JP6226979B2 - 摩擦クラッチのトルクリミッタに用いられる絞りユニット、その絞りユニットを備える摩擦クラッチ、及び、その摩擦クラッチを備える自動車 - Google Patents

摩擦クラッチのトルクリミッタに用いられる絞りユニット、その絞りユニットを備える摩擦クラッチ、及び、その摩擦クラッチを備える自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP6226979B2
JP6226979B2 JP2015522021A JP2015522021A JP6226979B2 JP 6226979 B2 JP6226979 B2 JP 6226979B2 JP 2015522021 A JP2015522021 A JP 2015522021A JP 2015522021 A JP2015522021 A JP 2015522021A JP 6226979 B2 JP6226979 B2 JP 6226979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
throttle
inlet
friction clutch
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015522021A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015524542A (ja
Inventor
グラーベンシュテッター ヤン
グラーベンシュテッター ヤン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Schaeffler Technologies AG and Co KG
Original Assignee
Schaeffler Technologies AG and Co KG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Schaeffler Technologies AG and Co KG filed Critical Schaeffler Technologies AG and Co KG
Publication of JP2015524542A publication Critical patent/JP2015524542A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6226979B2 publication Critical patent/JP6226979B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D48/00External control of clutches
    • F16D48/02Control by fluid pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D48/00External control of clutches
    • F16D48/02Control by fluid pressure
    • F16D2048/0215Control by fluid pressure for damping of pulsations within the fluid system

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Details Of Valves (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Description

本発明は、摩擦クラッチのトルクリミッタに用いられる絞りユニットであって、該絞りユニットが、摩擦クラッチの可能な限り迅速な切換を許容するのと同時に過度に迅速な係合によって過剰のトルクが伝達されることを阻止するために調整されている、絞りユニットに関する。
先行技術に基づき、液圧管路が公知である。この公知の液圧管路では、スレーブシリンダに接続された流入部側およびマスタシリンダに接続された流出部側が、切換絞り体を備えている。このような切換絞り体は多数のオリフィスを有している。これらのオリフィスのうちの少なくとも1つが中心に配置されている。スレーブシリンダが係合解除される場合には、作動液が、流出部側を介して多数のオリフィスを通って流入部側に流れ、したがって、スレーブシリンダを操作する。これに対して、スレーブシリンダが係合し、その際、たとえば高い係合速度に基づき、絞り体を介した圧力降下が大きい場合には、絞り体を流出部側から間隔を置いて配置するばねが圧縮され、ひいては、少なくとも1つの中心のオリフィスだけが通流可能となる。これによって、逆流が遅延させられる。この場合、圧力降下に対する抵抗としてのばね力が、絞り体の切換挙動に大きな影響を与えてしまうことが不利である。ばねはその長さと力との間の比において大きな変動を受けることが多い。これによって、先行技術の液圧管路では、感じ取ることができるほどの差が生じてしまう。特に係合解除力に対して制限値で設計されているシステムでは、ばね力の誤差を無視することができない。
これらのことを出発点として、本発明の課題は、先行技術に基づき公知の欠点を少なくとも部分的に克服することである。この課題は、独立請求項の特徴によって解決される。有利な改良態様は、従属請求項の対象である。
本発明は、液圧式の摩擦クラッチのトルクリミッタに用いられる絞りユニットであって、該絞りユニットが、以下の構成要素:すなわち、
流体のための流入部を有しており、該流入部が、流出部に流れ接続されており;
絞り体と弾性的なエレメントとを収容するためのハウジングを有しており、該ハウジングが、流入部と流出部との間に配置されており、
絞り体が、少なくとも1つのメインオリフィスと、少なくとも1つのサブオリフィスとを有しており、絞り体が、流出部の入口にもたらされるようになっていて、流入部と流出部との間に少なくとも1つのメインオリフィスによってのみ流れ接続部が提供されるようになっているか、または絞り体が、弾性的なエレメントによって入口から間隔を置いて配置されている、絞りユニットに関する。この絞りユニットは、弾性的なエレメントに対する対向受け部材を成すスリーブがさらに設けられており、該スリーブが、弾性的なエレメントに応力を加えるために位置調整可能であることを特徴としている。
絞りユニットは、過剰な(動的な)圧力降下を阻止するために調整されており、これによって、1つには、液圧的なエレメントが損傷せず、もう1つには、摩擦クラッチの過度に急激な切換挙動が阻止される。トルクリミッタによって、マスタシリンダの切換力に抗してスレーブシリンダを遅延させて係合させ、ひいては、過剰のトルクの伝達を阻止することが可能となる。この動作は、たいてい急激であるので、その結果として生じる作動液の速度を絞りユニットを介して減少させたい。このために、流入部と流出部との間に、1つのメインオリフィスと、少なくとも1つのサブオリフィスとを備えた絞り体が設けられている。この絞り体は、弾性的なエレメントによって予荷重力で流入部側のストッパに向かって押圧される。したがって、絞り体は、流入部側の圧力が、少なくとも流出部側の圧力と予荷重力との総和よりも少ない場合には、入口に対して間隔を置いて位置している。このように補償された圧力状況の状態では、また、スレーブシリンダの係合時、すなわち、流出部に流入部よりも高い(動的な)圧力が加えられている場合でも、絞り体が流出部の入口から間隔を置いて配置されて、絞り体と入口との間に絞り体室が形成されるようになっている。したがって、少なくとも1つのメインオリフィスだけでなく、少なくとも1つのサブオリフィスも、入口から流入部へと、逆に、流入部から入口へと通流可能となる。流入部内の(動的な)圧力が、流出部内の圧力と予荷重力との総和よりも大きい逆のケースでは、絞り体が予荷重力に抗して流出部の方向で入口に向かって押圧され、これによって、少なくとも1つのメインオリフィスだけが、流入部から流出部への流れを許容するようになっている。これによって、時間あたりの流れ体積が大幅に制限され、液圧的な構成要素の損傷が阻止される。絞り体はハウジング内に配置されている。このハウジング内では、弾性的なエレメントが絞り体に予荷重力を加える。この予荷重力は、絞りユニットの特性において重要な因子を成している。弾性的なエレメントの予荷重力を正確に調整することができるようにするために、スリーブがさらに設けられている。このスリーブは、弾性的なエレメントに対する対向受け部材を成していて、ひいては、絞りユニットを通常の場合に流出部から間隔を置いて配置している。スリーブは組付け時に位置調整可能であり、これによって、弾性的なエレメントの所望のばね力を調整することができる。スリーブは、たとえばハウジング内にねじ込まれてもよいし、弾性的なエレメントに所要の予荷重力が加えられるまで、プレス嵌めによって押し込まれてもよい。また、スリーブは、規定された組付け位置を有していて、複数の部分から形成されていて、たとえばディスクによって所望の予荷重力が少なくとも無段階に調整可能であってもよい。弾性的なエレメントの予荷重力は、運転中、流入部から流出部への動的な圧力降下を介して上回ることができ、別のエレメント、たとえば磁気切換部材によって達成することができる。
絞りユニットの別の態様では、ハウジングが、外側ハウジングによって取り囲まれており、ハウジングと外側ハウジングとの間に通路が形成されており、流入部と流出部との間での圧力降下に基づき、ハウジングによって通路が開閉可能である。
ハウジングは外側ハウジング内で案内される。ハウジングの案内部には、切欠きが設けられており、これによって、この切欠きが作動流体に対して通流可能となる。たとえば、外側ハウジングまたはハウジングが歯列を有しており、これによって、ハウジングの周方向にわたって、多数の流れ接続部が通路を形成している。流出部側における増圧または流入部側における減圧に基づき、流出部と流入部との間での圧力降下が大きくなると、ハウジングが外側ハウジング内で移動させられ、通路を開放する。したがって、流出部と流入部との間の流れ接続部が、少なくとも1つのメインオリフィスと、少なくとも1つのサブオリフィスとを介して付与されているだけでなく、ハウジングと外側ハウジングとの間の通路を介しても付与されている。したがって、スレーブシリンダの方向への過剰に迅速な流速が生じてしまうことなしに、スレーブシリンダを迅速に操作することができる。
絞りユニットの別の態様では、スリーブが、ハウジング内に位置固定されていて、通路への流れ接続部を成す通流可能な開口を有している。
弾性的なエレメントに対する位置調整可能な対向受け部材を成すスリーブは、有利には流出部の流出開口の下流側に配置されているので、スリーブに開口が設けられていない限り、スリーブが、ハウジングと外側ハウジングとの間の通路に対する出入を遮断してしまう。開口によって、ハウジングと、絞り体と、弾性的なエレメントと、スリーブとから成る予め組付け可能なアッセンブリを形成することが可能となる。このアッセンブリは、次いで、外側ハウジング内に挿入されさえすればよい。
絞りユニットの別の態様では、絞り体が入口に接触している第1の切換状態の間には、絞り体が、第1の流体衝突可能な面積を有しており、絞り体が入口から離反している第2の切換状態の間には、絞り体が、第2の流体衝突可能な面積を有しており、該第2の流体衝突可能な面積に対する第1の流体衝突可能な面積の比が、0.5よりも小さく、特に0.25以下であり、好適には、1つのメインオリフィスと、2つのサブオリフィスとが設けられている。
絞り体がハウジングから離反している場合の第2の状態における第2の流体衝突可能な面積は、絞り体の外側横断面積と、通流可能な面積との差から得られる。絞り体がハウジングに接触している場合の第1の切換状態における第1の流体衝突可能な面積は、絞り体の、流入部に向かって露出した面積と、通流可能な面積との差から得られる。先行技術では、絞りユニットの所望の特性を達成することができるようにするために、大きな第2の流体衝突可能な面積を形成することが必要であった。しかし、本発明に係る絞りユニットによって、絞り体の第1の流体衝突可能な面積を少なく保つことが可能となる。これによって、先行技術に対して、離反した状態における第2の流体衝突可能な面積を変えずに、スリーブと絞り体との間の狭い誤差を排除することができる。つまり、ギャップを介した最大限に許容される減圧(ΔPmax)は、第1の(接触した状態で)流体衝突可能な面積(A)と、第2の(離反した状態で)流体衝突可能な面積(A)との間の比と逆の関係:すなわち、
ΔPmax=ΔP(1−A/A
にある。
したがって、より少ない製造誤差で、絞りユニットの改善された特性を達成することが可能となる。
絞りユニットの別の態様では、絞り体が、ハウジング内に回転に対して位置固定されている。
たとえばハウジングおよび絞り体に設けられた相応の溝と嵌合形状とによる回転に対する位置固定によって、少なくとも1つのメインオリフィスと少なくとも1つのサブオリフィスとの配置をハウジングの1つの開口に向けて持続的に位置決めすることが可能となる。
絞りユニットの別の有利な態様では、入口が、流入部内に押し込まれていて、シール部材によって密封されており、ハウジングが、シール部材によって流出部側で密封可能である。
有利には、入口が、流入部内に押し込まれていて、シール部材、たとえばシールリングを介して静的に密封されている。ハウジングは、シール部材に向かって押圧されてよく、これによって、ハウジングが流出部側で密封可能となる。これによって、付加的な構成部材なしに、ハウジングの外側の作動液のオーバフローが付加的に接続可能となることが達成される。
絞りユニットの別の有利な態様では、少なくとも1つのメインオリフィスと、少なくとも1つのサブオリフィスとが、流入部側から流出部側に向かって先細りにされている。
少なくとも1つのメインオリフィスと少なくとも1つのサブオリフィスとの先細りによって、流入部側から流出部側に過圧が加えられる場合には、絞り効果が最小限に抑えられる。なぜならば、絞り体の通流深さが、最も狭幅の横断面に減じられるからである。絞り効果によって、液体の粘度ひいては温度に関連した圧力降下が発生させられる。これに対して、(理想的な)絞り体での圧力降下には、粘度によって影響が与えられない。これによって、温度に関して絞り体の不変の切換特性が得られる。
本発明の別の観点によれば、出力軸をパワートレーンに液圧式の作動システムによって解離可能に接続するための摩擦クラッチも提案される。液圧式の作動システムは、スレーブシリンダと、マスタシリンダと、上述した絞りユニットとを有しており、流入部が、スレーブシリンダに向けられており、流出部が、マスタシリンダに向けられている。
トルクは、駆動ユニットから出力軸を介して放出され、パワートレーンによって運動または力に変換される。摩擦クラッチは、出力軸とパワートレーンとの間に接続を形成するかもしくはこの接続を解除可能にする。摩擦クラッチのこの解除もしくは切換は、液圧式の作動システムを介して実現される。この液圧式の作動システムは、摩擦クラッチの摩擦セットの摩擦パートナ同士を分離するかまたは結合し、これによって、トルクが伝達されるかまたは分離されるようになっている。このためには、液圧式の作動システムが、摩擦セットに作用するスレーブシリンダと、更には、所望の切換力を発生させるマスタシリンダとを有している。スレーブシリンダとマスタシリンダとの間には、上述した絞りユニットが設けられており、これによって、体積流量が通流時に制限される。マスタシリンダが、増加させられた圧力を設定している場合には、流出部から流入部への正の圧力降下が生じる。これによって、絞り体が流出部の入口から間隔を置いて位置し、全てのオリフィスを通って通流可能となる。有利な態様では、同じくハウジングも押圧され、これによって、ハウジングと外側ハウジングとの間の通路が開放されており、通流が、正の圧力降下の大幅な増大を発生させないようになっている。負の圧力、すなわち、流入部もしくはスレーブシリンダに、流出部もしくはマスタシリンダに比べて増加させられた圧力が加えられると、好適な態様では、ハウジングが押し戻され、これによって、ハウジングと外側ハウジングとの間の通路が閉鎖される。さらに、絞り体が、弾性的なエレメントの予荷重力の超過時に押し戻され、これによって、もはや少なくとも1つのメインオリフィスしか通流可能とならない。負の圧力降下が再び減少して、弾性的なエレメントの力がより大きくなると、絞り体が再び流出部から押し離され、オリフィスが再び全て通流可能となる。これによって、過剰な負の圧力降下が強力に絞られるのと同時にスレーブシリンダの迅速な係合が可能となることが達成される。
本発明の別の観点によれば、自動車も提案される。この自動車は、出力軸を備えた駆動ユニットと、パワートレーンと、上述した摩擦クラッチとを有しており、駆動ユニットが、自動車内でキャビンの前方にかつ自動車の長手方向軸線に対して横方向に配置されている。
液圧式の摩擦クラッチは、特に小さなサイズの自動車、たとえば小型車の場合に有利である。それにもかかわらず、小さな構成サイズの摩擦クラッチにおいて、この摩擦クラッチの良好な切換挙動を達成するためには、本発明に係る絞りユニットを使用することが有利である。
今日、大部分の自動車は前輪駆動式であるので、好適には、駆動ユニット、たとえば内燃機関または電気モータをキャビンの前方にかつ主走行方向に対して横方向に配置している。このような配置形態の場合には、まさに構成スペースが特に少ないので、小さな構成サイズのクラッチを使用することが特に有利となる。
欧州の分類による小型車(Bセグメント)クラスの乗用車における構成スペース状況は厳しくなっている。小型車クラスの乗用車に使用されるユニットは、これよりも大型の車両クラスの乗用車に比べてそれほど縮小されていない。それにもかかわらず、小型車において提供される構成スペースは著しく小さくなっている。上述した絞りユニットは、小さな構成スペースに対して少ないクリアランスでクラッチを許容する。なぜならば、絞りユニットによって、クラッチの極めて精確な切換が可能となるからである。乗用車は、たとえばサイズ、価格、重量、性能に応じて車両クラスに分類される。この定義は、市場の要求による絶え間ない変遷を免れない。合衆国市場では、欧州の分類による小型車および最小型車(Aセグメント)のクラスの車両が、サブコンパクトカーのクラスに対応しており、英国市場では、これが、スーパーミニ、たとえばシティーカーのクラスに対応している。最小型車クラスの例は、Volkswagen社のFox(登録商標)またはRenault社のTwingo(登録商標)である。小型車クラスの例は、Alfa Romeo社のMito(登録商標)、Volkswagen社のPolo(登録商標)、Ford社のFiesta(登録商標)またはRenault社のClio(登録商標)である。
特許請求の範囲に個々に記載した特徴は、科学技術的に有利な任意の形式で互いに組合せ可能であり、明細書に基づき説明する実態および図面に基づく詳細によって補われてよい。この場合には、本発明の更なる変化形態が挙げられる。
本発明ならびに技術的な周辺を図面に基づき以下に詳しく説明する。図面には、特に好適な複数の実施の形態が示してある。しかしながら、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。特に指摘しておくと、図面、特に図示のサイズ状況は概略的なものでしかない。
絞りユニットの断面図である。 絞り体を備えたハウジングの正面図である。 図1に示したような絞り体を備えたハウジングを90°だけ回動させた断面図である。 トルクリミッタを示す図である。 自動車を示す図である。
図1には、流入部4と流出部5とを備えた絞りユニット1が示してある。流入部4と流出部5との間には、絞り体7を備えたハウジング6が設けられている。絞り体7は、1つの中心のメインオリフィス9と、2つのサブオリフィス10,11とを有している。絞り体7は弾性的なエレメント8によって、ハウジング6に設けられたストッパに向かって押圧される。このとき、弾性的なエレメント8に対する対向受け部材をスリーブ12が成している。図1では、弾性的なエレメント8に所要の予荷重が発生させられるまで、スリーブ12がプレス嵌めによってハウジング6内に押し込まれている。絞り体7は、流出部5の入口29から間隔を置いて配置されており、これによって、絞り体室30が形成されている。この絞り体室30によって、サブオリフィス10,11が入口29を介して流出部5に流れ接続されている。これに対して、たとえば流入側におけるより高い動的な圧力によって、弾性的なエレメント8に加えられている予荷重力が超過されると、絞り体7が入口29に向かって押圧され、これによって、メインオリフィス9だけが入口29を介して流出部5に流れ接続される。この圧力降下は、絞りユニット1の動的な切換状態でのみ生じる。
ハウジング6は外側ハウジング13内に収納されている。ハウジング6と外側ハウジング13との間には、通路14が形成されている。図示の状態では、この通路14が、流出部5に設けられたシール部材18へのハウジング6の接触によって閉鎖されている。流出部5の側に(動的な)圧力が加えられると、スリーブ12に設けられた通流可能な開口15によって、ハウジング6が流入部4の方向に移動させられて、通路14が開放され、作動液が、通流可能な開口15と通路14とを通って流入部4に通流することができる。上述した逆の圧力降下時には、ハウジング6がシール部材18に向かって押圧され、これによって、通路14が閉鎖されている。
図2には、ハウジング6の正面図が示してある。この正面図には、絞り体7のメインオリフィス9と、第1のサブオリフィス10と、第2のサブオリフィス11とを認めることができる。メインオリフィス9と、第1のサブオリフィス10と、第2のサブオリフィス11とは、通流可能な面積17を形成している。図2では、絞り体7の第2の面積16がハウジング6によって隠されているので、破線で示してある。第2の面積16は、絞り体7の、ハウジング6のストッパから離反している第2の切換状態において流過される。ハウジング6のストッパに接触している第1の切換状態では、絞り体7の第1の流体衝突可能な面積31しか流過されない。この第1の流体衝突可能な面積31はハウジング6によって露出されている。
図3には、図1に示した絞り体7を備えたハウジング6が、90°だけ回動させた断面図で示してある。この断面図に認めることができるように、絞り体7はハウジング6内に回動に対して位置固定された状態で支承されており、絞り体7の、流入部4に向かって露出している面積、すなわち、第1の流体衝突可能な面積31の割合が、ハウジング6に接触している位置では、ハウジング6から離反している位置に比べて小さくなっている。
図4には、たとえば図1に示した絞りユニット1を中央に有するトルクリミッタ2が概略的に示してある。図4では、流入部4がスレーブシリンダ22に接続されており、流出部5がマスタシリンダ23に接続されている。
図5には、駆動ユニット25を備えた自動車24が示してある。駆動ユニット25は、入力軸19を介して摩擦クラッチ3によって、純粋に概略的に図示したパワートレーン20に結合されている。図5では、駆動ユニット25が、自動車24の長手方向軸線27に対して横方向のエンジン軸線28を備えて、自動車24のキャビン26の前方に配置されている。摩擦クラッチ3は、絞りユニット1(図示せず)を有していてよい液圧式の作動システム21を有している。絞りユニット1によって、小さな横断面にもかかわらず、十分な切換圧および切換速度を達成することが可能となるのと同時にトルク制限が可能となり、これによって、より小さな構成サイズを有する摩擦クラッチ3を使用することができる。
本発明に係る絞りユニットによって、より大きな構成スペースを必要とすることなしに、ばねの誤差範囲を補償すること、絞り体とハウジングとに、より大きな遊びを与えること、加えて、外側ハウジングとハウジングとの間の通路による大きな通流容積に基づき、スレーブシリンダの迅速な係合解除を達成することが可能となる。
1 絞りユニット
2 トルクリミッタ
3 摩擦クラッチ
4 流入部
5 流出部
6 ハウジング
7 絞り体
8 弾性的なエレメント
9 メインオリフィス
10 第1のサブオリフィス
11 第2のサブオリフィス
12 スリーブ
13 外側ハウジング
14 通路
15 通流可能な開口
16 離反している第2の切換状態における第2の流体衝突可能な面積
17 通流可能な面積
18 シール部材
19 出力軸
20 パワートレーン
21 液圧式の作動システム
22 スレーブシリンダ
23 マスタシリンダ
24 自動車
25 駆動ユニット
26 キャビン
27 長手方向軸線
28 エンジン軸線
29 入口
30 絞り体室
31 接触している第1の切換状態における第1の流体衝突可能な面積

Claims (9)

  1. 摩擦クラッチ(3)のトルクリミッタ(2)に用いられる絞りユニット(1)であって、該絞りユニット(1)が、以下の構成要素:すなわち、
    流体のための流入部(4)を有しており、該流入部(4)が、流出部(5)に入口(29)を介して流れ接続されており;
    絞り体(7)と弾性的なエレメント(8)とを収容するためのハウジング(6)を有しており、該ハウジング(6)が、前記流入部(4)と前記流出部(5)との間に配置されており、
    前記絞り体(7)が、1つのメインオリフィス(9)と、2つのサブオリフィス(10,11)とを有しており、(a)前記絞り体(7)が、前記流出部(5)の入口(29)に接触することによって、前記流入部(4)と前記流出部(5)との間に前記1つのメインオリフィス(9)を介してのみ流れ接続部が提供されるようになっている第1の切換状態と、(b)前記絞り体(7)が、弾性的なエレメント(8)によって入口(29)から間隔を置いて配置されている第2の切り替え状態との間を移動可能である、絞りユニットにおいて、
    弾性的なエレメント(8)に対する対向受け部材を成すスリーブ(12)がさらに設けられており、該スリーブ(12)が、弾性的なエレメント(8)に応力を加えるために位置調整可能であることを特徴とする、絞りユニット。
  2. 前記ハウジング(6)が、外側ハウジング(13)によって取り囲まれており、前記ハウジング(6)と前記外側ハウジング(13)との間に通路(14)が形成されており、
    前記スリーブ(12)は、前記ハウジング(6)内に位置固定されており、かつ、前記通路(14)への流れ接続部を成す通流可能な開口(15)を有しており、
    前記流出部(5)は、前記通流可能な開口(15)と連通しており、
    前記流入部(4)と前記流出部(5)との間での圧力降下に基づき、前記ハウジング(6)が、前記外側ハウジング(13)内部で、前記外側ハウジング(13)に対して、前記流入部(4)または前記流出部(5)の方向に移動させられることによって前記通路(14)が開閉可能である、請求項1記載の絞りユニット。
  3. 前記流出部(5)の前記入口(29)が、前記流入部(4)内に押し込まれると、前記ハウジング(6)が、前記流出部(5)に設けられたシール部材(18)と接触することによって、前記通路(14)が密封可能である、請求項2記載の絞りユニット。
  4. 前記絞り体(7)が前記入口(29)に接触している前記第1の切換状態の間には、絞り体(7)が、第1の流体衝突可能な面積(31)を有しており、絞り体(7)が入口(29)から離反している第2の切換状態の間には、絞り体(7)が、第2の流体衝突可能な面積(16)を有しており、該第2の流体衝突可能な面積(16)に対する第1の流体衝突可能な面積(31)の比が、0.5よりも小さく、前記1つのメインオリフィス(9)は、前記絞り体(7)の前記第1の流体衝突可能な面積(31)の領域に設けられており、前記2つのサブオリフィス(10,11)は、前記絞り体(7)の、前記第1の流体衝突可能な面積(31)を除く前記第2の流体衝突可能な面積(16)の領域に設けられている、請求項1または2記載の絞りユニット。
  5. 前記第2の流体衝突可能な面積(16)に対する第1の流体衝突可能な面積(31)の比が0.25以下である、請求項4記載の絞りユニット。
  6. 絞り体(7)が、ハウジング(6)内回転しないようにされている、請求項1からまでのいずれか1項記載の絞りユニット。
  7. 前記1つのメインオリフィス(9)と、前記2つのサブオリフィス(10,11)のうちの少なくとも1つのサブオリフィス(10,11)とが、流入部(4)から流出部(5)に向かって先細りにされている、請求項1から6までのいずれか1項記載の絞りユニット。
  8. 出力軸(19)をパワートレーン(20)に液圧式の作動システム(21)によって解離可能に接続するための摩擦クラッチ(3)において、液圧式の作動システム(21)が、スレーブシリンダ(22)と、マスタシリンダ(23)と、請求項1から7までのいずれか1項記載の絞りユニット(1)とを有しており、流入部(4)が、スレーブシリンダ(22)に向けられており、流出部(5)が、マスタシリンダ(23)に向けられていることを特徴とする、摩擦クラッチ。
  9. 自動車(24)において、該自動車(24)が、出力軸(19)を備えた駆動ユニット(25)と、パワートレーン(20)と、請求項8記載の摩擦クラッチ(3)とを有しており、駆動ユニット(25)が、自動車(24)内でキャビン(26)の前方にかつ自動車(24)の長手方向軸線(27)に対して横方向に配置されていることを特徴とする、自動車。
JP2015522021A 2012-07-17 2013-06-25 摩擦クラッチのトルクリミッタに用いられる絞りユニット、その絞りユニットを備える摩擦クラッチ、及び、その摩擦クラッチを備える自動車 Expired - Fee Related JP6226979B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102012212450.0 2012-07-17
DE102012212450 2012-07-17
PCT/EP2013/063255 WO2014012751A1 (de) 2012-07-17 2013-06-25 Drosseleinheit für einen drehmomentbegrenzer einer reibkupplung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015524542A JP2015524542A (ja) 2015-08-24
JP6226979B2 true JP6226979B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=48745911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015522021A Expired - Fee Related JP6226979B2 (ja) 2012-07-17 2013-06-25 摩擦クラッチのトルクリミッタに用いられる絞りユニット、その絞りユニットを備える摩擦クラッチ、及び、その摩擦クラッチを備える自動車

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP2875271B1 (ja)
JP (1) JP6226979B2 (ja)
BR (1) BR112014031541A2 (ja)
DE (2) DE112013003580A5 (ja)
WO (1) WO2014012751A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3027356A1 (fr) * 2014-10-17 2016-04-22 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de limitation de pic de couple

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5840352Y2 (ja) * 1978-11-27 1983-09-10 株式会社クボタ 油圧クラツチの締結圧調節装置
JPS5840353Y2 (ja) * 1978-11-30 1983-09-10 株式会社クボタ 油圧クラツチの締結圧調節装置
JPS6246881U (ja) * 1985-09-12 1987-03-23
JPH02261929A (ja) * 1989-04-01 1990-10-24 Nippon Air Brake Co Ltd クラッチ作動装置用流量制御装置
DE19811337A1 (de) * 1998-03-16 1999-09-23 Schaeffler Waelzlager Ohg Drosselventil
DE102005021743A1 (de) * 2004-05-15 2005-12-08 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg Druckbegrenzungseinrichtung in hydraulischer Strecke zur Kupplungsbetätigung
EP1596085B1 (de) * 2004-05-15 2009-03-18 LuK Lamellen und Kupplungsbau Beteiligungs KG Hydraulische Betätigungseinrichtung für eine Kupplung
DE102011080425A1 (de) * 2010-08-26 2012-03-01 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Druckbegrenzungseinrichtung in einer hydraulischen Strecke

Also Published As

Publication number Publication date
DE102013212070A1 (de) 2014-01-23
BR112014031541A2 (pt) 2017-06-27
DE112013003580A5 (de) 2015-04-09
EP2875271B1 (de) 2016-11-30
JP2015524542A (ja) 2015-08-24
EP2875271A1 (de) 2015-05-27
WO2014012751A1 (de) 2014-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8042661B2 (en) Shock absorber
US10012143B2 (en) Internal combustion engine with settable variable compression ratio and with a switching module
US7219496B2 (en) Pressure-limiting device in a hydraulic path for clutch actuation
US8132654B2 (en) Hydraulic damper with compensation chamber
US6981519B2 (en) Pressure-regulating valve
KR20030031953A (ko) 비례 압력 조절 밸브
US20160131277A1 (en) Pressure control valve and control valve
EP1731791B1 (en) Rotary damper
JP6226979B2 (ja) 摩擦クラッチのトルクリミッタに用いられる絞りユニット、その絞りユニットを備える摩擦クラッチ、及び、その摩擦クラッチを備える自動車
KR20140111652A (ko) 더 빠른 클러치 적용을 위한 2단 피스톤
CN114051565B (zh) 变矩器离合器系统
WO2017204022A1 (ja) ロータリダンパ
JP3237300B2 (ja) クラッチのショックトルク防止用バルブ装置
JP4654927B2 (ja) 油圧脈動吸収装置
US6250201B1 (en) Throttle device for hydraulic adjustment devices in motor vehicles
JP2000230586A (ja) 自動車の液圧式の消費機のための液圧弁
JP2008157385A (ja) バルブ装置
US9382954B2 (en) Temperature compensated torque limiting valve
CN110832220A (zh) 用于减振器的阻尼阀
JP2022538041A (ja) 温度駆動式バルブアセンブリ
JP2017223296A (ja) ダンパ
JP2003336764A (ja) ステアリングダンパバルブ
JP2002188659A (ja) クラッチのショックトルク防止用バルブ装置
CN110325701B (zh) 制动装置以及具有制动装置的家具或家用电器
JP2657310B2 (ja) 油圧クラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170630

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20170818

TRDD Decision of grant or rejection written
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170818

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6226979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees