JP6216261B2 - 軸受、軸受組、軸受装置および情報記録装置 - Google Patents

軸受、軸受組、軸受装置および情報記録装置 Download PDF

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本発明は、軸受、軸受組、軸受装置および情報記録装置に関するものである。
従来、内輪よりも外輪の軸方向長さが長い2つの軸受を軸方向に隣接させた状態でシャフトに嵌合させた軸受装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この軸受装置では、外輪どうしを軸方向に接触させて、内輪間に形成される隙間を小さくするように軸方向に外力を加えることで、スペーサを用いずに予圧を付与するようになっている。
特許第3054858号公報
このような軸受装置の製造段階においては、シャフトに嵌合させる前の軸受に対し、シャフトと内輪との接着性を向上する等の目的で、内輪の内面に付着したグリス等を除去する清掃作業が行われる。従来、この清掃作業は、複数の軸受を軸方向に積み重ねて、内輪の内面によって形成される円柱状の空間に、グリス等を拭うための布を通過させることにより行われる。これにより、一度に多数の軸受の内輪の内面を短時間で清掃することができる。
しかしながら、特許文献1の軸受に対して上述した清掃作業を行うと、布との摩擦によって内輪が軸方向に移動するため、転動体と内輪または外輪のレースウェイとが相互に押しつけられ、圧力が過大な場合には転動体の表面やレースウェイが損傷するという不都合がある。転動体の表面やレースウェイが損傷しないように清掃するには、軸受の内輪を1つ1つ清掃する必要があり、製造に時間がかかるという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、スペーサを不要とした薄型の軸受装置を効率よく製造することができる軸受および軸受組、これらを備えた軸受装置および情報記録装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、半径方向に間隔を空けて同軸に配置され、軸方向の最大長さが等しい内輪および外輪と、これら内輪と外輪との間の円環状空間に周方向に間隔を空けて複数配置される転動体とを備え、前記内輪または前記外輪のいずれかが、軸方向の一端に軸方向に延びる凸部を有するとともに、軸方向の他端に、同一形状の他の軸受を軸方向に同一の向きで隣接させたときに、該他の軸受の前記凸部の少なくとも一部を軸方向に収容可能な凹部を有する軸受を提供する。
本態様によれば、同一形状の軸受を軸方向に同一の向きで隣接させると、凸部および凹部を有していない外輪(または内輪)どうしが軸方向に突き当たる一方、凸部および凹部を有する内輪(または外輪)どうしは、凹部内に凸部を収容させる。外輪と内輪の軸方向の最大長さが等しいので、凹部内に凸部を収容させている分、内輪(または外輪)どうしは接触することなく内輪(または外輪)間には軸方向に隙間が形成される。したがって、軸受を2つ用いた軸受装置において、内輪(または外輪)どうしを軸方向に近接させる方向に外力を加えることにより、スペーサを用いることなく軸受に予圧を付与することができ、軸受装置の軸方向の寸法を小さくすることができる。
一方、本態様の軸受の内輪を多数個まとめて清掃するには、軸受の向きを交互に反転させて隣接させる。これにより、隣接する軸受間では、内輪(または外輪)に設けられた凸部どうしおよび凹部どうしが対向させられて端面どうしが接触する。内輪と外輪の軸方向の最大長さが等しいので、内輪および外輪の両方が軸方向に隙間無く接触させられて重ね合わせられる。したがって、内輪の内側に形成された円柱状の空間に布を通過させて清掃を行っても、布との摩擦によって内輪が軸方向に移動することがなく、転動体と内輪および外輪のレースウェイとが過度に押しつけられることを防止することができる。
すなわち、薄い軸受を製造する際における清掃作業を効率的に行うことができ、スペーサを不要とした薄型の軸受装置を効率よく製造することができる。
上記態様においては、前記凸部および前記凹部が、全周にわたって形成されていてもよい。
このようにすることで、同一形状の2つの軸受を同一の向きで軸方向に隣接させる場合に、軸受の周方向の位置に関わりなく、凹部に凸部を対向させて、内輪(または外輪)間に隙間を形成することができる。また、2つの軸受を反対の向きで軸方向に隣接させる場合にも、軸受の周方向の位置に関わりなく、凹部どうしおよび凸部どうしを対向させて、内輪どうしおよび外輪どうしを軸方向に突き当てることができる。したがって、軸受の内輪の清掃作業および軸受装置の組立作業を容易にすることができる。
上記態様においては、軸方向における前記凹部の深さ寸法および前記凸部の長さ寸法のいずれか小さい方が、適正な予圧を付与する前記内輪と前記外輪との軸方向の相対的な変位量の最大値よりも大きくてもよい。
このようにすることで、同一形状の2つの軸受を同一の向きで軸方向に隣接させて予圧をかけていくと、それぞれの軸受において外輪と内輪とが軸方向に相対的に変位する。このとき、一方の軸受の内輪(または外輪)の一端に設けた凸部が、他方の軸受の内輪(または外輪)の他端に設けた凹部内に収容され、予圧の大きさが大きくなるに従って両者間に形成されている隙間が軸方向に狭められていくが、適正な予圧範囲で最大限の予圧をかけても凸部と凹部との間の隙間が潰れることがない。これにより、2つの軸受に適正な予圧を付与してトルク変動の少ない軸受装置を構成することができる。
本発明の他の態様は、半径方向に間隔を空けて同軸に配置され、軸方向の最大長さが等しい内輪および外輪と、これら内輪と外輪との間の円環状空間に周方向に間隔を空けて複数配置される転動体とを備える2つの軸受を備え、一方の該軸受の前記内輪または前記外輪のいずれかが、軸方向の一端に軸方向に延びる凸部を有し、他方の前記軸受の前記内輪または前記外輪のいずれかが、軸方向の一端に前記凸部の少なくとも一部を軸方向に収容可能な凹部を有する軸受組を提供する。
本態様によれば、2つの軸受の内輪(または外輪)の凸部または凹部を有する一端どうしを対向する向きで軸方向に隣接させると、凸部および凹部を有していない外輪(または内輪)どうしが軸方向に突き当たる一方、内輪(または外輪)どうしは、凹部内に凸部を収容させる。したがって、内輪(または外輪)の一端間には隙間が形成され、その隙間を小さくする方向に内輪(または外輪)に軸方向の外力を加えることにより、スペーサを用いることなく内輪(または外輪)に予圧を付与することができる。
一方、本態様の軸受組を構成する軸受の内輪を多数個まとめて清掃するには、軸受組の軸受間において、凸部を有する内輪(または外輪)の一端を、凹部を有する内輪(または外輪)の一端以外の端面に軸方向に隣接させるように配置する。これにより、内輪および外輪の両方が隙間無く接触させられるため、内輪の清掃作業の際に、布と内輪との摩擦によって、転動体と内輪および外輪のレースウェイとが過度に押しつけられることを防止することができ、内輪の清掃作業を効率的に行うことができる。
本発明の他の態様は、上記の2つの軸受と、同一の向きで軸方向に隣接させた2つの前記軸受の各前記内輪の内面に嵌合されるシャフトとを備える軸受装置を提供する。
また、本発明の他の態様は、上記の軸受組と、該軸受組の前記凸部を前記凹部内に収容可能な向きで軸方向に隣接させた2つの前記軸受の各前記内輪の内面に嵌合されるシャフトとを備える軸受装置を提供する。
また、本発明の他の態様は、情報を記録する記録媒体と、上記軸受装置と、前記記録媒体および前記軸受装置を支持するベース部と、該ベース部に対して前記軸受装置により、前記シャフトの長手軸回りに揺動可能に支持されるアーム部と、該アーム部に取り付けられ、前記記録媒体に情報を記録するヘッド部とを備える情報記録装置を提供する。
本発明によれば、スペーサを不要とした薄型の軸受装置を効率よく製造することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る情報記録装置の平面図である。 図1の情報記録装置の軸受装置を示す縦断面図である。 図2の軸受装置の軸受の内輪に軸方向の外力がかかって凹部と凸部が近接している状態を示す縦断面図である。 図2の軸受の2つの内輪を軸方向に交互に同一の向きで配置して、内輪の内面を清掃する場合を示す縦断面図である。 図2の軸受の同一の内輪を軸方向に同一の向きで複数配置して、内輪の内面を清掃する場合を示す縦断面図である。 図2の軸受の同一の内輪を軸方向に交互に反対の向きで配置して、内輪の内面を清掃する場合を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る軸受を用いた軸受装置の内輪に軸方向の外力がかかって凹部と凸部が近接している状態を示す縦断面図である。 図7の軸受の2つの内輪を軸方向に交互に反対の向きで配置して、内輪の内面を清掃する場合を示す縦断面図である。 図3の軸受装置の第1の変形例を示す縦断面図である。 図3の軸受装置の第2の変形例を示す縦断面図である。 図3の軸受装置の第3の変形例を示す縦断面図である。
本発明の一実施形態に係る軸受組10、軸受装置6および情報記録装置1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る情報記録装置1は、図1に示されるように、略矩形箱状のベースハウジング(ベース部材)2と、ベースハウジング2に回転可能に支持され情報を記録する円板状の磁気記録媒体(記録媒体)4と、磁気ヘッド(ヘッド部)5を先端に取り付けたスイングアーム(アーム部)3と、スイングアーム3をベースハウジング2に対して揺動可能に支持する軸受装置6と、スイングアーム3を揺動させる駆動部(例えば、ボイルコイルモータ等。)7とを備えている。
スイングアーム3は、図1に示されるように、基端側に取り付けられた軸受装置6により、軸受装置6の中心軸線C回りに揺動させられるようになっている。すなわち、スイングアーム3を揺動させることにより、先端に取り付けられた磁気ヘッド5を、磁気記録媒体4の表面に沿って移動させたり、磁気記憶媒体4の所望の径方向位置に位置決めしたりすることができるようになっている。
軸受装置6は、図3に示されるように、2つの軸受8,9からなる軸受組10と、この軸受組10に嵌合されたシャフト11とを備えている。
2つの軸受8,9は、図2および図3に示されるように、それぞれ、半径方向に隣接させて同軸に配置され、軸方向の最大長さ寸法が等しい円環形状の内輪12,13および外輪14a,14bと、これら内輪12,13と外輪14a,14bとの間の円環状空間に周方向に間隔を空けて配置される複数個の転動体15とを備えている。
転動体15は、リテーナ(図示略)により等間隔に配置された状態で回転可能に保持されている。転動体15が、外輪14a,14bの内周面に形成されたレースウェイ(外輪軌道)と内輪12,13の外周面に形成されたレースウェイ(内輪軌道)との間で転動させられることにより、内輪12,13と外輪14a,14bとが相対回転させられるようになっている。
外輪14a,14bは、図2および図3に示されるように、軸方向の両端面16a,16b,17a,17bにおいて内周縁および外周縁に小さな面取りが施された平面状に形成されている。
また、外輪14a,14bの外周面は、スイングアーム3の軸受嵌合孔(図示略)に嵌合され、例えば、接着剤により固定されるようになっている。
一方の内輪12の一端20には、図2および図3に示されるように、径方向の外側において軸方向に延びる凸部22が設けられている。他方の内輪13の一端21には、径方向の外側において軸方向に窪む凹部23が設けられている。
内輪12,13の他端18,19は、内周縁および外周縁に小さな面取りが施された平面状に形成されている。
内輪12,13の凸部22および凹部23は、一端20,21の全周にわたって円環状に形成されている。また、凹部23の径方向の幅寸法は凸部22の径方向の幅寸法より十分に大きく設定されている。これにより、内輪12,13の一端20,21どうしが対向するように2つの軸受8,9を軸方向に隣接させると、凸部22と凹部23とが軸方向に対向し、外輪14a,14bの一端16a,16bどうしが突き当たる位置まで軸受8,9を近接させても、内輪12,13の一端20,21どうしは接触せず、軸方向に隙間が形成されるようになっている。
また、凹部23の軸方向の深さ寸法Xおよび凸部22の軸方向の長さ寸法Yは、その内のいずれか小さい方の寸法が、適正な予圧を付与するために必要とされる内輪12,13と外輪14a,14bとの軸方向の相対的な変位量の最大値よりも大きく設定されている。ここで、内輪12,13と外輪14a,14bとの軸方向の相対的な変位量の最大値とは、内輪12,13が、外輪14a,14bに対して軸方向に沿って最も下側にずれた状態から、軸方向に沿って最も上側にずれた状態までの変位量である。
シャフト11は、中空の略円筒形状に形成され、一端に、全周にわたって半径方向外方に延びる鍔状のフランジ部27を備えている。
本実施形態に係る軸受装置6は、一端20,21どうしを軸方向に対向させた2つの軸受8,9の各内輪12,13の内面に接着剤を塗布した状態で、図2に示されるように、一方の軸受9の内輪13の他端19がフランジ部27に突き当たる位置までシャフト11を嵌合させた後、図3に示されるように、外輪14a,14bの一端16a,16bどうしを軸方向に突き当てた状態で内輪12,13どうしを軸方向に近接させる方向に外力を加え、適正な予圧が付与される位置に保持して接着剤を硬化させることにより構成されている。
外力が付与された内輪12,13は、対向配置されている凹部23内に凸部22を部分的に収容させながら軸方向に近接していく。凹部23の径方向の幅寸法は凸部22の径方向の幅寸法より大きく形成されているので、内輪12,13どうしは接触することなく変位するようになっている。
そして、外輪14a,14bどうしは軸方向に突き当たっているので、内輪12,13を軸方向に近接させることによって予圧が付与されていき、適正な予圧が付与される位置まで内輪12,13どうしを近接させても、内輪12,13の間には軸方向に隙間が維持されている。
このように構成された本実施形態に係る軸受組10、軸受装置6および情報記録装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る軸受組10、軸受装置6および情報記録装置1によれば、軸受8,9の外輪14a,14bどうしを軸方向に直接突き当てた状態で内輪12,13どうしを近接させて予圧を付与するので、内輪12,13間の隙間を形成するためのスペーサが不要であり、軸方向寸法を短縮して薄型化を図ることができる。
また、本実施形態に係る軸受組10によれば、該軸受組10を構成している各軸受8,9の内輪12,13の内面を、シャフト11の嵌合前に多数個まとめて清掃する場合に、図4に示されるように、一端に内鍔状の突き当て部25を有する筒部材24内に、多数の軸受8,9を軸方向に積み重ね状態に収容して、内輪12,13の内側に形成される円柱状の空間に清掃用の布26を矢印の方向に通過させる。
このとき、一方の軸受8の内輪12の一端20が他方の軸受9の内輪13の他端19に軸方向に隣接し、一方の軸受8の内輪12の他端18が他方の軸受9の内輪13の一端21に軸方向に隣接するような向きで軸受8,9を交互に積み重ね状態に収容していく。内輪8,9の他端18,19は、平面により構成されているので、一方の軸受8の内輪12の一端20の軸方向の最先端面が他方の軸受9の内輪13の他端19に突き当たる。
内輪12,13および外輪14a,14bは軸方向の最大寸法が等しいので、図4のように、内輪12,13が軸方向に突き当たるときには外輪14a,14bも同時に軸方向に突き当たる。したがって、清掃用の布26を通過させることにより、布26と内輪12,13の内面との間に摩擦力が作用しても内輪12,13が外輪14a,14bに対して軸方向に移動することがなく、清掃中に転動体15とレースウェイとの間に過大な負荷をかけず済むという利点がある。
すなわち、薄い軸受8,9を製造する際における清掃作業を効率的に行うことができ、スペーサを不要とした薄型の軸受装置6を効率よく製造することができるという利点がある。
なお、清掃時に、筒部材24内に2種類の軸受8,9を軸方向に交互に同一の向きで複数配置したが、これに限られるものではない。
例えば、図5に示されるように、同一の軸受8を同一の向きで複数配置してもよいし、図6に示されるように、同一の軸受8を軸方向に交互に反対の向きで配置してもよい。いずれの場合にも内輪12,13および外輪14a,14bを軸方向に同時に突き当てることができ、同様の効果がある。
次に、本発明の一実施形態に係る軸受33について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明において、上述した一実施形態に係る軸受組10の軸受8と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る軸受33は、図7に示されるように、内輪28が軸方向の一端29に凸部22を有するとともに、軸方向の他端30に凹部23を有する点において、一実施形態に係る軸受組10の軸受8,9と相違している。
内輪28は、凸部22を有する一端29の最先端面から凹部23を有する他端30の最先端面までの軸方向の長さ寸法が外輪14aの軸方向の長さ寸法と等しくなっている。
また、図7に示されるように、軸受33に同一形状の他の軸受33を軸方向に同一の向きで隣接させたときに、一方の軸受33の一端29の凸部22と他の軸受33の他端30の凹部23とが軸方向に対向するようになっている。したがって、一方の軸受33の外輪14aの一端16aと他の軸受33の外輪14aの他端17aとが軸方向に突き当たる位置まで2つの軸受33を近接させても、内輪28の一端29と内輪28の他端30は接触しないようになっている。
このように構成された本実施形態に係る軸受33の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る軸受33によれば、図7に示されるように、同一形状の他の軸受33を軸方向に同一の向きで隣接させることにより、外輪14aどうしを軸方向に直接突き当てて、内輪28どうしを軸方向に近接させる方向に外力を加えることにより、予圧が付与される軸受装置31を構成することができる。
一方、軸受33を多数個まとめて清掃するには、図8に示されるように、軸受33の向きを交互に反転させて軸方向に隣接させる。これにより、内輪28の凸部22どうし、および、凹部23どうしが対向させられて、これらの最先端面どうしが接触するので、内輪28および外輪14aの両方を軸方向に隙間無く接触させることができる。
なお、上述した軸受装置6においては、半径方向に沿って外輪14a,14bに設けられ、環状空間を塞ぐ円環状のシールド板を備えていてもよい。
このようにすることで、塵埃等が環状空間内に混入して転動体15に付着したり、グリスおよび潤滑油が環状空間外に漏出したりすることを抑制することができる。
また、上述した軸受装置6においては、軸受8,9の内輪12,13として、凸部22および凹部23が一端20,21の全周にわたって形成されたものを例示したが、これに代えて、一端20,21の周方向に部分的に形成されていてもよい。
この場合、一方の軸受8の凸部22と他方の軸受9の凹部23との周方向の位相を一致させたりずらしたりするだけで、内輪12,13どうしを軸方向に突き当てたり、内輪12,13間に軸方向の隙間を空けたりすることができる。
また、上述した軸受装置6においては、凹部23および凸部22の縦断面形状を長方形にした場合を例示したが、これに代えて、図9および図10に示されるように、縦断面の輪郭が傾斜面あるいは曲面を有していてもよい。
また、凸部22と凹部23の縦断面形状が異なっていてもよい。
また、上述した軸受装置6においては、内輪12,13に軸方向の外力を加えて軸受8,9に予圧を付与する場合を例示したが、これに代えて、図11に示されるように、外輪34,35に軸方向の外力を加えて予圧を付与してもよい。
この場合には、軸受装置36は、図11に示されるように、2つの軸受37,38の各外輪34,35を嵌合させるスリーブ39を備え、内輪40a,40bの両端において内周縁および外周縁に小さな面取りが施された平面状に形成され、外輪34,35の一端41,42に凹部23と凸部22とが設けられていればよい。
また、本実施形態の軸受装置6においては、シャフト11として、フランジ部27を備える場合を例示したが、これに代えて、フランジ部27を備えていない円筒状のシャフトを採用してもよい。
また、本実施形態の軸受装置6は、軸受装置6として、軸受8,9の各外輪14a,14bを嵌合させるスリーブ(外装部材)を備えていてもよい。
1 情報記録装置
2 ベースハウジング(ベース部材)
3 スイングアーム(アーム部)
5 磁気ヘッド(ヘッド部)
6,31,36 軸受装置
8,9,33,37,38 軸受
10 軸受組
11 シャフト
12,13,28,40a,40b 内輪
14a,14b,34,35 外輪
15 転動体
16a,16b,41,42 一端
17a,17b 他端
18,19,30 他端
20,21,29 一端
22 凸部
23 凹部

Claims (7)

  1. 半径方向に間隔を空けて同軸に配置され、軸方向の最大長さが等しい内輪および外輪と、
    これら内輪と外輪との間の円環状空間に周方向に間隔を空けて複数配置される転動体とを備え、
    前記内輪または前記外輪のいずれかが、軸方向の一端に軸方向に延びる凸部を有するとともに、軸方向の他端に、同一形状の他の軸受を軸方向に同一の向きで隣接させたときに、該他の軸受の前記凸部の少なくとも一部を軸方向に収容可能な凹部を有する軸受。
  2. 前記凸部および前記凹部が、全周にわたって形成されている請求項1に記載の軸受。
  3. 軸方向における前記凹部の深さ寸法および前記凸部の長さ寸法のいずれか小さい方が、適正な予圧を付与する前記内輪と前記外輪との軸方向の相対的な変位量の最大値よりも大きい請求項1または請求項2に記載の軸受。
  4. 半径方向に間隔を空けて同軸に配置され、軸方向の最大長さが等しい内輪および外輪と、これら内輪と外輪との間の円環状空間に周方向に間隔を空けて複数配置される転動体とを備える2つの軸受を備え、
    一方の該軸受の前記内輪または前記外輪のいずれかが、軸方向の一端に軸方向に延びる凸部を有し、
    他方の前記軸受の前記内輪または前記外輪のいずれかが、軸方向の一端に前記凸部の少なくとも一部を軸方向に収容可能な凹部を有する軸受組。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の2つの軸受と、
    同一の向きで軸方向に隣接させた2つの前記軸受の各前記内輪の内面に嵌合されるシャフトとを備える軸受装置。
  6. 請求項4に記載の軸受組と、
    該軸受組の前記凸部を前記凹部内に収容可能な向きで軸方向に隣接させた2つの前記軸受の各前記内輪の内面に嵌合されるシャフトとを備える軸受装置。
  7. 情報を記録する記録媒体と、
    請求項5または請求項6に記載の軸受装置と、
    前記記録媒体および前記軸受装置を支持するベース部と、
    該ベース部に対して前記軸受装置により、前記シャフトの長手軸回りに揺動可能に支持されるアーム部と、
    該アーム部に取り付けられ、前記記録媒体に情報を記録するヘッド部とを備える情報記録装置。
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