JP6221051B2 - 能動型消音装置 - Google Patents

能動型消音装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6221051B2
JP6221051B2 JP2013109507A JP2013109507A JP6221051B2 JP 6221051 B2 JP6221051 B2 JP 6221051B2 JP 2013109507 A JP2013109507 A JP 2013109507A JP 2013109507 A JP2013109507 A JP 2013109507A JP 6221051 B2 JP6221051 B2 JP 6221051B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microphone
space
innermost
airflow
active silencer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013109507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014228759A (ja
Inventor
真理子 倉井
真理子 倉井
長田 篤
篤 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2013109507A priority Critical patent/JP6221051B2/ja
Publication of JP2014228759A publication Critical patent/JP2014228759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6221051B2 publication Critical patent/JP6221051B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

本発明は、通風路に付設して送風に伴う送風ダクト内の騒音を消音するための能動型消音装置に関するものである。
従来、ダクト用能動型消音装置としては、図7の断面図に示すように、ダクト101の内部に上流側から適宜間隔をそれぞれ設けて順次付設された内部原音のリファレンスマイク102,消音用スピーカ103,エラーマイク104 と、それらとそれぞれ接続された演算制御器105とから構成されるものが知られている(例えば特許文献1参照)。そして、送風に伴いダクト101内に発生する騒音は気流音に比べて騒音源である送風機が発する騒音が支配的であり、この送風機から発生する騒音を消音対象音とするものである。
この種の装置において、ダクト101内を気流106とともに伝搬する発生音は、リファレンスマイク102で周波数等が検出され、演算制御器105で上記原音と逆位相の信号が作成され、それが消音用スピーカ103からダクト101内に放出され上記原音をキャンセル消音し、エラーマイク104がダクト内部音をモニターし、演算制御器105でエラーマイク104の出力が零になるように消音用スピーカ103を自動的に調整している。
このようにリファレンスマイク102とエラーマイク104双方の検出信号から消音信号を決定する制御方法を用いた能動型消音装置において消音効果を得るためには、リファレンスマイク102とエラーマイク104の間に高い相関性(以下コヒーレンス)を得る必要がある。しかしながら、気流が生じるダクト内では気流に起因する騒音をマイクが検出することによってコヒーレンスが低下し、十分な消音効果を得ることができない。また、エラーマイク104を有さず、リファレンスマイク102の検出信号からのみ消音信号を決定する制御方法を用いた能動消音装置においても、予めリファレンスマイク102と制御点の間の伝達関数を計測し初期の音響特性を用いて消音信号を決定するため、リファレンスマイク102が気流に起因する騒音をマイクが検出すると消音効果は低下する。特に風速の速い場合は、気流に起因する騒音は増大し、マイクに与える影響も大きくなる。
このため、気流がマイクに与える影響を低減する通風路用能動消音ユニットとして、マイクを取り付ける膨張室をダクトの一部に設けたものが知られている(例えば特許文献2参照)。
以下、その能動型消音装置について図8を参照しながら説明する。
図8に示すように、送風用のファン202を備えたダクト201の一部について気流方向に垂直な断面積を拡張して膨張室203を形成し、膨張室203内にマイク204を取り付けるようにしたものである。膨張室203を設けることにより、ダクト201内の気流はこの膨張室203に到達すると、その気流方向に垂直な断面積が大きくなるので、その風速が下がる。よって気流がマイク204に与える影響を低減でき、消音効果の低下を抑制することが期待できる。
実開平5−11198号公報 特開平7−162979号公報
しかしながら上記特許文献2に記載の能動型消音装置では、ダクトと膨張室の境界部のエッジ部分で気圧が変化することで剥離による気流の渦が発生し、その渦が膨張室へと侵入してマイクの振動板に衝突し、コヒーレンスが低下するという課題がある。特に、換気能力の高い送風ファンを使用する場合には、気流の風速が大きくなり、ダクト内で気流の乱れや渦が生じやすくなる。そのため、大風量の送風ファンを付設したダクトにおいて、上記特許文献2に記載の能動型消音装置では、気流の乱れや渦が拡張室内へ侵入してしまい、気流がマイクに与える影響を十分に低減することができず、十分な消音効果が得ることができない。
そこで本発明は、上記課題を解決するものであり、通風路内においても、気流がマイクに与える影響を低減することで、送風に伴う送風ダクト内の騒音に対して高い消音効果を得ることができる能動型消音装置を提供することを目的とする。
そして、本発明は上記目的を達成するために、一端が騒音源に接続された送風ダクトに付設され、前記送風ダクト内を伝播する騒音を検出するリファレンスマイクと、リファレンスマイクによって検出された騒音とは逆位相の音を前記送風ダクトに放出する二次音源スピーカとから構成された能動型消音装置であって、前記騒音源から前記リファレンスマイク、前記二次音源スピーカの順に配置されており、前記送風ダクト壁面を基準面として、前記送風ダクトに連通するように前記リファレンスマイクの設置部が最奥面となるよう壁面に埋め込まれ、前記基準面と前記最奥面の間に前記最奥面よりも面積の大きい第二基準面を形成し、前記基準面から前記第二基準面までの空間を第一窪み空間とし、前記第二基準面から前記最奥面までの空間を第二窪み空間とする二段窪み構造を設けたものであり、これによって所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、気流がマイクに与える影響を低減する構成として、騒音源から前記リファレンスマイク、二次音源スピーカの順に配置されており、送風ダクト壁面を基準面として、前記リファレンスマイクの設置部が最奥面となるよう壁面に埋め込まれ、最奥面の面積は前記リファレンスマイクの振動板の面積と同等程度であり、前記基準面と前記最奥面の間に前記最奥面よりも面積の大きい第二基準面を形成し、前記基準面から前記第二基準面までの空間を第一窪み空間とし、前記第二基準面から前記最奥面までの空間を第二窪み空間とする二段窪み構造を設けたものであり、一端が騒音源に接続された送風ダクト内に能動型消音装置を設置しても、気流がマイクに与える影響を低減しコヒーレンスの低下を抑え、高い消音効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の能動型消音装置を示す断面図 同能動型消音装置のマイク近傍の平面視図 同能動型消音装置のマイク近傍の断面図 本発明の実施の形態2の能動型消音装置を示す断面図 同能動型消音装置のマイク近傍の断面図 本発明の実施の形態3の能動型消音装置を示す断面図 従来の能動型消音装置を示す断面図 従来の能動型消音装置を示す断面図
本発明の請求項1記載の能動型消音装置は、一端が騒音源に接続された送風ダクトに付設され、送風ダクト内を伝播する騒音を検出するリファレンスマイクと、リファレンスマイクによって検出された騒音とは逆位相の音を送風ダクトに放出する二次音源スピーカとから構成された能動型消音装置であって、騒音源からリファレンスマイク、二次音源スピーカの順に配置されており、送風ダクト壁面を基準面として、リファレンスマイクの設置部が最奥面となるよう壁面に埋め込まれ、最奥面の面積はリファレンスマイクの振動板の面積と同等程度であり、基準面と最奥面の間に最奥面よりも面積の大きい第二基準面を形成し、基準面から第二基準面までの空間を第一窪み空間とし、第二基準面から最奥面までの空間を第二窪み空間とする二段窪み構造を設けたものである。
これにより、二段窪み構造部では気流方向に垂直な断面積が大きくなるので、ダクト内の気流の風速が下がる。そして、気流がマイクに与える影響を低減することができる。また、ダクト壁面近傍で剥離により発生する渦が第一窪み空間内に進入しても、最奥面の面積は第二基準面の面積より十分小さいことから渦が第二窪み空間内に進入しにくくなり、第二窪み空間の最奥面に設置されているリファレンスマイクに渦が到達することを抑制できる。これにより、気流がリファレンスマイクに与える影響を低減することができる。
また、請求項2記載の能動型消音装置は、送風ダクト内部音をモニターするエラーマイクを、騒音源からリファレンスマイク、二次音源スピーカ、エラーマイクの順に配置し、送風ダクト壁面を基準面として、エラーマイクの設置部が最奥面となるよう壁面に埋め込まれ、最奥面の面積はエラーマイクの振動板の面積と同等程度であり、基準面と最奥面の間に最奥面よりも面積の大きい第二基準面を形成し、基準面から第二基準面までの空間を第一窪み空間とし、第二基準面から最奥面までの空間を第二窪み空間とする二段窪み構造を設けたものである。
これにより、リファレンスマイクを設置した二段窪み構造による効果と同様の効果をエラーマイクにおいても得ることができ、気流がエラーマイクに与える影響を低減することができる。
また、請求項3記載の能動型消音装置は、リファレンスマイクを配置する二段窪み構造の基準面を、エラーマイクを配置する二段窪み構造の基準面と向かい合う送風ダクト壁面とするものである。
これにより、気流の上流側に配置されるリファレンスマイクもしくはエラーマイクの設置箇所を通過する際に二段窪み構造を構成するエッジ部により生じた気流の乱れや渦が気流の下流側に配置される他方のマイクに与える影響を低減することができる。
また、請求項4記載の能動型消音装置は、第二基準面の気流方向長さを、最奥面の気流方向長さの2倍以上とするものである。
これにより、気流方向に垂直な断面積が大きくなる部分を増やすことができ、二段窪み構造部の風速を低減させる効果を向上させることができる。更に、基準面と第一窪み空間の境界部とマイクの振動板との距離が十分に確保できるため、基準面と第一窪み空間の境界部のエッジ部分で発生し第一窪み空間内に進入した渦が第二窪み空間内に進入することを抑制する効果が期待でき、これにより気流がリファレンスマイクやエラーマイクに与える影響を低減することができる。
また、請求項5記載の能動型消音装置は、第二基準面に対し、最奥面を気流方向の上流側に配置するものである。
これにより、二段窪み構造部では気流の風速が下がり空気密度が低下するが、二段窪み構造部へ到達した主気流は下流へと流れつつ徐々に第一窪み空間内へ進入するため、第一窪み内の気流上流側は下流側と比べて空気密度が小さくなり、気流の渦が発生しにくいのでマイクが受ける気流の影響を低減できる。更に、第一窪み空間を構成する気流下流側の側壁面からの距離を確保することができるため、第一窪み空間を構成する気流下流側の側壁面に気流が衝突することで生じる渦が第二窪み空間内へと進入することも抑制することができる。したがって気流がリファレンスマイクやエラーマイクに与える影響を低減することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図1、図2、図3を参照しながら説明する。
図1の能動型消音装置7の断面図に示すように、本実施の形態の能動型消音装置7は、一端が騒音源となる送風ファン2に接続された送風ダクト1に付設された、送風ダクト1内を伝播する騒音を検出するリファレンスマイク4と、キャンセル音を送風ダクト1に放出する二次音源スピーカ5と、ダクト内部音をモニターするエラーマイク6とから構成されている。
そして、騒音源である送風ファン2からリファレンスマイク4、二次音源スピーカ5、エラーマイク6の順に配置されている。
送風ダクト1は、断面が矩形であって、送風ダクト1の1つの壁面を基準面8として、リファレンスマイク4とエラーマイク6の設置部は、前記壁面に連続する平面であって、送風方向の中心軸から最も離れて位置する最奥面9に埋め込まれている。
つまり、リファレンスマイク4とエラーマイク6の設置部が最奥面となるよう壁面に埋め込まれ、また、最奥面9の面積は、それぞれリファレンスマイク4とエラーマイク6の振動板の面積と同等程度にしている。
また、基準面8と最奥面9の間には、第二基準面10を形成し、基準面8から第二基準面10までの空間を第一窪み空間11とし、第二基準面10から最奥面9までの空間を第二窪み空間12とする二段窪み構造13を形成する。
つまり、リファレンスマイク4とエラーマイク6の設置部には、第一窪み空間11と第二窪み空間12によって構成する二段窪み構造13をそれぞれ設けたものである。
そして、本実施の形態の能動型消音装置7は、リファレンスマイク4が送風ダクト1内を伝播する音波を検出し、演算制御器(図示せず)で作成される上記音波と逆位相の信号が二次音源スピーカ5から送風ダクト1内に放出されて送風ダクト1内の騒音を消音し、エラーマイク6が送風ダクト1内部音をモニターし、演算制御器(図示せず)でエラーマイク6の出力が零になるように二次音源スピーカ5を自動的に調整するものである。
ここで、図2のマイク近傍の構成は、平面視図に示すように、最奥面9の面積はリファレンスマイク4とエラーマイク6の振動板の面積と同等程度とし、第二基準面10の気流方向の長さは最奥面9の長さの2倍以上とする。
上記構成により、吸込口14から吸い込まれた空気は送風ダクト1内を通過した後、吹出口15から排気される。このとき能動型消音装置7を備えているために、送風に伴う送風ダクト1内の騒音は低減されて吸込口14から放射されることとなる。
ここで、図3のリファレンスマイク4もしくはエラーマイク6((以下両方を総称する場合にマイク18とする)近傍の断面図を用いて、二段窪み構造13により消音効果を向上する作用・効果を説明する。
図3に示すように、二段窪み構造13部では気流方向に垂直な断面積が大きくなるので、ダクト内の気流の風速が下がる。風速が大きいほど気流がマイク18に与える影響は大きくなるため、風速が下がることで気流3がマイク18に与える影響を緩和することができる。ここで、第二基準面10の気流方向長さを、最奥面9の気流方向長さの2倍以上とすることで、気流方向に垂直な断面積が大きくなる部分を増やすことができ、二段窪み構造13部の風速を低減させる効果を更に向上させることができる。
壁面近傍では剥離により気流の渦16が生じ、第一窪み空間11内に進入する現象が発生する。そこで、本実施の形態のように最奥面の面積は第二基準面10の面積より十分小さくすると、渦が第二窪み空間12内に進入しにくくなり、第二窪み空間12の最奥面9に設置されているマイク18に渦が到達することを抑制できる。
そのためには、最奥面9の面積は、それぞれリファレンスマイク4とエラーマイク6の振動板の面積と同等程度にすることも重要である。
更に、第二基準面10の気流方向長さを、最奥面9の気流方向長さの2倍以上であることから、基準面8と第一窪み空間11の境界部とマイク18との距離が十分に確保できるため、境界部のエッジ部で発生し第一窪み空間内に進入した渦が第二窪み空間内に進入することを抑制する効果が期待でき、これにより気流がリファレンスマイクやエラーマイクに与える影響を低減することができる。
以上のように、気流がリファレンスマイク4とエラーマイク6に与える影響を低減することで、コヒーレンスの低下による消音効果の低下を抑制することができる。
なお、第一窪み空間11は、気流方向の長さと垂直な幅を有する矩形面であり、その幅は少なくともリファレンスマイク4およびエラーマイク6を設置した最奥面9の幅以上であれば良い。また、二段窪み構造13部では、風路を拡大することによって気流方向に垂直な断面積を大きくし、風速をより低下させるものである。そこで、コヒーレンスの低下による消音効果の低下をより大きく抑制するためには、第一窪み空間11の幅は、制御回路や配線の取り回しの妨げにならない程度に大きく取ることが望ましい。
また、本実施の形態1では、基準面8と第二基準面10とは垂直な壁面で接続されているが、基準面8と第一窪み空間11の境界部のエッジ部で生じる剥離を抑制するために、気流方向に沿って、第二基準面10は、最奥面9よりも下流の部分から基準面8までの部分をなだらかに接続してもよい。これにより、第一窪み空間11へ侵入した気流が第一窪み空間11を構成する側壁面へ衝突して、第一窪み空間11内に気流の渦や乱れが生じることを防ぐ効果が期待できる。
なお、予め初期のリファレンスマイク4とエラーマイク6間の伝達関数を計測しておき、その伝達関数を固定して消音信号を計算する制御方法を用いて消音制御を行うこともできる。この場合は、エラーマイク6をなくしても良い。すなわち、騒音源である送風ファン2からリファレンスマイク4、二次音源スピーカ5の順に配置することでも気流の影響を低減して消音の効果を発揮することができる。
なお、本実施の形態では送風ダクト1は矩形ダクトとしているが、円筒ダクトとしても良い。その場合、リファレンスマイク4とエラーマイク6を設置する二段窪み構造13は送風ダクト1内壁面上で気流方向に平行な直線上に配置する。
(実施の形態2)
実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略し、図4、図5を参照しながら説明する。
図4の能動型消音装置7の断面図に示すように、本実施の形態2の能動消音装置は、第二基準面10に対し、最奥面9を気流方向の上流側に配置している。
図5は、リファレンスマイク4もしくはエラーマイク6(以下両方を総称する場合にマイク18とする)近傍の断面図である。
図5に示すように、二段窪み構造13部では、気流の風速が下がり空気密度が低下する。二段窪み構造13部へ到達した主気流は下流へと流れつつ徐々に第一窪み空間11内へ進入するため、第一窪み空間11内の気流上流側は下流側と比べて空気密度が小さくなり、気流の渦が発生しにくい。つまり、第二基準面10の最奥面9を気流方向の上流側に配置することでマイク18が受ける気流の影響を低減できる。
また、基準面8と第一窪み空間11の境界部のエッジ部分で剥離などにより気流の渦16が生易い。しかし、気流の渦16は下流側に流れながら第一窪み空間11内へと進入することとなるため、第一窪み空間11内の上流側は下流側と比べ、気流の渦16の進入の影響を受けにくくすることができる。
また、第一窪み空間11を構成する気流下流側の側壁面に気流が衝突することで気流の渦16が第二窪み空間12内へ浸入する恐れがある。しかし、第二窪み空間12は、第一窪み空間11を構成する気流下流側の側壁面からの距離を確保することができるため、気流下流側の側壁面に気流が衝突することで生じる気流の渦16が内部へ進入することも抑制することができる。
以上により、第二基準面10に対して最奥面9を気流方向の上流側に配置することで、気流がリファレンスマイク4とエラーマイク6に与える影響を低減し、コヒーレンスの低下による消音効果の低下を抑制することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3において、実施の形態1、2と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略し、図6を参照しながら説明する。
本実施の形態3の能動型消音装置7では、リファレンスマイク4とエラーマイク6が配置される壁面が対向するようにエラーマイク6を設置している。すなわち、図6の能動型消音装置7の断面図に示すように、リファレンスマイク4を配置する二段窪み構造13の基準面19を、エラーマイク6を配置する二段窪み構造の基準面8と向かい合う送風ダクト1の壁面とする。
図6に示すように、リファレンスマイク4の二段窪み構造13部において、窪み構造の凹凸や窪みのエッジ部などで剥離が生じて主気流17中に渦が発生し、この渦が壁面に沿って下流へと流れていく。本実施の形態において、エラーマイク6はリファレンスマイク4とは対面する面に設置されているため、リファレンスマイク4設置部で生じた渦はエラーマイク6設置部へ到達しにくくなる。これにより、気流がエラーマイク6へ与える影響を抑制し、コヒーレンスの低下による消音効果の低下を抑制することが可能となる。
なお、本実施の形態では送風ダクト1は矩形ダクトとしているが、円筒ダクトとしても良い。その場合、リファレンスマイク4を設置する二段窪み構造13の最奥面9を含む平面とエラーマイク6を設置する二段窪み構造13の最奥面9を含む平面が対向する側になるように配置する。
本発明にかかるダクト用能動型消音装置は、気流がマイクに与える影響を低減し、コヒーレンスの低下を抑制することで、十分な消音効果を得ることができ、フィードバック制御による消音制御であることから、大風量用で温度や湿度などの環境変化を伴う換気装置に搭載する消音装置として有用である。
1 送風ダクト
2 送風ファン
3 気流
4 リファレンスマイク
5 二次音源スピーカ
6 エラーマイク
7 能動型消音装置
8 基準面
9 最奥面
10 第二基準面
11 第一窪み空間
12 第二窪み空間
13 二段窪み構造
14 吸込口
15 吹出口
16 気流の渦
17 主気流
18 マイク
19 基準面

Claims (5)

  1. 一端が騒音源に接続された送風ダクトに付設され、前記送風ダクト内を伝播する騒音を検出するリファレンスマイクと、リファレンスマイクによって検出された騒音とは逆位相の音を前記送風ダクトに放出する二次音源スピーカとから構成された能動型消音装置であって、前記騒音源から前記リファレンスマイク、前記二次音源スピーカの順に配置されており、前記送風ダクト壁面を基準面として、前記送風ダクトに連通するように前記リファレンスマイクの設置部が最奥面となるよう壁面に埋め込まれ、前記基準面と前記最奥面の間に前記最奥面よりも面積の大きい第二基準面を形成し、前記基準面から前記第二基準面までの空間を第一窪み空間とし、前記第二基準面から前記最奥面までの空間を第二窪み空間とする二段窪み構造を設けたことを特徴とした能動型消音装置。
  2. 送風ダクト内部音をモニターするエラーマイクを、騒音源からリファレンスマイク、二次音源スピーカ、前記エラーマイクの順に配置し、送風ダクト壁面を基準面として、前記送風ダクトに連通するように前記エラーマイクの設置部が最奥面となるよう壁面に埋め込まれ、前記基準面と前記最奥面の間に前記最奥面よりも面積の大きい第二基準面を形成し、前記基準面から前記第二基準面までの空間を第一窪み空間とし、前記第二基準面から前記最奥面までの空間を第二窪み空間とする二段窪み構造を設けた特徴とした請求項1に記載の能動型消音装置。
  3. リファレンスマイクを配置する二段窪み構造の基準面を、エラーマイクを配置する二段窪み構造の基準面と向かい合う送風ダクト壁面とすることを特徴とする請求項2に記載の能動型消音装置。
  4. 第二基準面の気流方向長さを、最奥面の気流方向長さの2倍以上あることを特徴とした請求項1から3のいずれか一つに記載の能動型消音装置。
  5. 第二基準面に対し、最奥面を気流方向の上流側に配置することを特徴とした請求項1から4のいずれか一つに記載の能動型消音装置。
JP2013109507A 2013-05-24 2013-05-24 能動型消音装置 Active JP6221051B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013109507A JP6221051B2 (ja) 2013-05-24 2013-05-24 能動型消音装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013109507A JP6221051B2 (ja) 2013-05-24 2013-05-24 能動型消音装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014228759A JP2014228759A (ja) 2014-12-08
JP6221051B2 true JP6221051B2 (ja) 2017-11-01

Family

ID=52128623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013109507A Active JP6221051B2 (ja) 2013-05-24 2013-05-24 能動型消音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6221051B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7201593B2 (ja) 2016-12-23 2023-01-10 エイエスエスエイ・アブロイ・ニュージーランド・リミテッド 窓ステー

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6617286B2 (ja) * 2015-09-30 2019-12-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 送風装置
JP6783813B2 (ja) 2018-03-15 2020-11-11 株式会社東芝 騒音低減装置およびジェットファン

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05134684A (ja) * 1991-11-12 1993-05-28 Fujitsu Ltd 消音装置
JPH06201182A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Toshiba Corp 空調ダクト用消音装置
JPH0728479A (ja) * 1993-07-14 1995-01-31 Fujitsu Ltd 消音装置におけるマイクロホンの取付け構造
JPH07162979A (ja) * 1993-12-10 1995-06-23 Fujitsu Ltd マイクロホン取付け構造
JP4044680B2 (ja) * 1998-10-01 2008-02-06 ティーオーエー株式会社 電子消音システム
JP3701800B2 (ja) * 1998-10-15 2005-10-05 ティーオーエー株式会社 電子消音システム
JP4078368B2 (ja) * 2005-09-14 2008-04-23 キヤノン株式会社 消音装置及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7201593B2 (ja) 2016-12-23 2023-01-10 エイエスエスエイ・アブロイ・ニュージーランド・リミテッド 窓ステー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014228759A (ja) 2014-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5615360B2 (ja) 空気調和機
WO2013114807A1 (ja) 能動騒音制御装置
JP6221051B2 (ja) 能動型消音装置
JP5974288B2 (ja) レンジフード
JP5923690B2 (ja) レンジフード
JP4409755B2 (ja) 能動騒音制御装置
JP6007416B2 (ja) 換気装置
JP6617286B2 (ja) 送風装置
WO2016047069A1 (ja) 能動消音装置および送風装置
JP2017068231A5 (ja)
TW201703707A (zh) 手乾燥裝置
JP6248285B2 (ja) レンジフード
JP6259989B2 (ja) 能動消音装置および換気装置
JP6191005B2 (ja) 換気扇
JP6236628B2 (ja) 能動消音装置
JP6101923B2 (ja) レンジフード
JP6600813B2 (ja) 送風装置
JP3507522B2 (ja) 能動消音装置
JP6589131B2 (ja) 送風装置
JP6439139B2 (ja) 送風機
TWI529310B (zh) Fan noise elimination device
JP2017110861A (ja) 換気装置
JP2014157013A (ja) 空気調和機
JP6229153B2 (ja) 能動消音装置を備えた送風機
JP6318361B2 (ja) レンジフード

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20141021

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150312

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160316

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170904

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6221051

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151