JP6214195B2 - 引戸装置及び該引戸装置の設置構造 - Google Patents
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Description
しかし、戸袋側の部材を例えば、耐火性の高い金属材料等により構成した場合には、高重量になるため、製造時の作業性を損ねてしまうおそれがある。
この構成によれば、戸袋部側の耐火性を防火板によって向上できる上、防火板を金属材料等の比較的高重量な耐火性材料から形成した場合であっても、該防火板を引っ掛けるようにして止着できるので、製造性が良好である。
この構成によれば、掛止部と被掛止部とを凹み部分で溶接する構造であるため、溶接部分が戸厚方向へ突出して建物の壁材等に干渉するのを防ぐことができる。
この構成によれば、凹部内に溶接代や溶接作業のためのスペースが確保されるので、製造性をいっそう向上することができる。
この構成によれば、防火板を比較的高重量な耐火性材料から形成した場合であっても、該防火板が複数の防火板構成部材を接続してなる構造であるため、各防火板構成部材を比較的軽量にして製造性を向上することができる。しかも、防火板構成部材間の凹部によって、溶接代や溶接作業のためのスペースを確保することができる。
この構成によれば、防火板の横幅方向の端部に、溶接代や溶接作業のためのスペースが確保されるため、製造性をより向上することができる。
この構成によれば、建物の壁内に耐火性の金属板からなる防火板が埋め込まれるため、防火性能の高い引戸装置の設置構造を提供することができる。
この製造方法によれば、防火板の上端側を上側横枠に溶接する際の作業性を向上することができる。
この製造方法によれば、下側の防火板構成部材を上側の防火板構成部材に溶接する際の作業性を向上することができる。
以下の引戸装置は、病院や、ビル、住宅、倉庫、工場、車両の荷台等の構築・構造物における開口部分に配設され、開閉体をガイドレールに吊り下げて略水平方向へ略直線的に移動させる、上吊方式の引戸装置に適用した一例として説明する。
この枠体10は、図1に示す一例によれば、その枠内の左側部分に通路用開口部Aを配置し、同枠内の右側を部分に、引戸20を収納するための戸袋部Bを配置し、建築物等の開口部内縁に嵌め合せられるとともに、戸袋部Bを建築物等の壁材x,x(図3参照)の内側に埋め込んでいる。
また、この受部11gは、図2に示すように、ガイドレール11c及び吊車24を、該吊車24の軸方向において下方側から覆うように上側横枠11の内面から開閉体厚さ方向へ突出しており、その突端側に、上方向きの突片部11g1を有する。この突片部11g1は、受部11gの前記突端側を上方に曲げてなり、開閉体横幅方向へわたって受部11gと一体に構成され、吊車24及び支持ブラケット23との干渉や当接を避けるために、吊車24と支持ブラケット23の間に入り込むように位置する。
そして、この受部11gは、火災時の高熱により、ガイドレール11c、吊車24、制動装置11d、駆動装置11e(図5参照)等が溶融した場合に、その溶融物を下方から受け、該溶融物が床面等に落下して飛び散り火種になるのを防ぐ。
枠体側突片部11a11,11a21の各々は、上側横枠11の開口側部位11a(図1参照)の下端面において、引戸20を挿入する開口部の縁(図2参照)を、引戸20面に近接した位置で上方へ折り曲げることで形成され、引戸20の横幅方向へ連続している。
この基部11b1の引戸厚さ方向の一端側(図3によれば左端側)における下端側には、上側横枠11の最大幅部分から凹む凹部11b11と、該凹部の下端側のフック状の被係止部11b12とが設けられる。これら凹部11b11及び被係止部11b12は、引戸横幅方向へ連続している。
この戸袋部Bの戸厚方向の両端面は、図3に示すように、耐火性の防火板11h,11iにより構成される。また、戸袋部B内の底部には、縦断面凹状の底部材11qが戸幅方向へ連続して設けられる。
防火板構成部材11h1,11h2,11i1,11i2は、それぞれ、耐火性を有する金属板(例えば、鉄板等)によって構成される。
また、上側の防火板構成部材11h1は、その下端側に、引戸横幅方向へ連続して戸袋内側へ凹んだ凹溝状の凹部11h12を有するとともに、この凹部内の下端部を、引戸横幅方向へ連続する断面フック状の連結用被掛止部11h13としている。
この連結用掛止部11h21は、連結用被掛止部11h13を略180度回転させた断面フック状に形成され、引戸横幅方向へ連続している。この連結用掛止部11h21の上側の凹部11h12内には作業空間cが確保され、連結用掛止部11h21と連結用被掛止部11h13は、前記作業空間c側からの作業により溶接される。
また、下側の防火板構成部材11h2は、その下端側に、引戸横幅方向へ連続して戸袋内側へ凹んだ凹片部11h22を有し、この凹片部11h22を、底部材11qの上縁側に溶接固定している。図3中、凹片部11h22内の符号11pは溶接部である。溶接部11pは、横幅方向に連続して設けてもよいし、横幅方向に間欠的に設けるようにしてもよい。
また、上側の防火板構成部材11i1は、その下端側に、引戸横幅方向へ連続して戸袋内側へ凹んだ凹溝状の凹部11i12を有するとともに、この凹部内の下端部を、引戸横幅方向へ連続する断面フック状の連結用被掛止部11i13としている。
この連結用掛止部11i21は、連結用被掛止部11i13を略180度回転させた断面フック状に形成され、引戸横幅方向へ連続している。この連結用掛止部11i21の上側の凹部11i12内には作業空間cが確保され、連結用掛止部11i21と連結用被掛止部11i13は、作業空間c側からの作業により溶接される。
また、下側の防火板構成部材11i2は、その下端側に、引戸横幅方向へ連続して戸袋内側へ凹んだ凹片部11i22を有するとともに、この凹片部11i22を、底部材11qの上縁側に溶接固定している。
この底部材11qにおける戸厚方向両端側における各上縁側には、上側横枠11の戸厚方向の最大幅部分よりも凹むように、受片部11q1が引戸幅方向へ連続して設けられる。この受片部11q1は、溶接のための作業空間cを確保しており、この受片部11q1には、上述したように、防火板構成部材11h2又は11i2の凹片部11h22、凹片部11i22が溶接固定される。
なお、図4中、符号12bは、火災時に戸先側縦枠12が熱変形するのを防ぐ板状の補強材であり、上下方向に間隔を置いて複数溶接されている。
そして、中央側縦枠13における前記開口部内側には、図4に示すように、引戸20を挟んで戸厚方向の両側に位置するように、枠体側突片部13a,13aが設けられる。
これら枠体側突片部13a,13aの各々は、中央側縦枠13の前記開口部の内縁から引戸20面側へ突出するとともに、引戸20面に沿って戸尻方向へ折れ曲った横断面略L字状に形成され(図4参照)、通路用開口部Aの上下方向の略全長にわたり連続している。
また、中央側縦枠13は、図4に示すように、その引戸開放方向の端部側に、上側横枠11の戸厚方向の最大幅部分(換言すれば壁材xの内面)から段状に凹むように、受片部13bを有する。この受片部13bは、上述した防火板11h(又は11i)の突片部11h14(11h24,11i14又は11i24)を受けるとともに、前記突片部よりも引戸閉鎖方向側に溶接のための作業空間cを確保している。前記突片部は、受片部13bに当接されて、作業空間c側から受片部13bに溶接される。図4中の符号11pは溶接部である。
また、この戸尻側縦枠14の戸厚方向の端部側には、上側横枠11の戸厚方向の最大幅部分(換言すれば壁材xの内面)よりも戸袋部B内側に位置するように、受面14aが設けられる。この受面14aは、上述した防火板11h(又は11i)の突片部11h14(11h24,11i14又は11i24)を受けるとともに、前記突片部よりも引戸開放方向側に溶接のための作業空間cを確保している。前記突片部は、受面14aに当接されて、作業空間c側から受面14aに溶接される。図4中の符号11pは溶接部である。
また、上端側防炎補助部材22の戸尻側には、引戸20の戸尻側端部から戸袋部B内側へ突出して(図8参照)、火災時の溶融物が戸袋部B内で戸尻近傍に落下するのを防ぐ戸尻側突出部22cが設けられる。
上端側防炎補助部材22の材質は、耐熱性及び耐腐食性の良好な材料であればよく、例えば、亜鉛メッキ鋼板等とされる。
特に好ましくは、図1に示すように、上側に位置する受部11gの突出部分11g11を、その下側の戸尻側突出部22cよりも戸袋部B内側へ突出するように形成する。この構成によれば、全閉状態において、火災時の溶融物等の落下物が突出部分11g11に落下し、さらに突出部分11g11からこぼれ落ちたとしても、その落下物を、戸尻側突出部22c上に留まらせることなく、比較的被引火物の少ない戸袋部B内の奥側へ落下させることができる。
なお、他例としては、受部11gの突出部分11g11と、戸尻側突出部22cとのうち、その一方または双方を、戸尻から突出させない構成とすることも可能である。
この引戸側突片部22aは、引戸20における横幅方向の略全長にわたって連続している。
この上向き突片部22bは、ガイドレール11c、吊車24及び支持ブラケット23等を、開閉体厚さ方向の略全長に連続して覆うことで、例えば、火災時にガイドレール11c(アルミニウム合金)や吊車24(合成樹脂材材料)が溶融して落下した場合に、これらを開閉体厚さ方向へこぼれ落ちないように受ける。
戸先側突片部22fは、火災時の溶融物が戸先側へ落下するのを阻んで、その落下量を最小限にする。また、戸尻側突片部22gは、火災時の溶融物の戸尻側への落下量を最小限にする。
支持ブラケット23及び吊車24は、引戸本体21(詳細には上端側防炎補助部材22)の上端面に、開閉体横幅方向へ間隔を置いて複数(図示例によれば二つ)支持される。
支持ブラケット23は、図示例によれば、断面L字状の金具であり、その底片部分を引戸本体21上端に固定するとともに、上方へ突出する垂直状片部分に、吊車24を回転自在に支持している。
吊車24は、例えば、合成樹脂材料等から薄肉円柱状に形成され、その外周面をガイドレール11c上で転動させるように係合している。
この迂回路s1は、引戸20内からガス抜き孔22dを介して上側横枠11(ガス収容部)内に収容されるガスが、上側横枠11と引戸20との隙間から外部に洩れるのを最小限に食い止めるように、上側横枠11(ガス収容部)内から前記隙間に侵入する流体の進行方向を一旦逆方向へ向けた後に元の方向へ戻す略蛇行状の経路を形成している(図13の二点鎖線参照)。
この迂回路s2は、引戸20内からガス抜き孔22dを介して上側横枠11(ガス収容部)内及び戸袋部B内に収容されるガスが、中央側縦枠13と引戸20との隙間から外部に洩れるのを最小限に食い止めるように、戸袋部B(ガス収容部)内から前記隙間に侵入する流体の進行方向を一旦逆方向へ向けた後に元の方向へ戻す略蛇行状の経路を形成している(図14の二点鎖線参照)。
同図13中、符号21dは、引戸幅方向へ連続する断面コ字状の骨材であり、その戸厚方向の両端面に表面板21b,21cを接着している。
同図13中、符号21eは、引戸幅方向へ連続する断面コ字状の補強材であり、引戸本体21の上端部に厚み方向へ跨って嵌り合うことで、火災時の高熱により表面板21b,21cが骨材21dから剥がれるのを防ぐ。
同図14中、符号21gは、引戸本体21の戸尻側の外面に沿って上下方向へ連続する断面コ字状の補強材であり、引戸本体21の戸尻側端部に厚み方向へ跨って嵌り合うことで、火災時の高熱により表面板21b,21cが骨材21fから剥がれるのを防ぐ。
同図15中、符号21b1,21c1は、表面板21b,21cの下端側を、それぞれ潰し曲げしてなる断面略U字状の曲げ部である。これら曲げ部21b1,21c1は、それぞれ、骨材21hの下端縁に凹状に嵌り合うことで、火災時の高温によって表面板21b,21cが骨材21hから剥がれるのを防ぐ。
特に、図10の引戸20の下面図に示すように、曲げ部21b1,21c1と補強材21mの隙間c、曲げ部21b1,21c1と補強材21gの隙間c、骨材21hと補強材21mの隙間c、骨材21hと補強材21gの隙間cは、何れも0mm又は0mmに近い寸法に設定される。よって、火災時等の高熱により引戸本体21内のガスが前記隙間cから外部へ流出するのを防ぐことができる。
同図6中、符号21i,21jは、小窓27の枠材27aを受ける骨材である。これら骨材21i,21jは、図8に示すように、引戸本体21の上下方向の略全長にわたって連続している。特に、戸尻側の骨材21jは、引戸本体21内の戸尻側に上下方向に連続する通路状の空間を確保し、この空間によって、火災時に発生したガスを横幅方向や下方へ逃がさずに上方のガス抜き孔22dへ導く(図8の二点鎖線参照)。
すなわち、仮に補強材21k2を有さない構造であった場合には、火災時の高温により、骨材21k1が戸厚方向の内側へ変形するおそれがあるが、このような熱変形を、断面略コ字状の補強材21k2によって阻むことができる。
引戸装置1は、建築物等の壁面の開口部に設置される。この設置作業の際、前記開口部に対し、枠体10(詳細には上側横枠11,戸先側縦枠12,中央側縦枠13及び戸尻側縦枠14)が固定され、その後に、枠体10に対し防火板11h,11iが固定される。この際、防火板11h,11iの上部側の防火板構成部材11h1,11i1は、それぞれ、上端側の掛止部11h11,11i11が、基部11b1側の被係止部11b12,11b13に引っ掛けられ、基部11b1の戸厚方向の最大幅部分よりも凹んだ位置で、作業空間c側から溶接される。
次に、下側の防火板構成部材11h2,11i2の連結用掛止部11h21,11i21が、上側の防火板構成部材11h1,11i1における連結用被掛止部11h13,11i13に引っ掛けられ、上側横枠11の戸厚方向の最大幅部分よりも凹んだ位置で、作業空間c側から溶接される。
そして、下側の防火板構成部材11h2,11i2における下端側の凹片部11h22,凹片部11i22が、それぞれ、底部材11qの受片部11q1,11q1に当接され、上側横枠11の戸厚方向の最大幅部分よりも凹んだ位置で、作業空間c側から溶接固定される。
しかも、防火板11h,11iの表面側の凹状の作業空間cを介して溶接作業を行えるため、防火板構成部材11h1,11h2,11i1、11i2の端部が溶接棒や溶接具等に干渉し難く、その作業性が良好である。
また、前記溶接作業により溶接部11pが、凹状の作業空間c内に位置するため、該溶接部11p及び該溶接部11pによる接合箇所が壁材xに干渉するようなことを防ぐことができる。
そして、前記のようにして構成された戸袋部Bは、防火板11h,11iの四方端部が前記のように溶接固定されるため、密閉性が高い。
また、全閉状態において、引戸20の上端側や閉尻側に炎を受けた場合、この炎が、引戸20と上側横枠11との隙間や、上側横枠11と中央側縦枠13との隙間を通過するのを、蛇行状の迂回路s1,s2によって阻むことができる(図13及び図14参照)。
また、炎が上側横枠11内に侵入し、上側横枠11内の物(例えば受部11gや移動支持部20a等)が熱溶融して脱落したとしても、その落下物を受部11gや上端側防炎補助部材22により受けて通路用開口部A側の床面等への落下を抑制することができる。前記落下物は、受部11gや上端側防炎補助部材22からこぼれて、戸袋部B内へ落下する場合もあるが、戸袋部B内は比較的被引火物等の少ないので、前記落下物が火種となる発火を効果的に防ぐことができる。
また、火災時の高熱により引戸20内に有機ガスが発生した場合には、このガスを、引戸20上端のガス抜き孔22dを通して上側横枠11へ導き、さらに上側横枠11に連通した戸袋部B内へ導いて収容することができる。この際、戸袋部B内が溶接された防火板11h,11iにより覆われた空間であるため、防火板11h,11iの端部側からのガス洩れを防ぐことができる。前記ガスが、上側横枠11と引戸20の隙間や、中央側縦枠13と引戸20の隙間等から洩れる場合があっても、蛇行状の迂回路s1,s2(図13及び図14参照)の抵抗によって、その洩れを抑制することができる。
堤部22e’は、戸先側及び戸尻側の突片部22f,22gと同構成の部材であり、ガス抜き孔22dを間に置くようにして一対に設けられ、火災時等に引戸20上方から落下した溶融物がガス抜き孔22d内へ侵入するのを阻む。
また、溶融物等の落下防止のみを要する場合や、迂回路s1による作用効果のみを要する場合等、使用上の目的によっては、引戸側突片部22aと突片部22bのうち、その一方を省くことも可能である。
また、他例として、ガス抜き孔22dを戸尻側のみに設けた場合には、中空部C1,C2内に発生したガスの戸尻側への流れを妨げないように、前記骨材等を横幅方向(左右方向)へ組み込むのが好ましい。なお、前記何れの場合にも、前記骨材の端部は、ガス抜き孔22dを塞がないように避けた位置とするのが好ましい。
10:枠体
11:上側横枠
11b11,11h12,11b14,11i12:凹部
11h,11i:防火板
11h1,11h2,11i1,11i2:防火板構成部材
11h11,11i11:掛止部
11h21,11i21:連結用掛止部
11b12,11b13:被係止部
11h13,11i13:連結用被掛止部
11h22,11i22:凹片部
11p:溶接部
12:戸先側縦枠
13:中央側縦枠
14:戸尻側縦枠
20:引戸
A:通路用開口部
B:戸袋部
c:作業空間
x:壁材
Claims (7)
- 横幅方向への移動により通路用開口部を開閉する引戸と、前記引戸の開閉範囲にわたってその上方側に設けられるとともに、前記引戸の上部側を挿入して開閉方向へ導く上側横枠と、該上側横枠の下方側における開放方向寄りに設けられて開放した際の前記引戸を収納する戸袋部とを備えた引戸装置において、
前記戸袋部の戸厚方向の両側に耐火性の防火板を備え、前記防火板の上端側を前記上側横枠に引っ掛けて止着するようにし、
前記引戸の開閉範囲の中央寄りに位置する中央側縦枠と、全開時の前記引戸の戸尻に対向するように位置する戸尻側縦枠とを備え、これら両縦枠の間に前記戸袋部を確保し、
前記防火板における引戸横幅方向の一端側と他端側に、それぞれ戸袋部内側へ突出する突片部を設け、これら突片部の突端を、それぞれ前記中央側縦枠と前記戸尻側縦枠に当接し溶接してなり、この当接部分の外側に、前記溶接のための作業空間が確保されていることを特徴とする引戸装置。 - 前記中央側縦枠は、その引戸開放方向の端部側に、前記上側横枠の戸厚方向の最大幅部分から段状に凹むように、受片部を有し、この受片部は、前記突片部を受けるとともに、前記突片部よりも引戸閉鎖方向側に前記作業空間を確保していることを特徴とする請求項1記載の引戸装置。
- 戸厚方向両側の前記防火板をそれぞれ耐火性の金属板から形成するとともに、これら両防火板及び前記戸袋部を、建物の壁材の内側に埋め込んだことを特徴とする請求項1又は2記載の引戸装置の設置構造。
- 前記作業空間は、前記壁材の内面よりも戸袋部内側に位置していることを特徴とする請求項3記載の引戸装置の設置構造。
- 前記防火板の上端側に掛止部を設けるとともに、前記上側横枠には前記掛止部が引っ掛けられる被掛止部を設け、
これら掛止部と被掛止部との掛合部分を、前記上側横枠の戸厚方向の最大幅部分から戸袋部内側へ凹んだ凹み位置にて溶接したことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の引戸装置。 - 前記上側横枠の戸厚方向の端部側に、前記上側横枠の戸厚方向の最大幅部分から戸袋部内側へ凹んだ凹部を形成するとともに、この凹部内に、前記被掛止部を設け、
前記防火板の上端側に、前記凹部内側で前記被掛止部に対し掛止するように前記掛止部を設け、
前記掛止部と前記被掛止部の掛止状態において、前記凹部内における前記防火板よりも上方側に、前記掛止部と前記被掛止部の溶接のための作業空間を確保したことを特徴とする請求項5記載の引戸装置。 - 前記防火板は、上下方向に並ぶ複数の防火板構成部材をその上下間で溶接してなり、上下方向に隣り合う前記防火板構成部材のうち、上側の防火板構成部材の下端側に、戸袋内側へ凹んだ凹部を設けるとともにこの凹部内の下端部を連結用被掛止部とし、下側の防火板構成部材の上端側には、前記凹部内側で前記連結用被掛止部に対し掛止するように連結用掛止部を設け、
前記連結用掛止部と前記連結用被掛止部の掛止状態において、前記凹部内における下側の前記防火板構成部材よりも上方側に、前記連結用掛止部と前記連結用被掛止部の溶接のための作業空間を確保したことを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載の引戸装置。
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