JP6220039B1 - フェイスマスク - Google Patents

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【課題】 使用方法が易しく、皮膚の皺のばしやリフトアップ効果が期待できるフェイスマスク。【解決手段】 シート体により形成されたフェイスマスクであって、顔面を覆うための本体部と、本体部から鰓または顎部分に相当する方向に延長した延長部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、フェイスマスクに関する。
化粧水や美容液等の美容効果のある液体を顔面に塗布するために、紙、織布又は不織布等の液体含浸性を有する可塑性のシート状のフェイスマスクが用いられる。
フェイスマスクを顔面に載置することで、フェイスマスクが含浸している化粧水等の液体を顔面の皮膚に接触させることができ、液体の美容効果を効率的に作用させることができるとされている。
特開2015−156996号公報
一方で、皮膚の皺のばしやリフトアップを簡単に行いたいという要望があるものの、従来のフェイスマスクでは、この要望に十分に応えられていない。
そこで本発明は、使用方法が易しく、皮膚の皺のばしやリフトアップ効果が期待できるフェイスマスクを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明は例えば、
シート体により形成されたフェイスマスクであって、
顔面を覆うための本体部と、 前記本体部から鰓または顎部分に相当する方向に延長した延長部と、を備える。
前記フェイスマスクは、後頭部方向に引くための、引き具を取り付けるための引き具取付部を備えていてもよい。
前記延長部は、その縁に粘着材が設けられていてもよい。
前記本体部の周辺に前記延長部を含む、周辺延長部が設けられ、前記周辺延長部には少なくとも一部に粘着材が設けられていてもよい。
前記シート体を切り込むことで形成された局所引っ張り部を備え、
前記局所引っ張り部は、
前記本体部に接続した根本部と、
当該根本部から延出した延出部と、
当該延出部の末端であって使用者がつまむ部分となる止め部と、を備えていてもよい。
前記局所引っ張り部は、
目じり、ほうれい線、額、瞼のいずれか1つ以上の部位を引き伸ばす位置に設けられていてもよい。
前記止め部は、
当該止め部の大きさより大きく切り抜かれた、切り抜き領域に配されており、
前記止め部の、前記根本部と反対方向には、前記止め部を引っ張りながら皮膚に密着させて止めた場合に、シート体同士が重なることがないための、シート欠如領域が設けられていてもよい。
前記止め部には、接着材が形成されていてもよい。
前記延出部の皮膚側の面には、パック液を浸透させない部材が設けられていてもよい。
前記延出部に、弾性の湾曲部材が設けられていてもよい。
鼻に相当する位置に、鼻腔を広げるための弾性の平面部材が設けられていてもよい。
鼻に相当する位置に、鼻突および鼻突周辺を形成するための鼻形状保持部材が設けられていてもよい。
本発明によれば、使用方法が易しく、皮膚の皺のばしやリフトアップ効果が期待できるフェイスマスクが提供される。
第一の実施形態に係るフェイスマスク10Aの概略図である。 第一の実施形態に係るフェイスマスク10Aの使用状態を示す図である。 第一の実施形態の変形例に係るフェイスマスク10Bの概略図である 第二の実施形態に係るフェイスマスク10Cの概略図である。 第二の実施形態の変形例に係るフェイスマスク10Dの概略図である。 第三の実施形態に係るフェイスマスク10Eの概略図である。 局所引っ張り部25の使用方法を説明するための図である。 第三の実施形態の変形例に係るフェイスマスク10Fの概略図である。 第三の実施形態の変形例に係るフェイスマスク10Gの概略図である。 第四の実施形態に係るフェイスマスク10Hの概略図である。 フェイスマスクHの鼻形状保持部材38の概略図である。図11(A)は、平面図であり、図11(B)は、使用状態を横から見た図である。
本発明が適用された例である実施形態について、以下、図に基づいて説明する。
<第一の実施形態>
図1は、第一の実施形態に係るフェイスマスク10Aの概略図である。図2は、第一の実施形態に係るフェイスマスク10Aの使用状態を示す図である。
フェイスマスク10Aは、紙、織布又は不織布等の可撓性及び含水性を有するシート体を、人体の顔面の全面を被覆できるように、所定の形状及び大きさに裁断して形成されている。使用時は、シート体に化粧液や美容液などのパック液を吸い込ませる。そして、吸い込ませたシート体と皮膚との相互作用により皮膚に密着させ貼り付けることができる。
または、フェイスマスク10Aのシート体には、粘着性を持たせた化粧液や美容液が塗布してあり、剥離紙が貼り合わされていてもよい。人体の顔面の全面を被覆できるように、所定の形状及び大きさに裁断されている。使用時は、剥離紙を剥がし、皮膚に貼り付けるようすることができる。
フェイスマスク10Aには、本体部11に、目部12、鼻部13、口部14、延長部16,17、スリット15、紐吊部18が形成されている。
本体部11は、顔全体を覆うための、略円形状のシートである。
一対の目部12は、顔面における左右一対の目に対応し、各々が横長の楕円形状の切り抜き孔で構成されている。なお、一対の目部12は、完全に切り抜いて形成するのではなく、一部を連結したままの山状の切込み(例えば、U字を逆さにした形状の切り込み)として、使用時にめくることで、目に相当する部分に貫通孔が出来上がる構造としてもよい。
鼻部13は、顔面の鼻翼及び鼻孔に対応し、略U字状の切込線で構成されている。
口部14は、顔面の口に対応し、横方向に長い楕円形状の切り抜き孔で構成されている。
スリット15は、本体部11の縁から内部方向に向かった複数の切込みである。スリット15は、図2に示すように、フェイスマスク10Aが使用者の顔の形状に沿わせて密着しやすいように設けられている。
紐吊部18は、本体部11を顔の上方に吊り上げるために使用される部分であり、紐や帯などの引き具を取り付けるための引き具取付部である。紐吊部18は、例えば、本体部11の上方(額(ひたい)に相当する部分)の縁に設けられた2つの孔である。図2に示すように、紐吊部18の孔に紐181を通して、後頭部方向に引っ張ることで、本体部11を顔の上方に引っ張ることができる。そして、本体部11の額に相当する部分の皮膚を上方に引き伸ばすことができる。なお、紐181は、使用者の後頭部にヘアバンドなどで取り付けてもよいし、髪を束ねたヘアゴムに取り付けるようにしてもよい。
延長部16、17は、鰓8(えら)付け用の延長部16と、顎(あご)付け用の延長部17とを有する。
鰓付け用の延長部16は、本体部11の頬に相当する部分から延長し、外側方向に突出して伸びたタブ状の部分である。図2に示すように、顔の鰓に張り付くことができるので、本頬付近の皮膚を、鰓方向に引っ張り、引き伸ばすことができる。顔の部分や全体のリフトアップを可能とする。
顎付け用の延長部17は、本体部11の顎に相当する部分から延長し、外側方向に突出して伸びたタブ状の部分である。図2に示すように、顎の裏に張り付くことができるので、顎付近の皮膚を、顎の裏方向に引っ張り、引き伸ばすことができる。
また、延長部16、17が、鰓や顎の裏に貼りつくことで、紐吊部18により本体部11が頭の上方向に引っ張られた場合でも、本体部11が顔面から外れたり、ずれたりすることを防止することができる。
以上、第一の実施形態のフェイスマスク10Aについて説明した。このフェイスマスク10Aによれば、上方へ引っ張る紐吊部18と、鰓と顎裏に密着し、耳下方向および顎方向に引っ張ることが可能な延長部16,17により、顔面の皮膚の引き伸ばし力を向上することができる。
なお、延長部16,17は、鰓用と顎用の両方を設けてもよいし、いずれか一方であってもよい。
また、紐吊部18は、必ずしも備えていなくても良い。
また、図3のフェイスマスク10Bに示すように、鰓や顎方向に紐吊部18nを設けても良く、紐吊部18nの紐は、顎や耳にかけて使用するようにしても良い。また、後頭部等に回して掛けても良い。より顔全体の頭部方向へのリフトアップが期待できる。
また、紐の位置は、上記で示した位置でなくとも良い。紐を帯としても良く、その数に制限はなく、増減しても良い。
<第二の実施形態>
図4は、第二の実施形態に係るフェイスマスク10Cの概略図である。上記実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
本実施形態のフェイスマスク10Cは、部分的な皮膚の引っ張り(皺の引き伸ばし、リフトアップ等)のための局所引っ張り部21を備える。
局所引っ張り部21は、本体部11のシートに設けられたU字状の切込みにより実現されている。
局所引っ張り21は、シートから切り離されずに連結している根本部Rと、根本部Rから突出した形状の延出部Eと、延出部の末端の止め部Tとを有する。
ほうれい線を引き伸ばすための局所引っ張り部21は、口部14の左右斜め上に設けられており、口角のやや上に根本部Rが位置し、耳の方向へ延出部Eが延び、止め部Tに至るように、本体部11のシートに切込みが入れられている。
目じりの皺を引き伸ばすため(あるいは、上まぶたのリフトアップのため)の局所引っ張り部21は、左右の目部12の斜め上に設けられており、目じりのやや上に根本部Rが位置し、斜め上方向へ延出部Eが延び、止め部Tに至るように、本体部11のシートに切込みが入れられている。
額(ひたい)の皺を引き伸ばすため(あるいは、眉間付近のリフトアップのため)の局所引っ張り部21は、額(ひたい)の位置に設けられており、眉間の根本部Rが位置し、頭頂部方向へ延出部Eが延び、止め部Tに至るように、本体部11のシートに切込みが入れられている。額(ひたい)の皺は、他の小皺部分と比較して、大きいので、額(ひたい)の局所引っ張り部21は、大き目に形成されている。
使用者は、本体部11を顔面に被せたのち、各局所引っ張り部21について、止め部Tをつまんで根本部Rと反対方向に引っ張って、皮膚の皺を延ばした後、止め部Tを貼りつける。止め部Tは、濡れたシートの一部であるので、ある程度の貼り付き力を持つため、皮膚または付近のシートに重ねて貼りつけることができる。
以上、第二の実施形態について説明した。本実施形態によれば、局所的な皮膚の引っ張り、局所的な皺の引き伸ばしを容易に行うことが可能となる。気になる部位のみを強く引っ張ったり、引き伸ばしたりすることが可能となる。
<第二の実施形態の変形例>
図5は、第二の実施形態の変形例に係るフェイスマスク10Dの概略図である。
フェイスマスク10Dは、瞼を引き上げるための局所引っ張り部24を備えている。すなわち、本体部11の目部12の上の眉毛の位置付近に、上瞼の形状に沿って、逆U字状の切込みが形成されている。切り込みは、図5に示すように、三日月状に切り抜かれていても良い。そうすれば、止め部Tを上方向に引っ張ってから貼り付けた場合に、シートに重ならずに皮膚に貼り付けることができ、貼り付き力の向上が期待できる。
また、鰓用の延長部16、顎用の延長部17には、その縁に、粘着テープ(粘着材)が形成されており、皮膚に対して、強く接着できるようになっている。フェイスマスク10Dのシート材は、吸水性があり、皮膚にある程度密着する作用があるが、粘着テープ31により、皮膚から外れることをより確実に防止することができる。これにより、皮膚を強く引っ張った状態で長い時間保持することが可能となる。
また、本体部11の上端の縁に、紐吊部18の代わりに、外側に延長した額部用の延長部18tを設け、粘着テープ31を設けている。これにより、額(ひたい)部分に張り付いたシート材が外れるのを防止することができる。
粘着テープの粘着材は、皮膚に接着できるものであれば、特に制限はない。絆創膏用の粘着テープの材料(例えば、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤)を用いることができる。
粘着テープには、あらかじめ剥離紙を貼っておいても良いのは、言うまでもない。
<第三の実施形態>
図6は、第三の実施形態に係るフェイスマスク10Eの概略図である。上記実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
本体部11の外周縁全体に周辺延長部16aを設け、周辺延長部16aに、粘着部(粘着テープ)32を設けている。
また、額用の局所引っ張り24を、2本形成している。
ほうれい線用の局所引っ張り部25は、本体部11に連結している根本部Rと、根本部Rから耳の方向に延びた延出部Eと、延長部Eの末端の円状の止め部Tとを備えている。円状の止め部Tは、延長部Eよりも幅広になっている。止め部Tは、止め部Tの大きさより大きく切り抜かれた、切り抜き領域Sに配されている。止め部Tの、根本部Rと反対方向には、止め部Tを引っ張りながら皮膚に密着させて止めた場合に、シート部材同士が重なることがないように、シート欠如領域Sが設けられている。
この構造により、図7に示すように、使用者は、止め部Tをつまんで、根本部R付近の皮膚を引っ張りながら、止め部Tを皮膚に密着させて止めることができる。止め部Sの面積を大きくすることで、皮膚との貼り付き力を向上させ、外れたり、ずれたりすることを防止することができる。円状の止め部Tの直径は、例えば、0.5〜2センチ、好ましくは、1〜1.5センチである。止め部Tは円状でなくても良く、その面積は、例えば、0.5〜5平方センチメートル、好ましくは、0.7〜3平方センチメートルである。
シート欠如領域Sの面積は、止め部Tの面積の1.2〜3倍、好ましくは、1.5〜25倍、より好ましくは、1.5〜2倍である。
図8は、第三の実施形態の他の変形例に係るフェイスマスク10Fの概略図である。
図8に示すように、止め部Tの皮膚側の面に粘着テープ34、33が形成されていてもよい。これにより、皮膚が戻ろうとする力に対抗して止め部Tを皮膚に接着し続けることがより確実となる。
また、図9のフェイスマスク10Gに示すように、局所引っ張り部25の延出部Eの 皮膚側の面に、パック液が皮膚と密着しないための構造Fを備えていてもよい。
例えば、本体部11は吸水性シートで形成するものの、延出部Eの皮膚側の面は、パック液が浸透しない非吸水性(撥水性)の材料でコーティングする。または、皮膚に接触しないように浮き上がらせるため、湾曲するように、湾曲部材(アーチ部材)を取り付けるなどする。湾曲部材は、V字形状、W字形状であってもよい。
こうすることで、皮膚を引っ張った際に延出部Eの下に形成された皮膚の皺に対して、上から力が加わることを抑制し、延出部Eの下の皮膚に皺の跡に残ってしまうことを防止することができる。
また、延出部Eは、ゴムなどの弾性の部材とし、引き伸ばし時に弾力性を持たせるようにしてもよい。なお、アーチ状、V字形状、W字形状などの、湾曲した弾性の部材を設けてもよい。
また、鼻部13に、鼻腔を広げる部材を取り付けてもよい。広がる方向に付勢された弾性の板材35を、鼻翼のやや上で、鼻背を跨るように、鼻部13のシート材に取り付ける。板材35の端部は、粘着剤を設けて、皮膚にしっかりと固定でききるようにするのが好ましい。鼻腔を広げる部材により、本体部11で顔全体を覆ったとき感じる、息苦しさを緩和することができる。また、図10及び図11に示すフェイスマスク10Hのように、鼻部13に、鼻形状保持部材38を取り付けても良い。鼻部13は、鼻柱を含むように下に突出した形状となるように、切り込まれている。鼻形状保持部材38は、図11に示すように、T字形状の弾性部材であり、山折りと谷折りの折り目(折り曲げ部)が形成されている。鼻形状保持部材38は、鼻翼や鼻突(鼻尖)を両側から押さえたり、鼻橋基部付近を持ち上げたりすることで、鼻突を持ち上げる矯正部材である。鼻翼の両端と、鼻橋基部とで、皮膚に接着固定できるように、谷折りされ、粘着テープ39が設けられている。鼻柱に相当部分に、立ち上げ基礎38tを形成し、粘着テープ39で固定することで、鼻突を持ち上げたり、挟み混むことで鼻突を挟み混み高く矯正することができる。
なお、鼻突先端にも粘着テープを用いることで、上方向に持ち上げることができるようにしても良い。
また、鼻形状保持部材は、鼻突(鼻突周辺を含む)を形成する鼻の形を形作るもので有り、その形状、構造、素材には制限はない。理想とする鼻の形を前もって形成した部材を設けても、取り付けても良い。
以上、本願発明の実施形態の例について説明した。本願発明は、上記実施形態に限定されない。また、各実施形態及び変形例の各構成要素は、自由に組み合わせることが可能である。
局所引っ張り部の位置や数に制限はなく、皺のできやすい位置、リフトアップの願望が多い位置に設けることができる。
10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gフェイスマスク
11 本体部
12 目部
13 鼻部
14 口部
15 スリット
16 延長部
16a 周辺延長部
16,17 延長部
18 紐吊部
21,24,25 局所引っ張り部
31,34 粘着テープ
35 板材
38 鼻形状保持部材
181 紐
E 延長部
R 根本部
S シート欠如領域
T 止め部

Claims (1)

  1. シート体により形成されたフェイスマスクであって、
    顔面を覆うための本体部と、
    前記本体部から鰓または顎部分に相当する方向に延長した延長部と、
    額に相当する部分に設けられ、額から頭頂部を通って後頭部方向に引くための、引き具を取り付けるための引き具取付部
    とを備えることを特徴とするフェイスマスク。
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