JP6214067B1 - 電子機器及び冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却装置と携帯用情報機器の接続を解除した場合に外部に高温部が露出することを防止可能な電子機器及び冷却装置を提供する。【解決手段】電子機器10は、内部に発熱体43を有する携帯用情報機器12と、携帯用情報機器12と着脱可能に接続されて発熱体43の熱を吸収する冷却装置11とを備え、冷却装置11は、該冷却装置11に対する携帯用情報機器12の接続を解除するドッキング解除操作、例えばエジェクトボタン37のオン操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は受熱側ヒートシンク32が所定温度以下となるまで循環ポンプ46を駆動した後、循環ポンプ46を停止するヒートシンク冷却運転を実行する。【選択図】図5

Description

本発明は、携帯用情報機器と該携帯用情報機器を冷却する冷却装置とを備える電子機器及び冷却装置に関する。
可搬性を考慮して軽量コンパクトに構成された携帯用情報機器にあっては、その機能も制限されている場合が多い。例えば、ノートブック型パーソナルコンピュータ(ノート型PC)においてもその機能を制限することで軽量化を図るようにしているのが一般的である。このため、ノート型PCに搭載され、その内部の発熱体であるCPU等からの発熱を冷却する冷却機能の大型化や能力向上には限界がある。そこで、ノート型PCに着脱可能に連結されることでその冷却機能を補助する冷却装置が提供されている。
例えば特許文献1には、ノート型PCが載置されて接続されることでノート型PCの底面に露出したヒートシンクに対して熱的に接続されるヒートシンクを有し、ノート型PCの冷却機能を補強できる冷却装置が提案されている。
特開2002−182795号公報
ところで、上記のような冷却装置では、ノート型PCが取り外された直後はヒートシンクが高温状態のままで外部に露出した状態となる。このため、各種の製品安全規格等の観点から、装着解除時に冷却装置のヒートシンク温度を低下させておくことが好ましい。また、冷却装置や携帯用情報機器の仕様によっては、携帯用情報機器側のヒートシンク温度を低下させておく必要があることもある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、冷却装置と携帯用情報機器の接続を解除した場合に外部に高温部が露出することを防止可能な電子機器及び冷却装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電子機器は、内部に発熱体を有する携帯用情報機器と、該携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置とを備えた電子機器であって、前記携帯用情報機器は、前記発熱体と熱的に接続された放熱側ヒートシンクを備え、前記冷却装置は、前記携帯用情報機器が接続された場合に前記放熱側ヒートシンクに対して熱的に接続される受熱側ヒートシンクと、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記受熱側ヒートシンクで受けた熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、前記冷却装置は、該冷却装置に対する前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記受熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行することを特徴とする。
また、本発明に係る冷却装置は、内部に発熱体を有する携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置であって、前記携帯用情報機器が接続された場合に前記発熱体と熱的に接続された前記携帯用情報機器の放熱側ヒートシンクに対して熱的に接続される受熱側ヒートシンクと、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記受熱側ヒートシンクで受けた熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記受熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、冷却装置から携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作を実行した際にヒートシンク冷却運転が実行される。これにより、携帯用情報機器の冷却装置への接続を解除した場合に受熱側ヒートシンクが冷却されてその温度が低下するため、高温の受熱側ヒートシンクが外部に露出することが防止される。
前記ヒートシンク冷却運転では、前記冷却装置の通常運転時よりも高回転で前記循環ポンプが駆動される構成であってもよい。そうすると、受熱側ヒートシンクをより迅速に冷却することができる。
前記冷却装置は、前記ラジエータに対して送風する送風ファンを備え、前記ヒートシンク冷却運転では、前記ドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記受熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記送風ファンを駆動した後、該送風ファンを停止する構成であってもよい。そうすると、受熱側ヒートシンクをより一層迅速に冷却することができる。
前記ヒートシンク冷却運転では、前記冷却装置の通常運転時よりも高回転で前記送風ファンが駆動される構成であってもよい。
前記冷却装置は、前記携帯用情報機器の底面が載置される載置面と、該載置面に前記携帯用情報機器が載置された場合に、前記受熱側ヒートシンクを前記携帯用情報機器の底面に設けられた前記放熱側ヒートシンクに向かって上昇させて当接させる一方、前記ドッキング解除操作が行われた場合に前記受熱側ヒートシンクを下降させる昇降機構とを備える構成であってもよい。そうすると、ドッキング解除操作が行われた場合に受熱側ヒートシンクが載置面上から下降する。このため、ヒートシンク冷却運転による受熱側ヒートシンクの冷却と相まって、高温の受熱側ヒートシンクが載置面上に露出した状態となることを一層確実に防止できる。
前記冷却装置は、前記載置面に前記受熱側ヒートシンクを開閉可能に覆うシャッター部材を備え、該シャッター部材は、前記昇降機構によって前記受熱側ヒートシンクが上昇する前に開動作する一方、前記昇降機構によって前記受熱側ヒートシンクが下降した後に閉動作する構成であってもよい。そうすると、携帯用情報機器が取り外された載置面上で受熱側ヒートシンクがシャッター部材によって閉じられる。このため、ヒートシンク冷却運転による受熱側ヒートシンクの冷却や昇降機構による受熱側ヒートシンクの下降動作と相まって、高温の受熱側ヒートシンクが載置面上に露出した状態となることを一層確実に防止できる。
前記ドッキング解除操作は、前記冷却装置に設けられた操作ボタンの操作又は前記携帯用情報機器での入力操作であってもよい。
本発明に係る電子機器は、内部に発熱体を有する携帯用情報機器と、該携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置とを備えた電子機器であって、前記携帯用情報機器は、前記発熱体と熱的に接続された放熱側ヒートシンクと、該放熱側ヒートシンクに冷却水を循環させる配管接続口とを備え、前記冷却装置は、前記携帯用情報機器が接続された場合に前記配管接続口に対して接続される接続配管と、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記放熱側ヒートシンクの熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、前記冷却装置は、該冷却装置に対する前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記放熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行することを特徴とする。
また、本発明に係る冷却装置は、内部に発熱体を有する携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置であって、前記携帯用情報機器が接続された場合に前記発熱体と熱的に接続された前記携帯用情報機器の放熱側ヒートシンクに冷却水を循環させる前記携帯用情報機器の配管接続口に対して接続される接続配管と、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記放熱側ヒートシンクの熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記放熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、冷却装置から携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作を実行した際にヒートシンク冷却運転が実行される。これにより、携帯用情報機器の冷却装置への接続を解除した場合に携帯用情報機器の放熱側ヒートシンクが冷却されてその温度が低下する。このため、高温の放熱側ヒートシンクが外部に露出することや、放熱側ヒートシンクによって携帯用情報機器の底面が高温に維持されることが防止される。
前記ヒートシンク冷却運転では、前記冷却装置の通常運転時よりも高回転で前記循環ポンプが駆動される構成であってもよい。そうすると、放熱側ヒートシンクをより迅速に冷却することができる。
本発明によれば、携帯用情報機器の冷却装置への接続を解除した場合にヒートシンクが冷却されてその温度が低下するため、高温のヒートシンクが外部に露出することが防止される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器の構成図である。 図2は、図1に示す冷却装置と携帯用情報機器とを接続した状態での一部断面側面図である。 図3は、図1に示す携帯用情報機器の底面の構成を模式的に示す底面図である。 図4は、冷却装置と携帯用情報機器との接続前の内部構造を示す側面図である。 図5は、冷却装置と携帯用情報機器との接続後の内部構造を示す側面図である。 図6は、ヒートシンク冷却運転の制御フローを示すフローチャートである。 図7は、変形例に係るヒートシンク冷却運転の制御フローを示すフローチャートである。 図8は、第2の実施形態に係る電子機器での冷却装置と携帯用情報機器との接続前の内部構造を示す側面図である。
以下、本発明に係る電子機器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器10の構成図であり、冷却装置11と携帯用情報機器12とを分離させた状態での分解斜視図である。図2は、図1に示す冷却装置11と携帯用情報機器12とを接続した状態での一部断面側面図である。また、図3は、図1に示す携帯用情報機器12の底面16aの構成を模式的に示す底面図である。
本実施形態に係る電子機器10は、ノート型PCである携帯用情報機器12を拡張装置である冷却装置11に搭載して接続することで、携帯用情報機器12の冷却機能を補強すると共に、処理機能、電源機能及び周辺機器やネットワークに対する接続機能を拡張・補強するものである。携帯用情報機器12はノート型PC以外であってもよく、例えば物理的なキーボードを持たないタブレット型のパーソナルコンピュータ(タブレット型PC)やスマートフォン等であってもよい。
先ず、電子機器10の全体的な構成を説明する。
図1に示すように、携帯用情報機器12は、本体筐体16に対してディスプレイ筐体18を開閉可能に連結したクラムシェル型である。本体筐体16の上面にはキーボード20が設けられ、ディスプレイ筐体18の前面にはディスプレイ22が設けられている。
図2及び図3に示すように、本体筐体16の底面16aには、冷却装置11の拡張側コネクタ24と電気的に接続される機器側コネクタ25と、底面16aに形成された開口部26を開閉可能に覆う機器側シャッター部材27とが設けられている。機器側シャッター部材27は、例えば両開き構造となっている。開口部26の内部には、機器側シャッター部材27によって開閉可能に覆われた放熱側ヒートシンク29が配置されている。さらに本体筐体16の底面16aには、図2に示すように冷却装置11側から突出する係合レバー30と係合可能な係合穴31が設けられている。
機器側コネクタ25は、携帯用情報機器12の本体筐体16の内部に収容された図示しない基板に接続されている。放熱側ヒートシンク29は、冷却装置11側の受熱側ヒートシンク32に当接することで携帯用情報機器12の冷却機能を拡張するものである。放熱側ヒートシンク29と受熱側ヒートシンク32とが熱的に接続されることで、携帯用情報機器12内で発生した熱を冷却装置11に伝達して外部に放熱することができる。機器側シャッター部材27は、高温になる放熱側ヒートシンク29が携帯用情報機器12の底面16aに常時露出することを防止するものである。
図1及び図2に示すように、冷却装置11は、携帯用情報機器12の本体筐体16を載置させた状態で用いられるものである。冷却装置11は、合成樹脂材や金属材によって成形した装置筐体33にPC搭載部34及び操作部36を設けて構成されている。
PC搭載部34は、携帯用情報機器12を載置することのできる大きさの上面を有した箱体である。PC搭載部34は、前側から後側に向かうに従って漸次高さ寸法が大きくなるように傾斜し、携帯用情報機器12の底面16aが着地する載置面34aと、載置面34aの後側で一段低く形成された逃げ面34bとを備える。逃げ面34bは、携帯用情報機器12の後方下面から図示しないバッテリ等が突出している場合に、該バッテリ等を避けるための低部である。
操作部36は、PC搭載部34よりも大きな高さ寸法を有した直方体状部分である。操作部36は、PC搭載部34の一側方において後方側となる部位(逃げ面34bの側部)に設けてある。操作部36は、エジェクトボタン37と、図示しないキー挿入孔とを有する。エジェクトボタン37は、冷却装置11に搭載・接続された携帯用情報機器12を取り外す際に操作する操作ボタンである。キー挿入孔は、携帯用情報機器12用のワイヤ式ロックキー(図示せず)を装着するための開口である。ロックキーをキー挿入孔に挿入してロック操作することにより、エジェクトボタン37に対する入力操作が無効となる。これにより、携帯用情報機器12の冷却装置11からの取り外しが防止され、携帯用情報機器12の盗難防止が図られる。
載置面34a上には、拡張側コネクタ24と、載置面34aに形成された開口部38を開閉可能に覆う装置側シャッター部材40とが設けられている。開口部38の内部には受熱側ヒートシンク32が配置され、装置側シャッター部材40によって開閉可能に覆われている。
拡張側コネクタ24は、PC搭載部34の内部に収容された図示しない基板等に接続されており、載置面34a上に突出している。拡張側コネクタ24は、冷却装置11に設けた各種拡張機能の接続端子を構成し、携帯用情報機器12の底面16aに設けた機器側コネクタ25に接続されるものである。拡張側コネクタ24に機器側コネクタ25を接続することにより、冷却装置11と携帯用情報機器12が電気的に接続され、冷却装置11に設けた各種拡張機能を携帯用情報機器12から使用することが可能となる。
拡張側コネクタ24の左右側部からは係合レバー30がそれぞれ突出し、その上部が載置面34a上に露出している。それぞれの係合レバー30の前側及び左右側の三方を囲むように平面視コの字状のガイドポスト41が突出形成されている。ガイドポスト41は、冷却装置11に携帯用情報機器12が接続される際、係合レバー30と共に携帯用情報機器12側の係合穴31に挿入されることにより、装置筐体33に対して携帯用情報機器12を位置決めする位置決めピンとして機能する。さらに載置面34a上で各ガイドポスト41の側方には、エジェクト部材42がそれぞれ設けられている。エジェクト部材42は、冷却装置11から携帯用情報機器12を取り外す際、係合レバー30の係合穴31への係合状態が解除された後に上昇し、携帯用情報機器12の底面16aを押し上げるものである。
次に、電子機器10の冷却構造について具体的に説明する。
図4は、冷却装置11と携帯用情報機器12との接続前の内部構造を示す側面図であり、図5は、冷却装置11と携帯用情報機器12との接続後の内部構造を示す側面図である。
図4に示すように、携帯用情報機器12は、その底面16aに機器側シャッター部材27で開閉可能に設けられた放熱側ヒートシンク29を有する。放熱側ヒートシンク29は、銅やアルミニウム等の熱伝導率の高い金属材料によって形成された矩形板状部材である。放熱側ヒートシンク29は、本体筐体16内に設けられたCPUやGPU等の電子部品である発熱体43と熱的に接続されている。これにより、発熱体43で発生した熱が放熱側ヒートシンク29に効率よく伝達される。
図1及び図4に示すように、冷却装置11は、受熱側ヒートシンク32と、ラジエータ44と、循環ポンプ46とを配管47で環状に接続して冷却水を循環させる水冷ユニット48を備える。
受熱側ヒートシンク32は、銅やアルミニウム等の熱伝導率の高い金属材料によって形成された矩形板状部材である。受熱側ヒートシンク32は、入口用の配管47と出口用の配管47が接続され、内部の図示しないフィンが配設された冷却水流通空間に冷却水が流通する。この冷却水流通空間は、受熱側ヒートシンク32の上面を形成する薄い蓋体の内側に形成されている。フィンは、その端面が蓋体の内面に当接した状態で冷却水流通空間内に所定間隔を介して複数並列されている。このように、受熱側ヒートシンク32は、冷却水流通空間内のフィンの周囲に冷却水が流通することで、フィンと冷却水との間で熱交換を行う水冷ジャケット構造とされている。
水冷ユニット48では、ラジエータ44で送風ファン49による送風も受けて放熱した冷却水が循環ポンプ46を介して受熱側ヒートシンク32に導入される。受熱側ヒートシンク32で放熱側ヒートシンク29側からの熱を回収した冷却水は、再びラジエータ44に導入される。これにより、受熱側ヒートシンク32は高い冷却効率で放熱側ヒートシンク29を冷却することができる。
図4に示すように、冷却装置11は、シャッター駆動機構50と、昇降機構52と、着脱機構54と、制御部56とを装置筐体33内に備える。
シャッター駆動機構50は、機器側シャッター部材27及び装置側シャッター部材40を開閉駆動する機構部である(図4及び図5参照)。シャッター駆動機構50は、図示しない電動モータやこの電動モータによって装置側シャッター部材40や後述するシャッター開閉部材58を動作させるラックギアやリンク部材等を有する。シャッター駆動機構50は、制御部56の制御下に装置側シャッター部材40をスライド移動させて開閉する。さらにシャッター駆動機構50は、冷却装置11に接続された携帯用情報機器12の底面16aの孔部16bを挿通したシャッター開閉部材58を回転駆動し、機器側シャッター部材27も開閉させる。
昇降機構52は、受熱側ヒートシンク32を昇降駆動する機構部である(図4及び図5参照)。昇降機構52は、図示しない電動モータやこの電動モータによって受熱側ヒートシンク32を昇降させるガイド部材等を有する。昇降機構52は、制御部56の制御下に受熱側ヒートシンク32を昇降させる。昇降機構52によって昇降する水冷ジャケット構造の受熱側ヒートシンク32とラジエータ44及び循環ポンプ46との間の配管47は柔軟性を持ったホース状部材で構成されている。これにより、昇降機構52によって受熱側ヒートシンク32が昇降動作した際に水漏れ等の不具合を生じることを防止できる。
着脱機構54は、冷却装置11に搭載・接続された携帯用情報機器12を取り外す際に係合レバー30及びエジェクト部材42を駆動する機構部である。着脱機構54は、図示しない電動モータやこの電動モータによって係合レバー30やエジェクト部材42を動作させるラックギアやリンク部材等を有する。着脱機構54は、制御部56の制御下に係合レバー30を図示しない弾性体の付勢力に抗して移動させ、係合レバー30の係合穴31に対する係合状態を解除する。また着脱機構54は、制御部56の制御下にエジェクト部材42を上昇させて、携帯用情報機器12の底面16aを押し上げて携帯用情報機器12をポップアップさせる。
制御部56は、冷却装置11の全体的な制御を行うと共に、水冷ユニット48、シャッター駆動機構50、昇降機構52及び着脱機構54を駆動制御する。制御部56は、例えば図示しないタイマを内蔵しており、エジェクトボタン37の操作からの経過時間を監視し、後述する水冷ユニット48によるヒートシンク冷却運転を実行制御する。詳細は後述するが、制御部56は、受熱側ヒートシンク32の表面又は内部に設けた温度センサ60からの測定値に基づき、このヒートシンク冷却運転を実行制御する構成であってもよい。さらに制御部56は、例えば載置面34a上に上下動可能に突出した着脱センサ62のオンオフ信号を受信して、シャッター駆動機構50、昇降機構52及び着脱機構54等を駆動制御する。
なお、制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
次に、電子機器10の冷却構造の動作について説明する。
先ず、図4に示すように冷却装置11に携帯用情報機器12が装着されていない状態では、機器側シャッター部材27によって放熱側ヒートシンク29が閉じられ、装置側シャッター部材40によって受熱側ヒートシンク32が閉じられた状態にある。このためユーザが誤って放熱側ヒートシンク29や受熱側ヒートシンク32に接触することがない。
次に、この状態から冷却装置11に携帯用情報機器12を装着する際には、図5に示すように各係合レバー30(及び各ガイドポスト41)を携帯用情報機器12の係合穴31に挿入させつつ、拡張側コネクタ24と機器側コネクタ25を接続する。これにより、拡張側コネクタ24と機器側コネクタ25とが電気的に接続され、さらに係合レバー30が係合穴31に係合することによって冷却装置11からの携帯用情報機器12の離脱が阻止された状態となる。
この装着動作時、載置面34a上に載置される携帯用情報機器12の底面16aによって着脱センサ62がオンされ、制御部56によって当該冷却装置11の電源がオンされる。冷却装置11の電源がオンされると、先ずシャッター駆動機構50が動作して機器側シャッター部材27と装置側シャッター部材40が開かれる。次に、昇降機構52が動作し、受熱側ヒートシンク32が上昇して放熱側ヒートシンク29に圧接され、両者が密着する。
そこで、制御部56は、循環ポンプ46及び送風ファン49を通常冷却運転時の所定の回転数で駆動制御する。これにより携帯用情報機器12の発熱体43で発生した熱は、放熱側ヒートシンク29から受熱側ヒートシンク32を経由し、ラジエータ44から外部に放熱される。
次に、装着状態にある携帯用情報機器12を冷却装置11から取り外す際には、エジェクトボタン37を操作することでドッキング解除操作を行う。このドッキング解除操作は、携帯用情報機器12のキーボード20や図示しないマウス等の入力手段によるソフトウェア上での入力操作によって行われてもよい。
ドッキング解除操作が行われると、制御部56は、着脱機構54を動作させて係合レバー30を係合穴31から離脱させると共に、エジェクト部材42を押し上げて携帯用情報機器12を載置面34a上でポップアップさせる。これにより、携帯用情報機器12と冷却装置11との装着状態が解除される。
そこで、携帯用情報機器12を載置面34a上から持ち上げて取り外すと、携帯用情報機器12の底面16aで押下されていた着脱センサ62からオフ信号が発信される。そうすると、制御部56は、昇降機構52を動作させ、受熱側ヒートシンク32を下降させて放熱側ヒートシンク29から離脱させる。続いて、制御部56は、シャッター駆動機構50を動作させて機器側シャッター部材27と装置側シャッター部材40を閉じる。これにより、冷却装置11からの携帯用情報機器12の取り外し動作が完全に完了する。
ところで、このように携帯用情報機器12を取り外した直後の受熱側ヒートシンク32は、例えば65度以上の高温状態にある。また、冷却装置11の装置筐体33の設置スペースの都合上、受熱側ヒートシンク32と装置側シャッター部材40との間に十分な隙間を設けることは難しく、装置側シャッター部材40も受熱側ヒートシンク32と同様な高温状態にある。
そこで、本実施形態に係る電子機器10では、ドッキング解除操作が行われた場合に受熱側ヒートシンク32を冷却するヒートシンク冷却運転を実行する。
図6は、ヒートシンク冷却運転の制御フローを示すフローチャートである。
図6に示すように、冷却装置11は携帯用情報機器12が接続された状態では、制御部56の制御下に水冷ユニット48が制御され、循環ポンプ46及び送風ファン49を所定の回転数又は所定の回転数の範囲内で駆動制御する通常冷却運転が実行される(ステップS1)。
そして、エジェクトボタン37等の操作によるドッキング解除操作が行われると(ステップS2)、制御部56はヒートシンク冷却運転を実行する(ステップS3)。
ヒートシンク冷却運転は、例えばドッキング解除操作が行われた後も循環ポンプ46及び送風ファン49を停止させず、それぞれの通常冷却運転での所定の回転数での運転を継続することで、受熱側ヒートシンク32を冷却する運転である。なお、ヒートシンク冷却運転は、循環ポンプ46及び送風ファン49を通常冷却運転での回転数よりも高い回転数で運転を継続する制御(ブースト運転制御)を行い、受熱側ヒートシンク32をより迅速に冷却するようにしてもよい。
このヒートシンク冷却運転が実行されると、制御部56は、その経過時間が所定時間を経過するまではヒートシンク冷却運転を継続し(ステップS4のNo)、所定時間を経過した場合はヒートシンク冷却運転を終了し(ステップS4のYes)、循環ポンプ46及び送風ファン49を停止する(ステップS5)。続いて、制御部56は冷却装置11の電源をオフする(ステップS6)。このステップS4〜S6の間、電子機器10では、上記したように着脱機構54、昇降機構52及びシャッター駆動機構50が駆動制御され、ステップS6で電源がオフされる際は、全ての機械的な動作とヒートシンク冷却運転とが完了していることになる。
なお、ヒートシンク冷却運転の運転時間を規定するステップS4の所定時間は、例えば予め実験やシミュレーションによって、受熱側ヒートシンク32が放熱側ヒートシンク29から離脱した後に所望の温度(例えば55度)まで低下するまでの時間(例えば2〜3秒程度)を取得し、設定しておけばよい。これにより、携帯用情報機器12を取り外すためにドッキング解除操作を行った後、例えば65度以上ある受熱側ヒートシンク32を迅速に55度程度まで冷却することができる。
図7は、変形例に係るヒートシンク冷却運転の制御フローを示すフローチャートである。
図6に示す制御フローでは、ドッキング解除操作の実行後、所定時間経過までヒートシンク冷却運転を実行する制御方法を例示したが、ヒートシンク冷却運転は受熱側ヒートシンク32の測定温度が所定温度以下となるまで実行してもよい。
すなわち、図7中のステップS11〜S13,S15〜S16は、図6中のステップS1〜S3,S5〜S6と同様な動作が実行される。一方、図7中のステップS14では、制御部56は、温度センサ60による受熱側ヒートシンク32の測定温度が所定温度(例えば55度)以下となるまではヒートシンク冷却運転を継続し(ステップS14のNo)、所定温度以下となった場合はヒートシンク冷却運転を終了する(ステップS14のYes)。これにより、携帯用情報機器12を取り外すためにドッキング解除操作を行った後、例えば65度以上ある受熱側ヒートシンク32を迅速に55度程度まで冷却することができる。
以上のように、本実施形態に係る電子機器10は、内部に発熱体43を有する携帯用情報機器12と、携帯用情報機器12と着脱可能に接続されて発熱体43の熱を吸収する冷却装置11とを備える。ここで、携帯用情報機器12は、発熱体43と熱的に接続された放熱側ヒートシンク29を備え、冷却装置11は、携帯用情報機器12が接続された場合に放熱側ヒートシンク29に対して熱的に接続される受熱側ヒートシンク32と、ラジエータ44と、循環ポンプ46とを配管47で接続して冷却水を循環させることで、受熱側ヒートシンク32で受けた熱をラジエータ44で外部に放熱する水冷ユニット48を備える。そして、冷却装置11は、該冷却装置11に対する携帯用情報機器12の接続を解除するドッキング解除操作、例えばエジェクトボタン37のオン操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は受熱側ヒートシンク32が所定温度以下となるまで循環ポンプ46を駆動した後、循環ポンプ46を停止するヒートシンク冷却運転を実行する。
すなわち、仮にドッキング解除操作を実行した際、すぐに水冷ユニット48の駆動が停止されてしまうと、受熱側ヒートシンク32(本実施形態では装置側シャッター部材40)が高温のまま露出した状態となる。これに対し、当該電子機器10では、ドッキング解除操作を実行した際にヒートシンク冷却運転が実行される。これにより、携帯用情報機器12の冷却装置11への接続を解除した場合に受熱側ヒートシンク32が冷却されてその温度が低下するため、高温の受熱側ヒートシンク32が外部に露出することが防止される。その結果、各種の製品安全規格を満足することができる。
装置側シャッター部材40、機器側シャッター部材27、シャッター駆動機構50及び昇降機構52のいずれか又は全てを省略してもよい。特に、装置側シャッター部材40を省略し、場合によっては昇降機構52も省略した構成では、携帯用情報機器12の取り外し後に高温の受熱側ヒートシンク32が載置面34a上でそのまま露出した状態となる。この点、当該電子機器10では、ドッキング解除操作を実行した際にヒートシンク冷却運転が実行されるため、高温の受熱側ヒートシンク32が外部に露出することが回避される。
ヒートシンク冷却運転では、冷却装置11の通常運転時よりも高回転で循環ポンプ46や送風ファン49が駆動されるブースト運転制御を行ってもよい。そうすると、受熱側ヒートシンク32をより迅速に冷却することができる。
なお、ヒートシンク冷却運転時には、少なくとも循環ポンプ46が駆動制御されれば、送風ファン49を停止させてもよい。すなわち、送風ファン49が停止されても、循環ポンプ46による冷却水の循環によって受熱側ヒートシンク32が冷却可能である。そこで、当該電子機器10の仕様によってはヒートシンク冷却運転時に送風ファン49の運転を停止し、静音化等を図ってもよい。
当該電子機器10では、載置面34aに携帯用情報機器12が載置された場合に、受熱側ヒートシンク32を携帯用情報機器12の底面16aに設けられた放熱側ヒートシンク29に向かって上昇させて当接させる一方、ドッキング解除操作が行われた場合に受熱側ヒートシンク32を下降させる昇降機構52を備える。これにより、ドッキング解除操作が行われた場合に受熱側ヒートシンク32が載置面34a上から下降する。このため、ヒートシンク冷却運転による受熱側ヒートシンク32の冷却と相まって、高温の受熱側ヒートシンク32が載置面34a上に露出した状態となることを一層確実に防止できる。
当該電子機器10では、冷却装置11は、載置面34aに受熱側ヒートシンク32を開閉可能に覆う装置側シャッター部材40を備え、この装置側シャッター部材40は、昇降機構52によって受熱側ヒートシンク32が上昇する前に開動作する一方、昇降機構52によって受熱側ヒートシンク32が下降した後に閉動作する。これにより、携帯用情報機器12が取り外された載置面34a上で受熱側ヒートシンク32が装置側シャッター部材40によって閉じられる。このため、ヒートシンク冷却運転による受熱側ヒートシンク32の冷却や昇降機構52による受熱側ヒートシンク32の下降動作と相まって、高温の受熱側ヒートシンク32が載置面34a上に露出した状態となることを一層確実に防止できる。
図8は、第2の実施形態に係る電子機器10Aでの冷却装置11と携帯用情報機器12との接続前の内部構造を示す側面図である。なお、図8において、図1〜図7に示される参照符号と同一の参照符号は同一又は同様な構成を示し、このため同一又は同様な機能及び効果を奏するものとして詳細な説明を省略する。
図8に示すように、電子機器10Aにおいて、携帯用情報機器12は、上記した第1の実施形態に係る電子機器10での放熱側ヒートシンク29に代えて、上記した受熱側ヒートシンク32と同様な水冷ジャケット構造を持った放熱側ヒートシンク70を有した水冷ユニット48Aを備える。
放熱側ヒートシンク70には、本体筐体16の底面16aに臨んだ2つの配管接続口70a,70bが連結されている。一方の配管接続口70aは放熱側ヒートシンク70からの冷却水の出口となり、他方の配管接続口70bは放熱側ヒートシンク70への冷却水の入口となる。
また、電子機器10Aの冷却装置11は、上記した第1の実施形態に係る電子機器10での受熱側ヒートシンク32に代えて、携帯用情報機器12の各配管接続口70a,70bに対してそれぞれ着脱される2つの接続配管72a,72bを備える。接続配管72aは配管接続口70aとラジエータ44との間を連結する配管となり、接続配管72bは配管接続口70bと循環ポンプ46との間を連結する配管となる。
互いに着脱される配管接続口70aと接続配管72aは、それぞれの接続口にそれぞれ互いに離間した状態で液漏れを防止し、互いに接続された状態で冷却水を流通可能に開かれる逆止弁等の弁装置74aを備える。同様に、互いに着脱される配管接続口70bと接続配管72bは、それぞれの接続口にそれぞれ互いに離間した状態で液漏れを防止し、互いに接続された状態で冷却水を流通可能に開かれる逆止弁等の弁装置74bを備える。
従って、本実施形態に係る電子機器10Aでは、図8に示す状態から冷却装置11に携帯用情報機器12が装着されると、携帯用情報機器12の配管接続口70a,70bに冷却装置11の接続配管72a,72bがそれぞれ接続される。その結果、制御部56によって循環ポンプ46及び送風ファン49が通常運転時の所定の回転数で回転制御されると、携帯用情報機器12の発熱体43で発生した熱が放熱側ヒートシンク70を介して冷却装置11のラジエータ44から外部に放熱される。
また、装着状態にある携帯用情報機器12を冷却装置11から取り外す際には、エジェクトボタン37等を操作するドッキング解除操作を行うと、図6及び図7に示されるようなヒートシンク冷却運転が実行される。なお、この電子機器10Aのヒートシンク冷却運転は、携帯用情報機器12の放熱側ヒートシンク70を冷却するための運転となる。すなわち、ドッキング解除操作が行われた後、所定時間経過まで又は放熱側ヒートシンク70が図示しない温度センサによって所定温度以下となるまで循環ポンプ46及び送風ファン49(又は循環ポンプ46のみ)の運転が継続される。これにより、例えばドッキング解除操作の実行後、冷却装置11から携帯用情報機器12が取り上げられるまでの間に携帯用情報機器12の放熱側ヒートシンク70が高温状態から迅速に所定温度まで冷却される。その結果、冷却装置11から取り外した携帯用情報機器12の底面16aが高温状態に維持されることが回避される。
すなわち、仮にドッキング解除操作を実行した際、すぐに水冷ユニット48Aの駆動が停止されてしまうと、放熱側ヒートシンク70が高温のまま維持された状態となる。これに対し、当該電子機器10Aでは、ドッキング解除操作を実行した際にヒートシンク冷却運転が実行され、放熱側ヒートシンク70が迅速に冷却されてその温度が低下する。このため、携帯用情報機器12の取り外し直後に高温の放熱側ヒートシンク70によって例えば底面16aが高温に維持されることが回避される。しかも、携帯用情報機器12の取り外し直後には放熱側ヒートシンク70の内部に高温の冷却水が貯留された状態となることが回避され、この冷却水が低温の冷却水で置換された状態となる。このため、冷却装置11から取り外した直後に単独で使用される携帯用情報機器12の内部が高温化した状態となり、発熱体43の冷却性能が低下することも抑制できる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記第1及び第2の実施形態では、冷却装置11の上面である載置面34aに携帯用情報機器12の底面16aを載置する上下のドッキング構造を例示した。これに対し、携帯用情報機器12の側面に放熱側ヒートシンク29や配管接続口70a,70bを設け、これらに受熱側ヒートシンク32や接続配管72a,72bを水平方向に接続する左右のドッキング構造等としてもよい。この左右のドッキング構造とする場合は、例えば昇降機構52を水平向きに設置し、受熱側ヒートシンク32を水平方向に移動させる構成とすればよい。
10,10A 電子機器
11 冷却装置
12 携帯用情報機器
16 本体筐体
16a 底面
18 ディスプレイ筐体
24 拡張側コネクタ
25 機器側コネクタ
27 機器側シャッター部材
29,70 放熱側ヒートシンク
32 受熱側ヒートシンク
33 装置筐体
34 PC搭載部
34a 載置面
36 操作部
37 エジェクトボタン
40 装置側シャッター部材
43 発熱体
44 ラジエータ
46 循環ポンプ
47 配管
48,48A 水冷ユニット
49 送風ファン
50 シャッター駆動機構
52 昇降機構
54 着脱機構
56 制御部
70a,70b 配管接続口
72a,72b 接続配管
74a,74b 弁装置

Claims (12)

  1. 内部に発熱体を有する携帯用情報機器と、該携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置とを備えた電子機器であって、
    前記携帯用情報機器は、前記発熱体と熱的に接続された放熱側ヒートシンクを備え、
    前記冷却装置は、前記携帯用情報機器が接続された場合に前記放熱側ヒートシンクに対して熱的に接続される受熱側ヒートシンクと、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記受熱側ヒートシンクで受けた熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、
    前記冷却装置は、該冷却装置に対する前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記受熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行するものであり、
    前記ヒートシンク冷却運転では、前記冷却装置の通常運転時よりも高回転で前記循環ポンプが駆動されることを特徴とする電子機器。
  2. 内部に発熱体を有する携帯用情報機器と、該携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置とを備えた電子機器であって、
    前記携帯用情報機器は、前記発熱体と熱的に接続された放熱側ヒートシンクを備え、
    前記冷却装置は、前記携帯用情報機器が接続された場合に前記放熱側ヒートシンクに対して熱的に接続される受熱側ヒートシンクと、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記受熱側ヒートシンクで受けた熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、
    前記冷却装置は、該冷却装置に対する前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記受熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行するものであり、
    前記冷却装置は、前記ラジエータに対して送風する送風ファンを備え、
    前記ヒートシンク冷却運転では、前記ドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記受熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記送風ファンを駆動した後、該送風ファンを停止することを特徴とする電子機器。
  3. 請求項記載の電子機器において、
    前記ヒートシンク冷却運転では、前記冷却装置の通常運転時よりも高回転で前記送風ファンが駆動されることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記冷却装置は、前記携帯用情報機器の底面が載置される載置面と、
    該載置面に前記携帯用情報機器が載置された場合に、前記受熱側ヒートシンクを前記携帯用情報機器の底面に設けられた前記放熱側ヒートシンクに向かって上昇させて当接させる一方、前記ドッキング解除操作が行われた場合に前記受熱側ヒートシンクを下降させる昇降機構とを備えることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項記載の電子機器において、
    前記冷却装置は、前記載置面に前記受熱側ヒートシンクを開閉可能に覆うシャッター部材を備え、該シャッター部材は、前記昇降機構によって前記受熱側ヒートシンクが上昇する前に開動作する一方、前記昇降機構によって前記受熱側ヒートシンクが下降した後に閉動作することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記ドッキング解除操作は、前記冷却装置に設けられた操作ボタンの操作又は前記携帯用情報機器での入力操作であることを特徴とする電子機器。
  7. 内部に発熱体を有する携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置であって、
    前記携帯用情報機器が接続された場合に前記発熱体と熱的に接続された前記携帯用情報機器の放熱側ヒートシンクに対して熱的に接続される受熱側ヒートシンクと、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記受熱側ヒートシンクで受けた熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、
    前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記受熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行するものであり、
    前記ヒートシンク冷却運転では、当該冷却装置の通常運転時よりも高回転で前記循環ポンプが駆動されることを特徴とする冷却装置。
  8. 内部に発熱体を有する携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置であって、
    前記携帯用情報機器が接続された場合に前記発熱体と熱的に接続された前記携帯用情報機器の放熱側ヒートシンクに対して熱的に接続される受熱側ヒートシンクと、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記受熱側ヒートシンクで受けた熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、
    前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記受熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行するものであり、
    当該冷却装置は、前記ラジエータに対して送風する送風ファンを備え、
    前記ヒートシンク冷却運転では、前記ドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記受熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記送風ファンを駆動した後、該送風ファンを停止することを特徴とする冷却装置。
  9. 内部に発熱体を有する携帯用情報機器と、該携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置とを備えた電子機器であって、
    前記携帯用情報機器は、前記発熱体と熱的に接続された放熱側ヒートシンクと、該放熱側ヒートシンクに冷却水を循環させる配管接続口とを備え、
    前記冷却装置は、前記携帯用情報機器が接続された場合に前記配管接続口に対して接続される接続配管と、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記放熱側ヒートシンクの熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、
    前記冷却装置は、該冷却装置に対する前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記放熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行するものであり、
    前記ヒートシンク冷却運転では、前記冷却装置の通常運転時よりも高回転で前記循環ポンプが駆動されることを特徴とする電子機器。
  10. 内部に発熱体を有する携帯用情報機器と、該携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置とを備えた電子機器であって、
    前記携帯用情報機器は、前記発熱体と熱的に接続された放熱側ヒートシンクと、該放熱側ヒートシンクに冷却水を循環させる配管接続口とを備え、
    前記冷却装置は、前記携帯用情報機器が接続された場合に前記配管接続口に対して接続される接続配管と、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記放熱側ヒートシンクの熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、
    前記冷却装置は、該冷却装置に対する前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記放熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行するものであり、
    前記冷却装置は、前記ラジエータに対して送風する送風ファンを備え、
    前記ヒートシンク冷却運転では、前記ドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記受熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記送風ファンを駆動した後、該送風ファンを停止することを特徴とする電子機器。
  11. 内部に発熱体を有する携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置であって、
    前記携帯用情報機器が接続された場合に前記発熱体と熱的に接続された前記携帯用情報機器の放熱側ヒートシンクに冷却水を循環させる前記携帯用情報機器の配管接続口に対して接続される接続配管と、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記放熱側ヒートシンクの熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、
    前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記放熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行するものであり、
    前記ヒートシンク冷却運転では、当該冷却装置の通常運転時よりも高回転で前記循環ポンプが駆動されることを特徴とする冷却装置。
  12. 内部に発熱体を有する携帯用情報機器と着脱可能に接続されて前記発熱体の熱を吸収する冷却装置であって、
    前記携帯用情報機器が接続された場合に前記発熱体と熱的に接続された前記携帯用情報機器の放熱側ヒートシンクに冷却水を循環させる前記携帯用情報機器の配管接続口に対して接続される接続配管と、ラジエータと、循環ポンプとを配管で接続して冷却水を循環させることで、前記放熱側ヒートシンクの熱を前記ラジエータで外部に放熱する水冷ユニットを備え、
    前記携帯用情報機器の接続を解除するドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記放熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記循環ポンプを駆動した後、該循環ポンプを停止するヒートシンク冷却運転を実行するものであり、
    当該冷却装置は、前記ラジエータに対して送風する送風ファンを備え、
    前記ヒートシンク冷却運転では、前記ドッキング解除操作が行われた場合に、所定時間経過するまで又は前記受熱側ヒートシンクが所定温度以下となるまで前記送風ファンを駆動した後、該送風ファンを停止することを特徴とする冷却装置。
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