部RBは、マルチルーメンチューブ10の外径RCより中心軸AX側にあるから、先端外周面41aの先端最小径をマルチルーメンチューブ10の外径RCより小さくすることができる。そのため、マルチルーメンチューブ10としてより大径なものを選択しても、これに影響されることなく先端外周面41aの先端径を小さく維持することができ、卵管アクセスカテーテルC1の先端部を卵管口62へ確実に挿し込み、安定的に係止することができ、先端外周面41aが卵管口62の比較的奥まで入り込んで密着するから、確実に卵管口62を閉塞することができる。マルチルーメンチューブ10としてより大径なものを選択することで、第2ルーメン12による屈曲機能の作り込みなどが容易である。
卵管アクセスカテーテルC1の先端部が卵管口62に接続されれば、第1ルーメン11を通して水や薬液等の液体を卵管61に輸注することができる。卵管アクセスカテーテルC1が卵管61に挿入されないため、第1ルーメン11の内径を大きく確保することができる。第1ルーメン11の内径を大きく確保することで輸注圧を軽減できる。第1ルーメン11を通して輸注しても、卵管口62がマルチルーメンチューブ10の先端部で閉塞しているから卵管口62からの漏れ出しを防止ししつつ卵管61内へ輸液することができる。第1ルーメン11を通した輸液(卵管61への輸注、卵管61からの排液を含む)は、第1ルーメン11に卵管鏡30その他の挿入具を挿入せずに行うことは勿論可能であるととともに、第1ルーメン11の内径を大きく確保することができるために十分な隙間を確保して、第1ルーメン11に卵管鏡30その他の挿入具を挿入した状態で行うことも可能にすることが容易である。
卵管アクセスカテーテルC1は、上述したように操作可能な屈曲機能を有しているため、子宮鏡のチャネルに通して子宮鏡の操作可能な屈曲機能によって導かれることで卵管口にアクセスする必要が無く、図3にも示したように単独で子宮60に挿入され自らの操作可能な屈曲機能によって卵管口62にアクセスすることができる。したがって、卵管アクセスカテーテルC1は、子宮鏡のチャネルに挿通可能な外径に拘束されることもなく、より大径に構成することが可能である。また、子宮鏡の使用が必須でないので、診断コストの削減が可能である。
以上のように第1ルーメン11の内径を大きく確保できるから、これに挿入される卵管鏡の外径は、卵管に挿入可能な範囲で構成すればよい。卵管に挿入されるカテーテル内に卵管鏡を挿入するとなると、卵管鏡の外径はカテーテルの肉厚分だけさらに小径にしなければならない。しかし、本実施形態の卵管アクセスカテーテルC1は卵管に挿入されないので、そのような制限を卵管鏡の外径に加える要因とならない。
すなわち、本実施形態の卵管アクセスカテーテルC1に組み合わされる卵管鏡は、卵管に挿入可能なカテーテルの内径に制限されることなく比較的大径に構成することが許されるから製造性が良好であり、高性能化、低コスト化等も容易である。
透明フード40は、屈折率が1.2から1.5の樹脂材料製である。透明フード40の屈折率を1.2から1.5とすることで、水の屈折率1.333に近くなり、透明フード40と水との境界面での光の屈折が僅かとなる。そのため、卵管鏡30により透明フード40を介して外界を撮像した画像の歪みを抑えられ、卵管鏡30を卵管アクセスカテーテルC1内に収納して透明フード40がその視野内に入る状態においても良好な観察が可能である。
したがって、卵管鏡30を卵管アクセスカテーテルC1内に収納して透明フード40がその視野内に入る状態においても、卵管鏡30による撮像画像を観察しつつ、卵管アクセスカテーテルC1を屈曲操作し、卵管アクセスカテーテルC1の先端部を卵管口62に近接させることが容易であり、また卵管鏡30を広視野角にすることに支障がない。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態につき図4を参照して説明する。本実施形態の卵管内視装置は、上記第1実施形態の卵管内視装置に対し、透明フードの形状を球状に変更したものであり、その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
本実施形態における卵管アクセスカテーテルをC2、透明フードを70とする。その他、上記第1実施形態と同様の要素は同様の符号を付し説明を省略する。
透明フード70は、マルチルーメンチューブ10の先端部に外嵌され、球状の外形を有し、先端外周面71が球面状である。後端側外周面72も先端外周面71と共通球面を構成する球面状である。また、透明フード70には、マルチルーメンチューブ10の先端部が嵌入される穴部74に続いて貫通孔73が軸AX方向に形成されている。超音波診断機の検出対象となる金属パイプ50を穴部74に嵌め込んだ。
本実施形態では、第1ルーメン11に貫通孔73が連接されることで、第1ルーメン11及び貫通孔73により卵管への導入路の全体が構成される。
透明フード70が付けられることで、卵管アクセスカテーテルC2の先端部において導入路(11+73)の周りに、外径が先端ほど小径なる先端外周面71が周設されている。
先端外周面71が周設される径方向の範囲RAの一部RBは、マルチルーメンチューブ10の外径RCより中心軸AX側にある。
以上の構成により、上記第1実施形態と同様に、先端外周面71を卵管口62の奥ほど狭小なる内周面に密着当接して卵管口62を閉塞するとともに導入路(11+71)を卵管61に接続した状態で、卵管アクセスカテーテルC2の先端部は卵管口62に係止され、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、透明フード70の後端側外周面72が球状に形成されているから、生体組織を傷つけることなく卵管アクセスカテーテルC2を後退させることが容易であり、透明フード70の直径を比較的大きく設計することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態につき図5を参照して説明する。本実施形態の卵管内視装置は、上記第1実施形態の卵管内視装置に対し、卵管口62に当接させる先端外周面を形成する部材を上記第1実施形態の透明フードから、バルーンに変更したものであり、その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
本実施形態における卵管アクセスカテーテルをC3、バルーンを80とする。その他、上記第1実施形態と同様の要素は同様の符号を付し説明を省略する。
本実施形態におけるマルチルーメンチューブ10Aは、上記第1実施形態と同様の第1ルーメン11及び第2ルーメン12に加え、第3ルーメン14を有する。マルチルーメンチューブ10Aは、子宮内に挿入可能な長尺で可撓のチューブ体であり、卵管に挿入可能な径に対して大径である。
第3ルーメン14は、第1ルーメン11の周囲の肉部に通っており、また中心軸AXから径方向に離れた位置に通っており両端開口である。第3ルーメン14の基端側は図示しないエアポンプに接続され、先端側は図示するようにバルーン80の内部空間に接続されている。
バルーン80は、マルチルーメンチューブ10Aの先端部の外周に設けられており、第3ルーメン14を介した内圧の制御により膨張、収縮する。超音波診断機の検出対象となる金属パイプ50をバルーン80内においてマルチルーメンチューブ10Aの先端部に外嵌した。
バルーン80が膨張することで、マルチルーメンチューブ10Aの先端部において第1ルーメン(導入路)11の周りに、外径が先端ほど小径なる先端外周面81が形成可能にされている。82はバルーン80により形成される後端側外周面である。
本実施形態では、第1ルーメン11により卵管への導入路の全体が構成される。
以上の構成により、上記第1実施形態と同様に、先端外周面81を卵管口62の奥ほど狭小なる内周面に密着当接して卵管口62を閉塞するとともに導入路(11)を卵管61に接続した状態で、卵管アクセスカテーテルC3の先端部は卵管口62に係止され、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。但し、先端外周面81が周設される径方向の範囲RAの全部がマルチルーメンチューブ10Aの外径RCより外側にあるので、先端外周面81が卵管口62の奥ほど狭小なる内周面に密着当接するように、マルチルーメンチューブ10Aの外径を選択する。
また、卵管アクセスカテーテルC3は、バルーン80を収縮させた状態とすることで、子宮内への挿入、引き抜きが容易に行える。
なお、上述した第1実施形態における透明フード40に相当する部分や、第2実施形態における透明フード70に相当する部分をマルチルーメンチューブ10の構成素材によりマルチルーメンチューブ10本体と一体に成形することで、テーパー状の先端外周面41aや球面状の先端外周面71を設けてもよい。この場合、マルチルーメンチューブ10の外径RCとは、マルチルーメンチューブ10本体の外径である。
10 マルチルーメンチューブ
10A マルチルーメンチューブ
11 第1ルーメン
12 第2ルーメン
30 卵管鏡
30 卵管鏡
40 透明フード
41 先端部
41a 先端外周面
42 後端部
50 金属パイプ
60 子宮
61 卵管
62 卵管口
70 透明フード
71 先端外周面
80 バルーン
81 先端外周面
AX 中心軸
C1 卵管アクセスカテーテル
C2 卵管アクセスカテーテル
C3 卵管アクセスカテーテル

Claims (7)

  1. 子宮内に挿入され、長尺で可撓のチューブ体と、前記チューブ体の一方の先端に構成され、卵管口に係止するための先端部と、前記チューブ体を通り、前記先端部側の先端面に開口する導入路を有し、前記先端部を卵管口に係止することによって、前記導入路を卵管に接続して使用される卵管アクセスカテーテルであって、
    前記先端部は、卵管口に係止するための先端外周面を有し、奥ほど狭小なる卵管口の内周面に前記先端外周面が密着当接するように、外径が前記先端面まで先端ほど小径なるテーパー状に構成されていることを特徴とする卵管アクセスカテーテル。
  2. 前記先端部の径方向の範囲の少なくとも一部は、前記チューブ体の外径より中心軸側にある請求項1に記載の卵管アクセスカテーテル。
  3. 前記先端外周面は、前記チューブ体の先端部に設けられる透明フードにより形成される請求項1又は請求項2に記載の卵管アクセスカテーテル。
  4. 前記透明フードの屈折率が1.2から1.5である請求項に記載の卵管アクセスカテーテル。
  5. 前記チューブ体は、前記導入路を構成するルーメンを含めた複数のルーメンが形成されたマルチルーメンチューブである請求項1から請求項のうちいずれか一に記載の卵管アクセスカテーテル。
  6. 操作可能な屈曲機能を備える請求項1から請求項のうちいずれか一に記載の卵管アクセスカテーテル。
  7. 請求項1から請求項のうちいずれか一に記載の卵管アクセスカテーテルと、前記導入路に挿通されその先端開口から延出し卵管に挿入可能な卵管鏡と、を備える卵管内視装置。
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