JP6221512B2 - 段付き鋼管の凹部成形用ロールスタンド、これを搭載したロール絞り圧延機、および段付き鋼管の製造方法 - Google Patents
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Description
・ロール絞り圧延機を用いて段付き鋼管を製造する際、ロール絞り圧延機の方式に制約されることなく、製造開始時の鋼管詰まりを防止すること。
当該凹部成形用ロールスタンドは、
外周の孔型溝に周方向に等間隔で凸部が形成された一対の凹部成形用ロールと、
パスラインを間に挟んで互いに平行に配置され、個々に回転可能に支持された基軸部、およびこの基軸部に対して偏芯し、前記凹部成形用ロールを回転自在に支持する偏芯軸部を有するロール支軸と、
前記凹部成形用ロールの回転を互いに同期させる第1の歯車伝達機構と、
前記ロール支軸の前記基軸部のうちのいずれか一方の基軸部に正逆回転の動力を与える動力伝達機構と、
この動力伝達機構から前記一方の基軸部に動力が与えられたときに、前記一方の基軸部の回転に連動して他方の基軸部を回転させ、前記基軸部の回転に伴って前記ロール支軸を前記基軸部を中心に回転させて前記凹部成形用ロールを互いに接近させた状態と離間させた状態とに切り替える第2の歯車伝達機構と、を備えること、
を特徴とする段付き鋼管の凹部成形用ロールスタンドである。
当該ロール絞り圧延機は、
最終段のロールスタンドよりも前段で、且つ鋼管の外径減少率が3%以下に達する段のロールスタンドよりも後段に、上記(I)の凹部成形用ロールスタンドが搭載されたこと、
を特徴とする段付き鋼管製造用のロール絞り圧延機である。
当該段付き鋼管の製造方法は、
前記ロール絞り圧延機における最終段のロールスタンドよりも前段で、且つ鋼管の外径減少率が3%以下に達する段のロールスタンドよりも後段に、上記(I)の凹部成形用ロールスタンドを搭載する第1工程と、
絞り圧延の開始に際し、前記凹部成形用ロールスタンドにおいて、前記動力伝達機構から前記一方の基軸部に動力を与え、前記第2の歯車伝達機構により、前記凹部成形用ロールを互いに離間させた状態にする第2工程と、
絞り圧延の初期に、前記凹部成形用ロールを離間させた状態で、前記凹部成形用ロールスタンド以外のロールスタンドにおいて、鋼管を長手方向に引張りながら鋼管の外径を次第に減少させる第3工程と、
絞り圧延が定常状態に移行した後、前記凹部成形用ロールスタンドにおいて、前記動力伝達機構から前記一方の基軸部に動力を与え、前記第2の歯車伝達機構により、前記凹部成形用ロールを互いに接近させた状態に切り替える第4工程と、
前記凹部成形用ロールを接近させた状態で、前記凹部成形用ロールスタンド以外のロールスタンドにおいて、鋼管を長手方向に引張りながら鋼管の外径を次第に減少させつつ、前記凹部成形用ロールスタンドにおいて、鋼管の外周面と前記凹部成形用ロールの前記孔型溝との接触に伴い、前記第1の歯車伝達機構により、前記凹部成形用ロールが同期して回転することにより鋼管の外周面に前記凹部を形成する第5工程と、の一連の工程を含むこと、
を特徴とする段付き鋼管の製造方法である。
・ロール絞り圧延機を用いて段付き鋼管を製造する際、ロール絞り圧延機の方式に制約されることなく、特に3ロール方式の絞り圧延機を用いる場合であっても、製造開始時の鋼管詰まりを防止できること。
図2および図3は、本発明の凹部成形用ロールスタンドの構成例を示す模式図である。そのうちの図2は凹部成形用ロールが互いに接近した状態を示し、図3は凹部成形用ロールが互いに離間した状態を示す。また、図2および図3のいずれでも、(a)はパスラインに沿った方向の正面図を、(b)は上方から見たときの第1の歯車伝達機構の配置態様を、(c)は同じく上方から見たときの第2の歯車伝達機構の配置態様をそれぞれ示す。
図4は、本発明の段付き鋼管製造用ロール絞り圧延機の構成例を示す模式図である。図4に示すロール絞り圧延機20は、3ロール方式であり、パスラインLに沿って複数段にわたりロールスタンド21が搭載されている。各スタンド21には、外周に孔型溝が形成されたロール23が、3つを一組にして、パスラインLの周りに等間隔で組み込まれている。絞り圧延では、各スタンド21の3つのロール23は、互いに同期して回転駆動する。これにより、鋼管Wは、各スタンド21のロール23によって長手方向に引張られつつ搬送されながら、その外径が次第に減少する。
段付き鋼管の製造は、上記のロール絞り圧延機20を用いて行われる。すなわち、先ず、上述のとおりに凹部成形用スタンド1をロール絞り圧延機20に搭載する。次いで、絞り圧延の開始に際し、前記図3に示すように、凹部成形用スタンド1において、手動により上記のウォームギアを一方向に回転させ、これに伴って一方の基軸部4Aaに一方向の回転動力を与え、第2の歯車伝達機構(ロール支軸4A、4Bの基軸部4Aa、4Baと一体の歯車7A、7B)により、凹部成形用ロール3A、3Bを互いに離間させた状態にする。この状態で絞り圧延を開始する。
3A、3B:凹部成形用ロール、 3Aa、3Ba:孔型溝、
3Ab、3Bb:凸部、 4A、4B:ロール支軸、
4Aa、4Ba:基軸部、 4Ab、4Bb:偏芯軸部、
5A、5B:歯車、 6A、6B:中間歯車、 7A、7B:歯車、
10:段付き鋼管、 11:凹部、
20:ロール絞り圧延機、 23:ロール、 21:ロールスタンド、
L:パスライン
Claims (7)
- ロール絞り圧延機を用い、鋼管の外周面に周方向に沿う凹部が長手方向に一定の間隔で形成された段付き鋼管を製造する際に、前記ロール絞り圧延機に搭載される凹部成形用ロールスタンドであって、
当該凹部成形用ロールスタンドは、
外周の孔型溝に周方向に等間隔で凸部が形成された一対の凹部成形用ロールと、
パスラインを間に挟んで互いに平行に配置され、個々に回転可能に支持された基軸部、およびこの基軸部に対して偏芯し、前記凹部成形用ロールを回転自在に支持する偏芯軸部を有するロール支軸と、
前記凹部成形用ロールの回転を互いに同期させる第1の歯車伝達機構と、
前記ロール支軸の前記基軸部のうちのいずれか一方の基軸部に正逆回転の動力を与える動力伝達機構と、
この動力伝達機構から前記一方の基軸部に動力が与えられたときに、前記一方の基軸部の回転に連動して他方の基軸部を回転させ、前記基軸部の回転に伴って前記ロール支軸を前記基軸部を中心に回転させて前記凹部成形用ロールを互いに接近させた状態と離間させた状態とに切り替える第2の歯車伝達機構と、を備えること、
を特徴とする段付き鋼管の凹部成形用ロールスタンド。 - 前記第1の歯車伝達機構として、前記凹部成形用ロールの各々に固定された歯車と、これらの歯車に噛み合う中間歯車と、を備えること、
を特徴とする請求項1に記載の段付き鋼管の凹部成形用ロールスタンド。 - 前記第1の歯車伝達機構として、前記凹部成形用ロールの各々に固定されて互いに噛み合う歯車を備えること、
を特徴とする請求項1に記載の段付き鋼管の凹部成形用ロールスタンド。 - 前記第2の歯車伝達機構として、前記ロール支軸の前記基軸部の各々に固定されて互いに噛み合う歯車を備えること、
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の段付き鋼管の凹部成形用ロールスタンド。 - 前記第2の歯車伝達機構の前記歯車の輪郭形状が扇形状であること、
を特徴とする請求項4に記載の段付き鋼管の凹部成形用ロールスタンド。 - 鋼管の外周面に周方向に沿う凹部が長手方向に一定の間隔で形成された段付き鋼管を製造する際に用いられ、パスラインに沿って複数段にわたりロールスタンドが搭載されたロール絞り圧延機であって、
当該ロール絞り圧延機は、
最終段のロールスタンドよりも前段で、且つ鋼管の外径減少率が3%以下に達する段のロールスタンドよりも後段に、請求項1から5のいずれかに記載の凹部成形用ロールスタンドが搭載されたこと、
を特徴とする段付き鋼管製造用のロール絞り圧延機。 - パスラインに沿って複数段にわたりロールスタンドが搭載されたロール絞り圧延機を用い、鋼管の外周面に周方向に沿う凹部が長手方向に一定の間隔で形成された段付き鋼管を製造する方法であって、
当該段付き鋼管の製造方法は、
前記ロール絞り圧延機における最終段のロールスタンドよりも前段で、且つ鋼管の外径減少率が3%以下に達する段のロールスタンドよりも後段に、請求項1から5のいずれかに記載の凹部成形用ロールスタンドを搭載する第1工程と、
絞り圧延の開始に際し、前記凹部成形用ロールスタンドにおいて、前記動力伝達機構から前記一方の基軸部に動力を与え、前記第2の歯車伝達機構により、前記凹部成形用ロールを互いに離間させた状態にする第2工程と、
絞り圧延の初期に、前記凹部成形用ロールを離間させた状態で、前記凹部成形用ロールスタンド以外のロールスタンドにおいて、鋼管を長手方向に引張りながら鋼管の外径を次第に減少させる第3工程と、
絞り圧延が定常状態に移行した後、前記凹部成形用ロールスタンドにおいて、前記動力伝達機構から前記一方の基軸部に動力を与え、前記第2の歯車伝達機構により、前記凹部成形用ロールを互いに接近させた状態に切り替える第4工程と、
前記凹部成形用ロールを接近させた状態で、前記凹部成形用ロールスタンド以外のロールスタンドにおいて、鋼管を長手方向に引張りながら鋼管の外径を次第に減少させつつ、前記凹部成形用ロールスタンドにおいて、鋼管の外周面と前記凹部成形用ロールの前記孔型溝との接触に伴い、前記第1の歯車伝達機構により、前記凹部成形用ロールが同期して回転することにより鋼管の外周面に前記凹部を形成する第5工程と、の一連の工程を含むこと、
を特徴とする段付き鋼管の製造方法。
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JP2013175439A JP6221512B2 (ja) | 2013-08-27 | 2013-08-27 | 段付き鋼管の凹部成形用ロールスタンド、これを搭載したロール絞り圧延機、および段付き鋼管の製造方法 |
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JP2013175439A JP6221512B2 (ja) | 2013-08-27 | 2013-08-27 | 段付き鋼管の凹部成形用ロールスタンド、これを搭載したロール絞り圧延機、および段付き鋼管の製造方法 |
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JP2015044206A JP2015044206A (ja) | 2015-03-12 |
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ID=52670211
Family Applications (1)
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JP2013175439A Active JP6221512B2 (ja) | 2013-08-27 | 2013-08-27 | 段付き鋼管の凹部成形用ロールスタンド、これを搭載したロール絞り圧延機、および段付き鋼管の製造方法 |
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