JP6226797B2 - アルコールインタロックシステム - Google Patents
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Description
従来、携帯型の電子キーにいわゆる呼気式のアルコール検知部を設け、車両との通信を行う際に検知結果を送信し、エンジン始動などを禁止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
(1)本発明の一態様に係るアルコールインタロックシステムは、呼気に基づきアルコールを検知するアルコールセンサ(例えば、実施形態でのアルコールセンサ26)を有する携帯端末(例えば、実施形態での携帯端末11)と、前記アルコールセンサの検知結果に基づいて車両(例えば、実施形態での車両1)の所定機能(例えば、実施形態での内燃機関34の始動)の実行可否を判定する可否判定部(例えば、実施形態での車両制御部33)と、を備えるアルコールインタロックシステムであって、前記携帯端末は、操作者が前記アルコールセンサに呼気を吹きかける際の口の画像を撮像する撮像部(例えば、実施形態での端末側カメラ25)と、前記撮像部により予め撮像された前記口の画像を基準画像として記憶する記憶部(例えば、実施形態での端末記憶部28)と、前記記憶部に記憶された前記基準画像と、該基準画像の撮像後に操作者が前記アルコールセンサに呼気を吹きかける際に前記撮像部により撮像された口の画像とを比較することによって、本人認証を行なう認証部(例えば、実施形態での端末制御部27)と、前記認証部により前記本人認証が成立した際の前記呼気に基づく前記検知結果を有効であると判定する判定部(例えば、実施形態での端末制御部27が兼ねる)と、を備え、前記記憶部は、前記基準画像が撮像された際の時間情報を記憶し、前記判定部は、前記記憶部に記憶された前記時間情報が、前記本人認証が成立した際の時間情報よりも所定時間(例えば、実施形態での第2所定時間)以上前の時間である場合に、前記検知結果を有効であると判定する。
加えて歯の形状を含む画像によって本人認証の精度を向上させることができ、アルコール
検知の検知結果の有効性を、より高く確保することができる。
で、操作者がアルコールセンサに呼気を吹きかける際における操作者の口の画像を的確に
撮像することができる。これにより、検査対象者のなりすましが行なわれることを抑制し
て、アルコール検知の検知結果の有効性を、より高く確保することができる。
で、携帯端末の画面に表示される口の画像を操作者に確認させて、適正な口の画像を撮像
することができる。これにより、本人認証の精度を向上させ、アルコール検知の検知結果
の有効性を、より高く確保することができる。
端末側表示器22は、図3に示すように、端末側カメラ25によって撮像された画像および各種の情報などを端末制御部27の制御に応じて表示する表示画面22aを備えている。
スピーカー23は、端末制御部27の制御に応じて各種の音声および信号音を出力する。
端末側カメラ25は、例えば携帯端末11の上部に配置されている。端末側カメラ25は、携帯端末11の外部における所定の撮像領域の画像を撮像する。
アルコールセンサ26は、例えば携帯端末11の上部において端末側カメラ25に隣接して配置されている。アルコールセンサ26は、呼気吹きかけ型のセンサであり、検査対象者の呼気中に含まれるアルコールの濃度を検出する。
車両操作部32は、運転者の運転操作に応じた信号を出力するスタートスイッチ、ステアリングホイール、シフトレバー、アクセルペダル、およびブレーキペダルなどである。
先ず、図5に示すように、端末制御部27は、基準画像を端末記憶部28に記憶しているか否かを判定する(ステップS01)。
この判定結果が「NO」の場合、端末制御部27は、処理を終了させる(ステップS01のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、端末制御部27は、処理をステップS02に進める(ステップS01のYES側)。
この判定結果が「NO」の場合、端末制御部27は、処理を終了させる(ステップS03のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、端末制御部27は、処理をステップS04に進める(ステップS03のYES側)。
この判定結果が「NO」の場合、端末制御部27は、処理を終了させる(ステップS04のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、端末制御部27は、処理をステップS05に進める(ステップS04のYES側)。
この判定結果が「NO」の場合、端末制御部27は、処理をステップS06に進める(ステップS05のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、端末制御部27は、処理をステップS07に進める(ステップS05のYES側)。
また、端末制御部27は、基準画像の登録期間は第2所定時間(例えば、1か月〜数か月など)以上であるか否かを判定する(ステップS07)。
この判定結果が「NO」の場合、端末制御部27は、処理を上述したステップS06に進める(ステップS07のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、端末制御部27は、処理をステップS08に進める(ステップS07のYES側)。
なお、登録期間は、図6に示すように、予め端末制御部27が基準画像を端末記憶部28に記憶した時刻t2から、アルコールセンサ26に呼気を吹きかける操作者に対して端末側カメラ25による撮像およびアルコールセンサ26による検知が実行された時刻t3までの期間である。
この判定結果が「NO」の場合、端末制御部27は、処理を上述したステップS06に進める(ステップS08のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、端末制御部27は、処理をステップS09に進める(ステップS08のYES側)。
そして、端末制御部27は、アルコールセンサ26の検知結果は有効であると判定する(ステップS09)。
先ず、図7に示すように、車両制御部33は、車両側無線通信機31が所定範囲内において相互に通信可能に登録済みの車両側無線通信機31と通信を行なったか否かを判定する(ステップS21)。
この判定結果が「NO」の場合、車両制御部33は、処理を終了させる(ステップS21のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、車両制御部33は、処理をステップS22に進める(ステップS21のYES側)。
この判定結果が「NO」の場合、車両制御部33は、処理を終了させる(ステップS22のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、車両制御部33は、処理をステップS23に進める(ステップS22のYES側)。
この判定結果が「NO」の場合、車両制御部33は、処理をステップS24に進める(ステップS23のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、車両制御部33は、処理をステップS26に進める(ステップS23のYES側)。
次に、車両制御部33は、車両1に搭載された表示器(図示略)またはスピーカー(図示略)などによって、内燃機関34の始動が禁止されていることを運転者に報知して、処理を終了させる(ステップS25)。
この判定結果が「NO」の場合、車両制御部33は、処理をステップS27に進める(ステップS26のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、車両制御部33は、処理をステップS28に進める(ステップS26のYES側)。
なお、認証有効期間は、図6に示すように、携帯端末11のアルコールセンサ26による検知が完了した時刻t4から、運転者によって内燃機関34の始動が開始された時刻t5までの期間である。
そして、端末制御部27は、携帯端末11から受信したアルコールセンサ26の検知結果は無効であると判定して、処理を上述したステップS24に進める(ステップS27)。
そして、車両制御部33は、携帯端末11から受信したアルコールセンサ26の検知結果におけるアルコールの濃度が所定の検知閾値未満であるか否かを判定する(ステップS29)。
この判定結果が「NO」の場合、車両制御部33は、処理を上述したステップS24に進める(ステップS29のNO側)。
一方、この判定結果が「YES」の場合、車両制御部33は、処理をステップS30に進める(ステップS29のYES側)。
次に、車両制御部33は、運転者の操作に応じて内燃機関34の始動処理を実行して、処理を終了させる(ステップS31)。
さらに、本人認証が成立してから運転者の操作によって内燃機関34の始動が指示されるまでの時間(認証有効期間)が第3所定時間(例えば、数分など)未満である場合を有効とする端末制御部27を備えるので、不自然に長い時間を要する場合を無効とすることができる。これにより、例えば車両始動の直前の検査対象者のなりすましなどによって、本人認証が成立してから車両1の内燃機関34の始動が指示されるまでに不自然に長い時間がかかる場合を無効とすることができる。これにより、アルコール検知の検知結果の有効性を、より高く確保することができる。
上述した実施形態において、端末制御部27は、1つの基準画像に限定されず、複数の異なる形状の口の画像を複数の基準画像として端末記憶部28に記憶してもよい。この変形例において、端末制御部27は、複数の基準画像と、これらの基準画像の撮像後に操作者がアルコールセンサ26に呼気を吹きかける際に端末側カメラ25により撮像された口の複数の画像との全てにおいて本人認証が成立するか否かを判定する。端末制御部27は、複数の基準画像と、端末側カメラ25により撮像された口の複数の画像との全てにおいて本人認証が成立した場合に、アルコールセンサ26の検知結果を有効であると判定する。
この変形例によれば、複数の基準画像および検知時における複数の口の画像によって本人認証を行なう端末制御部27を備えるので、アルコール検知の検知結果の有効性を、より高く確保することができる。
この変形例によれば、張唇性の音声発音時における口の形状により、唇の形状に加えて歯の形状を含む画像によって本人認証の精度を向上させることができ、アルコール検知の検知結果の有効性を、より高く確保することができる。
この変形例によれば、携帯端末11の表示画面22aに表示される口の画像を操作者に確認させて、適正な口の画像を撮像することができる。これにより、本人認証の精度を向上させ、アルコール検知の検知結果の有効性を、より高く確保することができる。
これにより、検査対象者のなりすましが行なわれることを抑制し、アルコール検知の検知結果の有効性を、より高く確保することができる。
さらに、車両制御部33は、予め車両側無線通信機31に対して相互に通信可能に登録済みの端末側無線通信機21の登録処理が所定時間(例えば、数日〜数か月など)以上前に行われている場合に、アルコールセンサ26の検知結果を有効と判定してもよい。
これにより、検査対象者のなりすましが行なわれることを抑制し、アルコール検知の検知結果の有効性を、より高く確保することができる。
さらに、携帯端末11は、車両1に対する電子キーとしての機能を有してもよい。この場合、端末制御部27は、アルコールセンサ26の検知結果に基づいて、携帯端末11と車載装置12との間で行われる通信を制御する。端末制御部27は、アルコールセンサ26の検知結果におけるアルコールの濃度が所定の検知閾値以上である場合に、車両1のドアの解錠などを指示する通信を許可し、車両1の所定機能の実行(例えば、内燃機関34の始動など)を指示する通信を禁止する。
これにより、本人認証の精度を向上させ、アルコール検知の検知結果の有効性を、より高く確保することができる。
Claims (7)
- 呼気に基づきアルコールを検知するアルコールセンサを有する携帯端末と、
前記アルコールセンサの検知結果に基づいて車両の所定機能の実行可否を判定する可否判定部と、
を備えるアルコールインタロックシステムであって、
前記携帯端末は、
操作者が前記アルコールセンサに呼気を吹きかける際の口の画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部により予め撮像された前記口の画像を基準画像として記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記基準画像と、該基準画像の撮像後に操作者が前記アルコールセンサに呼気を吹きかける際に前記撮像部により撮像された口の画像とを比較することによって、本人認証を行なう認証部と、
前記認証部により前記本人認証が成立した際の前記呼気に基づく前記検知結果を有効であると判定する判定部と、
を備え、
前記記憶部は、前記基準画像が撮像された際の時間情報を記憶し、
前記判定部は、前記記憶部に記憶された前記時間情報が、前記本人認証が成立した際の時間情報よりも所定時間以上前の時間である場合に、前記検知結果を有効であると判定する、
ことを特徴とするアルコールインタロックシステム。 - 前記可否判定部は、前記本人認証が成立してから前記車両の所定機能の実行可否を判定するまでの時間が所定時間未満である場合に、前記検知結果を有効であると判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のアルコールインタロックシステム。 - 前記携帯端末は、該携帯端末の位置情報を検出する位置検出部を備え、
前記記憶部は、前記基準画像が撮像された際の前記位置情報を記憶し、
前記判定部は、前記本人認証が成立した際の前記基準画像の前記位置情報が所定位置である場合に、前記検知結果を有効であると判定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアルコールインタロックシステム。 - 前記記憶部は、前記撮像部により予め撮像された複数の異なる形状の前記口の複数の画像を複数の前記基準画像として記憶し、
前記判定部は、前記記憶部に記憶された前記複数の前記基準画像と、前記複数の前記基準画像の撮像後に操作者が前記アルコールセンサに呼気を吹きかける際に前記撮像部により撮像された口の複数の画像との全てにおいて前記本人認証が成立した場合に、前記検知結果を有効であると判定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載のアルコールインタロックシステム。 - 前記口の複数の画像は、少なくとも張唇性の音声の発音時における口の形状で前記撮像部により撮像された画像を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載のアルコールインタロックシステム。 - 前記撮像部および前記アルコールセンサは隣接している、
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1つに記載のアルコールインタロックシステム。 - 前記撮像部および前記アルコールセンサが前記携帯端末の上部に配置されている場合に、操作者が前記アルコールセンサに呼気を吹きかける際に前記携帯端末の上下を反転させて把持することを案内する案内部を備える、
ことを特徴とする請求項6に記載のアルコールインタロックシステム。
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