JP6224123B2 - 列車ダイヤ作成支援システム及び列車ダイヤ作成支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、列車ダイヤ作成支援システム及び列車ダイヤ作成支援方法に関する。
従来の鉄道輸送計画では、輸送需要、運営主体の経営方針等を基に、基本的な列車ダイヤ策定を行う。そして、このように策定された列車ダイヤは比較的長期間に渡って運用される。そのため、需要の変化がその直前に予測できても、設定されている列車ダイヤを柔軟に変更することは難しい。この点、特開平9−123913号公報(特許文献1)には、「対象線区の代表区間の各時間帯ごとの予測需要数に基づいて適正な列車本数、出発遅延時間、出発短縮時間を算出し、算出した出発遅延時間や出発短縮時間に基づいて入出庫駅で列車の入庫や出庫の設定を行う」と記載されている。なお、以下、単に「ダイヤ」と表記した場合、「列車ダイヤ」を意味するものとする。
特開平9−123913号公報
前記のように、現行の輸送計画ではいったん列車ダイヤ改正時に決定された列車ダイヤは、次回のダイヤ改正まで基本的には変更されない。天候やイベント等の要因で需要が変わると予測できたとしても、車両、乗務員の運用の問題もあり、ダイヤを短期的な需要変動に応じて機動的に変更することは難しい。そのため、結果として輸送需要と供給輸送力が見合わない状況が生じることがある。供給輸送力が過大であれば、鉄道運営主体は電力や車両など余分なリソースを使用することになる。逆に、輸送需要に対して輸送力が不足した場合には、乗客に混雑を強いることとなって、利用者の利便性を損なうおそれがある。特許文献1では、当日の需要によって適正な列車本数を算出し、当日の列車の入出庫を加減することとしているが、翌日以降の入出庫については変更する対応を行わない。また、当日にダイヤを変更した場合、事前に準備することができないので乗務員や車両基地担当者への負担が大きくなる懸念もある。
本発明の一つの目的は、予測される需要変動に応じて列車ダイヤをあらかじめ適切に変更することを可能とする列車ダイヤ作成支援システム及び列車ダイヤ作成支援方法を提供することである。
上記の目的等を達成するために、本発明の一態様は、プロセッサとメモリとを有し、需要変動予測に対応した列車ダイヤの計画を支援するための列車ダイヤ作成支援システムであって、管理対象である線区に属する駅ごとに収集された人流計測結果から各駅での単位時間あたりの乗降人数を算出し、需要変動の要因となる外部要因に関する項目を記録している情報である外部情報と関連付けて、前記乗降人数及び前記外部情報を日ごとに記録した情報である人流計測・外部要因結果情報として記憶し、翌日から所定日数後までのいずれかの日に発生が予定されている外部要因に関する前記外部情報を外部要因予測情報として記憶し、前記翌日から所定日数後までのいずれかの日に発生が予定されている前記外部要因を記録した前記外部情報に関して変更を検知した場合、前記変更が検知された外部情報により前記外部要因予測情報を更新するとともに、前記変更が検知された外部情報と一致する前記外部情報を含む前記人流計測・外部要因結果情報を取得し、当該人流計測・外部要因結果情報から前記外部情報変更が発生する前記線区の各駅間の乗車人数を算出し、人流予測情報として記憶する人流予測部と、前記人流予測部から受信した前記外部情報の変更に基づいて、前記外部情報の変更発生日時に対応する前記人流予測情報を取得し、当該人流予測情報に含まれる前記外部情報変更が発生する線区の各駅間の乗車人数に基づいて各駅間で運転すべき、前記外部情報の変更を検知した前記翌日から所定日数後までの少なくともいずれかの日における列車本数を算出する列車本数計算部と、を備えている。
本発明の一態様によれば、予測される需要変動に応じて列車ダイヤをあらかじめ適切に変更することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態による列車ダイヤ作成支援システム1の構成例である。 図2は、列車ダイヤ作成支援システム全体の処理例を示すフローチャートである。 図3は、人流計測結果を有用なデータ形式にデータ変換する正規化処理例を示すフローチャートである。 図4は、外部情報を有用なデータ形式にデータ変換する正規化処理例を示すフローチャートである。 図5は、各線区、各駅における乗車人数変化量算出処理例を示すフローチャートである。 図6は、人流予測値算出処理例を示すフローチャートである。 図7は、列車本数算出処理例を示すフローチャートである。 図8は、駅間別列車本数の算出処理例を示すフローチャートである。 図9は、線区別列車本数の算出処理例を示すフローチャートである。 図10は、最適列車本数の算出処理例を示すフローチャートである。 図11は、列車ダイヤ作成支援システム1における出力画面例である。 図12は、列車計画、車両運用計画及び乗務員運用計画処理例を示すフローチャートである。 図13Aは、人流計測結果・外部要因結果テーブル107の構成例である。 図13Bは、人流計測結果・外部要因結果テーブル107の構成例である。 図14は、外部要因予測テーブル108の構成例である。 図15は、人流予測テーブル111の構成例である。 図16は、乗車人数対列車本数テーブル114の構成例である。 図17は、列車本数予測テーブル115の構成例である。 図18は、列車本数許容範囲テーブル116の構成例である。 図19は、基本本数テーブル117の構成例である。 図20は、代替路線テーブル118の構成例である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるダイヤ作成支援システム1の構成例を示す図である。ダイヤ作成支援システム1は、人流計測・予測装置100(人流予測部)、ダイヤ作成装置200、人流予測データベース300、入出力装置400、外部情報受信装置600、及び人流計測装置700を備え、これらの構成要素は通信ネットワークによって通信可能に接続されている。
人流計測・予測装置100は、ダイヤ作成の対象となっている鉄道の線区ごとに、人流計測装置700から受信する各駅における人流計測データ、及び外部情報受信装置600から受信するカレンダーデータ、天候予測データ、イベント開催データ等の外部情報データを互いに関連付けて、対象線区の各駅における列車乗降人数の予測を行ってその結果を人流予測データベース300に格納する機能を有する。
ここで、人流計測装置700は、各駅の構内に設置されたカメラ、センサ等の人流モニタ装置から人流計測データを算出する機能を有し、通信機能を備えるコンピュータとして構成される。人流計測は公知の手法によって実施することができ、例えば特開2013−116677号公報に関連技術が記載されている。
外部情報受信装置600は、本システム1が設置される鉄道会社等に設けられている情報サーバ等から、当日及び将来の天候やイベント等といった、各駅における人流変動の要因となるような外部情報を取得し、人流計測・予測装置104に送信する装置であり、通信機能を有するコンピュータとして構成することができる。外部情報受信装置600は、外部情報受信部601と、外部情報生データテーブル602とを備える。外部情報受信部601は、図外の情報サーバ等から外部情報を受信する。外部情報生データテーブル602は、外部情報受信部601から受信した生データを格納する。外部情報生データとは、情報サーバ等から取得したままなにも加工処理がされていないデータ群を意味し、この外部情報生データは、後述するように、人流計測・予測装置100において当該装置での処理に適したデータ形式に加工される。
人流計測・予測装置100は、プロセッサ110、メモリ120、及びデータ入出力部130を有する。プロセッサ110は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(MicroProcessing Unit)等の演算装置であり、後述する人流計測・予測装置100の機能を実現するプログラムを実行する。メモリ120は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶デバイスを有し、後述する人流計測・予測装置100の機能を実現するプログラム、それらのプログラムが使用するデータを格納している。また、図示を省略するが、メモリ120には、前記プログラムの実行基盤となるシステムソフトウェア(オペレーティングシステム、OS)も実装されている。なお、人流計測・予測装置100は、メモリ120の他に、ハードディスクドライブ、半導体ドライブ等の補助記憶装置を備え、前記プログラム、データを、必要に応じて補助記憶装置からメモリ120に読み出すようにしてもよい。データ入出力部130は、通信ネットワークを介して他の装置との間でのデータ送受信処理を実行するインターフェース機能と、当該データの入出力処理機能とを有する。
人流計測・予測装置100には、人流処理部121、外部情報処理部122、変化量計算部123、及び人流計算部124の各プログラムが実装されている。人流処理部121は、人流計測装置700から受信する人流計測結果を、人流計測・予測装置100での処理に適したデータ形式へデータ変換する機能を有する。外部情報処理部122は、外部情報受信装置600から受信する外部情報生データを、人流計測・予測装置100での処理に適したデータ形式へデータ変換する機能を有する。変化量計算部123は、人流計測・予測装置100の処理対象となる線区の各駅間の乗車人数の変化量を算出する機能を有する。人流計算部124は、人流処理部121、外部情報処理部122で処理されたデータに基づいて、処理対象の線区における将来の人流変動を予測する機能を有する。これらのプログラムによる具体的な処理の内容は、処理フロー例を用いて後述する。
人流計測・予測装置100のメモリ120には、その機能を実現する前記プログラムが使用するデータを格納している人流計測・外部要因結果テーブル125(人流計測外部要因結果情報)と、外部要因予測テーブル126(外部要因予測情報)とが保持されている。人流計測・外部要因結果テーブル125は、互いに関連付けられた人流計測結果と、外部情報とから抽出した人流変動の要因となる外部要因とを記憶している。外部要因予測テーブル126は、将来の外部要因予測値を記憶している。人流計測・外部要因結果テーブル125及び外部要因予測テーブル126の具体的な構成例は、関連プログラムの処理フロー例とともに後述する。
ダイヤ作成装置200は、人流計測・予測装置100と同様に、プロセッサ210、メモリ220、及びデータ入出力部240を備えた通信機能を有するコンピュータとして構成され、人流計測・予測装置100が算出する人流予測から、需要に応じた将来の列車本数を算出し、列車計画、車両運用計画、及び乗務員運用計画の支援を実現する機能を有する。なお、列車ダイヤ作成装置200は、メモリ220の他に、ハードディスクドライブ、半導体ドライブ等の補助記憶装置を備えていてもよい。
メモリ220には、ダイヤ作成装置200の機能を実現するためのプログラムが格納されている。列車本数計算部221は、人流予測結果に応じて対象線区に走行させる列車の本数を算出する機能を有する。ダイヤ作成計算部222は、将来の列車計画、車両運用計画、及び乗務員運用計画を実施させるため、これらの計画部門に対して需要予測に対応して設定した列車本数等のデータを提供する機能を有する。図示を省略するが、メモリ220には、前記プログラムの実行基盤となるシステムソフトウェア(オペレーティングシステム、OS)も実装されている。
メモリ220には、前記プログラム実行時に使用する各種データを記録している、乗車人数対列車本数テーブル223(乗車人数対列車本数情報)、列車本数予測テーブル224(列車本数予測情報)、列車本数許容範囲テーブル225(全体及び駅間列車本数許容範囲情報)、基本本数テーブル226(基本本数情報)、及び代替路線テーブル227(代替路線情報)が格納されている。乗車人数対列車本数テーブル223は、対象線区の各駅における乗車人数に応じた列車本数を算出するための情報を格納している。列車本数予測テーブル224は、各駅での人流に応じた適切な将来の列車本数を格納している。基本本数テーブル226は、各線区及び各駅間で走行可能な列車本数の範囲を格納している。基本本数テーブル226は、各曜日、各時間帯における当該路線の基本の列車走行本数を格納している。代替路線テーブル227は、対象線区の各区間において、人流予測に応じた数の列車が設定できない場合に代替可能な他の路線のデータを格納している。これらのテーブルの構成例は、それらを使用するプログラムの処理フロー例に関連して後述する。
また、メモリ220には、列車ダイヤ作成装置200が需要予測から設定した対象線区の列車本数に基づいて作成される将来の列車計画、車両運用計画、乗務員計画をそれぞれ格納する列車計画テーブル228、車両運用計画テーブル229、及び乗務員運用計画テーブル230が格納されている。これらのテーブルの内容は、例えば、列車ダイヤ作成装置200が対象線区について算出した需要予測に基づく列車本数を具体的に実現するために、各計画部門において作成された結果データである。
入出力装置400は、人流計測・予測装置100、及びダイヤ作成装置200に対してデータ入力、操作命令入力を与えるためのキーボード、マウス、タッチパネル等の入力デバイスと、ダイヤ作成装置200で算出された列車本数等の情報及びその結果作成されたダイヤを表示するための液晶ディスプレイ、LEDパネル、プリンタ等の出力デバイスを含む。
人流予測データベース300は、人流計測・予測装置100とダイヤ作成装置200とで共通に使用されるデータベースであり、通信機能を有するコンピュータとして構成することができる。人流予測データベース300には、人流計測・予測装置100によって生成された将来の人流予測値が記憶される。人流予測データベース300は、人流計測・予測装置100とダイヤ作成装置200とで共通に使用されることから、両装置に対して正確かつ迅速な情報の伝達が可能となる。なお、人流予測データベース300は、図1に示すように独立したハードウェアとして設ける他、人流計測・予測装置100等の本システム1のいずれかの構成要素と一体に設けるようにすることもできる。
関連装置500は、ダイヤ作成装置200で算出された計画ダイヤを具体的に実現するための現業部署、例えば車両基地、乗務員基地等に設置される端末装置などである。本実施形態のダイヤ作成支援システム1では、以上のような構成により、人流予測によるダイヤ作成支援処理を実現する。これにより需要に即した将来のダイヤを機動的に作成することが可能となる。なお、関連装置500としては、本システム1の支援機能によって作成されたダイヤにより実際に列車を運行制御する運行管理システム等を想定することもできる。
次に、前記の構成を有する本実施形態のダイヤ作成支援システム1全体によって実行される処理について説明する。図2は、本実施形態のダイヤ作成支援システム1全体の処理例を示すフローチャートである。システム1は、あらかじめ人流計測・予測装置100等に設定された処理実行スケジュールに従って、あるいは入出力装置400からの処理開始入力により、全体処理を開始する(S10)。その後、まず人流計測・予測装置100は、人流計測装置700から当日の人流計測結果を受信し、また同時に外部情報装置600から人流変動の要因となる外部情報を受信する(S11)。次に、人流計測・予測装置100は、受信した人流計測結果と外部情報の生データとからシステム1で使用する情報を抽出し、メモリ120に格納できるデータ形式へのデータ変換処理(以下、「正規化」と表記する)を実施する(S12)。次に、人流計測・予測装置100は、正規化したデータから、本システム1による管理対象である各線区、各駅における乗車人数変化量を算出し、メモリ120に格納する(S13)。
次いで、人流計測・予測装置100は、将来の外部情報を正規化した際に外部要因予測に変更があったと判定した場合、外部要因予測と格納された乗車人数変化量とから外部要因予測が変更された日時において人流予測処理を実行する(S14)。算出された人流予測結果データは、人流予測データベース300に格納され、ダイヤ作成装置200と共有される。ダイヤ作成装置200は、人流予測データベース300に格納されている人流予測結果データに基づいてそれに対応することができる列車本数を算出して入出力装置400のディスプレイ等に出力する(S15)。算出された列車本数に基づいて、列車計画、車両運用計画、乗務員運用計画の各部署で、列車ダイヤを作成し、また車両運用計画、乗務員運用計画を策定して将来のダイヤを編成する(S16)。計画された将来のダイヤは、ダイヤ作成装置200により関連装置500に伝達され、本処理を終了する(S17、S18)。本実施形態によれば、外部要因の変化による人流変動に基づく人流予測から適切な列車本数を算出してダイヤを作成するため、輸送需要の変動に即した輸送力を提供しうるダイヤを計画することができる。
次に、図2の全体処理の中で実行される個々の処理ステップについて、処理フロー例によって説明する。まず、図2のS12における人流計測結果の正規化処理について説明する。図3は、人流計測結果の正規化処理例を示すフローチャートである。人流計測・予測装置100の人流処理部121は、処理を開始すると(S100)、人流計測装置700から当日の人流計測結果を受信し、まず1時間ごとの人流データにデータ変換する(S101)。次に、人流処理部121は、管理対象線区ごとの人流計測データにデータ変換し(S102)、列車が各駅に到着する前の乗車人数及び出発後の乗車人数を算出し(S103)、人流計測・外部要因結果テーブル125にデータ変換(正規化)されたデータとして格納して処理を終了する(S104、S105)。
図13A、13Bに、正規化された人流計測値と外部要因とを関連付けて格納する人流計測・外部要因結果テーブル125の構成例を、二分割して示している。人流計測・外部要因結果テーブル125には、当日の人流計測結果及び外部要因結果が日々格納され、図13Aに示すように、人流計測結果に関しては、対応するレコードの日付、開始時刻、終了時刻、線区、上り/下り区分、駅、乗車人数(到着前)、乗車人数(出発後)、及び変化量の各項目が記録される。すなわち、人流計測・外部要因結果テーブル125には、当日から遡る所定期間について、日々の人流計測結果及び外部要因結果が格納されている。
開始時刻及び終了時刻は、対応する人流計測結果の計測時間帯を、24時間表記で示している。線区には、例えば「AA線」といった路線の名称が格納される。上り/下り区分には、人流計測対象列車について当該線区での運行方向が格納される。駅には、人流計測対象の駅名が格納される。乗車人数(到着前)、乗車人数(出発後)には、当該の駅に到着する際、出発した際の乗客の人数が格納される。変化量には、後述する乗車人数変化量算出処理(図5)において算出される乗車人数(出発後)から乗車人数(到着前)の値を減算して得た値を格納する。各駅での乗降人数は、人流計測装置700に関して述べたように、各駅に設置したカメラ、人感センサ等の計測デバイスによって各ホームに発着する列車の乗降状況を記録し、それに基づいて降車人数、乗車人数を抽出して求めることができる。変化量については、例えば「+500」と記録されていた場合、該当駅での該当時間帯において、乗車人数が降車人数を500人上回ったことを示している。以上の人流計測結果の正規化処理により、当日の人流計測結果による各駅の乗降人数が、時間帯ごとに把握できることになる。
次に、外部情報の正規化処理について説明する。図4は、外部情報の正規化処理例を示すフローチャートである。人流計測・予測装置100の外部情報処理部122は、S200で処理を開始すると、外部情報受信装置600の外部情報生データテーブル602から外部情報を受信し、まず日付および1時間ごとの外部情報にデータ変換する(S201)。ここで、外部情報としては、例えば沿線の天気、気温、風速、降水量、他の線区、他社線やバス路線等の運行情報、沿線のイベント情報、カレンダー情報等の生データが含まれる。なお、生データとは、外部情報の受信元である鉄道会社の情報サーバなどに格納されているデータを未加工のまま扱っていることを示し、そのデータ形式は受信元のシステム構成等に応じて種々の形式をとりうる。次に、外部情報処理部122は、外部情報を、人流を左右する外部要因として抽出し、データ変換(正規化)する(S202)。正規化された外部要因情報は、当日の情報であるか判定され(S203)、当日の情報であると判定された場合(S203:当日)、人流計測・外部要因結果テーブル125に登録されて処理を終了する(S204、S208)。
正規化された外部要因情報が将来の(翌日以降の)予測情報であり、かつ過去に格納された当該日時の外部要因予測値と比較して変更があると判定した場合(S205:Yes)、外部情報処理部122は、外部要因予測テーブル126に正規化されたデータを格納する(S206)。次いで、外部情報処理部122は、過去に格納された当該日時の外部要因予測値と変更があったものはその変更情報を人流計算部124に送信して処理を終了する(S207、S208)。S205で外部要因予測に変更がないと判定した場合、外部情報処理部122はそのまま処理を終了する(S208)。以上の処理により、鉄道会社の情報サーバ等から取得した外部情報から人流変動に関する要因を抽出し、人流計測・予測装置100にて処理するのに適した形式で利用することができるようになる。
図13Bに、人流計測・外部要因結果テーブル125の構成例を示している。図13Bの例では、該当する日付に関連付けて、曜日、祝日(例えば祝日に該当する場合はその記号を記録)、天気、気温、風速、降水量、運行情報、イベントといった項目が、受信した外部情報から抽出されて記録されている。ここで、運行情報については、対象となる会社、線区、事象(工事等)といった項目が、他線区あるいは他社の運行が通常時とは異なる場合に格納される。イベントについては、当該線区の沿線でイベントが開催される場合、開催有無、会場、集客人数といった項目が格納される。
図14は、将来の外部要因予測値を記憶する外部要因予測テーブル126の構成例を示している。図14の例では、翌日から1週間後までについて、外部情報処理部122で正規化された、人流に影響を与える将来の外部要因情報が格納されている。いったん登録後、その要因の発生時前に外部要因に変更があった場合は、外部情報処理部122が該当するデータを変更する(図4のS205:Yes、S206)。なお、外部要因予測テーブル126に記録される項目は、図13A、13Bの人流計測・外部要因結果テーブル125と同様のため説明を省略する。
次に、図2の全体処理フロー例における乗車人数変化算出処理(S13)について説明する。図5は、本システム1の管理対象である各線区、各駅における乗車人数変化量算出処理例を示すフローチャートである。人流計測・予測装置100の変化量計算部123はS300で処理を開始すると、図13Aの人流計測・外部要因結果テーブル125に格納された人流計測結果から当日の情報を取得し(S301)、発車後の乗車人数の値から到着前の乗車人数の値を減算することで、各線区、各駅における乗車人数の変化量を算出する(S302)。次に、変化量計算部123は、算出された変化量によって人流計測・外部要因結果テーブル125を更新して処理を終了する(S303、S304)。以上の処理によって、各線区、各駅における乗降客数が人流計測結果に基づいて日ごとに更新される。
次に、図2の全体処理フロー例における人流予測値算出処理(S14)について説明する。図6は、人流予測値算出処理例を示すフローチャートである。人流計測・予測装置100の人流計算部124はS400で処理を開始すると、外部情報処理部122から送信された変更情報を受信し(S401)、その変更情報に基づいて、外部要因予測テーブル126から変更のあった日時の外部要因予測項目を取得する(S402)。なお、本処理フローの開始契機は、所定時刻ごとに定めることができ、また変更情報の受信を契機として処理を開始するようにしてもよい。次に、人流計算部124は、取得した当該日時の外部要因予測と同じ外部要因条件の人流計測・外部要因結果を、人流計測・外部要因結果テーブル125から全て取得する(S403)。すなわち、外部要因予測テーブル126において、変更情報と一致する曜日、祝日、天気、気温、風速、降水量、運行情報、又はイベントが記録されているレコードがすべて取得される。次いで、人流計算部124は、取得された人流計測・外部要因結果から、ダイヤを作成する対象線区の人流計測・外部要因結果のみを抽出する(S404)。さらに、人流計算部124は、該当の線区に含まれる一の駅を指定し、その駅の人流計測・外部要因結果を抽出し(S405)、抽出された人流計測・外部要因結果から、当該駅について記録されている乗車人数変化量の平均値を算出する(S406)。これは、ある外部要因が変更された場合、該当する外部要因に対応する変化量の実績について平均化し、より信頼性の高い予測結果を得るためである。
人流計算部124は、S407で全駅の変化量平均値を算出したか判定し(S407)、全駅について算出されたと判定するまで(S407:Yes)、S405及びS406の処理を繰り返し、当該線区の始発駅から終着駅までの各駅の乗車人数の変化量の平均値を算出する。次いで、人流計算部124は、全ての駅において算出が完了した場合、算出された平均値を始発駅から順に加算することで始発駅から終着駅までの駅間の乗車人数を算出し(S408)、駅間乗車人数算出結果を人流予測データベース300に格納する(S409)。人流計算部124は、外部要因の変更情報をダイヤ作成装置200に送信して処理を終了する(S410、S411)。図15は、将来の外部要因予測テーブル126と過去の人流計測・外部要因結果テーブル125の記録から算出した、人流予測の結果を格納する人流予測データベース300の構成例である。図15の例では、日付ごとに、時間帯、線区、上り/下り区分に関連付けて、駅間別乗車人数が該当線区の始発駅から終着駅までそれぞれの駅間について記録される。例えば、図15の例では、「2013年10月2日の8時〜9時の時間帯において、AA線区の上りでは、始発駅から第2駅(次駅)の区間で1300人が乗車する」ことが記録されている。この人流予測データベース300はダイヤ作成装置200によっても共有されるため、本システム1内における正確かつ迅速な情報の伝達が可能となる。
以上の人流計算部124での処理により、過去の人流計測値と将来の外部要因予測から将来の人流を予測することが可能である。これにより、列車の運転本数を決定するのに必要な輸送需要を算出できる。なお、統計値の蓄積が大きくなるほど期待値の精度は向上するため、人流計測・外部要因結果テーブル125の記録が日々蓄積されることにより、徐々に乗車人数の変化量の平均値(期待値)の算出精度は向上することが期待される。また、外部要因予測も当日に近づくにつれ精度が向上するため、それをもとに算出する人流予測も当日に近づくにつれ精度が向上することが期待される。
次に、以上の人流計測・予測装置100による処理に引き続いてダイヤ作成装置200で実行される処理について説明する。まず、ダイヤ作成装置200の列車本数計算部221によって実行される列車本数算出処理について説明する。図7は、列車本数算出処理例を示すフローチャートである。列車本数算出処理では、人流予測データベース300に格納されている人流予測結果に基づいて、その輸送需要に対応可能な列車本数が算出される。ダイヤ作成装置200の列車本数計算部221は、S500で処理を開始すると、人流計測・予測装置100の人流計算部124から送信された変更情報を受信し(S501)、人流予測データベース300から変更のあった日時の人流予測データを取得する(S502)。図15に示したように、人流予測データからは、駅間乗車人数を取得することが可能であるため、列車本数計算部221は、この駅間乗車人数から、需要に応じた各駅間の列車本数を算出する(S503)。
次いで、列車本数計算部221は、算出された駅間の列車本数から、線区全体を走行する列車の本数を算出する(S504)。次に、列車本数計算部221は、算出された駅間の列車本数と線区全体の列車本数が適当であるか判断し、適当でなければ本数の微調整を実施し需要に対して最適な列車本数を算出する(S505)。次いで、列車本数計算部221は、算出された結果を入出力装置400のディスプレイ等の出力デバイスに出力する(S506)。また、列車本数計算部221は、列車本数に関する変更情報をダイヤ作成計算部222に送信して処理を終了する(S507、S508)。以上の処理により、外部要因の変化に応じて算出された列車本数に関する情報が列車計画を実施する担当者に提示される。なお、本発明の最小構成としては、図7のS503で算出される駅間別列車本数を提示するまでの処理を実行し、その後の具体的な列車設定条件との整合は別の構成で行うことも考えられる。
以下、図7の列車本数算出処理における主要な処理ステップについて順次説明する。まず、駅間別列車本数算出処理(図7のS503)について説明する。図8は、駅間別列車本数の算出処理例(S503)を示すフローチャートである。列車本数計算部221は、S600で処理を開始すると、まず人流予測データベース300から取得した駅間乗車人数を用いて、当該線区及び当該駅間の列車本数を、乗車人数対列車本数テーブル223から取得し(S601)、人流予測による乗車人数に対する適切な駅間列車本数を算出する(S602)。
図16に、乗車人数対列車本数テーブル223の構成例を示している。乗車人数対列車本数テーブル223は、特定線区の各駅間の乗車人数に対する適切な列車本数を、乗車定員当に基づいてあらかじめ設定したテーブルであり、線区、区間(駅間)に関連付けて、乗車人数下限値、乗車人数上限値、本数の各項目が記録されている。図16の例を参照すると、線区AAの区間A−Bにおいて、乗車人数が1000〜1200人見込まれる場合、適切な列車本数は9本であることが示されている。この乗車人数対列車本数テーブル223により、需要に応じた列車本数を判断することができる。次いで、列車本数計算部221は、算出された駅間列車本数を列車本数予測テーブル224へ登録して処理を終了する(S603、S604)。
図17は、列車本数予測テーブル223の構成例である。列車本数予測テーブル223は、需要予測に応じた将来の列車本数を格納するためのテーブルであり、該当日付に対応させて、曜日、開始時刻、終了時刻、線区、上り/下り区分、列車本数、基本本数、及び差分の各項目が記録されている。本テーブル223に特有の項目について述べると、列車本数には、該当線区の始発駅から終着駅までの各駅間について、図8のS602で算出した走行させるべき列車の本数が格納される。基本本数には、後述する線区別列車本数算出処理のS707で取得される当該曜日、当該時刻に当該線区全体を走行する列車の基本的な本数が格納される。差分には、同じくS708で算出した当該線区全体を走行する列車の本数と基本本数との差分が格納される。なお、図8のS601〜S603の処理は該当線区の駅間ごとに実施され、適切な列車本数の算出及び列車本数予測テーブル223への登録は、当該線区の全駅間について実施される。
次に、線区別列車本数算出処理について説明する。図9は、図7で示した線区別列車本数の算出処理例(S504)を示すフローチャートである。列車本数計算部221はS700で処理を開始すると、まず当該線区の駅間別の列車本数予測値を列車本数予測テーブル223から取得し(S701)、取得した当該線区の駅間別列車本数において、最小の列車本数を算出する(S702)。次に、列車本数計算部221は、列車本数許容範囲テーブル225から、線区全体及び各駅間における、走行可能な列車本数の許容範囲を取得し(S703)、事前に算出した駅間別列車本数の最小値が線区全体の列車本数の許容範囲内であるか確認する(S704)。駅間別列車本数の最小値が許容範囲内であると判定した場合(S704:Yes)、列車本数計算部221は、その最小値を線区全体の走行本数として設定する(S705)。S704で駅間別列車本数の最小値が許容範囲内でないと判定した場合(S704:No)、列車本数計算部221は、その最小値が許容範囲の下限値を下回った場合は下限値を、その最小値が許容範囲の上限値を上回った場合は上限値を、線区全体の走行本数として設定する(S706)。
図18に、列車本数許容範囲テーブル225の構成例を示している。列車本数許容範囲テーブル225は本システム1の運用前にあらかじめ設定されているもので、各線区及び各駅間で1時間当りに走行可能な列車本数の下限値、上限値を格納しており、各線区について、全体本数下限値、全体本数上限値、及び該当線区の始発駅から終着駅までの各駅間における列車本数上限値、下限値の各項目を記録している。全体本数下限値及び全体本数上限値には、当該線区全体を走行可能な列車本数の下限値及び上限値が格納されている。各駅間の列車本数下限値及び上限値には、各駅間を走行可能な列車本数の下限値及び上限値が格納されている。このテーブルにより、駅間の列車本数と線区全体の列車本数が適当であるか判断することができる。
次に、列車本数計算部221は、基本本数テーブル226から該当の曜日及び日時の基本本数を取得し(S707)、基本本数と線区全体の走行本数の差分を算出し(S708)、列車本数予測テーブル223を更新して処理を終了する(S709、S710)。図19に、基本本数テーブル226の構成例を示している。基本本数テーブル226は、各曜日、各時間帯における当該線区の基本の列車走行本数を格納しており、本システム1の運用開始前に、各線区の基本的な需要予測に基づいて設定される。基本本数テーブル226は、曜日、開始時刻、終了時刻、線区、上り/下り区分、基本本数の各項目が、関連付けて記録されている。このテーブルにより、当該の曜日、当該の時間帯における特定線区の基本列車本数を確認することができる。
次に、最適列車本数算出処理について説明する。図10は、図7で示した最適列車本数の算出処理例(S505)を示すフローチャートである。列車本数計算部221はS800で処理を開始すると、まず列車本数予測テーブル223に登録されている当該線区の駅間別列車本数を取得し(S801)、列車本数許容範囲テーブル225から当該線区の各駅間における走行可能な列車本数の許容範囲を取得し(S802)、列車本数予測テーブル223に記録されている駅間別列車本数と、列車本数許容範囲テーブル225に記録されている各駅間での列車本数許容範囲とを比較する(S803)。
駅間別列車本数が当該駅間の許容範囲の下限値を下回っていると判定した場合、列車本数計算部221は、その下限値を当該駅間本数の最適値として設定して処理を終了する(S804、S809)。駅間別列車本数が当該駅間の列車本数の許容範囲内であると判定した場合、列車本数計算部221は、列車本数予測テーブル223から取得した駅間列車本数を、当該駅間本数の最適値として設定して処理を終了する(S805、S809)。駅間別列車本数が当該駅間の列車本数の上限値を上回っていると判定した場合、列車本数計算部221は、その上限値を当該駅間本数の最適値として設定し(S806)、また列車本数予測テーブル223から取得した駅間別列車本数(人流予測に基づく需要から算出した列車本数)と上限値との差を理想値として設定する(S807)。
次に、列車本数計算部221は、代替路線テーブル227を参照して、該当区間の代替路線候補があるか調べ、登録があればその候補を取得して処理を終了する(S808、S809)。なお、S803〜S808の処理は対象線区の駅間ごとに実施され、それにより当該線区の全駅間の列車本数最適値が設定される。図20に、代替路線テーブル227の構成例を示している。代替路線テーブル227は、本システム1の管理対象線区について、各駅間に関する代替可能な路線データを格納しており、本システム1の運用開始前にあらかじめ設定される。代替路線テーブル227は、線区、駅間、及び代替会社・路線の各項目を関連付けて格納している。このテーブルにより、ある駅間で走行可能な列車本数以上の乗客数が見込まれる場合(人流予測に基づく必要列車本数が列車本数許容範囲上限値を上回っている場合)、振替輸送を依頼できる他の鉄道会社や路線があるか確認することができる。
以上説明した本実施形態によるダイヤ作成支援システム1の処理によって得られる出力データについて説明する。図11は、ダイヤ作成装置200の列車本数算出処理によって得られる出力画面例である。この出力画面は、外部情報の変更にともなって、人流計測・予測装置100及びダイヤ作成装置200による列車本数算出処理が終了したときに表示することができる。図11に示すように、出力画面には、日付、曜日、線区、時間帯、上り/下り区分の各項目と、当該線区について設定された列車の全体本数、及び駅間本数が表示される。
駅間本数については、対応する駅間ごとに、列車本数の最適値、理想値、駅間許容範囲の上限超過の有無、及び代替路線候補が表示される。列車本数に関する表示項目のデータは、最適列車本数算出処理(図7のS505)が終了した時点までに算出されたデータを、ダイヤ作成装置200のメモリ220に格納しておき、適宜の出力フォーマットで表示出力等させるように構成することができる。なお、表示項目について、プルダウンメニュー等の入力手段を設けておき、ダイヤ作成担当者が閲覧したいデータを指定することができるように構成すれば、システム1としての使い勝手をより向上させることができる。例えば、日付、曜日、線区、時間帯、上り/下り区分について画面上で指定可能としておけば、所望の線区、時間帯等における設定列車本数を呼び出して確認することが可能となる。
この出力画面により、ダイヤ作成担当者は、線区ごとに需要に応じた列車本数を確認することが可能となる。また、駅間ごとに最適な走行本数を表示するため、駅間単位に列車本数を微調整することが可能である。これにより、需要に応じた列車本数を適当な時刻に走行させるためのダイヤを計画することができる。さらに、いずれかの駅間で需要予測に見合った本数を走行させることができない場合、自社あるいは他社の代替路線候補を表示することができるため、必要に応じて自社の他線区の走行本数を追加する、代替路線を有する他社へ列車増発の依頼を行う等の対応により、混雑緩和を図ることが可能となる。これにより、将来の需要変動に対応した適切なダイヤを編成することが可能となり、乗客に対する利便性も向上する。
図12に、本実施形態のダイヤ作成支援システム1を適用した列車計画、車両運用計画及び乗務員運用計画処理のフロー例を示している。ダイヤ作成装置200のダイヤ作成計算部222はS900で処理を開始すると、列車本数計算部221から送信された変更情報を受信し(S901)、変更が必要な当該日時及び当該線区の将来のダイヤを列車計画テーブル228、車両運用計画テーブル229、及び乗務員運用計画テーブル230から取得する(S902)。ダイヤ作成担当者は、図11に例示した出力画面を参照して必要な列車本数を確認し、列車計画の作成または変更を実施する(S903)。この際、必要であれば、他線区のダイヤ作成担当者に変更依頼または他社にダイヤ変更依頼を実施する。次に、ダイヤ作成担当者は、当該の列車に対して車両運用の計画(S904)、さらに乗務員運用の計画を策定する(S905)。
ダイヤ作成または変更が完了後、ダイヤ作成担当者は、列車計画テーブル228、車両運用計画テーブル229、乗務員運用計画テーブル230に当該変更ダイヤを登録して処理を終了する(S906、S907)。このように、本実施形態のダイヤ作成支援システム1を適用することにより、需要に即して将来のダイヤを機動的に作成、変更することが可能となる。これにより、例えば天候やイベント等で変化する輸送需要に応じた将来のダイヤを機動的に作成することが可能となる。また、鉄道会社は需要に即して列車を走行させることが可能になるため、電力や車両といったリソースを効率的に利用することができ、経営の安定化に資することができる。さらに、将来の需要予測により前もってダイヤ変更を計画することができるため、乗務員運用担当者、車両基地担当者は、ダイヤ変更に伴う運用変更を予め準備することが可能となり、ダイヤ変更による負担を軽減させることが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 ダイヤ作成支援システム
100 人流計測・予測装置
110 プロセッサ 120 メモリ
121 人流処理部
122 外部情報処理部
123 変化量計算部
124 人流計算部
125 人流計測・外部要因結果テーブル
126 外部要因予測テーブル
200 ダイヤ作成装置
210 プロセッサ 220メモリ
221 列車本数計算部
222 ダイヤ作成計算部
223 乗車人数対列車本数テーブル
224 列車本数予測テーブル
225 列車本数許容範囲テーブル
226 基本本数テーブル
227 代替路線テーブル
228 列車計画テーブル
229 車両運用計画テーブル
230 乗務員運用計画テーブル
300 人流予測データベース
400 入出力装置
500 関連装置
600 外部情報受信装置
601 外部情報受信部
602 外部情報生データテーブル
700 人流計測装置

Claims (9)

  1. プロセッサとメモリとを有し、需要変動予測に対応した列車ダイヤの計画を支援するための列車ダイヤ作成支援システムであって、
    管理対象である線区に属する駅ごとに収集された人流計測結果から各駅での単位時間あたりの乗降人数を算出し、需要変動の要因となる外部要因に関する項目を記録している情報である外部情報と関連付けて、前記乗降人数及び前記外部情報を日ごとに記録した情報である人流計測・外部要因結果情報として記憶し、
    翌日から所定日数後までのいずれかの日に発生が予定されている外部要因に関する前記外部情報を外部要因予測情報として記憶し、
    前記翌日から所定日数後までのいずれかの日に発生が予定されている前記外部要因を記録した前記外部情報に関して変更を検知した場合、前記変更が検知された外部情報により前記外部要因予測情報を更新するとともに、前記変更が検知された外部情報と一致する前記外部情報を含む前記人流計測・外部要因結果情報を取得し、当該人流計測・外部要因結果情報から前記外部情報変更が発生する前記線区の各駅間の乗車人数を算出し、人流予測情報として記憶する人流予測部と、
    前記人流予測部から受信した前記外部情報の変更に基づいて、前記外部情報の変更発生日時に対応する前記人流予測情報を取得し、当該人流予測情報に含まれる前記外部情報変更が発生する線区の各駅間の乗車人数に基づいて各駅間で運転すべき、前記外部情報の変更を検知した前記翌日から所定日数後までの少なくともいずれかの日における列車本数を算出する列車本数計算部と、
    を備えている列車ダイヤ作成支援システム。
  2. 請求項1に記載の列車ダイヤ作成支援システムであって、
    前記人流予測部は、変更が検知された前記外部情報と一致する前記外部情報を含む前記人流計測・外部要因結果情報をすべて取得し、当該人流計測・外部要因結果情報から前記外部情報変更が発生する前記線区の各駅間の乗車人数の平均値を算出する、列車ダイヤ作成支援システム。
  3. 請求項1に記載の列車ダイヤ作成支援システムであって、
    前記列車本数計算部は、管理対象である線区の各駅間について通常の需要に対して設定されている乗車人数対列車本数情報を参照し、前記人流予測情報に含まれる前記外部情報変更が発生する前記線区の各駅間の乗車人数に対応する列車本数を前記乗車人数対列車本数情報から取得する、列車ダイヤ作成支援システム。
  4. 請求項1に記載の列車ダイヤ作成支援システムであって、
    前記列車本数計算部は、管理対象である線区全体について許容される列車本数の範囲を示す情報である全体本数許容範囲情報を参照し、前記人流予測情報に含まれる前記外部情報変更が発生する前記線区の各駅間の乗車人数に基づいて算出した各駅間で運転すべき列車本数の最小値が前記全体本数許容範囲情報が示す範囲内であると判定した場合、当該最小値を当該線区の列車本数と設定し、前記最小値が前記全体本数許容範囲情報が示す範囲内でないと判定した場合、当該許容範囲の上限値又は下限値を当該線区の列車本数として設定する、列車ダイヤ作成支援システム。
  5. 請求項1に記載の列車ダイヤ作成支援システムであって、
    前記列車本数計算部は、管理対象である線区の各駅間について許容される列車本数の範囲を示す情報である駅間列車本数許容範囲情報を参照し、前記人流予測情報に含まれる前記外部情報変更が発生する前記線区の各駅間の乗車人数に基づいて算出した各駅間で運転すべき列車本数が前記駅間列車本数許容範囲情報が示す範囲内であると判定した場合、当該列車本数を該当駅間での列車本数に設定し、前記人流予測情報に含まれる前記外部情報変更が発生する前記線区の各駅間の乗車人数に基づいて算出した各駅間で運転すべき列車本数が前記駅間列車本数許容範囲情報が示す範囲の下限値未満であると判定した場合、当該下限値を該当駅間での列車本数に設定し、前記人流予測情報に含まれる前記外部情報変更が発生する前記線区の各駅間の乗車人数に基づいて算出した各駅間で運転すべき列車本数が前記駅間列車本数許容範囲情報が示す範囲の上限値を超えると判定した場合、当該上限値を該当駅間での列車本数に設定するとともに、前記列車本数と前記上限値との差分を理想値として格納する、列車ダイヤ作成支援システム。
  6. 請求項に記載の列車ダイヤ作成支援システムであって、
    管理対象である線区の各駅間についての代替路線情報を格納しており、
    前記列車本数計算部は、前記人流予測情報に含まれる前記外部情報変更が発生する前記線区の各駅間の乗車人数に基づいて算出した各駅間で運転すべき列車本数が前記駅間列車本数許容範囲情報が示す範囲の上限値を超えると判定した場合、当該駅間についての前記代替路線情報の有無を検索する、列車ダイヤ作成支援システム。
  7. 請求項5に記載の列車ダイヤ作成支援システムであって、
    前記列車本数計算部の処理結果を出力する出力部を備え、
    前記列車本数計算部は、算出された列車本数に対応する日付、曜日、時間帯、線区、運転方向の全項目又は一部の項目と、前記設定された列車本数に基づき求められた前記線区全体の列車本数、及び当該線区の各駅間の列車本数を前記出力部から出力する、列車ダイヤ作成支援システム。
  8. 請求項7に記載の列車ダイヤ作成支援システムであって、
    管理対象である線区の各駅間についての代替路線情報を格納しており、
    前記列車本数計算部は、前記各駅間について、算出された前記列車本数、前記駅間の列車本数が前記駅間列車本数許容範囲を超えた場合の理想値、前記駅間列車本数許容範囲上限値超過の有無、及び前記代替路線情報のすべての項目又は一部の項目を前記出力部から出力する、列車ダイヤ作成支援システム。
  9. 需要変動予測に対応した列車ダイヤの計画を支援するための列車ダイヤ作成支援方法であって、
    プロセッサとメモリとを有するコンピュータが、
    管理対象である線区に属する駅ごとに収集された人流計測結果から各駅での単位時間あたりの乗降人数を算出し、需要変動の要因となる外部要因項目を記録している情報である外部情報と関連付けて、前記乗降人数及び前記外部情報を日ごとに記録した情報である人流計測・外部要因結果情報として記憶し、
    翌日から所定日数後までの各日に発生が予定されている外部要因に関する前記外部情報を外部要因予測情報として記憶し、
    前記翌日から所定日数後までのいずれかの日に発生が予定されている前記外部要因を記録した前記外部情報に関して変更を検知した場合、前記変更が検知された外部情報により前記外部要因予測情報を更新するとともに、前記変更が検知された外部情報と一致する前記外部情報を含む前記人流計測・外部要因結果情報を取得し、当該人流計測・外部要因結果情報から前記外部情報変更が発生する前記線区の各駅間の乗車人数を算出し、人流予測情報として記憶し、
    前記外部情報の変更に基づいて、前記外部情報の変更発生日時に対応する前記人流予測情報を取得し、当該人流予測情報に含まれる前記外部情報変更が発生する線区の各駅間の乗車人数に基づいて各駅間で運転すべき、前記外部情報の変更を検知した前記翌日から所定日数後までの少なくともいずれかの日における列車本数を算出する、
    列車ダイヤ作成支援方法。
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