JP6220806B2 - グリルシャッタ組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、グリルシャッタ組立方法及びグリルシャッタに関するものである。
近年は、車両の燃費性能等を向上させるために、車両の前面に設けられたバンパ開口に対してグリルシャッタを設ける場合がある(例えば特許文献1)。このようなグリルシャッタは、複数のフラップとこれらのフラップを回動させるためのアクチュエータを備えており、バンパ開口からエンジンルームに流れ込む外気の流量を調整する。
例えば、特許文献1に示すグリルシャッタでは、左右に分かれて複数のフラップが配置されており、左右のフラップの間に配置された略U字状のリンク部材によってフラップ同士が接続されている。このような特許文献1では、複数のフラップのうち1つがアクチュエータに接続され、このフラップを回動することでリンク部材を介して接続された他のフラップが同期して回動される。
特開2013−199178号公報
ところで、上述のようなリンク部材で複数のフラップが接続されたグリルシャッタを組み立てる場合には、通常、フレームに対して回動可能にフラップを取り付け、フラップがフレームに対して取り付けられた後に、フラップ同士をリンク部材によって接続する。このとき、略U字状のリンク部材を両端部が近接するように撓ませ、左右に分かれて配置されたフラップの間にリンク部材を差し込み、その後リンク部材を復元させることによって、リンク部材とフラップとの接続を行う。
しかしながら、実際には、リンク部材を撓ませる力加減が難しく、作業者によってリンク部材を撓ませることが困難であったり、強く撓ませすぎてリンク部材を損傷したりする場合があり、リンク部材の取付作業は作業性が良いものではなかった。
また、フレームに対してフラップを取り付ける際に、同時にリンク部材にフラップを接続することも考えられる。しかしながら、フレームとリンク部材とが直接接続されていないことから、1人の作業者によってフレームとリンク部材との位置決めを行いつつ複数のフラップを取り付けることは困難であり、極めて作業性が悪くなる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、グリルシャッタ組立方法及びグリルシャッタにおいて、組立作業の作業性の向上を図ることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、フレームと、上記フレームに対して軸支される複数のフラップと、上記フラップ同士を接続するリンク部材とを有するグリルシャッタの組立方法であって、組立治具に対して上記フレームと上記リンク部材とを固定する位置決め工程と、上記位置決め工程の後に行われると共に、上記フラップの一端を上記フレーム及び上記リンク部材に接続する一端接続工程と、上記フラップの他端を上記フレームに接続する他端接続工程とを有するという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記組立治具が、上記リンク部材の固定領域に形成されるピンを有し、上記リンク部材が、上記ピンが挿入されることにより上記組立治具に対する上記リンク部材の位置決めを行う位置決め孔を有するという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記組立治具が、ベース部と当該ベース部に対して突出される突出部とを有し、上記フレームが、上記ベース部の表面に当接されると共に上記突出部を挟んで配置される一対のストッパを有するという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記グリルシャッタが上記フラップの他端を軸支すると共に上記フレームに対して着脱可能な着脱部を有し、上記フラップの他端が上記着脱部を介して上記フレームに軸支されているという構成を採用する。
第5の発明は、フレームと、上記フレームに対して軸支される複数のフラップと、上記フラップ同士を接続するリンク部材とを有するグリルシャッタであって、上記リンク部材が、組立治具のピンが挿入される位置決め孔を備えるという構成を採用する。
本発明によれば、フレームとリンク部材とが組立治具によって位置決めされるため、作業者がフレームとリンク部材との位置決めを行いつつフラップを取り付ける必要がなくなる。つまり、組立治具によってフレームとリンク部材とが保持されているため、作業者は主としてフラップのみを扱って当該フラップをフレームとリンク部材とに接続することができる。このような本発明によれば、リンク部材を撓ませることなく組み立てることが可能となり、グリルシャッタ組立方法及びグリルシャッタにおいて、組立作業の作業性の向上が図られる。
本発明の一実施形態のグリルシャッタが設置される車両の正面図である。 本発明の一実施形態のグリルシャッタを模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態のグリルシャッタのフラップを含む部分分解斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態のグリルシャッタが備えるフラップとリンク部材との斜視図である。 本発明の一実施形態のグリルシャッタの組立方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態のグリルシャッタの組立方法において用いる組立治具を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態のグリルシャッタの組立方法における位置決め工程を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態のグリルシャッタの組立方法における一端接続工程を説明するための斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るグリルシャッタの組立方法及びグリルシャッタの一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態のグリルシャッタ1が設置される車両100の正面図である。この図に示すように、車両100の前面には、エンジンルーム内に外気を取り込むためのバンパ開口101が設けられている。本実施形態のグリルシャッタ1は、このようなバンパ開口101の内側に設けられている。
図2は、本実施形態のグリルシャッタ1を模式的に示す正面図である。また、図3は、フラップ5を含むグリルシャッタ1の部分分解斜視図である。また、図4は、図2のA−A線断面図である。なお、図3においては、後述するフレーム2の右側壁2a2を省略して図示している。図2に示すように、本実施形態のグリルシャッタ1は、フレーム2と、着脱ブロック3(着脱部)と、締結ネジ4と、フラップ5と、リンク部材6と、アクチュエータ7とを備えている。
フレーム2は、外縁部2aと、支柱2bと、当接部2cと、ストッパ2dとを備えており、着脱ブロック3と、締結ネジ4と、フラップ5と、リンク部材6と、アクチュエータ7とを直接あるいは間接的に支持する。このようなフレーム2は、外縁部2aと、支柱2bと、当接部2cと、ストッパ2dとが一体化されて構成されており、例えば樹脂を射出成形によって形成されている。外縁部2aは、バンパ開口101の縁に沿って設けられる環状の部位である。この外縁部2aは、図2に示すように、車両100の前方側から見て、左側に配置される左側壁2a1と、右側に配置される右側壁2a2と、上側に配置される上壁2a3と、下側に配置される下壁2a4とを有する略矩形状とされている。このうち、右側壁2a2には、後述する駆動フラップ5Aの駆動軸部5A1が右側壁2a2を通過するための溝2a5が形成されている。
また、フレーム2の上壁2a3には、着脱ブロック3の後述する上部嵌合突起3eが嵌合される嵌合溝2a6が形成されている。この嵌合溝2a6の車幅方向の内壁面が、嵌合溝2a6に嵌合された上部嵌合突起3eの両側面に当接することによって、着脱ブロック3の車幅方向への移動が規制される。また、フレーム2の下壁2a4には、着脱ブロック3の後述する下部嵌合突起3fが嵌合される嵌合溝2a7が形成されている。この嵌合溝2a7の車幅方向の内壁面が、嵌合溝2a7に嵌合された下部嵌合突起3fの両側面に当接することによって、着脱ブロック3の車幅方向への移動が規制される。
これらのフレーム2の上壁2a3及び下壁2a4は、着脱ブロック3に上方及び下方から対向する部位である。つまり、本実施形態においては、対向部に相当する上壁2a3及び下壁2a4に対して、嵌合溝2a6及び嵌合溝2a7が形成されている。
支柱2bは、フレーム2の車幅方向の中央部に配置されており、外縁部2aの上壁2a3と下壁2a4とを接続するよう上下方向に延在して設けられている。この支柱2bは、外縁部2aで囲まれた領域を左領域R1と、右領域R2とに分割している。このような支柱2bの側面(車幅方向を向く面)には、フラップ5の後述する軸部5bを軸支する断面円形の軸孔2b1が設けられている。なお、本実施形態においては、左領域R1と右領域R2との各々に上下に配列される2つのフラップ5が配置される。このため、支柱2bの左側の側面と右側の側面との各々には、上下に配列される2つの軸孔2b1が形成されている。
当接部2cは、着脱ブロック3の背面に当接され、フレーム2の左右両端部に設けられる板状の部位である。この当接部2cは、表裏面を車両100の前後方向に向けて配置されており、左領域R1と右領域R2との各々に1つずつ設けられている。左領域R1に設けられる当接部2cは、左側壁2a1寄りに配置されており、左側の縁部が左側壁2a1の奥側の縁部と一体化されている。右領域R2に設けられる当接部2cは、右側壁2a2寄りに配置されており、右側の縁部が右側壁2a2の奥側の縁部と一体化されている。
図3に示すように、当接部2cは、ネジ挿通孔2c1と、上下方向規制孔2c2が設けられている。ネジ挿通孔2c1は、車両100の前後方向に当接部2cを貫通する貫通孔であり、フレーム2と着脱ブロック3とを締結するための締結ネジ4が挿通される。このネジ挿通孔2c1は、各々の当接部2cに対して、上下方向に配列されて2つ形成されている。上下方向規制孔2c2は、上下方向の幅が奥側(車両100の後方側)に向かうに連れて窄まる形状とされた貫通孔であり、ネジ挿通孔2c1の上方に形成されている。この上下方向規制孔2c2は、着脱ブロック3の後述する上下方向規制突起3dが挿入され、上下方向規制突起3dの上下面に内壁面が当接することによって着脱ブロック3の上下方向の移動を規制する。
なお、図3に示す当接部2cは、フレーム2の右領域R2に設けられたものである。フレーム2の左領域R1にも上述のように当接部2cが設けられるが、この当接部2cは、図3に示す当接部2cと左右対称である以外は同一の形状であることから、ここでの説明は省略する。
ストッパ2dは、外縁部2aの上壁2a3と下壁2a4とを跨ぐように鉛直方向に延在して設けられる柱状の部位である。このストッパ2dは、外縁部2aからエンジンルーム側に突出するように形成されており、図2に示すように左領域R1と右領域R2との各々に1つずつ設けられている。また、左領域R1に設けられるストッパ2dと、右領域R2に設けられるストッパ2dとは、後述する組立治具10のベース部11から突出して設けられる突出部12(図7参照)の長さと略同一距離だけ離間して配置されている。これらのストッパ2dは、本実施形態のグリルシャッタ1の組立時に、組立治具10の突出部12を挟むようにベース部11に対して当接される部位であり、フレーム2が組立治具10に対して移動されることを規制する。つまり、本実施形態のグリルシャッタ1においてフレーム2は、組立治具10のベース部11の表面に当接されると共に突出部12を挟んで配置される一対のストッパ2dを有している。
着脱ブロック3は、フレーム2の左領域R1と右領域R2との各々に、当接部2cに背面3a(図4参照)が当接するように配置されるブロック状の部品である。着脱ブロック3は、図3に示すように、車幅方向に貫通する軸孔3bを有している。この軸孔3bは、フラップ5の軸部5bを軸支する断面円形状の貫通孔である。なお、本実施形態においては、左領域R1と右領域R2との各々に上下に配列される2つのフラップ5が配置される。このため、着脱ブロック3には、上下に配列される2つの軸孔3bが形成されている。
また、着脱ブロック3は、ネジ孔3cと、上下方向規制突起3dと、上部嵌合突起3eと、下部嵌合突起3fとを備えている。ネジ孔3cは、着脱ブロック3の背面3aに対して、上下方向に配列されて2つ形成されている。これらのネジ孔3cは、フレーム2の当接部2cに着脱ブロック3が当接している場合に、当接部2cのネジ挿通孔2c1に連通する位置に形成されている。このようなネジ孔3cには、締結ネジ4の先端部が螺合される。上下方向規制突起3dは、着脱ブロック3の背面3aに設けられ、ネジ孔3cの上方に配置されている。この上下方向規制突起3dは、先端に向けて上下方向の幅が狭まる突起であり、フレーム2の当接部2cに着脱ブロック3が当接している場合に、当接部2cの上下方向規制孔2c2に挿入される。
上部嵌合突起3eは、上方に向けて突出する突起であり、フレーム2の当接部2cに着脱ブロック3が当接している場合に、フレーム2の上壁2a3に形成された嵌合溝2a6に嵌合される。この上部嵌合突起3eは、車幅方向の幅が嵌合溝2a6と略同一に設定されており、嵌合溝2a6に嵌合されたときに、両側面が嵌合溝2a6の内壁面に当接される。下部嵌合突起3fは、下方に向けて突出する突起であり、フレーム2の当接部2cに着脱ブロック3が当接している場合に、フレーム2の下壁2a4に形成された嵌合溝2a7に嵌合される。この下部嵌合突起3fは、車幅方向の幅が嵌合溝2a7と略同一に設定されており、嵌合溝2a7に嵌合されたときに、両側面が嵌合溝2a7の内壁面に当接される。
なお、図3及び図4に示す着脱ブロック3は、フレーム2の右領域R2に設けられたものである。フレーム2の左領域R1にも上述のように着脱ブロック3が設けられるが、この着脱ブロック3は、図3及び図4に示す着脱ブロック3と左右対称である以外は同一の形状であることから、ここでの説明は省略する。
締結ネジ4は、着脱ブロック3とフレーム2の当接部2cとを締結する部品である。この締結ネジ4は、車両100の前後方向の後側から当接部2cのネジ挿通孔2c1を貫通して着脱ブロック3のネジ孔3cに螺合される。この締結ネジ4によって締結されることによって、着脱ブロック3は、背面3aがフレーム2の当接部2cに当接された状態で、フレーム2に対して固定される。この結果、締結ネジ4によって着脱ブロック3の車両100の前後方向への移動が規制される。
また、このような締結ネジ4を取り外すことによって、着脱ブロック3を車両100の前側に離間させることができる。つまり、本実施形態においては、着脱ブロック3が車両100の前後方向を着脱方向として、フレーム2の当接部2cに対して着脱可能とされている。
フラップ5は、板状のフラップ本体5aと、このフラップ本体5aから車幅方向に突出する軸部5bとを備えている。図5は、フレーム2の右領域R2に配置されるフラップ5とリンク部材6とを図2の左側から見た斜視図である。この図に示すように、フラップ5の端部(図2及び図3に示す支柱2b側の端部)には、車両100の後方に向けて突出する突出片5cが形成されている。この突出片5cには、リンク部材6の後述する軸孔6aに回転可能に挿入される軸部5dが形成されている。
このようなフラップ5は、一端側の軸部5bが着脱ブロック3の軸孔3bに挿入されることによって、この一端が着脱ブロック3に対して回転可能に接続されている。また、フラップ5は、他端側の軸部5bがフレーム2の支柱2bの軸孔2b1に挿入されることによって、この他端が支柱2bに対して回転可能に接続されている。これによって、フラップ5は、車幅方向を向く軸芯を中心として回転可能とされている。
また、図2に示すように、フラップ5は、フレーム2の左領域R1と右領域R2とに各々2つずつ設けられ、合計4つ(複数)設けられている。これらのフラップ5のうち、右領域R2の上側に設けられたフラップ5は、アクチュエータ7に直接接続される駆動フラップ5Aとされている。駆動フラップ5Aの軸部5b(以下、駆動軸部5A1)は、他のフラップ5の軸部5bに対して長い。このような駆動軸部5A1は、フレーム2の右側壁2a2に形成された溝2a5を通じてフレーム2の外部まで延在されており、先端がアクチュエータ7と嵌合される。
リンク部材6は、図3及び図5に示すように、鉛直方向から見て略U字状に形状設定された部材であり、フレーム2と同様に樹脂材料によって形成されている。このリンク部材6は、U字形状の両端部の各々にフラップ5の軸部5dが挿入される軸孔6aを有している。また、リンク部材6は、U字形状の底部に相当する領域に丸孔6b(位置決め孔)と長孔6c(位置決め孔)とを有している。これらの丸孔6bと長孔6cとは鉛直方向に配列されており、丸孔6bが上側、長孔6cが下側に配置されている。丸孔6bは、円形状の貫通孔である。また、長孔6cは、鉛直方向に長軸が向けられ、短軸方向の幅が丸孔6bと同一の貫通孔である。これらの丸孔6bと長孔6cとは、本実施形態のグリルシャッタ1の組立時に、後述する組立治具10のリンク部材6の固定領域に形成される2つのピン13(図7参照)が挿入される貫通孔である。これらのピン13が丸孔6bと長孔6cとに挿入されることによって組立治具10に対するリンク部材6の位置決めが行われる。つまり、本実施形態のグリルシャッタ1においてリンク部材6は、組立治具10のピン13が挿入されることにより組立治具10に対するリンク部材6の位置決めを行う丸孔6bと長孔6cとを有している。
このようなリンク部材6は、駆動フラップ5Aと他のフラップ5とを連結しており、駆動フラップ5Aの動きを他のフラップ5に伝達する。これによって、全てのフラップ5が同期して回転駆動される。アクチュエータ7は、モータやソレノイドを備えており、駆動フラップ5Aの駆動軸部5A1と直接接続されている。このアクチュエータ7は、フラップ5を回転駆動するための動力を生成する。
このような構成の本実施形態のグリルシャッタ1では、不図示のエンジンコントロールユニットによってアクチュエータ7が制御され、アクチュエータ7で生成された動力がフラップ5に伝達されることによってフラップ5が開閉される。これによって、エンジンルームへの外気の供給状態が変更される。
次に、図6〜図9を参照して、本実施形態のグリルシャッタ1の組立方法について説明する。
図6は、本実施形態のグリルシャッタ1の組立方法を説明するためのフローチャートである。この図に示すように、本実施形態のグリルシャッタ1を組立てる時には、まず、単一の組立治具10に対してフレーム2とリンク部材6とを固定する位置決め工程S1を行う。
図7は、位置決め工程S1で用いられる組立治具10とリンク部材6を示す斜視図である。この図に示すように、組立治具10は、側方から見た形状が略凸形状とされた帯状の部材である。この組立治具10は、ベース部11と、突出部12と、ピン13とを有している。ベース部11は、突出部12を挟んで両側に配置される部位であり、端部11aが組立治具10の載置面に対して当接される脚部となるように下方に向けて屈曲されている。このベース部11は、表面が突出部12の表面に対して低い位置に設けられている。
突出部12は、組立治具10の中央部に配置されており、端部12aがベース部11の表面に対して接続されるように下方に向けて屈曲された側壁部とされている。この突出部12は、表面がベース部11の表面に対して上方に配置されており、ベース部11に対して突出して設けられている。この突出部12は、奥行方向の幅D1が、フレーム2の上壁2a3と下壁2a4との離間距離に対して僅かに小さく設定されており、横方向の幅D2が、フレーム2のストッパ2d同士の離間距離よりも僅かに小さく設定されている。
また、突出部12の表面の中央部は、リンク部材6の固定領域とされている。また、その固定領域の中央部には、幅D1方向に配列された2つのピン13が設けられている。これらのピン13は、リンク部材6の丸孔6bと長孔6cとに嵌合される。
位置決め工程S1では、まず図7に示すように、組立治具10のピン13に丸孔6bと長孔6cとが嵌合されるように、リンク部材6を組立治具10の突出部12の表面に載置する。このように、2つのピン13が丸孔6bと長孔6cと嵌合されることによって、水平面におけるリンク部材6の組立治具10に対する移動が規制され、リンク部材6が組立治具10に対して固定される。
続いて、位置決め工程S1では、図8に示すように、フレーム2を組立治具10に対して載置する。ここでは、ストッパ2dが下側に配置されるようにフレーム2を姿勢設定し、ストッパ2dが組立治具10のベース部11の表面に当接するようにフレーム2を組立治具10の上に載置する。このとき、突出部12がフレーム2の2つのストッパ2d、上壁2a3及び下壁2a4によって囲まれた領域に入り込み、これによって水平面におけるフレーム2の組立治具10に対する移動が規制され、フレーム2が組立治具10に対して固定される。
このように、位置決め工程S1にて、単一の組立治具10に対してリンク部材6及びフレーム2が固定されると、リンク部材6とフレーム2との位置関係が崩れることがなく、作業者が保持しなくともリンク部材6及びフレーム2に対してフラップ5を取り付けることが可能となる。
このような位置決め工程S1が終了すると、図6に示すように、一端接続工程(ステップS2)を行う。ここでは、図9に示すように、斜め方向からフラップ5をフレーム2の支柱2b及びリンク部材6に向けて近づけ、フラップ5の突出片5cに形成された軸部5bを支柱2bに形成された軸孔2b1に差し込み、フラップ5の突出片4cに形成された軸部5dをリンク部材6に形成された軸孔6aに差し込む。なお、軸部5b及び軸部5dを斜め方向から軸孔2b1及び軸孔6aに容易に差し込めるよう、軸部5b、軸部5d、軸孔2b1及び軸孔6aを樽状の形状とすることが好ましい。このような一端接続工程S2によって、フラップ5の一端がフレーム2及びリンク部材6に接続される。
このような一端接続工程S2が終了すると、図6に示すように、他端接続工程(ステップS3)を行う。ここでは、まず着脱ブロック3の軸孔3bにフラップ5の軸部5bが挿入されるように着脱ブロック3を取り付ける。その後、着脱ブロック3の背面3aがフレーム2の当接部2cに当接するように着脱ブロック3をフレーム2に対して装着する。このとき、着脱ブロック3の上部嵌合突起3eがフレーム2の上壁2a3に形成された嵌合溝2a6に嵌合され、下部嵌合突起3fがフレーム2の下壁2a4に形成された嵌合溝2a7に嵌合され、上下方向規制突起3dが当接部2cに形成された上下方向規制孔2c2に挿入され、これによって着脱ブロック3がフレーム2に対して位置決めされる。さらに、締結ネジ4によって着脱ブロック3とフレーム2とを締結する。このような他端接続工程S3によって、フラップ5の他端が着脱ブロック3を介してフレーム2に回転可能に接続される。
なお、左領域R1に配置されるフラップ5と右領域R2に配置されるフラップ5とは、別々に一端接続工程S2及び他端接続工程S3を別々に行った方が作業上好ましい。つまり、例えば左領域R1に配置されるフラップ5に対する一端接続工程S2及び他端接続工程S3を行い、これが終了してから右領域R2に配置されるフラップ5に対する一端接続工程S2及び他端接続工程S3を行う。これによって、両側のフラップ5を同時に支える必要がなくなり、1人の作業者によって容易にグリルシャッタ1の組立を行うことが可能となる。
続いて、図6に示すように、アクチュエータ接続工程(ステップS4)を行う。ここでは、駆動フラップ5Aの駆動軸部5A1にアクチュエータ7を接続する。以上の工程によって、本実施形態のグリルシャッタ1の組立てが完了する。
以上のような本実施形態のグリルシャッタ1及びグリルシャッタ1の組立方法によれば、フレーム2とリンク部材6とが組立治具10によって位置決めされるため、作業者がフレーム2とリンク部材6との位置関係を保持する必要がなくなる。このため、フレーム2とリンク部材6との位置決めを作業者が行いつつフラップ5を取り付ける必要がなくなる。つまり、組立治具10によってフレーム2とリンク部材6とが保持されているため、作業者は主としてフラップ5のみを扱って当該フラップ5をフレーム2とリンク部材6とに接続することができる。このような本実施形態のグリルシャッタ1の組立方法によれば、リンク部材6を撓ませることなく組み立てることが可能となり、組立作業の作業性の向上が図られる。
また、本実施形態のグリルシャッタ1の組立方法においては、組立治具10が、リンク部材6の固定領域に形成されるピン13を有し、リンク部材6が、ピン13が挿入されることにより組立治具10に対するリンク部材6の位置決めを行う丸孔6b及び長孔6cを有する。さらに、組立治具10が、ベース部11とベース部11に対して突出される突出部12とを有し、フレーム2が、ベース部11の表面に当接されると共に突出部12を挟んで配置される一対のストッパ2dを有している。このため、リンク部材6及びフレーム2を組立治具10に対して正確に位置決めすることができ、フラップ5の取付けを容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態のグリルシャッタ1の組立方法においては、軸孔3bが形成された着脱ブロック3がフレーム2に対して着脱可能とされている。このため、着脱ブロック3をフレーム2から外した状態でフラップ5と着脱ブロック3とを接続し、その後、着脱ブロック3をフレーム2に装着することによって、フラップ5をフレーム2に対して取り付けることが可能となる。このような本実施形態のグリルシャッタ1によれば、フラップ5を大きく撓ませることなくフレーム2に対して取り付けることができる。また、着脱ブロック3がフレーム2に装着される前にフラップ5と着脱ブロック3とが接続されるため、着脱ブロック3の軸孔3b及び支柱2bの軸孔2b1を分割する必要がなく、フラップ5の軸部5bの偏摩耗を防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、フラップ5に軸部5b及び軸部5dが形成され、支柱2b、着脱ブロック3及びリンク部材6に軸孔(軸孔2b1、軸孔3b及び軸孔6a)が形成された構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、支柱2b、着脱ブロック3及びリンク部材6に軸部を形成し、フラップ5に軸孔を形成する構成を採用することも可能である。
また、上記実施形態においては、左領域R1と右領域R2との各々に上下に2つ配列されるフラップ5を設けた構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば左領域R1と右領域R2との各々に1つのみのフラップが設置されるグリルシャッタや、左領域R1と右領域R2との各々に3つ以上のフラップが配列されるグリルシャッタに適用することも可能である。
また、上記実施形態においては、着脱ブロック3がフレーム2に対して着脱可能とされ、フラップ5の他端が着脱ブロック3を介してフレーム2に接続された構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、着脱ブロック3を設けずにフラップ5をフレーム2に直接接続する構造を採用することもできる。このような場合には、例えばフラップ5を撓ませてフレームに対して取り付ける。
1……グリルシャッタ、2……フレーム、2a……外縁部、2a1……左側壁、2a2……右側壁、2a3……上壁、2a4……下壁、2a5……溝、2a6……嵌合溝、2a7……嵌合溝、2b……支柱、2b1……軸孔、2c……当接部、2c1……ネジ挿通孔、2c2……上下方向規制孔、2d……ストッパ、3……着脱ブロック、3a……背面、3b……軸孔、3c……ネジ孔、3d……上下方向規制突起、3e……上部嵌合突起、3f……下部嵌合突起、4……締結ネジ、5……フラップ、5a……フラップ本体、5b……軸部、5c……突出片、5d……軸部、6……リンク部材、6a……軸孔、6b……丸孔(位置決め孔)、6c……長孔(位置決め孔)、7……アクチュエータ、10……組立治具、11……ベース部、12……突出部、13……ピン、100……車両

Claims (3)

  1. フレームと、前記フレームに対して軸支される複数のフラップと、前記フラップ同士を接続するリンク部材とを有するグリルシャッタの組立方法であって、
    組立治具に対して前記フレームと前記リンク部材とを固定する位置決め工程と、
    前記位置決め工程の後に行われると共に、前記フラップの一端を前記フレーム及び前記リンク部材に接続する一端接続工程と、
    前記フラップの他端を前記フレームに接続する他端接続工程と
    を有し、
    前記組立治具が、ベース部と当該ベース部に対して突出される突出部とを有し、
    前記フレームが、前記ベース部の表面に当接されると共に前記突出部を挟んで配置される一対のストッパを有する
    ことを特徴とするグリルシャッタ組立方法。
  2. 前記組立治具が、前記リンク部材の固定領域に形成されるピンを有し、
    前記リンク部材が、前記ピンが挿入されることにより前記組立治具に対する前記リンク部材の位置決めを行う位置決め孔を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のグリルシャッタ組立方法。
  3. 前記グリルシャッタが前記フラップの他端を軸支すると共に前記フレームに対して着脱可能な着脱部を有し、前記フラップの他端が前記着脱部を介して前記フレームに軸支されていることを特徴とする請求項1または2記載のグリルシャッタ組立方法。
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