JP2023072581A - 撮像装置およびその制御方法、レンズ装置、像倍率補正用データ、画像処理装置および画像処理方法、ならびにアクセサリ装置 - Google Patents

撮像装置およびその制御方法、レンズ装置、像倍率補正用データ、画像処理装置および画像処理方法、ならびにアクセサリ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フォーカス範囲が制限された状態で撮影された画像のブリージングを適切に補正するための撮像装置およびその制御方法、レンズ装置、像倍率補正用データ、画像処理装置および画像処理方法、ならびにアクセサリ装置を提供すること。【課題手段】撮像装置は、レンズ装置から、レンズ装置の合焦範囲を設定する部材の状態に応じた像倍率補正に関する情報を取得する。撮像装置は、レンズ装置を用いて撮影された画像の画角を、像倍率補正に関する情報と、画像の撮影時のレンズ装置の状態に関する情報とに基づいて補正する。撮影時のレンズ装置の状態に関する情報には部材の状態が含まれる。【選択図】図2

Description

本発明は撮像装置およびその制御方法、レンズ装置、像倍率補正用データ、画像処理装置および画像処理方法、ならびにアクセサリ装置に関する。
フォーカスレンズの移動によって生じる画角変化(ブリージング)を補正する技術が知られている(特許文献1)。
特開2008-42405号公報
特許文献1では、最も狭い画角となる無限遠を基準として、画角の広くなる至近側のフォーカスレンズ位置で撮影された画像をトリミングしてブリージングを補正している。そのため、フォーカス範囲(フォーカスレンズの移動範囲)を制限して撮影した画像について、不必要なトリミングが行われうる。
また、至近端が最も狭い画角となるブリージングを補正する場合には、無限遠側のフォーカスレンズ位置で撮影された画像を拡大およびトリミングする。この場合も、フォーカス範囲(フォーカスレンズの駆動範囲)を制限して撮影した画像について、不必要な拡大およびトリミングが行われうる。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みてなされたものである。本発明はその一態様において、フォーカス範囲が制限された状態で撮影された画像のブリージングを適切に補正するための撮像装置およびその制御方法、レンズ装置、像倍率補正用データ、画像処理装置および画像処理方法、ならびにアクセサリ装置を提供する。
上述の目的は、例えば、レンズ装置から、レンズ装置の合焦範囲を設定する部材の状態に応じた像倍率補正に関する情報を取得する取得手段と、レンズ装置を用いて撮影された画像の画角を、像倍率補正に関する情報と、画像の撮影時のレンズ装置の状態に関する情報とに基づいて補正する補正手段と、を有し、撮影時のレンズ装置の状態に関する情報には部材の状態が含まれることを特徴とする撮像装置によって達成される。
本発明によれば、フォーカス範囲が制限された状態で撮影された画像のブリージングを適切に補正するための撮像装置およびその制御方法、レンズ装置、像倍率補正用データ、画像処理装置および画像処理方法、ならびにアクセサリ装置を提供することができる。
本発明のレンズ装置及び撮像装置の概略ブロック構成図 本発明のフォーカスレンズの位置と補正倍率の関係を示した模式図 本発明のフォーカス駆動範囲限定状態での補正倍率を示した模式図 本発明のフォーカスレンズの位置と補正倍率の関係を示した模式図 本発明の像倍率補正処理の動作フロー図 本発明のレンズ装置と撮像装置のレンズ通信フロー図 本発明の像倍率補正データの構造についての説明図 ホワイトバランス制御フロー図
以下、添付図面を参照して本発明をその例示的な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定しない。また、実施形態には複数の特徴が記載されているが、その全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
なお、以下では、本発明をデジタルカメラで実施する形態に関して説明する。しかし、本発明には撮像素子や撮像光学系などの撮像機能は必須でない。そのため、本発明は画像データを取扱可能な任意の電子機器で実施可能である。このような電子機器には、撮像装置の他に、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、メディアプレーヤ、PDAなど)、携帯電話機、スマートフォン、ゲーム機、ロボット、ドローン、ドライブレコーダが含まれる。これらは例示であり、本発明は他の電子機器でも実施可能である。
●(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る、レンズ装置および撮像装置からなる撮像システムの機能構成例を示すブロック図である。撮像装置100には、レンズマウント部180を介して、レンズ装置150が着脱可能に装着されている。なお、レンズ装置150は撮像装置100に一体化されていてもよい。
まず、撮像装置100内の構成について説明する。撮像素子102は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどである。撮像素子102には光電変換部を有する画素が複数、2次元的に配列されており、レンズ装置150が生成する光学像を画素信号群(アナログ画像信号)に変換する。撮像素子102は例えば原色ベイヤー配列のカラーフィルタを有する。従って、各画素はR(赤)、G(緑)、青(B)のいずれかのカラーフィルタを有する。なお、原色ベイヤー配列以外のカラーフィルタを用いてもよい。
例えば、撮像素子102は、補色フィルタを配列したカラーフィルタを用いても良い。また、撮像素子102は、像ブレを抑制するために、レンズ装置150の光軸に垂直な面のx軸方向とy軸方向に移動可能である。撮像素子102の移動は、イメージャー駆動部109を通じてシステム制御部130が制御する。
画像生成部103は撮像素子102から得られるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。デジタル画像信号は、メモリ制御部105および画像処理部140へ入力される。
タイミング発生部104は、撮像素子102、画像生成部103、メモリ制御部105、システム制御部130および画像処理部140にクロック信号および同期信号を供給する。
メモリ制御部105は、画像生成部103、タイミング発生部104、画像表示装置106、メモリ107、記録部108および画像処理部140を制御する。画像生成部103からのデジタル画像信号は、画像処理部140およびメモリ制御部105を介してメモリ107および記録部108に書き込まれる。
画像表示装置106は、例えばLCDや有機ELディスプレイである。画像表示装置106は、撮像装置100が撮影モードのとき、撮像素子102を用いて撮像した動画を逐次表示し、電子ビューファインダー(EVF)機能を実現する。画像表示装置106は、撮像装置100が再生モードのとき、メモリ107および記録部108に記録された画像を表示する。また、画像表示装置106は、メニュー画面などのユーザインタフェースや、撮像システムに関する情報なども表示する。
メモリ107は、撮影で得られた、あるいは記録部108から読み出された静止画データや動画データを格納したり、システム制御部130の作業領域として使用されたりする。メモリ107の一部は画像表示装置106用のビデオメモリとして用いられてもよい。また、メモリ107は不揮発性の領域を有し、撮像装置100の設定値、システム制御部130が実行するプログラム、GUIデータなどを記憶する。メモリ107の不揮発性領域は、後述する、レンズ装置150の光学収差補正に関するデータ、像倍率補正に関するデータも記憶する。
記録部108は、例えば着脱可能なメモリカードである。撮影によって得られた画像は、データファイルに格納されて記録部108に記録される。記録部108は撮像装置100に内蔵された記憶装置であってもよい。
シャッター制御部110は、システム制御部130の制御に基づいて、シャッター101を駆動する。
SW1(スイッチ1)115は、シャッタースイッチの半押し操作によってオンする。システム制御部130は、SW1のオンを、静止画の撮影準備指示として認識し、予め定められた撮影準備動作を実行する。撮影準備動作には、AF(自動焦点検出)処理、AE(自動露出制御)処理、AWB(自動ホワイトバランス調整)処理などが含まれうる。
SW2(スイッチ2)116は、シャッタースイッチの全押し操作によってオンする。システム制御部130は、SW2のオンを、静止画の撮影開始指示として認識し、予め定められた静止画撮影動作を実行する。静止画撮影動作は、露出条件にしたがった撮像素子102の露光動作、撮像素子102から得られる画像信号から記録用の静止画データファイルを生成する動作、生成した静止画データファイルを記録部108に記録する動作などを含みうる。
カメラ操作部117は、ユーザが撮像装置100に指示を与えるために設けられたスイッチ、ボタン、キーなどの入力デバイスの総称である。カメラ操作部117を構成する入力デバイスは、割り当てられた機能に応じた名称を有する。例えば、カメラ操作部117には、動画記録スイッチ、撮影モードを選択するための撮影モード選択ダイヤル、メニューボタン、方向キー、決定キーなどが含まれる。
なお、同一の入力デバイスに割り当てられる機能は可変であってよい。また、入力デバイスはタッチディスプレイを用いたソフトウェアボタンもしくはキーであってもよい。また、操作部117は、音声入力や視線入力など、非接触な入力方法に対応した入力デバイスを含んでもよい。
ジャイロセンサ118は、撮像装置100の姿勢に応じた信号を生成し、システム制御部130に出力する。ジャイロセンサ118が出力する信号は、像ブレ補正のための撮像素子102の移動やシフトレンズ154の駆動を制御するために用いられる。
I/F(インターフェース)120は、レンズ装置150との通信インターフェースである。I/F120はコネクタ190を通じてレンズ装置150のI/F170と電気的に接続される。システム制御部130は、I/F120を通じてレンズ制御部160と通信することができる。システム制御部130は、I/F120を通じたレンズ制御部160との通信により、レンズ装置150の情報を取得したり、レンズ装置150の動作を制御したりする。
コネクタ190は、撮像装置100とレンズ装置150との信号や電力を伝達する電気的な接点である。
システム制御部130はプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサ(CPU)である。システム制御部130は、メモリ107の不揮発性領域に記憶されたプログラムを実行することにより、撮像装置100およびレンズ装置150の動作を制御し、撮像システムの機能を実現する。システム制御部130は、シャッタースイッチ115、116およびカメラ操作部117の操作を監視し、操作が検出された場合には操作に応じた処理を実行する。
制御部130内のAF制御部131、AE制御部132、レンズ通信制御部133、および光学補正制御部134は、システム制御部130が実行する動作の一部を機能ブロックとして表現したものである。したがって、これらの制御部131~134の動作は、実際にはシステム制御部130がプログラムを実行して実現する。
AF制御部131は、撮像装置100のAF処理を司る。AF制御部131は、I/F120を介してレンズ装置150から得られる焦点距離やフォーカスレンズ151の位置などの情報と、例えば画像処理部140が生成するAF評価値に基づいてフォーカスレンズ駆動量を決定する。AF制御部131は、レンズ通信制御部133およびI/F120を介して、フォーカスレンズ駆動量を含んだ制御信号をレンズ装置150に送信することによって、フォーカスレンズ151の位置を制御する。
AE制御部132は、撮像装置100のAE処理を司る。AE制御部132は、I/F120を介してレンズ装置150から得られる開放F値や焦点距離などの情報と、例えば画像処理部140が生成するAE評価値などに基づいて、露出条件(絞り値、シャッタースピード、ISO感度など)を決定する。AE制御部132は、レンズ通信制御部133およびI/F120を介して、絞り値を含んだ制御信号をレンズ装置150に送信することによって、絞り153の開口量を制御する。また、AE制御部132は、ISO感度に基づいて撮像素子102で用いるゲインを制御する。
レンズ通信制御部133は、撮像装置100とレンズ装置150との通信処理を司る。I/F120を介してレンズ装置150が装着されたことを検知すると、撮像装置100はレンズ通信制御部133を通じてレンズ装置150との通信が可能になる。
例えば、システム制御部130が情報要求信号を送信すると、レンズ制御部160は後述する図5のフローチャートに示すような動作によってレンズ装置150に関する情報を撮像装置100に送信する。撮像装置100とレンズ装置150とは、任意のタイミングもしくはタイミング発生部104より出力された撮像同期信号に基づいたタイミングで通信することができる。レンズ装置150は、タイミング発生部104からの撮像同期信号が入力されると、同期信号通信モードで、レンズ装置150の現在の状態に関する情報である状態情報を送信するようにしてもよい。状態情報はフォーカスレンズ位置、フォーカスレンズ状態、絞り値、焦点距離、収差可変量などであってよい。なお、収差可変量は特定の機種のレンズ装置150が送信するものであり、含まれない場合もある。
光学補正制御部134は、レンズ装置150から受信した情報に応じて、設計データを含めた光学収差補正に関する情報と像倍率補正に関するデータをメモリ107から読み出し、読み出した情報からレンズ装置の状態情報に応じた補正値を決定する。光学補正制御部134は、決定した補正値を画像処理部140に設定することにより、画像処理部140における像倍率補正、歪曲収差補正、倍率色収差補正、周辺光量補正、および、画像回復などの光学収差補正に関する処理を制御する。
画像処理部140はデジタル画像信号に対して様々な処理を適用し、信号や画像データを生成したり、各種の情報を取得および/または生成したりする。画像処理部140は例えば特定の機能を実現するように設計されたASICのような専用のハードウェア回路であってもよいし、少なくとも一部の機能をDSPのようなプロセッサがプログラムを実行することで実現する構成であってもよい。
ここで、画像処理部140が適用する画像処理には、色補間処理、補正処理、検出処理、データ加工処理、評価値算出処理、特殊効果処理などが含まれる。
色補間処理は、撮影時に得られない色成分の値を補間する処理であり、デモザイク処理とも呼ばれる。
補正処理には、ホワイトバランス調整、階調補正、レンズ装置150の撮像光学系の光学収差に起因する画像劣化の補正(画像回復)、撮像光学系の周辺減光の影響の補正、色補正などの処理が含まれる。
検出処理には、特徴領域(たとえば顔領域や人体領域)やその動きの検出、人物の認識処理などが含まれる。
データ加工処理には、合成、スケーリング、符号化および復号、ヘッダ情報生成(データファイル生成)などの処理が含まれる。
評価値算出処理には、自動焦点検出(AF)に用いる信号や評価値の生成、自動露出制御(AE)に用いる評価値の生成などの処理が含まれる。
特殊効果処理には、ボケ効果の付加、色調の変更、リライティングなどの処理などが含まれる。
なお、上述した処理は画像処理部140が適用可能な処理の例示であり、画像処理部140が適用する処理を限定するものではない。
画像処理部140は、用途に応じた画像データを生成することができる。そのうち、記録用の画像データは、設定に従った形式のデータファイルに格納して記録部108に記録される。また、表示用の画像データは、画像表示装置106に表示される。
画像処理部140内のリサイザ141、像倍率補正部142、歪曲収差補正部143、倍率色収差補正部144、周辺光量補正部145、および画像回復部146は、システム制御部130が実行する動作の一部を機能ブロックとして表現したものである。したがって、これらの機能ブロック141~146の動作は、実際には画像処理部140が実行する。
像倍率補正部142は、レンズ装置150のブリージングを、画角の広くなった画像に対して拡大処理とトリミング処理を適用することによって、基準となる画角に補正する。像倍率補正部142の動作の詳細については後述する。
歪曲収差補正部143は、光学補正制御部134が取得した歪曲収差の補正データに基づいて、デジタル画像信号に対して歪曲収差の補正処理を適用する。
倍率色収差補正部144は、光学補正制御部134が取得した倍率色収差の補正データに基づいて、デジタル画像信号に対して倍率色収差の補正処理を適用する。
周辺光量補正部145は、光学補正制御部134が取得した周辺光量の補正データに基づいて、デジタル画像信号に対して周辺光量の補正処理を適用する。
画像回復部146は、光学補正制御部134が取得した画像回復のための補正データに基づいて、デジタル画像信号に対して画像回復処理を適用する。
次にレンズ装置150について説明する。レンズ装置150は、可動レンズであるフォーカスレンズ151、ズームレンズ152、シフトレンズ154を含む、複数の光学部材から構成される撮像光学系を有する。
フォーカスレンズ151は、光軸方向に移動し、撮像光学系の合焦距離を調整する。
ズームレンズ152は、光軸方向に移動して撮像光学系の焦点距離(画角)を調整する。
絞り153は、開口径(絞り値)が可変であり、レンズ装置150から撮像装置100に入射する光量を調整する。
シフトレンズ154は、光軸方向に対して直交し、かつ互いに直行するx軸方向とy軸方向に移動可能であり、撮像装置100の動きによる像ブレを抑制するように移動が制御される。
フォーカス制御部155は、レンズ制御部160もしくはレンズ操作部161の制御に従い、フォーカスレンズ151を駆動する。また、フォーカス制御部155は、フォーカスレンズ151の現在位置もしくは撮像光学系の合焦距離などのフォーカス情報をレンズ制御部160へ出力する。
ズーム制御部156は、レンズ制御部160もしくはレンズ操作部161の制御に従い、ズームレンズ152を駆動する。また、ズーム制御部156は、現在の撮像光学系の焦点距離などのズーム情報をレンズ制御部160へ出力する。
ズームレンズ152は、撮像光学系の光学収差の量を可変するための収差可変レンズを有してもよい。収差可変レンズもズーム制御部156によって光軸方向への移動が制御される。ズームレンズ152が収差可変レンズを有する場合、ズーム制御部156は、収差可変量に関する情報をレンズ制御部160へ出力する。
絞り制御部157は、レンズ制御部160もしくはレンズ操作部161の制御に従って絞り153を駆動し、絞り153の開口量(絞り値)を制御する。また、絞り制御部157は、現在の絞り値などの絞り情報をレンズ制御部160へ出力する。
角速度検出部158は、レンズ装置150の特定方向(例えばYawおよびPitch方向)の角速度を検出し、レンズ制御部160へ出力する。
光学防振制御部159は、レンズ制御部160の制御に従い、レンズ装置150の角速度情報や、撮像装置100のジャイロセンサ118の出力に基づく情報に基づいてシフトレンズ154を駆動する。また、光学防振制御部159は、シフトレンズ154の位置情報をレンズ制御部160へ出力する。
レンズ情報記憶部165は、レンズ装置150(撮像光学系)の光学収差に関する設計データ、像倍率補正に関する設計データ、フォーカスリミットスイッチの有無や状態数など、レンズ装置150に関する静的な情報を記憶する不揮発性メモリである。レンズ情報記憶部165はレンズ制御部160が参照可能である。
レンズ制御部160は、例えばプログラムを実行可能なプロセッサ(CPU)と、プログラムを記憶する不揮発性メモリと、実行するプログラムをロードするためのメモリとを有する。レンズ制御部160は、CPUでプログラムを実行することにより、各機能ブロックの動作を制御する。また、レンズ制御部160は、システム制御部130からの要求に応じてレンズ装置150に関する情報を送信したり、絞り133やフォーカスレンズ151などの可動部材の駆動を制御したりする。
レンズ操作部161は、レンズ装置150の筐体に設けられ、ユーザがレンズ装置150の動作に関する設定を切り替えたり調整を行ったりするための入力デバイスの総称である。レンズ操作部161には例えばフォーカスリミットスイッチ、フォーカス操作リング、ズーム操作リング、AF/MFスイッチ、防振オンオフスイッチ、収差可変コントロールリングなどが含まれうる。これらは例示であり、他の操作部材が含まれてもよい。
フォーカスリミットスイッチは、レンズ装置150のフォーカス範囲(合焦範囲またはフォーカスレンズ151の駆動範囲)を指定するスイッチである。本実施形態では一例として、レンズ装置150が、以下の3つのフォーカス範囲(モード)を指定可能なフォーカスリミットスイッチを有するものとする。
・フルモード
フォーカスレンズ151の駆動範囲に制限がないモードである。フォーカスレンズは可動範囲全体(例えば至近端(<0.3m)~無限遠の合焦距離の範囲)で駆動される。
・マクロモード
合焦距離をマクロ撮影に適した至近距離の範囲(例えば0.3m~0.5m)に限定してフォーカスレンズ151が駆動されるモードである。
・通常モード
ポートレート撮影や遠景など、一般的な撮影に適した合焦距離(例えば0.5m~無限遠)の範囲でフォーカスレンズ151が駆動されるモードである。
なお、フルモード以外のモードは単なる例示であり、モードの数や種類は任意である。
フォーカスリミットスイッチを持たないレンズ装置150については、撮像装置100はフルモードもしくは通常モードのみを有するレンズ装置として取り扱うことができる。また、レンズ装置150のフォーカス範囲は、撮像装置100の設定によってもフォーカスリミットスイッチと同様に制御することができる。したがって、システム制御部130は、フォーカスリミットスイッチの有無および/または状態に加え、フォーカス範囲に関する撮像装置100の設定の有無および/または設定状態を考慮して、フォーカス範囲を認識する。
レンズ制御部160は、レンズ操作部161の操作を検出すると、I/F170を介して操作内容を撮像装置100(システム制御部130)へ送信する。システム制御部130は、I/F120を介してレンズ操作部161の操作内容を受信すると、操作内容に応じて、レンズ装置150の機能の動作モードを切り替える。
I/F(インターフェース)170は、撮像装置100との通信インターフェースである。I/F170はコネクタ190を通じて撮像装置100のI/F120と電気的に接続される。レンズ制御部160は、I/F170を通じてシステム制御部130と通信することができる。レンズ制御部160は、I/F170を通じたシステム制御部130との通信により、レンズ装置150の情報を送信したり、レンズ装置150の動作を制御したりする。
次に、本実施形態において撮像装置100が実行する像倍率補正処理について説明する。
像倍率補正処理は、フォーカスレンズ151の駆動によって生じるレンズ装置150(撮像光学系)の画角変動(ブリージング)を補正する処理である。ここでは、基準画角よりも広い画角で撮影された画像に拡大処理とトリミング処理を適用して基準画角相当の画像を生成することにより、画角変動を補正するものとする。本発明では、画像処理部140の像倍率補正部142に画角変動を補正するための画角補正値を設定することにより、システム制御部130が像倍率補正処理を制御することができる。
次に、画角補正値の決定方法について説明する。システム制御部130は、後述する像倍率補正に関する情報、レンズ装置150に関する情報、撮像装置100に関する情報を参照して、画角補正値を決定することができる。
像倍率補正に関する情報は、フォーカスレンズの位置(レンズ装置150の合焦距離)に応じた画角変動を補正するための情報であり、補正倍率、基準倍率、および最大倍率が含まれる。これらの倍率はレンズ装置150の焦点距離、合焦距離、収差可変量、フォーカスリミットスイッチの状態に応じて変化する。また、レンズ装置150の機種に応じて、像倍率補正に関する情報に含まれる情報数が変化しうる。したがって、レンズ装置150のレンズ情報記憶部165に、レンズ装置150に適した像倍率補正に関する情報が予め記憶されている。
なお、補正倍率の代わりに、補正倍率を得ることが可能な他の情報を用いてもよい。例えばフォーカスレンズの位置に応じた画角変動率を用いることができる。画角変動率の逆数を取得することにより補正倍率が得られる。
システム制御部130は、像倍率補正に関する情報をレンズ制御部160との通信によってレンズ装置150から取得し、メモリ107に記憶する。なお、像倍率補正に関する情報は、撮像装置100が有する外部インタフェース(USB、無線LAN、Bluetooth(登録商標)インタフェースなど)を通じて通信可能な外部装置から取得してもよい。あるいは、複数のレンズ装置の機種についての像倍率補正に関する情報を予めメモリ107に記憶しておき、装着されたレンズ装置150の機種に応じた情報をメモリ107から取得してもよい。
システム制御部130は、フォーカスレンズ位置、焦点距離、フォーカスリミットスイッチの状態など、レンズ装置150の現在の状態に関する情報を、任意のタイミング、および/または、撮像フレームに同期したタイミングで、レンズ装置150から取得する。
システム制御部130はまた、AE処理やユーザ設定などに基づく撮影条件など、撮像装置100に関する情報を取得する。そして、システム制御部130は、取得した、レンズ装置150および撮像装置100に関する情報を用いて画角補正値を決定する。
像倍率補正に関する情報について詳細に説明する。図2は、レンズ装置のフォーカスレンズの位置と補正倍率との関係例を模式的に示す図である。図2および以下の説明では、理解を容易にするため、フォーカスレンズ位置の代わりに、フォーカスレンズ位置に対応する合焦距離を用いている場合がある。
図2に実線201で示す例では、合焦距離が0.3mのフォーカスレンズ位置での補正倍率は100%である。倍率100%は1倍に相当し、元の大きさのままであること(拡大されないこと)を意味する。同様に、合焦距離が0.5m、無限遠のフォーカスレンズ位置での補正倍率はそれぞれ130%、150%である。このように、図2の関係を有するレンズ装置は、ブリージングによって無限遠側の画角が広くなる特性を有している。
実線201の関係に従って補正倍率を画角補正値として像倍率補正部142に設定することで、システム制御部130はフォーカスレンズ位置(合焦距離)の変化による画角変化を補正することができる。これが、像倍率補正処理である。
図2に示す関係は、レンズ装置150の状態(焦点距離や収差可変量)に応じて変化する。従って、レンズ装置150の複数の状態について関係を記憶しておく。なお、ある状態における関係から他の状態における関係が換算できる場合、基準となる関係と換算に必要な情報を記憶しておいてもよい。また、状態の関数として関係を表現できる場合には、関数を記憶してもよい。状態ごとに関係を記憶する場合、記憶に必要な容量を削減するため、後述する様に離散的な複数の状態について記憶することができる。
図3は、レンズ装置150のレンズ操作部161がフォーカスリミットスイッチを有する場合の、フォーカスリミットスイッチの状態に応じた、フォーカスレンズの位置と補正倍率との関係例を模式的に示す図である。ここでは、先に説明したように、フォーカスリミットスイッチがフルモード、マクロモード、通常モードのいずれかを設定可能であるものとする。
図3(a)は、フォーカスリミットスイッチの状態がフルモードである場合の補正倍率とフォーカスレンズ位置の関係例を模式的に示す図である。302は、至近端から0.3mの合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での補正倍率が基準倍率であることを示している。303は、無限遠の合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置で補正倍率が最大となり、基準倍率を100%としたときに150%であることを示している。フォーカスリミットスイッチの状態がフルモードの場合、至近端から無限遠までの合焦距離(フォーカスレンズの可動範囲全域)について像倍率補正が可能であるが、画像は最大で150%(1.5倍)拡大される。
図3(b)は、フォーカスリミットスイッチの状態がマクロモードである場合の補正倍率とフォーカスレンズ位置の関係例を模式的に示す図である。マクロモードでは、フォーカスレンズが0.3~0.5mの合焦距離の範囲に限定されて駆動される。305は、0.3mの合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での補正倍率が基準倍率であることを示している。306は、0.5mの合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置で補正倍率が最大となり、基準倍率を100%としたときに130%であることを示している。フォーカスリミットスイッチの状態がマクロモードの場合、最大倍率が130%となり、フルモードの場合よりも基準倍率に対する最大倍率を低減することができる。
図3(c)は、フォーカスリミットスイッチの状態が通常モードである場合の補正倍率とフォーカスレンズ位置の関係例を模式的に示す図である。通常モードでは、フォーカスレンズが0.5m~無限遠の合焦距離の範囲に限定されて駆動される。308は、0.5mの合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での補正倍率が基準倍率であることを示している。309は、無限遠の合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置で補正倍率が最大となり、基準倍率を100%としたときに115%であることを示している。フォーカスリミットスイッチの状態が通常モードの場合、最大倍率が115%となり、フルモードおよびマクロモードの場合よりも基準倍率に対する最大倍率を低減することができる。
このように、本実施形態では、フォーカスレンズの駆動範囲に応じて基準倍率となる補正倍率を変更することにより、フォーカスレンズの駆動範囲における画像の最大倍率を抑制することができる。画像は拡大することで画質が低下するため、最大倍率は低い方がよい。従来は、フォーカスレンズの駆動範囲が限定される場合であってもフルモードと同様にして倍率を決定していたため、倍率が不必要に大きくなり、画質の低下を招いていた。また、基準倍率が適用される画像に対する不必要なトリミング処理が発生する。
例えば、通常モードが設定されている場合でも従来はフルモードに基づく倍率が適用されるため、フォーカスレンズの駆動範囲の至近端である0.5mの合焦距離で撮影された画像に対して130%(1.3倍)の拡大処理が適用される。また、合焦距離が無限遠で撮影された画像の画角を合焦距離が0.5mのときの画角と合わせるため、さらに115%(1.15倍)の拡大処理が適用される。すなわち、合焦距離が無限遠で撮影された画像には、総倍率1.5倍(1.3倍×1.15倍)の拡大処理が適用される。
これに対し、本実施形態では、フォーカスレンズの駆動範囲の至近端である0.5mの合焦距離で撮影された画像に対する補正倍率を基準倍率とする。そのため、0.5mの合焦距離で撮影された画像には拡大処理が適用されない(100%(1倍)の拡大処理が適用されてもよい)。従って、合焦距離が無限遠で撮影された画像に対して画角変動を補正するために適用される拡大処理の総倍率は1.15倍であり、拡大による画質低下を抑制することができる。
本実施形態は、ブリージングによって、合焦距離が長くなるほど画角が広くなるレンズ装置を想定している。そのため、フォーカスレンズの駆動範囲のうち、画角が最小となる最短の合焦距離に対応するフォーカスレンズ位置における補正倍率が基準倍率となるようにする。本実施形態によれば、ブリージングによる画角変化を抑制しつつ、従来よりも画角の補正による画質の低下を抑制することができる。
図4を用いて、フォーカスリミットスイッチに応じた基準倍率と最大倍率とから補正倍率を取得する方法を説明する。フォーカスリミットスイッチは図3と同様のフルモード、マクロモード、通常モードのいずれかを設定可能であるものとする。
図4は、基準倍率、最大倍率を、フォーカスリミットスイッチの状態に応じて以下の様に設定する場合の例に対応する。
フルモード :基準倍率は補正倍率100%、最大倍率は150%
マクロモード:基準倍率は補正倍率100%、最大倍率は130%
通常モード :基準倍率は補正倍率130%、最大倍率は150%
図4はフォーカスレンズの位置と補正倍率との関係の例を示す。実線201で示す関係は、図2に示したものと同じである。
402は、0.3mの合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での補正倍率を示す。
403は、0.5mの合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での補正倍率を示す。
404は、無限遠の合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での補正倍率を示す。
フォーカスレンズの駆動範囲を考慮しない場合、図2に示した通り、402は100%、403は130%、404は150%である。
フルモードではフォーカスレンズが可動範囲の全域で駆動される。そのため、図2と同様に、0.3mの合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での補正倍率100%を基準倍率として、無限遠の合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での最大倍率150%までの拡大処理が適用される。これは、図3(a)に示したものと同等の像倍率補正処理に相当する。
マクロモードではフォーカスレンズが0.3~0.5mの合焦範囲に対応する範囲で駆動される。この場合、0.3mの合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での補正倍率100%を基準倍率として、0.5mの合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での最大倍率130%までの拡大処理を適用する。これは、図3(b)に示したものと同等の像倍率補正処理に相当する。
通常モードではフォーカスレンズが0.5~無限遠の合焦範囲に対応する範囲で駆動される。この場合、0.5mの合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での補正倍率130%を基準倍率として、無限遠の合焦距離に相当するフォーカスレンズ位置での最大倍率150%までの補正を行う。フルモードでの補正倍率130%を基準倍率100%に変更することで、最大拡大率は115%となる。これは、図3(c)に示したものと同等の像倍率補正処理に相当する。
システム制御部130は、像倍率補正部142に設定する画角補正値を以下のようにして決定することができる。
フォーカスレンズ位置(合焦距離)に対応した補正倍率を画角補正値とし、以下のように画角補正値を決定する。
画角補正値が基準倍率未満の場合:画角補正値=100%とする。
画角補正値が基準倍率以上、最大倍率未満の場合:画角補正値=画角補正値/基準倍率×100%とする。
画角補正値が最大倍率より大きい場合:画角補正値=最大倍率/基準倍率×100%とする。
例えば、通常モードに対する画角補正値は、基準倍率(合焦距離0.5m)が130%、最大倍率(合焦距離無限遠)が150%である。合焦距離0.5mに対応する403の補正倍率(130%)は、基準倍率(130%)以上であることから、画角補正値は130/130×100%から130%となる。また、合焦距離無限遠に対応する404の補正倍率(150%)は、最大倍率に等しいため、画像補正値は150/130×100%から115%となる。これは、図3(c)に示した関係に等しい。
なお、撮像装置100の設定によってフォーカス範囲がフルモード、マクロモード、通常モードに設定される場合も、フォーカスリミットスイッチでモードが設定されている場合と同様にシステム制御部130は画角補正値を決定できる。
レンズ装置150がフォーカスリミットスイッチを持たない場合、システム制御部130はレンズ装置150に記憶された像倍率補正に関する情報を取得する。また、システム制御部130は、フォーカスレンズ位置(合焦距離)、基準倍率、最大倍率を取得する。そして、システム制御部130は、以下のように画角補正値を決定することができる。
画角補正値が基準倍率より小さい場合:画角補正値=100%とする。
画角補正値が基準倍率以上、最大倍率未満の場合:画角補正値=画角補正値/基準倍率×100%とする。
画角補正値が最大倍率以上の場合:画角補正値=最大倍率/基準倍率×100%とする。
このように、レンズ装置150がフォーカスリミットスイッチを持つ場合も持たない場合も同様の処理によってシステム制御部130は画角補正値を決定することができる。
なお、基準倍率と最大倍率は、レンズ装置150に記憶された情報をカメラ操作部117からのユーザー指示に応じて変更できるようにしてもよい。
なお、先に示した例では、フォーカスレンズの駆動範囲が至近側において制限されている場合に、制限された駆動範囲の至近端に相当する補正倍率が100%(1倍)となるように基準倍率を変更する構成について説明した。しかし、フォーカスレンズの駆動範囲が至近側において制限されている場合に、駆動範囲の至近端に相当する補正倍率をフルモードのときよりも小さく(ただし100%以上)すれば、最大倍率を抑制するという本発明の効果は得られる。
次に、図5に示すフローチャートを用いて、上述した像倍率補正処理の手順に関して説明する。
S501でシステム制御部130は、装着されているレンズ装置150に関する像倍率補正に関する情報を取得し、例えばレンズ装置150の機種名と関連づけて、メモリ107の不揮発性領域に記憶する。S501は、撮像装置100の起動時、レンズ装置150の装着検出時、所定のユーザ指示の検出時などに実行することができる。なお、メモリ107に既にレンズ装置150の像倍率補正に関する情報が記憶されている場合、S501は実行しなくてもよい。
図7は、メモリ107に記憶する像倍率補正に関する情報のデータ(像倍率補正用データ)のデータ構成例を示す図である。像倍率補正用データは、基本情報領域701、ヘッダ領域702、補正値格納領域703を有する。本実施形態では、像倍率補正に関する情報として、レンズ装置150が焦点距離の可変なズームレンズの場合、ワイド端とテレ端との焦点距離範囲を複数に分割する。そして、分割点の焦点距離とフォーカスリミットスイッチの状態との組み合わせについて基準倍率、最大倍率を記憶する。また、合焦可能な距離範囲を複数に分割し、分割点に対応する合焦距離と焦点距離との組み合わせごとに補正倍率を記憶する。
基本情報領域701は、レンズ装置が像倍率補正に対応しているか否かを示す情報と、補正情報の数を示す情報とが格納される。システム制御部130は、基本情報領域701を参照することにより、装着されているレンズ装置150が像倍率補正に対応しているか否かを判定することができる。システム制御部130は、装着されているレンズ装置150が像倍率補正に対応していないと判定されれば、像倍率補正を実施せずに撮影を実行してもよい。
ヘッダ領域702は、レンズ装置150の焦点距離範囲の分割数(ズームレンズの場合は複数)nNum、合焦可能な距離範囲の分割数fNum、フォーカスリミットスイッチの状態数swNumと、個々の情報の分割点の情報などが格納される。swNumは1以上の自然数であり、swNumが1の場合はフォーカスリミットスイッチを持たないレンズ装置であることを示す。
焦点距離n[0]~n[nNum-1]には焦点距離の離散的な値が格納される。
合焦距離f[0][0]~f[nNum-1][fNum-1]には、離散的な焦点距離ごとに離散的な合焦距離の値が格納される。
基準倍率b[0][0]~b[nNum-1][swNum-1]には、フォーカスリミットスイッチの状態と離散的な焦点距離との組み合わせごとに、基準倍率となる補正倍率が格納される。
最大倍率m[0][0]~m[nNum-1][swNum-1]には、フォーカスリミットスイッチの状態と離散的な焦点距離との組み合わせごとに、最大倍率となる補正倍率が格納される。
補正値格納領域703には、離散的な焦点距離と離散的な合焦距離との組み合わせごとに補正倍率が格納される。この補正倍率は、フルモードにおける補正倍率に相当する。
システム制御部130は、撮影時のフォーカスリミットスイッチの状態とレンズ装置150の焦点距離とに基づいて、基準倍率および最大倍率をヘッダ領域702から取得することができる。
また、システム制御部130は、撮影時のレンズ装置150の焦点距離、合焦距離(フォーカスレンズ位置)に基づいて、対応する補正倍率を補正値格納領域703から取得することができる。
記憶されていない値の組み合わせに対応する情報についてシステム制御部130は、記憶されている近い値の組み合わせを線形補間するなどして取得することができる。
ヘッダ領域702に格納されている焦点距離範囲の分割数(情報数)、合焦可能な距離範囲の分割数、フォーカスリミットスイッチの状態数により、格納されている情報の総数を知ることができる。また、ヘッダ領域702および補正値格納領域703に格納されるデータが固定長であれば、必要な情報が格納されているアドレスを容易に知ることができる。
なお、焦点距離nの代わりに収差可変情報分割数sNum、収差可変情報s、対応する像倍率倍率を用いてもよい。収差可変情報を記憶しているレンズ装置150を装着した場合は、撮像装置100は収差可変量に応じた像倍率補正処理を行う
メモリ107に像倍率補正に必要な情報が用意できると、システム制御部130は、撮影スタンバイ状態における処理を実行しながら、SW2のオンまたは動画撮影開始ボタンの操作が検出されるのを待機する。撮影スタンバイ状態における処理は例えばライブビュー表示処理や、シャッターボタン115、116以外に対するユーザ操作に応じた処理である。
S502でシステム制御部130は、SW2のオンまたは動画撮影ボタンの操作を検知すると撮影動作を開始する。
S503でシステム制御部130は、自動露出制御(AE)および自動焦点検出(AF)処理などを行う。静止画撮影時と動画撮影時とでは処理の詳細を異ならせてもよい。
S504でシステム制御部130は、撮像素子102などの動作を制御して、静止画もしくは動画の1フレーム分の撮影動作を実行する。また、画像生成部103が撮像素子102から読み出されたアナログ画像信号からデジタル画像信号を生成する。
S505でシステム制御部130は、S504における撮影時のレンズ装置150の状態に関する情報(撮影情報)をレンズ制御部160から取得する。撮影情報は、焦点距離、合焦距離(フォーカスレンズ位置)を含み、レンズ装置150の機種によってはさらに収差可変量などが含まれてもよい。システム制御部130は、取得した撮影情報をメモリ107に格納する。
S506でシステム制御部130は、レンズ装置150のフォーカスリミットスイッチの状態をレンズ制御部160から取得し、メモリ107に格納する。なお、フォーカスリミットスイッチの状態も、S505で撮影情報として取得してもよい。
S507でシステム制御部130は、S501で取得した像倍率補正に関する情報、S505で取得した撮影情報、およびS506で取得したフォーカスリミットスイッチの状態から画角補正値を決定し、像倍率補正部142に設定する。
S508でシステム制御部130は、画像処理部140を制御し、S504で取得した1フレームの画像に対し、像倍率補正処理を含む画像処理を適用する。画像処理部140は記録用の静止画データファイルまたは動画データファイルと、表示用の画像データを生成する。表示用の画像データはメモリ107に格納され、記録用の画像データファイルは記録部108に記録される。
S509でシステム制御部130は、撮影終了の条件を満たしているか否かを判定する。例えば静止画撮影でSW2がオンのままである場合と、動画撮影中に動画撮影ボタンの操作が検出されない場合、システム制御部130は撮影終了の条件を満たしていないと判定し、次フレームの撮影を行うためにS503を実行する。一方、例えば静止画撮影でSW1、SW2がオフである場合と、動画撮影中に動画撮影ボタンの操作が検出された場合、システム制御部130は撮影終了の条件を満たしていると判定し、図5に示す処理を終了する。
次に、図6に示すフローチャートを用いて、レンズ装置150が撮像装置100との間で行う通信動作について説明する。レンズ装置150と撮像装置100との間の通信は、レンズ装置150および撮像装置100のいずれが開始する。
S601でレンズ制御部160は、システム制御部130に基本情報を送信する。基本情報はレンズ装置150が記憶している、機種情報、像倍率補正情報の有無、フォーカスリミットスイッチの有無や状態数など、レンズ装置150の静的な情報であってよい。なお、システム制御部130からレンズ制御部160に対して撮像装置100の機種情報をレンズ制御部160に送信してもよい。S601は例えば撮像装置100の起動時や、レンズ装置150撮像装置100に装着された際に実行されうる。
S602でレンズ制御部160は、システム制御部130から像倍率補正に関する情報の要求を受信したか否かを判定し、受信したと判定されればS603を実行し、判定されなければS604を実行する。
S603でレンズ制御部160は、レンズ情報記憶部165に記憶されている像倍率補正に関する情報、すなわち図7に示した像倍率補正用データを、システム制御部130に送信する。そして、レンズ制御部160はS604を実行する。
S604でレンズ制御部160は、システム制御部130からフォーカスリミットスイッチの状態の要求を受信したか否かを判定し、受信したと判定されればS605を実行し、判定されなければS606を実行する。
S605でレンズ制御部160は、フォーカスリミットスイッチの状態を示す情報をシステム制御部130に送信する。そして、レンズ制御部160はS606を実行する。
S606でレンズ制御部160は、システム制御部130から撮影情報の要求を受信したか否かを判定し、受信したと判定されればS607を実行し、判定されなければS608を実行する。
S607でレンズ制御部160は、現在の焦点距離および合焦距離に関する情報を撮影情報としてシステム制御部130に送信する。そして、レンズ制御部160はS608を実行する。
S608でレンズ制御部160は、システム制御部130から通信停止指示を受信したか否かを判定し、受信したと判定されればシステム制御部130との通信を終了し、判定されなければS602を実行する。
なお、ここでは画角変動の補正を記録前に行う場合について説明した。しかし、画角変動の補正は記録後に行ってもよい。例えば、記録用画像データに図7に示した像倍率補正に関する情報もしくは像倍率補正に関する情報を特定可能な情報(例えばレンズ装置の機種名など)と、各フレームについての撮影情報(フォーカスリミットスイッチの状態を含む)を含めて記録する。記録済みの画像データを処理する装置は、像倍率補正に関する情報を画像データファイルもしくは外部機器などから取得し、撮影情報とともに用いて、記録済みの画像データに対して画角変動を補正することが可能である。
(変形例1)
静止画の連写中もしくは動画の撮影中にフォーカス範囲が変更された場合、変更前後のフォーカス範囲に応じて基準倍率を変更するか否かを判定してもよい。例えば、フルモードから通常モードに切り替えられた場合には、画角が途中から変化しないよう、通常モードに切り替えられた際に基準倍率を変更せず、フルモードでの補正を継続してもよい。
(変形例2)
本実施形態では無限遠側で画角が広くなるレンズ装置に対する画角変動の補正について説明した。しかし、至近端側で画角が広くなるレンズ装置についても同様に補正することが可能である。この場合、図2~図4に示した関係において、フォーカスレンズ位置の至近端と無限遠の位置が逆になり、倍率がトリミング率になる。フォーカス範囲の最大距離が無限遠よりも近い距離に制限される場合、制限されたフォーカス範囲の無限遠側の端部のフォーカスレンズ位置のトリミング率が100%(トリミングなし)となるように変更すればよい。これにより、不要なトリミングが生じることを抑制できる。
(変形例3)
なお、本実施形態ではレンズ装置150が像倍率補正用データを撮像装置100に送信する例を説明したが、撮像装置100が他の方法で像倍率補正用データを取得する構成にしても良い。
例えば、レンズ装置150と撮像装置100との間にアダプタ装置が接続されている場合に、撮像装置100はアダプタ装置から、レンズ装置150の像倍率補正用データを取得するようにしても良い。例えば、アダプタ装置がレンズ装置150とは異なる種類のレンズ装置の像倍率補正用データを有している場合には、レンズ装置150または撮像装置100から装着されているレンズ装置の種別を示す情報を受信する。そして、受信した情報に対応する種別のレンズ装置の像倍率補正用データを撮像装置100に送信するように構成してもよい。アダプタ装置は、一例として、マウント種別を変換するマウントコンバーターや、光学系を有するエクステンダー、スピードブースター等である。また、アダプタ装置およびレンズ装置150のように、撮像装置100に直接的に装着可能な装置をまとめてアクセサリ装置と呼ぶ。
(変形例4)
また、本実施形態では、像倍率補正用データにおいて条件(例えばレンズ装置150の撮影状態)ごとの複数の補正が格納され、撮像装置100が像倍率補正データに対して撮影時の条件と照らし合わせることで補正値を特定する例を説明した。ここで、レンズ装置150が像倍率補正用データに対して撮影時の条件と照らし合わせる処理を行い、特定された補正値を撮像装置100に送信する構成をとっても良い。
(変形例5)
また、本実施形態の一部また全部の構成をサーバー上で行う構成としても良い。例えば撮像装置100がレンズ装置150ではなくサーバー上のストレージに記憶されたレンズ装置150の像倍率補正用データをサーバーからダウンロードする構成であっても良い。また、撮像装置100がレンズ150の種別と撮影時の条件をサーバーに送信することで、撮影時の条件に対応する補正値をサーバーからダウンロードする構成であっても良い。また、撮影された静止画データまたは動画データとこのデータに対応する撮影時の条件をサーバー上にアップロードし、サーバー上の処理部で画像処理を行い、補正後の静止画または動画をサーバーから取得する構成であっても良い。
(変形例6)
また、本実施形態の像倍率補正を、PC等の画像処理装置で行う構成としても良い。この場合、画像処理装置はサーバー等から像倍率補正用データを取得し、撮像装置100から直接的または間接的に静止画データもしくは動画データを取得することで、像倍率補正を行う。
本実施形態では、レンズ装置の合焦範囲を設定する部材の状態に応じた像倍率補正に関する情報を取得し、レンズ装置を用いて撮影された画像の画角を、像倍率補正に関する情報と、画像の撮影時のレンズ装置の状態に関する情報とに基づいて補正するようにした。例えば、レンズ装置のフォーカスレンズの駆動範囲が制限されている場合、フォーカスレンズの移動に伴って生じる画角変化を補正するための画像拡大処理における基準倍率を、駆動範囲に応じて変更することができる。この場合、不必要に画像を拡大することなく画角変化を補正することができ、補正による画質低下を抑制することができる。
●(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は画像処理部140におけるホワイトバランス調整処理に関する。ブリージングを補正するためにトリミングを行う場合、トリミングによって除去される領域をホワイトバランス調整処理に反映すると、トリミング後の画像の色味が不自然に変化する恐れがある。
本実施形態は、このような課題に対し、像倍率補正処理を行う場合でも適切なホワイトバランス調整処理を実現する。
図8は、像倍率補正処理を行った場合のホワイトバランス制御処理に関するフローチャートである。
S901で画像処理部140は、処理対象のフレームについての撮影情報を取得する。なお、撮影情報はシステム制御部130が取得した際に画像処理部140に供給してもよい。
S902で画像処理部140は、撮影情報に含まれる、あるいは別途取得したフォーカスリミットスイッチの状態に基づいて、像倍率補正における最大倍率をメモリ107から取得する。例えば、第1実施形態で説明したレンズ装置においてフォーカスリミットスイッチの状態が通常モードであれば、最大倍率として115%が得られる。
S903で画像処理部140は、最大倍率を用いて、WB調整処理に用いる検出領域の縮小率Rを決定する。検出領域は、白と推定される画素に係るWB補正値を算出するための検出領域、特定被写体(例えば、自然の緑色)に係るWB補正値を算出するための検出領域、あるいはWB制御に関わる顔などの特徴領域などである。
画像処理部140は、S902で取得した最大倍率Emaxを用い、例えば以下の式(1)によって検出領域の縮小率Rを決定することができる。
R=1/Emax (1)
例えば、フォーカスリミットスイッチの状態が通常モードのときの最大倍率は115%であるから、検出領域の縮小率は87%と決定される。
S904で画像処理部140は、S903で決定した縮小率を用いて、WB調整処理に用いる検出領域を設定する。具体的には、画像処理部140は、S903で算出した縮小率になるよう、像倍率補正処理を行わない場合のWB制御に用いる検出領域を縮小する。
S905で画像処理部140は、S904で設定した検出領域を用い、像倍率補正処理を行わない場合と同様にWB補正値を算出する。なお、画像から白画素や特定色の画素の領域を検出領域して用いてWB補正値を算出する処理は公知であるため、詳細についての説明は省略する。
このように、本実施形態によれば、レンズ装置のブリージングによる画角変化の補正にトリミング処理を伴う場合、トリミング処理によって除去される領域をホワイトバランス調整処理に反映しないようにした。これにより、ユーザが視認する、補正後の画像領域に基づいてホワイトバランス調整処理が行われ、トリミング処理によって除去される領域の影響による色味の変化を抑制できる。
なお、ここではホワイトバランス調整処理について説明したが、ホワイトバランス補正値は画像に基づく評価値の一例である。画像に基づく他の評価値についても、トリミング処理によって除去される領域を用いないようにすることで、同様の効果が得られる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上述した実施形態の内容に制限されず、発明の精神および範囲から離脱することなく様々な変更及び変形が可能である。したがって、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100…撮像装置、102…撮像素子、130…システム制御部、140…画像処理部、142…像倍率補正部、150…レンズ装置、151…フォーカスレンズ、160…レンズ制御部、161…レンズ操作部、165…レンズ情報記憶部

Claims (34)

  1. レンズ装置から、前記レンズ装置の合焦範囲を設定する部材の状態に応じた像倍率補正に関する情報を取得する取得手段と、
    前記レンズ装置を用いて撮影された画像の画角を、前記像倍率補正に関する情報と、前記画像の撮影時の前記レンズ装置の状態に関する情報とに基づいて補正する補正手段と、
    を有し、
    前記撮影時の前記レンズ装置の状態に関する情報には前記部材の状態が含まれることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記像倍率補正に関する情報が、前記部材の状態ごとの基準倍率および最大倍率を含み、
    前記補正手段は、前記撮影時における前記部材の状態に応じた前記基準倍率および前記最大倍率とに基づいて前記画像の画角を補正することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮影時の前記レンズ装置の状態に関する情報には合焦距離が含まれ、
    前記補正手段は、前記部材の状態と前記合焦距離とに応じた、前記基準倍率から前記最大倍率までの倍率を用いて前記画像の画角を補正することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記レンズ装置の焦点距離が可変であり、前記像倍率補正に関する情報が、前記部材の状態と焦点距離との組み合わせに応じた情報であり、
    前記撮影時の前記レンズ装置の状態に関する情報には焦点距離が含まれ、
    前記補正手段は、前記撮影時における前記部材の状態と前記焦点距離との組み合わせに応じた前記基準倍率および前記最大倍率とに基づいて前記画像の画角を補正することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記補正手段は、前記レンズ装置の焦点距離と合焦距離との組み合わせに応じた補正倍率のうち、前記撮影時における前記部材の状態と前記焦点距離との組み合わせに応じた前記基準倍率に対応する補正倍率を1倍とした倍率で前記画像を拡大することにより前記画角を補正することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記取得手段は、さらに前記補正倍率を前記レンズ装置から取得することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 取得手段が、レンズ装置から、前記レンズ装置の合焦範囲を設定する部材の状態に応じた像倍率補正に関する情報を取得する取得工程と、
    補正手段が、前記レンズ装置を用いて撮影された画像の画角を、前記像倍率補正に関する情報と、前記画像の撮影時の前記レンズ装置の状態に関する情報とに基づいて補正する補正工程と、
    を有し、
    前記撮影時の前記レンズ装置の状態に関する情報には前記部材の状態が含まれることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. 撮像装置に着脱可能なレンズ装置であって、
    前記レンズ装置の合焦範囲を設定する部材の状態に応じた像倍率補正に関する情報を記憶する記憶手段と、
    装着された撮像装置に、前記像倍率補正に関する情報を送信する送信手段と、を有することを特徴とするレンズ装置。
  9. 前記像倍率補正に関する情報が、前記部材の状態ごとの基準倍率および最大倍率を含むことを特徴とする請求項8に記載のレンズ装置。
  10. 前記送信手段は、前記撮像装置からの要求に応じて、前記レンズ装置の状態に関する情報をさらに前記撮像装置に送信し、
    前記レンズ装置の状態に関する情報が、合焦距離と前記部材の状態とを含む、ことを特徴とする請求項8または9に記載のレンズ装置。
  11. 前記レンズ装置の焦点距離が可変であり、前記像倍率補正に関する情報が、前記部材の状態と焦点距離との組み合わせに応じた情報であることを特徴とする請求項8または9に記載のレンズ装置。
  12. 前記レンズ装置の焦点距離が可変であり、前記レンズ装置の状態に関する情報が、さらに焦点距離を含む、ことを特徴とする請求項10に記載のレンズ装置。
  13. 撮影された画像の画角を補正するために撮像装置で用いられる像倍率補正用データであって、
    前記画像の撮影に用いられたレンズ装置が有する、前記レンズ装置の合焦範囲を設定する部材の状態ごとの基準倍率および最大倍率を含む、像倍率補正に関するデータを有する、像倍率補正用データ。
  14. さらに、前記レンズ装置の焦点距離と合焦距離との組み合わせに応じた補正倍率に関するデータを有することを特徴とする請求項13に記載の像倍率補正用データ。
  15. さらに、前記組み合わせに係る前記焦点距離と前記合焦距離とに関するデータを有することを特徴とする請求項14に記載の像倍率補正用データ。
  16. 撮影された画像を取得する取得手段と、
    撮影時のフォーカスレンズの位置に応じて前記画像に生じる画角変化を補正する補正手段と、を有し、
    前記補正は、基準画角よりも広い画角の画像を所定の倍率で拡大することを含み、
    前記補正手段は、前記フォーカスレンズの駆動範囲が制限された状態で前記画像が撮影されている場合には、前記フォーカスレンズの駆動範囲が制限されていない状態よりも、前記所定の倍率を小さくする、ことを特徴とする画像処理装置。
  17. 前記補正手段は、前記フォーカスレンズの駆動範囲が制限された状態で前記画像が撮影されている場合には、前記基準画角の画像が拡大されないようにすることを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 前記補正手段は、前記画像の撮影時における、前記画像の撮影に用いられたレンズ装置が有する前記フォーカスレンズの駆動範囲を指定する操作部の状態に基づいて、前記フォーカスレンズの駆動範囲が制限された状態で前記画像が撮影されているか否かを判定することを特徴とする、請求項16または17に記載の画像処理装置。
  19. 前記補正手段は、前記画像の撮影時における、前記画像の撮影に用いられた撮像装置の前記フォーカスレンズの駆動範囲を指定する設定に基づいて、前記フォーカスレンズの駆動範囲が制限された状態で前記画像が撮影されているか否かを判定することを特徴とする、請求項16または17に記載の画像処理装置。
  20. 前記補正手段は、前記フォーカスレンズの駆動範囲の至近端が制限されている場合、前記至近端に対応するフォーカスレンズの位置で得られる画像の画角を前記基準画角とすることを特徴とする請求項16から19のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  21. 撮像素子と、
    前記撮像素子によって撮影された画像を処理する請求項16から20のいずれか1項に記載の画像処理装置と、を有する撮像装置。
  22. 装着されたレンズ装置から、焦点距離、フォーカスレンズの駆動範囲を指定する操作部の状態、合焦距離に応じた、前記補正に関する情報を取得する通信手段をさらに有することを特徴とする請求項21に記載の撮像装置。
  23. 前記補正に関する情報が、焦点距離範囲の分割数、合焦可能な距離範囲の分割数、およびフォーカスレンズの駆動範囲を指定する操作部の状態数を含むことを特徴とする請求項22に記載の撮像装置。
  24. 前記通信手段は、前記レンズ装置から、前記画像の撮影時における前記レンズ装置の情報を取得することを特徴とする請求項22または23に記載の撮像装置。
  25. 前記画像の撮影時における前記レンズ装置の情報が、焦点距離、合焦距離、およびフォーカスレンズの駆動範囲を指定する操作部の状態であることを特徴とする請求項24に記載の撮像装置。
  26. 前記画像を、前記補正に関する情報および前記画像の撮影時における前記レンズ装置の情報と関連づけて記録することを特徴とする請求項24または25に記載の撮像装置。
  27. 撮像装置に装着可能なアクセサリ装置であって、
    前記撮像装置と通信する通信手段を有し、
    前記通信手段は、前記撮像装置に装着されたレンズ装置に関する情報を送信し、
    前記レンズ装置に関する情報は、焦点距離、フォーカスレンズの駆動範囲を指定する操作部の状態、合焦距離に応じた、補正に関する情報を送信することを特徴とするアクセサリ装置。
  28. 前記補正に関する情報が、焦点距離範囲の分割数、合焦可能な距離範囲の分割数、およびフォーカスレンズの駆動範囲を指定する操作部の状態数を含むことを特徴とする請求項27に記載のアクセサリ装置。
  29. 前記アクセサリ装置は、前記レンズ装置であることを特徴とする請求項27または28に記載のアクセサリ装置。
  30. 前記アクセサリ装置は、前記レンズ装置と前記撮像装置との間に装着されるアダプタ装置であることを特徴とする請求項27または28に記載のアクセサリ装置。
  31. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    撮影された画像を取得することと、
    撮影時のフォーカスレンズの位置に応じて前記画像に生じる画角変化を補正することと、を有し、
    前記補正は、基準画角よりも広い画角の画像を所定の倍率で拡大することを含み、
    前記補正することは、前記フォーカスレンズの駆動範囲が制限された状態で前記画像が撮影されている場合には、前記フォーカスレンズの駆動範囲が制限されていない状態よりも、前記所定の倍率を小さくすることを含む、ことを特徴とする画像処理方法。
  32. 撮影された画像を取得する取得手段と、
    撮影時のフォーカスレンズの位置に応じて前記画像に生じる画角変化を補正する補正手段と、
    前記画像から評価値を取得する取得手段と、を有し、
    前記補正は、基準画角よりも広い画角の画像をトリミングすることを含み、
    前記取得手段は、前記画像に前記補正が行われる場合は、前記トリミングによって除去される領域を用いずに前記評価値を取得する、ことを特徴とする画像処理装置。
  33. 前記評価値がホワイトバランス補正値であることを特徴とする請求項32に記載の画像処理装置。
  34. コンピュータを、請求項16から20、32および33のいずれか1項に記載の画像処理装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
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