JP6223968B2 - 真空ポンプ用ipmモータ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体製造装置、フラット・パネル・ディスプレイ製造装置、ソーラー・パネル製造装置におけるプロセスチャンバやその他の密閉チャンバのガス排気手段として利用される真空ポンプの回転翼ブレードを高速回転駆動する真空ポンプ用IPMモータに関し、特に、真空ポンプの小型化に伴いロータヨーク幅を狭くした場合に適用可能な真空ポンプ用IPMモータに関する。
真空ポンプは、ハウジング内壁に複数のステータ翼を取り付け、このステータ翼に対向する複数の回転翼ブレードを高速回転することにより吸引を行うもので、この回転翼ブレードの高速回転駆動には、従来、SPM(Surface Permanent Magnet)構造のブラシレスDCモータが用いられていた。
この種のSPMモータは、ロータの表面に磁石を張り合わせた形状からなっているので、高速回転時に磁石が遠心力で飛散しないように飛散防止バインドを設ける必要があり、また、SPM用磁石は形状が大きくなるので、磁石の渦電流損による発熱も問題になる。
そこで、真空ポンプ用のモータとして、磁石使用量の低減、磁石形状の簡素化、飛散防止バインドを削除することによる部品点数の削減が図られるIPMモータ(Interior Permanent Magnet Motor)の導入が検討されている。
このIPMモータは、ロータの内部に磁石を埋め込んだ構造をもつ回転界磁形式の同期モータで、ロータの磁化によるリラクタンストルクと磁石によるマグネットトルクの両方を利用することができので、小型で大出力を得ることができる。
しかし、真空ポンプ用のモータとして、このIPMモータを採用する場合、IPMモータのロータ部に真空ポンプの回転翼ブレードを高速回転駆動するロータ軸を圧入する必要があるが、真空ポンプのロータ軸は、真空ポンプの高速回転に伴う固有振動を小さくするために一定以上の径にしなければならず、この場合、磁石を埋め込むIPMモータのロータヨーク幅が非常に狭くなってしまう。ここで、この真空ポンプの1極当たりの磁石を1枚で構成すると、ロータヨーク幅が狭いために、シャフト圧入時の圧入力にロータコアや磁石の機械強度が耐えることができず、ロータコアや磁石が破損する虞があるという問題が生じた。
1極当たりの磁石を2枚で構成したIPMモータ用のロータとしては、特許文献1に記載された「モータ用ロータ」が知られている。
特開2002−44887号公報
しかし、上記特許文献1に記載された「モータ用ロータ」は、小型真空ポンプ用のモータとしての利用を想定したものではなく、したがって、ロータヨーク幅が狭くなってしまうことによるシャフト圧入時のロータコアや磁石の破損を防止できるものではない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、小型真空ポンプ用のモータとして最適な真空ポンプ用IPMモータを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、真空ポンプのロータ軸が圧入され、磁石が埋め込まれるロータコアと、該ロータコアを囲んで配設され、ステータ巻線が巻回されるステータコアとを有する真空ポンプ用IPMモータであって、前記ロータコアに埋め込む1極当たりの前記磁石を複数に分割して該ロータコアに設けられた磁石スロットにそれぞれ挿入するとともに、該磁石スロットの近傍に応力集中緩和用の孔を設け、前記応力集中緩和用の孔と前記応力集中緩和用の孔に隣接する応力集中緩和用の孔との間の距離は前記磁石スロットと前記応力集中緩和用の孔との間の距離より大きく、前記ロータコアを該ロータコアの軸方向に上下2段に積層する構成にし、前記応力集中緩和用の孔を用いて該上下に積層するロータコアのスキュー角の位置決めを行い、リラクタンストルクを発生させるq軸磁束を、上段の前記ロータコアの前記応力集中緩和用の孔の間と、前記上段の前記ロータコアの前記応力集中緩和用の孔と周方向に隣接する、下段の前記ロータコアの前記応力集中緩和用の孔の間に流すことにより前記2段に積層する2つのロータコアに跨る磁気回路を形成することを特徴とする
また、本発明は、真空ポンプのロータ軸が圧入され、磁石が埋め込まれるロータコアと、該ロータコアを囲んで配設され、ステータ巻線が巻回されるステータコアとを有する真空ポンプ用IPMモータであって、前記ロータコアに埋め込む1極当たりの前記磁石を複数に分割して該ロータコアに設けられた磁石スロットにそれぞれ挿入するとともに、該磁石スロットの近傍に応力集中緩和用の孔を設け、前記応力集中緩和用の孔と前記応力集中緩和用の孔に隣接する応力集中緩和用の孔との間の距離は前記磁石スロットと前記応力集中緩和用の孔との間の距離より大きく、前記ロータコアを該ロータコアの軸方向に多段に積層する多段構成にし、前記応力集中緩和用の孔を用いて該積層する前記ロータコアのスキュー角の位置決めを行い、リラクタンストルクを発生させるq軸磁束を、周方向に隣接する、各段の前記ロータコアの前記応力集中緩和用の孔の間に流すことにより前記多段に積層する複数の前記ロータコアに跨る磁気回路を形成することを特徴とする。
ここで、前記磁石スロットは、半径方向外側隅に応力集中緩和用の第1のスミ部を有するとともに、半径方向内側隅に前記第1のスミ部よりも曲率半径が小さい第2のスミ部を有するように構成することができる。
また、隣接する極の前記応力集中緩和用の孔の間の距離が異なるように該応力集中緩和用の孔を形成することにより、多段に積層する前記ロータコアの前記スキュー角を調整する。
ここで、隣接する極の前記応力集中緩和用の孔の間の距離が異なるように該応力集中緩和用の孔を形成することにより、2段に積層する上下の前記ロータコアの前記スキュー角を調整することができる。
本発明によれば、ロータコアに埋め込む1極当たりの磁石を複数に分割して該ロータコアに設けられた磁石スロットにそれぞれ挿入するとともに、該磁石スロットの近傍に応力集中緩和用の孔を設け、前記応力集中緩和用の孔と前記応力集中緩和用の孔に隣接する応力集中緩和用の孔との間の距離が、前記磁石スロットと前記応力集中緩和用の孔との間の距離より大きいように構成したので、シャフト圧入時の圧入力によるロータコアや磁石の破損を確実に防止することができる。
また、上記応力集中緩和用の貫通孔を設けるとともに、上記磁石スロットの形状を、前記応力集中緩和用の孔に隣接する側の半径方向外側隅に応力集中緩和用の第1のスミ部を有するとともに、半径方向内側隅に前記第1のスミ部よりも曲率半径が小さい第2のスミ部を有するように構成することで、真空ポンプの高速回転運転時における遠心力によるロータコアの破損を防止することができる。
また、上記応力集中緩和用の孔を用いて、前記ロータコアを前記ロータ軸の軸方向に上下に積層して多段構成にする場合に、該上下に積層するロータコアのスキュー角の位置決めを行うことができる。
また、上記応力集中緩和用の孔を設けることにより、磁石端部の漏洩磁束を低減することができるという効果も奏する。
図1は、本発明が適用される真空ポンプの断面図である。 本願発明に係る真空ポンプ用IPMモータの詳細構成を示す平面図(A)およびそのA−A断面図(B)である。 図3は、本願発明に係る真空ポンプ用IPMモータのロータコアの詳細構成を示す平面図(A)およびそのB−B断面図(B)である。 図4は、本願発明に係る真空ポンプ用IPMモータのステータコアの詳細構成を示す平面図(A)およびそのB−B断面図(B)である。 図5は、上段のロータコアと下段のロータコアの一例を示す図である。 図6は、上段のロータコアおよび下段のロータコアの位置決めおよびスキュー角の調整について説明する図である。 図7は、上段のロータコアおよび下段のロータコアのスキュー角の調整について説明する図である。 図8は、スキュー角が調整された上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとを重ね合わせて段スキュー構成にしたロータコア110の平面図(A)およびそのB−B断面図(B)である。 図9は、磁石スロットおよび応力集中緩和用の孔の詳細を説明する拡大図である。 図10は、本発明の真空ポンプ用IPMモータにおけるリラクタンストルクの有効利用を説明する図である。 図11は、この実施例の真空ポンプ用IPMモータ100による6倍高調波成分からなるトルクリップルと12倍高調波成分からなるコギングトルクの低減に寄与する誘起電圧の高調波成分の低減を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための実施例について、願書に添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される真空ポンプの断面図である。同図の真空ポンプPは、半導体製造装置、フラット・パネル・ディスプレイ製造装置、ソーラー・パネル製造装置におけるプロセスチャンバやその他の密閉チャンバのガス排気手段等として利用される。
同真空ポンプPは、外装ケース1内に、回転翼ブレード13と固定翼ブレード14により気体を排気する翼排気部Ptと、ネジ溝16を利用して気体を排気するネジ溝排気部Psと、これらの駆動系とを有している。
外装ケース1は、筒状のポンプケース1Aと有底筒状のポンプベース1Bとをその筒軸方向にボルトで一体に連結した有底円筒形になっている。ポンプケース1Aの上端部側はガス吸気口2として開口しており、ポンプベース1Bの下端部側面にはガス排気口3を設けてある。
ガス吸気口2は、ポンプケース1A上縁のフランジ1Cに設けた図示しないボルトにより、例えば半導体製造装置のプロセスチャンバ等、高真空となる図示しない密閉チャンバに接続される。ガス排気口3は、図示しない補助ポンプに連通するように接続される。
ポンプケース1A内の中央部には各種電装品を内蔵する円筒状のステータコラム4が設けられており、ステータコラム4はその下端側がポンプベース1B上にネジ止め固定される形態で立設してある。
ステータコラム4の内側にはロータ軸5が設けられており、ロータ軸5は、その上端部がガス吸気口2の方向を向き、その下端部がポンプベース1Bの方向を向くように配置してある。また、ロータ軸5の上端部はステータコラム4の円筒上端面から上方に突出するように設けてある。
ロータ軸5は、ラジアル磁気軸受10とアキシャル磁気軸受11の磁力で径方向と軸方向が回転可能に浮上支持され、後に詳述する本発明に係る真空ポンプ用IPMモータ100により回転駆動される。また、このロータ軸5の上下端側には保護ベアリングB1、B2を設けている。
ステータコラム4の外側にはロータ6が設けられている。ロータ6は、ステータコラム4の外周を囲む円筒形状であって、ロータ軸5に一体化されていて、かつ、そのロータ軸5を回転軸心としてポンプケース1A内で回転するように構成してある。
従って、図1の真空ポンプPでは、ロータ軸5、ラジアル磁気軸受10、10及びアキシャル磁気軸受11が、ロータ6をその軸心周りに回転可能に支持する支持手段として機能する。また、このロータ6はロータ軸5と一体に回転するので、ロータ軸5を回転駆動する真空ポンプ用IPMモータ100がロータ6を回転駆動する駆動手段として機能する。
保護ベアリングB1とB2、ラジアル磁気軸受10及びアキシャル磁気軸受11の詳細構成については業界周知の内容のため、説明を省略する。
図1の真空ポンプPでは、ロータ6の略中間より上流(ロータ6の略中間からロータ6のガス吸気口2側端部までの範囲)が翼排気部Ptとして機能する。以下、この翼排気部Ptの詳細構成を説明する。
ロータ6の略中間より上流側のロータ6外周面には回転翼ブレード13が一体に複数設けられている。これら複数の回転翼ブレード13は、ロータ6外周面からロータ径方向に突出した形態になっていて、かつ、ロータ6の回転軸心(ロータ軸5)若しくは外装ケース1の軸心(以下「ポンプ軸心」という)を中心として放射状に配置してある。また、回転翼ブレード13は、ロータ6の外径加工部と一体的に切削加工で切り出し形成した切削加工品であって、気体分子の排気に最適な角度で傾斜している。
ポンプケース1Aの内周面側には固定翼ブレード14が複数設けられており、これらの固定翼ブレード14は、ポンプケース1A内周面からロータ6外周面に向って突出した形態になっていて、かつ、ポンプ軸心を中心として放射状に配置してある。これらの固定翼ブレード14もまた、回転翼ブレード13と同じく、気体分子の排気に最適な角度で傾斜している。
そして、図1の真空ポンプPにおいては、前記のような複数の回転翼ブレード13と固定翼ブレード14とがポンプ軸心に沿って交互に多段に配置されることによって多段の翼排気部Ptを形成している。
以上の構成からなる翼排気部Ptでは、真空ポンプ用IPMモータ100の起動により、ロータ軸5、ロータ6および複数の回転翼ブレード13が一体に高速回転し、最上段の回転翼ブレード13がガス吸気口2から入射した気体分子に下向き方向の運動量を付与する。この下向き方向の運動量を有する気体分子が固定翼14によって次段の回転翼ブレード13側へ送り込まれる。このような気体分子への運動量の付与と送り込み動作とが繰り返し多段に行われることにより、ガス吸気口2側の気体分子はロータ6の下流に向かって順次移行するように排気される。
図1の真空ポンプPでは、ロータ6の略中間より下流(ロータ6の略中間からロータ6のガス排気口3側端部までの範囲)がネジ溝排気部Psとして機能する。以下、このネジ溝排気部Psの詳細構成を説明する。
ロータ6の略中間より下流側のロータ6は、ネジ溝排気部Psの回転部材として回転する部分であり、ネジ溝排気部ステータ15の内側に配置されている。
ネジ溝排気部ステータ15は、筒形の固定部材であって、ロータ6の外周(ロータ6の略中間より下流)を囲むように配置されている。また、このネジ溝排気部ステータ15はその下端部がポンプベース1Bで支持されるように設置してある。
ネジ溝排気部ステータ15の内周部には、深さが下方に向けて小径化したテーパコーン形状に変化するネジ溝16を形成してある。このネジ溝16は、ネジ溝排気部ステータ15の上端から下端にかけて螺旋状に刻設してあり、かかるネジ溝16により、ロータ6とネジ溝排気部ステータ15との間には、螺旋状のネジ溝排気通路Sが設けられる構成になっている。なお、図示は省略するが、先に説明したネジ溝16をロータ6の内周面に形成することで、ネジ溝排気通路Sが設けられる構成も採用し得る。
ネジ溝排気部Psでは、ネジ溝16とロータ6の外周面でのドラッグ効果により気体を圧縮しながら移送するため、ネジ溝16の深さは、ネジ溝排気通路Sの上流入口側(ガス吸気口2に近い方の通路開口端)で最も深く、その下流出口側(ガス排気口3に近い方の通路開口端)で最も浅くなるように設定してある。
ネジ溝排気通路Sの上流入口は、前述のように多段に配置されている回転翼ブレード13と固定翼ブレード14のうち、最下段の翼(図1の例では、最下段の固定翼ブレード14)の下流に形成される隙間Gに連通しており、また、そのネジ溝排気通路Sの下流出口は、ガス排気口3側に連通するように構成してある。
先に説明した翼排気部Ptの排気動作による移送で最下段の翼(図1の例では、回転翼ブレード13)に到達した気体分子は、ネジ溝排気通路Sの上流入口から同ネジ溝排気通路Sに移行する。移行した気体分子は、ロータ6の回転によって生じる効果、すなわちロータ6の外周面とネジ溝16でのドラッグ効果によって、遷移流から粘性流に圧縮されながらガス排気口3に向って移行し、最終的に図示しない補助ポンプを通じて外部へ排気される。
図2は、本願発明に係る真空ポンプ用IPMモータの詳細構成を示す平面図(A)およびそのA−A断面図(B)である。
同図において、この真空ポンプ用IPMモータ100は、4極、24スロットのIPMモータとして構成され、各極の磁石(永久磁石)が埋め込まれる複数の磁石スロット111が形成されたロータコア110とこのロータコア110を囲んで配設され、U、V、Wの三相電流を流す巻線122が巻回される複数の巻線スロット121が形成されたステータコア120から構成される。
ロータコア110およびステータコア120は、それぞれシート状の鉄心片を所定の厚さに積層して構成される。
なお、図2には、U、V、Wの三相電流を流す巻線122を巻線スロット121に交互に巻回しているが、このU、V、Wの巻線122の巻回方法はこの巻回方法に限らず、要は巻線122により回転する磁界が発生するようにすればよく、他の周知の種々の巻回方法も採用することができる。
さて、この実施例の真空ポンプ用IPMモータ100は、上述した真空ポンプPのロータ軸5がロータコア110に設けられた孔113に圧入されるように構成されており、このロータ軸5は、真空ポンプPの高速回転に伴う固有振動を小さくするために一定以上の径にしなければならないので、真空ポンプPの小型化を図ると、ロータコア110の寸法に対してロータ軸5が占める割合は大きくなるので、ロータコア110の磁石130とロータコア内周との間のコア幅YW1およびロータコア110の磁石130とロータコア外周の間のコア幅YW2は狭くなる。
ここで、1極当たりの磁石を1枚で構成すると、真空ポンプPのロータ軸5の圧入時の圧入力によりロータコアや磁石が耐えることができず破損してしまう虞がある。そこで、この実施例の真空ポンプ用IPMモータ100においては1極当たりの磁石を2枚に分割して別々の磁石スロット111に埋め込むように構成している。
また、真空ポンプ用IPMモータ100においては、磁石を軸方向に2分割し上下の磁石を所定角度ずらした段スキュー構成を採用し、駆動周波数の6倍高調波成分からなるトルクリップルと12倍高調波成分からなるコギングトルクの低減を図っている。
したがって、上記構成のロータコア110には、上段のロータコア110Aおよび下段のロータコア110Bにはそれぞれ4×2=8(個)の磁石スロット111が形成され、ステータコア120には、24スロットの巻線スロット121が形成されている。
さらに、この実施例の真空ポンプ用IPMモータ100には、真空ポンプPの高速回転運転時の遠心力にロータコア110が耐えることができるように、各極の磁石スロット111の両側に、計8個の応力集中緩和用の孔112が形成される。
この応力集中緩和用の孔112は、後に詳述するように、上下段のロータコア110A、110Bの位置決めおよびスキュー角の調整に用いられ、また、磁石スロット111に埋め込まれる磁石130の端部からの漏洩磁束を低減させる効果も有する。
図3は、本願発明に係る真空ポンプ用IPMモータのロータコア110の詳細構成を示す平面図(A)およびそのB−B断面図(B)である。
同図において、このロータコア110には、2分割された磁石130をそれぞれ埋め込む計8個の磁石スロット111と計8個の応力集中緩和用の孔112が形成される。
ここで、応力集中緩和用の孔112aは、2分割された磁石111aと111bのうちの1つの磁石111aに隣接して形成され、応力集中緩和用の孔112bは、2分割された磁石111aと111bのうちの他の磁石111bに隣接して形成される。このロータコア110には真空ポンプPのロータ軸5が圧入される孔113が形成される。
段スキュー構成を採用するこの実施例の真空ポンプ用IPMモータ100において、上段のロータコア110Aおよび下段のロータコア110Bは、それぞれ図2に示すロータコア110と同一形状、同一構成からなり、応力集中緩和用の孔112aおよび応力集中緩和用の孔112bを利用して上段のロータコア110Aおよび下段のロータコア110Bの位置決めおよびスキュー角の調整が行われる。
図4は、本願発明に係る真空ポンプ用IPMモータのステータコアの詳細構成を示す平面図(A)およびそのC−C断面図(B)である。
同図において、このステータコア120には、U、V、Wの三相電流を流す巻線122が巻回される計24個の巻線スロット121が形成されている。この計24個の巻線スロット121に図2に示したU相、V相、W相の巻線122が巻回され、このU相、V相、W相の巻線122にU、V、Wの三相電流を流すことにより、ステータコア120の内側で回転する回転磁界が発生される。
このステータコア120の内側には、図2に示したように、上記図3に示したロータコア110と同一形状、同一構成のそれぞれ各極の磁石が埋め込まれた上段のロータコア110Aおよび下段のロータコア110Bが所定のスキュー角で重ねられて配置される。
次に、図5乃至図8を参照して上段のロータコアおよび下段のロータコアの位置決めおよびスキュー角の調整について説明する。
図5は、上段のロータコアと下段のロータコアの一例を示す図である。同図において(A)は下段のロータコア110Bを示し、(B)は、上段のロータコア110Aを示す。図5から明らかなように、(B)に示す上段のロータコア110Aは、(A)に示す下段のロータコア110Bに対して所定のスキュー角θだけ反時計方向に回転している。
この実施例において、上段のロータコア110Aおよび下段のロータコア110Bの位置決めおよびスキュー角の調整は、上段のロータコア110Aおよび下段のロータコア110Bにそれぞれ設けられた8個の応力集中緩和用の孔112を用いて行われる。
この上段のロータコア110Aおよび下段のロータコア110Bの位置決めおよびスキュー角の調整は、図6(A)に示すように、下段のロータコア110Bを固定しておき、上段のロータコア110Aを矢印Xで示すように反時計方向に回転させる。そして、下段のロータコア110Bの応力集中緩和用の孔112bに上段のロータコア110Aの応力集中緩和用の孔112aの先端が重なり、上段のロータコア110Aから下段のロータコア110Bを貫通する略真円に近い4つの貫通孔112cが形成された状態で、上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとの位置決めおよびスキュー角の調整が行われたと判断する。
そして、この上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとの位置決めおよびスキュー角の調整が行われた状態で、上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとを固定する。
ここでの、上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとの固定方法は、上記上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとの位置決めおよびスキュー角の調整が行われた状態で形成される4つの貫通孔112cに、該貫通孔112cに嵌合される4本のシャフトを圧入することにより固定してもよいし、また、上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとを周知の接着手段で接着するように構成してもよい。
このように構成すると、上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとの位置決めおよび調整を容易に行うことができる。
上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとのスキュー角は、隣接する極の応力集中緩和用の孔112aと112bとの間の距離、正確には図7に示す貫通孔112cの中心に係る寸法Lにより、例えば0度から15度の間で調整することができる。
すなわち、図7に示す寸法Lが大きくなるようにロータコア110の応力集中緩和用の孔112aおよび112bを形成すると上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとのスキュー角が大きくなるように調整することができ、反対に、図7に示す寸法Lが小さくなるようにロータコア110の応力集中緩和用の孔112aおよび112bを形成すると上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとのスキュー角が小さくなるように調整することができる。
図8は、スキュー角が調整された上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとを重ね合わせて段スキュー構成にしたロータコア110の平面図(A)およびそのB−B断面図(B)である。
同図に示すように、このロータコア110は、上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとから構成され、上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとはスキュー角θで重ね合わされ、応力集中緩和用の孔112により上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとを貫通する4つの貫通孔112cが形成される。
図9(A)は、磁石スロットおよび応力集中緩和用の孔の詳細を説明する拡大図である。
同図に示すように磁石スロット111は、磁石130が埋め込まれるもので、その形状は、半径方向外側の両隅に曲率半径が大きい第1のスミ部111aおよび111bを有する。
また、半径方向内側の両隅に大きい第1のスミ部111aおよび111bより曲率半径が小さい第2のスミ部111cおよび111dを有する。なお、第1のスミ部111aおよび111bは、上記半径方向の寸法条件を満たす範囲で曲率半径が同じでも、異なるように形成してもよい。また同様に、第2のスミ部111cおよび111dも曲率半径が同じでも、異なるように形成してもよい。
また、図9(A)に示すスミ部111bは、図9(B)に示すように、直線部111eから角度αをなす直線部111fと曲線部111gから形成するようにしてもよい。なお、図9(B)に示す直線部111eは図9(A)に示す磁石スロット111の対応する直線部と同様に、磁石130の位置決めのために用いられる。
この磁石スロット111の形状の工夫により、真空ポンプPの高速回転運転時の磁石スロット111内に埋め込まれた磁石130およびロータコア110自身の遠心力による応力集中が緩和されるので、真空ポンプPの高速回転運転時においてもロータコア110の強度が耐えるようにすることができる。なお、上記ロータコア110に埋め込む磁石130の形状は、図9(A)に示すような平板状ではなくて、図9(C)に示すように、ロータコア110の外形の曲率に沿ったロータコア110の外形よりも大きい曲率を有するものでもよい。この場合、磁石スロット111は、この磁石130の形状に対応した形状に形成される。
また、同図に示すように、応力集中緩和用の孔112とロータコア110の周面との間の寸法S1および磁石スロット111と応力集中緩和用の孔112との間の寸法S2は小さいのでこの部分の磁気抵抗は大きくなり、その結果、磁石130の端部からの漏洩磁束を低減させることができる。
すなわち、磁石130の端部からの漏洩磁束の低減により、磁石130による有効磁界φは、応力集中緩和用の孔112を設けない場合に比較して大きくなるので、この実施例の真空ポンプ用IPMモータ100によると、応力集中緩和用の孔112を設けない場合に比較してマグネットトルクを有効に利用することができる。
図10は、本発明の真空ポンプ用IPMモータにおけるリラクタンストルクの有効利用を説明する図である。
一般のIPMモータは、q軸磁束を用いたロータの磁化によるリラクタンストルクを利用することにより小型で大出力を可能にしている。しかし、本願の真空ポンプ用IPMモータにおいては、図2に示したロータコア110の磁石130とロータコア外周の間のコア幅YW2が非常に狭くなる。
そこで、この実施例の真空ポンプ用IPMモータ100においては、リラクタンストルクを有効に利用するために、図10に示すように、磁石130とロータ軸5の間のロータヨーク部113に積極的に磁束を流す磁気回路を採用する。
すなわち、この実施例の真空ポンプ用IPMモータ100では、上段のロータコア110Aの応力集中緩和用の孔112の形成部で、磁路が狭くなるのでステータコア120上で発生したq軸磁束はこの部分を通り難い。
ところで、上述したように、この実施例の真空ポンプ用IPMモータ100では、上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとの間のスキュー角が応力集中緩和用の孔112を用いて設定される。
その結果、上段のロータコア110Aの応力集中緩和用の孔112が形成される部分Aでは、下段のロータコア110Bの隣接する磁極の応力集中緩和用の孔112の間の磁路が広い部分となる。また、下段のロータコア110Bの応力集中緩和用の孔112が形成部される部分Bでは、上段のロータコア110Aの隣接する磁極の応力集中緩和用の孔112の間の磁路が広い部分となる。
そこで、この実施例の真空ポンプ用IPMモータ100では、上段のロータコア110Aの応力集中緩和用の孔112の形成部分Aでは、下段のロータコア110Bの隣接する磁極の応力集中緩和用の孔112の間に積極的にq軸磁束を流し、反対に、下段のロータコア110Bの応力集中緩和用の孔112の形成部分Bでは、上段のロータコア110Aの隣接する磁極の応力集中緩和用の孔112の間に積極的にq軸磁束を流す磁気回路を形成する。
このような構成によると、磁石130とロータ軸5の間のロータヨーク部113に積極的にq軸磁束が流れるので、これによりq軸磁束を用いたロータコア110の磁化によるリラクタンストルクを有効に利用することができる。
図11は、この実施例の真空ポンプ用IPMモータ100による6倍高調波成分からなるトルクリップルと12倍高調波成分からなるコギングトルクの低減に寄与する誘起電圧の高調波成分の低減を示すグラフである。
この実施例の真空ポンプ用IPMモータ100においては、1極当たりの磁石を2枚に分割して別々の磁石スロット111に埋め込むように構成するとともに、上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとの間に、所定のスキュー角を設定するように構成している。
その結果、上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとの間にスキュー角を設定したスキュー有りの場合は、図11(A)に示すように、スキュー角を設けない図11(B)に示す場合と比較して、その誘起電圧波形がSin波に近くなり、6倍高調波成分からなるトルクリップルと12倍高調波成分からなるコギングトルクとを大幅に低減させることができる。
なお、上記実施例の真空ポンプ用IPMモータ100においては、1極当たりの磁石を2枚に分割し、この2枚の磁石を別々の磁石スロット111に埋め込むように構成したが、この1極当たりの磁石を3枚以上に分割し、この3枚以上に分割した複数の磁石を、対応する複数の磁石スロットに別々に埋め込むように構成してもよい。
また、上記実施例の真空ポンプ用IPMモータ100においては、上段のロータコア110Aと下段のロータコア110Bとを所定のスキュー角で2段重ねした構成を採用しているが、ロータコアを3段以上の多段構成を採用するように構成してもよい。
この場合は、リラクタンストルクを発生させる、ステータ巻線に電流を流すことにより発生するq軸磁束を、各段のロータコアの応力集中緩和用の孔の間に積極的に流すことにより多段に積層する複数のロータコアに跨る磁気回路を形成することになる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内であれば、当業者の通常の創作能力によって多くの変形が可能である。
1 ポンプ外装ケース
1A ポンプケース
1B ポンプベース
1C フランジ
2 ガス吸気口
3 ガス排気口
4 ステータコラム
5 ロータ軸
6 ロータ
7 ボス孔
9 肩部
10 ラジアル磁気軸受
11 アキシャル磁気軸受
13 回転翼ブレード
14 固定翼ブレード
15 ネジ溝排気部ステータ
16 ネジ溝
100 真空ポンプ用IPMモータ
110 ロータコア
110A 上段のロータコア
110B 下段のロータコア
111 磁石スロット
112 応力集中緩和用の孔
113 孔
120 ステータコア
121 巻線スロット
122 巻線
B1、B2 保護ベアリング
P 真空ポンプ
Pt 翼排気部
Ps ネジ溝排気部
S ネジ溝排気通路

Claims (5)

  1. 真空ポンプのロータ軸が圧入され、磁石が埋め込まれるロータコアと、該ロータコアを囲んで配設され、ステータ巻線が巻回されるステータコアとを有する真空ポンプ用IPMモータであって、
    前記ロータコアに埋め込む1極当たりの前記磁石を複数に分割して該ロータコアに設けられた磁石スロットにそれぞれ挿入するとともに、
    該磁石スロットの近傍に応力集中緩和用の孔を設け、
    前記応力集中緩和用の孔と前記応力集中緩和用の孔に隣接する応力集中緩和用の孔との間の距離は前記磁石スロットと前記応力集中緩和用の孔との間の距離より大きく、
    前記ロータコアを該ロータコアの軸方向に上下2段に積層する構成にし、前記応力集中緩和用の孔を用いて該上下に積層するロータコアのスキュー角の位置決めを行い、
    リラクタンストルクを発生させるq軸磁束を、上段の前記ロータコアの前記応力集中緩和用の孔の間と、前記上段の前記ロータコアの前記応力集中緩和用の孔と周方向に隣接する、下段の前記ロータコアの前記応力集中緩和用の孔の間に流すことにより前記2段に積層する2つのロータコアに跨る磁気回路を形成することを特徴とする真空ポンプ用IPMモータ。
  2. 真空ポンプのロータ軸が圧入され、磁石が埋め込まれるロータコアと、該ロータコアを囲んで配設され、ステータ巻線が巻回されるステータコアとを有する真空ポンプ用IPMモータであって、
    前記ロータコアに埋め込む1極当たりの前記磁石を複数に分割して該ロータコアに設けられた磁石スロットにそれぞれ挿入するとともに、
    該磁石スロットの近傍に応力集中緩和用の孔を設け、
    前記応力集中緩和用の孔と前記応力集中緩和用の孔に隣接する応力集中緩和用の孔との間の距離は前記磁石スロットと前記応力集中緩和用の孔との間の距離より大きく、
    前記ロータコアを該ロータコアの軸方向に多段に積層する多段構成にし、前記応力集中緩和用の孔を用いて該積層する前記ロータコアのスキュー角の位置決めを行い、
    リラクタンストルクを発生させるq軸磁束を、周方向に隣接する、各段の前記ロータコアの前記応力集中緩和用の孔の間に流すことにより前記多段に積層する複数の前記ロータコアに跨る磁気回路を形成することを特徴とする真空ポンプ用IPMモータ。
  3. 前記磁石スロットは、半径方向外側隅に応力集中緩和用の第1のスミ部を有するとともに、半径方向内側隅に前記第1のスミ部よりも曲率半径が小さい第2のスミ部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空ポンプ用IPMモータ。
  4. 隣接する極の前記応力集中緩和用の孔の間の距離が異なるように該応力集中緩和用の孔を形成することにより、積層された前記ロータコアの前記スキュー角を調整することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の真空ポンプ用IPMモータ。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載の真空ポンプ用IPMモータを備えたことを特徴とする真空ポンプ。
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