JP2004120114A - 編成管理システム、編成管理サーバ及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】放送サービスの番組の変更、時間延長,タイムシフト等の編成変更指示に対し、他の関連性ある複数のサービスに自動反映させることにある。
【解決手段】営業放送システムからの放送進行データを構成するマルチリンク情報の中から指定される特定サービスの階段編成接続指示を受付ける階段接続指示受付手段11と、この受付けた接続指示に基づいて、放送進行データのマルチリンク情報の中から所定の条件を満たす自動接続するマルチリンク情報を検索する自動接続判定手段12と、この判定手段により判定された接続可能なマルチリンク情報に基づいて各サービスに階段接続を実行する階段接続実行手段13と、この階段接続の実行によって更新された放送進行データである制御データを所要とする機器に分配する手段14とを設け、放送進行データをもとにまだら編成を含めた階段編成の連動接続を実行する編成管理サーバである。
【選択図】 図3
【解決手段】営業放送システムからの放送進行データを構成するマルチリンク情報の中から指定される特定サービスの階段編成接続指示を受付ける階段接続指示受付手段11と、この受付けた接続指示に基づいて、放送進行データのマルチリンク情報の中から所定の条件を満たす自動接続するマルチリンク情報を検索する自動接続判定手段12と、この判定手段により判定された接続可能なマルチリンク情報に基づいて各サービスに階段接続を実行する階段接続実行手段13と、この階段接続の実行によって更新された放送進行データである制御データを所要とする機器に分配する手段14とを設け、放送進行データをもとにまだら編成を含めた階段編成の連動接続を実行する編成管理サーバである。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多チャンネルをもつデジタル放送等に利用される編成管理システム、編成管理サーバ、編成管理方法及びプログラムに係わり、特にある番組の時間延長、タイムシフトを他の関連性あるチャンネルにも反映させる編成管理システム、編成管理サーバ及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアナログ放送においては、ローカルな放送サービスは放送局ごとに一チャンネルしか存在しない。従って、野球等の番組の延長決定による編成接続指示や特別番組発生時のタイムシフト処理は、一つの放送サービスだけについて考慮すれば解決できる。また、野球等のごとき放送時間が変動する編成では、番組の一部分を切り出した放送枠に接続指示に従って延長して行く階段延長処理は、EPG(電子番組ガイド:Electronic Program Guide)を意識せずに編成することが可能である。
【0003】
図17は従来のアナログ放送の編成を説明する図である。
【0004】
このアナログ放送の編成は、ナイター放送に対する編成であって、「1.雨中止時」、「2.最大延長時」、「3.早終了時」、「4.定時終了時」、「5.10分延長時」からなる階段編成となっている。20分延長等も用意されている。なお、図中のM101,M102,…は編成の識別番号である。「1.雨中止時」は降雨によるナイター放送中止時の編成であり、「2.最大延長時」は、ナイター決行時、図示矢印に示す接続指示に従って「1.雨中止時」編成から分岐し、ナイター放送を行なう最大延長を考慮した最大延長編成である。「3.早終了時」、「4.定時終了時」、「5.10分延長時」は、ナイター放送終了時刻によって選択される編成であって、「2.最大延長時」からの接続指示によって一度だけ決定される編成である。通常、「5.10分延長時」によるナイター延長枠を取込んだとき、レギュラーの「ドラマ」番組以降がその時間分だけタイムシフトされる。また、「4.定時終了時」及び「5.10分延長時」は、便宜上の番組であって、定時終了前数分前にコマーシャルやイベントが入り、視聴者から見れば、これらの枠はナイター番組と考えられている。
【0005】
従って、前述するように従来のアナログ放送サービスでは、予め予定された編成を組み、放送の進行に伴って接続指示を出しながら接続替えを実行し、放送サービスを行っている。
【0006】
ところで、近年、地上波デジタル放送においては、放送サービスが多チャンネル化され、複数のサービスが提供可能となっている。この地上波デジタル放送は、従来のアナログサービスに加え、HD(高精細:High Definition)サービス、SD(標準画質:Standard Definition)サービス、携帯サービス、移動体サービスなどが提供されている。
【0007】
図18は地上波デジタル放送のサービス及び編成イメージを説明する図である。同図に示すサービスのうち、デジタル放送のHD/SD1サービスは、親サービス区分に属するサービスであり、HD/SD1と同じ番組内容がアナログサービス,携帯サービス,移動体サービスに利用するサイマル放送となっている。
【0008】
HD/SD1サービスは、そのサービス内に番組コンテンツを含んだ状態で送信される。SD2,SD3は、HD/SD1に対する子サービス区分に属するサービスである。
【0009】
これらサービスの中の番組A,番組BはHD番組であり、番組Xは任意のSD番組の例である。HD/SD1サービスには、ARIB(電波産業会:Association of Radio Industries and Business)取決めのSTD−B10規格によるイベント共有方式に基づき、一部に放送進行データを記述するPMT(プログラムマップテーブル:Program Map Table)のES(符号化された映像,音声,字幕/文字スーパー,データカルーセルのストリーム:Elementary Stream)内に、HD/SD1サービスを構成するESのPID(パケットID)を記述することにより、受信機側では番組選択したときに同一番組内容の視聴が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような地上波デジタル放送においては、多チャンネル化することにより、次のような問題点が指摘されている。
【0011】
1) 1サービス目が時間不定期な野球等のごとき階段編成のHD放送の場合、時間延長が決定された場合に階段接続指示を行なうが、各サービス内でそれぞれ図17に示す階段編成を組むことになるので、例えばイベント共有枠のあるSD2及びSD3サービス或いはサイマル放送サービスの階段接続指示はそれぞれ個別に行う必要がある。
【0012】
2) HD/SD1サービスのHD番組放送時、特番発生等の事情によって番組のタイムシフトを行う必要が生じた場合、前記1)と同様の理由により、SD2及びSD3サービスのイベント共有番組或いはサイマル放送サービスの番組もタイムシフトさせる必要があり、特にサイマル放送サービスの場合には同時にシフトされる必要から、サービスに影響が出てくる。
【0013】
3) 野球等のごとき放送時間が変動する編成において、番組の一部分を切り出した放送枠を作成することは図17に示す従来のアナログ放送の「4.定時終了時」、「5.10分延長時」でも行われているが、地上波デジタル放送では、EPGにかかる編成を組込んだ場合でも各サービスで適切に放送し難い問題がある。
【0014】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、アナログ、デジタルの多チャンネル放送サービスを行うに際し、一つの放送サービスの番組延長,タイムシフト等の編成変更指示に対し、他の関連性ある複数のサービスに短時間、かつ、自動的に反映させ、放送運行管理の省力化を実現する編成管理システム、編成管理サーバ及びプログラムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記課題を解決するために、本発明に係わる編成管理システムは、少なくとも番組の基本的な編成情報である放送枠情報及び当該放送枠情報間の階段編成の接続情報を管理するマルチリンク情報をもつ放送進行データを作成し出力する営業放送システムと、この営業放送システムからの放送進行データを受信し、特定のサービス区分を含む階段編成接続指示やタイムシフト指示を受けたとき、前記マルチリンク情報及び放送枠情報を用いて、前記特定のサービス区分のサービスの接続指示やタイムシフトに対し、当該サービスに関連する他のサービスの連動接続やタイムシフト処理を実行し、この実行結果を所要とする他のシステムに分配する編成管理サーバとを設けた編成管理システムである。
【0016】
本発明は以上のような構成とすることにより、多チャンネルの地上放送サービスを行うに際し、一つの放送サービスの番組延長,タイムシフト等の編成変更指示に対し、他の関連性ある複数のサービスに短時間、かつ、自動的に反映させることが可能となり、放送運行管理の省力化を図ることが可能である。
【0017】
(2) 本発明に係わる編成管理サーバは、放送進行データをもとにまだら編成を含めた階段編成の連動接続を実行する編成管理サーバであって、
前記放送進行データを構成するマルチリンク情報の中から指定される特定サービスの階段編成接続指示を受付ける階段接続指示受付手段と、この受付手段で受付けた接続指示に基づいて、前記放送進行データのマルチリンク情報の中から所定の条件を満たす自動接続するマルチリンク情報を検索する自動接続判定手段と、この自動接続判定手段によって判定された接続可能なマルチリンク情報に基づいて各サービスに階段接続を実行する階段接続実行手段とを設け、変更された放送進行データである放送制御データを、変更があった複数のサービス分について必要な装置に分配するものである。
【0018】
本発明は以上のような構成とすることにより、複数のサービスの編成変更について、人間系が個別的なサービス毎に編成変更操作を行うことなく、関連する複数のサービスについて自動的に編成変更等を行うことが可能であり、放送運行者による煩雑さを回避し、スムーズに編成を変更することが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1は本発明に係わる編成管理システムの一実施の形態を示す系統構成図である。
【0021】
この編成管理システムは、番組を構築するに必要な各種の映像、音声等の番組コンテンツを管理する番組バンク/カート1及びコマーシャルコンテンツを管理するCM(コマーシャル)バンク2からそれぞれコンテンツを取込んで番組の編成処理を実行するとともに、その番組の編成状態を表わす放送進行データを出力する放送局内の上位システムである営業放送システム3と、この営業放送システム3から提供される素材マスタデータとなる放送進行データを受信し、ある放送サービスに番組延長、タイムシフト等が発生したとき、最適な時間延長、タイムシフト時間を算出し、当該放送進行データから関連性のある他のサービスにも自動的に反映させる最適な放送制御データを生成し、前記番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4に分配する編成管理サーバ5とが設けられている。
【0022】
この放送進行データB1は、図2に示すように番組の基本的な編成情報をもつ放送枠情報R1、放送枠に対応するPMT(プログラムマップテーブル:Program Map Table)/EIT(イベント情報テーブル:Event Information Table)の情報を管理するPSI(番組特定情報:Program Specific Information)/SI(番組配列情報:Service Information)R2、放送枠内の番組の進行明細(本編,提供,CM)の放送スケジュール情報となる枠内進行情報R3及び放送枠情報R1間の段階編成における接続情報を管理するマルチリンク情報R4等から構成されている。
【0023】
この放送枠情報R1は、前述する番組の基本的な編成情報であって、放送年月日、サービス区分、ブロックNO、ケースNO、放送枠コードにより、番組を特定できる情報をもっている。また、放送枠種別(HD枠,SD枠,イベント共有枠かの識別データ)、サイマル識別(サイマル放送か否かの識別データ)、親サービス区分(イベント共有枠もしくはサイマル放送枠の場合での親となるサービス区分を示す)を管理する。その他、放送枠情報R1は、番組の名称、番組開始時刻、番組終了時刻等の基本的な属性も保持している。
【0024】
一方、前記マルチリンク情報R4は、放送年月日、サービス区分、FROM枠キー(ブロックNO、ケースNO、放送枠コード)、To枠キー(ブロックNO、ケースNO、放送枠コード)により、放送枠情報R1間のつながりを示す情報をもっている。また、サービス間の段階編成の接続を連動させるための連動指定情報を管理する。この連動指定情報は、自動接続したい子側サービス上のマルチリンク情報上に何れを親サービスとするかの情報が保持されている。
【0025】
また、編成管理システムには、編成管理サーバ5からSI(番組配列情報)を受け取り、ユーザの要望するインタラクティブな電子番組ガイド(EPG)を実現するSI/EPGサーバ6及び複数チャンネルのサービスを一つにまとめて出力する符号化多重装置7が設けられている。8は複数チャンネルのサービスを送信する送信所である。前記自動番組制御装置4は、編成管理サーバ5から配信される最適な放送制御データに含まれるPSI(番組特定情報)を取得し、符号化多重装置7に送出する機能をもっている。
【0026】
(実施の形態1)
図3は本発明に係わる編成管理サーバ5の一実施の形態を示す構成図であって、HD(高精細)番組、SD(標準画質)番組が混在するまだら編成を含んだ階段編成の連動接続を実現する例である。すなわち、この編成管理サーバ4は、1ヵ所のサービスに対する階段編成の接続指示に基づき、自動的に他サービスの階段編成の接続を連動させる例である。
【0027】
この編成管理サーバ5は、具体的には、営業放送システム3から受信する放送進行データの特定サービス内のマルチリンク情報R4を表示し、そのマルチリンク情報R4の中からオペレータの手動によって指定される特定サービス区分の階段編成の接続指示を受付ける階段接続指示受付手段11と、自動接続判定手段12と、階段接続実行手段13と、放送データ分配手段14によって構成されている。
【0028】
この自動接続判定手段12は、階段接続指示受付手段11によって受付けられたマルチリンク情報R4の接続指示のもとに放送進行データ内のマルチリンク情報を検索し、下記の条件に合致するマルチリンク情報R4を抽出する。この抽出されたマルチリンク情報R4は、自動接続指示があるとみなし、階段接続実行手段13に通知する。
【0029】
ここで、前記条件とは次の通りである。
【0030】
* 放送年月日…階段接続指示受付手段11による指定と一致。
【0031】
* サービス区分…階段接続指示受付手段11による指定と異なる。
【0032】
* FROM枠キー(ブロックNO,ケースNO,放送枠コード)…階段接続指示受付手段11による指定と一致。
【0033】
* Toキー(ブロックNO,ケースNO,放送枠コード)…階段接続指示受付手段11による指定と一致。
【0034】
* 連動指定情報…階段接続指示受付手段11による指定サービス区分と一致。
【0035】
前記階段接続実行手段13は、階段接続指示受付手段11によって受付けられたオペレータ指定による階段接続指示及び自動接続判定手段12によってみなされた自動接続指示をもとに、階段接続を実行する。具体的には、放送進行データ内の放送枠情報R1の番組開始時刻、終了時刻を時間延長に応じてタイムシフトを行う機能をもっている。
【0036】
前記放送データ分配手段14は、階段接続実行手段13によって更新された放送進行データに関し、更新があった複数のサービス分について自動的に番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4等に分配する。
【0037】
次に、以上のような編成管理サーバ4の動作について図4を参照して説明する。
【0038】
今、営業放送システム3から送られてくる放送進行データB1には、放送枠情報R1,PSI/SI情報R2,枠内進行情報R3の他、番組間を接続するマルチリング情報R4が保持されている。このマルチリンク情報R4にはサービス間の階段編成の接続を連動されるための連動指定情報があるが、ここには例えばSD2サービス内のマルチリンク情報(レギュラー→M101)に何れが親サービス区分かを示す連動サービス指定:“HD/SD1”のリンク情報(子サービスが何れを親サービスとするかを示すリンク情報)が付加されている。
【0039】
以上のような状態において、階段接続指示受付手段11では、受信した放送進行データの特定サービス内のマルチリンク情報R4を表示する。オペレータは、そのマルチリンク情報R4の中から手動による選択操作によって特定サービス区分の階段編成に関する接続指示が入力されると、特定サービス区分の階段編成接続指示であると判断し、親サービス例えばHD/SDIサービスにてマルチ接続指示を自動接続判定手段12に送出する。
【0040】
この自動接続判定手段12は、階段接続指示受付手段11によって受付けられたマルチリンク情報R4の接続指示をもとに放送進行データ内のマルチリンク情報を検索し、所定の条件に合致するマルチリンク情報R4を抽出し、階段接続実行手段13に通知する。
【0041】
そこで、階段接続実行手段13は、オペレータから指定された段階接続指示及び自動接続判定手段12による自動接続指示をもとに、SD2サービス内のマルチリンク情報(レギュラー→M101)のリンク情報をもつ連動指定情報に従って自動的に該当サービスに接続指示を行う。その結果、各サービスは編成ルートの変更及びレギュラーに戻った番組以降について自動的にタイムシフト処理を実行する。
【0042】
放送データ分配手段14は、更新された放送進行データである放送制御データを自動的に番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4等に順次分配する。
【0043】
従って、以上のような実施の形態によれば、複数のサービスの編成変更及びタイムシフト処理に関し、人間系が個別的なサービス毎に編成変更及びタイムシフト操作を行うことなく、関連する複数のサービスについて自動的に変更等を行うことが可能であり、放送運行者による煩雑さを回避し、スムーズに変更等を行うことができる。
【0044】
なお、編成管理サーバ5がCPUで構成されている場合、予め記録媒体(図示せず)に前記編成管理サーバ5の一連の処理を実行する編成処理用プログラムを記憶し、番組の時間延長等の発生時に図5に示す編成処理手順に従って編成処理を実現することも可能である。
【0045】
すなわち、編成管理サーバ5のCPUは、番組の時間延長等の発生時、図5に示すように、記録媒体から編成処理用プログラムを読み取り、営業放送システム3からの放送進行データが有るかいなかを判断し(S1)、有りの場合には放送進行データの特定サービス内のマルチリンク情報を表示する。ここで、オペレータからマルチリンク情報の中から特定サービス区分の階段編成の接続指示が選択指定されたか否かを判断し(S3)、選択指定有りと判断された場合には特定サービス区分の階段編成の接続指示を受付け、適宜な記憶手段に一時格納する(S4)。これにステップS1〜S4は階段接続指示受付機能に相当する。
【0046】
引き続き、記憶された特定サービス区分のマルチリンク情報の接続指示をもとに、放送進行データ内から所定の条件に合致するマルチリンク情報が存在するか否かを判断し、所定の条件に合致するマルチリンク情報を抽出する(S5,S6:自動接続判定機能)。
【0047】
しかる後、階段接続指示受付機能によって受付けられたオペレータ指定による階段接続指示及び自動接続判定機能によって見なされた自動接続指示をもとに、階段接続を実行する(S7:階段接続実行機能)。そして、この階段接続実行機能によって更新された放送進行データである制御データに関し、更新があった複数のサービス分について自動的に番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4等に分配する(S8:放送データ分配機能)。
【0048】
従って、CPUによるプログラム処理おいても、前記編成管理サーバ5と同様の効果を奏することができる。
【0049】
(実施の形態2)
図6は本発明に係わる編成管理サーバ5の他の実施の形態を示す構成図であって、実施の形態1と同様に、HD番組、SD番組が混在するまだら編成において、1ヵ所のサービスに対するタイムシフト操作によって自動的に他のサービスのタイムシフトを連動させる例である。この例は、例えば突発的な特番発生等が生じたとき、当該特番によってタイムシフトした分だけ他のサービスもタイムシストさせるものである。
【0050】
この編成管理サーバ5は、具体的には、営業放送システム3から受信する放送進行データの特定サービス内の放送枠情報R1を表示し、この放送枠情報R1の中からオペレータの手動によって基点の放送枠及びシフト時間を選択させることにより、特定のサービス区分内のタイムシフト指示を受付けるタイムシフト指示受付手段21、連動タイムシフト判定手段22、タイムシフト実行手段23及び放送データ分配手段24によって構成されている。
【0051】
前記連動タイムシフト判定手段22は、タイムシフト指示受付手段21からの指定放送日内の放送枠情報R1がイベント共有もしくはサイマル放送と一体関係にあれば、タイムシフト指示に基づき、基点放送枠以降の他サービスに対するタイムシフト基点放送枠も連動タイムシフト指示がある基点放送枠とみなし、タイムシフト実行手段23に送出する。
【0052】
このタイムシフト実行手段23は、連動タイムシフト判定手段22から通知されるサービス毎のタイムシフト情報をもとにタイムシフト処理を行う。放送データ分配手段24は、タイムシフト実行手段23によって更新された放送進行データである放送制御データを、自動的に更新があった複数のサービス分について番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4等に分配する機能をもっている。
【0053】
次に、以上のような編成管理サーバ5の動作について図7ないし図10を参照して説明する。
【0054】
放送進行データB1の放送枠情報R1には、番組の基本的な編成情報が保持されている。この情報とは、放送年月日,サービス区分,ブロックNO,放送枠コードの他、HD番組,SD番組,イベント共有番組かを識別する放送枠種別などが設定されている。また、イベント共有番組の場合、親サービスを示す親サービス区分の情報も同時に管理されている。これにより、イベント共有番組が親枠(本体枠)に対応付けられている。一方、サイマル放送番組の場合、サイマル識別及び親サービス区分を管理することにより、同様にサイマル対象親枠とのリンク付けが可能となる(図7参照)。
【0055】
以上のような状態において、営業放送システム3から放送進行データを受信すると、編成管理サーバ5のタイムシフト指示受付手段21は、放送進行データの特定サービス内の放送枠情報R1を表示し、この放送枠情報R1の中からオペレータが手動操作によって基点の放送枠及びシフト時間を指定すると、特定のサービス区分内のタイムシフト指示有りと判断し、指定放送日内の基点の放送枠及びシフト時間を含む放送枠情報を連動タイムシフト判定手段22に送出する。
【0056】
この連動タイムシフト判定手段22は、一体関係抽出ステップ、自動タイムシフト基点放送枠判定ステップ、サービス別タイムシフト指示情報生成ステップの順序で処理を実行する。
【0057】
この一体関係抽出ステップにおいては、タイムシフト指示受付手段21から指定放送日内の放送枠情報を受けると、この放送枠情報がイベント共有もしくはサイマル放送と一体関係にあるか、以下の放送進行データB1の放送枠情報R1上の情報をもとに関係づけを行う。
【0058】
* 放送年月日…タイムシフト指示受付手段21による指定と一致。
【0059】
* サービス区分…全サービス間を検索。
【0060】
* 放送枠種別…イベント共有枠である場合、親サービス区分の同一放送枠(ブロックNO,ケースNO,放送枠コードが一致)と一体関係があるとみなす。
【0061】
* サイマル識別…サイマル放送枠てある場合、親サービス区分の同一放送枠(ブロックNO,ケースNO,放送枠コードが一致)と一体関係があるとみなす。
【0062】
図8はサイマル番組及びイベント共有による関係を対応付けた例である。親サービス/子サービスに拘らず、連動してタイムシフトによる時間シフトを行う必要がある。
【0063】
自動タイムシフト基点放送枠判定ステップでは、タイムシフト指示受付手段21から指定された特定サービス区分内のタイムシフト指示に対し、基点放送枠以降において、一体関係抽出ステップにて一体関係のある放送枠が存在する場合、別サービス内の一体関係のある放送枠を、他サービスに対するタイムシフト基点放送枠とみなす。他サービスのタイムシフト基点放送枠は、最初に判定された1枠のみとする。
【0064】
引き続き、サービス別タイムシフト指示情報生成ステップを実行する。このステップは、タイムシフト指示受付手段21によってオペレータから指定されたタイムシフト基点放送枠の他、自動タイムシフト基点放送枠判定ステップで判定された別サービスのタイムシフト基点放送群を、連動タイムシフト指示がある基点放送枠とみなし、タイムシフト実行手段23に通知する。
【0065】
このタイムシフト実行手段23は、タイムシフト実行手段23から通知されるサービス毎のタイムシフト情報をもとにタイムシフト処理を実行する。具体的には、各サービス毎に放送進行データB1内の基点放送枠以降の放送枠情報R1の番組開始時刻、終了時刻を指定シフト量に対応して順次時間変更を実施していく。
【0066】
因みに、図9及び図10はHD/SD1サービスの番組▲2▼からタイムシフトとした例であって、図9はシフト実行前、図10はシフト実行後を示す図である。つまり、サイマル指定或いはイベント共有指定により関連付けられた枠を基点とし、各サービスにおいて自動的にタイムシフト処理を実行する。
【0067】
しかる後、放送データ分配手段24では、更新された放送進行データを、自動的に更新があった複数サービス分について番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4等に順次分配する。
【0068】
従って、以上のような実施の形態によれば、放送進行データの特定サービス内の放送枠情報の中から基点の放送枠及びシフト時間を指定すると、特定のサービス区分内のタイムシフト指示に基づき、関連する他の複数のサービスについてもタイムシフト処理を反映でき、複数のチャンネルサービスのタイムシフト処理を短時間、かつ、正確に行うことができる。
【0069】
なお、編成管理サーバ5がCPUで構成されている場合、予め記録媒体(図示せず)に前記編成管理サーバ5の一連の処理を実行する編成処理用プログラムを記憶し、あるサービスのタイムシフト処理に対し、関連ある他のチャンネルサービスについても、図3に示す処理手順に従ってタイムシフト処理を実現することが可能である。
【0070】
(実施の形態3)
本発明に係わる編成管理サーバのさらに他の実施形態について説明する。
【0071】
この実施の形態は、野球等の放送時間が変動する番組編成において、番組の一部分を切り出した放送枠を管理することにより、延長に応じたEPGを送出する例である。この放送枠を、以下、説明の便宜上、パーシャル(部分)枠と呼ぶ。
【0072】
この編成は、従来のアナログ放送では一般的な手法であるが、本発明は、地上波デジタル放送においても同様に踏襲できるように実現することにある。
【0073】
(1) 先ず、パーシャル枠の概念導入について図11を参照して説明する。
【0074】
1) パーシャル枠は番組用に限定する。従って、番組と番組との間となるSB(ステーションブレーク枠)には用いない。その理由は、SBのEIT(イベント情報テーブル:Event Information Table)が存在しないためである。また、パーシャル枠を識別するために、番組にパーシャル枠識別情報(パーシャル枠/通常枠)を管理するものとする。
【0075】
2) パーシャル枠は、PSI(番組特定情報:Program Specific Information)/SI(番組配列情報:Service Information)を不要とする。これはパーシャル枠はあくまでも親番組の一部であり、PSI/SI情報としては親枠と共通である為である。
【0076】
3) EITに対するパーシャル枠の扱い。
【0077】
パーシャル枠が接続された場合、確定指示された接続情報により判断されるEIT親枠と一体とみなして処理を行う。EIT親枠の終了時刻(番組時間)を確定された最後のパーシャル枠で補正する。図11の例は、野球(定時)→30分延長→20分延長でマルチ確定させた場合、識別データM104の枠終了時刻とレギュラーにあるEIT親枠の野球(定時)の終了時刻との差分により、EIT親枠のEIT終了時刻を補正する。
【0078】
4) EIT親枠から通常枠(パーシャル枠でない枠)への接続指示時、EIT親枠の終了時刻を補正する処理を行い、かつ、接続された通常枠のEITを送出対象とする。これは野球が早終了したときに野球の終了時刻が早まり、その後に野球放送とは別早降り用フイラー番組が放送されることを考慮する必要があるためである。因みに、図11の例はM101に接続指示した場合に相当する。
【0079】
次に、図12は本発明に係わる編成管理サーバの実施形態を示す構成である。
【0080】
この編成管理サーバは、階段接続指示時、タイムシフト指示時、或いは自動/手動によるEIT(イベント情報テーブル:Event Information Table)転送指示時等を受けたとき、放送年月日,サービス区分をパラメータとするEIT転送指示情報を発生するEIT転送指示手段31と、このEIT転送指示手段31からのパラメータをもとに、放送進行データB1を検索し、自動延長EITデータE1を作成する放送データ分配手段32と、この放送データ分配手段32から渡される自動延長EITデータE1をもとに、時計情報T1を用いて、EPG開始時刻(自動補正後)を自動編集してなる自動延長EITデータE2を生成する自動延長処理手段33と、この自動延長処理手段33により生成される自動延長EITデータE2をもとに、EITの開始時刻を編集し最終的なEITを作成し、所要とする各装置1,2,4,6に送出する。
【0081】
次に、以上のように構成された編成管理サーバ5の動作について説明する。
【0082】
(1) 先ず、階段接続指示時、タイムシフト指示時或いは自動/手動によるEIT転送指示等が入力されると、EIT転送指示手段31は、放送年月日,サービス区分をパラメータとするEIT転送指示情報を発生し、放送データ分配手段32に送出する。
【0083】
(2) この放送データ分配手段32は、EIT転送指示手段31からのパラメータをもとに、放送進行データB1を検索し、所要とする構成要素をもつ自動延長EITデータE1を作成する。
【0084】
(2a) この自動延長EITデータE1の代表的な構成要素は次の通りである。
【0085】
1) 放送キー配列(F1):特定放送日、サービス区分内の放送予定ルートの放送枠情報の並びをいう。これは、放送年月日,サービス区分,ブロックNO,ケースNO,放送枠コードによって構成される。
【0086】
2) 番組名称(F2):前記放送枠キー配列内のそれぞれの放送枠の番組名称である。
【0087】
3) EPG開始時刻(抽出時刻)(F3):前記放送キー配列内のそれぞれの放送枠のEPG開始時刻である。
【0088】
4) EPG開始時刻(自動補正後)(F4):この放送データ分配手段32では使用せずに、後記する自動延長処理手段33で使用する。
【0089】
5) 自動延長候補情報(F5):前記放送キー配列内の一つの放送枠に対し、自動延長処理用の情報として複数存在が可能である。この自動延長候補情報(F5)は、予定時刻(F51)、シフト対象枠(F52)及びシフト量(F53)とにより構成されている。
【0090】
(2b) 自動延長EITデータ(E1)の抽出処理。
【0091】
1) 現在の放送ルートのもとに、放送進行データB1から該当放送日,サービス区間内の放送キー配列(F1)、番組名称(F2)、EPG開始時刻(F3)を抽出する。
【0092】
2) この抽出された放送キー配列上の枠の中からパーシャル枠へ分岐するマルチリンク情報R4を探し、自動延長候補情報(F5)を作成する。この自動延長候補情報(F5)の予定時刻(F51)には該当パーシャル枠の放送開始時刻を編集し、シフト対象枠(F52)及びシフト量(F53)には、該当パーシャル枠が存在するルートが階段接続されたと仮定した場合のタイムシフトが発生する放送枠キー配列(F1)上のポイント及びシフト量(+/− 時分秒)を編集する。
【0093】
3) 前記2)によって検索されたパーシャル枠から分岐するパーシャル枠に対しても、同様に自動延長候補情報(F5)を作成する。
【0094】
4) 自動延長候補情報(F5)の予定時刻(F51)が放送キー配列(F1)上の親枠の放送終了時刻を越える場合には該当自動延長候補情報(F5)は抹消する。
【0095】
5) 自動延長候補情報(F5)をもつ放送キー配列(F1)上の親枠についても、自動延長候補情報(F5)として抽出する。この場合、予定時刻(F51)は親枠の終了時刻とし、シフト対象枠(F52)は放送キー配列(F1)上の次枠、シフト量(F53)が結果として常に0となる。
【0096】
(2c) 自動延長EITデータ(E1)の転送処理。
【0097】
抽出された自動延長EITデータ(E1)は、一括して自動延長処理手段33に送出する。
【0098】
(3) 自動延長処理手段33は、放送データ分配手段32から渡される自動延長EITデータ(E1)をもとに、時計情報(T1)を用いて、EPG開始時刻(F4)を自動編集する。
【0099】
このEPG開始時刻の自動編集は次の自動編集アルゴリズムによって行う。
【0100】
1) 自動延長候補情報(F5)の抹消亜処理:時計情報による現在日時(日付/時分秒)と自動延長候補情報(F5)上の予定時刻(F51)とを比較し、予定時刻が過去と判断された自動延長候補情報(F5)の抹消を行う。この場合、比較時の補正時間α秒を管理するものとする。この抹消処理は、放送データ分配手段32より通知を受けた場合に駆動され、当該処理後、次の2)のステップに流れる。また、放送データ分配手段32からの通知が無い場合にも、時計情報による毎秒の比較判断が行われ、新たに自動延長候補情報(F5)の抹消が発生した場合には同様に次の2)のステップに流れる。
【0101】
2) シフト量最小判断処理:前記1)による候補情報の抹消処理後、残っている自動延長候補情報(F5)の中から符号を含めて一番小さいシフト量(F53)の候補を延長時間補正対象として採用する。
【0102】
3) EPG開始時刻(F4)の編集:放送枠キー配列(F1)に対し、前記2)で採用された自動延長候補情報を保持するシフト対象枠(F52)以降のEPG開始時刻(F3)に対して、シフト量(F53)を加算し、補正したEPG開始時刻(F4)を算出する。
【0103】
4) 自動延長EITデータ(E2)の転送処理:前記1)〜3)のステップによって補正された自動延長EITデータ(E2)をEIT生成手段34に送出する。
【0104】
(4) このEIT生成手段34は、自動延長処理手段33により生成された補正された自動延長EITデータ(E2)をもとに、EITの開始時刻を編集し、最終的なEITを作成し、例えばSI/EPGサーバ6等に送出する。なお、この場合におけるEIT開始時刻はEPG開始時刻を採用する。
【0105】
次に、具体的にナイター延長が行われる例について説明する。
【0106】
(1)ナイター延長前(レギュラープロで運行中)(図13参照)
先ず、放送データ分配処理手段31は、概略次のような処理を実行する。
【0107】
▲1▼ 現在の放送ルートをもとに、同図(b)に示すように、放送進行データから該当放送日、サービス区分内の放送キー配列、番組名称、EPG開始時刻を抽出し、この抽出された内容から接続可能なケースを抽出する。
【0108】
▲2▼ 対象はパーシャル枠のみとする(M102)。
【0109】
▲3▼ さらに、同図(a)に示すごとく、抽出されたパーシャル枠(M102)から接続可能なパーシャル枠も対象とする(M103,M104を抽出)。
【0110】
▲4▼ パーシャル枠に対する親枠の放送終了時刻を越える自動延長候補情報は対象外とする。ここでの放送終了時刻とは、パーシャル枠接続時の補正後終了時刻20:53:00とする。その結果、21:00:00以降のパーシャル枠M103,M104が抹消される。
【0111】
▲5▼ 放送ルート上のパーシャル枠の親枠も抽出対象とする(レギュラーを抽出)a) レギュラー枠の場合…予定時刻は、レギュラー枠終了時刻とする。従って、この場合にはシフト量は0となる。
【0112】
b) パーシャル枠の場合…予定時刻は、自枠終了時刻となる。シフト量は計算する(同図b参照)。
【0113】
次に、自動延長処理手段32は、次のような処理を実行する。
【0114】
▲7▼ 現在時刻を基準とし、自動延長候補情報/予定時刻に対し、−αで自動延長候補情報を抹消する。この例におけるタイミングでは、抹消対象はまだない状態である。
【0115】
▲8▼ 不要とする全ての自動延長候補情報を抹消後、残った自動延長候補情報の中からシフト量が一番小さい候補を採用し(同図bに示す矢印NEXT)、指定枠以降のEPG開始時刻に対し、シフト量に応じて自動的に補正する。自動補正は翌日データでも行われる。
【0116】
(2)ナイター延長決定(最大延長に接続)(図14参照)…放送ルート/自動延長候補情報再送の場合。
【0117】
先ず、放送データ分配処理手段31は、概略次のような処理を実行する。
【0118】
▲1▼ 現在の放送ルートをもとに、同図(b)に示すように、放送進行データから該当放送日、サービス区分内の放送キー配列、番組名称、EPG開始時刻を抽出し、この抽出された内容から接続可能なケースを抽出する(放送ルート上からM102)。
【0119】
▲2▼ 対象はパーシャル枠のみとする(M103,M104を抽出)。
【0120】
▲3▼ さらに、同図(a)に示すごとく、抽出されたパーシャル枠(M103,M104)から接続可能なパーシャル枠も対象とする(該当なし)。
【0121】
▲4▼ パーシャル枠に対する親枠の放送終了時刻を越える自動延長候補情報は対象外とする。ここでの放送終了時刻とは、パーシャル枠接続時の補正後終了時刻21:23:00とする(該当なし)。
【0122】
▲5▼ 放送ルート上のパーシャル枠の親枠も抽出対象とする(M102を抽出)a) レギュラー枠の場合…予定時刻は、レギュラー枠終了時刻とする。従って、この場合にはシフト量は0となる。
【0123】
b) パーシャル枠の場合…予定時刻は、自枠終了時刻となる。シフト量は計算する(同図b参照)。
【0124】
次に、自動延長処理手段32は、次のような処理を実行する。
【0125】
▲7▼ 現在時刻を基準とし、自動延長候補情報/予定時刻に対し、−αで自動延長候補情報を抹消する。この例におけるタイミングでは、抹消対象はまだない状態である。
【0126】
▲8▼ 不要とする全ての自動延長候補情報を抹消後、残った自動延長候補情報の中からシフト量が一番小さい候補を採用し(同図bに示す矢印NEXT)、指定枠以降のEPG開始時刻に対し、シフト量に応じて自動的に補正する。従って、この時点では、結果的に10分延長の候補情報が採用され、10分延長のEPGが送出される。
【0127】
(3)ナイター10分延長を越え20分延長に突入時(図15参照)…放送ルート/自動延長候補情報の再送なしの場合。
【0128】
自動延長処理手段32は、次の処理を実行する。
【0129】
▲1▼ 現在時刻を基準とし、自動延長候補情報/予定時刻に対し、−αで自動延長候補情報を抹消する。10分延長用の21:00:00が抹消される。
【0130】
▲2▼ 不要とする全ての自動延長候補情報を抹消後、残った自動延長候補情報の中からシフト量が一番小さい候補を採用し(同図bに示す矢印NEXT)、指定枠以降のEPG開始時刻に対し、シフト量に応じて自動的に補正する。従って、この時点では、結果的に20分延長の候補情報が採用され、20分延長のEPGが送出される。
【0131】
(4)ナイター20分延長に決定(図16参照)…放送ルート/自動延長候補情報の再送の場合。
【0132】
先ず、放送データ分配処理手段31は、概略次のような処理を実行する。
【0133】
▲1▼ 現在の放送ルートをもとに、同図(b)に示すように、放送進行データから該当放送日、サービス区分内の放送キー配列、番組名称、EPG開始時刻を抽出し、この抽出された内容から接続可能なケースを抽出する(放送ルート上からM102→M104)。
【0134】
▲2▼ 対象はパーシャル枠のみとする(該当なし)。
【0135】
▲3▼ さらに、同図(a)に示すごとく、抽出されたパーシャル枠から接続可能なパーシャル枠も対象とする(該当なし)。
【0136】
▲4▼ パーシャル枠に対する親枠の放送終了時刻を越える自動延長候補情報は対象外とする。ここでの放送終了時刻とは、パーシャル枠接続時の補正後終了時刻21:13:00とする(該当なし)。
【0137】
▲5▼ 放送ルート上のパーシャル枠の親枠も抽出対象とする(M104を抽出)a) レギュラー枠の場合…予定時刻は、レギュラー枠終了時刻とする。従って、この場合にはシフト量は0となる。
【0138】
b) パーシャル枠の場合…予定時刻は、自枠終了時刻となる。シフト量は計算する(同図b参照)。
【0139】
次に、自動延長処理手段3は、次のような処理を実行する。
【0140】
▲7▼ 現在時刻を基準とし、自動延長候補情報/予定時刻に対し、−αで自動延長候補情報を抹消する。この例におけるタイミングでは、抹消対象はまだない状態である。
【0141】
▲8▼ 不要とする全ての自動延長候補情報を抹消後、残った自動延長候補情報の中からシフト量が一番小さい候補を採用し(同図bに示す矢印NEXT)、指定枠以降のEPG開始時刻に対し、シフト量に応じて自動的に補正する。従って、この時点では、結果的に20分延長の候補情報が採用され、20分延長のEPGが送出される。
【0142】
従って、以上のような実施の形態によれば、野球等の放送時間が変動する番組編成において、番組の一部分を切り出した放送枠を管理し、従来のアナログ放送の編成方法を変えずに、時間延長に応じて正確なEPGを作成し送出できる。
【0143】
なお、編成管理サーバ5がCPUで構成されている場合、予め記録媒体(図示せず)に前記編成管理サーバ5の一連の処理を実行するプログラムを記憶し、番組の時間延長に対し、図12に示す処理手順に従って、正確に補正されたEPG開始時間,すなわちEIT開始時刻をもつEITを作成し、送出することができる。
【0144】
その他、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0145】
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、アナログ、デジタルの多チャンネル放送サービスを行うに際し、一つの放送サービスの番組延長,タイムシフト等の編成変更指示に対し、他の関連性ある複数のサービスに短時間、かつ、自動的に反映させ、放送運行管理の省力化を実現できる編成管理システム、編成管理サーバ及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る番組編成管理システムの一実施の形態を示す系統構成図。
【図2】図1に示す営業放送システムから番組編成管理サーバに送られる放送進行データのデータ構成図。
【図3】本発明に係わる番組編成管理サーバの一実施の形態を示すブロック構成図。
【図4】図3に示す番組編成管理サーバにおける段階編成のサービス間接続指示の自動連動接続を説明する図。
【図5】プログラムによる処理例を説明するフローチャート。
【図6】本発明に係わる番組編成管理サーバの他の実施の形態を示すブロック構成図。
【図7】図5に示す番組編成管理サーバにおける番組単位の連動指定を説明する図。
【図8】実際の番組の連動指示例を説明する図。
【図9】番組連動による自動タイムシフトを説明する図。
【図10】同様に番組連動による自動タイムシフトを説明する図。
【図11】パーシャル枠の概念導入を説明する図。
【図12】本発明に係る番組編成管理システムのさらに他の実施の形態を示す系統構成図。
【図13】ナイター延長前の延長候補情報のシフト量を説明する図。
【図14】ナイター延長決定時における延長候補情報のシフト量を説明する図。
【図15】ナイター10分延長を越え20分延長突入時における延長候補情報のシフト量を説明する図。
【図16】ナイター20分延長を最終決定した場合の延長候補情報のシフト量を説明する図。
【図17】従来のアナログ放送の編成例を説明する図。
【図18】地上波デジタル放送における現状のサービス/番組編成を説明する図。
【符号の説明】
1…番組バンク/カート
2…CMバンク
3…営業放送システム
4…自動番組制御装置
5…番組編成管理サーバ
6…SI/EPGサーバ
7…符号化多重装置
8…送信所
11…階段接続指示受付手段
12…自動接続判定手段
13…階段接続実行手段
14…放送データ分配手段
21…タイムシフト指示受付手段
22…連動タイムシフト判定手段
23…タイムシフト実行手段
24…放送データ分配手段
31…EIT転送指示手段
32…放送データ分配手段
33…自動延長処理手段
34…EIT生成手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、多チャンネルをもつデジタル放送等に利用される編成管理システム、編成管理サーバ、編成管理方法及びプログラムに係わり、特にある番組の時間延長、タイムシフトを他の関連性あるチャンネルにも反映させる編成管理システム、編成管理サーバ及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアナログ放送においては、ローカルな放送サービスは放送局ごとに一チャンネルしか存在しない。従って、野球等の番組の延長決定による編成接続指示や特別番組発生時のタイムシフト処理は、一つの放送サービスだけについて考慮すれば解決できる。また、野球等のごとき放送時間が変動する編成では、番組の一部分を切り出した放送枠に接続指示に従って延長して行く階段延長処理は、EPG(電子番組ガイド:Electronic Program Guide)を意識せずに編成することが可能である。
【0003】
図17は従来のアナログ放送の編成を説明する図である。
【0004】
このアナログ放送の編成は、ナイター放送に対する編成であって、「1.雨中止時」、「2.最大延長時」、「3.早終了時」、「4.定時終了時」、「5.10分延長時」からなる階段編成となっている。20分延長等も用意されている。なお、図中のM101,M102,…は編成の識別番号である。「1.雨中止時」は降雨によるナイター放送中止時の編成であり、「2.最大延長時」は、ナイター決行時、図示矢印に示す接続指示に従って「1.雨中止時」編成から分岐し、ナイター放送を行なう最大延長を考慮した最大延長編成である。「3.早終了時」、「4.定時終了時」、「5.10分延長時」は、ナイター放送終了時刻によって選択される編成であって、「2.最大延長時」からの接続指示によって一度だけ決定される編成である。通常、「5.10分延長時」によるナイター延長枠を取込んだとき、レギュラーの「ドラマ」番組以降がその時間分だけタイムシフトされる。また、「4.定時終了時」及び「5.10分延長時」は、便宜上の番組であって、定時終了前数分前にコマーシャルやイベントが入り、視聴者から見れば、これらの枠はナイター番組と考えられている。
【0005】
従って、前述するように従来のアナログ放送サービスでは、予め予定された編成を組み、放送の進行に伴って接続指示を出しながら接続替えを実行し、放送サービスを行っている。
【0006】
ところで、近年、地上波デジタル放送においては、放送サービスが多チャンネル化され、複数のサービスが提供可能となっている。この地上波デジタル放送は、従来のアナログサービスに加え、HD(高精細:High Definition)サービス、SD(標準画質:Standard Definition)サービス、携帯サービス、移動体サービスなどが提供されている。
【0007】
図18は地上波デジタル放送のサービス及び編成イメージを説明する図である。同図に示すサービスのうち、デジタル放送のHD/SD1サービスは、親サービス区分に属するサービスであり、HD/SD1と同じ番組内容がアナログサービス,携帯サービス,移動体サービスに利用するサイマル放送となっている。
【0008】
HD/SD1サービスは、そのサービス内に番組コンテンツを含んだ状態で送信される。SD2,SD3は、HD/SD1に対する子サービス区分に属するサービスである。
【0009】
これらサービスの中の番組A,番組BはHD番組であり、番組Xは任意のSD番組の例である。HD/SD1サービスには、ARIB(電波産業会:Association of Radio Industries and Business)取決めのSTD−B10規格によるイベント共有方式に基づき、一部に放送進行データを記述するPMT(プログラムマップテーブル:Program Map Table)のES(符号化された映像,音声,字幕/文字スーパー,データカルーセルのストリーム:Elementary Stream)内に、HD/SD1サービスを構成するESのPID(パケットID)を記述することにより、受信機側では番組選択したときに同一番組内容の視聴が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような地上波デジタル放送においては、多チャンネル化することにより、次のような問題点が指摘されている。
【0011】
1) 1サービス目が時間不定期な野球等のごとき階段編成のHD放送の場合、時間延長が決定された場合に階段接続指示を行なうが、各サービス内でそれぞれ図17に示す階段編成を組むことになるので、例えばイベント共有枠のあるSD2及びSD3サービス或いはサイマル放送サービスの階段接続指示はそれぞれ個別に行う必要がある。
【0012】
2) HD/SD1サービスのHD番組放送時、特番発生等の事情によって番組のタイムシフトを行う必要が生じた場合、前記1)と同様の理由により、SD2及びSD3サービスのイベント共有番組或いはサイマル放送サービスの番組もタイムシフトさせる必要があり、特にサイマル放送サービスの場合には同時にシフトされる必要から、サービスに影響が出てくる。
【0013】
3) 野球等のごとき放送時間が変動する編成において、番組の一部分を切り出した放送枠を作成することは図17に示す従来のアナログ放送の「4.定時終了時」、「5.10分延長時」でも行われているが、地上波デジタル放送では、EPGにかかる編成を組込んだ場合でも各サービスで適切に放送し難い問題がある。
【0014】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、アナログ、デジタルの多チャンネル放送サービスを行うに際し、一つの放送サービスの番組延長,タイムシフト等の編成変更指示に対し、他の関連性ある複数のサービスに短時間、かつ、自動的に反映させ、放送運行管理の省力化を実現する編成管理システム、編成管理サーバ及びプログラムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記課題を解決するために、本発明に係わる編成管理システムは、少なくとも番組の基本的な編成情報である放送枠情報及び当該放送枠情報間の階段編成の接続情報を管理するマルチリンク情報をもつ放送進行データを作成し出力する営業放送システムと、この営業放送システムからの放送進行データを受信し、特定のサービス区分を含む階段編成接続指示やタイムシフト指示を受けたとき、前記マルチリンク情報及び放送枠情報を用いて、前記特定のサービス区分のサービスの接続指示やタイムシフトに対し、当該サービスに関連する他のサービスの連動接続やタイムシフト処理を実行し、この実行結果を所要とする他のシステムに分配する編成管理サーバとを設けた編成管理システムである。
【0016】
本発明は以上のような構成とすることにより、多チャンネルの地上放送サービスを行うに際し、一つの放送サービスの番組延長,タイムシフト等の編成変更指示に対し、他の関連性ある複数のサービスに短時間、かつ、自動的に反映させることが可能となり、放送運行管理の省力化を図ることが可能である。
【0017】
(2) 本発明に係わる編成管理サーバは、放送進行データをもとにまだら編成を含めた階段編成の連動接続を実行する編成管理サーバであって、
前記放送進行データを構成するマルチリンク情報の中から指定される特定サービスの階段編成接続指示を受付ける階段接続指示受付手段と、この受付手段で受付けた接続指示に基づいて、前記放送進行データのマルチリンク情報の中から所定の条件を満たす自動接続するマルチリンク情報を検索する自動接続判定手段と、この自動接続判定手段によって判定された接続可能なマルチリンク情報に基づいて各サービスに階段接続を実行する階段接続実行手段とを設け、変更された放送進行データである放送制御データを、変更があった複数のサービス分について必要な装置に分配するものである。
【0018】
本発明は以上のような構成とすることにより、複数のサービスの編成変更について、人間系が個別的なサービス毎に編成変更操作を行うことなく、関連する複数のサービスについて自動的に編成変更等を行うことが可能であり、放送運行者による煩雑さを回避し、スムーズに編成を変更することが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1は本発明に係わる編成管理システムの一実施の形態を示す系統構成図である。
【0021】
この編成管理システムは、番組を構築するに必要な各種の映像、音声等の番組コンテンツを管理する番組バンク/カート1及びコマーシャルコンテンツを管理するCM(コマーシャル)バンク2からそれぞれコンテンツを取込んで番組の編成処理を実行するとともに、その番組の編成状態を表わす放送進行データを出力する放送局内の上位システムである営業放送システム3と、この営業放送システム3から提供される素材マスタデータとなる放送進行データを受信し、ある放送サービスに番組延長、タイムシフト等が発生したとき、最適な時間延長、タイムシフト時間を算出し、当該放送進行データから関連性のある他のサービスにも自動的に反映させる最適な放送制御データを生成し、前記番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4に分配する編成管理サーバ5とが設けられている。
【0022】
この放送進行データB1は、図2に示すように番組の基本的な編成情報をもつ放送枠情報R1、放送枠に対応するPMT(プログラムマップテーブル:Program Map Table)/EIT(イベント情報テーブル:Event Information Table)の情報を管理するPSI(番組特定情報:Program Specific Information)/SI(番組配列情報:Service Information)R2、放送枠内の番組の進行明細(本編,提供,CM)の放送スケジュール情報となる枠内進行情報R3及び放送枠情報R1間の段階編成における接続情報を管理するマルチリンク情報R4等から構成されている。
【0023】
この放送枠情報R1は、前述する番組の基本的な編成情報であって、放送年月日、サービス区分、ブロックNO、ケースNO、放送枠コードにより、番組を特定できる情報をもっている。また、放送枠種別(HD枠,SD枠,イベント共有枠かの識別データ)、サイマル識別(サイマル放送か否かの識別データ)、親サービス区分(イベント共有枠もしくはサイマル放送枠の場合での親となるサービス区分を示す)を管理する。その他、放送枠情報R1は、番組の名称、番組開始時刻、番組終了時刻等の基本的な属性も保持している。
【0024】
一方、前記マルチリンク情報R4は、放送年月日、サービス区分、FROM枠キー(ブロックNO、ケースNO、放送枠コード)、To枠キー(ブロックNO、ケースNO、放送枠コード)により、放送枠情報R1間のつながりを示す情報をもっている。また、サービス間の段階編成の接続を連動させるための連動指定情報を管理する。この連動指定情報は、自動接続したい子側サービス上のマルチリンク情報上に何れを親サービスとするかの情報が保持されている。
【0025】
また、編成管理システムには、編成管理サーバ5からSI(番組配列情報)を受け取り、ユーザの要望するインタラクティブな電子番組ガイド(EPG)を実現するSI/EPGサーバ6及び複数チャンネルのサービスを一つにまとめて出力する符号化多重装置7が設けられている。8は複数チャンネルのサービスを送信する送信所である。前記自動番組制御装置4は、編成管理サーバ5から配信される最適な放送制御データに含まれるPSI(番組特定情報)を取得し、符号化多重装置7に送出する機能をもっている。
【0026】
(実施の形態1)
図3は本発明に係わる編成管理サーバ5の一実施の形態を示す構成図であって、HD(高精細)番組、SD(標準画質)番組が混在するまだら編成を含んだ階段編成の連動接続を実現する例である。すなわち、この編成管理サーバ4は、1ヵ所のサービスに対する階段編成の接続指示に基づき、自動的に他サービスの階段編成の接続を連動させる例である。
【0027】
この編成管理サーバ5は、具体的には、営業放送システム3から受信する放送進行データの特定サービス内のマルチリンク情報R4を表示し、そのマルチリンク情報R4の中からオペレータの手動によって指定される特定サービス区分の階段編成の接続指示を受付ける階段接続指示受付手段11と、自動接続判定手段12と、階段接続実行手段13と、放送データ分配手段14によって構成されている。
【0028】
この自動接続判定手段12は、階段接続指示受付手段11によって受付けられたマルチリンク情報R4の接続指示のもとに放送進行データ内のマルチリンク情報を検索し、下記の条件に合致するマルチリンク情報R4を抽出する。この抽出されたマルチリンク情報R4は、自動接続指示があるとみなし、階段接続実行手段13に通知する。
【0029】
ここで、前記条件とは次の通りである。
【0030】
* 放送年月日…階段接続指示受付手段11による指定と一致。
【0031】
* サービス区分…階段接続指示受付手段11による指定と異なる。
【0032】
* FROM枠キー(ブロックNO,ケースNO,放送枠コード)…階段接続指示受付手段11による指定と一致。
【0033】
* Toキー(ブロックNO,ケースNO,放送枠コード)…階段接続指示受付手段11による指定と一致。
【0034】
* 連動指定情報…階段接続指示受付手段11による指定サービス区分と一致。
【0035】
前記階段接続実行手段13は、階段接続指示受付手段11によって受付けられたオペレータ指定による階段接続指示及び自動接続判定手段12によってみなされた自動接続指示をもとに、階段接続を実行する。具体的には、放送進行データ内の放送枠情報R1の番組開始時刻、終了時刻を時間延長に応じてタイムシフトを行う機能をもっている。
【0036】
前記放送データ分配手段14は、階段接続実行手段13によって更新された放送進行データに関し、更新があった複数のサービス分について自動的に番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4等に分配する。
【0037】
次に、以上のような編成管理サーバ4の動作について図4を参照して説明する。
【0038】
今、営業放送システム3から送られてくる放送進行データB1には、放送枠情報R1,PSI/SI情報R2,枠内進行情報R3の他、番組間を接続するマルチリング情報R4が保持されている。このマルチリンク情報R4にはサービス間の階段編成の接続を連動されるための連動指定情報があるが、ここには例えばSD2サービス内のマルチリンク情報(レギュラー→M101)に何れが親サービス区分かを示す連動サービス指定:“HD/SD1”のリンク情報(子サービスが何れを親サービスとするかを示すリンク情報)が付加されている。
【0039】
以上のような状態において、階段接続指示受付手段11では、受信した放送進行データの特定サービス内のマルチリンク情報R4を表示する。オペレータは、そのマルチリンク情報R4の中から手動による選択操作によって特定サービス区分の階段編成に関する接続指示が入力されると、特定サービス区分の階段編成接続指示であると判断し、親サービス例えばHD/SDIサービスにてマルチ接続指示を自動接続判定手段12に送出する。
【0040】
この自動接続判定手段12は、階段接続指示受付手段11によって受付けられたマルチリンク情報R4の接続指示をもとに放送進行データ内のマルチリンク情報を検索し、所定の条件に合致するマルチリンク情報R4を抽出し、階段接続実行手段13に通知する。
【0041】
そこで、階段接続実行手段13は、オペレータから指定された段階接続指示及び自動接続判定手段12による自動接続指示をもとに、SD2サービス内のマルチリンク情報(レギュラー→M101)のリンク情報をもつ連動指定情報に従って自動的に該当サービスに接続指示を行う。その結果、各サービスは編成ルートの変更及びレギュラーに戻った番組以降について自動的にタイムシフト処理を実行する。
【0042】
放送データ分配手段14は、更新された放送進行データである放送制御データを自動的に番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4等に順次分配する。
【0043】
従って、以上のような実施の形態によれば、複数のサービスの編成変更及びタイムシフト処理に関し、人間系が個別的なサービス毎に編成変更及びタイムシフト操作を行うことなく、関連する複数のサービスについて自動的に変更等を行うことが可能であり、放送運行者による煩雑さを回避し、スムーズに変更等を行うことができる。
【0044】
なお、編成管理サーバ5がCPUで構成されている場合、予め記録媒体(図示せず)に前記編成管理サーバ5の一連の処理を実行する編成処理用プログラムを記憶し、番組の時間延長等の発生時に図5に示す編成処理手順に従って編成処理を実現することも可能である。
【0045】
すなわち、編成管理サーバ5のCPUは、番組の時間延長等の発生時、図5に示すように、記録媒体から編成処理用プログラムを読み取り、営業放送システム3からの放送進行データが有るかいなかを判断し(S1)、有りの場合には放送進行データの特定サービス内のマルチリンク情報を表示する。ここで、オペレータからマルチリンク情報の中から特定サービス区分の階段編成の接続指示が選択指定されたか否かを判断し(S3)、選択指定有りと判断された場合には特定サービス区分の階段編成の接続指示を受付け、適宜な記憶手段に一時格納する(S4)。これにステップS1〜S4は階段接続指示受付機能に相当する。
【0046】
引き続き、記憶された特定サービス区分のマルチリンク情報の接続指示をもとに、放送進行データ内から所定の条件に合致するマルチリンク情報が存在するか否かを判断し、所定の条件に合致するマルチリンク情報を抽出する(S5,S6:自動接続判定機能)。
【0047】
しかる後、階段接続指示受付機能によって受付けられたオペレータ指定による階段接続指示及び自動接続判定機能によって見なされた自動接続指示をもとに、階段接続を実行する(S7:階段接続実行機能)。そして、この階段接続実行機能によって更新された放送進行データである制御データに関し、更新があった複数のサービス分について自動的に番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4等に分配する(S8:放送データ分配機能)。
【0048】
従って、CPUによるプログラム処理おいても、前記編成管理サーバ5と同様の効果を奏することができる。
【0049】
(実施の形態2)
図6は本発明に係わる編成管理サーバ5の他の実施の形態を示す構成図であって、実施の形態1と同様に、HD番組、SD番組が混在するまだら編成において、1ヵ所のサービスに対するタイムシフト操作によって自動的に他のサービスのタイムシフトを連動させる例である。この例は、例えば突発的な特番発生等が生じたとき、当該特番によってタイムシフトした分だけ他のサービスもタイムシストさせるものである。
【0050】
この編成管理サーバ5は、具体的には、営業放送システム3から受信する放送進行データの特定サービス内の放送枠情報R1を表示し、この放送枠情報R1の中からオペレータの手動によって基点の放送枠及びシフト時間を選択させることにより、特定のサービス区分内のタイムシフト指示を受付けるタイムシフト指示受付手段21、連動タイムシフト判定手段22、タイムシフト実行手段23及び放送データ分配手段24によって構成されている。
【0051】
前記連動タイムシフト判定手段22は、タイムシフト指示受付手段21からの指定放送日内の放送枠情報R1がイベント共有もしくはサイマル放送と一体関係にあれば、タイムシフト指示に基づき、基点放送枠以降の他サービスに対するタイムシフト基点放送枠も連動タイムシフト指示がある基点放送枠とみなし、タイムシフト実行手段23に送出する。
【0052】
このタイムシフト実行手段23は、連動タイムシフト判定手段22から通知されるサービス毎のタイムシフト情報をもとにタイムシフト処理を行う。放送データ分配手段24は、タイムシフト実行手段23によって更新された放送進行データである放送制御データを、自動的に更新があった複数のサービス分について番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4等に分配する機能をもっている。
【0053】
次に、以上のような編成管理サーバ5の動作について図7ないし図10を参照して説明する。
【0054】
放送進行データB1の放送枠情報R1には、番組の基本的な編成情報が保持されている。この情報とは、放送年月日,サービス区分,ブロックNO,放送枠コードの他、HD番組,SD番組,イベント共有番組かを識別する放送枠種別などが設定されている。また、イベント共有番組の場合、親サービスを示す親サービス区分の情報も同時に管理されている。これにより、イベント共有番組が親枠(本体枠)に対応付けられている。一方、サイマル放送番組の場合、サイマル識別及び親サービス区分を管理することにより、同様にサイマル対象親枠とのリンク付けが可能となる(図7参照)。
【0055】
以上のような状態において、営業放送システム3から放送進行データを受信すると、編成管理サーバ5のタイムシフト指示受付手段21は、放送進行データの特定サービス内の放送枠情報R1を表示し、この放送枠情報R1の中からオペレータが手動操作によって基点の放送枠及びシフト時間を指定すると、特定のサービス区分内のタイムシフト指示有りと判断し、指定放送日内の基点の放送枠及びシフト時間を含む放送枠情報を連動タイムシフト判定手段22に送出する。
【0056】
この連動タイムシフト判定手段22は、一体関係抽出ステップ、自動タイムシフト基点放送枠判定ステップ、サービス別タイムシフト指示情報生成ステップの順序で処理を実行する。
【0057】
この一体関係抽出ステップにおいては、タイムシフト指示受付手段21から指定放送日内の放送枠情報を受けると、この放送枠情報がイベント共有もしくはサイマル放送と一体関係にあるか、以下の放送進行データB1の放送枠情報R1上の情報をもとに関係づけを行う。
【0058】
* 放送年月日…タイムシフト指示受付手段21による指定と一致。
【0059】
* サービス区分…全サービス間を検索。
【0060】
* 放送枠種別…イベント共有枠である場合、親サービス区分の同一放送枠(ブロックNO,ケースNO,放送枠コードが一致)と一体関係があるとみなす。
【0061】
* サイマル識別…サイマル放送枠てある場合、親サービス区分の同一放送枠(ブロックNO,ケースNO,放送枠コードが一致)と一体関係があるとみなす。
【0062】
図8はサイマル番組及びイベント共有による関係を対応付けた例である。親サービス/子サービスに拘らず、連動してタイムシフトによる時間シフトを行う必要がある。
【0063】
自動タイムシフト基点放送枠判定ステップでは、タイムシフト指示受付手段21から指定された特定サービス区分内のタイムシフト指示に対し、基点放送枠以降において、一体関係抽出ステップにて一体関係のある放送枠が存在する場合、別サービス内の一体関係のある放送枠を、他サービスに対するタイムシフト基点放送枠とみなす。他サービスのタイムシフト基点放送枠は、最初に判定された1枠のみとする。
【0064】
引き続き、サービス別タイムシフト指示情報生成ステップを実行する。このステップは、タイムシフト指示受付手段21によってオペレータから指定されたタイムシフト基点放送枠の他、自動タイムシフト基点放送枠判定ステップで判定された別サービスのタイムシフト基点放送群を、連動タイムシフト指示がある基点放送枠とみなし、タイムシフト実行手段23に通知する。
【0065】
このタイムシフト実行手段23は、タイムシフト実行手段23から通知されるサービス毎のタイムシフト情報をもとにタイムシフト処理を実行する。具体的には、各サービス毎に放送進行データB1内の基点放送枠以降の放送枠情報R1の番組開始時刻、終了時刻を指定シフト量に対応して順次時間変更を実施していく。
【0066】
因みに、図9及び図10はHD/SD1サービスの番組▲2▼からタイムシフトとした例であって、図9はシフト実行前、図10はシフト実行後を示す図である。つまり、サイマル指定或いはイベント共有指定により関連付けられた枠を基点とし、各サービスにおいて自動的にタイムシフト処理を実行する。
【0067】
しかる後、放送データ分配手段24では、更新された放送進行データを、自動的に更新があった複数サービス分について番組バンク/カート1、CMバンク2及び自動番組制御装置4等に順次分配する。
【0068】
従って、以上のような実施の形態によれば、放送進行データの特定サービス内の放送枠情報の中から基点の放送枠及びシフト時間を指定すると、特定のサービス区分内のタイムシフト指示に基づき、関連する他の複数のサービスについてもタイムシフト処理を反映でき、複数のチャンネルサービスのタイムシフト処理を短時間、かつ、正確に行うことができる。
【0069】
なお、編成管理サーバ5がCPUで構成されている場合、予め記録媒体(図示せず)に前記編成管理サーバ5の一連の処理を実行する編成処理用プログラムを記憶し、あるサービスのタイムシフト処理に対し、関連ある他のチャンネルサービスについても、図3に示す処理手順に従ってタイムシフト処理を実現することが可能である。
【0070】
(実施の形態3)
本発明に係わる編成管理サーバのさらに他の実施形態について説明する。
【0071】
この実施の形態は、野球等の放送時間が変動する番組編成において、番組の一部分を切り出した放送枠を管理することにより、延長に応じたEPGを送出する例である。この放送枠を、以下、説明の便宜上、パーシャル(部分)枠と呼ぶ。
【0072】
この編成は、従来のアナログ放送では一般的な手法であるが、本発明は、地上波デジタル放送においても同様に踏襲できるように実現することにある。
【0073】
(1) 先ず、パーシャル枠の概念導入について図11を参照して説明する。
【0074】
1) パーシャル枠は番組用に限定する。従って、番組と番組との間となるSB(ステーションブレーク枠)には用いない。その理由は、SBのEIT(イベント情報テーブル:Event Information Table)が存在しないためである。また、パーシャル枠を識別するために、番組にパーシャル枠識別情報(パーシャル枠/通常枠)を管理するものとする。
【0075】
2) パーシャル枠は、PSI(番組特定情報:Program Specific Information)/SI(番組配列情報:Service Information)を不要とする。これはパーシャル枠はあくまでも親番組の一部であり、PSI/SI情報としては親枠と共通である為である。
【0076】
3) EITに対するパーシャル枠の扱い。
【0077】
パーシャル枠が接続された場合、確定指示された接続情報により判断されるEIT親枠と一体とみなして処理を行う。EIT親枠の終了時刻(番組時間)を確定された最後のパーシャル枠で補正する。図11の例は、野球(定時)→30分延長→20分延長でマルチ確定させた場合、識別データM104の枠終了時刻とレギュラーにあるEIT親枠の野球(定時)の終了時刻との差分により、EIT親枠のEIT終了時刻を補正する。
【0078】
4) EIT親枠から通常枠(パーシャル枠でない枠)への接続指示時、EIT親枠の終了時刻を補正する処理を行い、かつ、接続された通常枠のEITを送出対象とする。これは野球が早終了したときに野球の終了時刻が早まり、その後に野球放送とは別早降り用フイラー番組が放送されることを考慮する必要があるためである。因みに、図11の例はM101に接続指示した場合に相当する。
【0079】
次に、図12は本発明に係わる編成管理サーバの実施形態を示す構成である。
【0080】
この編成管理サーバは、階段接続指示時、タイムシフト指示時、或いは自動/手動によるEIT(イベント情報テーブル:Event Information Table)転送指示時等を受けたとき、放送年月日,サービス区分をパラメータとするEIT転送指示情報を発生するEIT転送指示手段31と、このEIT転送指示手段31からのパラメータをもとに、放送進行データB1を検索し、自動延長EITデータE1を作成する放送データ分配手段32と、この放送データ分配手段32から渡される自動延長EITデータE1をもとに、時計情報T1を用いて、EPG開始時刻(自動補正後)を自動編集してなる自動延長EITデータE2を生成する自動延長処理手段33と、この自動延長処理手段33により生成される自動延長EITデータE2をもとに、EITの開始時刻を編集し最終的なEITを作成し、所要とする各装置1,2,4,6に送出する。
【0081】
次に、以上のように構成された編成管理サーバ5の動作について説明する。
【0082】
(1) 先ず、階段接続指示時、タイムシフト指示時或いは自動/手動によるEIT転送指示等が入力されると、EIT転送指示手段31は、放送年月日,サービス区分をパラメータとするEIT転送指示情報を発生し、放送データ分配手段32に送出する。
【0083】
(2) この放送データ分配手段32は、EIT転送指示手段31からのパラメータをもとに、放送進行データB1を検索し、所要とする構成要素をもつ自動延長EITデータE1を作成する。
【0084】
(2a) この自動延長EITデータE1の代表的な構成要素は次の通りである。
【0085】
1) 放送キー配列(F1):特定放送日、サービス区分内の放送予定ルートの放送枠情報の並びをいう。これは、放送年月日,サービス区分,ブロックNO,ケースNO,放送枠コードによって構成される。
【0086】
2) 番組名称(F2):前記放送枠キー配列内のそれぞれの放送枠の番組名称である。
【0087】
3) EPG開始時刻(抽出時刻)(F3):前記放送キー配列内のそれぞれの放送枠のEPG開始時刻である。
【0088】
4) EPG開始時刻(自動補正後)(F4):この放送データ分配手段32では使用せずに、後記する自動延長処理手段33で使用する。
【0089】
5) 自動延長候補情報(F5):前記放送キー配列内の一つの放送枠に対し、自動延長処理用の情報として複数存在が可能である。この自動延長候補情報(F5)は、予定時刻(F51)、シフト対象枠(F52)及びシフト量(F53)とにより構成されている。
【0090】
(2b) 自動延長EITデータ(E1)の抽出処理。
【0091】
1) 現在の放送ルートのもとに、放送進行データB1から該当放送日,サービス区間内の放送キー配列(F1)、番組名称(F2)、EPG開始時刻(F3)を抽出する。
【0092】
2) この抽出された放送キー配列上の枠の中からパーシャル枠へ分岐するマルチリンク情報R4を探し、自動延長候補情報(F5)を作成する。この自動延長候補情報(F5)の予定時刻(F51)には該当パーシャル枠の放送開始時刻を編集し、シフト対象枠(F52)及びシフト量(F53)には、該当パーシャル枠が存在するルートが階段接続されたと仮定した場合のタイムシフトが発生する放送枠キー配列(F1)上のポイント及びシフト量(+/− 時分秒)を編集する。
【0093】
3) 前記2)によって検索されたパーシャル枠から分岐するパーシャル枠に対しても、同様に自動延長候補情報(F5)を作成する。
【0094】
4) 自動延長候補情報(F5)の予定時刻(F51)が放送キー配列(F1)上の親枠の放送終了時刻を越える場合には該当自動延長候補情報(F5)は抹消する。
【0095】
5) 自動延長候補情報(F5)をもつ放送キー配列(F1)上の親枠についても、自動延長候補情報(F5)として抽出する。この場合、予定時刻(F51)は親枠の終了時刻とし、シフト対象枠(F52)は放送キー配列(F1)上の次枠、シフト量(F53)が結果として常に0となる。
【0096】
(2c) 自動延長EITデータ(E1)の転送処理。
【0097】
抽出された自動延長EITデータ(E1)は、一括して自動延長処理手段33に送出する。
【0098】
(3) 自動延長処理手段33は、放送データ分配手段32から渡される自動延長EITデータ(E1)をもとに、時計情報(T1)を用いて、EPG開始時刻(F4)を自動編集する。
【0099】
このEPG開始時刻の自動編集は次の自動編集アルゴリズムによって行う。
【0100】
1) 自動延長候補情報(F5)の抹消亜処理:時計情報による現在日時(日付/時分秒)と自動延長候補情報(F5)上の予定時刻(F51)とを比較し、予定時刻が過去と判断された自動延長候補情報(F5)の抹消を行う。この場合、比較時の補正時間α秒を管理するものとする。この抹消処理は、放送データ分配手段32より通知を受けた場合に駆動され、当該処理後、次の2)のステップに流れる。また、放送データ分配手段32からの通知が無い場合にも、時計情報による毎秒の比較判断が行われ、新たに自動延長候補情報(F5)の抹消が発生した場合には同様に次の2)のステップに流れる。
【0101】
2) シフト量最小判断処理:前記1)による候補情報の抹消処理後、残っている自動延長候補情報(F5)の中から符号を含めて一番小さいシフト量(F53)の候補を延長時間補正対象として採用する。
【0102】
3) EPG開始時刻(F4)の編集:放送枠キー配列(F1)に対し、前記2)で採用された自動延長候補情報を保持するシフト対象枠(F52)以降のEPG開始時刻(F3)に対して、シフト量(F53)を加算し、補正したEPG開始時刻(F4)を算出する。
【0103】
4) 自動延長EITデータ(E2)の転送処理:前記1)〜3)のステップによって補正された自動延長EITデータ(E2)をEIT生成手段34に送出する。
【0104】
(4) このEIT生成手段34は、自動延長処理手段33により生成された補正された自動延長EITデータ(E2)をもとに、EITの開始時刻を編集し、最終的なEITを作成し、例えばSI/EPGサーバ6等に送出する。なお、この場合におけるEIT開始時刻はEPG開始時刻を採用する。
【0105】
次に、具体的にナイター延長が行われる例について説明する。
【0106】
(1)ナイター延長前(レギュラープロで運行中)(図13参照)
先ず、放送データ分配処理手段31は、概略次のような処理を実行する。
【0107】
▲1▼ 現在の放送ルートをもとに、同図(b)に示すように、放送進行データから該当放送日、サービス区分内の放送キー配列、番組名称、EPG開始時刻を抽出し、この抽出された内容から接続可能なケースを抽出する。
【0108】
▲2▼ 対象はパーシャル枠のみとする(M102)。
【0109】
▲3▼ さらに、同図(a)に示すごとく、抽出されたパーシャル枠(M102)から接続可能なパーシャル枠も対象とする(M103,M104を抽出)。
【0110】
▲4▼ パーシャル枠に対する親枠の放送終了時刻を越える自動延長候補情報は対象外とする。ここでの放送終了時刻とは、パーシャル枠接続時の補正後終了時刻20:53:00とする。その結果、21:00:00以降のパーシャル枠M103,M104が抹消される。
【0111】
▲5▼ 放送ルート上のパーシャル枠の親枠も抽出対象とする(レギュラーを抽出)a) レギュラー枠の場合…予定時刻は、レギュラー枠終了時刻とする。従って、この場合にはシフト量は0となる。
【0112】
b) パーシャル枠の場合…予定時刻は、自枠終了時刻となる。シフト量は計算する(同図b参照)。
【0113】
次に、自動延長処理手段32は、次のような処理を実行する。
【0114】
▲7▼ 現在時刻を基準とし、自動延長候補情報/予定時刻に対し、−αで自動延長候補情報を抹消する。この例におけるタイミングでは、抹消対象はまだない状態である。
【0115】
▲8▼ 不要とする全ての自動延長候補情報を抹消後、残った自動延長候補情報の中からシフト量が一番小さい候補を採用し(同図bに示す矢印NEXT)、指定枠以降のEPG開始時刻に対し、シフト量に応じて自動的に補正する。自動補正は翌日データでも行われる。
【0116】
(2)ナイター延長決定(最大延長に接続)(図14参照)…放送ルート/自動延長候補情報再送の場合。
【0117】
先ず、放送データ分配処理手段31は、概略次のような処理を実行する。
【0118】
▲1▼ 現在の放送ルートをもとに、同図(b)に示すように、放送進行データから該当放送日、サービス区分内の放送キー配列、番組名称、EPG開始時刻を抽出し、この抽出された内容から接続可能なケースを抽出する(放送ルート上からM102)。
【0119】
▲2▼ 対象はパーシャル枠のみとする(M103,M104を抽出)。
【0120】
▲3▼ さらに、同図(a)に示すごとく、抽出されたパーシャル枠(M103,M104)から接続可能なパーシャル枠も対象とする(該当なし)。
【0121】
▲4▼ パーシャル枠に対する親枠の放送終了時刻を越える自動延長候補情報は対象外とする。ここでの放送終了時刻とは、パーシャル枠接続時の補正後終了時刻21:23:00とする(該当なし)。
【0122】
▲5▼ 放送ルート上のパーシャル枠の親枠も抽出対象とする(M102を抽出)a) レギュラー枠の場合…予定時刻は、レギュラー枠終了時刻とする。従って、この場合にはシフト量は0となる。
【0123】
b) パーシャル枠の場合…予定時刻は、自枠終了時刻となる。シフト量は計算する(同図b参照)。
【0124】
次に、自動延長処理手段32は、次のような処理を実行する。
【0125】
▲7▼ 現在時刻を基準とし、自動延長候補情報/予定時刻に対し、−αで自動延長候補情報を抹消する。この例におけるタイミングでは、抹消対象はまだない状態である。
【0126】
▲8▼ 不要とする全ての自動延長候補情報を抹消後、残った自動延長候補情報の中からシフト量が一番小さい候補を採用し(同図bに示す矢印NEXT)、指定枠以降のEPG開始時刻に対し、シフト量に応じて自動的に補正する。従って、この時点では、結果的に10分延長の候補情報が採用され、10分延長のEPGが送出される。
【0127】
(3)ナイター10分延長を越え20分延長に突入時(図15参照)…放送ルート/自動延長候補情報の再送なしの場合。
【0128】
自動延長処理手段32は、次の処理を実行する。
【0129】
▲1▼ 現在時刻を基準とし、自動延長候補情報/予定時刻に対し、−αで自動延長候補情報を抹消する。10分延長用の21:00:00が抹消される。
【0130】
▲2▼ 不要とする全ての自動延長候補情報を抹消後、残った自動延長候補情報の中からシフト量が一番小さい候補を採用し(同図bに示す矢印NEXT)、指定枠以降のEPG開始時刻に対し、シフト量に応じて自動的に補正する。従って、この時点では、結果的に20分延長の候補情報が採用され、20分延長のEPGが送出される。
【0131】
(4)ナイター20分延長に決定(図16参照)…放送ルート/自動延長候補情報の再送の場合。
【0132】
先ず、放送データ分配処理手段31は、概略次のような処理を実行する。
【0133】
▲1▼ 現在の放送ルートをもとに、同図(b)に示すように、放送進行データから該当放送日、サービス区分内の放送キー配列、番組名称、EPG開始時刻を抽出し、この抽出された内容から接続可能なケースを抽出する(放送ルート上からM102→M104)。
【0134】
▲2▼ 対象はパーシャル枠のみとする(該当なし)。
【0135】
▲3▼ さらに、同図(a)に示すごとく、抽出されたパーシャル枠から接続可能なパーシャル枠も対象とする(該当なし)。
【0136】
▲4▼ パーシャル枠に対する親枠の放送終了時刻を越える自動延長候補情報は対象外とする。ここでの放送終了時刻とは、パーシャル枠接続時の補正後終了時刻21:13:00とする(該当なし)。
【0137】
▲5▼ 放送ルート上のパーシャル枠の親枠も抽出対象とする(M104を抽出)a) レギュラー枠の場合…予定時刻は、レギュラー枠終了時刻とする。従って、この場合にはシフト量は0となる。
【0138】
b) パーシャル枠の場合…予定時刻は、自枠終了時刻となる。シフト量は計算する(同図b参照)。
【0139】
次に、自動延長処理手段3は、次のような処理を実行する。
【0140】
▲7▼ 現在時刻を基準とし、自動延長候補情報/予定時刻に対し、−αで自動延長候補情報を抹消する。この例におけるタイミングでは、抹消対象はまだない状態である。
【0141】
▲8▼ 不要とする全ての自動延長候補情報を抹消後、残った自動延長候補情報の中からシフト量が一番小さい候補を採用し(同図bに示す矢印NEXT)、指定枠以降のEPG開始時刻に対し、シフト量に応じて自動的に補正する。従って、この時点では、結果的に20分延長の候補情報が採用され、20分延長のEPGが送出される。
【0142】
従って、以上のような実施の形態によれば、野球等の放送時間が変動する番組編成において、番組の一部分を切り出した放送枠を管理し、従来のアナログ放送の編成方法を変えずに、時間延長に応じて正確なEPGを作成し送出できる。
【0143】
なお、編成管理サーバ5がCPUで構成されている場合、予め記録媒体(図示せず)に前記編成管理サーバ5の一連の処理を実行するプログラムを記憶し、番組の時間延長に対し、図12に示す処理手順に従って、正確に補正されたEPG開始時間,すなわちEIT開始時刻をもつEITを作成し、送出することができる。
【0144】
その他、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0145】
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、アナログ、デジタルの多チャンネル放送サービスを行うに際し、一つの放送サービスの番組延長,タイムシフト等の編成変更指示に対し、他の関連性ある複数のサービスに短時間、かつ、自動的に反映させ、放送運行管理の省力化を実現できる編成管理システム、編成管理サーバ及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る番組編成管理システムの一実施の形態を示す系統構成図。
【図2】図1に示す営業放送システムから番組編成管理サーバに送られる放送進行データのデータ構成図。
【図3】本発明に係わる番組編成管理サーバの一実施の形態を示すブロック構成図。
【図4】図3に示す番組編成管理サーバにおける段階編成のサービス間接続指示の自動連動接続を説明する図。
【図5】プログラムによる処理例を説明するフローチャート。
【図6】本発明に係わる番組編成管理サーバの他の実施の形態を示すブロック構成図。
【図7】図5に示す番組編成管理サーバにおける番組単位の連動指定を説明する図。
【図8】実際の番組の連動指示例を説明する図。
【図9】番組連動による自動タイムシフトを説明する図。
【図10】同様に番組連動による自動タイムシフトを説明する図。
【図11】パーシャル枠の概念導入を説明する図。
【図12】本発明に係る番組編成管理システムのさらに他の実施の形態を示す系統構成図。
【図13】ナイター延長前の延長候補情報のシフト量を説明する図。
【図14】ナイター延長決定時における延長候補情報のシフト量を説明する図。
【図15】ナイター10分延長を越え20分延長突入時における延長候補情報のシフト量を説明する図。
【図16】ナイター20分延長を最終決定した場合の延長候補情報のシフト量を説明する図。
【図17】従来のアナログ放送の編成例を説明する図。
【図18】地上波デジタル放送における現状のサービス/番組編成を説明する図。
【符号の説明】
1…番組バンク/カート
2…CMバンク
3…営業放送システム
4…自動番組制御装置
5…番組編成管理サーバ
6…SI/EPGサーバ
7…符号化多重装置
8…送信所
11…階段接続指示受付手段
12…自動接続判定手段
13…階段接続実行手段
14…放送データ分配手段
21…タイムシフト指示受付手段
22…連動タイムシフト判定手段
23…タイムシフト実行手段
24…放送データ分配手段
31…EIT転送指示手段
32…放送データ分配手段
33…自動延長処理手段
34…EIT生成手段
Claims (7)
- 番組の基本的な編成情報である放送枠情報及び当該放送枠情報間の階段編成の接続情報を管理するマルチリンク情報をもつ放送進行データを作成し出力する営業放送システムと、
この営業放送システムからの放送進行データを受信し、特定のサービス区分を含む階段編成接続指示やタイムシフト指示を受けたとき、前記マルチリンク情報及び放送枠情報を用いて、前記特定のサービス区分のサービスの接続指示やタイムシフトに対し、当該サービスに関連する他のサービスの連動接続やタイムシフト処理を実行し、この実行結果を所要とする他のシステムに分配する編成管理サーバと
を備えたことを特徴とする編成管理システム。 - 放送進行データをもとにまだら編成を含めた階段編成の連動接続を実行する編成管理サーバにおいて、
前記放送進行データを構成するマルチリンク情報の中から指定される特定サービスの階段編成接続指示を受付ける階段接続指示受付手段と、
この受付手段で受付けた接続指示に基づいて、前記放送進行データのマルチリンク情報の中から所定の条件を満たす自動接続するマルチリンク情報を検索する自動接続判定手段と、
この自動接続判定手段によって判定された接続可能なマルチリンク情報に基づいて各サービスに階段接続を実行する階段接続実行手段と
を備えたことを特徴とする編成管理サーバ。 - 放送進行データをもとにまだら編成を含めた階段編成の連動接続を実行するコンピュータに、
前記放送進行データを構成するマルチリンク情報の中から指定される特定サービスの階段編成接続指示を受付ける階段接続指示受付機能と、この受付機能で受付けた接続指示に基づいて、前記放送進行データのマルチリンク情報の中から所定の条件を満たす自動接続するマルチリンク情報を判定する自動接続判定機能と、この自動接続判定機能によって判定された接続可能なマルチリンク情報に基づいて各サービスの階段接続を実行する階段接続実行機能と、この階段接続の実行によって更新された放送進行データである制御データを所要とする機器に分配する機能とを実現させる前記コンピュータ読取り可能なプログラム。 - 放送進行データをもとにまだら編成のタイムシフト処理を実行する編成管理サーバにおいて、
前記放送進行データの特定サービス内の放送枠情報の中から指定される基点の放送枠及びシフト時間等のタイムシフト指示を受付けるタイムシフト指示受付手段と、
この受付手段からの指定放送日内の放送枠情報がイベント共有もしくはサイマル放送と一体関係にあれば、タイムシフト指示にに基づき、前記基点放送枠以降の他サービスに対するタイムシフト基点放送枠も連動タイムシフト指示とみなす連動タイムシフト判定手段と、
この連動タイムシフト判定手段から通知されるサービス毎のタイムシフト情報をもとにタイムシフト処理を実行するタイムシフト実行手段と
を備えたことを特徴とする編成管理サーバ。 - 放送進行データをもとにまだら編成のタイムシフト処理を実行するコンピュータに、
前記放送進行データの特定サービス内の放送枠情報の中から指定される基点の放送枠及びシフト時間等のタイムシフト指示を受付けるタイムシフト指示受付機能と、この受付機能からの指定放送日内の放送枠情報がイベント共有もしくはサイマル放送と一体関係にあれば、タイムシフト指示にに基づき、前記基点放送枠以降の他サービスに対するタイムシフト基点放送枠も連動タイムシフト指示とみなす連動タイムシフト判定機能と、この機能から通知されるサービス毎のタイムシフト情報をもとにタイムシフト処理を実行するタイムシフト実行機能と、このタイムシフト処理によって更新された放送進行データである制御データを所要とする機器に分配する機能とを実現させる前記コンピュータ読取り可能なプログラム。 - 放送進行データをもとに番組の放送時間が変動する編成処理を実行する編成管理サーバにおいて、
少なくともEIT(イベント情報テーブル:Event Information Table)転送指示時等を受けた場合、放送年月日,サービス区分をパラメータとするEIT転送指示情報を発生するEIT転送指示手段と、
このEIT転送指示手段からのパラメータのもとに、前記放送進行データからパーシャル枠へ分岐するマルチリンク情報を検索し、自動延長候補情報を作成するとともに、親枠の放送終了時間とこれら自動延長候補情報の予定時間とから不要な自動延長候補情報を抹消する放送データ分配手段と、
この放送データ分配手段によって残った自動延長候補情報の中から最もシフト量の小さい自動延長候補情報を延長時間補正対象とし、シフト対象枠以降のEPG開始時間に対するシフト量を計算し、補正したEPG開始時間をもつ自動延長EITデータを生成する自動延長処理手段と、
この自動延長処理手段よって生成された自動延長EITデータをもとに、前記EITの開始時間を生成するEIT生成手段と
を備えたことを特徴とする編成管理サーバ。 - 放送進行データをもとに番組の放送時間が変動する編成処理を実行するコンピュータに、
少なくともEIT転送指示時等を受けた場合、放送年月日,サービス区分をパラメータとするEIT転送指示情報を発生するEIT転送指示機能と、この機能からのパラメータのもとに、前記放送進行データからパーシャル枠へ分岐するマルチリンク情報を検索し、自動延長候補情報を作成するとともに、親枠の放送終了時間とこれら自動延長候補情報の予定時間とから不要な自動延長候補情報を抹消する放送データ分配機能と、この分配機能によって残った自動延長候補情報の中から最もシフト量の小さい自動延長候補情報を延長時間補正対象とし、シフト対象枠以降のEPG開始時間に対するシフト量を計算し、補正したEPG開始時間をもつ自動延長EITデータを生成する自動延長処理機能と、この自動延長処理手段よって生成された自動延長EITデータをもとに、前記EITの開始時間を生成するEIT生成機能とを実現させる前記コンピュータ読取り可能なプログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002277842A JP2004120114A (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 編成管理システム、編成管理サーバ及びプログラム |
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- 2002-09-24 JP JP2002277842A patent/JP2004120114A/ja not_active Withdrawn
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