JP6225576B2 - 光触媒粒子担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法 - Google Patents

光触媒粒子担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光触媒効果を有する光触媒粒子担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと略すことがある。)の特性である低摩擦特性、耐熱性、耐薬品性および耐蒸熱性などに加え、光触媒作用を有するPTFE繊維の製造方法に関するするものである。
酸化チタンをはじめとする光触媒粒子は、その物質の伝導帯と価電子帯の間のエネルギーギャップよりも大きなエネルギーを持つ光を照射されることにより、価電子帯中の電子が励起され、伝導帯に電子が生成し、価電子帯に正孔が生成する。これらの電子および正孔が酸化還元反応を行うことにより、接触する有機物などを分解する。このような光触媒による現象を利用し、空気や水質の浄化および外装材等の防汚への応用が活発に行われている。
しかしながら、酸化チタン等の光触媒活性は非常に強力であり、表面に接触した有機物を分解すると同時に、光触媒粒子を担持している担持体そのものを分解し劣化させてしまうという課題がある。
このような背景の中、PTFE繊維は、耐熱性、耐酸化性および耐蒸熱性が高い材料として知られている。また、PTFE繊維は、触媒機能を持つ粒子などを担持する基材(担持体)として有用であることも既に知られており、開示されている。
従来、光触媒粒子を繊維に担持させるに際し、光触媒粒子の表面を被覆することにより、繊維と光触媒粒子の直接の接触を避け、繊維の劣化を抑えることが提案されている(特許文献1参照。)。しかしながらこの提案の場合、この被覆により光触媒粒子自体の酸化還元の活性も低下してしまうという課題がある。
また、接着剤を用いて光触媒粒子を担持体に付着する方法が提案されている(特許文献2参照。)。しかしながらこの提案の場合、光触媒活性による接着剤の劣化により、長期的な担持が達成できず、長期使用の際に光触媒粒子が脱落し易いという課題がある。
また、光触媒性粒子を含むPTFE樹脂スラリーを金属板に塗布し焼成することによりフィルムを得るという製法が提案されている(特許文献3参照。)。しかしながらこの提案の場合、塗膜後に焼成シートを剥離しフィルムを得る製法であり、大量に製造する場合、生産性が悪く現実的ではない。
また、PTFE樹脂と光触媒粒子を混合し、光触媒担持PTFE樹脂フィルムを形成後にスリットすることにより繊維を得る製法が提案されている(特許文献4、特許文献5および特許文献6参照。)。しかしながらこれらの提案の場合は、フィルムをスリットするという非常に煩雑な方法で繊維を得るため、得られる繊維の単繊維繊度は不均一であり、編み物や織物など高次加工する場合に適していない。
また、PTFE繊維に架橋剤と光触媒粒子を混合し付与する方法が提案されている(特許文献7参照。)。しかしながらこの提案の場合、光触媒活性による架橋剤の劣化により、十分な担持が達成できず、長期使用の際に脱落し易いという課題がある。
また、マトリックス紡糸法によるPTFE繊維の製造において、PTFE樹脂に光触媒粒子を練り込む方法が提案されている(特許文献8参照。)。しかしながらこの提案においては、光触媒粒子は比表面積が5m2/g以上との記載しかなく、一次粒子径が極めて大きい光触媒粒子であることが推定できることから、十分な光触媒活性効果が得られないと考えられる。また、この提案では、光触媒担持PTFE延伸糸を弛緩状態320℃に加熱された空気雰囲気中に72時間放置することでPTFE繊維を得たとしているが、320℃の温度の加熱処理では、処理温度がPTFE樹脂の融点に近いため繊維形状の保持が難しく、繊維の品質悪化に繋がる。
また、同じマトリックス紡糸法によるPTFE繊維の製造において、PTFE樹脂に光触媒粒子を練り込み、繊維断面形状を異型化することにより表面積を大きくさせ、光触媒活性効果を増大させる方法が提案されている(特許文献9参照。)。しかしながらこの提案の場合、マトリックス紡糸の製法やPTFE樹脂の特性より、異型断面、かつ、表面積が大きいPTFE繊維を安定的に生産することは難しい。
さらに、同じマトリックス紡糸法によるPTFE繊維の製造において、繊維断面を芯鞘構造とし鞘部の繊維表面に光触媒粒子を担持させる方法や、PTFE粒子焼結工程の前に光触媒粒子水溶液を含浸後、焼結させることにより繊維表面に光触媒粒子を担持させる方法が提案されている(特許文献10参照。)。しかしながら、この提案の製法では、繊維に光触媒粒子を多く担持させないと、十分な光触媒活性が得られないという課題がある。また、この提案において、光触媒粒子水溶液を含浸後にPTFE粒子と焼結させる場合は、PTFE樹脂の特性上、PTFE粒子表面に焼結させた光触媒粒子は、高次加工や長期使用の際に脱落し易いという課題がある。
特開2004−195416号公報 特開平7−108138号公報 特開平10−230134号公報 特開平10−5545号公報 特開平9−256217号公報 特開平10−286437号公報 特開2008−138307号公報 特開平10−57816号公報 特開2007−100230号公報 特開2007−204858号公報
本発明は、上記従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果、達成されたものであり、光触媒機能を持つ粒子などを担持する基材(担持体)として有用であるPTFEに光触媒粒子を担持させ、長期にわたって使用しても繊維の劣化がなく、光触媒活性効果を損なわない光触媒担持PTFE繊維を安定して生産するための製造方法を提供することである。
本発明は、上記した目的を達成せんとするものであり、本発明に係るポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法は、ポリテトラフルオロエチレン、マトリックスおよび光触媒粒子を含む混合液を、凝固浴中に吐出して繊維化し、焼成し、延伸して得られたポリテトラフルオロエチレン繊維を、弛緩状態で230℃以上310℃以下の加熱空気雰囲気下で70時間以上150時間以下とする条件で酸化処理することを特徴とする光触媒担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法である。
また、本発明に係るポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法は、ポリテトラフルオロエチレン分散液30〜70質量%、マトリックス30〜70質量%および光触媒粒子分散液0.1〜10質量%を含む混合液を、凝固浴中に吐出して繊維化し、焼成し、延伸して得られたポリテトラフルオロエチレン繊維を、弛緩状態で230℃以上310℃以下の加熱空気雰囲気下で70時間以上150時間以下とする条件で酸化処理することを特徴とする光触媒担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法である。
本発明のポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法の好ましい態様によれば、前記のポリテトラフルオロエチレン繊維中のマトリックスの含炭率は、繊維質量に対して0.5質量%以下である。
本発明のポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法の好ましい態様によれば、前記の光触媒粒子は酸化チタンであり、その酸化チタンの1次粒子径は5nm以上30nm以下、比表面積は100m2/g以上500m2/g以下、平均粒子径は0.1μm以上1.0μm以下である。
本発明のポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法の好ましい態様によれば、前記の酸化チタンがポリテトラフルオロエチレン繊維質量に対して、0.3質量%以上5.0質量%以下担持されていることである。
本発明によれば、PTFEに光触媒粒子を担持させ、長期にわたって使用しても繊維の劣化がなく、光触媒活性効果を損なわない光触媒担持PTFE繊維を安定して製造することができる。
本発明により得られる光触媒担持PTFE繊維は、空気および水等の浄化に極めて有効な製品への展開に期待することができる。
次に、本発明の光触媒担持PTFE繊維の製造方法の詳細について説明する。
本発明のポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法は、ポリテトラフルオロエチレン、マトリックスおよび光触媒粒子を含む混合液を、凝固浴中に吐出して繊維化し、焼成し、延伸して得られたポリテトラフルオロエチレン繊維を、弛緩状態所定の条件で酸化処理するものである。
フッ素系樹脂には、上記のPTFEの他に、PTFEを共重合成分とした4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体(FEP)、4フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、および4フッ化エチレンオレフィン共重合体(ETFE)などがあり、これらは溶融紡糸により生産されている。しかしながら、本発明では耐熱性の点から最も優れているPTFE樹脂が用いられる。
本発明で用いられるPTFEは、通常水分散液として用いられる。PTFE水分散液は、PTFE濃度が好ましくは40〜70質量%であり、より好ましくは50〜65質量%である。
また、PTFE水分散液は、安定剤として非イオン活性剤またはアニオン活性剤をPTFEに対して3〜10質量%含有するものが好ましい。また、PTFE水分散液の分散粒子の大きさは、一般的に0.1〜0.5μmであるものが好ましく、より好ましくは0.2〜0.4μmのものである。市販品としては、ダイキン工業株式会社製“ポリフロン”(登録商標)や、旭硝子株式会社製“フルオン”(登録商標)がある。
本発明で用いられるマトリックスは、通常、レーヨンの製造に用いられるビスコースが好ましく用いられる。すなわち、セルロース濃度5〜10質量%、アルカリ濃度4〜10質量%、二硫化炭素27〜32質量%(セルロースに対し)であるビスコースを使用することが好ましく例示される。
本発明で用いられる光触媒粒子は、光触媒機能を有していれば、光を当てることで有機物を分解することができ、PTFE繊維に好適に用いることができる。
光触媒機能を有する粒子としては、例えば、酸化チタンであるTiO、WO、LaRhP、FeTiO、Fe、CdFe、SrTiO、CdSe、GaAs、GaP、RuO、ZnO、CdS、MoS、LaRhO、CdFeO、Bi、MoS、In、CdO、およびSnOなど構成された粒子が挙げられる。
光触媒を得るには、これらの半導体物質の一種または複数種を混合した粒子でも良い。TiO、WO、SrTiO、Fe、CdS、MoS、Bi、MoS、In、およびCdOなどは、等価電子帯のレドックス・ポテンシャルの絶対値が伝導帯のレドックス・ポテンシャルよりも大きいため、酸化力の方が還元力よりも大きく、有機化合物の分解による消臭作用、防汚作用または抗菌作用に優れており好ましく用いられる。
これらの中でも比較的安価に入手できる酸化チタンのTiOが最も好適であり、その結晶構造は、ブルッカイト型、ルチル型およびアナターゼ型の3種のうち、光触媒活性の高いアナターゼ型が特に好ましい。
光触媒粒子である酸化チタンの1次粒子径は、好ましくは5nm以上30nm以下であり、より好ましくは6nm以上20nm以下である。また、酸化チタンの比表面積は、好ましくは100m2/g以上500m2/g以下であり、より好ましくは150m2/g以上450m2/g以下である。
酸化チタンの1次粒子径が5nm未満で、比表面積が500m2/gを超えるものを安定的に得ることは工業的に難しく、コスト悪化に繋がる場合がある。また、酸化チタンの1次粒子径が30nmを超え、比表面積が100m2/g未満のものは、光触媒としての活性効果が非常に小さくなり、十分な光触媒効果が得られにくい傾向がある。
また、酸化チタンの平均粒子径は、0.1μm以上1.0μm以下とすることが好ましく、さらに好ましくは0.2μm以上0.9μm以下である。酸化チタンの平均粒子径が0.1μm未満の酸化チタンを得るには粉砕に時間を有するため、コスト悪化に繋がることがある。また、繊維表面に露出する酸化チタンが微小であると活性効果が小さく、光触媒効果が得られにくい傾向がある。酸化チタンの平均粒子径が1.0μmを超えると製糸での糸切れなど操業性の悪化に繋がることがある。
本発明で用いられる光触媒粒子も、通常水分散液として用いられる。光触媒粒子水分散液は光触媒粒子濃度が、10〜60質量%が好ましく、より好ましくは20〜50質量%である。光触媒粒子の濃度が10質量%未満であれば運送費などコストアップに繋がる傾向がある。60質量%を超えるとその濃度が高くなり溶液の安定性が悪化することがある。
次に、本発明の光触媒担持PTFE繊維の製造方法について説明する。
PTFE繊維の製造方法としては、マトリックス紡糸法(エマルジョン紡糸法とも呼ばれる。)、スプリット剥離法およびペースト押出し法などが知られている。スプリット剥離法とは、PTFEの粉末をシリンダ圧縮せしめた後、燒結し、スプリット剥離させた後、延伸する製法である。また、ペースト押出し法は、マトリックスポリマーを用いずにPTFEの粉末をワックス状潤滑剤と混練し、棒状もしくはフィルム状に成形した後、ワックス状潤滑剤を除去し、延伸し、焼成(焼成しない場合もある)する製法である。しかしながら、これらの2つの製法では、どうしてもその製法上、細かく切り裂いて得られる最終繊維状物の断面は扁平形状であり、しかも、繊度などの品位はランダムであり均一性に劣り、編み物や織物など高次加工する際の加工性や製品品位に好ましくないという課題がある。
これより、本発明に係る光触媒粒子担持PTFE繊維を得るには、上記の課題のないマトリックス紡糸法が用いられる。
マトリックス紡糸法は、ビスコースなどをマトリックスとしてPTFE樹脂水分散液との混合液を凝固液中に吐出して繊維化し、次いで精練した後焼成を行い、未延伸糸を得る。このようにPTFEの融点以上の温度で焼成することにより、マトリックス(ポリマー)の大部分を焼成飛散させながら、PTFEを溶融し、粒子間を融着することではじめてその後の延伸性が付与される。焼成後、未延伸糸は直接1ステップもしくは2ステップに分けて延伸される。この製法により得られるPTFE繊維(延伸糸)は、物性のバラツキが小さく、編み物や織物など高次加工する際の加工性や製品品位が良好となる。
上記のマトリックス紡糸法の工程中、光触媒粒子は、PTFE水分散液の中に規定の量投入し、ビスコースなどのマトリックスとの混合液として吐出(紡出)することにより光触媒担持PTFE繊維を得ることができる。
本発明で用いられる混合液におけるPTFE分散液の割合は、30〜70質量%であることが好ましく、より好ましくは45〜55質量%である。PTFE水分散液の割合が30質量%未満では、混合液中のPTFE濃度が低くなることで、生産性が低下し、エネルギーの悪化に繋がることがある。また、PTFE分散液の割合が70質量%を超えると、混合液中のPTFE濃度が高く、PTFEが衝突し易くなることで、凝集異物による欠点が発生し製糸性が悪化することがある。
本発明で用いられる混合液におけるマトリックスの割合は、30〜70質量%であることが好ましく、より好ましくは45〜55質量%である。マトリックスの割合が30質量%未満では、混合液中のPTFE濃度が高く、PTFEが衝突し易くなることで、凝集異物による欠点が発生し製糸性が悪化する傾向がある。マトリックスの割合が70質量%を超えると、混合液中のPTFE濃度が低くなることで、生産性が低下し、エネルギーの悪化に繋がることがある。
また、本発明で用いられる混合液における光触媒粒子分散液の割合は、0.1〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.2%〜6.0質量%である。光触媒粒子分散液の割合が0.1質量%未満では、光触媒水溶液中の光触媒粒子の濃度を高くする必要があり、その水溶液の安定性が悪化することがある。光触媒粒子分散液の割合が10質量%を超えると、光触媒水溶液中の光触媒粒子の濃度が低くなるため、コストアップに繋がる傾向がある。
上記の混合原料は、ビスコース中にPTFE分散液と光触媒粒子分散液の混合液を投入し、脱泡と攪拌を行い製造することができるが、PTFE分散液と光触媒粒子分散液をそれぞれビスコースに投入した場合、混合原料の粘度が高くなるため、光触媒粒子が均一に混合原料中に分散しないことがある。
また、ビスコース中にPTFE分散液と光触媒粒子自体を混合した混合液を投入し、脱泡と攪拌を行い製造することができるが、PTFE分散液と光触媒粒子をそれぞれビスコースに投入した場合、混合原料の粘度が高くなるため、光触媒粒子が均一に混合原料中に分散しないことがある。
本発明において、上記の混合液は紡糸混合液として用いられる。
これら紡糸混合液は、脱泡された後に紡糸に供されるが、脱泡時の温度が高過ぎるとビスコースが凝固してしまう懸念があり、また、水分が蒸発しPTFEが凝集してしまう懸念がある。そのため、脱泡時は15℃以下の低温に制御することが好ましい。その際の真空度は約10Torr以下であることが好ましい。
次に、これら紡糸混合液は、凝固浴中に浸漬された複数の口金から吐出され、凝固浴中で凝固される。
凝固浴としては、無機鉱酸または無機塩の水溶液が用いられるが、本発明では硫酸と硫酸ソーダとを含有する混合水溶液を用いることが好ましい。
このとき硫酸濃度は、7〜13質量%であることが好ましい。硫酸濃度が7質量%未満では、凝固浴中で吐出された糸条の凝固速度が非常に遅くなるため、製造能力の低下または浸漬ラインを長くする必要がある。一方、硫酸濃度が13質量%を超えると、繊維表面に付着した硫酸が脱酸されにくく焼成工程で糸切れが多発することがある。
また、硫酸ソーダ濃度は、7〜15質量%に調整することが好ましい。硫酸ソーダは、セルロースの急激な凝固を抑制する。硫酸ソーダ濃度が7質量%未満の場合、凝固浴中で吐出された糸条の凝固速度が非常に速くなり、繊維断面のコントロールが困難となることがある。一方、硫酸ソーダ濃度が15質量%を超えると、凝固浴中で吐出された糸条の凝固速度が非常に遅くなるため、繊維断面のコントロールが困難となる。凝固浴として、上記した硫酸濃度および硫酸ソーダ濃度の両方を上記した特定の範囲内で含有する混合水溶液を用いることは、均一なPTFE繊維を製造するために効果的である。
凝固された繊維は、次いで、精練された後、半焼成と焼成が行われる。精練としては、アルカリ塩を含有するアルカリ水溶液による洗浄を行うことが好ましい。かかるアルカリ洗浄浴には、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、および重炭酸塩からなる群から選ばれた化合物の水溶液が用いられるが、一般にはアルカリ金属塩の水溶液、中でも苛性ソーダ水溶液が好適に用いられる。これらアルカリ塩の濃度は、0.08質量%以上0.18質量%以下であることが好ましく、より好ましくは、0.10質量%以上0.16質量%以下である。濃度が0.08質量%未満では、焼成時にセルロースが分解しにくく、その結果、焼成後の繊維に分解しきれないセルロース分が多く残存し、その後の延伸がしにくくなり、延伸工程で糸切れが頻発する傾向となる。一方、濃度が0.18質量%を超えると、アルカリ洗浄時にセルロースが溶けだし、アルカリ浴中やガイドにカスが溜まりやすくなる。また、半焼成・焼成工程に入る際の未延伸糸強度が低くなり、糸切れによる工程通過トラブルが発生しやすくなる。
更に、アルカリ浴の温度は、20℃以下であることが好ましく、より好ましくは15℃以下である。アルカリ浴温度が20℃を超えた場合も、アルカリ濃度が高すぎる場合と同様にアルカリ洗浄にセルロースが溶け出し、アルカリ浴中やガイドにカスが溜まりやすくなる他、半焼成・焼成工程に入る際の未延伸糸強度が低くなり、工程通過トラブルが発生しやすくなる。
精練に次いで、半焼成を行う。半焼成には、接触タイプの焼成ローラまたは非接触タイプの焼成ヒーターを用いることができるが、好ましくは、接触タイプの焼成ローラを用いる。精練浴やアルカリ浴から導出された未延伸糸をそのまま、もしくはニップローラなどで絞った後、焼成ローラ間で好ましくは1〜5%のリラックスを与えながら、好ましくは80℃以上320℃未満の温度に保った接触タイプの半焼成工程を通過させることにより半焼成を行うことができる。好ましくは80℃以上320℃未満の温度に保った接触タイプの半焼成工程において、ローラに導かれた未延伸糸は、ローラ上で急速に収縮し張力を増す。リラックス率が1%未満であれば、張力が高くなりすぎて均一な繊維断面を保つことが困難となり、また、収縮による糸切れが多発しやすい。リラックス率が5%を超えると、糸が弛み工程通過性に問題が生じやすい。ただし、そのリラックスは、半焼成に入った直後のローラ間に1回だけ与えるのでもよいし、さらに、半焼成工程のローラ間や焼成工程のローラ間においても与えることでもよい。
半焼成工程は、次いで行う焼成工程に入る前に行われる。半焼成工程のローラ温度が80℃より低い場合は、次いで行う焼成工程で一気に繊維に熱がかかるため繊維断面が変形もしくは単繊維間で融着が発生することがある。一方、ローラ温度が320℃以上の場合は、半焼成工程で一気に繊維に熱がかかるため、繊維断面が変形もしくは単繊維間での融着が発生しやすい。従って、半焼成工程のローラは80℃以上320℃未満の温度、より好ましくは150℃以上320℃未満である。このとき、各ローラ温度は単独で変更してもよい。また、焼成ローラの温度は上記範囲内で個々に異なることでよい。
次いで、半焼成された糸条は、好ましくは320℃以上380℃以下の温度で焼成される。この段階でセルロースの大部分は分解されて気化飛散するので、セルロース中に分散していたPTFE粒子は熱融着して繊維状となりPTFE未延伸糸が得られる。焼成温度が320℃より低いと、繊維内のPTFE粒子同士の融着が不十分で、焼成後の延伸時に糸切れが頻発し、繊維強度も低くなる。一方、焼成温度が380℃を超えると、繊維断面形状が変形し、均一な断面形状が得られないし、単繊維間の融着が生じ製品の開繊性に悪影響を及ぼす傾向がある。さらには、PTFEが熱分解し、焼成後の延伸時に糸切れが頻発し、繊維強度も低くなる傾向がある。焼成時の各ローラ温度は、単独で変更してもよく、また、上記範囲内であれば特に限定なく設定できる。
焼成して得られたPTFE未延伸糸は、いったん巻き取った後に延伸してもよいし、また、巻き取ることなく続けて延伸してもよい。
延伸は、300℃以上380℃以下の温度での熱延伸することが好ましい。さらに好ましくは、310℃以上370℃以下である。延伸温度が300℃未満では延伸切れが頻発し、工程トラブルによる収率悪化に繋がることがある。延伸温度が380℃を超えると、PTFEが分解することで繊維引張強度の低下に繋がることがある。
本発明において、上記のようにして得られたPTFE延伸糸を、弛緩状態で230℃以上310℃以下の加熱空気雰囲気下で70時間以上150時間以下とする条件で酸化処理することが重要である。酸化処理条件は、好ましくは、250℃以上305℃以下の加熱空気雰囲気下で80時間以上130時間以下とする条件である。
酸化処理温度が230℃未満では、酸化処理に多大の時間を有し、エネルギーの悪化に繋がることになり、また、十分な酸化処理ができない。酸化処理温度が310℃を超えると、処理温度がPTFEの融点に近くなり、単繊維同士が接着してしまいPTFE繊維の品位が悪化する。また、処理時間が70時間未満では、十分な酸化処理が得られない。処理時間が150時間を超えた場合、それらの酸化処理の効果は小さくエネルギーの悪化に繋がることになる。
本発明において、弛緩状態とは、加熱空気雰囲気での処理において繊維が収縮する状態であり、例えば、PTFE繊維延伸糸をカセ機で巻き取った状態が該当する。また、加熱空気雰囲気を作り出す熱処理装置としては、一般的な熱風乾燥機が用いられる。酸化させるため常にピュアーな大気を取り入れることにより、含炭(カーボン)を酸化処理させることができる。
本発明において、未延伸糸を酸化処理し、その後に延伸処理を実施しても、光触媒効果は得られるが、好ましくは延伸糸を酸化処理した方法が良い。理由として、未延伸糸は繊度が太いが、繊度の細い延伸糸は、より酸化処理を効率的に行うことができ、光触媒能力も未延伸糸に対して優れる。
本発明で得られる光触媒担持PTFE繊維のPTFE繊維中のマトリックスの含炭率は、繊維質量に対して0.5質量%以下とすることが好ましい。含炭率は、より好ましくは0.3質量%以下である。含炭率が0.5質量%を超えると十分な光触媒効果が得られなくなる。理由として、光触媒粒子がマトリックスの含炭(カーボン)に覆われることにより、光が遮断されもしくは含炭が光を吸収することにより光触媒効果を阻害していると推定される。
含炭率の下限値は0質量%である。酸化処理することにより含炭が分解されることから、含炭率は酸化処理条件で制御することができる。
本発明で得られる光触媒担持PTFE繊維において、酸化チタン等の光触媒粒子の担持量は、PTFE繊維質量に対して、0.3質量%以上5.0質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.5質量%以上5.0質量%以下である。担持量が0.3質量%未満のものは光触媒としての活性効果が小さくなり、光触媒効果が得られない傾向を示す。また、担持量が5.0質量%を超えると製糸での糸切れなど操業性の悪化に繋がることがある。
本発明で得られる光触媒担持PTFE繊維の単繊維繊度は、1.5dtex以上18.0dtex以下であることが好ましく、さらに好ましくは3.0dtex以上10.0dtex以下である。単繊維繊度が1.5dtex未満のものは製造が難しく、コスト悪化に繋がり、18.0dtexを超えると繊維表面積が小さくなり、十分な光触媒効果が得られない傾向がある。
本発明で得られる光触媒担持PTFE繊維の強度は、0.7cN/dtex以上であることが好ましい。強度が0.7cN/dtex未満の場合、その繊維を加工する際に単糸切れが発生し、工程通過性不良や製品の毛羽などの品位が悪化に繋がることがある。
本発明で得られる光触媒担持PTFE繊維の210℃×30分における乾熱収縮率は、12%以下であることが好ましく、更に好ましくは10%以下である。乾熱収縮率が12%を超えると製品としての寸法安定性に欠け、品位の悪化に繋がることがある。乾熱収縮率は、低いほど好ましくPTFE繊維延伸糸の酸化処理条件により、ほぼ0%になる。
上記方法により製造された光触媒担持PTFE繊維(延伸糸)は、公知の方法で撚糸加工製品や通常の捲縮付与方法、例えばスタッフィングボックスで捲縮付与され、その後、所望の長さに切断されPTFE短繊維製品に加工する。
本発明で得られた光触媒担持PTFE繊維の高次加工形態は、通常の布帛、織編物、不織布、フェルト、あるいはマットなどのいずれでもよく特に限定はされない。
このようにして高次加工された光触媒担持製品は光触媒効果を効率的に作用させることができ、空気や水等の浄化に極めて有効な製品への展開が期待できる。
次に、実施例を挙げて本発明のポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法について、具体的に説明する。繊維の各物性の測定方法は、次のとおりである。
(1)PTFE繊維の物性
JIS L 1013:2010に準じて測定した。総繊度は、8.3繊度、8.3.1正量繊度 B法(簡便法)により測定した。単繊維繊度は、8.4フィラメント数により測定し、総繊度より算出した。強度は、8.5引張強さ及び伸び率、8.5.1標準時試験により測定した。
(2)含炭率
PTFE繊維5gを、300℃の温度で100時間加熱空気雰囲気下に処理後、繊維質量変化を測定し、次式で含炭率を算出した。
・含炭率=[(処理前質量−処理後質量)/処理前質量]×100。
(3)光触媒消臭性能評価
社団法人繊維評価技術協議会が定める光触媒消臭加工繊維製品認証基準の評価試験法および性能判定基準に基づき、ガスバック法によるアセトアルデヒドガス減少率を評価し、判定した。
<条件>:
・初期ガス濃度:アセトアルデヒド14ppm
・試料サイズ:光触媒担持PTFE繊維の筒編サンプル10cm×10cm
・光源の種類:ブラックライト蛍光灯(FL10BL−B,National)
・光源照射条件:紫外線放射照度1.0mW/cm2で24時間
測定時間:24時間後
<判定基準>:
次のガス減少率および光触媒効果基準を満たさねばならない。
ガス減少率:第1回目暴露試験後、RL≧70またはRB≧70であること。
・RL(明条件減少率)=(L0−L1)/L0×100[%]
・RB(暗条件減少率)=(B0−B1)/B0×100[%]
・L0:明条件で試料を用いずに行った試験(空試験)の臭気成分濃度
・L1:明条件で試料を用いて行った試験の臭気成分濃度
・B0:暗条件で試料を用いずに行った試験(空試験)の臭気成分濃度
・ B1:暗条件で試料を用いて行った試験の臭気成分濃度。
(4)光触媒粒子の一次粒子径
一次粒子径は電子顕微鏡を用いて倍率を30万に設定の上で観察し、無作為に粒子を10個選択、それぞれの粒子の直径の平均を一次粒子径とした。
(5)光触媒粒子の比表面積
窒素ガス吸着法を用いて、光触媒粒子の比表面積を測定した。
(6)光触媒粒子の平均粒子径
レーザー回析散乱式粒度分布計を用いて、光触媒粒子の平均粒子径を測定した。
[実施例1]
ビスコース熟成度(塩点)8.0、セルロース濃度9.0%、アルカリ濃度6.2%のビスコース(A)と濃度60%のPTFE水分散液(B)と濃度35%の酸化チタン水分散体(C)を(質量比)A:B:C=49:49:2の割合で混合した後、10Torrの減圧下で脱泡して成形用原液を得た。この成形用原液を、成型用口金に導き、凝固浴中に吐出した。
凝固浴は、硫酸濃度10.0%、硫酸ソーダ濃度11.0%の混合水溶液であり、温度は10℃であった。次いで、凝固した未焼成糸を温度80℃の温水で洗浄した後、濃度0.12%の苛性ソーダ水溶液を入れたアルカリ浴中に導いて精練し、酸成分を完全に除去した。その後、アルカリ浴から導かれた未焼成糸をニップローラで絞った後、4%のリラックスを与えながら280℃の温度で半焼成を行ない、次いで350℃の温度に保った焼成ローラを用いて焼成を行い30m/分の速度で引き取り、未延伸糸を得た。次いで、未延伸糸を350℃の温度で熱延伸し、PTFE延伸糸を得た。この紡糸と延伸工程において、工程通過性は良好で1錘当たりの糸切れ回数は約12時間当たり1回の割合であった。
上記のマトリックス紡糸法によって、1次粒子径7nm、比表面積300m2/g、平均粒子径0.5μmとする酸化チタンを1.0質量%担持させた総繊度440dtex−60フィラメントのPTFE繊維(延伸糸)を得た。得られたPTFE繊維(延伸糸)について、300℃の温度で90時間酸化処理を行った後、筒編としたサンプルで上記の光触媒消臭性能評価を実施した。その結果、「光触媒消臭効果あり」との判定を得た。結果を表1に示す。
[実施例2]
上記の実施例1と同様のマトリックス紡糸法によって、実施例1の酸化チタンスペックとその担持量および酸化処理温度を変更した筒編製品を得た。具体的には酸化チタンスペックを1次粒子径20nm、比表面積210m2/g、平均粒子径0.2μm、酸化チタン担持量3.0質量%、総繊度440dtex−60フィラメント、酸化処理250℃の温度で130時間とした筒編サンプルで上記の光触媒消臭性能評価を実施した。その結果、「光触媒消臭効果あり」との判定を得た。結果を表1に示す。
[実施例3]
上記の実施例1と同様のマトリックス紡糸法によって、実施例1と酸化チタン担持量および製造工程順序を変更した筒編製品を得た。具体的には酸化チタンを2.0質量%担持させ、未延伸糸を300℃の温度で90時間酸化処理を行った後、350℃の温度で熱延伸し、総繊度440dtex−60フィラメントのPTFE繊維(延伸糸)を得た。この延伸工程において、工程通過性は実施例1と同等であった。得られたPTFE繊維(延伸糸)を筒網としたサンプルで上記の光触媒消臭性能評価を実施した。その結果、「光触媒消臭効果あり」との判定を得たが、RLの値は72と合格基準値をわずかに上回った。結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1の繊維構成とした総繊度440dtex−60フィラメントの光触媒担持PTFE繊維(延伸糸)について、酸化処理を実施せず、筒編としたサンプルで光触媒消臭性能評価を実施した。その結果、アセトアルデヒドガスの減少は認められず、光触媒消臭効果は得られなかった。結果を表1に示す。
[比較例2]
実施例1の繊維構成とした総繊度440dtex−60フィラメントの光触媒担持PTFE繊維(延伸糸)について、200℃の温度で140時間酸化処理を行った後、筒編としたサンプルで光触媒消臭性能評価を実施した。その結果、光触媒消臭効果は得られなかった。結果を表1に示す。
[比較例3]
実施例1の繊維構成とした総繊度440dtex−60フィラメントの光触媒担持PTFE繊維(延伸糸)について、320℃の温度で80時間酸化処理を行った。PTFE繊維の単繊維間で融着が発生し、良好な原糸を得ることができなかった。結果を表1に示す。
Figure 0006225576

Claims (3)

  1. ポリテトラフルオロエチレン、マトリックスおよび光触媒粒子を含む混合液を、凝固浴中に吐出して繊維化し、焼成し、延伸して得られたポリテトラフルオロエチレン繊維を、弛緩状態で230℃以上310℃以下の加熱空気雰囲気下で70時間以上150時間以下とする条件で酸化処理する光触媒担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法であって、前記光触媒粒子が酸化チタンであり、その1次粒子径が5nm以上30nm以下、比表面積が100m /g以上500m /g以下、平均粒子径が0.1μm以上1.0μm以下であり、前記酸化チタンが、ポリテトラフルオロエチレン繊維質量に対して、0.3質量%以上5.0質量%以下担持され、前記光触媒担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の単繊維繊度が、1.5dtex以上18.0dtex以下である光触媒担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法
  2. ポリテトラフルオロエチレン分散液30〜70質量%、マトリックス30〜70質量%および光触媒粒子分散液0.1〜10質量%を含む混合液を、凝固浴中に吐出して繊維化し、焼成し、延伸して得られたポリテトラフルオロエチレン繊維を、弛緩状態で230℃以上310℃以下の加熱空気雰囲気下で70時間以上150時間以下とする条件で酸化処理する光触媒担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法であって、前記光触媒粒子が酸化チタンであり、その1次粒子径が5nm以上30nm以下、比表面積が100m /g以上500m /g以下、平均粒子径が0.1μm以上1.0μm以下であり、前記酸化チタンが、ポリテトラフルオロエチレン繊維質量に対して、0.3質量%以上5.0質量%以下担持され、前記光触媒担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の単繊維繊度が、1.5dtex以上18.0dtex以下である光触媒担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法
  3. ポリテトラフルオロエチレン繊維中のマトリックスの含炭率が繊維質量に対して0.5質量%以下であることを特徴とする請求項1または2記載の光触媒担持ポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法。
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