JP6223165B2 - 撮像装置、その制御方法およびプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、携帯端末との間で遠隔撮影する場合に撮像装置の消費電力のピーク値を低減させることを目的とする。
<機器構成/ユースケース>
図1は、本実施形態の撮影システムの機器構成およびユースケースを示す図である。
図1(a)は通常の撮影を行う場合のユースケースを示す図である。通常の撮影を行う場合には、撮像装置としてのデジタルカメラ200のみを用いる。通常の撮影では撮影者101と被写体102とはそれぞれ別人物であり、撮影者101はデジタルカメラ200を操作して被写体102を撮影する。
被写体102はデジタルカメラ200とスマートフォン300とを無線接続し、スマートフォン300から無線通信を介してデジタルカメラ200を遠隔操作する。被写体102はスマートフォン300の表示画面を見て、自身がフレーム内に収まっていることを確認した後、スマートフォン300からデジタルカメラ200へ撮影指示する。
図2は、本実施形態のデジタルカメラ200の構成例を示すブロック図である。なお、ここでは撮像装置の一例としてデジタルカメラについて述べるが、これに限られない。例えば撮像装置は携帯型のメディアプレーヤ、いわゆるタブレットデバイス、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもよい。
制御部201は、入力された信号や、後述のプログラムに従ってデジタルカメラ200の各部を制御する。なお、制御部201が装置全体を制御する代わりに複数のハードウェアが処理を分担することで装置全体を制御してもよい。
撮像部202は、撮像部202に含まれるレンズで結像された被写体光を電気信号に変換し、ノイズ低減処理などを行ったデジタルデータを画像データとして出力する。撮影された画像データはバッファメモリに蓄えられた後、制御部201にて所定の演算を行い、記録媒体210に記録される。また、撮像部202は鏡筒を有し、鏡筒が繰り出されることでズーム位置が調整される。
作業用メモリ204は、撮像部202で撮影された画像データを一時的に保持するバッファメモリや、表示部206の画像表示用メモリ、制御部201の作業領域などとして使用される。
操作部205は、操作者からデジタルカメラ200に対する指示を受け付ける。操作部205は、例えば、操作者がデジタルカメラ200の電源のON/OFFを指示するための電源ボタン、撮影指示するためのレリーズスイッチ、ズーム操作を指示するためのズームレバーなどの操作部材が含まれる。また、操作部205は、画像データの再生を指示するための再生ボタン、後述する表示部206に形成されるタッチパネルも含まれる。
なお、レリーズスイッチは、SW1およびSW2を有する。レリーズスイッチが、いわゆる半押し状態となることによりSW1がONとなる。レリーズスイッチのSW1がONになると、制御部201はAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理などの撮影準備を行う。また、レリーズスイッチが、いわゆる全押し状態となることによりSW2がONとなる。レリーズスイッチのSW2がONになると、制御部201は撮影処理を行う。
記録媒体210は、撮像部202から出力された画像データを記録する媒体である。記録媒体210は、デジタルカメラ200に着脱可能あるいはデジタルカメラ200に内蔵されていてもよい。すなわち、デジタルカメラ200は少なくとも記録媒体210にアクセスできればよい。
図3は、本実施形態のスマートフォン300の構成例を示すブロック図である。なお、ここでは携帯端末の一例としてスマートフォンについて述べるが、これに限られない。例えば携帯端末は無線機能付きのデジタルカメラ、携帯型のメディアプレーヤ、いわゆるタブレットデバイス、パーソナルコンピュータ、携帯電話などの情報処理装置であってもよい。
制御部301は、入力された信号や、後述のプログラムに従ってスマートフォン300の各部を制御する。なお、制御部301が装置全体を制御する代わりに複数のハードウェアが処理を分担することで装置全体を制御してもよい。
撮像部302は、撮像部302に含まれるレンズで結像された被写体光を電気信号に変換し、ノイズ低減処理などを行ったデジタルデータを画像データとして出力する。撮影された画像データはバッファメモリに蓄えられた後、制御部301にて所定の演算を行い、記録媒体310に記録される。
操作部305は、操作者からスマートフォン300に対する指示を受け付ける。操作部305は例えば、操作者がスマートフォン300の電源のON/OFFを指示するための電源ボタンや、表示部306に形成されるタッチパネルなどの操作部材が含まれる。
記録媒体310は、撮像部302から出力された画像データを記録する媒体である。記録媒体310は、スマートフォン300に着脱可能あるいはスマートフォン300に内蔵されていてもよい。すなわち、スマートフォン300は少なくとも記録媒体310にアクセスできればよい。
まず、デジタルカメラ200が通常撮影処理を行う場合の処理について説明する。
図4は、通常の撮影処理を行う場合のデジタルカメラ200の処理を示すフローチャートである。なお、図4に示すフローチャートの処理は、デジタルカメラ200の制御部201が入力信号やプログラムにしたがいデジタルカメラ200の各部を制御することにより実現される。また、図4に示すフローチャートは、デジタルカメラ200の制御部201が電源ボタンのONを受け付けることにより開始される。
制御部201はズーム位置を記憶した後に再びステップ402に戻る。したがって、制御部201は、ズーム操作によりズーム位置が変更される毎に、変更した現在のズーム位置を記憶する。なお、ズーム位置は、作業用メモリ204に記憶されるためにデジタルカメラ200の電源がOFFになるまで記憶される。
ステップS405では、制御部201は撮影処理を行う。具体的に、制御部201は撮像部202を制御して被写体の撮影を行い、撮影した画像データを作業用メモリ204へ展開する。その後、制御部201は作業用メモリ204へ展開された画像データに対して画像処理を行い、生成した静止画データを記録媒体210に記録する。その後、ステップS402に戻る。
次に、デジタルカメラ200がリモート撮影処理を行う場合について説明する。
デジタルカメラ200がスマートフォン300と無線通信を行う場合、鏡筒を沈胴させた状態で無線通信を開始することで、鏡筒を駆動させる処理と無線通信の接続処理とが同時に行われず、デジタルカメラ200の消費電力のピーク値を低減させることができる。したがって、無線通信が開始された後、実際にリモート撮影を行うには沈胴させた状態の鏡筒を再び繰り出す必要がある。
ここで、リモート撮影処理により集合写真を撮影するときに想定される撮影手順について簡単に説明する。まず、操作者はデジタルカメラ200を三脚等にセットすると共に、操作部205を介したズーム操作によりズーム位置を調整してフレーミングを行う。次に、リモート撮影を行うために無線通信を開始した後、リモート撮影を開始する。
ステップS503では、制御部201はステップS501で選択されたスマートフォン300との間で無線通信の接続処理を行う。制御部201は、スマートフォン300との接続が確立されることで遠隔モードに移行して無線通信を開始する。遠隔モードとは、スマートフォン300からの無線通信を介した指示に応じてデジタルカメラ200が制御されるモードである。無線通信の接続処理は、制御部201が接続部211を制御することで実現され、無線ネットワークの接続を確立する無線LAN接続処理と、相手機器との通信セッションを確立する機器接続処理からなる。このとき、制御部201は、鏡筒を沈胴させた状態のままであるため、鏡筒を駆動させる処理と無線通信の接続処理とが同時に行われることを回避でき、デジタルカメラ200の消費電力のピーク値を低減することができる。
閲覧選択ボタン601は、デジタルカメラ200に記憶された画像を閲覧したい場合に選択するボタンである。閲覧選択ボタン601が選択されることで、スマートフォン300の制御部301は接続部311を介して、デジタルカメラ200のモードを画像閲覧モードに移行させるためにデジタルカメラ200に画像閲覧要求を送信する。ここで、画像閲覧モードとは、スマートフォン300からの画像閲覧指示に応じてデジタルカメラ200に記憶された画像をスマートフォン300に転送するモードである。
ステップS505では、制御部201はズーム位置が作業用メモリ204に記憶されているか否かを判定する。作業用メモリ204に記憶されているズーム位置とは、図4のステップS403において記憶された情報である。ズーム位置が記憶されていると判定した場合にはステップS506に進み、ズーム位置が記憶されていないと判定された場合にはステップS507に進む。
また、作業用メモリ204に記憶しているズーム位置が光学ズーム位置ではなくデジタルズーム位置であった場合、上述したステップS403において、制御部201は光学ズームの望遠端のズーム位置を記憶してもよい。制御部201が光学ズームの望遠端のズーム位置を記憶することでステップS506ではデジタルズーム処理を行わないようにすることができる。
ステップS508では、制御部201はリモート撮影接続処理を行う。制御部201は撮影パラメータ、バッテリ残量、撮影可能枚数などの各種パラメータを生成するために作業用メモリ204から設定を読み出す。その後、制御部201は読み出した撮影パラメータを撮像部202に設定しライブ画像の生成を開始する。また、制御部201は接続部211を介して、スマートフォン300へ撮影パラメータ、バッテリ残量、撮影可能枚数などの各種パラメータを送信し、モードをリモート撮影モードに移行する。
図6(b)に示すように、操作者は被写体603がフレームに収まっているかをスマートフォン300の表示部306上に表示されるライブ画像604を見て確認することができる。また、操作者はスマートフォン300の操作部305上にあるシャッターボタン605を押下することにより、デジタルカメラ200に撮影指示することができる。なお、撮影パラメータを変更する場合は、操作者は操作部305上の設定ボタン606を選択することにより撮影パラメータを変更することができる。
このような処理により、デジタルカメラ200はスマートフォン300との間で画像閲覧処理が可能となる。デジタルカメラ200の制御部201は、スマートフォン300からの画像閲覧指示に応じて処理をすることにより、画像閲覧を実行する。
また、予めステップS502において鏡筒を沈胴させておくことで、画像閲覧要求を受信した後に鏡筒を沈胴させる必要がない。したがって、鏡筒を駆動させる処理と、画像転送の処理などとが同時に行われることがなく、デジタルカメラ200の消費電力のピーク値を低減することができる。特にリモート撮影要求に比べて画像閲覧要求の頻度の方が一般的に多いために、ステップS502において予め鏡筒を沈胴させておくことは有効である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは各種記録媒体を介して携帯端末または撮像装置に供給し、携帯端末または撮像装置のコンピュータ(制御部)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (9)
- 携帯端末からの無線通信を介した撮影指示に応じて撮影する撮像装置であって、
前記携帯端末との無線通信が開始される前に鏡筒が繰り出されたときのズーム位置を記憶する記憶手段と、
前記繰り出された鏡筒を沈胴させた状態で前記携帯端末との無線通信を開始する無線通信手段と、
前記無線通信手段により前記携帯端末との無線通信が開始された後に、前記鏡筒を繰り出して前記記憶手段により記憶されたズーム位置に制御する鏡筒制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記鏡筒制御手段は、
前記携帯端末から、前記携帯端末による撮影指示に応じて撮影制御される遠隔撮影モードに移行する要求を受信した場合には、前記鏡筒を繰り出して前記記憶手段により記憶されたズーム位置に制御し、
前記携帯端末から、前記遠隔撮影モードに移行する要求とは異なる要求を受信した場合には、前記鏡筒を沈胴させた状態を維持することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記遠隔撮影モードに移行する要求と異なる要求とは、該撮像装置に記憶された画像を閲覧するための画像閲覧モードに移行する要求であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記記憶手段は、該撮像装置の操作手段を介した操作に応じて撮影制御する通常撮影モードが設定されている場合において、前記鏡筒が繰り出されたときのズーム位置を記憶することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記記憶手段は、ズーム位置が変更される毎に該ズーム位置を記憶することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記記憶手段は、ズーム位置を該撮像装置の電源がOFFになるまで記憶することを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記記憶手段により記憶されたズーム位置が、画像の切り出し処理が必要なデジタルズーム位置であった場合、
前記鏡筒制御手段は、前記無線通信手段により前記携帯端末との無線通信が開始された後に、前記鏡筒を繰り出して光学ズームの望遠端のズーム位置に制御することを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の撮像装置。 - 携帯端末からの無線通信を介した撮影指示に応じて撮影する撮像装置の制御方法であって、
前記携帯端末との無線通信が開始される前に鏡筒が繰り出されたときのズーム位置を記憶する記憶ステップと、
前記繰り出された鏡筒を沈胴させた状態で前記携帯端末との無線通信を開始する無線通信ステップと、
前記無線通信ステップにより前記携帯端末との無線通信が開始された後に、前記鏡筒を繰り出して前記記憶ステップにより記憶されたズーム位置に制御する鏡筒制御ステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 携帯端末からの無線通信を介した撮影指示に応じて撮影する撮像装置を制御するためのプログラムであって、
前記携帯端末との無線通信が開始される前に鏡筒が繰り出されたときのズーム位置を記憶する記憶ステップと、
前記繰り出された鏡筒を沈胴させた状態で前記携帯端末との無線通信を開始する無線通信ステップと、
前記無線通信ステップにより前記携帯端末との無線通信が開始された後に、前記鏡筒を繰り出して前記記憶ステップにより記憶されたズーム位置に制御する鏡筒制御ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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