JP6218559B2 - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6218559B2 JP6218559B2 JP2013225259A JP2013225259A JP6218559B2 JP 6218559 B2 JP6218559 B2 JP 6218559B2 JP 2013225259 A JP2013225259 A JP 2013225259A JP 2013225259 A JP2013225259 A JP 2013225259A JP 6218559 B2 JP6218559 B2 JP 6218559B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- liquid diene
- mass
- diene rubber
- modified
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
- Y02T10/86—Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
〔1〕固形ゴム(A)100質量部に対して、カーボンブラック及びシリカから選ばれる少なくとも1種のフィラー(B)20〜150質量部、及び変性液状ジエン系ゴム(C)0.1〜30質量部を含有するゴム組成物であり、前記変性液状ジエン系ゴム(C)が、下記(I)〜(III)の要件を満たすゴム組成物。
(I)変性液状ジエン系ゴム(C)の38℃で測定した溶融粘度が0.1〜3,000Pa・sの範囲にある。
(II)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した際、最大ピーク分子量(Mt)が3,000〜120,000の範囲であり、得られるGPCクロマトグラムの重合体由来の全面積を100%として、分子量がMt×1.45以上の領域にある重合体の割合が0〜20%である。
(III)変性液状ジエン系ゴム(C)が、変性化合物を液状ジエン系ゴム(C’)に付加して得られたものであり、変性化合物の付加反応率が40〜100mol%である。
〔3〕〔1〕又は〔2〕に記載のゴム組成物を少なくとも一部に用いたタイヤ。
本発明のゴム組成物で用いる固形ゴム(A)とは、20℃において固形状で取り扱うことができるゴムをいい、固形ゴム(A)の100℃におけるムーニー粘度 ML1+4は通常20〜200の範囲にある。上記固形ゴム(A)としては、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(以下、「SBR」ともいう。)、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、ブタジエンアクリロニトリル共重合体ゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、及びウレタンゴム等が挙げられる。これら固形ゴム(A)の中でも、天然ゴム、SBR、ブタジエンゴム、及びイソプレンゴムが好ましく、天然ゴム、及びSBRが更に好ましい。これら固形ゴム(A)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明において使用するSBRの示差熱分析法により求めたガラス転移温度は、−95〜0℃であることが好ましく−95〜−5℃であることがより好ましい。ガラス転移温度を上記範囲にすることによって、粘度が高くなるのを抑えることができ取り扱いが容易になる。
極性化合物としては、アニオン重合において、反応を失活させず、ブタジエン部位のミクロ構造やスチレンの共重合体鎖中の分布を調整するために通常用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル化合物;テトラメチルエチレンジアミン、トリメチルアミン等の3級アミン;アルカリ金属アルコキシド、ホスフィン化合物等が挙げられる。
上記ブタジエンゴムとしては、例えば、四ハロゲン化チタン−トリアルキルアルミニウム系、ジエチルアルミニウムクロライド−コバルト系、トリアルキルアルミニウム−三弗化ホウ素−ニッケル系、ジエチルアルミニウムクロライド−ニッケル系等のチーグラー系触媒;トリエチルアルミニウム−有機酸ネオジム−ルイス酸系等のランタノイド系希土類金属触媒、又はS−SBRと同様に有機アルカリ金属化合物を用いて重合された、市販のブタジエンゴムを用いることができる。チーグラー系触媒により重合されたブタジエンゴムが、シス体含量が高く好ましい。また、ランタノイド系希土類金属触媒を用いて得られる超高シス体含量のブタジエンゴムを用いてもよい。
本発明のゴム組成物で用いるフィラー(B)はカーボンブラック及びシリカから選ばれる少なくとも1種のフィラーであり、機械強度の向上等の物性の改善などを目的として配合されるものである。
上記シリカとしては、湿式シリカ(含水ケイ酸)、乾式シリカ(無水ケイ酸)、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム等を挙げることができる。これらシリカの中でも、加工性、機械強度及び耐摩耗性を一層向上させる観点から、湿式シリカが好ましい。これらシリカは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、シリカの平均粒径は、透過型電子顕微鏡により粒子の直径を測定して、その平均値を算出することにより求めることができる。
本発明のゴム組成物で用いる変性液状ジエン系ゴム(C)とは、液状の重合体であり、38℃で測定したその溶融粘度が0.1〜3000Pa・sの範囲にあり、未変性の液状ジエン系ゴム(C’)に変性化合物を付加することにより得られる物をいう。本発明のゴム組成物において変性液状ジエン系ゴム(C)は可塑剤として作用するが、このゴム組成物から得られる架橋物では、変性液状ジエン系ゴム(C)を用いることにより、架橋物内部から外部への移行性が低く、優れた低移行性能を示す架橋物を得ることができる。
共役ジエン(c1)としては、例えば、ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−ブタジエン、2−フェニル−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、1,3−オクタジエン、1,3−シクロヘキサジエン、2−メチル−1,3−オクタジエン、1,3,7−オクタトリエン、ミルセン、及びクロロプレンなどが挙げられる。これら共役ジエンの中でも、ブタジエン、及びイソプレンが好ましい。これら共役ジエンは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記乳化重合法としては、公知又は公知に準ずる方法を適用できる。例えば、所定量の共役ジエンを含む単量体を乳化剤の存在下に乳化分散し、ラジカル重合開始剤により乳化重合する。
ラジカル重合開始剤としては、例えば過硫酸アンモニウムや過硫酸カリウムのような過硫酸塩、有機過酸化物、過酸化水素等が挙げられる。
アニオン重合可能な活性金属化合物としては、有機アルカリ金属化合物が好ましい。
有機アルカリ金属化合物としては、例えば、メチルリチウム、エチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、ヘキシルリチウム、フェニルリチウム、スチルベンリチウム等の有機モノリチウム化合物;ジリチオメタン、ジリチオナフタレン、1,4−ジリチオブタン、1,4−ジリチオ−2−エチルシクロヘキサン、1,3,5−トリリチオベンゼン等の多官能性有機リチウム化合物;ナトリウムナフタレン、カリウムナフタレン等が挙げられる。これら有機アルカリ金属化合物の中でも有機リチウム化合物が好ましく、有機モノリチウム化合物がより好ましい。
このようにして得られた未変性の液状ジエン系ゴム(C’)は、そのまま後述する官能基による変性が行われてもよいが、その液状ジエン系ゴム中に含まれる不飽和結合の少なくとも一部を水素添加した後に変性が行われてもよい。
また、上記不飽和カルボン酸誘導体としては、例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸などの不飽和カルボン酸無水物、マレイン酸エステル、フマル酸エステル、イタコン酸エステル、グリシジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどの不飽和カルボン酸エステル、マレイン酸アミド、フマル酸アミド、イタコン酸アミドなどの不飽和カルボン酸アミド、マレイン酸イミド、イタコン酸イミドなどの不飽和カルボン酸イミドなどが挙げられる。
変性液状ジエン系ゴム(C)の重量平均分子量(Mw)は2,000〜100,000が好ましく、8,000〜90,000がより好ましく、15,000〜80,000が更に好ましく、30,000〜70,000がより更に好ましい。上記変性液状ジエン系ゴム(C)のMwが前記範囲内であると、本発明のゴム組成物の加工性が良好となり、また得られるゴム組成物中のフィラー(B)の分散性が向上するため、例えば、その架橋物からなるタイヤの転がり抵抗性能が良好となる。また、ゴム組成物から得られる架橋物では低移行性能が向上する。本発明においては、Mwが異なる2種以上の変性液状ジエン系ゴム(C)を組み合わせて用いてもよい。
本発明のゴム組成物は、そのゴムを架橋するために、更に架橋剤(D)を含有してもよい。架橋剤(D)としては、例えば、硫黄、硫黄化合物、酸素、有機過酸化物、フェノール樹脂、アミノ樹脂、キノン及びキノンジオキシム誘導体、ハロゲン化合物、アルデヒド化合物、アルコール化合物、エポキシ化合物、金属ハロゲン化物及び有機金属ハロゲン化物、及びシラン化合物などが挙げられる。硫黄化合物としては、例えば、モルホリンジスルフィド、及びアルキルフェノールジスルフィドなどが挙げられる。有機過酸化物としては、例えば、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルアセトアセテートパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシイソブチレート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジtert−ブチルパーオキサイド、及び1,3−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。これら架橋剤(D)は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。上記架橋剤(D)は、架橋物の力学物性の観点から、固形ゴム(A)100質量部に対し、通常0.1〜10質量部、好ましくは0.5〜10質量部、より好ましくは0.8〜5質量部含有される。
アミノ系化合物としては、例えば、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、及び3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
クロロ系化合物としては、例えば、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、及び2−クロロエチルトリエトキシシランなどが挙げられる。
本発明のゴム組成物の製造方法は、上記各成分を均一に混合できれば特に限定されない。ゴム組成物の製造に用いる装置としては、例えば、ニーダールーダー、ブラベンダー、バンバリーミキサー、インターナルミキサー等の接線式又は噛合式の密閉式混練機、単軸押出機、二軸押出機、ミキシングロール、及びローラーなどが挙げられる。上記ゴム組成物を製造は、通常70〜270℃の温度範囲で行うことができる。
本発明のゴム組成物を架橋することにより、架橋物を得ることができる。ゴム組成物の架橋条件は、その用途等に応じて適宜設定できる。例えば、硫黄又は硫黄化合物を架橋剤とし、ゴム組成物を金型により架橋(加硫)する場合には、架橋温度は通常120〜200℃、加圧条件は通常0.5〜2.0MPaとし、架橋(加硫)することができる。
なお、上記抽出率は、架橋物2gをトルエン400ml中に浸漬し、23℃で48時間後にトルエン中に抽出された変性液状ジエン系ゴム(C)の量から算出することができる。
本実施例及び比較例において使用した各成分は以下のとおりである。
油展スチレンブタジエンゴム:JSR1723(JSR株式会社製)
(ゴム成分:100質量部、オイル成分:37.5質量部)
スチレンブタジエンゴム :JSR1500(JSR株式会社製)
<フィラー(B)>
シリカ:ULTRASIL7000GR(エボニック デグサ ジャパン製)
<変性液状ジエン系ゴム(C)>
後述の製造例1〜5で得られた変性液状ポリイソプレン
<架橋剤(D)>
硫黄(微粉硫黄200メッシュ、鶴見化学工業株式会社製)
<加硫促進剤(E)>
加硫促進剤(1):ノクセラーCZ−G (大内新興化学工業株式会社製)
加硫促進剤(2):ノクセラーD (大内新興化学工業株式会社製)
加硫促進剤(3):ノクセラーTBT−N(大内新興化学工業株式会社製)
<加硫助剤(F)>
ステアリン酸 :ルナックS−20(花王株式会社製)
亜鉛華 :酸化亜鉛(堺化学工業株式会社製)
<任意成分>
TDAE :VivaTec500(H&R社製)
シランカップリング剤:Si−75(エボニック デグサ ジャパン製)
ノクラック6C(大内新興化学工業株式会社製)
ワックス :サンタイトS(精工化学株式会社製)
十分に乾燥した耐圧容器を窒素置換し、この耐圧容器に、ヘキサン600g、及びn−ブチルリチウム(17質量%ヘキサン溶液)44.9gを仕込み、70℃に昇温した後、撹拌条件下、重合温度を70℃となるように制御しながら、イソプレン2050gを加えて1時間重合した。その後、メタノールを添加して重合反応を停止させ、重合溶液(2695g)を得た。得られた重合反応液に水を添加して撹拌し、水で重合反応液を洗浄した。撹拌を終了し、重合溶液相と水相とが分離していることを確認した後、水を分離した。洗浄終了後の重合反応液を70℃で12時間乾燥することにより、未変性液状ポリイソプレン(C’−1)を得た。
窒素置換を行った容量1リットルのオートクレーブ中に、製造例1と同様の手順で得られた未変性液状ポリイソプレン(C’−1)300gを仕込み、無水マレイン酸4.5gとBHT1.0gを添加し、160℃で20時間反応させて、無水マレイン酸変性液状ポリイソプレン(C−2)を得た。
窒素置換を行った容量1リットルのオートクレーブ中に、製造例1と同様の手順で得られた未変性液状ポリイソプレン(C’−1)300gを仕込み、無水マレイン酸4.5gを添加し、160℃で20時間反応させて、無水マレイン酸変性液状ポリイソプレン(C−3)を得た。
窒素置換を行った容量1リットルのオートクレーブ中に、製造例1と同様の手順で得られた未変性液状ポリイソプレン(C’−1)300gを仕込み、無水マレイン酸4.5gとBHT1.0gを添加し、160℃で150分間反応させて、無水マレイン酸変性液状ポリイソプレン(C−4)を得た。
窒素置換を行った容量1リットルのオートクレーブ中に、製造例1と同様の手順で得られた未変性液状ポリイソプレン(C’−1)300gを仕込み、無水マレイン酸4.5gとBHT1.0gを添加し、160℃で30分間反応させて、無水マレイン酸変性液状ポリイソプレン(C−5)を得た。
なお、変性液状ジエン系ゴム(C)等の各物性の測定方法及び算出方法は以下の通りである。
液状ジエン系ゴム(C)のMw、Mt及びMw/MnはGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により標準ポリスチレン換算分子量で求めた。測定装置及び条件は、以下の通りである。
・装置 :東ソー株式会社製GPC装置「GPC8020」
・分離カラム :東ソー株式会社製「TSKgelG4000HXL」
・検出器 :東ソー株式会社製「RI−8020」
・溶離液 :テトラヒドロフラン
・溶離液流量 :1.0ml/分
・サンプル濃度:5mg/10ml
・カラム温度 :40℃
変性液状ジエン系ゴム(C)の38℃における溶融粘度をブルックフィールド型粘度計(BROOKFIELD ENGINEERING LABS. INC.製)により測定した。
変性液状ジエン系ゴム(C)10mgをアルミパンに採取し、示差走査熱量測定(DSC)により10℃/分の昇温速度条件においてサーモグラムを測定し、DDSCのピークトップの値をガラス転移温度とした。
変性反応後の試料3gにトルエン180mL、エタノール20mLを加え溶解した後、0.1N水酸化カリウムのエタノール溶液で中和滴定し酸価を求めた。
酸価(mgKOH/g)=(A−B)×F×5.611/S
A:中和に要した0.1N水酸化カリウムのエタノール溶液滴下量(mL)
B:試料を含まないブランクでの0.1N水酸化カリウムのエタノール溶液滴下量(mL)
F:0.1N水酸化カリウムのエタノール溶液の力価
S:秤量した試料の質量(g)
〔変性化合物の付加反応率〕=〔洗浄後の酸価〕/〔洗浄前の酸価〕×100
上記で求めた付加反応率から、下記式に従い、未変性の液状ジエン系ゴムに対して付加された変性化合物の量を算出した。
〔未変性の液状ジエン系ゴム(C’)100質量部に対し付加された変性化合物量〕=〔添加した無水マレイン酸の質量(g)〕×〔変性化合物の付加反応率(mol%)〕/〔未変性の液状ジエン系ゴム(C’)の質量(g)〕
表2に記載した配合割合(質量部)にしたがって、固形ゴム(A)、フィラー(B)、変性液状ジエン系ゴム(C)、TDAE、シランカップリング剤、加硫助剤(F)、ワックス及び老化防止剤を、それぞれ密閉式バンバリーミキサーに投入して開始温度75℃、樹脂温度が160℃となるように6分間混練した後、ミキサー外に取り出して室温まで冷却した。次いで、この混合物をミキシングロールに入れ、架橋剤(D)及び加硫促進剤(E)を加えて60℃で6分間混練することでゴム組成物を得た。得られたゴム組成物の金型汚染性を下記の方法により測定した。
なお、各評価の測定方法は以下のとおりである。
実施例及び比較例で作成した未加硫のゴム組成物をプレス成形(160℃、35〜40分)して加硫ゴムシート(厚み2mm)を作製し、その加硫ゴムシートを取り出した後、更に同一の金型を用いて同様に未加硫のゴム組成物をプレス成形した。これを10回繰り返した後、金型表面を目視観察して金型汚染性を評価した。金型表面に変化が見られなかったものを○、金型表面に一部曇りが見られたものを△、金型表面に汚れが付着していたものを×とした。
実施例及び比較例で作製した架橋物シートから縦40mm×横7mmの試験片を切り出し、GABO社製動的粘弾性測定装置を用いて、測定温度60℃、周波数10Hz、静的歪み10%、動的歪み2%の条件でtanδを測定し、転がり抵抗の指標とした。各実施例及び比較例の数値は、比較例4の値を100とした際の相対値である。なお、数値が小さいほどゴム組成物の転がり抵抗性能が良好である。
実施例及び比較例で作製した架橋物シートを用いて、JIS K6253に準拠して、タイプA硬度計により硬度を測定し、柔軟性の指標とした。各実施例及び比較例の数値は、比較例4の値を100とした際の相対値である。なお、数値が大きいほど、当該組成物をタイヤに用いた際のタイヤの変形が小さく、操縦安定性が向上する。
実施例及び比較例で作製した架橋物シートからJIS3に準じてダンベル状試験片を打ち抜き、インストロン社製引張試験機を用いて、JIS K 6251に準じて引張破断強度を測定した。各実施例及び比較例の数値は、比較例4の値を100とした際の相対値である。なお、数値が大きいほど、破断特性が良好である。
JIS K 6264に準拠して、10N荷重下、摩耗距離40mでのDIN摩耗量を測定した。表2における各実施例及び比較例の数値は、DIN摩耗量の逆数において比較例4の値を100とした際の相対値である。なお、数値が大きいほど摩耗量が少なく耐摩耗性が良好である。
表3に記載した配合割合(質量部)にしたがって各成分を用いた以外は、実施例1と同様にしてゴム組成物を得た。得られたゴム組成物の金型汚染性を下記の方法により測定した。
なお、各評価の測定方法は以下のとおりである。
実施例及び比較例で作成した未加硫のゴム組成物をプレス成形(145℃、25〜30分)して加硫ゴムシート(厚み2mm)を作製し、その加硫ゴムシートを取り出した後、更に同一の金型を用いて同様に未加硫のゴム組成物をプレス成形した。これを10回繰り返した後、金型表面を目視観察して金型汚染性を評価した。金型表面に変化が見られなかったものを○、金型表面に一部曇りが見られたものを△、金型表面に汚れが付着していたものを×とした。
実施例及び比較例で作製した架橋物シートから縦40mm×横7mmの試験片を切り出し、GABO社製動的粘弾性測定装置を用いて、測定温度60℃、周波数10Hz、静的歪み10%、動的歪み2%の条件で、tanδを測定し、転がり抵抗の指標とした。各実施例及び比較例の数値は、比較例7の値を100とした際の相対値である。なお、数値が小さいほどゴム組成物の転がり抵抗性能が良好である。
実施例及び比較例で作製した架橋物シートを用いて、JIS K6253に準拠して、タイプA硬度計により硬度を測定し、柔軟性の指標とした。各実施例及び比較例の数値は、比較例7の値を100とした際の相対値である。なお、数値が大きいほど、当該組成物をタイヤに用いた際のタイヤの変形が小さく、操縦安定性が向上する。
Claims (3)
- 固形ゴム(A)100質量部に対して、カーボンブラック及びシリカから選ばれる少なくとも1種のフィラー(B)20〜150質量部、及び変性液状ジエン系ゴム(C)0.1〜30質量部を含有するゴム組成物であり、前記変性液状ジエン系ゴム(C)が、下記(I)〜(III)の要件を満たすゴム組成物。
(I)変性液状ジエン系ゴム(C)の38℃で測定した溶融粘度が0.1〜3,000Pa・sの範囲にある。
(II)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した際、最大ピーク分子量(Mt)が3,000〜120,000の範囲であり、得られるGPCクロマトグラムの重合体由来の全面積を100%として、分子量がMt×1.45以上の領域にある重合体の割合が0〜20%である。
(III)変性液状ジエン系ゴム(C)が、変性化合物を液状ジエン系ゴム(C’)に付加して得られたものであり、変性化合物の付加反応率が40〜100mol%である。 - 液状ジエン系ゴム(C’)に付加する変性化合物が無水マレイン酸である、請求項1に記載のゴム組成物。
- 請求項1又は2に記載のゴム組成物を少なくとも一部に用いたタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013225259A JP6218559B2 (ja) | 2013-10-30 | 2013-10-30 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013225259A JP6218559B2 (ja) | 2013-10-30 | 2013-10-30 | ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015086280A JP2015086280A (ja) | 2015-05-07 |
JP6218559B2 true JP6218559B2 (ja) | 2017-10-25 |
Family
ID=53049448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013225259A Active JP6218559B2 (ja) | 2013-10-30 | 2013-10-30 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6218559B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TR201910057T4 (tr) * | 2014-03-14 | 2019-08-21 | Kuraray Co | Kauçuk bi̇leşi̇mleri̇ |
CN106164160B (zh) * | 2014-03-14 | 2019-05-14 | 株式会社可乐丽 | 橡胶组合物 |
DE102015210423A1 (de) | 2015-06-08 | 2016-12-08 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Kautschukmischung und Fahrzeugreifen |
DE102015210424A1 (de) | 2015-06-08 | 2016-12-08 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Kautschukmischung und Fahrzeugreifen |
DE102015210421A1 (de) | 2015-06-08 | 2016-12-08 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Kautschukmischung und Fahrzeugreifen |
JP6840933B2 (ja) * | 2015-12-17 | 2021-03-10 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ用ゴム組成物およびその製造方法 |
HUE062162T2 (hu) * | 2016-09-02 | 2023-09-28 | Kuraray Co | Gumikészítmény |
JP6805863B2 (ja) * | 2017-02-13 | 2020-12-23 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
JP7153654B2 (ja) * | 2017-09-01 | 2022-10-14 | 株式会社クラレ | 高グリップタイヤ用ゴム組成物 |
CN112313276B (zh) * | 2018-06-29 | 2023-04-04 | 株式会社可乐丽 | 橡胶组合物 |
CN116376129B (zh) * | 2023-01-13 | 2024-04-19 | 赛轮集团股份有限公司 | 一种超高性能轮胎胎面胶及其制备方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5548231A (en) * | 1978-10-02 | 1980-04-05 | Kuraray Co Ltd | Rubber composition |
JP4222673B2 (ja) * | 1999-03-19 | 2009-02-12 | 横浜ゴム株式会社 | 変性ジエン系ゴムおよびその変性方法 |
JP4762562B2 (ja) * | 2005-02-01 | 2011-08-31 | 東洋ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ用ゴム組成物 |
KR20080067623A (ko) * | 2005-09-22 | 2008-07-21 | 가부시키가이샤 구라레 | 고무 조성물 및 가교물 |
JP2009126988A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
-
2013
- 2013-10-30 JP JP2013225259A patent/JP6218559B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015086280A (ja) | 2015-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5922850B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP6218559B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP5400989B1 (ja) | 共重合体、それを用いたゴム組成物及びタイヤ | |
JP5922849B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP5555813B2 (ja) | 共重合体、それを用いたゴム組成物及びタイヤ | |
CA3035648C (en) | Rubber compositions | |
CN109642054B (zh) | 橡胶组合物 | |
WO2013151068A1 (ja) | 共重合体、それを用いたゴム組成物及びタイヤ | |
JP6423322B2 (ja) | ゴム組成物、及びタイヤ | |
WO2019044891A1 (ja) | 高グリップタイヤ用ゴム組成物 | |
JP6562603B2 (ja) | 変性ファルネセン重合体を含むゴム組成物及びタイヤ、並びに変性ファルネセン重合体の製造方法 | |
JP6430901B2 (ja) | ゴム組成物、及びタイヤ | |
JP6262487B2 (ja) | ゴム組成物及びタイヤ | |
JPWO2019111819A1 (ja) | 変性液状ジエン系重合体 | |
JP6375174B2 (ja) | 変性ファルネセン重合体、及びその製造方法、ゴム組成物、並びにタイヤ | |
JP6282449B2 (ja) | ゴム組成物及びタイヤ | |
JP2018131501A (ja) | 高グリップタイヤトレッド用ゴム組成物 | |
JP2018131502A (ja) | 乗用車用サマータイヤのトレッド用ゴム組成物 | |
JP2018131499A (ja) | 重荷重タイヤのトレッド用ゴム組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160830 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170421 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170425 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170704 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170904 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170912 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170926 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6218559 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |