JP6225427B2 - 放送送出システム、放送送出方法及び放送送出プログラム - Google Patents

放送送出システム、放送送出方法及び放送送出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、時刻情報を持つ運行データによって放出する放送データの自動制御を行う放送送出システム、放送送出方法及び放送送出プログラムに関する。
一般的な放送局のマスターシステムにおいて、マルチ接続を必要とする番組の延長や差し替えを行う場合、事前にマルチ編成を行って接続ポイントの位置を決定しておく必要があった。
特許文献1には、同一のビデオテープに収録されているあらかじめ放送時間が決まっているCM番組枠(リアルタイムCM番組枠)と、あらかじめ放送時間を定めておくことができないCM番組枠(アンタイムCM番組枠)とを連続して放送させる技術が開示されている(CM:Commercial Message)。
図7に示した特許文献1の自動番組制御装置(特許文献1の図1)において、マスターAPS110は、VTR121、フィルム122などの放送番組素材を搭載した機器のスタートタイミングを制御する(APS:Aoto Program control System、VTR:Video Tape Recorder)。また、マスターAPS110は、入力スイッチャ130とマスタスイッチャ160とを制御し、放送番組の送出を制御する。入力スイッチャ130には、クロスポイント131−1などを有する第1のスイッチ列131と、クロスポイント132−1などを有する第2のスイッチ列132とを有している。第1のスイッチ列131は、マスタスイッチャ160のクロスポイント161−1に接続されている。それに対し、第2のスイッチ列132は、送出バッファ140を介してマスタスイッチャ160のクロスポイント161−2に接続されている。
マスターAPS110によって次に制御される対象がアンタイムCM番組データであり、それに続いてリアルタイムCM番組データを制御する例を挙げる。マスターAPS110は、アンタイムCM番組データが登録されたタイミングで、クロスポイント131−1を閉じてVTR121に対する再生制御を行なう。例えば、その3秒後にクロスポイント132−1を閉じて、再生制御と同時に送出バッファ140でアンタイムCM番組データの収録制御をする。ここで、VTR121は、アンタイムCM番組データの再生を行い、ストップトーンを検出して停止し、続いて送出するリアルタイムCM番組枠の頭出しを完了する。そして、アンタイムCM番組枠のオンエアスタート制御がされると、マスターAPS110は、送出バッファ140に対してスタート制御を行ない、クロスポイント161−2を閉じてアンタイムCM番組枠を送出する。その後、アンタイムCM番組枠が終了すると同時にクロスポイント161−2を161−1に切り替え、リアルタイムCM番組枠を送出する。
特開平10−271388号公報
一般に、オンエア中の番組の途中で急遽マルチ編成が必要になった場合、営放システム(営業放送システム)などといった上位システムからオンエア直前のデータの変更ができなかったり、番組変更の承認まで時間がかかったりする。そのため、これまでは、マスターシステムの管理者によって、マスターシステム上で直接オンエア中の番組データを編集する必要があるという課題があった。
また、マルチ編成の遷移パターンが全ファイル間で存在する場合、上位システムで全ての接続ポイントを事前に用意しておくことが困難であるという課題があった。
特許文献1によれば、あらかじめ放送の終了時刻が決まっていない放送の終了直後であっても、アンタイムCM番組枠などを利用して、放送時間が決まっている次の番組枠との時間調整が可能となる。しかしながら、次の放送番組枠の放送開始時刻が変動する場合には定刻の接続ポイントが設定されないため、自動でマルチ接続をすることはできなかった。
本発明は、放送局のマスターシステムにおいて、オンエア中の番組データを直接編集する事なく、オンエア中の番組と同じ時間帯に用意した別ファイル内の番組内に、短時間でマルチ接続することができる放送送出システムを提供することを目的とする。
本発明の放送送出システムは、特定の時間帯を持つ番組枠と、特定の時間帯に含まれる時刻と時刻に送出するデータとを関連付けるイベントデータと、を有する運行データに従ってデータを送出する放送送出システムであって、運行データは、確定された番組枠及びイベントデータを放送順にまとめたメインファイルと、メインファイル上の特定の時間帯に含まれる時刻にイベントデータを持つマルチファイルと、を有し、メインファイルにマルチファイルの持つイベントデータのうち少なくとも一部を挿入するマルチ接続を開始する第1の時刻が設定されると、放送送出システムは、メインファイルの第1の時刻に第1の接続ポイントを決定し、マルチファイルの第1の時刻以降で最初のイベントデータの前に第2の接続ポイントを決定し、マルチファイルの第2の接続ポイント以降のいずれかのイベントデータの後に第3の接続ポイントを決定し、メインファイルの第1の時刻以降で最初の番組枠の直前に第4の接続ポイントを決定し、メインファイルにおける第1の接続ポイントと第4の接続ポイントとの間にマルチファイルにおける第2の接続ポイントと第3の接続ポイントとの間にあるイベントデータを挿入するマルチ接続を行う。
本発明の放送送出方法は、特定の時間帯を持つ番組枠と、特定の時間帯に含まれる時刻と時刻に送出するデータとを関連付けるイベントデータと、を有する運行データに従ってデータを送出する放送送出方法あって、運行データは、確定された番組枠及びイベントデータを放送順にまとめたメインファイルと、メインファイル上の特定の時間帯に含まれる時刻にイベントデータを有するマルチファイルと、を有し、メインファイルにマルチファイルの持つイベントデータのうち少なくとも一部を挿入するマルチ接続を開始する第1の時刻が設定されると、メインファイル上における第1の時刻に第1の接続ポイントを決定し、マルチファイル上における第1の時刻以降で最初のイベントデータの前に第2の接続ポイントを決定し、マルチファイル上における第2の接続ポイント以降のいずれかのイベントデータの後に第3の接続ポイントを決定し、メインファイル上における第1の時刻以降で最初の番組枠の直前に第4の接続ポイントを決定し、メインファイルにおける第1の接続ポイントと第4の接続ポイントとの間にマルチファイルにおける第2の接続ポイントと第3の接続ポイントとの間にあるイベントデータを挿入するマルチ接続を行う。
本発明の放送送出プログラムは、特定の時間帯を持つ番組枠と、特定の時間帯に含まれる時刻と時刻に送出するデータとを関連付けるイベントデータと、を有する運行データに従ってデータを送出するための放送送出プログラムであって、運行データは、確定された番組枠及びイベントデータを放送順にまとめたメインファイルと、メインファイル上の特定の時間帯に含まれる時刻にイベントデータを持つるマルチファイルと、を有し、メインファイルにマルチファイルの持つイベントデータのうち少なくとも一部を挿入するマルチ接続を開始する第1の時刻の設定に応じて、メインファイル上の第1の時刻に第1の接続ポイントを決定する処理と、マルチファイル上における第1の時刻以降で最初のイベントデータの前に第2の接続ポイントを決定する処理と、マルチファイル上における第2の接続ポイント以降のいずれかのイベントデータの後に第3の接続ポイントを決定する処理と、メインファイル上における第1の時刻以降で最初の番組枠の直前に第4の接続ポイントを決定する処理と、メインファイルにおける第1の接続ポイントと第4の接続ポイントとの間にマルチファイルにおける第2の接続ポイントと第3の接続ポイントとの間にあるイベントデータを挿入するマルチ接続を行う処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明の放送送出システムによれば、放送局のマスターシステムにおいて、オンエア中の番組データを直接編集する事なく、オンエア中の番組と同じ時間帯に用意した別ファイル内の番組内に、短時間でマルチ接続することが可能となる。
本発明の実施形態に係る放送送出システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る運行データ構成例である。 本発明の実施例に係る番組途中における緊急マルチ接続後の運行データ構成例である(タイムシフト、オンエアルートフラグ反映前)。 本発明の実施例に係る番組途中における緊急マルチ接続後の運行データ構成例である(タイムシフト、オンエアルートフラグ反映後)。 本発明の実施例に係る番組途中における緊急マルチ接続処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例に係る番組途中における緊急マルチ接続処理の流れを示すフローチャートである。 特許文献1の自動番組制御装置の構成を示す図である。
背景技術で述べたように、一般的な放送局のマスターシステムにおいて、マルチ接続が必要となる番組の延長や差し替えを行う場合、事前にマルチ編成を行って接続ポイントの位置を決定しておく必要があった。
マスターシステム(APS、マスターAPSとも表記)とは、運行データに記載された内容に従い、時刻通りの番組の運行制御を自動で行うためのシステムである。また、マルチ接続とは、例えば野球中継番組の延長や雨天中止など、同時間帯で様々な運用パターンが考えられる編成に対応するために、確定運行データ内で実際に運行制御に使用するファイルを途中で切り替えるための編集機能である。マルチ編成とは、マルチ接続を行う上で、運行制御に使用するファイルを複数の運用パターン分用意する編成のことである。
(実施形態)
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係る放送送出システム1の構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る放送送出システム1は、データサーバ10(以下、DS10)と、映像表示端末装置20(以下、VDT20)と、自動番組制御装置50(以下、APS50)と、を備えている(DS:Data Server、VDT:Visual Display Terminals、APS:Automatic Program control System)。
また、本発明の実施形態に係る放送送出システム1には、図1に示したような、表示装置30、入力装置40、時計装置60などを備えてもよい。なお、具体的な送出装置については図示していないが、本実施形態の放送送出システム内で処理された番組データは、図示しないスイッチャや送出装置などを介して送出されるものとする。
(データサーバ:DS)
DS10は、上位システムから受信、またはVDT20により新規追加された確定運行データ16を格納し、それらのデータをAPS50など他機器に対してプレイリストとして送信する機能を持つ。
DS10は、DS記憶領域11と、データ参照部12と、データ登録部13と、データ送信部14と、データ受信部15と、を有している。
DS記憶領域11は、確定運行データ16を格納する。確定運行データ16は、データ件数によっては1放送日だけで数MByteの容量になるため、データベースを用いてデータを索引しやすい形にするのが好ましい。
確定運行データ16は、REGファイル(メインファイル)とマルチファイルとを含んでいる。
REGファイルは、ある放送局の特定の放送日において、確定された番組枠を放送順にまとめたデータを有する。REGファイルは、定時枠の放送データを含むレギュラーファイル(Regular File)を意味する。
マルチファイルは、REGファイルが含む番組の放送時間帯と同じ時間帯に用意した番組を含むファイルである。それぞれのマルチファイルには、例えば、001〜999の範囲の番号を与えられる。なお、マルチファイル18の構成数が少ない場合は桁数を小さくしてもよいし、マルチファイル18の構成数が多い場合は桁数を大きくしてもよい。
また、デジタル放送においては、オンエア当日だけではなく8日先までの電子番組表(以下、EPG)を表示する必要がある(EPG:Electronic Program Guide)。EPGを確定運行データ16から生成する場合は、オンエアよりも前の放送日のうちに確定運行データ16をDS記憶領域11に格納しておく必要がある。このため、基本として、DS10は、複数放送日の確定運行データ16を管理・参照・受信・送信できる機能を有していることが好ましい。
データ参照部12は、VDT20からのデータ参照要求に応じて、DS記憶領域11からデータを引き出し、VDT20に対してこのデータを送信する機能をもつ。また、データ参照部12は、VDT20から受信したデータをDS記憶領域11に送信する機能ももつ。
データ登録部13は、VDT20から受信したデータをDS記憶領域12に登録し、そのデータをデータ送信部14に引き渡す機能をもつ。また、データ登録部13は、データ受信部15から引き継いだデータをDS記憶領域11に引き渡す機能ももつ。
データ送信部14は、データ登録部13によって登録されたデータをAPS50など他機器へと送信する機能をもつ。
データ受信部15は、APS50などの他機器からデータを受信し、そのデータをデータ登録部13に引き渡す機能をもつ。
(映像表示端末装置:VDT)
VDT20は、オペレータがデータの確認・入力をするための端末装置である。また、VDT20は、DS10内の確定運行データ16を参照して確定運行データ16をVDT記憶領域21上に格納し、その確定運行データ16を編集処理し、その編集処理した結果のデータをDS10のDS記憶領域11に登録する機能を持つ。
VDT20は、VDT記憶領域21と、データ処理部22とを有する。
VDT記憶領域21は、確定運行データ16を格納するためのメモリである。VDT記憶領域21に格納される確定運行データ16は、データ処理部22によって編集処理される。VDT記憶領域21のデータは、表示装置30に表示することができ、オペレータはそのデータを確認することができる。
データ処理部22は、VDT記憶領域21に格納された確定運行データ16の編集を行う(第1の編集処理)。なお、確定運行データ16の編集には、マルチ接続が含まれる。また、データ処理部22は、入力装置40から入力されたデータをVDT記憶領域21に格納された確定運行データ16に反映させる機能も有する。
オペレータがVDT20上のデータを見るためには、PCモニタなどの表示装置30、キーボードやマウスなどの入力装置40が設けられていることが好ましい。なお、表示装置30及び入力装置40は、VDT20の内部に構成されていてもよい。
(自動番組制御装置:APS)
APS50は、DS10から受信した確定運行データ16上に記述された制御時刻などの情報をもとに、図示しないスイッチャや様々な機器の制御を行うための装置である。なお、スイッチャとは、入力された映像や音声などの複数の信号から、APS50の制御により指定された信号のみを各サービスに送信する装置である。また、様々な機器には、番組バンク、CMバンク、スタジオ、VTR、局間連携装置などの放送機器などが含まれる。
APS50は、APS記憶領域51と、データ編集部52と、制御部53と、時計ボード54と、を有している。
APS記憶領域51は、DS10から受領したデータを保存する。APS50は、1/100秒以下の正確性およびリアルタイム性が求められる装置であるため、OSはリアルタイムOSであることが好ましい(OS:Operation System)。また、確定運行データ16を格納するAPS記憶領域51は、ハードディスクではなく、メモリであることが好ましい。なぜなら、ハードディスクではアクセスに時間がかかる他、24時間もしくは1日長時間の運用を行う場合、消耗が早いためである。
データ編集部52は、DS10からの指示に従い、APS記憶領域51に格納された確定運行データ16を編集する(第2の編集処理)。また、マルチ接続もデータ編集部52によって行われる。
マルチ接続やタイムシフトといった大量のデータに対する一括編集処理は、VDT20の処理結果をそのまま受信するのではなく、VDT20の処理内容を受信し、VDT20と同様の処理を内部的に行うことで実行される。処理結果を全て受信してしまうと、処理範囲内の確定運行データ16を受信する必要があり、当日データが更新された場合、オンエア中の番組やイベントデータの位置が一時的に不明となり、本来の制御情報と異なる制御が行われる可能性がある。そのため、VDT20の処理内容を受信し、VDT20と同様の処理を内部的に行うのである。また、VDT20とAPS50では処理内容が異なっていてはいけない。
制御部53は、DS10から受領した確定運行データ16上に記載された制御時刻などの情報をもとに、図示しないスイッチャや様々な機器の制御を行う。
時計ボード54は、APS50に実装され、時計装置60から受信したBCDシリアル信号に時刻同期する。時計ボード54は、正確な時刻においてDS10に対して制御結果および現在時刻の通知を行わなければならない。
時計装置60は、現在時刻を取得し、取得した現在時刻を時計ボード54に送信する装置である。なお、時計ボード54が外部の通信網と接続され、正確な現在時刻と同期できるのであれば、時計装置60は必須の構成ではない。また、時計装置60は、時計ボード54に内蔵されていてもよい。
(確定運行データ)
図2は、マルチ編成に必要となる確定運行データ16の構成例である。なお、図2の確定運行データ16は、本発明の実施形態を説明するための一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
確定運行データ16には、1放送日内のSV1ファイルに、SV1_REGファイル17(メインファイル)およびマルチファイル18が収められている。
SV1_REGファイル17は、ある放送局の特定の放送日において、確定された番組枠を放送順にまとめたデータを有する。
マルチファイル18は、SV1_REGファイル17に記載された番組の放送時間が延長された際にマルチ接続するための番組を有する。マルチファイル18は、001〜999ファイル(以下、SV1_001ファイル18(001)〜SV1_999ファイル18(999))を含みうる。また、マルチファイル18が999個以上のファイルからなる場合は、適宜上限を変更することができる。また、マルチファイル18が1、2、3個程度である場合は、SV1_1、SV1_2、SV_3のようにファイル番号の桁数を小さくして表記することもできる。
ただし、SV1_REGファイル17およびマルチファイル18は、それぞれ独立したファイルとして存在してもよく、必ずしもSV1ファイル16−1のように1放送日内でまとめられた形式ではなくてもよい。
例えば、運用が1パターンしかない放送日においては、REGファイル17内のみにデータがあればよい。それに対し、野球放送などのように、延長や雨天中止など複数の運用ケースが考えられる放送日においては、各運用ケースのデータが各マルチファイル18に記述されることになる。マルチファイル18は、延長や差し替えの可能性がある各番組枠に対してそれぞれ設けられていてもよく、また、各番組枠に対して複数存在していてもよい。
確定運行データ16は、番組データ(Bデータ)とイベントデータ(Eデータ)とを有する。番組データは、確定された番組枠として特定の時間帯を持つ。イベントデータは、番組データの持つ特定の時間帯に含まれる時刻を持ち、その時刻と送出するデータ(イベント)を関連付ける。これらのデータには、制御を行う時刻の情報や、制御を行う対象の機器・制御方法などが指定されている。
なお、図2の各ファイル内において、番組データには左端に「B」と記し、イベントデータには左端に「E」と記した。また、イベントデータとして、次の番組に移行するための起点となるデータ(次の番組の開始時刻)を設定してもよい。例えば、図2においては、『E 21:00:00イベントA−4 1』というイベントデータを、次の番組に移行するための起点となるデータとみなすことができる。
また、番組データ、イベントデータには、自ファイルから他のファイルに接続するための情報を記載する事ができる。このようなファイル間の移行に関する情報が記述されたデータを、ML/EDデータ19(接続ポイント)と呼ぶ。なお、ML/EDデータ19は、図3において下線を付した19(a)〜19(d)のデータである。
ML/EDデータ19は、番組データ及びイベントデータと同フォーマットである。ML/ED区分がMLF(接続元)、MLT(接続先)、EDF(戻り元)、EDT(戻り先)のいずれかである場合、それらのデータをML/EDデータ19とよぶ。なお、MLFは第1の接続ポイント、MLTは第2の接続ポイント、EDFは第3の接続ポイント、EDTは第4の接続ポイントに相当する。
ML/EDデータ19の時刻情報は、制御には使用されない。ML/EDデータ19の時刻情報は、あくまで複数ファイル間の接続ポイントとしての役割を持つ。
さらに、ML/EDデータ19は、接続先ファイル区分と、ML/EDナンバーと、マルチ接続中フラグとを有する。
接続先ファイル区分は、接続対象ML/EDデータ19のファイルを指定する区分である。
ML/EDナンバーは、例えば0001〜9999などと付され、1放送日および1サービス内で一意である。ML/EDナンバーは、同じML/EDデータ19のグループを特定するための番号である。図3の例では、「0001」がML/EDナンバーに相当する。
マルチ接続中フラグは、マルチ接続しているか否かを示し、接続中ならば「D」が付され、未接続ならばスペースが空けられる。なお、図4では、スペースを明示するために改行しているが、スペースの認識ができさえすれば必ずしも改行する必要はない。
マルチ接続処理では、同じML/EDナンバーが記載された接続元(MLF)、接続先(MLT)、戻り元(EDF)と戻り先(EDT)の4つのML/EDデータ19に基づき、確定運行データ16の制御順をMLF、MLT、EDF、EDTの順となるルートに切り替える。マルチ接続処理は、複数のファイルを跨いだ制御処理を可能とするための処理である。
(動作)
ここで、マルチ接続における接続ポイントの設定について説明する。なお、以下のマルチ接続の動作説明においては、SV1_REGファイル17)をメインファイルと記載し、マルチファイル18をマルチファイルと記載する。
マルチファイル中のある番組をメインファイルに挿入するように設定されると、メインファイル上の設定時刻(現在時刻+N秒以降、または指定時刻)以降の時刻を持つ最初のイベントデータの直前にMLFが挿入される。なお、N秒は、データ転送やCMバンクなどのスタンバイ時刻を考慮した時間である。
MLTは、設定されたマルチファイルにおいて、設定時刻以降の時刻を持つ最初のイベントデータの直前に挿入される。
EDFは、マルチファイルのファイルの最後に挿入される。なお、EDFの挿入位置は、MLTを挿入した時刻以降であれば、任意に設定することもできる。
EDTは、メインファイル上の現在時刻+N秒以降、または指定時刻以降の時刻を持つ最初の番組データの直前に挿入される。
以上が、マルチ接続の動作説明である。
確定運行データ16の制御順(オンエアルート)は、各番組データ・イベントデータ上のオンエアルートフラグ、または次データのアドレスを参照するポインタによって決定されるが、マルチ接続処理ではこれらを変更し、オンエアルートを切り替えることになる。
また、EDFとEDTの時刻が異なる場合、EDT以降のデータに対し、EDFとEDTの時刻の差分をタイムシフトする事が可能である。なお、タイムシフトとは、複数番組・イベントデータの制御時刻を一定値だけプラスもしくはマイナスする編集機能のことである。
上述のマルチ接続によると、MLF以前はメインファイルに従ってデータ送出され、MLFにおいてマルチファイルのMLTに移行する。その後、EDF以前の時刻ではマルチファイルに従ってデータ送出され、EDFにおいてメインファイルのEDTに戻ることになる。このマルチ接続は、MLFとマルチファイルさえ設定されれば自動的に実行され、マルチファイルの少なくとも一部をメインファイルに挿入もしくは置換することができ、野球中継のような時間延長をもつ番組であっても問題なく運行することができる。
例えば、図3の確定運行データ16のように、SV1_REGファイル17上には2時間(19:00:00−21:00:00)の番組A、SV1_101ファイル18(101)上には2時間10分の番組A’(19:00:00−21:10:00)を用意する。なお、SV1_102ファイル18(102)上には2時間20分の番組A”(19:00:00−21:20:00)を用意する。
ここで、SV1_REGファイル17からSV1_101ファイル18(101)へのマルチ接続を実行する(MLF19(a)を指定)。MLF19(a)は、現在時刻または指定時刻のいずれかの時刻以降に挿入される。
その結果、MLF19(a)とMLT19(b)、EDF19(c)とEDT19(d)とが接続され、SV1_REGファイル17のEDT19(d)以降のデータが+10分タイムシフトする。これらのML/EDデータ19の挿入位置は自動的に決定される。
これは、一般的な野球延長などの時に行われる運用方法の1つである。このケースでは、番組Aを定時枠とすると、番組A’を10分延長枠、番組A”を20分延長枠と呼ぶ事がある。また、例えば、10分延長枠から20分延長枠への変更だけではなく、10分延長枠から30分延長枠への変更、10分延長枠から40分延長枠への変更などの複数のパターンを用意することができる。
一般的な放送延長の可能性のある中継においては、このような延長枠を延長時間枠に対応させて事前に用意しておき、番組の延長が決定した場合、オペレータによって、データのタイムシフト処理やイベントデータの追加を急遽直接行う必要がある。このような番組の延長は、マルチ接続以外によって運用することは有効とは言えない。
一般的なマルチ接続の場合、上位システムまたはDS10は、延長枠となるマルチファイル18を各延長枠個々に対して事前に用意する必要がある。すなわち、一般的なマルチ接続では、10分延長枠、20分延長枠、30分延長枠、・・・N分延長枠といった個々の延長枠に対して個別のマルチファイル18が必要となる。すなわち、10分延長枠としてSV1_101ファイル18(101)、20分延長枠としてSV_1_102ファイル18(102)、30分延長枠としてSV_1_103ファイル(図示せず)、N分延長枠としてSV1_10Nファイル18(N)など、延長枠に対応させてマルチファイル18を準備する必要があった。
また、一般的なマルチ接続対応においては、番組の延長が決定した場合、オペレータがデータのタイムシフト処理やイベントデータの追加を急遽直接行う必要が生じてしまうため、人為的な操作ミスの恐れがあった。
それに対して、本発明の実施形態に係る放送送出システム1においては、緊急マルチ接続時にML/EDデータ19をDS10で自動生成するため、延長枠となるマルチファイル18を各延長枠個々に対して用意しておく必要はない。また、延長枠を延長予定時間ごとに準備する必要はないために、マルチファイルの数を少なくして対応することもできるし、延長時間枠を10分間隔などに固定せずに柔軟な時間配分で設定することも可能となる。
以上のように、本発明の実施形態の放送送出システムにおいては、緊急マルチ接続を実行したときに、時計装置より受信した現在時刻またはオペレータが入力した指定時刻を参照し、その時刻以降で接続ポイント(ML/EDデータ)の挿入位置(遷移元、遷移先、戻り元、戻り先の4か所)を自動で判断するステップを設ける。そして、ML/EDデータの挿入、マルチ接続までを自動で行う。この一連の処理により、接続ポイントが事前に用意されていない状態でも、オンエア中の番組の途中からマルチ接続を行い、マルチファイルの別番組に運行制御を切り替える事が可能となる。
(効果)
本発明の実施形態の放送送出システムによれば、遷移元となる接続元(MLFデータ)の挿入時刻さえ決定してしまえば、接続ポイント(ML/EDデータ)の挿入位置を自動判断する機能を有するため、余分な画面操作を行う時間を省く事ができる。その結果、緊急の番組延長の際に、オペレーション時間を短縮できるという効果が得られる。
また、本発明の実施形態の送送出システムによれば、接続ポイントの挿入位置を自動判断する機能を有するため、任意パターンの接続ポイントを用意する必要がない。その結果、任意のファイル間でマルチ接続を自動で行うことができる。
本発明の実施形態の放送送出システムによれば、特に、マスターAPSなどにおいて接続ポイントが無い状態でも、自動的に接続ポイントを作成し、複数用意された運用パターンを任意に切り替える運用に適用できる。
なお、本発明の実施形態に係る放送送出に関する方法は、本発明の範囲に含まれるものとする。また、本発明に関する方法をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれるものとする。
(実施例)
本発明の実施形態に係る図1の放送送出システム1について、具体的な実施例を挙げて説明する。なお、以下の実施例の記載は一例であって、本発明を限定するものではない。
図1において、オペレータは、緊急マルチ接続を行う際、まずキーボードなどの入力装置40からVDT20のアプリケーションを操作する事によって、データ処理部22により指定した放送日のマルチファイル18の読み込みを指示する。
オペレータからの指示は、DS10のデータ参照部12に渡され、データ参照部12は、DS記憶領域11からデータを読み込む。
読み込まれたデータは、VDT記憶領域21に格納される。オペレータは、このデータを表示装置30によって確認する。オペレータは、表示装置30で確認されたデータを元に、入力装置40を用いて指示を出す。データ処理部22は、オペレータの指示内容を受け、マルチファイル18上の番組データを選択し、緊急マルチ接続のコマンドを実行する。
この際、オペレータは、ML/EDデータ19の挿入位置を「現在時刻」以降にするか、「指定時刻」以降にするかを選択する。
緊急マルチ接続を実行すると、データ処理部22は、指定された番組データの読み込みをデータ参照部12に対して指示する。
データ参照部12は、DS記憶領域11から処理対象のデータを読み込み、VDT記憶領域21に格納する。
例えば、VDT20において、図2の2012/9/18のSV1_101ファイル18(101)を表示する。番組データA’を選択した状態で、緊急マルチ接続コマンドを実行すると、VDT20のデータ処理部22は、図2の確定運行データ16の2012/09/18_SV1のSV1_REGファイル17およびSV1_101ファイル18(101)をDS記憶領域11から読み込み、VDT記憶領域21に格納するように指示する。
次に、この格納したデータの中からML/EDデータ19の挿入位置を、ファイルの先頭から順に検索する。
MLF19(a)は、SV1_REGファイル17上の現在時刻+N秒以降、または指定時刻以降の時刻を持つ最初のイベントデータの直前に挿入する。なお、N秒は、データ転送やCMバンクなどのスタンバイ時刻を考慮した時間である。
MLT19(b)は、SV1_101ファイル18(101)の現在時刻+N秒以降、または指定時刻以降の時刻を持つ最初のイベントデータの直前に挿入する。
EDF19(c)は、SV1_101ファイル18(101)のファイルの最後に挿入する。なお、EDF19(c)の挿入位置は、MLT19(b)を挿入した時刻以降であれば、任意に設定することもできる。
EDT19(d)は、SV1_REGファイル17上の現在時刻+N秒以降、または指定時刻以降の時刻を持つ最初の番組データの直前に挿入する。
オペレータは、ML/EDデータ19の挿入位置として現在時刻を選択する。なお、本実施例においては、現在時刻は20:50:00、Nは15秒とする。
MLF19(a)の挿入位置は、SV1_REGファイル17の21:00:00イベントA−4の直前になる。
MLT19(b)の挿入位置は、SV1_101ファイル18(101)の21:00:00イベントA’−4の直前になる。
EDF19(c)の挿入位置は、SV1_101ファイル18(101)の21:10:00イベントA’−5の直後になる。
EDT19(d)の挿入位置は、SV1_REGファイル17の21:00:00の番組Bの直前となる。
これら4点のML/EDデータ19の挿入した結果を図3に示す。
ML/EDデータの位置が全て確定し、かつマルチ接続可能と判断されると、データ処理部22は、2012/09/18_SV1上で、これらMLF19(a)、MLT19(b)、EDF19(c)、EDT19(d)に対するマルチ接続を実行する。
マルチ接続を実行すると、オンエアルートは、SV1_REGファイル17の先頭→SV1_REGファイル17上のMLF19(a)→SV1_101ファイル18(101)上のMLT19(b)→SV1_101ファイル18(101)上のEDF19(c)→SV1_REGファイル17上のEDT19(d)→SV1_REGファイル17の最後の順番となる。データ処理部22は、各データのオンエアルートフラグを更新する。
また、EDFデータ19(c)とEDTデータ19(d)の時間差がある場合、EDTデータ19(d)以降のデータに対し、「EDFデータ19(c)の時刻」と「EDTデータ19(d)の時刻」との時間差でタイムシフト処理を実行する。
EDFデータ19(c)の時刻はイベントA’−5と同じ21:10:00、EDTデータ19(d)の時刻は番組Bと同じ21:00:00に設定する。そのため、タイムシフト量は+10分となり、EDTデータ(d)以降のデータ全ての時刻に10分加算する。
図4には、上述の処理後のデータを示す。
図1において、緊急マルチ接続の処理結果は、DS10のデータ登録部13によってDS記憶領域11に登録されるのと同時に、データ送信部14にも通知される。
そしてAPS50を初めとする、確定運行データ16を有する他機器に対し緊急マルチ接続の内容、またはマルチ接続後の確定運行データ16が通知され、この通知を受けた機器でもマルチ接続によるオンエアルートの変更が反映される事となる。
マルチ接続の処理結果の通知内容は機器ごとに異なるが、APS50に通知される内容は「緊急マルチ接続で追加された4つのML/EDデータ19の追加指示」、「タイムシフト指示内容」である。APS50には、オンエアルートフラグが変更されたデータや放送時刻が変更されたデータは通知しない。これらのAPS50に通知された内容の反映処理は、APS50側で行われる。
APS50は、事前にAPS記憶領域51に確定運行データ16を受信しており、上述のマルチ接続の内容を受信する事によって、APS50内部で受信済みの確定運行データ16に対して、データ編集部52によりマルチ接続処理を実行する。
マルチ接続処理を実行すると、APS50の制御部53は、ML/EDデータ19の次データの時刻に示されたタイミングで、参照中の確定運行データ16のファイルを切り替える。また、APS50は、確定運行データ16上の時刻を見て事前制御を行う事も可能であり、マルチ接続でオンエアルートが変更された場合、事前制御対象データもオンエアルートに従って変更される。
(動作)
次に、図2〜6を参照して本発明の実施例の動作について詳細に説明する。
例えば、オペレータは、VDT20に2012/9/18のSV1_101ファイル18(101)(図2)を表示する。
VDT20は、番組データA’を選択した状態で、緊急マルチ接続コマンドにおいて、ML/EDデータ19の挿入位置を現在時刻または指定時刻のいずれにするかを選択させる(ステップ501)。
ステップ501において現在時刻が選択された場合(Yesを選択)、VDT記憶領域21は、APS50から受信した現在時刻を格納する(ステップ502)。
ステップ501において指定時刻が選択された場合(Noを選択)、VDT記憶領域21は、オペレータによって指定された指定時刻を格納する。
緊急マルチ接続を実行すると、VDT20のデータ処理部22は、確定運行データ16(図2)の2012/09/28_SV1の対象ファイルであるSV1_REGファイル17とSV1_101ファイル18(101)をDS記憶領域11から読み込み、それらをVDT記憶領域21に格納するように指示する(ステップ504)。
次に、データ処理部22は、2012/9/18_SV1のSV1_REGファイル17(図2)の現在時刻+N秒以降、または指定時刻以降の最初のイベントデータが存在するか否かを検索する(ステップ505)。
ステップ505で検索した結果、該当するイベントデータが見つかれば(ステップ505でYes)、データ処理部22は、検索したデータの直前にMLTデータ19(b)を生成する(ステップ506)。
ステップ505で検索した結果、該当するイベントデータが見つからなければ(ステップ505でNo)、データ処理部22は、SV1_REGファイル17の最後にMLFデータ19(a)を作成する(ステップ507)。
次に、SV1のSV1_101ファイル18(101)(図2)の現在時刻+N秒以降、または指定時刻以降の最初のイベントデータを検索する(ステップ508)。
ステップ508で検索した結果、該当するイベントデータが見つかれば(ステップ508でYes)、データ処理部22は、検索したデータの直前にMLTデータを生成する(ステップ509)。
ステップ508で検索した結果、該当するイベントデータが見つからなければ(ステップ508でNo)、データ処理部22は、SV1_101ファイル18(101)の最後にMLTデータを作成する(ステップ510)。
次に、2012/9/18_SV1のSV1_REGファイル17(図2)に示された現在時刻+N秒以降、または指定時刻以降の最初の番組データを検索する(ステップ511)。
ステップ511で検索した結果、該当する番組データが見つかれば(ステップ511でYes)、データ処理部22は、検索したデータの直前にEDTデータ19(d)を生成する(ステップ512)。
ステップ511で検索した結果、該当する番組データが見つからなければ(ステップ511でNo)、データ処理部22は、REGファイルの最後にEDTデータ19(d)を作成する(ステップ513)。
その後、データ処理部22は、無条件でSV1_101ファイル18(101)の最後に、EDFデータ19(c)を作成する(ステップ514)。
次に、マルチ接続の実行可否チェックを行う(ステップ515)。
マルチ接続の実行可否チェックによってエラーとなるのは、例えば、現在時刻(局時刻)に対して過去時刻となったMLFデータ19(a)にマルチ接続を実行しようとした場合である。また、MLFデータ19(a)の接続先指定のMLTデータ19(b)が存在しない場合や、EDFデータ19(c)の接続先指定のEDTデータ19(d)が存在しない場合にもエラーとなる。MLFデータ19(a)の接続先指定のMLTデータ19(b)が存在しない場合とは、例えばMLFデータ19(a)の挿入時刻以降に、SV1_101ファイル18(101)(マルチファイル)上にイベントデータが無い場合である。また、EDFデータ19(c)の接続先指定のEDTデータ19(d)が存在しない場合とは、例えば次の番組データが無い場合である。さらに、OAルート上においてEDTデータ19(d)がMLFデータ19(a)より前データ指定になっている場合にもエラーとなり、この場合、MLF→MLT→EDF→EDT→MLF→・・・という無限ループになってしまう。
ステップ515においてマルチ接続不可の場合(No)、「マルチ接続エラー」というエラーを表示装置30にエラー出力して終了する。
図5のステップ515においてマルチ接続可能の場合(Yes)、図6のステップ601に移行する。
図6のステップ601において、データ処理部22は、2012/09/18のML/EDデータ19に対してマルチ接続を実行する(ステップ601)。
まず、データ処理部22は、図3のように、MLF19(a)、MLT19(b)、EDF19(c)、EDT19(d)のマルチ接続中フラグをD(接続中)に変更する(ステップ602)。
次に、データ処理部22は、EDF19(c)とEDT19(d)の放送時刻が同じかどうかを判断する(ステップ603)。
ステップ603において、放送時刻が同じでなければ、2012/9/18のSV1のSV_REGファイル17上に示されたEDT19(d)以降のデータに対し、タイムシフト処理を実行する(ステップ604)。
ステップ604において、EDF19(d)の放送時刻は21:10:00、EDT19(c)の放送時刻は21:00:00である。そのため、EDF19(d)の放送時刻とEDT19(c)の放送時刻との差から、シフト量は+00:10:00となる。ここで、EDT19(d)以降のデータの放送時刻に00:10:00を加算する。
また、データ処理部22は、2012/9/28のSV1のSV1_REGファイル17(図2)に示されたMLF19(a)の次からEDT19(d)の前までのデータのオンエアルートフラグをスペース(OFF)にする(ステップ605)。なお、オンエアルートフラグは、オンエアルート上(ON)には「1」が付され、オンエアルート外(OFF)にはスペースが空けられている。オンエアルートフラグは、VDT20のデータ処理部22において、オンエアルート上のデータのみを抽出するのに必要である。
データ処理部22は、2012/9/18のSV1のSV1_101ファイル18(101)に示されたMLT19(b)の次からEDT19(c)の前までのデータのオンエアルートフラグを「1」にする(ステップ606)。
ここで、VDT20上で処理結果を表示し、「番組途中における緊急マルチ接続処理」は終了する(ステップ607)。
マルチ接続処理結果は、DS10のデータ登録部13を介して、DS記憶領域11およびデータ送信部14に通知される。
データ送信部14は、APS50とのインターフェース仕様に基づき、「緊急マルチ接続で追加した4つのML/EDデータ19の追加指示」、「タイムシフト指示内容」をAPS記憶領域51に送信する。
APS50は、これらのデータを受信後、データ編集部52によって、データ処理部22と同様の緊急マルチ接続処理を実行する。
制御部53は、データ編集部52によって実行された緊急マルチ接続処理に応じて作成された確定運行データ16に従って、放送データの送出を実行する。
以上が、本発明の実施形態に係る実施例における放送送出システムの説明である。なお、上記の実施例は一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例の放送送出システムにおいて、マスターシステムとなるAPSは、接続ポイントとなるML/EDデータの挿入位置を自動で判断するステップと、挿入したML/EDデータに従ってマルチ接続を実行するステップとを有する。そのため、事前に接続ポイントを用意する事なく、番組の途中であってもマルチ接続を実行可能にする。
以上、実施形態及び実施例を参照して本願発明を説明してきたが、本願発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 放送送出システム
10 DS
11 DS記憶領域
12 データ参照部
13 データ登録部
14 データ送信部
15 データ受信部
16 確定運行データ
17 REGファイル
18 マルチファイル
19 ML/EDデータ
20 VDT
21 VDT記憶領域
22 データ処理部
30 表示装置
40 入力装置
50 APS
51 APS記憶領域
52 データ編集部
53 制御部
54 時計ボード
60 時計装置
110 マスターAPS
121 VTR
122 フィルム
130 入力スイッチャ
131 第1のスイッチ列
132 第2のスイッチ列
140 送出バッファ
160 マスタスイッチャ

Claims (10)

  1. 特定の時間帯を持つ番組枠と、前記特定の時間帯に含まれる時刻と前記時刻に送出するデータとを関連付けるイベントデータと、を有する運行データに従って前記データを送出する放送送出システムであって、
    前記運行データは、
    確定された前記番組枠及び前記イベントデータを放送順にまとめたメインファイルと、
    前記メインファイル上の前記特定の時間帯に含まれる時刻に前記イベントデータを持つマルチファイルと、を有し、
    前記メインファイルに前記マルチファイルの持つ前記イベントデータのうち少なくとも一部を挿入するマルチ接続を開始する第1の時刻が設定されると、
    前記放送送出システムは、
    前記メインファイルの前記第1の時刻以降の時刻を持つ最初の前記イベントデータの直前に第1の接続ポイントを決定し、
    前記マルチファイルの前記第1の時刻以降の時刻を持つ最初の前記イベントデータの直前に第2の接続ポイントを決定し、
    前記マルチファイルの前記第2の接続ポイント以降のいずれかの前記イベントデータの後に第3の接続ポイントを決定し、
    前記メインファイルの前記第1の時刻以降で最初の前記番組枠の直前に第4の接続ポイントを決定し、
    前記メインファイルにおける前記第1の接続ポイントと前記第4の接続ポイントとの間に前記マルチファイルにおける前記第2の接続ポイントと前記第3の接続ポイントとの間にある前記イベントデータを挿入する前記マルチ接続を行うことを特徴とする放送送出システム。
  2. 前記運行データを格納する記憶部と、
    前記記憶部に格納された前記運行データの第1の編集処理を行う処理部と、
    前記処理部による処理結果を参照して前記運行データの第2の編集処理を行う編集部と、
    前記編集部によって編集された前記運行データに従って前記データの送出を制御する制御部と、を備え、
    前記処理部は、
    前記メインファイルにおける前記第1の時刻に前記第1の接続ポイントが設定されると、前記マルチファイルにおいて前記第1の時刻以降で最初の前記イベントデータの前に第2の接続ポイントを、前記マルチファイルにおいて前記第2の接続ポイント以降でいずれかの前記イベントデータの最後に第3の接続ポイントを、前記メインファイルにおいて前記第1の時刻以降で最初の前記番組枠の直前に第4の接続ポイントを決定し、
    前記編集部は、
    前記処理部における前記第1の編集処理によって得られた処理結果を参照して前記第1乃至第4の接続ポイントを設定して前記マルチ接続を行い、
    前記制御部は、
    前記マルチ接続に従って前記データを送出する制御を行なうことを特徴とする請求項1に記載の放送送出システム。
  3. 前記処理部は、
    前記第3の接続ポイントに設定された時刻の方が前記第4の接続ポイントに設定された時刻よりも後の時刻である場合、
    前記第4の接続ポイントに設定された時刻以降に含まれる前記メインファイルの前記番組枠の送出開始時刻に、前記第3の接続ポイントに設定された時刻と前記第4の接続ポイントに設定された時刻との差分となる時間を加え、前記送出開始時刻を延長するタイムシフト処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の放送送出システム。
  4. 前記第1乃至第4の接続ポイントは、前記番組枠及び前記イベントデータと同じファイル形式で記述されることを特徴とする請求項2又は3に記載の放送送出システム。
  5. 前記処理部は、前記第1乃至第4の接続ポイントの設定によって追加された接続ポイントに関する情報の追加指示と、前記タイムシフトの指示内容と、を前記編集部に向けて送信し、
    前記編集部は、前記接続ポイントに関する情報の追加指示及び前記タイムシフトの指示内容に応じて前記第1乃至第4の接続ポイントを設定した上で前記マルチ接続を行うことを特徴とする請求項4に記載の放送送出システム。
  6. 前記第3の接続ポイントは、前記マルチファイルに記述された最後の前記イベントデータの後に設定されることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の放送放出システム。
  7. 前記記憶部を含むデータサーバと、
    前記制御部及び前記編集部を含む自動番組制御装置と、
    前記処理部を含む端末装置と、
    前記端末装置にデータを入力する入力装置と、を備え、
    前記自動番組制御装置は、現在時刻を取得する手段を有し、
    前記第1の時刻として、前記現在時刻または前記入力装置から送信された指定時刻が設定されることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の放送送出システム。
  8. 前記端末装置は表示装置を有し、
    前記処理部は、
    前記第1の時刻が前記現在時刻よりも前の時刻であるときに前記マルチ接続を実行しようとしたとき、または前記マルチファイルにおいて前記第1の時刻以降に前記イベントファイルが無いとき、または前記メインファイルにおいて前記第1の時刻以降に前記番組枠が無いとき、の少なくともいずれかに相当する場合、
    前記マルチ接続を実行できないことを示すエラー情報を前記表示装置に出力することを特徴とする請求項7に記載の放送送出システム。
  9. 特定の時間帯を持つ番組枠と、前記特定の時間帯に含まれる時刻と前記時刻に送出するデータとを関連付けるイベントデータと、を有する運行データに従って前記データを送出する放送送出方法あって、
    前記運行データは、
    確定された前記番組枠及び前記イベントデータを放送順にまとめたメインファイルと、
    前記メインファイル上の前記特定の時間帯に含まれる時刻に前記イベントデータを有するマルチファイルと、を有し、
    前記メインファイルに前記マルチファイルの持つ前記イベントデータのうち少なくとも一部を挿入するマルチ接続を開始する第1の時刻が設定されると、
    前記メインファイル上における前記第1の時刻以降の時刻を持つ最初の前記イベントデータの直前に第1の接続ポイントを決定し、
    前記マルチファイル上における前記第1の時刻以降の時刻を持つ最初の前記イベントデータの直前に第2の接続ポイントを決定し、
    前記マルチファイル上における前記第2の接続ポイント以降のいずれかの前記イベントデータの後に第3の接続ポイントを決定し、
    前記メインファイル上における前記第1の時刻以降で最初の前記番組枠の直前に第4の接続ポイントを決定し、
    前記メインファイルにおける前記第1の接続ポイントと前記第4の接続ポイントとの間に前記マルチファイルにおける前記第2の接続ポイントと前記第3の接続ポイントとの間にある前記イベントデータを挿入する前記マルチ接続を行うことを特徴とする放送送出方法。
  10. 特定の時間帯を持つ番組枠と、前記特定の時間帯に含まれる時刻と前記時刻に送出するデータとを関連付けるイベントデータと、を有する運行データに従って前記データを送出するための放送送出プログラムであって、
    前記運行データは、
    確定された前記番組枠及び前記イベントデータを放送順にまとめたメインファイルと、
    前記メインファイル上の前記特定の時間帯に含まれる時刻に前記イベントデータを持つるマルチファイルと、を有し、
    前記メインファイルに前記マルチファイルの持つ前記イベントデータのうち少なくとも一部を挿入するマルチ接続を開始する第1の時刻の設定に応じて、
    前記メインファイル上の前記第1の時刻以降の時刻を持つ最初の前記イベントデータの直前に第1の接続ポイントを決定する処理と、
    前記マルチファイル上における前記第1の時刻以降の時刻を持つ最初の前記イベントデータの直前に第2の接続ポイントを決定する処理と、
    前記マルチファイル上における前記第2の接続ポイント以降のいずれかの前記イベントデータの後に第3の接続ポイントを決定する処理と、
    前記メインファイル上における前記第1の時刻以降で最初の前記番組枠の直前に第4の接続ポイントを決定する処理と、
    前記メインファイルにおける前記第1の接続ポイントと前記第4の接続ポイントとの間に前記マルチファイルにおける前記第2の接続ポイントと前記第3の接続ポイントとの間にある前記イベントデータを挿入する前記マルチ接続を行う処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする放送送出プログラム。
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