JP6217355B2 - 刃先交換式切削工具セット及び切削インサートの取付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、工具軸線回りに回転する工具本体の先端外周部に形成されたインサート取付座に、複数種類の円板状の切削インサートの中から選択された所定の切削インサートが着脱可能に装着される刃先交換式切削工具セット、及び切削インサートの取付方法に関するものである。
従来、金属材料からなる被削材のミーリング加工(転削加工)に用いられる刃先交換式ミーリング工具等の刃先交換式切削工具として、例えば下記特許文献1に示されるものが知られている。
この刃先交換式切削工具は、工具軸線回りに回転する工具本体の先端外周部に形成されたインサート取付座に、円板状をなす切削インサート(丸駒インサート)が着脱可能に装着されている。
特許文献1の切削インサートは、この切削インサートのインサート軸線方向を向く表裏面(インサート軸線方向のうち一方を向く円形面、及び他方を向く八角形面)と、前記インサート軸線に直交するインサート径方向の外側を向く外周面と、この切削インサートが前記インサート取付座に装着された状態で、前記表裏面のうち前記工具軸線回りに沿う工具回転方向の前方を向く前記円形面と前記外周面との間で交差稜線をなす切れ刃と、を有している。
また特許文献1の図2等において、前記外周面には、インサート軸線方向に沿って円形面(上面11)から八角形面(下面12)側へ向かうに従い漸次縮径する円錐状の部分(第1部分13a)と、前記円錐状の部分よりも前記八角形面側に配置されるとともにこの円錐状の部分より小さい外径とされ、インサート軸線に垂直な断面が正八角形状をなす部分(第2部分13b)と、が形成されている。
また特許文献1の図3等において、前記インサート取付座には、切削インサートの外周面のうち、前記円錐状の部分に当接されて該切削インサートをインサート径方向から支持する凹円錐状の壁面(凹面35)と、前記インサート軸線に垂直な断面が正八角形状をなす部分における角部(切削インサート10の第2部分13bのコーナ23、特許文献1の図1等参照)に当接可能とされてこの切削インサートの回転を防止する壁面(下位部分37)と、が形成されている。
そして、インサート取付座における前記凹円錐状の壁面に対して、切削インサートの外周面における前記円錐状の部分(逃げ面)が当接された状態で、インサート取付座に対して切削インサートが固定されている。
特許第3819428号公報
しかしながら、上記従来の刃先交換式切削工具においては、下記の課題があった。
すなわち、円板状をなす切削インサートとしては、外周面の逃げ面が焼結肌(研磨加工無し)で使用されることが多い切削インサート(ISO分類のM級インサート)や、逃げ面が全周にわたって研磨加工されている切削インサート(ISO分類のH級インサート)等、外径精度に応じて複数の種類が存在している。また切削加工の種類や用途に応じて、同じ工具本体を用いて、M級インサートによる切削加工と、H級インサートによる切削加工とを行うことがある。
そのため、例えば、外径精度がH級インサートより劣るM級インサートをインサート取付座に装着して使用した場合に、該M級インサートの前記円錐状の部分(逃げ面)と、インサート取付座の前記凹円錐状の壁面とが点当たりで接触させられることで、この凹円錐状の壁面が部分的に摩耗したり変形したりすることがあった。
このような摩耗や変形が生じると、次にこのインサート取付座に装着する切削インサートの装着状態が不安定になったり、切れ刃位置が精度よく定まらなくなったりして、切削加工の精度を十分に確保することが難しくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、円板状の切削インサートの外径精度に応じて、該切削インサートの外周面が当接するインサート取付座の支持壁面を選択でき、これにより、外径精度の異なる複数種類の切削インサートを使用しつつも、高精度な切削加工を安定して行うことができる刃先交換式切削工具セット、及び切削インサートの取付方法を提供することを目的としている。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち本発明は、工具軸線回りに回転する工具本体の先端外周部に形成されたインサート取付座に、複数種類の円板状の切削インサートの中から選択された所定の切削インサートが着脱可能に装着される刃先交換式切削工具セットであって、前記切削インサートは、この切削インサートのインサート軸線方向を向く一対の円形状面と、前記インサート軸線に直交するインサート径方向の外側を向く外周面と、前記一対の円形状面のうち少なくともいずれかと、前記外周面との間で交差稜線をなす切れ刃と、を有し、前記外周面には、前記インサート軸線に垂直な断面に表れる形状が曲線状をなす凸曲面部と、前記インサート軸線に垂直な断面に表れる形状が直線状をなすとともに、前記凸曲面部よりも前記インサート径方向の内側に後退する平面部と、が形成され、前記凸曲面部に対して前記平面部が後退する後退量は、複数種類の前記切削インサート同士で互いに異なっており、前記インサート取付座には、前記切削インサートの前記外周面に当接される支持壁面が形成され、前記支持壁面は、前記凸曲面部に対向配置されるとともに、該凸曲面部の形状に対応して凹曲面状に形成された第1支持部と、前記平面部に対向配置されるとともに、該平面部の形状に対応して平面状に形成され、前記第1支持部よりもこのインサート取付座に装着された前記切削インサートに向けて突出する第2支持部と、を備え、複数種類の前記切削インサートには、前記後退量が、前記第1支持部に対して前記第2支持部が突出する突出量よりも大きい第1の切削インサートと、前記後退量が、前記突出量よりも小さい第2の切削インサートと、が含まれることを特徴とする。
た本発明は、工具軸線回りに回転する工具本体と、該工具本体の先端外周部に形成されたインサート取付座に複数種類の中から選択されて装着される円板状の切削インサートと、を備えた刃先交換式切削工具セットの、前記インサート取付座に前記切削インサートを取り付ける切削インサートの取付方法であって、前記切削インサートは、この切削インサートのインサート軸線方向を向く一対の円形状面と、前記インサート軸線に直交するインサート径方向の外側を向く外周面と、前記一対の円形状面のうち少なくともいずれかと、前記外周面との間で交差稜線をなす切れ刃と、を有し、前記外周面に、前記インサート軸線に垂直な断面に表れる形状が曲線状をなす凸曲面部と、前記インサート軸線に垂直な断面に表れる形状が直線状をなすとともに、前記凸曲面部よりも前記インサート径方向の内側に後退する平面部と、を形成し、前記凸曲面部に対して前記平面部が後退する後退量を、複数種類の前記切削インサート同士で互いに異ならせ、前記インサート取付座に、前記切削インサートの前記外周面に当接される支持壁面を形成し、前記支持壁面には、前記凸曲面部に対向配置されるとともに、該凸曲面部の形状に対応して凹曲面状に形成される第1支持部と、前記平面部に対向配置されるとともに、該平面部の形状に対応して平面状に形成され、前記第1支持部よりもこのインサート取付座に装着された前記切削インサートに向けて突出する第2支持部と、を設け、複数種類の前記切削インサートのうち、前記後退量が、前記第1支持部に対して前記第2支持部が突出する突出量よりも大きい第1の切削インサートを前記インサート取付座に装着する場合には、前記第1の切削インサートの前記凸曲面部を前記第1支持部に当接させ、前記後退量が、前記突出量よりも小さい第2の切削インサートを前記インサート取付座に装着する場合には、前記第2の切削インサートの前記平面部を前記第2支持部に当接させることを特徴とする。
この刃先交換式切削工具セットは、1つの工具本体に対して、複数種類の切削インサートを装着して使用可能である。
具体的に、複数種類の切削インサートのうち、前記後退量が大きい第1の切削インサートを選択してインサート取付座に装着した場合には、この第1の切削インサートの外周面における凸曲面部が、インサート取付座の支持壁面における凹曲面状の第1支持部に当接される一方、第1の切削インサートの外周面における平面部は、インサート取付座の支持壁面における平面状の第2支持部から離間して配置される。
また、複数種類の切削インサートのうち、前記後退量が小さい第2の切削インサートを選択してインサート取付座に装着した場合には、この第2の切削インサートの外周面における平面部が、インサート取付座の支持壁面における平面状の第2支持部に当接される一方、第2の切削インサートの外周面における凸曲面部は、インサート取付座の支持壁面における凹曲面状の第1支持部から離間して配置される。
このように切削インサートの種類に応じて、該切削インサートの外周面のうち凸曲面部をインサート取付座の支持壁面(第1支持部)に当接させるか、平面部を支持壁面(第2支持部)に当接させるかを選択できる。これにより、下記の効果を得ることができる。
すなわち、複数種類の切削インサートのうち、例えば、外周面の凸曲面部(逃げ面)の外径精度が研磨加工等により確保されたISO分類のH級インサート等を第1の切削インサートとして用い、この第1の切削インサートをインサート取付座に装着する場合には、インサート取付座の支持壁面に対して切削インサートの外周面のうち凸曲面部を当接させる。つまりこの第1の切削インサートは外径精度が確保されているので、凸曲面部を支持壁面(第1支持部)に当接させることで、これら凸曲面部と支持壁面とが点当たりすることなく広範囲に接触して、接触面積が確保される。これにより、インサート取付座に対して切削インサートを安定して装着でき、かつ切れ刃が高精度に位置決めされて、高品位な切削加工を安定的に行うことができる。
一方、複数種類の切削インサートのうち、例えば、外周面の凸曲面部(逃げ面)が焼結肌(研磨加工無し)とされ、上記H級インサートよりは外径精度が劣るISO分類のM級インサート等を第2の切削インサートとして用い、この第2の切削インサートをインサート取付座に装着する場合には、インサート取付座の支持壁面に対して切削インサートの外周面のうち平面部を当接させる。つまりこの第2の切削インサートは外径精度が低いものの、平面部を支持壁面(第2支持部)に当接させることで、これら平面部と支持壁面とが点当たりすることなく広範囲に接触して、接触面積が確保される。これにより、インサート取付座に対して切削インサートを安定して装着でき、所期の加工精度により切削加工を安定的に行うことができる。
尚、本発明でいう「インサート取付座に、複数種類の円板状の切削インサートの中から選択された所定の切削インサートが着脱可能に装着される」とは、基本的には、上述した第1、第2の切削インサートのうちいずれか一種類の切削インサートをインサート取付座に装着することを想定している。ただし、これに限定されるわけではなく、例えばインサート取付座が複数設けられている場合に、これらインサート取付座のうちの1つに、切れ刃位置精度の高いH級インサートを仕上げ刃として装着し、それ以外のインサート取付座に粗加工用のM級インサートを装着してもよい。
以上より、本発明の刃先交換式切削工具セット及び切削インサートの取付方法によれば、円板状の切削インサートの外径精度に応じて、該切削インサートの外周面が当接するインサート取付座の支持壁面を選択でき、これにより、外径精度の異なる複数種類の切削インサートを使用しつつも、高精度な切削加工を安定して行うことができるのである。
また、本発明の刃先交換式切削工具セットにおいて、前記第1の切削インサートの前記凸曲面部は、研磨加工面であることとしてもよい。
この場合、第1の切削インサートの外周面における凸曲面部の外径精度を確実に高めることができ、上述した作用効果がより顕著なものとなる。
また、本発明の刃先交換式切削工具セットにおいて、前記切削インサートの前記外周面における前記平面部は、前記凸曲面部の一部が切り欠かれるように形成されていることとしてもよい。
この場合、切削インサートの形状が複雑にならず簡素なものとなり、該切削インサートの外周面に、凸曲面部と平面部とを容易に形成できる。また、切削インサートの外周肉厚を十分に確保できることから、インサート剛性を確保しやすい。
本発明の刃先交換式切削工具セット及び切削インサートの取付方法によれば、円板状の切削インサートの外径精度に応じて、該切削インサートの外周面が当接するインサート取付座の支持壁面を選択でき、これにより、外径精度の異なる複数種類の切削インサートを使用しつつも、高精度な切削加工を安定して行うことができる。
本発明の一実施形態に係る刃先交換式切削工具セットの一例を示す斜視図である。 図1の刃先交換式切削工具セットの側面図である。 図1の刃先交換式切削工具セットの側面図(半断面図)である。 図1の刃先交換式切削工具セットを工具先端側から見た正面図(下面図)である。 図1の刃先交換式切削工具セットの工具本体におけるインサート取付座を拡大して示す斜視図である。 図1の刃先交換式切削工具セットが備える複数種類の切削インサートのうち、第1の切削インサートを示す(a)上面図、(b)側面図である。 図1の刃先交換式切削工具セットが備える複数種類の切削インサートのうち、第2の切削インサートを示す(a)上面図、(b)側面図である。 インサート取付座に装着された切削インサートを、工具回転方向の後方へ向けて見た図である。 図8のA−A断面であり、インサート取付座に第1の切削インサートが装着された状態を示す断面図である。 図8のA−A断面であり、インサート取付座に第2の切削インサートが装着された状態を示す断面図である。 図8のB−B断面であり、インサート取付座に第1の切削インサートが装着された状態を示す断面図である。 図8のB−B断面であり、インサート取付座に第2の切削インサートが装着された状態を示す断面図である。 インサート取付座に装着された切削インサートが点当たりしている状態を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態に係る刃先交換式切削工具セット1、その工具本体2、及び、工具本体2のインサート取付座4へ切削インサート3を取り付ける方法について、図面を参照して説明する。
本実施形態の刃先交換式切削工具セット1は、例えば、耐熱合金等の金属材料からなる被削材のミーリング加工(転削加工)に用いられる刃先交換式ミーリング工具セットである。
図1〜図4に示されるように、刃先交換式切削工具セット1は、鋼等で形成された工具本体2と、超硬合金等の硬質材料で形成された円板状の切削インサート3と、を備えており、切削インサート3は複数種類設けられていて、その中から選択された所定の切削インサート3が工具本体2に装着されて切削加工に供されるようになっている。
すなわち、この刃先交換式切削工具セット1は、工具軸線O回りに回転する工具本体2の先端外周部に形成されたインサート取付座4に、複数種類の円板状の切削インサート3の中から選択された所定の切削インサート3が着脱可能に装着される。また、これらの切削インサート3は、環状の切れ刃5を有する所謂丸駒インサートであり、切削インサート3がインサート取付座4に装着された状態で、切れ刃5は工具本体2の工具軸線O方向の先端側、及び工具径方向の外側に向けて突出される。
刃先交換式切削工具セット1は、その工具本体2の基端部が工作機械(不図示)の主軸に取り付けられ、工具軸線O回りのうち工具回転方向Tに回転させられて、被削材の切削加工に供される。
ここで、本明細書においては、工具本体2の工具軸線O方向に沿うインサート取付座4側を工具先端側又は単に先端側(図1における左下方向)といい、工具軸線O方向に沿うインサート取付座4とは反対側(工作機械の主軸側)を工具基端側又は単に基端側(図1における右上方向)という。また、工具軸線Oに直交する方向を工具径方向といい、工具軸線O回りに周回する方向を工具周方向という。また前記工具周方向のうち、切削時に工具本体2が回転させられる向きを工具回転方向Tの前方(又は単に工具回転方向T)といい、工具回転方向Tの前方とは反対側へ向かう方向を工具回転方向Tの後方という。また、切削インサート3のインサート軸線Cに直交する方向をインサート径方向といい、インサート軸線C回りに周回する方向をインサート周方向という。
図1において、工具本体2には、工具軸線Oに沿って延びる工具取付孔2aが該工具本体2を貫通して形成されている。また、工具本体2において工具基端側を向く端面には、工具取付孔2aの開口縁部から工具径方向の外側に向けて延びるキー溝2bが形成されている。工具本体2は、キー溝2bを工作機械の主軸先端部に設けられたキーに嵌合させた状態で、工具取付孔2aに挿通されるボルト等の締結部材によって前記主軸先端部に取り付けられる。
工具本体2の先端外周部には、工具周方向に間隔をあけて、該先端外周部から切り欠かれるように凹状をなす複数のチップポケット6が形成されている。これらチップポケット6において、工具回転方向Tの後方に位置するとともに工具回転方向Tの前方を向く壁面には、切削インサート3が着脱可能に装着されるインサート取付座4がそれぞれ形成されている。インサート取付座4は、前記壁面における該インサート取付座4以外の部位よりも、工具回転方向Tの後方に窪んで形成されている。
また特に図示していないが、工具本体2の内部には、工作機械の主軸から供給されるクーラント(切削油)を流通させるクーラント流通孔が形成されていてもよい。工具本体2にクーラント流通孔が形成される場合には、工具本体2内部の先端側部分でクーラント流通孔は複数に分岐させられるとともに、各インサート取付座4に向けて各チップポケット6に開口される。
図5において、インサート取付座4には、工具回転方向Tの前方を向く取付面4aと、取付面4aの周縁部から立ち上がる周壁4bと、取付面4aに穿設され、クランプネジ25が螺着可能なネジ穴4cと、が形成されている。
取付面4aは、切削インサート3の後述する着座面16形状に対応して(着座面16に面接触可能な形状に)形成されており、図示の例では円形面状をなしている。
図2に示される工具本体2の側面視(インサート取付座4の側面視)において、取付面4aは、この図2における上下方向に延びているとともに、工具先端側(図2における下側)に向かうに従い漸次工具回転方向Tの前方(図2における左側)へ向けて傾斜している。またこれにより、この取付面4aに着座させられた切削インサート3には、正(ポジ)のアキシャルレーキ角が付与される。ただしこれに限定されるものではなく、図2において取付面4aは、工具先端側に向かうに従い漸次工具回転方向Tの後方(図2における右側)へ向けて傾斜していてもよく、或いは、工具軸線Oに沿うように(平行となるように)形成されていてもよい。
また図4に示される工具本体2の下面視(インサート取付座4の下面視)において、取付面4aは、工具径方向に沿うように形成されている。ただしこれに限定されるものではなく、図4において取付面4aは、工具径方向の外側に向かうに従い漸次工具回転方向Tの前方又は後方へ向けて傾斜していてもよい。
図5において周壁4bは、取付面4aの工具基端側の周縁部から工具回転方向Tの前方へ向けて立ち上がるとともに、工具径方向に沿うように延びる壁面7aと、取付面4aの工具径方向の内側の周縁部から工具回転方向Tの前方へ向けて立ち上がるとともに、工具軸線O方向に沿うように延びる壁面7bと、これら壁面7a、7b同士の間に位置して取付面4aの周縁部から工具回転方向Tの前方へ向けて立ち上がるとともに、工具基端側へ向かうに従い漸次工具径方向の外側へ向けて傾斜する壁面7cと、を有している。
インサート取付座4の周壁4bにおいて、壁面7a、7bは互いに離間して配置されているとともに、切削インサート3の外周面17にそれぞれ当接される「支持壁面」とされており、壁面7cは、切削インサート3の外周面17に当接することなく該外周面17から離間して配置される。
インサート取付座4の支持壁面(壁面7a、7b)は、凹曲面状に形成された第1支持部11と、平面状に形成され、第1支持部11よりもこのインサート取付座4に装着された切削インサート3に向けて突出する第2支持部12と、を備えている。具体的に、支持壁面7a、7bには、取付面4aから工具回転方向Tの前方へ向かって第2支持部12及び第1支持部11が、この順にそれぞれ形成されている。図示の例では、第1支持部11は、インサート取付座4の周壁4bにおける工具回転方向Tの前方の端部に配置されている。
支持壁面7a、7bの各第1支持部11同士は、互いに等しい曲率に形成されているとともに、同一の仮想円周上に位置するようにネジ穴4cの中心軸回りに沿って延びており、かつ前記中心軸方向に沿う同一の位置に配置されている。また、支持壁面7a、7bの各第2支持部12同士は、互いに垂直な位置関係となるように配置されており、具体的に、支持壁面7aの第2支持部12は工具径方向に沿うように延びる一方、支持壁面7bの第2支持部12は工具軸線O方向に沿うように延びている。
そして、支持壁面7a、7bの第1支持部11は、切削インサート3の外周面17のうち後述する凸曲面部17a(具体的には凸曲面部17aにおける逃げ面部分)に対向配置されるとともに、該凸曲面部17aの形状に対応する(凸曲面部17aに面接触可能な)凹曲面状に形成されている。また、支持壁面7a、7bの第2支持部12は、切削インサート3の外周面17のうち後述する平面部17bに対向配置されるとともに、該平面部17bの形状に対応する(平面部17bに面接触可能な)平面状に形成されている。
図9及び図10に示されるインサート取付座4のネジ穴4c中心軸に沿う断面視(ネジ穴4c中心軸回りに周回する方向に対して垂直な断面視)において、支持壁面7aの第1支持部11及び第2支持部12は、工具回転方向Tの前方(図9及び図10における左側)に向かうに従い漸次工具基端側(図9及び図10における上側)へ向かって傾斜している。
また、図11及び図12に示されるインサート取付座4のネジ穴4c中心軸に沿う断面視において、支持壁面7bの第1支持部11及び第2支持部12は、工具回転方向Tの前方(図11及び図12における上側)に向かうに従い漸次工具径方向の内側(図11及び図12における左側)へ向かって傾斜している。
図9〜図12に示されるネジ穴4c中心軸に沿う断面視で、支持壁面7a、7bの第1支持部11と第2支持部12とは、互いに平行に延びているとともに、ネジ穴4c中心軸に対する傾斜角が互いに等しくされている。尚、前記断面視において、支持壁面7a、7bの第1支持部11と第2支持部12とは、互いに非平行に延びているとともに、ネジ穴4c中心軸に対する傾斜角が互いに異なっていてもよい。具体的には、前記断面視で、第1支持部11は後述する切削インサート3の凸曲面部17aに対して平行となるように延びており、第2支持部12は切削インサート3の平面部17bに対して平行となるように延びていて、切削インサート3の凸曲面部17aと平面部17bとが、前記断面視(ほぼインサート軸線Cに沿う断面視に相当)で互いに非平行に延びている場合には、インサート取付座4の第1、第2支持部11、12についても、この断面視で互いに非平行に延びることになる。
ここで、図9〜図12に示される符号Hは、前記断面視において、第1支持部11及び第2支持部12に直交する向きに沿って、第1支持部11に対して第2支持部12が突出する突出量(具体的には、ネジ穴4c中心軸回りに沿って変化する前記突出量のうちの最大値)を表している。
また支持壁面7a、7bにおいて、第1支持部11と第2支持部12との間には、溝部13がそれぞれ形成されている。また、第2支持部12と取付面4aとの間には、ぬすみ部14がそれぞれ形成されている。溝部13及びぬすみ部14は、それぞれネジ穴4c中心軸回りに沿うように延びている。
ネジ穴4cは、その内周面に雌ネジ加工が施された雌ネジ部を有しており、取付面4aにおいて該ネジ穴4cは、インサート取付座4に装着される切削インサート3の後述する取付孔18に対向する位置に配置されている。
具体的に本実施形態では、ネジ穴4cは取付孔18に連通する位置に配置されつつも、ネジ穴4cの図示しない中心軸は、切削インサート3の取付孔18の中心軸(インサート軸線C)に対して、僅かに工具径方向の内側かつ工具基端側に位置しており、これらネジ穴4cと取付孔18とは互いに同軸とされてはいない。
図6(a)(b)、図7(a)(b)及び図8に示されるように、切削インサート3は、この切削インサート3のインサート軸線C方向の両側を向く一対の円形状面15、16と、インサート径方向の外側を向く外周面17と、この切削インサート3をインサート軸線C方向に貫通して形成されインサート軸線C上に位置する取付孔18と、この切削インサート3がインサート取付座4に装着された状態で、一対の円形状面15、16のうち工具回転方向Tの前方を向く一方の円形状面15と外周面17との間で交差稜線をなす切れ刃5と、を有している。
尚、本実施形態の切削インサート3は、一対の円形状面15、16のうち一方の円形状面15と、外周面17との間で交差稜線をなす切れ刃5を有する片面タイプの丸駒インサートであるが、これに限定されるものではない。すなわち、切削インサート3は、一対の円形状面15、16のうち少なくともいずれか(つまり円形状面15、16の片方又は両方)と、外周面17との間で交差稜線をなす切れ刃5を有していればよく、従って、例えば両面タイプ(表裏反転対称形状)の丸駒インサートであってもよい。
本実施形態において、一対の円形状面15、16の各中央には取付孔18が形成されていることから、具体的には、これら円形状面15、16は円環面状をなしている。つまり本明細書でいう「円形状面」には、円環面状の円形状面が含まれる。
一方の円形状面15において、切れ刃5のインサート径方向の内側に位置する部分は、すくい面とされている。すくい面は、切れ刃5のインサート径方向の内側に隣接しているとともに、インサート周方向に沿って延びる円環面状をなしている。
また、他方の円形状面16における取付孔18以外の部位は、インサート軸線Cに垂直な平面状をなしている。他方の円形状面16は、インサート取付座4の取付面4aに当接する着座面とされている。
尚、本実施形態の片面タイプとは異なり、両面タイプの切削インサート3である場合には、該切削インサート3がインサート取付座4に装着された状態で、この切削インサート3の互いに同一形状とされた一対の円形状面のうち、工具回転方向Tの前方を向く円形状面がすくい面とされ、工具回転方向Tの後方を向くとともにインサート取付座4の取付面4aに着座させられる円形状面が着座面とされる。
本実施形態において、外周面17は、一方の円形状面15の外周縁部に形成された切れ刃5からインサート軸線C方向に沿う他方の円形状面16側へ向かうに従い漸次インサート径方向の内側へ向けて傾斜して形成されており、その切れ刃5に隣接配置される周面部分が、逃げ面とされている。特に図示していないが、外周面17において前記逃げ面のインサート軸線C方向に沿う他方の円形状面16側に位置する部位には、該逃げ面とはインサート軸線Cに対する傾斜が異なる二番取り面が形成されていてもよく、或いは、この逃げ面よりインサート径方向の内側に後退する段部がインサート周方向の全周にわたって形成されていてもよい。
また外周面17には、インサート軸線Cに垂直な断面に表れる形状が曲線状をなす凸曲面部17aと、インサート軸線Cに垂直な断面に表れる形状が直線状をなすとともに、凸曲面部17aよりもインサート径方向の内側に後退する平面部17bと、が形成されている。この外周面17における平面部17bは、凸曲面部17aの一部が切り欠かれるように形成されており、具体的には、凸曲面部17aのうち前記逃げ面以外の部分が平面状に面取りされるように形成されている。本実施形態では、外周面17のうち少なくとも前記逃げ面が凸曲面部17aにより形成されており、平面部17bは、切れ刃5に対してインサート軸線C方向に沿う他方の円形状面16側に離間して配置されているとともに、外周面17のうち前記逃げ面以外の部位に形成されている。
また本実施形態では、外周面17の凸曲面部17aは、インサート軸線C方向に沿って一方の円形状面15から他方の円形状面16側へ向かうに従い漸次縮径する円錐状に形成されていて、各円形状面15、16に連なっている。また凸曲面部17aは、インサート軸線C方向に沿う一方の円形状面15側部分(切れ刃5に隣接する逃げ面部分)では、そのインサート軸線Cに垂直な断面が円形状(円環状)とされており、インサート軸線C方向に沿う他方の円形状面16側部分では、平面部17bに分断されることで前記断面が円弧状とされている。
凸曲面部17aは、切削インサート3の外周面17のうち、平面部17b及び後述する傾斜部17c以外の部分を構成している。
外周面17の平面部17bは、該外周面17に互いにインサート周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、平面部17bは、外周面17にインサート周方向に等間隔をあけて4つ形成されており、インサート軸線Cを中心に90°回転対称(4回対称)に配列されている。平面部17bは、インサート軸線C方向に沿って他方の円形状面16側へ向かうに従い漸次インサート径方向の内側へ向けて傾斜している。尚、上記に代えて平面部17bは、外周面17にインサート周方向に等間隔をあけて8つ形成されているとともに、インサート軸線Cを中心に45°回転対称(8回対称)に配列されていてもよい。すなわち、平面部17bは、外周面17にインサート周方向に等間隔をあけて複数形成されているとともに、インサート軸線Cを中心に所定角度の回転対称に配置されている。
図6(b)及び図7(b)に示される切削インサート3の側面視で、平面部17bは矩形状をなしている。
図9〜図12に示されるインサート径方向に沿う断面視(インサート周方向に垂直な断面視)で、凸曲面部17aと平面部17bとは、互いに平行に延びているとともに、インサート軸線Cに対する傾斜角が互いに等しくされている。尚、前記断面視において、凸曲面部17aと平面部17bとは、互いに非平行に延びているとともに、インサート軸線Cに対する傾斜角が互いに異なっていてもよい。
ここで、図9〜図12に示される符号D、Dは、前記断面視において、凸曲面部17a及び平面部17bに直交する向きに沿って、凸曲面部17aに対して平面部17bが後退する後退量(具体的には、インサート周方向に沿って変化する前記後退量のうちの最大値)を表している。
また、図6(b)及び図7(b)に示されるように、外周面17において、平面部17bのインサート軸線C方向に沿う一方の円形状面15側に隣接する位置には、傾斜部17cが形成されている。傾斜部17cは、平面部17bからインサート軸線C方向に沿う一方の円形状面15側へ向かうに従い漸次インサート径方向の外側へ向かって傾斜しており、この傾斜部17cのインサート軸線C方向に沿う一方の円形状面15側には、凸曲面部17aのうち逃げ面とされる部分(逃げ面部分)が配置されている。
傾斜部17cのインサート軸線Cに対する傾斜角は、平面部17b及び凸曲面部17aのインサート軸線Cに対する傾斜角よりも大きくされており、図9〜図12に示される切削インサート3の断面視で、傾斜部17cと平面部17b、及び、傾斜部17cと凸曲面部17aの逃げ面部分とは、互いの間に鈍角をそれぞれ形成するように、なだらかに連なっている。
図6(b)及び図7(b)に示される切削インサート3の側面視で、傾斜部17cは半月状をなしている。
そして、このように構成される切削インサート3は、図9〜図12に示されるように、複数種類の切削インサート3A、3B同士で、凸曲面部17aに対して平面部17bが後退する後退量D、Dが互いに異なって設定されている。
本実施形態では、刃先交換式切削工具セット1が備える複数種類の切削インサート3として、凸曲面部17aのうち少なくとも逃げ面部分が研磨加工面とされた、外径精度に優れる第1の切削インサート3Aと、凸曲面部17aの逃げ面部分が焼結肌のまま(研磨加工面無し)とされた、廉価な第2の切削インサート3Bと、を含んでいる。
具体的に、第1の切削インサート3Aとしては、ISO分類のH級インサート等が挙げられ、この第1の切削インサート3Aにおいて、インサート取付座4の支持壁面7a、7bの第1支持部11に対する外周面17(逃げ面)のインサート内接円公差は、例えば±0.013mmの範囲内となっている。尚、第1の切削インサート3Aとして、凸曲面部17aのうち少なくとも逃げ面部分が研磨加工面とされた、ISO分類のG級インサート等を用いてもよく、この場合、前記インサート内接円公差は、例えば±0.025mmの範囲内である。
また、第2の切削インサート3Bとしては、ISO分類のM級インサート等が挙げられ、この第2の切削インサート3Bにおいて、インサート取付座4の支持壁面7a、7bの第1支持部11に対する外周面17(逃げ面)のインサート内接円公差は、例えば±0.08mmの範囲内となっている。
そして、図9及び図11に示されるように、第1の切削インサート3Aにおいては、凸曲面部17aに対して平面部17bが後退させられる後退量Dが、インサート取付座4において、第1支持部11に対して第2支持部12が突出させられる突出量Hよりも大きくされている。これにより、第1の切削インサート3Aをインサート取付座4に装着する場合には、該第1の切削インサート3Aの凸曲面部17a(の逃げ面部分)が第1支持部11に当接させられる一方、平面部17bは第2支持部12から離間される。
また、図10及び図12に示されるように、第2の切削インサート3Bにおいては、凸曲面部17aに対して平面部17bが後退させられる後退量Dが、インサート取付座4において、第1支持部11に対して第2支持部12が突出させられる突出量Hよりも小さくされている。これにより、第2の切削インサート3Bをインサート取付座4に装着する場合には、該第2の切削インサート3Bの平面部17bが第2支持部12に当接させられる一方、凸曲面部17a(の逃げ面部分)は第1支持部11から離間されるようになっている。
また取付孔18は、インサート軸線C上を延びており、その両端が一対の円形状面15、16に開口している。取付孔18のうち、インサート軸線C方向に沿う一方の円形状面15側の端部は、該端部以外の部位よりも大径とされており、図示の例ではこの端部に、クランプネジ25のネジ頭部が収容されている。また、取付孔18のうち、前記一方の円形状面15側の端部以外の部位における内径は、クランプネジ25のネジ頭部よりも小径とされている。
クランプネジ25のネジ軸部の外周面には、雄ネジ加工が施された雄ネジ部が形成されており、該雄ネジ部は、ネジ穴4cの雌ネジ部に螺着されている。
次に、本実施形態の刃先交換式切削工具セット1において、工具本体2のインサート取付座4に切削インサート3を取り付ける方法(切削インサートの取付方法)について説明する。尚、上述した構成と同様の構成については、その説明を省略する。
本実施形態の切削インサートの取付方法では、切削インサート3の外周面17に、凸曲面部17aと、平面部17bとを形成し、凸曲面部17aに対して平面部17bが後退する後退量D、Dを、複数種類の切削インサート3A、3B同士で互いに異ならせておく。
一方、工具本体2のインサート取付座4には、切削インサート3の外周面17に当接される支持壁面7a、7bを形成し、支持壁面7a、7bには、凸曲面部17aに対向配置されるとともに、該凸曲面部17aの形状に対応して凹曲面状に形成される第1支持部11と、平面部17bに対向配置されるとともに、該平面部17bの形状に対応して平面状に形成され、第1支持部11よりもこのインサート取付座4に装着された切削インサート3に向けて突出する第2支持部12と、を設けておく。
そして、複数種類の切削インサート3A、3Bのうち、図9及び図11に示されるように、前記後退量Dが、第1支持部11に対して第2支持部12が突出する突出量Hよりも大きい第1の切削インサート3Aをインサート取付座4に装着する場合には、第1の切削インサート3Aの凸曲面部17aを第1支持部11に当接させつつ、平面部17bは第2支持部12から離間させる。
また、図10及び図12に示されるように、前記後退量Dが、前記突出量Hよりも小さい第2の切削インサート3Bをインサート取付座4に装着する場合には、第2の切削インサート3Bの平面部17bを第2支持部12に当接させつつ、凸曲面部17aは第1支持部11から離間させる。
以上説明したように、本実施形態の刃先交換式切削工具セット1は、1つの工具本体2に対して、複数種類の切削インサート3を装着して使用可能である。
具体的に、複数種類の切削インサート3のうち、前記後退量Dが大きい第1の切削インサート3Aを選択してインサート取付座4に装着した場合には、この第1の切削インサート3Aの外周面17における凸曲面部17a(の逃げ面部分)が、インサート取付座4の支持壁面7a、7bにおける凹曲面状の第1支持部11に当接される一方、第1の切削インサート3Aの外周面17における平面部17bは、インサート取付座4の支持壁面7a、7bにおける平面状の第2支持部12から離間して配置される。
また、複数種類の切削インサート3のうち、前記後退量Dが小さい第2の切削インサート3Bを選択してインサート取付座4に装着した場合には、この第2の切削インサート3Bの外周面17における平面部17bが、インサート取付座4の支持壁面7a、7bにおける平面状の第2支持部12に当接される一方、第2の切削インサート3Bの外周面17における凸曲面部17a(の逃げ面部分)は、インサート取付座4の支持壁面7a、7bにおける凹曲面状の第1支持部11から離間して配置される。
このように切削インサート3の種類に応じて、該切削インサート3の外周面17のうち凸曲面部17aをインサート取付座4の支持壁面7a、7b(第1支持部11)に当接させるか、平面部17bを支持壁面7a、7b(第2支持部12)に当接させるかを選択できる。これにより、下記の効果を得ることができる。
すなわち、複数種類の切削インサート3のうち、本実施形態で説明したように、例えば外周面17の凸曲面部17a(逃げ面)の外径精度が研磨加工等により確保されたISO分類のH級インサートやG級インサート等を第1の切削インサート3Aとして用い、この第1の切削インサート3Aをインサート取付座4に装着する場合には、インサート取付座4の支持壁面7a、7bに対して切削インサート3Aの外周面17のうち凸曲面部17aを当接させる。つまりこの第1の切削インサート3Aは外径精度が確保されているので、凸曲面部17aを支持壁面7a、7b(第1支持部11)に当接させることで、これら凸曲面部17aと支持壁面7a、7bとが点当たりすることなく広範囲に接触して、接触面積が確保される。これにより、インサート取付座4に対して切削インサート3Aを安定して装着でき、かつ切れ刃5が高精度に位置決めされて、高品位な切削加工を安定的に行うことができる。
一方、複数種類の切削インサート3のうち、本実施形態で説明したように、例えば外周面17の凸曲面部17a(逃げ面)が焼結肌(研磨加工無し)とされ、上記H級インサートやG級インサートよりは外径精度が劣るISO分類のM級インサート等を第2の切削インサート3Bとして用い、この第2の切削インサート3Bをインサート取付座4に装着する場合には、インサート取付座4の支持壁面7a、7bに対して切削インサート3Bの外周面17のうち平面部17bを当接させる。つまりこの第2の切削インサート3Bは外径精度が低いものの、平面部17bを支持壁面7a、7b(第2支持部12)に当接させることで、これら平面部17bと支持壁面7a、7bとが点当たりすることなく広範囲に接触して、接触面積が確保される。これにより、インサート取付座4に対して切削インサート3Bを安定して装着でき、所期の加工精度により切削加工を安定的に行うことができる。
具体的に、従来においては図13に示されるように、M級インサート等の外径精度が低い切削インサート3をインサート取付座4に装着する際、切削インサート3の外周面17における円錐状の部分を、インサート取付座4の支持壁面7a、7bにおける凹円錐状の部分に当接させていた。そのため、切削インサート3の製造時に許容される外径公差によって、外周面17が大きく形成された場合(図13に2点鎖線で示される仮想円の場合)には、外周面17と支持壁面7a、7bとの曲率の違いにより、外周面17が支持壁面7a、7bに対して符号Xで示される箇所で点当たりし、また、外周面17が小さく形成された場合(不図示)には、外周面17が支持壁面7a、7bに対して符号Yで示される箇所で点当たりしていた。このような点当たりによって、インサート取付座4の支持壁面7a、7bにおけるX部やY部が、摩耗したり変形したりして、切削加工の精度を維持することが難しかった。
一方、本実施形態によれば、切削インサート3の外径精度の違いに応じて、該切削インサート3をインサート取付座4に当接させる箇所を変えることができ、これによりインサート取付座4に対して切削インサート3の外周面17を安定して面接触させることが可能になり、上述した点当たり現象を効果的に抑制できる。従って、切削加工の精度を安定して高品位に維持できるのである。
尚、本実施形態で説明した「インサート取付座4に、複数種類の円板状の切削インサート3の中から選択された所定の切削インサート3が着脱可能に装着される」とは、基本的には、上述した第1、第2の切削インサート3A、3Bのうちいずれか一種類の切削インサート3をインサート取付座4に装着することを想定している。ただし、これに限定されるわけではなく、例えば、本実施形態のようにインサート取付座4が複数設けられている場合に、これらインサート取付座4のうちの1つに、切れ刃位置精度の高いH級インサートを仕上げ刃として装着し、それ以外のインサート取付座に粗加工用のM級インサートを装着してもよい。
以上より、本実施形態の刃先交換式切削工具セット1、工具本体2、及び切削インサートの取付方法によれば、円板状の切削インサート3の外径精度に応じて、該切削インサート3の外周面17が当接するインサート取付座4の支持壁面7a、7bの位置を選択でき、これにより、複数種類の切削インサート3を使用しつつも高精度な切削加工を安定して行うことができるのである。
また本実施形態では、第1の切削インサート3Aの凸曲面部17aのうち、少なくとも第1支持部11に当接される部分(逃げ面部分)が、研磨加工面であることとしたので、下記の効果を奏する。
すなわちこの場合、第1の切削インサート3Aの外周面17における凸曲面部17a(逃げ面部分)の外径精度を確実に高めることができ、上述した作用効果がより顕著に得られることになる。
尚、本実施形態では、第1の切削インサート3Aの凸曲面部17aのうち少なくとも逃げ面部分が研磨加工面であることとしたが、これに限定されるものではなく、この凸曲面部17aのうち、少なくとも第1支持部11に当接される部分が研磨加工面とされていることで、上述した作用効果が得られる。さらに、第1の切削インサート3Aの凸曲面部17aの外径精度が、研磨加工を施すことなく所期の公差範囲内に確保され得る場合には、研磨加工を施さなくてもよい。
また本実施形態では、切削インサート3の外周面17における平面部17bが、凸曲面部17aの一部を切り欠いたように形成されていることから、下記の効果を奏する。
すなわちこの場合、切削インサート3の形状が複雑にならず簡素なものとなり、該切削インサート3の外周面17に、凸曲面部17aと平面部17bとを容易に形成できる。また、切削インサート3の外周肉厚を十分に確保できることから、インサート剛性を確保しやすい。
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、刃先交換式切削工具セット1が備える複数種類の切削インサート3として、第1の切削インサート3A及び第2の切削インサート3Bを用いて説明したが、さらに、これら切削インサート3A、3Bとは外径精度が異なる別の切削インサート3(第3、第4、第5…の切削インサート3)を備えていてもよい。
この場合、前記別の切削インサート3の外径精度に応じて、該切削インサート3の外周面17を、インサート取付座4の支持壁面7a、7bに対して点当たりさせない位置(凸曲面部17a又は平面部17b)で適宜当接させることで、前述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、前述の実施形態では、切削インサート3の外周面17における平面部17bが、凸曲面部17aの一部を切り欠くように形成されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、凸曲面部17aが外周面17のうち切れ刃5に隣接する逃げ面部分にのみ形成されており、外周面17において前記凸曲面部17aよりもインサート軸線C方向に沿う他方の円形状面16側に位置する断面多角形状部分の外面に、平面部17bが形成されていてもよい。
また、前述の実施形態では、主として片面タイプの切削インサート3とこれが装着されるインサート取付座4について説明したが、上述したように両面タイプの切削インサート3にも本発明を適用することが可能であり、具体的には、例えば下記のような構成が挙げられる。
すなわち、両面タイプの切削インサート3としては、例えば外形寸法を考慮せずに説明するならば、図9〜図12に示される切削インサート3に、図中の円形状面16を中心にこの切削インサート3を面対称に反転させた図示しない別の切削インサート3を張り合わせた形状の、両面インサート等を挙げることができる。
また、前述の実施形態では、図9〜図12に示される断面視で、インサート軸線Cに対して凸曲面部17a及び平面部17bが傾斜して延びているとともに、ネジ穴4c中心軸に対して第1、第2支持部11、12が傾斜して延びている構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
すなわち、前記断面視で、インサート軸線Cに対して凸曲面部17a及び平面部17bのいずれか又は両方が平行に延びているとともに、これに対応して、ネジ穴4c中心軸に対して第1、第2支持部11、12のいずれか又は両方が平行に延びていてもよい。
尚、切削インサート3が上述した両面インサートである場合に、前記断面視で、インサート軸線Cに対して凸曲面部17a及び平面部17bのいずれかが傾斜して延びている構成の場合には、この切削インサート3は、インサート軸線C方向に対向する一対の分割体(圧粉体)同士を、互いに面対称(表裏反転対称)となるように張り合わせた状態で焼結し、作製されることが好ましい。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例及び尚書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1 刃先交換式切削工具セット
2 工具本体
3 切削インサート
3A 第1の切削インサート
3B 第2の切削インサート
4 インサート取付座
5 切れ刃
7a、7b 壁面(支持壁面)
11 第1支持部
12 第2支持部
15 一方の円形状面(すくい面)
16 他方の円形状面(着座面)
17 外周面(逃げ面)
17a 凸曲面部
17b 平面部
C インサート軸線
、D 後退量
H 突出量
O 工具軸線

Claims (4)

  1. 工具軸線回りに回転する工具本体の先端外周部に形成されたインサート取付座に、複数種類の円板状の切削インサートの中から選択された所定の切削インサートが着脱可能に装着される刃先交換式切削工具セットであって、
    前記切削インサートは、
    この切削インサートのインサート軸線方向を向く一対の円形状面と、
    前記インサート軸線に直交するインサート径方向の外側を向く外周面と、
    前記一対の円形状面のうち少なくともいずれかと、前記外周面との間で交差稜線をなす切れ刃と、を有し、
    前記外周面には、
    前記インサート軸線に垂直な断面に表れる形状が曲線状をなす凸曲面部と、
    前記インサート軸線に垂直な断面に表れる形状が直線状をなすとともに、前記凸曲面部よりも前記インサート径方向の内側に後退する平面部と、が形成され、
    前記凸曲面部に対して前記平面部が後退する後退量は、複数種類の前記切削インサート同士で互いに異なっており、
    前記インサート取付座には、前記切削インサートの前記外周面に当接される支持壁面が形成され、
    前記支持壁面は、
    前記凸曲面部に対向配置されるとともに、該凸曲面部の形状に対応して凹曲面状に形成された第1支持部と、
    前記平面部に対向配置されるとともに、該平面部の形状に対応して平面状に形成され、前記第1支持部よりもこのインサート取付座に装着された前記切削インサートに向けて突出する第2支持部と、を備え、
    複数種類の前記切削インサートには、
    前記後退量が、前記第1支持部に対して前記第2支持部が突出する突出量よりも大きい第1の切削インサートと、
    前記後退量が、前記突出量よりも小さい第2の切削インサートと、が含まれることを特徴とする刃先交換式切削工具セット。
  2. 請求項1に記載の刃先交換式切削工具セットにおいて、
    前記第1の切削インサートの前記凸曲面部は、研磨加工面であることを特徴とする刃先交換式切削工具セット。
  3. 請求項1又は2に記載の刃先交換式切削工具セットにおいて、
    前記切削インサートの前記外周面における前記平面部は、前記凸曲面部の一部が切り欠かれるように形成されていることを特徴とする刃先交換式切削工具セット。
  4. 工具軸線回りに回転する工具本体と、該工具本体の先端外周部に形成されたインサート取付座に複数種類の中から選択されて装着される円板状の切削インサートと、を備えた刃先交換式切削工具セットの、前記インサート取付座に前記切削インサートを取り付ける切削インサートの取付方法であって、
    前記切削インサートは、
    この切削インサートのインサート軸線方向を向く一対の円形状面と、
    前記インサート軸線に直交するインサート径方向の外側を向く外周面と、
    前記一対の円形状面のうち少なくともいずれかと、前記外周面との間で交差稜線をなす切れ刃と、を有し、
    前記外周面に、
    前記インサート軸線に垂直な断面に表れる形状が曲線状をなす凸曲面部と、
    前記インサート軸線に垂直な断面に表れる形状が直線状をなすとともに、前記凸曲面部よりも前記インサート径方向の内側に後退する平面部と、を形成し、
    前記凸曲面部に対して前記平面部が後退する後退量を、複数種類の前記切削インサート同士で互いに異ならせ、
    前記インサート取付座に、前記切削インサートの前記外周面に当接される支持壁面を形成し、
    前記支持壁面には、
    前記凸曲面部に対向配置されるとともに、該凸曲面部の形状に対応して凹曲面状に形成される第1支持部と、
    前記平面部に対向配置されるとともに、該平面部の形状に対応して平面状に形成され、前記第1支持部よりもこのインサート取付座に装着された前記切削インサートに向けて突出する第2支持部と、を設け、
    複数種類の前記切削インサートのうち、
    前記後退量が、前記第1支持部に対して前記第2支持部が突出する突出量よりも大きい第1の切削インサートを前記インサート取付座に装着する場合には、前記第1の切削インサートの前記凸曲面部を前記第1支持部に当接させ、
    前記後退量が、前記突出量よりも小さい第2の切削インサートを前記インサート取付座に装着する場合には、前記第2の切削インサートの前記平面部を前記第2支持部に当接させることを特徴とする切削インサートの取付方法。
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