JP6215395B1 - 自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】美観の低下を抑制できる自在継手を提供する。【解決手段】一対の側板11とこれら側板11の上面に設けられる天板12とを備えた配管カバー3に接続される第1の自在継手7は、布地からなり、水平方向及び垂直方向に屈曲自在な布製本体20を備える。布製本体20は、天板12及び側板11の延長上に位置する天面布部21a及び一対の側面上布部21bを有する第1布製本体21と、垂直方向において天面布部21aと間隔をあけて対向する底面布部22a、及び布製本体20の幅方向において一対の側面上布部21bと重なり、且つ側面上布部21bよりも内側に配置される一対の側面下布部22bを有する第2布製本体22とを備える。そして、布製本体20には、第1の自在継手7の屈曲時に側面上布部21bが側面下布部22bから離れて単独で外側に拡がることを抑制する隙間抑制手段GMが設けられている。【選択図】 図8

Description

本発明は、ビルの屋上等に敷設される空調機用冷媒配管をカバーする複数の配管カバーを備えるカバーユニットにおいて、配管カバー同士を接続する継手部に用いられる自在継手に関する。
ビル空調として近年多く用いられている空気調和設備では、室内ユニットが各空調室内に配置され、室外ユニットが建物の屋上に設置されている。このように設置された室内外ユニットは、冷媒配管によって接続されるため、室内外ユニット間を接続する冷媒配管が建物の屋上に敷設されていた。また、冷媒配管は、複数の配管カバーからなるカバーユニット内に配置されることにより、冷媒配管と冷媒配管を覆う断熱材とが保護されていた。このように、カバーユニットは、ビル内から屋上に冷媒配管を導出する箇所に建てられる所謂ハト小屋から各室外ユニットに至る全経路に亘り冷媒配管及び断熱材をカバーするものとして敷設されていた。
また、カバーユニットは、敷設される現場の状況により経路の途中で水平方向や垂直方向に曲げなければならない場合が生じる。このため、カバーユニットは、直線状の配管カバー以外に色々な曲り部を構成する継手を必要としていた。
特開平11−132361号公報 特開平7−243583号公報 特公平4−5877号公報
ところで、カバーユニットにおける曲り部に用いられる継手は、現場状況により形状寸法が異なる。また、曲り部に用いられる従来の継手は、配管カバーと同様に板金製で形成されていた。このように、従来のカバーユニットの施工は、現場状況に応じた各種の継手が必要であり、継手の設計及び製造が煩雑化するばかりでなく継手の管理も煩雑化していた。その結果、従来のカバーユニットは、設計施工コストの増大及び施工工事の長期化を招いていた。
そこで、本出願人は、曲り部に用いられる継手の共用化を図るため、上下に分割した布地を組み合わせてなる布製本体を備える自在継手を提案している。この布製本体は、下方に向けて開口する略U字状の第1布製本体と、上方に向けて開口する略U字状の第2布製本体とを備え、第1布製本体の側面部と第2布製本体の側面部とが布製本体の幅方向に重なるようにして第1布製本体及び第2布製本体を組み合わせてなる。
しかし、自在継手が水平方向又は垂直方向に屈曲したとき、布製本体の布地は様々な方向に折り曲げ可能であるため、例えば第1布製本体の側面部が第2布製本体の側面部から離れるように、すなわち第1布製本体の側面部と第2布製本体の側面部との隙間が拡大するように折り曲げられる場合がある。その結果、屈曲された自在継手の美観が低下するおそれがあり、その点において改善の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、美観の低下を抑制できる自在継手を提供することを目的とする。
この課題を解決する自在継手は、一対の側板とこれら側板の上面に設けられる天板とを備えた配管カバーに接続される自在継手であって、布地からなり、水平方向及び垂直方向に屈曲自在な布製本体を備え、前記布製本体は、前記天板及び前記側板の延長上に位置する天面布部及び一対の側面上布部を有する第1布製本体と、前記垂直方向において前記天面布部と間隔をあけて対向する底面布部、及び前記布製本体の幅方向において前記一対の側面上布部と重なり、且つ前記側面上布部よりも内側に配置される一対の側面下布部を有する第2布製本体とを備え、前記布製本体には、前記自在継手の屈曲時に前記側面上布部が前記側面下布部から離れて単独で外側に拡がることを抑制する隙間抑制手段が設けられている。
この構成によれば、自在継手が水平方向及び垂直方向に屈曲されても、隙間抑制手段により第1布製本体の側面上布部と第2布製本体の側面下布部との隙間の拡大するように布製本体の布地が折れ曲がることが抑制される。したがって、屈曲された自在継手の美観の低下を抑制できる。なお、本明細書における垂直方向は鉛直方向に沿った方向であり、水平方向は鉛直方向に直交する方向である。
また、上記自在継手において、前記隙間抑制手段は、前記自在継手の長手方向において部分的に設けられていることが好ましい。
布製本体において隙間抑制手段が設けられた部分の剛性は、隙間抑制手段が設けられていない部分の剛性よりも高くなる。すなわち布製本体において隙間抑制手段が設けられた部分の布地は、隙間抑制手段が設けられてない部分の布地よりも折り曲り難くなる。このため、自在継手の長手方向において布製本体の全体に亘って隙間抑制手段が設けられた場合、布製本体の全体に亘って剛性が高くなるため、布製本体が水平方向及び垂直方向に屈曲し難くなる。その点、本自在継手によれば、布製本体において隙間抑制手段が設けられる部分と隙間抑制手段が設けられない部分とを含む。このため、布製本体において隙間抑制手段により剛性が高くならない部分では、布製本体が水平方向及び垂直方向に屈曲し易い。したがって、自在継手の長手方向において布製本体の全体に亘って隙間抑制手段が設けられた場合に比べ、布製本体が水平方向及び垂直方向に屈曲し易くなる。
また、上記自在継手において、前記第1布製本体は、第1軸芯体をさらに備え、前記第1軸芯体は、前記幅方向において前記天面布部の全体に架け渡されるとともに、前記布製本体における前記天面布部及び前記一対の側面上布部により形成される一対の上角部の形状を規定し、前記隙間抑制手段は、前記自在継手の長手方向において前記第1軸芯体の取付位置とは異なる位置に設けられていることが好ましい。
布製本体において第1軸芯体が設けられた部分は剛性が高い部分となり、自在継手の長手方向における第1軸芯体の両側の部分は剛性が低い部分となる。布製本体において剛性が低い部分では、布地が折り曲げられ易く、側面上布部が側面下布部から離れ易い。
その点、本自在継手によれば、隙間抑制手段が布製本体において第1軸芯体の取付位置とは異なる位置、すなわち布製本体における剛性が低く、側面上布部が側面下布部から離れ易い部分に設けられる。したがって、側面上布部と側面下布部との隙間が拡大することを効果的に抑制でき、自在継手の美観の低下を効果的に抑制できる。
また、上記自在継手において、前記隙間抑制手段は、前記底面布部を跨るように前記一対の側面上布部同士を結ぶ結合部材を備えることが好ましい。
この構成によれば、自在継手の屈曲時において結合部材により一対の側面上布部間の幅方向の寸法が拡がることが抑制される。このため、側面上布部と側面下布部との隙間の拡大するように布製本体の布地が折れ曲がることが抑制される。したがって、屈曲された自在継手の美観の低下を抑制できる。
また、上記自在継手において、前記隙間抑制手段は、前記幅方向において前記側面上布部と前記側面下布部とを固定する手段であることが好ましい。
この構成によれば、自在継手の屈曲時において、側面上布部は、隙間抑制手段により側面下布部の折り曲げと同様に折り曲げられる。このため、側面上布部が側面下布部から離れて単独で外側に拡がることが抑制される。したがって、屈曲された自在継手の美観の低下を抑制できる。
上記自在継手によれば、自在継手の美観の低下を抑制できる。
本実施形態に係る自在継手を備えるカバーユニットの全体構成を示す斜視図。 図1のカバーユニットの配管カバーにおける自在継手が水平方向及び垂直方向に変位した場合の拡大説明図であって、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図。 図2の自在継手の分解斜視図。 図2の自在継手の正面図。 図3の自在継手の第1布製本体及び第2布製本体の分解斜視図。 第1布製本体の底面図。 第1布製本体における第1軸芯体の取付構造の説明図であって、(a)は図6のZ7−Z7線の断面図、(b)は第1軸芯体及びその周辺の拡大図。 自在継手の斜視図。 図2の自在継手と配管カバーとの接続構造を説明する分解斜視図。 自在継手の作用の説明図であって、自在継手が水平方向に屈曲したときの底面図。 比較例の自在継手が水平方向に屈曲したときの底面図。 変形例の自在継手における隙間抑制手段の分解斜視図。
以下、本実施形態に係る自在継手について説明する。本実施形態の自在継手は、ビル内から屋上に導出される室内外ユニット間を接続する冷媒配管をカバーするカバーユニットにおける複数の配管カバー同士を繋ぐ継手に適用される。なお、本発明は、以下に記載する例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また以下の説明において、「垂直方向」は鉛直方向に沿った方向を示し、「水平方向」は鉛直方向に直交する水平面に沿った方向を示す。
(カバーユニットの構成)
図1に示すように、ビル屋上には、複数台の室外ユニット1が並べて設置されている。ビル屋上において室外ユニット1から離れた箇所には、室外ユニット1からビル内へ冷媒配管を導入する所謂ハト小屋2が建てられている。カバーユニットは、複数台の室外ユニット1とハト小屋2との間の冷媒配管をカバーしている。カバーユニットは、複数台の室外ユニット1からの冷媒配管を集合させながらカバーするように複数の直線状の配管カバー3が配置されたものである。これら配管カバー3は、所定の間隔で設置した橋棚上の架台4上に取り付けられている。またカバーユニットは、ハト小屋2にウォールプレート5を介して取り付けられた鋼板製の立面エルボ45°セット6を含む。
また図1及び図2(a)〜(c)に示すように、カバーユニットの経路の途中には、水平方向及び垂直方向に段差が生じる箇所で本実施形態の自在継手としての第1の自在継手7が接続されている。また図1に示すように、立面エルボ45°セット6と配管カバー3との間に本実施形態の自在継手としての第2の自在継手8が接続されている。このカバーユニットに用いられる第1の自在継手7及び第2の自在継手8は同一構造である。これら自在継手7,8は、水平方向又は垂直方向の2次元的、及び水平方向成分及び垂直方向成分を含む3次元的に変化させることができる。
(配管カバーの構成)
図2(a)〜(c)に示すように、配管カバー3は、一対の側板11と、これら側板11の上面に取り付けられる天板12とを備える。配管カバー3は、水平方向のうちの配管カバー3の幅方向に直交する方向が長手方向となる。配管カバー3内には、冷媒配管が配管カバー3の長手方向に沿って敷設されている。
一対の側板11は、垂直方向に沿う平板状に形成された中央部13を備える。中央部13の上端部及び下端部には、側板11を内側に位置させる段差部14,15が形成されている(段差部14の形状については図9参照)。段差部14,15は、側板11の強度を向上させるために形成されている。一対の側板11には、配管カバー3の幅方向において一対の側板11に架け渡される複数の子桁17(図2では図示略、図9参照)が配管カバー3の長手方向において所定のピッチで取り付けられている。これら子桁17は、冷媒配管を支持する。
天板12は、水平方向に沿う平板状に形成されている。配管カバー3の幅方向において天板12の両端部には、天板12の強度を向上させるための段部が形成されている。天板12は、一対の側板11の段差部14を覆った状態で、ねじ16により所定のピッチで一対の側板11にねじ止めされている。
(自在継手の構成)
次に、第1の自在継手7及び第2の自在継手8の構成について説明する。第1の自在継手7及び第2の自在継手8は上述のとおり同一構造であり、屈曲形態が異なるのみである。このため、以下では第1の自在継手7について説明し、第2の自在継手8については第1の自在継手7と同一構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図2(a)〜(c)に示すように、第1の自在継手7は、配管カバー3同士を連結している。第1の自在継手7は、可撓性及び防水性のある布地からなり、水平方向及び垂直方向に屈曲自在な布製本体20を備える。布製本体20は、例えばガラスクロスにより形成されている。布製本体20は、ジョイント部材30を介して配管カバー3に連結されている。なお、布製本体20は、防水性のない布地から構成されてもよい。
図3に示すように、布製本体20は、その上方部を構成する第1布製本体21と、その下方部を構成する第2布製本体22とに分割されている。第1布製本体21は、一枚のシート状の布地を折り曲げることにより下方に開口する逆U字状に形成されている。第1布製本体21は、配管カバー3の天板12(図2参照)の延長上に位置し、第1の自在継手7の覆いを構成する天面布部21aと、配管カバー3の一対の側板11の延長上に位置し、第1の自在継手7の壁面を構成する一対の側面布部における少なくとも上方部を構成する側面上布部21bとを備える。第2布製本体22は、一枚のシート状の布地を折り曲げることにより上方に開口するU字状に形成されている。第2布製本体22は、垂直方向において天面布部21aから下方に隙間をあけて対向するように位置し、第1の自在継手7の底を構成する底面布部22aと、上記一対の側面布部における少なくとも下方部を構成する側面下布部22bとを備える。
なお、第1布製本体21における逆U字状は、図3に示す形状以外に、天面布部21aと一対の側面上布部21bとの間に形成された一対の上角部21cが直角になる形状、天面布部21aが上方に凸状に湾曲された形状、及び天面布部21aが下方に僅かに凹状に湾曲された形状を含んでもよい。要するに、第1布製本体21が冷媒配管を敷設可能な空間を形成するように下方が開口された天面及び一対の側面を含む形状であればよい。また、第2布製本体22におけるU字状は、図3に示す形状以外に、底面布部22aと一対の側面下布部22bとの間に形成された一対の下角部22cが直角になる形状、底面布部22aが下方に凹状に湾曲された形状、及び底面布部22aが上方に僅かに凸状に湾曲された形状を含んでもよい。
図4に示すように、第1布製本体21の側面上布部21bと第2布製本体22の側面下布部22bとは、布製本体20の幅方向において重なり合う。側面下布部22bは、側面上布部21bよりも内側に位置している。これにより、布製本体20において冷媒配管を配置する内部空間に雨水などが浸入することが抑制される。
図2及び図4に示すとおり、一対の側面上布部21bの下端位置は、配管カバー3の中央部13の下端位置と概ね等しい。また図示していないが、一対の側面下布部22bの上端位置は、配管カバー3の中央部13の上端位置と概ね等しい。これにより、布製本体20の幅方向において、一対の側面上布部21bと一対の側面下布部22bとが重なり合う領域が広くなる。したがって、布製本体20の内部空間に雨水などが浸入することが一層抑制される。
図5に示すように、第1布製本体21は、天面布部21aの幅方向に架け渡される第1軸芯体25を備える。第1軸芯体25は、天面布部21aを支持するとともに一対の上角部21cの形状を規定している。すなわち、一対の上角部21cを構成する布地は、第1軸芯体25の形状に沿うように折り曲げられる。このように、第1軸芯体25は、第1の自在継手7(図2参照)が屈曲された状態において、垂直方向に沿った平面で第1布製本体21を切った断面形状が天面布部21a及び一対の側面上布部21bにより形成される逆U字状から変形することを抑制するための形状維持手段である。第1軸芯体25は、第1の自在継手7(図2参照)の長手方向において間隔をあけて、第1布製本体21に複数設けられている。本実施形態では、第1軸芯体25が第1布製本体21に等間隔に5個設けられている。なお、第1軸芯体25の個数や配置ピッチは、第1布製本体21の長手方向における寸法に応じて任意に変更可能である。また、第1の自在継手7の長手方向は、布製本体20の伸縮方向に沿う方向である。
第1軸芯体25は、鋼線からなる芯材であり、その断面形状は円形状である。第1軸芯体25は、下方に開口する逆U字状に形成されている。詳細には、第1軸芯体25は、第1布製本体21の一対の上角部21cを形成する一対の上曲部25aと、第1布製本体21の幅方向において一対の上曲部25aを繋ぐ上芯部25bと、一対の上曲部25aから下方に延びる一対の垂下部25cとを備える。本実施形態では、一対の上曲部25a、上芯部25b及び一対の垂下部25cが連続した一部材として設けられている。一対の上曲部25aは、外方が凸状となる湾曲状に形成されている。上芯部25bは、第1布製本体21の幅方向に沿って直線状に延びている。一対の垂下部25cは、一対の側面上布部21bの上端部から下端部に亘って垂直方向に沿うように直線状に延びている。なお、第1軸芯体25における逆U字状は、図5に示す形状以外に、一対の上曲部25aが直角になる形状、上芯部25bが上方に凸状に湾曲された形状、及び上芯部25bが下方に僅かに凹状に湾曲された形状を含んでもよい。
図6、図7(a)及び図7(b)に示すように、第1軸芯体25は、第1布製本体21の裏面に取り付けられ、支持部材26により覆われている。すなわち、第1軸芯体25は、第1布製本体21の裏面と支持部材26とにより挟み込まれている。支持部材26は、例えば帯状の布地により形成されており、接着剤により第1布製本体21の裏面に貼り付けられている。これにより、第1軸芯体25は、第1布製本体21に固定されている。このように第1軸芯体25及び支持部材26が第1布製本体21の外部に露出しないため、美観が向上する。また支持部材26の固定方法がねじや縫い付けではないので、第1布製本体21にねじや縫付糸を通すための貫通孔を形成しなくてもよい。このため、第1布製本体21内の冷媒配管が配置される空間に雨水が浸入し難くなる。
図6に示すとおり、支持部材26の幅寸法(第1の自在継手7の長手方向における支持部材26の寸法)は、第1の自在継手7の長手方向において隣り合う第1軸芯体25の間隔よりも小さい。このようにして隣り合う支持部材26は、第1の自在継手7の長手方向において所定の間隔が設けられている。
このように、第1布製本体21では、第1軸芯体25が設けられた第1布製本体21の剛性が高い部分が「山」となり、隣り合う第1軸芯体25の間の布地のみからなる剛性が低い部分が「谷」となる。すなわち、第1布製本体21は、剛性が高い部分と剛性が低い部分とが交互に設けられた蛇腹構造を有する。第1布製本体21の剛性が高い部分は曲り難い。このため、第1布製本体21における山の部分を垂直方向に沿った平面で切った場合、第1布製本体21は、第1軸芯体25の形状に沿った形状となるように維持される。このため、第1布製本体21では、例えば雹にさらされたとき、又はカバーユニットの施工中において作業者が継手に工具等を落としたときに第1布製本体21における第1軸芯体25を有する山の部分で受けることにより、第1布製本体21が下方に変形することを抑制できる。したがって、冷媒配管への衝撃を緩和することができる。一方、第1布製本体21の剛性の低い部分は曲り易い。このため、第1布製本体21が水平方向及び垂直方向に屈曲し易くなる。また第1布製本体21の伸縮性も高まる。
図5に示すように、第2布製本体22は、底面布部22aの幅方向に架け渡される第2軸芯体27を備える。第2軸芯体27は、底面布部22aを支持するとともに一対の下角部22cの形状を規定している。すなわち、一対の下角部22cを構成する布地は、第2軸芯体27の形状に沿うように折り曲げられる。このように、第2軸芯体27は、第1の自在継手7(図2参照)が屈曲された状態において、垂直方向に沿った平面で第2布製本体22を切った断面形状が底面布部22a及び一対の側面下布部22bにより形成されるU字状からの変形を抑制するための形状維持手段である。第2軸芯体27は、第1の自在継手7の長手方向において間隔をあけて、第2布製本体22に複数設けられている。本実施形態では、第2軸芯体27が第2布製本体22に等間隔に5個設けられている。布製本体20の平面視において、第1の自在継手7の長手方向における第2軸芯体27の取付位置は、第1軸芯体25の取付位置と等しい。なお、第2軸芯体27の個数や配置ピッチは、第2布製本体22の長手方向における寸法に応じて任意に変更可能である。
第2軸芯体27は、鋼線からなる芯材であり、その断面形状は円形状である。第2軸芯体27は、上方に開口するU字状に形成されている。詳細には、第2軸芯体27は、第2布製本体22の一対の下角部22cを形成する一対の下曲部27aと、第2布製本体22の幅方向において一対の下曲部27aを繋ぐ下芯部27bと、一対の下曲部27aから上方に延びる一対の立上部27cとを備える。本実施形態では、一対の下曲部27a、下芯部27b及び一対の立上部27cが連続した一部材として設けられている。一対の下曲部27aは、外方が凸状となる湾曲状に形成されている。下芯部27bは、第2布製本体22の幅方向に沿って直線状に延びている。一対の立上部27cは、一対の側面下布部22bの下端部から上端部に亘って垂直方向に沿うように直線状に延びている。なお、第2軸芯体27におけるU字状は、図5に示す形状以外に、一対の下曲部27aが直角になる形状、下芯部27bが上方に凸状に湾曲された形状、及び下芯部27bが下方に僅かに凹状に湾曲された形状を含んでもよい。
第2軸芯体27は、第2布製本体22の裏面に、第1軸芯体25と同様に支持部材26により固定される。このため、第1布製本体21と同様に、第2布製本体22の美観が向上し、且つ第2布製本体22内の冷媒配管が配置される空間に雨水が浸入し難くなる。
また第1の自在継手7の長手方向において、第2軸芯体27を支持する支持部材26の取付位置は、第1軸芯体25を支持する支持部材26の取付位置と等しい。このようにして隣り合う第2軸芯体27のそれぞれを支持する支持部材26の間には、所定の隙間が設けられる。
このように、第2布製本体22では、第2軸芯体27が設けられた第2布製本体22の剛性が高い部分が「山」となり、隣り合う第2軸芯体27の間の布地のみからなる剛性が低い部分が「谷」となる。すなわち、第2布製本体22は、剛性が高い部分と剛性が低い部分とが交互に設けられた蛇腹構造を有する。第2布製本体22の剛性が高い部分は曲り難い。このため、第2布製本体22における剛性が高い部分を垂直方向に沿った平面で切った場合、第2軸芯体27の形状に沿った形状となるように維持される。一方、第2布製本体22の剛性が低い部分は曲り易い。このため、第2布製本体22が水平方向及び垂直方向に屈曲し易くなる。また第2布製本体22の伸縮性も高まる。
このような第1布製本体21及び第2布製本体22が組み合わせられた構成の布製本体20によれば、布製本体20の第1軸芯体25及び第2軸芯体27の剛性が高い部分と、布地からなる剛性が低い部分とが交互に設けられた蛇腹構造を有する。このため、布製本体20における剛性が高い部分を垂直方向に沿った平面で切った場合、第2布製本体22は、第1軸芯体25及び第2軸芯体27の形状に沿った形状となるように維持される。その結果、布地が布製本体20の内部に向けて曲がることに起因して布製本体20において冷媒配管を収容する内部空間が小さくなることが抑制される。また布製本体20における剛性が低い部分は、水平方向及び垂直方向に屈曲し易くなる。また布製本体20の伸縮性も高まる。
図8は、屈曲させていない状態の第1の自在継手7を底面側から見た斜視図である。
布製本体20には、第1の自在継手7の屈曲時に第1布製本体21の側面上布部21bが第2布製本体22の側面下布部22bから離れて単独で外側に拡がることを抑制する隙間抑制手段GMが設けられている。隙間抑制手段GMは、第1の自在継手7の長手方向において、第1軸芯体25及び第2軸芯体27(ともに図5参照)の取付位置とは異なる位置、すなわち布製本体20の「谷」の部分に設けられている。特に、隙間抑制手段GMは、布製本体20の「谷」の部分のうち、第1の自在継手7を水平方向及び垂直方向に屈曲させたときに側面上布部21bと側面下布部22bとの隙間が拡大し易い箇所に設けられる。その隙間が拡大し易い箇所は、実験やシミュレーション等により予め把握することができる。
隙間抑制手段GMは、一対の側面上布部21bに設けられたハトメ23と、第2布製本体22の底面布部22aを跨るように設けられ、ハトメ23を介して一対の側面上布部21b同士を結ぶ結合部材の一例であるチェーン24とを備える。本実施形態では、ハトメ23は、第1布製本体21の側面上布部21bのそれぞれに第1の自在継手7の長手方向において間隔をあけて2個設けられている。このように、隙間抑制手段GMは、第1の自在継手7の長手方向において部分的に設けられている。なお、隙間抑制手段GMの個数は、布製本体20の長さに応じて適宜設定することができる。
ハトメ23は、一対の側面上布部21bにおいて折り返された布地が重なり合った部分である下端部に設けられている。これにより、ハトメ23よりも上方における一対の側面上布部21bと一対の側面下布部22bとが重なり合う領域の垂直方向の長さが長くなるため、ハトメ23を介して雨水が側面上布部21bと側面下布部22bとの間に浸入しても布製本体20における冷媒配管が配置される内部空間に浸入することが抑制される。また、例えばチェーン24が引っ張られることによりハトメ23に加えられる力は、第1布製本体21において布地が重なり合った強度の高い部分に作用するため、第1布製本体21が破れることが抑制される。
ハトメ23には、チェーン24を連結させるための止め金具23aが取り付けられている。止め金具23aは、ハトメ23及びチェーン24のそれぞれに着脱可能に取り付けられることにより、ハトメ23とチェーン24とを連結している。止め金具23aの一例は、スナップフックである。止め金具23aに取り付けるチェーン24の位置を変更することにより、一対の側面上布部21bのハトメ23のそれぞれに連結され、底面布部22aを跨るチェーン24の長さを調整できる。
チェーン24は、一対の側面上布部21bのそれぞれに設けられたハトメ23のうち第1の自在継手7の長手方向における位置が同じハトメ23同子を結ぶ。すなわち、チェーン24は、布製本体20の幅方向に沿って延びている。そしてチェーン24は、ハトメ23同士を結んだときに緩みが発生しないような長さに調整されている。本実施形態では、チェーン24は、一対の側面下布部22bの一対の下角部22cに接触しつつ、底面布部22aに接触した状態で底面布部22aを跨る。これにより、第1の自在継手7が屈曲してもチェーン24が結ぶハトメ23間の距離が大きく変更しない。このため、ハトメ23を有する側面上布部21bの外側への拡がりが抑制され、チェーン24が引っ張られることにより第1の自在継手7が屈曲し難くなることが抑制される。なお、結合部材は、チェーン24に限られず、ワイヤー、ロープなどの紐状部材であってもよいし、非弾性の樹脂部材であってもよい。要するに、結合部材は、一対の側面上布部21b同士を結合し、且つ引っ張られても伸び難い部材であればよい。
次に、図9を参照して、第1の自在継手7における配管カバー3との接続構造について説明する。なお、第2の自在継手8における配管カバー3との接続構造は、第1の自在継手7における配管カバー3との接続構造と同様である。
第1の自在継手7と配管カバー3と接続するためのジョイント部材30は、配管カバー3の形状に沿った枠状に形成されている。詳細には、ジョイント部材30は、布製本体20の側面上布部21b及び側面下布部22bにおける配管カバー3側の端部を配管カバー3の一対の側板11に連結する側面ジョイント31と、第1布製本体21の天面布部21aにおける配管カバー3側の端部を配管カバー3の天板12に連結する天面ジョイント32とが互いに組み付けられてなる。
側面ジョイント31は、配管カバー3の一対の側板11に連結される一対の側面板33と、これら側面板33間に架け渡されるジョイント子桁34とから構成されている。一対の側面板33は、一対の側板11の内面に沿った形状であり、一対の側板11の内面に沿って取り付けられる。ジョイント子桁34は、上方に開口する略U字状の断面形状であり、ねじ(図示略)により一対の側面板33の下端部に固定される。
天面ジョイント32は、一対の側面板33の上端部においてこれら側面板33間に架け渡される補助ジョイント35と、配管カバー3の天板12の形状に沿って形成され、補助ジョイント35を上方から覆う天面板36とから構成されている。補助ジョイント35は、第1の自在継手7とこの自在継手7に連結する配管カバー3の天板12の端部との間から内部に浸入する水を受けるように上方に開口した略U字状の断面形状であり、一対の側面板33に位置決めされる。天面板36は、天板12の下面に沿って取り付けられ、一対の側面板33との間で補助ジョイント35の両端部を挟み込んだ状態で、ねじ37により一対の側面板33に固定される。
第1布製本体21の天面布部21aにおける配管カバー3側の端部には、剛性部材である板金製の板部材からなる第1先端板28が取り付けられている。第1先端板28は、天板12の形状に沿う形状を成し、天面布部21aの端部を折り返して巻き込むように取り付けられている。天面布部21aにおいて第1先端板28を巻き込むように折り返して布地が重なり合う部分は、例えば接着剤により互いに固定されている。このように、第1布製本体21において配管カバー3側の端部を垂直方向に切った断面形状と、第1布製本体21において第1軸芯体25(図6参照)が設けられる中間部を垂直方向に切った断面形状とが互いに異なる。このような第1布製本体21の構成により、第1布製本体21の配管カバー3側の端部では、配管カバー3の形状に沿うため、第1布製本体21と配管カバー3との接続部分において隙間が形成され難く、第1布製本体21の中間部では、その断面形状が逆U字状のような単純な形状となるため、第1布製本体21を形成し易くなる。
第1先端板28を含む天面布部21aの端部は、ジョイント部材30の天面板36の上に重ねて配置された状態でねじ38により固定される。これにより、第1布製本体21は、ジョイント部材30を介して配管カバー3に接続される。
第2布製本体22の底面布部22aにおける配管カバー3側の端部には、剛性部材である板金製の第2先端板29が取り付けられている。第2先端板29は、配管カバー3の一対の側板11における少なくとも下方部を含む部分から底面に至る端面の形状に対応する略U字状に形成されている。第2先端板29は、第1先端板28と同様に、底面布部22aの端部及び一対の側面下布部22bの端部を折り返して巻き込むように取り付けられている。底面布部22a及び一対の側面下布部22bにおいて第2先端板29を巻き込むように折り返して布地が重なり合う部分は例えば接着剤により互いに固定されている。このように、第2布製本体22において配管カバー3側の端部を垂直方向に沿った平面で切った断面形状と、第2布製本体22において第2軸芯体27(図5参照)が設けられる中間部を垂直方向に沿った平面で切った断面形状とが互いに異なる。このような第2布製本体22の構成により、第2布製本体22の配管カバー3側の端部では、配管カバー3の形状に沿うため、第2布製本体22と配管カバー3との接続部分において隙間が形成され難く、第2布製本体22の中間部では、その断面形状がU字状のような単純な形状となるため、第2布製本体22を形成し易くなる。
第2先端板29を含む底面布部22aの端部は、ジョイント部材30のジョイント子桁34の下方から重ねて、一対の側面板33の外方から重ねて配置された状態で、ねじ38により固定される。これにより、第2布製本体22は、ジョイント部材30を介して配管カバー3に接続される。
(自在継手の作用)
次に、図1〜図3、図10及び図11を参照して、本実施形態の自在継手の作用について説明する。なお、図10では、自在継手の作用を顕著に示すため、自在継手を水平方向に45°に亘り屈曲した構成を示す。図11では、比較例の自在継手(以下、「比較自在継手」)を水平方向に45°に亘り屈曲した構成を示す。比較自在継手は、布製本体20から隙間抑制手段GMを省略した構成である。このため、以下の比較自在継手の説明では、布製本体20の構成要素と同じ構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。
水平方向及び垂直方向に屈曲可能な布製により形成され、その内部に気体を流通可能なエアダクトが知られている。このエアダクトを自在継手として用いることが考えられる。しかし、エアダクトは、気密性を高めるため、上下に分割不能な管状に形成されている。このため、エアダクトを自在継手として用いる場合、エアダクトの内部空間に冷媒配管を挿入する必要がある。ビル屋上に敷設される冷媒配管は、その長さが数メートルといった長い配管が組み合わせられて構成されるため、エアダクトに冷媒配管を挿入することが難しい。このため、作業効率が低下してしまう。
その点、図1〜図3に示すように、本実施形態のカバーユニットの自在継手7,8は、布製本体20が上下に分割可能な第1布製本体21及び第2布製本体22からなる。このため、架台4に配管カバー3の一対の側板11が設置され、第1の自在継手7の第2布製本体22及び第2の自在継手8の第2布製本体22が一対の側板11に接続された状態で、冷媒配管が敷設される。そして、一対の側板11に天板12が固定され、各自在継手7,8の第2布製本体22を覆うように第1布製本体21が天板12に接続される。作業者は、このような手順で作業することで、冷媒配管が一対の側板11及び第2布製本体22の上方から配置することができ、作業効率が高められる。
このような布製本体が上下に分割された自在継手として、例えば図11に示す比較自在継手が考えられる。しかし、比較自在継手では、第1布製本体21と第2布製本体22とが結合されていないため、比較自在継手が水平方向及び垂直方向に屈曲されたときに第1布製本体21及び第2布製本体22のそれぞれが個別に屈曲される。このため、第1布製本体21及び第2布製本体22が水平方向及び垂直方向において同じ方向に屈曲したとしてもその屈曲形態が異なる場合がある。例えば、比較自在継手が水平方向に屈曲したとき、比較自在継手の長手方向において、第2布製本体22の内側の側面下布部22bの「山」の部分の位置と、第1布製本体21の内側の側面上布部21bの「山」の部分の位置とが互いに異なる場合がある。これにより、内側の側面下布部22bの「谷」の部分に内側の側面上布部21bの「谷」の部分が入り込むことができない場合がある。その結果、第2布製本体22の内側の側面下布部22bの「谷」の部分が外側の側面下布部22bに向けて折り曲げられる一方、内側の側面上布部21bの「谷」の部分が曲がらなかった場合には、一対の側面上布部21b間の寸法が拡がり、内側の側面上布部21bの「谷」の部分が内側の側面下布部22bから離れてしまう。このように、第1布製本体21の内側の側面上布部21bが第2布製本体22の内側の側面下布部22bから離れるように折り曲げられることにより、側面上布部21bと側面下布部22bとの隙間が拡大する場合がある。これにより、比較自在継手の内側が湾曲状に曲げられた形状とは異なり、比較自在継手の美観が低下してしまう。
その点、図10に示すように、自在継手7,8は、第1布製本体21の内側の側面上布部21bが第2布製本体22の内側の側面下布部22bから離れるように折り曲げられようとしても、隙間抑制手段GMのチェーン24のうちの底面布部22aを跨る部分が引っ張られる。これにより、一対の側面上布部21bにおける隙間抑制手段GMが設けられた「谷」の部分の間の寸法の拡大が抑制されるため、一対の側面上布部21bにおける「谷」の部分が一対の側面下布部22bにおける「谷」の部分に入り込む。その結果、自在継手7,8が屈曲したときに第2布製本体22の内側の側面下布部22bの「山」の部分の位置と、第1布製本体21の内側の側面上布部21bの「山」の部分の位置とが互いに異なることが抑制され、且つ側面上布部21bの「谷」の部分が側面下布部22bの「谷」の部分から離れるように折り曲げられなくなる。このように、側面上布部21bと側面下布部22bとの隙間が拡大することが抑制されるため、自在継手7,8の内側が湾曲状に曲げられた形状となる。したがって、自在継手7,8の美観の低下を抑制できる。
ところで、図1に示すように、カバーユニットにおいてハト小屋2付近の配管カバーとなる立面エルボ45°セット6には、底板(図示略)が設けられている。これにより、雨水が立面エルボ45°セット6の底面側からハト小屋2内に浸入することを抑制できる。このように雨水がハト小屋2に浸入することを抑制するために、立面エルボ45°セット6に接続される第2の自在継手8についても、第2の自在継手8内に雨水が浸入することを抑制できる構成であることが好ましい。
ここで、第2の自在継手8に比較自在継手の構成を適用した場合、上述のように比較自在継手の側面上布部21bと側面下布部22bとの隙間が拡大するため、例えば風により吹き上げられた雨水が側面上布部21bと側面下布部22bとの隙間を介して布製本体20の内部空間に浸入するおそれがある。その結果、第2の自在継手8の布製本体20の内部空間に浸入した雨水が立面エルボ45°セット6を経てハト小屋2内に浸入するおそれがある。
その点、本実施形態の第2の自在継手8は、隙間抑制手段GMにより側面上布部21bと側面下布部22bとの隙間が拡大することが抑制されるため、例えば風により吹き上げられた雨水が側面上布部21bと側面下布部22bとの隙間を介して布製本体20の内部空間に浸入し難くなる。したがって、雨水がハト小屋2内に浸入することを抑制できる。
(自在継手の効果)
本実施形態の自在継手は、以下の効果を奏することができる。
(1)自在継手7,8が水平方向及び垂直方向に屈曲したとしても、隙間抑制手段GMによって側面上布部21bと側面下布部22bとの隙間が拡大することが抑制されるため、自在継手7,8の美観の低下を抑制でき、自在継手7,8内への雨水の浸入を抑制できる。
(2)自在継手7,8の長手方向において隙間抑制手段GMが部分的に設けられているので、自在継手7,8の長手方向において隙間抑制手段GMが布製本体20の全体に亘って設けられる構成に比べ、自在継手7,8が屈曲し易くなる。
(3)隙間抑制手段GMは、第1布製本体21の一対の側面上布部21bにおける第1軸芯体25の取付位置及び第2布製本体22の一対の側面下布部22bにおける第2軸芯体27の取付位置とは異なる位置に設けられている。すなわち、隙間抑制手段GMは、側面上布部21bが側面下布部22bから離れるように側面上布部21bの断面形状が変化し易い第1布製本体21及び第2布製本体22における剛性が低い部分に設けられている。したがって、側面上布部21bと側面下布部22bとの隙間が拡大することを効果的に抑制することができ、自在継手7,8の美観の低下を効果的に抑制できる。
(変形例)
上記実施形態に関する説明は、本発明の自在継手が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明の自在継手は、例えば以下に示す上記実施形態の変形例、及び相互に矛盾しない少なくとも二つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・上記実施形態において、布製本体20から第1軸芯体25及び第2軸芯体27の少なくとも一方を省略してもよい。この場合、省略された軸芯体を支持する支持部材26も併せて省略する。
・上記実施形態において、第1軸芯体25及び第2軸芯体27は、鋼線に代えて、樹脂製の棒状又は平板状の部材により形成されてもよいし、アルミニウム等の他の金属製の棒状又は平板状の部材により形成されてもよい。また布製本体20の裏面に別の布地を少なくとも1つ積層することにより第1軸芯体25及び第2軸芯体27を構成してもよい。
・上記実施形態において、第1軸芯体25及び第2軸芯体27の断面形状は、任意の設定事項である。例えば第1軸芯体25及び第2軸芯体27の断面形状は楕円形状、四角形状等であってもよい。また第1軸芯体25及び第2軸芯体27は、棒状の芯材に代えて、平板状の芯材であってもよい。
・上記実施形態において、第1軸芯体25の一対の垂下部25cの長さ寸法は任意の設定事項である。例えば一対の垂下部25cの下端部が側面上布部21bの下端部よりも上方に位置してもよい。また第1軸芯体25から一対の垂下部25cを省略してもよい。この構成においても布製本体20が水平方向及び垂直方向に屈曲したときに布製本体20の通路断面積が小さくなることを抑制できる。したがって、冷媒配管が敷設し易くなる。なお、第2軸芯体27の一対の立上部27cの長さ寸法も同様に任意の設定事項である。
・上記実施形態において、隙間抑制手段GMは、第1布製本体21の側面上布部21bと第2布製本体22の側面下布部22bとを固定する手段であってもよい。その一例として、図12に示すように、隙間抑制手段GMは、一対の側面上布部21bのそれぞれに例えば接着剤により取り付けられた凸型取付部41と、一対の側面下布部22bのそれぞれを貫通するように設けられた凹型取付部42とを備えるボタン型の固定手段である。凹型取付部42の一例は、ハトメである。隙間抑制手段GMは、凸型取付部41と凹型取付部42とが嵌め合わせられることにより、側面上布部21bと側面下布部22bとを固定する。
この構成によれば、自在継手7,8(図1参照)の屈曲時において、側面上布部21bは、隙間抑制手段GMにより側面下布部22bの折り曲げと同様に折り曲げられる。このため、側面上布部21bが側面下布部22bから離れて単独で外側に拡がることが抑制される。したがって、屈曲された自在継手7,8の美観の低下を抑制できる。なお、凹型取付部42は、凸型取付部41に嵌合可能な円筒状の部材が接着剤により側面上布部21bに固定される構成であってもよい。この構成によれば、凸型取付部41及び凹型取付部42を例えば縫い付けて固定するといった側面上布部21b及び側面下布部22bを貫通させる構成がないため、布製本体20内の冷媒配管が配置される空間に雨水が浸入し難くなる。
また、隙間抑制手段GMは、図12に示す凸型取付部41及び凹型取付部42に限られず、一対の側面上布部21b及び一対の側面下布部22bのそれぞれに設けられた面ファスナーや磁石によって互いに固定する構成であってもよい。面ファスナーや磁石は、自在継手7,8の長手方向において全体に亘り設けられてもよいし、部分的に設けられていてもよい。なお、面ファスナーや磁石が自在継手7,8の長手方向において部分的に設けられる場合、面ファスナーや磁石が自在継手7,8の長手方向の全体に亘り設けられる場合に比べ、自在継手7,8が屈曲し易くなる。
・上記実施形態において、ハトメ23を省略し、一対の側面上布部21bにチェーン24を引っ掛けるためのフックを設けてもよい。
・上記実施形態において、止め金具23aを省略してもよい。この場合、チェーン24は、ハトメ23に直接連結される。
・上記実施形態において、チェーン24が一対の側面上布部21bに対して着脱自在でなくてもよい。その一例として、チェーン24の長手方向の中央で2分割可能な構成であり、各チェーン24の端部がハトメ23に着脱不能に固定される。各チェーン24においてハトメ23とは反対側の端部は、チェーン24同士を着脱自在に結合する結合部が設けられる。結合部としては、スナップフック、磁石などが挙げられる。
・上記実施形態において、第1軸芯体25が第1布製本体21の表面に取り付けられてもよい。また第2軸芯体27が第2布製本体22の表面に取り付けられてもよい。
・上記実施形態において、第1の自在継手7及び第2の自在継手8の少なくとも一方からジョイント部材30を省略してもよい。この場合、布製本体20は配管カバー3に直接取り付けられる。
・上記実施形態において、カバーユニットを構成する配管カバー3は、底板を備えたものとしてもよい。底板としては、内部を覆い隠す板材を使用したものでもよいし、鼠等の小動物の配管カバー3内への侵入を防止する網目状の部材を使用したものでもよい。
3 配管カバー
7 第1の自在継手(自在継手)
8 第2の自在継手(自在継手)
11 一対の側板
12 天板
20 布製本体
21 第1布製本体
21a 天面布部
21b 一対の側面上布部
21c 一対の上角部
22 第2布製本体
22a 底面布部
22b 一対の側面下布部
24 チェーン(結合部材、隙間抑制手段)
25 第1軸芯体
41 凸型取付部(隙間抑制手段)
42 凹型取付部(隙間抑制手段)
GM 隙間抑制手段

Claims (5)

  1. 一対の側板(11)とこれら側板(11)の上面に設けられる天板(12)とを備えた配管カバー(3)に接続される自在継手(7,8)であって、
    布地からなり、水平方向及び垂直方向に屈曲自在な布製本体(20)を備え、
    前記布製本体(20)は、
    前記天板(12)及び前記側板(11)の延長上に位置する天面布部(21a)及び一対の側面上布部(21b)を有する第1布製本体(21)と、
    前記垂直方向において前記天面布部(21a)と間隔をあけて対向する底面布部(22a)、及び前記布製本体(20)の幅方向において前記一対の側面上布部(21b)と重なり、且つ前記側面上布部(21b)よりも内側に配置される一対の側面下布部(22b)を有する第2布製本体(22)と
    を備え、
    前記布製本体(20)には、前記自在継手(7,8)の屈曲時に前記側面上布部(21b)が前記側面下布部(22b)から離れて単独で外側に拡がることを抑制する隙間抑制手段(GM)が設けられている
    ことを特徴とする自在継手。
  2. 前記隙間抑制手段(GM)は、前記自在継手(7,8)の長手方向において部分的に設けられている
    請求項1に記載の自在継手。
  3. 前記第1布製本体(21)は、第1軸芯体(25)をさらに備え、
    前記第1軸芯体(25)は、前記幅方向において前記天面布部(21a)の全体に架け渡されるとともに、前記布製本体(20)における前記天面布部(21a)及び前記一対の側面上布部(21b)により形成される一対の上角部(21c)の形状を規定し、
    前記隙間抑制手段(GM)は、前記自在継手(7,8)の長手方向において前記第1軸芯体(25)の取付位置とは異なる位置に設けられている
    請求項2に記載の自在継手。
  4. 前記隙間抑制手段(GM)は、前記底面布部(22a)を跨るように前記一対の側面上布部(21b)同士を結ぶ結合部材(24)を備える
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の自在継手。
  5. 前記隙間抑制手段(GM)は、前記幅方向において前記側面上布部(21b)と前記側面下布部(22b)とを固定する手段である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の自在継手。
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