JP6220699B2 - 流量制御装置及び流量制御装置用プログラム - Google Patents

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本発明は、流量制御装置及び流量制御装置用プログラムに関するものである。
従来、流量制御装置としては、流体が流れる流路に設けられ、該流体の流量を測定する流量測定部と、前記流路上に設けられた流量制御バルブとを具備し、前記流量測定部により得られる測定流量と予め設定された設定流量との偏差に演算を施して、前記流量制御バルブの開度をフィードバック制御するように構成されたものがある。
ところで、このような流量制御装置において、例えば、上流側の流量や圧力が変動したときや流体の種類が変わったときに、上述した制御が不安定になりハンチングが生じることがある。
ここで、特許文献1には、ハンチングを検出するとともに、ハンチングが検出されたときに、演算に用いられる係数を小さくすることでハンチングを抑えるように構成されたフィードバック制御装置が記載されている。
ところが、このフィードバック制御装置を流量制御装置に適用した場合、ハンチングが検出されて係数が小さくなったあとに設定流量を変更すると、測定流量と設定流量との偏差に最適な係数を用いた演算を施すことができず、測定流量が収束するまでに時間かかったり、なかなか収束しない場合には流量を精度良く制御できないという問題が生じる。
特開昭62−20005号公報
そこで本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであって、流量制御装置において、流量や圧力の変動により生じるハンチングを抑えながらも、最適な係数を用いた演算によるフィードバック制御によって流量を精度良く制御することをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係る流量制御装置は、流体が流れる流路上に設けられ、前記流体の流量を測定する流量測定部と、前記流路上に設けられた流量制御バルブと、前記流量測定部で測定される測定値と、予め設定される設定値との偏差に演算を施して、前記流量制御バルブをフィードバック制御するバルブ制御部と、前記流量制御バルブより上流側の状態の変化によって生じるハンチングを検出するハンチング検出部とを具備し、前記バルブ制御部が、前記ハンチング検出部によりハンチングが検出されたハンチング検出時に、前記演算に用いる係数を変更して前記流量制御バルブをフィードバック制御し、前記係数の変更後において、前記流量制御バルブより上流側の状態が変化前の状態に戻ったとき又は前記設定値が変更されたときに、前記係数を変更前の係数に戻して前記流量制御バルブをフィードバック制御することを特徴とするものである。
このようなものであれば、バルブ制御部が、ハンチング検出時に演算に用いる係数を変更して流量制御バルブをフィードバック制御するので、例えば前記係数を小さくすることにより、流量制御バルブより上流側の状態の変化によって生じたハンチングを抑えることができる。
そのうえ、バルブ制御部が、上述した係数の変更後において、流量制御バルブより上流側の状態が変化前の状態に戻ったとき又は設定値が変更されたときに、係数を変更前の係数に戻して流量制御バルブをフィードバック制御するので、設定値と測定値との偏差に最適な係数を用いた演算を施してフィードバック制御をすることができ、設定値の変更後も流量を精度良く制御することができる。
ハンチングは、測定部により得られる測定値や、流量制御バルブの開口や振幅等の動作又は流量制御バルブに印加される電圧等に生じるところ、生じたハンチングを応答性良くかつ確実に検出するためには、前記ハンチング検出部が、前記流量測定部により測定される測定値のハンチング又は前記流量制御バルブのハンチングを検出するものが好ましい。
前記バルブ制御部が、前記測定値と前記設定値との偏差にPID演算を施すものであり、前記ハンチング検出部によりハンチングが検出された検出時に、前記PID演算に用いる比例係数、積分係数及び微分係数を変更するものが好ましい。
これならば、偏差にPID演算を施して測定流量を収束しやくできるうえ、ハンチング検出時には各係数を変更することによりハンチングを抑えることができる。
本発明の効果がより顕著になる実施態様としては、前記流量測定部が熱式流量計であるものが望ましい。
例えば、既存の流量制御装置に対してプログラムを書き換える等することで、本発明の流量制御装置としての機能を実現するようにするには、流体が流れる流路上に設けられ、前記流体の流量を測定する流量測定部と、前記流路上に設けられた流量制御バルブとを具備する流量制御装置に用いられるプログラムであって、前記流量測定部で測定される測定値と、予め設定される設定値との偏差に演算を施して、前記流量制御バルブをフィードバック制御するバルブ制御部と、前記流量制御バルブより上流側の状態の変化によって生じるハンチングを検出するハンチング検出部とを具備し、前記バルブ制御部が、前記ハンチング検出部によりハンチングが検出された検出時に前記演算に用いる係数を変更し、前記係数の変更後において、前記流量制御バルブより上流側の状態が変化前の状態に戻ったとき又は前記設定値が変更されたときに前記係数を変更前の係数に戻すことを特徴とする流量制御装置用プログラム又はプログラム記録媒体を用いればよい。
このように構成した本発明によれば、流量制御装置において、流量や圧力の変動により生じるハンチングを抑えながらも、最適な係数を用いた演算によるフィードバック制御によって流量を精度良く制御することができる。
本実施形態の流量制御装置の全体構成を模式的に示す図。 同実施形態の流量制御装置の機能を示す機能ブロック図。 同実施形態における流量測定部の測定値を示すグラフ。 同実施形態におけるハンチングの検出方法を示すグラフ。 同実施形態における流量制御装置の動作を示すフローチャート。
以下に本発明に係る流量制御装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る流量制御装置100は、例えば、半導体製造工程等において、各種成分ガスや希釈ガスの流量を制御するために用いられるマスフローコントローラである。
具体的にこの流量制御装置100は、図1に示すように、流体が流れる流路L1と、流路L1に設けられ、当該流路L1に流れる流量を測定する流量測定部10と、前記流量測定部10の下流に設けられた流量制御バルブ20と、前記制御バルブの開度を制御する制御装置30と具備したものである。
流量測定部10は、流路L1を流れる流体の物理量である流量を測定するものであり、本実施形態ではいわゆる熱式流量センサである。
具体的にこの流量測定部10は、流路L1に設けてある流路抵抗たる層流素子13と、層流素子13の上流において流路L1から分岐し、当該層流素子13の下流において流路L1に合流するセンサ流路L2と、センサ流路L2における上流側と下流側とにそれぞれ設けられた第1温度センサ11及び第2温度センサ12と、第1温度センサ11及び第2温度センサ12で測定される温度差に基づいて流路L1に流れる流量を算出する流量算出部14と、を備えたものである。
なお、流量算出部14は後述する制御装置30の演算機能を利用して構成してある。
流量制御バルブ20は、その開度を調整することにより流路L1に流れる流量を制御するものであり、本実施形態ではピエゾ式のものであって、開度をピエゾ素子よりなるアクチュエータによって変化させうるように構成されている。
より詳細には、この流量制御バルブ20は、外部(本実施形態では後述するバルブ制御部32)からの開度制御信号を与えられることによって前記アクチュエータを駆動し、その開度制御信号の値に応じて開度を調整し、流量を制御するものである。
制御装置30は、CPU、メモリ、AC/DCコンバータ、入力手段等を有した所謂コンピュータであり、前記メモリに格納された各種プログラムをCPUによって実行することによって、図2に示すように、流量算出部14、設定流量受付部31、バルブ制御部32及びハンチング検出部33、係数格納部34としての機能を有するものである。
以下、各部について説明する。
流量算出部14は、上述したように、各温度センサ11、12で測定される温度差に基づいて流路L1に流れる流量を算出するものであり、具体的には、前記温度差に基づいてセンサ流路L2に流れる流量を算出するとともに、流路L1とセンサ流路L2との分流比に基づいて流路L1に流れる流量を算出している。
設定流量受付部31は、例えばキーボード等の入力手段によりユーザから入力された設定流量を受け付けるものである。
バルブ制御部32は、前記流量算出部14が算出した流量を測定値として取得するとともに、前記設定流量受付部31が受け付けた設定流量を設定値として取得し、測定値と設定値との偏差に演算を施して得られた値を開度制御信号として流量制御バルブ20に送信することにより、該流量制御バルブ20の開度をフィードバック制御するものである。
より具体的にこのバルブ制御部32は、測定値と設定値との偏差に、比例係数、積分係数及び微分係数を用いたPID演算を施してバルブ開度等の操作量を算出するものであり、これらの各係数はそれぞれ、流量制御装置100に応じて流量を精度良く制御すべく最適な値となるように予め設定された値である。
なお、本実施形態では、前記メモリの所定領域に形成された係数格納部34が、上述したフィードバック制御するために用いられる各係数を制御用係数として格納しており、バルブ制御部32は、この係数格納部34から前記制御用係数を取得して操作量を算出するように構成されている。
ここで、上述のPID演算を用いたフィードバック制御による流量(本実施形態では、流量測定部10による測定値)の挙動について図3を参照して説明する。
流路L1に流体が流れ始めた直後は、図3に示すように、測定値が設定値の上下を変動する不安定な挙動(以下、過渡状態ともいう)であり、その後上述したフィードバック制御により測定値と設定値との偏差が小さくなりながら測定値が一定の値(本実施形態では設定値)になる(以下、定常状態ともいう)。
なお、上述した過渡状態は、本実施形態では流体が流れ始めたから約500msec続いている。
次に、ハンチング検出部33について説明する。
ハンチング検出部33は、例えば、流量制御バルブ20より上流側の状態の変化により生じるハンチングを検出するものであり、本実施形態では、前記流量算出部14により得られる測定値を取得してこの測定値のハンチングを検出するように構成されている。
なお、ここでいう流量制御バルブ20より上流側の状態の変化とは、例えば、流量制御バルブ20より上流側における流路L1内の圧力や流量等の物理量の変動や、流路L1を流れる流体の種類が変更されたこと等が挙げられる。
また、このハンチング検出部33は、必ずしも流量制御バルブ20より上流側の状態の変化により生じるハンチングのみを検出するものである必要はなく、種々の原因により生じるハンチングを検出するためのものであって、結果的に前記上流側の状態の変化により生じるハンチングを検出するものであれば良い。
本実施形態のハンチング検出部33は、上述した定常状態で生じるハンチングを検出するものであり、定常状態における所定の単位時間内に、測定値の閾値以上の変動を検出するとともに、この変動が連続した複数の単位時間それぞれで検出されたときにその測定値の挙動をハンチングとして検出するように構成されている。
より詳細にこのハンチング検出部33は、測定値の閾値以上の増大及び減少それぞれが連続した単位時間それぞれで検出されたときにその測定値の挙動をハンチングとして検出するように構成されている。本実施形態では、図4に示すように、単位時間内において、測定値の最小値と該最小値より前の第1最大値との差、及び、前記最小値と該最小値より後の第2最大値との差それぞれが閾値以上であるかを検出している。
なお、本実施形態の閾値はフルスケールの6%に設定されている。
また、本実施形態では、図4に示すように、前記単位時間が500msecに設定されており、上述の連続した複数の単位時間の合計が過渡状態の時間より長くなるように設定されている。具体的に本実施形態のハンチング検出部33は、連続した3回の単位時間それぞれで上述した測定値の増大及び減少を検出したときにこの測定値の挙動をハンチングとして検出するように構成されている。
しかして、本実施形態のバルブ制御部32は、上述したハンチング検出部33からの信号を取得して、ハンチング検出部33がハンチングを検出したハンチング検出時に、PID演算に用いる各係数を変更するように構成されている。
具体的にこのバルブ制御部32は、ハンチング検出時に各係数を小さくするように構成されており、本実施形態では各係数それぞれを予め設定されている値の1/5にするように構成されている。
なお、本実施形態では、前記係数格納部34が、上述したハンチング検出時に用いる各係数をハンチング低減用係数として格納しており、バルブ制御部32は、この係数格納部34から前記ハンチング低減用係数を取得するように構成されている。
また、このバルブ制御部32は、上述した係数の変更後、流量制御バルブ20の上流側の状態が変化前に戻ったとき、又は、設定流量が変更されたときに、係数格納部34から制御用係数を取得して、各係数を予め設定された値に戻すように構成されている。
具体的に本実施形態のバルブ制御部32は、前記ハンチング検出時に各係数を変更したあと、例えばユーザにより設定流量が変更されたときに、前記設定流量受付部31からの信号を受け付けるとともに、前記各係数を変更前の予め設定された値に戻すように構成されている。
次に、本実施形態に係る流量制御装置100の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、ユーザが例えばキーボード等の入力手段を用いて設定値を設定し、流量制御が開始される(S1)。
次に、バルブ制御部32が、流量算出部14により得られる測定値と前記設定値との偏差にPID係数を施してバルブ開度等の操作量を算出し、この操作量に基づいて流量制御バルブ20を制御して流路L1に流れる流量をフィードバック制御する(S2)。
ここで、流量制御バルブ20より上流側の状態が変化すると、ハンチングが生じることがある。
この場合、ハンチング検出部33が上述したハンチングを検出する(S3)。
なお、ハンチング検出部33によるハンチングの検出方法は上述した通りである。
そして、ハンチング検出部33がハンチングを検出したときは、バルブ制御部32が、ハンチング検出部33からの信号を取得し、PID演算に用いられる各係数を変更して上述した操作量を小さくする(S4)。
なお、本実施形態のバルブ制御部32は、各係数を小さく変更するものである。
その後、バルブ制御部32は、例えばユーザにより設定値が変更されたときに、設定流量受付部31からの信号を受け付けるとともに(S5)、前記各係数を変更前の予め定められた値に戻し(S6)、再びS2に戻ってこれらの係数を用いたフィードバック制御を開始する(S2)。
このように構成された本実施形態に係る流量制御装置100によれば、バルブ制御部32が、ハンチング検出時に、演算に用いる各係数を小さな値に変更するので、流量制御バルブ20より上流側の状態の変化によって生じたハンチングを抑えることができる。
そのうえ、設定値が変更されたときは、前記上流側の状態が変化前の状態に戻っている可能性が高く、各係数を予め定められた最適な値にすべきところ、バルブ制御部32が、設定値が変更されたときに、各係数を予め定められた値に戻してフィードバック制御をするので、設定値の変更後も流量を精度良く制御することができる。
また、連続した複数の単位時間の合計が過渡状態の時間より長くなるように設定されているので、過渡状態における測定値の挙動をハンチングとして誤検出することを防ぐことができ、過渡状態では測定値を確実にフィードバック制御することができる。
さらに、ハンチング検出部33が、測定値の閾値以上の増大及び減少それぞれが連続した単位時間それぞれで検出されたときにその測定値の挙動をハンチングとして検出するように構成されているので、生じたハンチングを応答性良くかつ確実に検出するとともに、測定値のわずかな振幅等をハンチングとして誤検出することを防ぐことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、ハンチング検出部は、流量測定部により得られる測定値のハンチングを検出するものであったが、バルブの開度、バルブの振幅、バルブへの印加電圧等のバルブに関するハンチングを検出するものであっても良い。
また、このハンチング検出部は、測定値の閾値以上の増大又は減少のいずれか一方が、連続した単位時間それぞれで検出されたときにその測定値の挙動をハンチングとして検出するように構成しても良い。
バルブ制御部は、前記実施形態では、各係数を変更したあと、設定流量が変更されたときに、各係数を予め設定された値に戻すように構成されていたが、制御バルブより上流側の状態が、ハンチングを招来した前記上流側の状態の変化より前の状態に戻ったときに、例えば上流側監視部からの信号を受け付けるとともに、各係数を予め定められた値に戻すようにしても構わない。
この場合、流路における流量制御バルブより上流側に流量や圧力等の物理量を測定するセンサを設け、前記上流側監視部はこのセンサからの信号を取得するように構成されていれば良い。より具体的にこの上流側監視部は、前記センサからの信号を取得して、上流側の状態の変化前後における物理量を比較して、その差又は比率が所定の範囲内になったときにバルブ制御部に信号を送信するように構成されていれば良い。
また、流路に流れるガス種を検知するガス種検知部を設け、バルブ制御部がこのガス種検知部からの信号を受け付けて、各係数を変更したあと、ガス種が戻ったときに各係数を予め設定された値に戻すように構成しても良い。
なお、流量測定部として熱式流量センサを用いた場合、各係数を変更したあと、設定流量が変更されたときに、各係数を予め設定された値に戻すように構成されているほうが、別途センサを設ける必要がないので好ましい。
さらに、バルブ制御部は、ハンチング検出時に各係数を変更したあと、例えば、ハンチング検出時から所定の時間経過後に各係数を自動的に予め定められた値に戻すように構成されていても良い。
加えて、前記実施形態では、バルブ制御部が、ハンチング検出時にPID演算に用いられる各係数それぞれを変更するものであったが、必ずしも演算に用いられる全ての係数を変更する必要はなく、例えば何れか1つの係数を変更するように構成しても良い。
また、前記実施形態では、バルブ制御部は、ハンチング検出時に各係数を予め定められた値の1/5に変更していたが、必ずしも1/5である必要はない。
さらに、バルブ制御部は、PID演算を用いてフィードバック制御するものに限られず、PI演算等の他の演算を用いてフィードバック制御するようにしても良い。
また、流量測定部としては熱式流量センサに限られるものではなく、例えば圧力式流量センサであっても構わない。このように圧力式流量センサを用いた場合、流量変化に対するセンサ出力の応答速度を向上させることができ、より流量制御の応答性を向上させることもできる。
上述したように圧力式流量センサを用いた場合、例えば上流側監視部が上流側圧力センサからの出力を取得するように構成することにより、別途センサを設けることなく、バルブ制御部は、各係数を変更したあと、制御バルブより上流側の状態が変化前の状態に戻ったときに、前記上流側監視部からの信号を受け付けるとともに、各係数を予め定められた値に戻すことができる。
さらに、流量制御バルブより上流側の状態が変化してハンチングが生じ、バルブ制御部がハンチング検出時に演算に用いられる係数を小さくしたあと、当該ハンチングが低減するまえに上流側の状態が変化前に戻ることがある。この場合は、例えば、バルブ制御部は、前記係数を小さくしたあと、ハンチングが低減するまでは前記係数の値を変更せず、ハンチングが低減したあとに前記係数を変更前の値に戻すように構成されていれば良い。
さらに、流量制御装置の全体構成としては、前記実施形態の流路の上流側に接続されるとともに、予め定められたガス種が流れる複数の分岐流路を有し、各分岐流路に設けられたバルブを切り替えることにより、各ガス種を混合して混合ガスを所定の流量に制御するように構成しても良い。
上述した構成では、各分岐流路に設けられているバルブを切り替えたときにハンチングが生じることがある。
また、前記実施形態では流路抵抗として層流素子を用いていたが、例えばオリフィス等を用いても構わない。
さらに、制御バルブもピエゾ式に限られるものではなく、ソレノイド式等の他方式のものであっても構わない。
さらに加えて、流量制御装置は、流路に流れる流体の流量を制御するものに限られず、例えば流体の圧力等の物理量を制御するものであっても良い。
すなわち、本発明は、流体が流れる流路上に設けられ、前記流体の流量又は流量に関する物理量を測定する流体測定部と、前記流路上に設けられた流体制御バルブと、前記流体測定部で測定される測定値と、予め設定される設定値との偏差に演算を施して、前記流体制御バルブをフィードバック制御するバルブ制御部と、前記流体制御バルブより上流側の状態の変化によって生じるハンチングを検出するハンチング検出部とを具備し、前記バルブ制御部が、前記ハンチング検出部によりハンチングが検出されたハンチング検出時に、前記演算に用いる係数を変更して前記流体制御バルブをフィードバック制御し、前記係数の変更後において、前記流体制御バルブより上流側の状態が変化前の状態に戻ったとき又は前記設定値が変更されたときに、前記係数を変更前の係数に戻して前記流体制御バルブをフィードバック制御することを特徴とする流体制御装置であっても良い。
なお、この流体制御装置による圧力等の物理量の制御方法は、前記実施形態と同様である。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100 ・・・流量制御装置
L1 ・・・流路
10 ・・・流量測定部
14 ・・・流量算出部
20 ・・・流量制御バルブ
30 ・・・制御装置
32 ・・・ハンチング検出部
33 ・・・バルブ制御部

Claims (7)

  1. 流体が流れる流路上に設けられ、前記流体の流量を測定する流量測定部と、
    前記流路上に設けられた流量制御バルブと、
    前記流量測定部で測定される測定値と、予め設定される設定値との偏差に制御用係数を用いた演算を施して、前記流量制御バルブをフィードバック制御するバルブ制御部と、
    前記流量制御バルブより上流側の状態の変化によってハンチングが生じた場合に、そのハンチングを検出するハンチング検出部と
    前記流路上における前記流量制御バルブより上流側に設けられて、前記流体の流量若しくは圧力を測定するセンサ、又は、前記流体の種類を検知するガス種検知部とを具備し、
    前記バルブ制御部が、前記ハンチング検出部によりハンチングが検出されたハンチング検出時に、前記演算に用いる係数を制御用係数からハンチング低減用係数に変更して前記流量制御バルブをフィードバック制御し、前記係数の変更後において、前記センサ又は前記ガス種検知部から出力される信号によって前記流量制御バルブより上流側の状態が変化前の状態に戻ったことが示されたときに、前記係数をハンチング低減用係数から制御用係数に変更して前記流量制御バルブをフィードバック制御することを特徴とする流量制御装置。
  2. 流体が流れる流路上に設けられ、前記流体の流量を測定する流量測定部と、
    前記流路上に設けられた流量制御バルブと、
    前記流量測定部で測定される測定値と、予め設定される設定値との偏差に制御用係数を用いた演算を施して、前記流量制御バルブをフィードバック制御するバルブ制御部と、
    前記流量制御バルブより上流側の状態の変化によってハンチングが生じた場合に、そのハンチングを検出するハンチング検出部とを具備し、
    前記バルブ制御部が、前記ハンチング検出部によりハンチングが検出されたハンチング検出時に、前記演算に用いる係数を制御用係数からハンチング低減用係数に変更して前記流量制御バルブをフィードバック制御し、前記係数の変更後において前記設定値が変更されたときに、前記係数をハンチング低減用係数から制御用係数に変更して前記流量制御バルブをフィードバック制御することを特徴とする流量制御装置。
  3. 前記ハンチング検出部が、前記流量測定部により測定される測定値のハンチング又は前記流量制御バルブのハンチングを検出することを特徴とする請求項1又は2記載の流量制御装置。
  4. 前記バルブ制御部が、前記測定値と前記設定値との偏差にPID演算を施すものであり、前記ハンチング検出部によりハンチングが検出された検出時に、前記PID演算に用いる比例係数、積分係数及び微分係数を変更することを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか一項に記載の流量制御装置。
  5. 前記流量測定部が熱式流量計であることを特徴とする請求項1乃至のうち何れか一項に記載の流量制御装置。
  6. 流体が流れる流路上に設けられ、前記流体の流量を測定する流量測定部と、
    前記流路上に設けられた流量制御バルブと
    前記流路上における前記流量制御バルブより上流側に設けられて、前記流体の流量若しくは圧力を測定するセンサ、又は、前記流体の種類を検知するガス種検知部とを具備する流量制御装置に用いられるプログラムであって、
    前記流量測定部で測定される測定値と、予め設定される設定値との偏差に制御用係数を用いた演算を施して、前記流量制御バルブをフィードバック制御するバルブ制御部と、
    前記流量制御バルブより上流側の状態の変化によってハンチングが生じた場合に、そのハンチングを検出するハンチング検出部としての機能をコンピュータに発揮させるものであり
    前記バルブ制御部が、前記ハンチング検出部によりハンチングが検出された検出時に前記演算に用いる係数を制御用係数からハンチング低減用係数に変更し、前記係数の変更後において、前記センサ又は前記ガス種検知部から出力される信号によって前記流量制御バルブより上流側の状態が変化前の状態に戻ったことが示されたときに前記係数をハンチング低減用係数から制御用係数に変更することを特徴とする流量制御装置用プログラム。
  7. 流体が流れる流路上に設けられ、前記流体の流量を測定する流量測定部と、
    前記流路上に設けられた流量制御バルブとを具備する流量制御装置に用いられるプログラムであって、
    前記流量測定部で測定される測定値と、予め設定される設定値との偏差に制御用係数を用いた演算を施して、前記流量制御バルブをフィードバック制御するバルブ制御部と、
    前記流量制御バルブより上流側の状態の変化によってハンチングが生じた場合に、そのハンチングを検出するハンチング検出部としての機能をコンピュータに発揮させるものであり、
    前記バルブ制御部が、前記ハンチング検出部によりハンチングが検出されたハンチング検出時に、前記演算に用いる係数を制御用係数からハンチング低減用係数に変更して前記流量制御バルブをフィードバック制御し、前記係数の変更後において前記設定値が変更されたときに、前記係数をハンチング低減用係数から制御用係数に変更することを特徴とする流量制御装置用プログラム。
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