JP6218969B2 - エレベータの位置検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、昇降体の位置を検出するためのエレベータの位置検出装置に関するものである。
従来、各階に対応して互いに異なる出力パターンを出力する複数の位置検出センサをかごに設け、前回の出力パターン検出後に期待される遷移予測データと今回の出力パターンとが一致しない場合に故障と判定するエレベータの位置検出装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許第5380407号公報
しかし、かごが一方の階から他方の階まで移動しなければ位置検出センサの故障の有無を判定することができない。従って、故障の判定に手間がかかってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、故障の有無の判定を容易にすることができるエレベータの位置検出装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの位置検出装置は、昇降路内に設けられた被検出体、昇降路内を上下方向へ移動する昇降体に設けられ、検出領域が設けられ、検出領域での被検出体の有無を検出するセンサ、及びテスト信号をセンサへ送りセンサの検出信号を受信することによりセンサの故障の有無を診断する診断回路を備え、センサは、センサ部と、テスト部とを有し、センサ部は、検出領域を挟んで配置された励磁コイル及び検出コイルを有し、励磁コイルに交流磁界を発生させた状態で検出コイルに誘導起電力が生じると第1信号を検出信号として出力するとともに、励磁コイルに交流磁界を発生させた状態で検出コイルでの誘導起電力が抑制されると第2信号を検出信号として出力し、テスト部は、通常運転時の通常モードと、センサ部の検出信号が第1信号に固着する故障を診断するときの第1固着故障診断モードと、センサ部の検出信号が第2信号に固着する故障を診断するときの第2固着故障診断モードとの間で、テスト信号の受信の有無に基づいてモードを切り替え可能になっており、テスト部は、検出領域からみて励磁コイル側に配置された第1のテストコイルと、検出領域からみて検出コイル側に配置された第2のテストコイルと、第2固着故障診断モード時に第1及び第2のテストコイルを含む閉回路を構成し第1固着故障診断モード時に第1及び第2のテストコイルを互いに切り離す第1のスイッチと、第1固着故障診断モード時に第1のテストコイルを含む閉回路を構成する第2のスイッチとを有し、第2固着故障診断モード時には、励磁コイルの交流磁界による第1のテストコイルでの誘導起電力によって、検出コイルに誘導起電力を生じさせる磁界が第2のテストコイルに生じ、第1固着故障診断モード時には、励磁コイルの交流磁界によって、励磁コイルの交流磁界を打ち消す方向へ誘導磁界が第1のテストコイルに生じる。
この発明によるエレベータの位置検出装置によれば、昇降体を移動させずに停止させたまま、センサの故障の有無の判定を容易にすることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。 図1の識別板、センサ及び制御盤の関係を示す構成図である。 図2のセンサを示す構成図である。 図3の検出領域に識別板が入っているときのセンサを示す構成図である。 図4のテスト部のモードがH固着故障診断モードであるときのセンサを示す構成図である。 図3のテスト部のモードがL固着故障診断モードであるときのセンサを示す構成図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータの位置検出装置の励磁コイル及び第1のテストコイルを示す構成図である。 この実施の形態3によるエレベータの位置検出装置のセンサを示す構成図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータの位置検出装置のセンサを示す構成図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータの位置検出装置のセンサを示す構成図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータの位置検出装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態7によるエレベータの位置検出装置を示す構成図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2内には、駆動装置である巻上機3と、巻上機3の綱車から離して配置されたそらせ車4と、エレベータの運転を制御する制御盤5とが設置されている。巻上機3の綱車及びそらせ車4には、複数本の索状体6が巻き掛けられている。索状体6としては、例えばロープ又はベルト等が用いられている。昇降路1内に昇降体として設けられたかご7及び釣合おもり8は、索状体6によって吊り下げられている。かご7及び釣合おもり8は、昇降路1内に設置された複数のレール(図示せず)に個別に案内されながら、巻上機3の駆動力によって昇降路1内を上下方向へ移動される。
かご7には、かご出入口を開閉するかごドア(図示せず)が設けられている。各階の乗場9には、乗場出入口を開閉する乗場ドア10が設けられている。かご7がいずれかの階に停止しているときには、かごドアが乗場ドア10と係合しながら水平方向へ移動することにより、かご出入口及び乗場出入口が開閉される。
昇降路1内には、乗場位置用の被検出体である複数の金属製の識別板11がかご7の移動方向について互いに間隔を置いて設けられている。各識別板11は、昇降路1内の各階に対応する位置にそれぞれ配置されている。各識別板11は、対応する階の乗場9の床から一定の高さの位置に配置されている。
また、昇降路1内には、終端部用の被検出体である金属製の識別板12が上部終端階及び下部終端階のそれぞれの位置に対応させて設けられている。かご7の移動方向についての各識別板12の長さは、各識別板11の長さよりも長くなっている。また、各識別板12は、水平方向について識別板11から離れた位置に配置されている。
かご7には、識別板11を検出するための近接センサである渦電流式のセンサ13と、識別板12を検出するための近接センサである渦電流式のセンサ14とが設けられている。この例では、各センサ13,14がかご7の上部に設けられている。
図2は、図1の識別板11、センサ13及び制御盤5の関係を示す構成図である。センサ13には、空間である検出領域15が設けられている。センサ13は、検出領域15での識別板11の有無を検出する。かご7がいずれかの階に停止すると識別板11が検出領域15に入り、かご7が各階から上下方向へ移動すると識別板11が検出領域15から外れる。この例では、上から見たときのセンサ13の形状が、検出領域15を囲むU字状になっている。
センサ13は、検出領域15での識別板11の有無に応じて互いに異なる検出信号を出力する。具体的には、センサ13が検出領域15に識別板11がないことを検出すると第1信号が検出信号としてセンサ13から出力され、センサ13が検出領域15に識別板11があることを検出すると第1信号と異なる第2信号が検出信号としてセンサ13から出力される。この例では、第1信号がL信号、即ちLow信号とされ、第2信号がH信号、即ちhigh信号とされている。
制御盤5には、センサ13の故障の有無を診断する診断回路16が設けられている。診断回路16は、センサ13へテスト信号を送りセンサ13の検出信号を受けることにより、センサ13の故障の有無を診断する。即ち、診断回路16は、センサ13へ出力したテスト信号と、センサ13から受けた検出信号とに基づいて、センサ13の故障の有無を診断する。制御盤5は、診断回路16による診断結果に基づいて、エレベータの運転を制御する。
図3は、図2のセンサ13を示す構成図である。センサ13は、筐体21と、筐体21内に配置されたセンサ部22及びテスト部23とを有している。
筐体21は、筐体本体部24と、筐体本体部24に設けられ、検出領域15を挟む位置に配置された一対の筐体対向部25とを有している。かご7の移動方向に沿って見たときの筐体21の形状は、筐体本体部24及び一対の筐体対向部25によりU字状になっている。
センサ部22は、センサ回路26と、出力回路27とを有している。
センサ回路26は、励磁コイル281及びコンデンサ282を電気的に接続して閉回路を構成した励磁側共振回路28と、検出コイル291及びコンデンサ292を電気的に接続して閉回路を構成した検出側共振回路29と、検出側共振回路29からの信号に応じて出力回路27への信号を制御するスイッチング素子30とを有している。
励磁コイル281は一方の筐体対向部25に設けられ、検出コイル291は他方の筐体対向部25に設けられている。これにより、励磁コイル281及び検出コイル291は、検出領域15を挟んで配置されている。励磁コイル281は、交流電源からの励磁電流が励磁側共振回路28に流れることにより交流磁界F1を発生する。検出側共振回路29では、検出コイル291が交流磁界を受けて検出コイル291に誘導起電力が生じることにより、特定の共振周波数で共振電流が流れる。
スイッチング素子30は、検出コイル291に誘導起電力が生じて検出側共振回路29に電流の共振が生じると、センサ回路26から出力回路27へ交流電流の出力を行う。また、スイッチング素子30は、検出コイル291での誘導起電力が抑制されて検出側共振回路29での電流の共振が停止すると、センサ回路26から出力回路27への交流電流の出力を停止する。
出力回路27は、センサ回路26からの交流電流の出力を整流する整流・コンパレータ回路271を有している。また、出力回路27は、センサ回路26から整流・コンパレータ回路271へ電流の出力がされると直流信号であるH信号をセンサ部22の検出信号として診断回路16へ出力し、センサ回路26から整流・コンパレータ回路271への電流出力が停止するとH信号と異なる直流信号であるL信号をセンサ部22の検出信号として診断回路16へ出力する。
センサ部22では、識別板11が検出領域15から外れると、励磁コイル281からの交流磁界F1が検出領域15を介して検出コイル291に達する。検出コイル291が励磁コイル281からの交流磁界F1を受けると、検出コイル291に誘導起電力が生じて検出側共振回路29に対応する共振周波数で電流の共振が生じる。センサ部22に故障が生じていない状態では、検出側共振回路29に電流の共振が生じると、L信号が検出信号として出力回路27から診断回路16へ出力される。
図4は、図3の検出領域15に識別板11が入っているときのセンサ13を示す構成図である。識別板11が検出領域15に入ると、励磁コイル281からの交流磁界F1によって、識別板11に渦電流が発生し、励磁コイル281の交流磁界F1を打ち消す方向へ渦電流磁界F2が識別板11から発生する。これにより、検出コイル291での誘導起電力が抑制され、検出側共振回路29での電流の共振が停止する。センサ部22に故障が生じていない状態では、検出側共振回路29での電流の共振が停止すると、H信号が検出信号として出力回路27から診断回路16へ出力される。
ここで、センサ部22には、検出領域15での識別板11の有無にかかわらずセンサ部22の検出信号が第1信号であるL信号に固着してしまうL固着故障(即ち、第1固着故障)と、検出領域15での識別板11の有無にかかわらずセンサ部22の検出信号が第2信号であるH信号に固着してしまうH固着故障(即ち、第2固着故障)とが生じるおそれがある。テスト部23は、診断回路16からのテスト信号の受信の有無に基づいて、通常運転時の通常モードと、第1固着故障であるL固着故障の診断をするときのL固着故障診断モード(即ち、第1固着故障診断モード)と、第2固着故障であるH固着故障の診断をするときのH固着故障診断モード(即ち、第2固着故障診断モード)との間で、モードを切り替え可能になっている。テスト部23のモードがL固着故障診断モードに切り替わったりH固着故障診断モードに切り替わったりすることにより、L固着故障及びH固着故障のそれぞれの診断を診断回路16で行うことが可能になる。
テスト部23は、テスト回路31と、受信部32とを有している。
テスト回路31は、第1のテストコイル311と、第2のテストコイル312と、2つの第1のスイッチ313と、第2のスイッチ314と、第3のスイッチ315とを有している。
第1のテストコイル311は、検出領域15からみて励磁コイル281側に配置されている。また、第1のテストコイル311は、励磁コイル281よりも検出領域15から遠い位置に配置されている。
第2のテストコイル312は、検出領域15からみて検出コイル291側に配置されている。また、第2のテストコイル312は、検出コイル291よりも検出領域15から遠い位置に配置されている。
各第1のスイッチ313は、第1及び第2のテストコイル311,312の一端部同士及び他端部同士のそれぞれの電気的接続を個別に開閉する。また、各第1のスイッチ313は、テスト部23のL固着故障診断モード時に開状態となり、テスト部23のH固着故障診断モード時に閉状態となる。各第1のスイッチ313が開状態となると、第1及び第2のテストコイル311,312が互いに切り離される。また、各第1のスイッチ313が閉状態となると、第1及び第2のテストコイル311,312が互いに電気的に接続されて、第1及び第2のテストコイル311,312を含む閉回路が構成される。
第2のスイッチ314は、第1のテストコイル311の一端部及び他端部間の電気的接続を開閉する。また、第2のスイッチ314は、テスト部23のL固着故障診断モード時に閉状態となり、テスト部23のH固着故障診断モード時に開状態となる。第2のスイッチ314が閉状態となると、第1のテストコイル311の一端部及び他端部間が短絡されて、第1のテストコイル311を含む閉回路が構成される。第2のスイッチ314が開状態となると、第1のテストコイル311の一端部及び他端部間の短絡が解除される。
第3のスイッチ315は、第2のテストコイル312の一端部及び他端部間の電気的接続を開閉する。また、第3のスイッチ315は、テスト部23のL固着故障診断モード時に閉状態となり、テスト部23のH固着故障診断モード時に開状態となる。第3のスイッチ315が閉状態となると、第2のテストコイル312の一端部及び他端部間が短絡されて、第2のテストコイル312を含む閉回路が構成される。第3のスイッチ315が開状態となると、第2のテストコイル312の一端部及び他端部間の短絡が解除される。
診断回路16は、互いに異なるL固着診断信号及びH固着診断信号(即ち、第1固着診断信号及び第2固着診断信号)の中から選択した1つの診断信号をテスト信号としてテスト部23へ送る。診断回路16からテスト部23へテスト信号を送る系統は、1つの系統のみとなっている。診断回路16からのテスト信号は、テスト部23の受信部32で受信される。
受信部32でのテスト信号の受信が停止している状態では、テスト部23のモードが通常モードとなっている。テスト部23が通常モードであるときには、第1〜第3のスイッチ313〜315のすべてが開状態となっており、センサ部22の故障診断は行われない。
受信部32は、診断回路16からのテスト信号を受信すると、テスト信号がL固着診断信号及びH固着診断信号のいずれであるかを判断する。この例では、受信部32が、L固着診断信号及びH固着診断信号のうち、H固着診断信号に対してのみ動作する第2診断信号動作部であるバンドパスフィルタ321と、L固着診断信号及びH固着診断信号のうち、L固着診断信号に対してのみ動作する第1診断信号動作部であるローパスフィルタ322とを有している。H固着診断信号が受信部32で受信されると、バンドパスフィルタ321が動作されて2つの第1のスイッチ313が閉状態となり、テスト部23のモードがH固着故障診断モードになる。また、L固着診断信号が受信部32で受信されると、ローパスフィルタ322が動作されて第2のスイッチ314及び第3のスイッチ315が閉状態となり、テスト部23のモードがL固着故障診断モードになる。
制御盤5は、テスト部23のモードが通常モードであるときに、センサ部22からの検出信号に基づいて、検出領域15に識別板11が入ったときのかご7の位置を特定し、特定したかご7の位置に基づいてエレベータの運転を制御する。
センサ14の構成は、センサ13の構成と同様である。センサ14の故障の診断は、センサ13と同様に、診断回路16からテスト信号を送りセンサ14の検出信号を診断回路16で受けることにより行われる。なお、エレベータの位置検出装置は、識別板11,12、センサ13,14、診断回路16を有している。
次に、動作について説明する。制御盤5の制御によりかご7が各階のいずれかに停止すると、かご7の停止階に対応する識別板11がセンサ13の検出領域15に入る。識別板11が検出領域15に入ると、励磁コイル281からの交流磁界F1が識別板11に達し、識別板11から渦電流磁界F2が発生する。一方、かご7が各階のいずれかから上下方向へ移動すると、識別板11が検出領域15から外れ、識別板11から渦電流磁界F2が発生しなくなる。
診断回路16からテスト部23へのテスト信号の出力が停止されているときには、テスト部23のモードが通常モードになっている。エレベータのサービス運転は、テスト部23のモードを通常モードにした状態で行われる。
テスト部23のモードが通常モードになると、第1〜第3のスイッチ313〜315のそれぞれが開状態となる。これにより、励磁コイル281から交流磁界F1が発生していても、第1及び第2のテストコイル311,312から磁界は発生しない。
通常モード時に識別板11が検出領域15に入ると、図4に示すように、励磁コイル281の交流磁界F1によって、励磁コイル281の交流磁界F1を打ち消す方向への渦電流磁界F2が識別板11から発生する。これにより、検出コイル291での誘導起電力が抑制され、検出側共振回路29での電流の共振が停止する。検出側共振回路29での共振が停止すると、H信号が検出信号として出力回路27から診断回路16へ出力される。
一方、通常モード時に識別板11が検出領域15から外れると、図3に示すように、励磁コイル281の交流磁界F1が検出コイル291に達する。これにより、検出コイル291に誘導起電力が発生し、検出側共振回路29に電流の共振が生じる。検出側共振回路29に電流の共振が生じると、L信号が検出信号として出力回路27から診断回路16へ出力される。
制御盤5では、センサ部22から診断回路16へ送られた検出信号(即ち、L信号又はH信号)に基づいてかご7が階にあるか否かが判定される。エレベータの運転は、かご7が階にあるか否かの判定結果に基づいて制御盤5により制御される。
第2固着故障の診断を行うときには、H固着診断信号がテスト信号として診断回路16からテスト部23へ出力される。この例では、H固着診断信号が矩形波の信号とされている。テスト部23では、受信部32でH固着診断信号を受信するとバンドパスフィルタ321が動作され、テスト部23のモードが通常モードからH固着故障診断モードに切り替わる。
図5は、図4のテスト部23のモードがH固着故障診断モードであるときのセンサ13を示す構成図である。H固着故障診断モード時には、第2及び第3のスイッチ314,315が開状態となり、各第1のスイッチ313が閉状態となる。これにより、テスト回路31には、第1及び第2のテストコイル311,312を含む閉回路が構成される。
H固着故障診断モード時には、第1及び第2のテストコイル311,312を含む閉回路が構成されることから、励磁コイル281の交流磁界F1によって第1のテストコイル311に誘導起電力が発生し、第1のテストコイル311での誘導起電力によって第2のテストコイル312に磁界F3が生じる。これにより、検出コイル291に誘導起電力が生じ、検出側共振回路29に電流の共振が生じる。即ち、H固着故障診断モード時には、検出領域15での識別板11の有無にかかわらず、検出コイル291に誘導起電力を生じさせる磁界F3が第2のテストコイル312に生じることにより、識別板11が検出領域15から外れている状態が強制的に再現される。
診断回路16からH固着診断信号がテスト信号としてテスト部23へ出力された後、センサ部22からの検出信号が診断回路16で受信されると、診断回路16では、センサ部22からの検出信号が、H固着診断信号に対応する信号、即ちL信号と一致しているかどうかが判定される。これにより、センサ部22からの検出信号がL信号と一致していれば、正常判定が診断回路16により行われる。一方、センサ部22にL信号を強制的に出力させるためのテスト信号をテスト部23へ出力したにもかかわらず、センサ部22からの検出信号がL信号と異なるH信号であるときには、H固着故障の判定が診断回路16により行われる。このようにして、センサ部22のH固着故障の診断が行われる。
L固着故障の診断を行うときには、L固着診断信号がテスト信号として診断回路16からテスト部23へ出力される。この例では、L固着診断信号がhigh直流信号とされている。テスト部23では、受信部32でL固着診断信号を受信するとローパスフィルタ322が動作され、テスト部23のモードが通常モードからL固着故障診断モードに切り替わる。
図6は、図3のテスト部23のモードがL固着故障診断モードであるときのセンサ13を示す構成図である。L固着故障診断モード時には、第2及び第3のスイッチ314,315が閉状態となり、各第1のスイッチ313が開状態となる。これにより、テスト回路31には、第1のテストコイル311を含む閉回路と、第2のテストコイル312を含む閉回路とが互いに分離されて独立して構成される。
L固着故障診断モード時には、第1のテストコイル311を含む閉回路が構成されていることから、励磁コイル281の交流磁界F1によって第1のテストコイル311に誘導起電力が発生し、励磁コイル281の交流磁界F1を打ち消す方向へ誘導磁界F4を第1のテストコイル311が発生する。また、たとえ励磁コイル281の交流磁界F1が検出コイル291に達したとしても、励磁コイル281の交流磁界F1によって第2のテストコイル311にも誘導起電力が発生し、励磁コイル281の交流磁界F1を打ち消す方向へ第2のテストコイル312が磁界F3を発生する。これにより、検出領域15での識別板11の有無にかかわらず、励磁コイル281の交流磁界F1が抑制され、検出コイル291での誘導起電力が抑制される。これにより、検出領域15での識別板11の有無にかかわらず、検出側共振回路29での電流の共振が停止し、識別板11が検出領域15に入っている状態が強制的に再現される。
診断回路16からL固着診断信号がテスト信号としてテスト部23へ出力された後、センサ部22からの検出信号が診断回路16で受信されると、診断回路16では、センサ部22からの検出信号が、L固着診断信号に対応する信号、即ちH信号と一致しているかどうかが判定される。これにより、センサ部22からの検出信号がH信号と一致していれば、正常判定が診断回路16により行われる。一方、センサ部22にH信号を強制的に出力させるためのテスト信号をテスト部23へ出力したにもかかわらず、センサ部22からの検出信号がH信号と異なるL信号であるときには、L固着故障の判定が診断回路16により行われる。このようにして、センサ部22のL固着故障の診断が行われる。
上部終端階及び下部終端階にかご7が停止したときに識別板12を検出するセンサ14についても、センサ13と同様にしてH固着故障の診断及びL固着故障の診断が行われる。
このようなエレベータの位置検出装置では、テスト部23がL固着故障診断モードとH固着故障診断モードとの間でモードを切り替え可能になっており、H固着故障診断モード時には、励磁コイル281の交流磁界F1による第1のテストコイル311での誘導起電力によって、検出コイル291に誘導起電力を生じさせる磁界F3が第2のテストコイル312に生じ、L固着故障診断モード時には、励磁コイル281の交流磁界F1によって、励磁コイル281の交流磁界F1を打ち消す方向へ誘導磁界F4が第1のテストコイル311に生じるので、かご7を移動させずに停止させたまま、第1〜第3のスイッチ313〜315のそれぞれを開閉するだけで、センサ部22のL固着故障の有無及びH固着故障の有無を判定することができる。これにより、センサ13,14の故障の有無の判定を容易にすることができる。
また、診断回路16は、L固着診断信号をテスト信号としてテスト部23へ送ることによりテスト部23のモードをL固着故障診断モードとし、L固着診断信号と異なるH固着診断信号をテスト信号としてテスト部23へ送ることによりテスト部23のモードをH固着故障診断モードとするので、テスト部23のモードの切り替えを容易に行うことができ、センサ部22のL固着故障及びH固着故障のそれぞれの診断を容易に行うことができる。
また、テスト部23は、診断回路16からのテスト信号がL固着診断信号及びH固着診断信号のいずれであるかを判断する受信部32を有しているので、診断回路16からテスト部23へテスト信号を送る系統を1つの系統のみとすることができ、エレベータの位置検出装置のコストの低減化を図ることができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2によるエレベータの位置検出装置の励磁コイル281及び第1のテストコイル311を示す構成図である。励磁コイル281及び第1のテストコイル311のそれぞれの導線は、互いに重ねて巻かれている。この例では、励磁コイル281の導線と第1のテストコイル311の導線とが、互いに重なった状態で軸線を中心とする螺旋状に巻かれている。
検出コイル291及び第2のテストコイル312のそれぞれの導線も、互いに重ねて巻かれている。この例では、図示はしていないが、検出コイル291の導線と第2のテストコイル312の導線とが、互いに重なった状態で軸線を中心とする螺旋状に巻かれている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータの位置検出装置では、励磁コイル281及び第1のテストコイル311のそれぞれの導線が互いに重ねて巻かれ、検出コイル291及び第2のテストコイル312のそれぞれの導線が互いに重ねて巻かれているので、励磁コイル281、検出コイル291、第1のテストコイル311及び第2のテストコイル312を配置するスペースを全体として小さくすることができ、センサ13の小形化を図ることができる。また、励磁コイル281及び第1のテストコイル311を1つの部品として扱うことができるとともに、検出コイル291及び第2のテストコイル312を1つの部品として扱うことができ、部品点数を削減することができる。
なお、上記の例では、励磁コイル281及び第1のテストコイル311のそれぞれの導線が互いに重ねて巻かれているとともに、検出コイル291及び第2のテストコイル312のそれぞれの導線が互いに重ねて巻かれているが、励磁コイル281及び第1のテストコイル311のそれぞれの導線のみを互いに重ねて巻くようにしてもよいし、検出コイル291及び第2のテストコイル312のそれぞれの導線のみを互いに重ねて巻くようにしてもよい。
実施の形態3.
図8は、この実施の形態3によるエレベータの位置検出装置のセンサ13を示す構成図である。本実施の形態では、実施の形態1でのテスト部23のテスト回路31に含まれる構成から、図8に破線Aで囲んで示すように、第3のスイッチ315が取り除かれている。これにより、第2のテストコイル312の両端部間が電気的に短絡しないようになっている。テスト回路31の第1のテストコイル311、第2のテストコイル312、各第1のスイッチ313及び第2のスイッチ314のそれぞれの構成は、実施の形態1と同様である。また、他の構成は実施の形態1と同様である。
H固着故障診断モード時での動作は、実施の形態1と同様である。また、L固着故障診断モード時には、各第1のスイッチ313が開状態となり、第2のスイッチ314が閉状態となる。これにより、L固着故障診断モード時には、第2のテストコイル312の両端部間の短絡が回避されたまま第2のテストコイル312を含む閉回路は構成されず、第1のテストコイル311の両端部間が短絡されて第1のテストコイル311を含む閉回路が構成される。
L固着故障診断モード時には、励磁コイル281の交流磁界によって、励磁コイル281の交流磁界を打ち消す方向へ誘導磁界が第1のテストコイル311に生じる。これにより、検出領域15での識別板11の有無にかかわらず、検出コイル291での誘導起電力の発生が抑制されて検出側共振回路29での電流の共振が停止し、識別板11が検出領域15に入っている状態が強制的に再現される。他の動作は実施の形態1と同様である。
このように、第2のテストコイル312の両端部間の電気的接続を開閉する第3のスイッチ315をなくして、第2のテストコイル312を含む閉回路が構成されないようになっていても、かご7を停止させたままL固着故障及びH固着故障のそれぞれの診断を容易に行うことができる。また、第3のスイッチ315がなくなるので、部品点数の削減を図ることができる。
実施の形態4.
図9は、この発明の実施の形態4によるエレベータの位置検出装置のセンサ13を示す構成図である。本実施の形態では、診断回路16からのL固着診断信号及びH固着診断信号が、互いに異なる2つの系統を通してテスト部23の受信部32へテスト信号として個別に送られる。受信部32は、L固着診断信号を受信するL診断信号受信部323と、H固着診断信号を受信するH診断信号受信部324とを有している。テスト部23のモードは、診断回路16から一方の系統を通ったL診断信号がL診断信号受信部323で受信されることによりL固着故障診断モードとなり、診断回路16から他方の系統を通ったH診断信号がH診断信号受信部324で受信されることによりH固着故障診断モードとなる。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、診断回路16からのL固着診断信号及びH固着診断信号を、互いに異なる2つの系統を通してテスト部23へ個別に送るようにしても、テスト部23のモードの切り替えを容易に行うことができる。また、L固着診断信号及びH固着診断信号のいずれであるかを判断する構成を受信部32に設ける必要がなくなるので、テスト部23の受信部32の構成を簡素化することができ、コストの低減化を図ることができる。
実施の形態5.
図10は、この発明の実施の形態5によるエレベータの位置検出装置のセンサ13を示す構成図である。診断回路16からテスト部23へテスト信号を送る系統は、1つの系統のみである。即ち、診断回路16は、1つの系統のみを通して、L固着診断信号をテスト部23へテスト信号として送ったり、H固着診断信号をテスト部23へテスト信号として送ったりする。L固着診断信号及びH固着診断信号のそれぞれの電圧値は、互いに異なっている。即ち、テスト信号の電圧値は、L固着診断信号及びH固着診断信号に応じて互いに異なっている。
テスト部23の受信部32は、テスト信号の電圧値の違いによって、テスト信号がL固着診断信号及びH固着診断信号のいずれであるかを判断するコンパレータである。テスト部23のモードは、テスト信号の受信が停止されているときに通常モードとなり、テスト信号が受信部32で受信されると、L固着故障診断モード及びH固着故障診断モードのうち、受信部32で判断されたL固着診断信号及びH固着診断信号のいずれかに対応するモードとなる。この例では、テスト信号の電圧値が0[V]であるとき、即ちテスト信号が受信部32で受信されていないときにテスト部23のモードが通常モードとなり、テスト信号の電圧値が予め決められたH値であるときにテスト部23のモードがH固着故障診断モードとなり、テスト信号の電圧値が0[V]とH値との間の中間値であるときにテスト部23のモードがL固着故障診断モードとなる。他の構成は実施の形態1と同様である。
このように、テスト信号の電圧値がL固着診断信号及びH固着診断信号に応じて互いに異なっており、テスト信号の電圧値の違いによって、テスト信号がL固着診断信号及びH固着診断信号のいずれであるかを受信部32が判断するようにしても、かご7を停止させたままセンサ13の故障の診断をすることができ、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態6.
図11は、この発明の実施の形態6によるエレベータの位置検出装置を示す構成図である。本実施の形態では、センサ13の筐体21内に診断回路16が設けられている。これにより、診断回路16はセンサ13に実装されている。識別板11の検出領域15への有無を検出するセンサ部22からの検出信号(即ち、L信号又はH信号)は、診断回路16及び制御盤5のそれぞれへ送られる。
診断回路16は、L固着診断信号及びH固着診断信号をテスト信号としてそれぞれ一定周期でテスト部23へ送りセンサ部22からの検出信号(即ち、L信号又はH信号)を各周期で受信することにより、センサ部22のL固着故障及びH固着故障のそれぞれの診断を一定周期で行う。また、診断回路16は、診断結果がL固着故障又はH固着故障の判定であるときに、故障判定信号を制御盤5へ出力する。
制御盤5は、診断回路16からの故障判定信号の受信の有無、及びセンサ部22からの検出信号に基づいて、エレベータの運転を制御する。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータの位置検出装置では、診断回路16がセンサ13に実装されているので、制御盤5内の処理の負荷を軽減することができる。
実施の形態7.
図12は、この発明の実施の形態7によるエレベータの位置検出装置を示す構成図である。本実施の形態では、第1のテストコイル311が励磁コイル281よりも検出領域15に近い位置に配置され、第2のテストコイル312が検出コイル291よりも検出領域15に近い位置に配置されている。他の構成は実施の形態6と同様である。
このように、第1のテストコイル311の位置を励磁コイル281の位置よりも検出領域15に近い位置とし、第2のテストコイル312の位置を検出コイル291の位置よりも検出領域15に近い位置としても、かご7を停止させたままセンサ部22の故障の診断を容易に行うことができる。
なお、上記の例では、第1のテストコイル311が励磁コイル281よりも検出領域15に近い位置に配置されているとともに、第2のテストコイル312が検出コイル291よりも検出領域15に近い位置に配置されているが、第1のテストコイル311を励磁コイル281よりも検出領域15から遠い位置に配置し、第2のテストコイル312を検出コイル291よりも検出領域15に近い位置に配置してもよい。また、第1のテストコイル311を励磁コイル281よりも検出領域15に近い位置に配置し、第2のテストコイル312を検出コイル291よりも検出領域15から遠い位置に配置してもよい。
また、上記の例では、第1のテストコイル311を励磁コイル281よりも検出領域15に近い位置に配置する構成が実施の形態6のセンサ13に適用されているが、第1のテストコイル311を励磁コイル281よりも検出領域15に近い位置に配置する構成を実施の形態1及び3〜5のセンサ13に適用してもよい。
また、上記の例では、第2のテストコイル312を検出コイル291よりも検出領域15に近い位置に配置する構成が実施の形態6のセンサ13に適用されているが、第2のテストコイル312を検出コイル291よりも検出領域15に近い位置に配置する構成を実施の形態1及び3〜5のセンサ13に適用してもよい。
また、上記実施の形態2では、励磁コイル281及び第1のテストコイル311のそれぞれの導線を互いに重ねて巻いた構成が実施の形態1のセンサ13に適用されているが、励磁コイル281及び第1のテストコイル311のそれぞれの導線を互いに重ねて巻いた構成を実施の形態3〜6のセンサ13に適用してもよい。
また、上記実施の形態2では、検出コイル291及び第2のテストコイル312のそれぞれの導線を互いに重ねて巻いた構成が実施の形態1のセンサ13に適用されているが、検出コイル291及び第2のテストコイル312のそれぞれの導線を互いに重ねて巻いた構成を実施の形態3〜6のセンサ13に適用してもよい。
また、上記実施の形態3では、第3のスイッチ315をなくした構成が実施の形態1のセンサ13に適用されているが、第3のスイッチ315をなくした構成を実施の形態4〜7のセンサ13に適用してもよい。
また、上記実施の形態6では、診断回路16をセンサ13に実装した構成が実施の形態1のセンサ13に適用されているが、診断回路16をセンサ13に実装した構成を実施の形態4及び5のセンサ13に適用してもよい。
また、各上記実施の形態では、第1及び第2のテストコイル311,312間の電気的接続を開閉する2つの第1のスイッチ313がテスト回路31に含まれているが、各第1のスイッチ313はなくてもよい。このようにしても、テスト部22のL固着故障の診断、即ち第1固着故障の診断を行うことができる。また、このようにすれば、テスト回路31の構成を簡素化することができる。
各第1のスイッチ313をなくした場合、第1及び第2のテストコイル311,312は、電気的に互いに分離されて独立したままにされる。これにより、テスト部23のL固着故障診断モード時に第2のスイッチ314が閉状態となると、第1及び第2のテストコイル311,312が互いに切り離されたまま第1のテストコイル311を含む閉回路が構成される。また、この場合、診断回路16からのテスト信号は1種類のみとされ、受信部32の構成も簡素化される。さらに、この場合、テスト部23によるテスト信号の受信の有無に基づいて、テスト部23のモードが通常モードとL固着故障診断モードとの間で切り替わる。即ち、テスト部23のモードは、テスト信号を受信するとL固着故障診断モードとなり、テスト信号の受信が停止すると通常モードとなる。
また、各上記実施の形態では、第1のテストコイル311の両端部間の電気的接続を開閉する第2のスイッチ314と、第2のテストコイル312の両端部間の電気的接続を開閉する第3のスイッチ315とがテスト回路31に含まれているが、第2のスイッチ314及び第3のスイッチ315はなくてもよい。このようにしても、テスト部22のH固着故障の診断、即ち第2固着故障の診断を行うことができる。また、このようにすれば、テスト回路31の構成を簡素化することができる。
第2及び第3のスイッチ314,315をなくした場合、第1のテストコイル311の両端部間が電気的に短絡せず、第2のテストコイル312の両端部間が電気的に短絡しない構成にされる。これにより、テスト部23のH固着故障診断モード時に各第1のスイッチ314が閉状態となると、第1及び第2のテストコイル311,312を含む閉回路が構成される。また、この場合、診断回路16からのテスト信号は1種類のみとされ、受信部32の構成も簡素化される。さらに、この場合、テスト部23によるテスト信号の受信の有無に基づいて、テスト部23のモードが通常モードとH固着故障診断モードとの間で切り替わる。即ち、テスト部23のモードは、テスト信号を受信するとH固着故障診断モードとなり、テスト信号の受信が停止すると通常モードとなる。
また、各上記実施の形態では、センサ13,14がかご7に設けられているが、昇降体としての釣合おもりにセンサ13,14を設けてもよい。
また、各上記実施の形態では、検出領域15に識別板11がないときにセンサ13から出力される第1信号がL信号、即ちLow信号とされ、検出領域15に識別板11があるときにセンサ13から出力される第2信号がH信号、即ちhigh信号とされているが、これに限定されず、第1信号及び第2信号が互いに異なっていればよい。従って、第1信号をH信号、即ちhigh信号とし、第2信号をL信号、即ちLow信号としてもよい。この場合、センサ部22の検出信号が第1信号に固着してしまう第1固着故障がH固着故障となり、センサ部22の検出信号が第2信号に固着してしまう第2固着故障がL固着故障となる。また、この場合、第1固着故障を診断するときの第1固着故障診断モードがH固着故障診断モードとなり、第2固着故障を診断するときの第2固着故障診断モードがL固着故障診断モードとなる。さらに、この場合、診断回路16から出力される第1固着診断信号がH固着診断信号となり、診断回路16から出力される第2固着診断信号がL固着診断信号となる。

Claims (12)

  1. 昇降路内に設けられた被検出体、
    上記昇降路内を上下方向へ移動する昇降体に設けられ、検出領域が設けられ、上記検出領域での上記被検出体の有無を検出するセンサ、及び
    テスト信号を上記センサへ送り上記センサの検出信号を受信することにより上記センサの故障の有無を診断する診断回路
    を備え、
    上記センサは、センサ部と、テスト部とを有し、
    上記センサ部は、上記検出領域を挟んで配置された励磁コイル及び検出コイルを有し、上記励磁コイルに交流磁界を発生させた状態で上記検出コイルに誘導起電力が生じると第1信号を上記検出信号として出力するとともに、上記励磁コイルに交流磁界を発生させた状態で上記検出コイルでの誘導起電力が抑制されると上記第1信号と異なる第2信号を上記検出信号として出力し、
    上記テスト部は、通常運転時の通常モードと、上記センサ部の検出信号が上記第1信号に固着する故障を診断するときの第1固着故障診断モードと、上記センサ部の検出信号が上記第2信号に固着する故障を診断するときの第2固着故障診断モードとの間で、上記テスト信号の受信の有無に基づいてモードを切り替え可能になっており、
    上記テスト部は、上記検出領域からみて上記励磁コイル側に配置された第1のテストコイルと、上記検出領域からみて上記検出コイル側に配置された第2のテストコイルと、上記第2固着故障診断モード時に上記第1及び第2のテストコイルを含む閉回路を構成し上記第1固着故障診断モード時に上記第1及び第2のテストコイルを互いに切り離す第1のスイッチと、上記第1固着故障診断モード時に上記第1のテストコイルを含む閉回路を構成する第2のスイッチとを有し、
    上記第2固着故障診断モード時には、上記励磁コイルの交流磁界による上記第1のテストコイルでの誘導起電力によって、上記検出コイルに誘導起電力を生じさせる磁界が上記第2のテストコイルに生じ、
    上記第1固着故障診断モード時には、上記励磁コイルの交流磁界によって、上記励磁コイルの交流磁界を打ち消す方向へ誘導磁界が上記第1のテストコイルに生じるエレベータの位置検出装置。
  2. 上記診断回路は、第1固着診断信号を上記テスト信号として上記テスト部へ送ることにより上記テスト部のモードを上記第1固着故障診断モードとし、上記第1固着診断信号と異なる第2固着診断信号を上記テスト信号として上記テスト部へ送ることにより上記テスト部のモードを上記第2固着故障診断モードとする請求項1に記載のエレベータの位置検出装置。
  3. 上記診断回路から上記テスト部へ上記テスト信号を送る系統は、1つの系統のみであり、
    上記テスト部は、上記テスト信号が上記第1固着診断信号及び上記第2固着診断信号のいずれであるかを判断する受信部をさらに有している請求項2に記載のエレベータの位置検出装置。
  4. 上記テスト信号の電圧値は、上記第1固着診断信号及び上記第2固着診断信号に応じて互いに異なっており、
    上記受信部は、上記テスト信号の電圧値の違いによって、上記テスト信号が上記第1固着診断信号及び上記第2固着診断信号のいずれであるかを判断する請求項3に記載のエレベータの位置検出装置。
  5. 上記診断回路からの上記第1固着診断信号及び上記第2固着診断信号は、互いに異なる2つの系統を通して上記テスト部へ個別に送られる請求項2に記載のエレベータの位置検出装置。
  6. 昇降路内に設けられた被検出体、
    上記昇降路内を上下方向へ移動する昇降体に設けられ、検出領域が設けられ、上記検出領域での上記被検出体の有無を検出するセンサ、及び
    テスト信号を上記センサへ送り上記センサの検出信号を受信することにより上記センサの故障の有無を診断する診断回路
    を備え、
    上記センサは、センサ部と、テスト部とを有し、
    上記センサ部は、上記検出領域を挟んで配置された励磁コイル及び検出コイルを有し、上記励磁コイルに交流磁界を発生させた状態で上記検出コイルに誘導起電力が生じると第1信号を検出信号として出力するとともに、上記励磁コイルに交流磁界を発生させた状態で上記検出コイルでの誘導起電力が抑制されると上記第1信号と異なる第2信号を検出信号として出力し、
    上記テスト部は、通常運転時の通常モードと、上記センサ部の検出信号が上記第1信号に固着する故障を診断するときの第1固着故障診断モードとの間で、上記テスト信号の受信の有無に基づいてモードを切り替え可能になっており、
    上記テスト部は、上記検出領域からみて上記励磁コイル側に配置された第1のテストコイルと、上記検出領域からみて上記検出コイル側に配置された第2のテストコイルと、上記第1固着故障診断モード時に上記第1及び第2のテストコイルを互いに切り離したまま上記第1のテストコイルを含む閉回路を構成する第2のスイッチとを有し、
    上記第1固着故障診断モード時には、上記励磁コイルの交流磁界によって、上記励磁コイルの交流磁界を打ち消す方向へ誘導磁界が上記第1のテストコイルに生じるエレベータの位置検出装置。
  7. 昇降路内に設けられた被検出体、
    上記昇降路内を上下方向へ移動する昇降体に設けられ、検出領域が設けられ、上記検出領域での上記被検出体の有無を検出するセンサ、及び
    テスト信号を上記センサへ送り上記センサの検出信号を受信することにより上記センサの故障の有無を診断する診断回路
    を備え、
    上記センサは、センサ部と、テスト部とを有し、
    上記センサ部は、上記検出領域を挟んで配置された励磁コイル及び検出コイルを有し、上記励磁コイルに交流磁界を発生させた状態で上記検出コイルに誘導起電力が生じると第1信号を検出信号として出力するとともに、上記励磁コイルに交流磁界を発生させた状態で上記検出コイルでの誘導起電力が抑制されると上記第1信号と異なる第2信号を検出信号として出力し、
    上記テスト部は、通常運転時の通常モードと、上記センサ部の検出信号が上記第2信号に固着する故障を診断するときの第2固着故障診断モードとの間で、上記テスト信号の受信の有無に基づいてモードを切り替え可能になっており、
    上記テスト部は、上記検出領域からみて上記励磁コイル側に配置された第1のテストコイルと、上記検出領域からみて上記検出コイル側に配置された第2のテストコイルと、上記第2固着故障診断モード時に上記第1及び第2のテストコイルを含む閉回路を構成する第1のスイッチとを有し、
    上記第2固着故障診断モード時には、上記励磁コイルの交流磁界による上記第1のテストコイルでの誘導起電力によって、上記検出コイルに誘導起電力を生じさせる磁界が上記第2のテストコイルに生じるエレベータの位置検出装置。
  8. 上記診断回路は、上記センサに実装されている請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  9. 上記励磁コイル及び上記第1のテストコイルのそれぞれの導線は、互いに重ねて巻かれている請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  10. 上記検出コイル及び上記第2のテストコイルのそれぞれの導線は、互いに重ねて巻かれている請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  11. 上記第1のテストコイルは、上記励磁コイルよりも上記検出領域に近い位置に配置されている請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
  12. 上記第2のテストコイルは、上記検出コイルよりも上記検出領域に近い位置に配置されている請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のエレベータの位置検出装置。
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