JP6212735B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機および遊技機用プログラムに関する。
ROMに書き込まれたプログラムデータの誤りを検出する方法として、プログラムデータのバイト値から算出したチェックサムを用いる方法が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開平11−242505号公報
プログラムデータを遊技機の記憶装置に書き込むにあたり、プログラムデータの書込み形式ファイル(以下、単に「ファイル」ともいう。)の中に、ファイル単位のサム値から算出したチェックサムを含めることがある。この場合、当該ファイルへのチェックサムの追加前後において、そのファイル単位のサム値に違いが生じることとなる。そのため、ファイルへのチェックサムの追加後に、かかるチェックサムの値の正誤を確認するときには、ファイル内のプログラムデータ領域のみを走査してチェックサムを再計算するか、チェックサム追加前のファイルを予め退避しておき、そのファイルからチェックサムを再計算する必要がある。
同様に、上記ファイルのデータが書き込まれた記憶装置において、プログラムデータとチェックサムとに不整合が生じた場合にも、それがプログラムデータの誤りによるものなのか、それともチェックサム自体の誤りなのかを判別するためには上記手順を踏む必要があり、確認に手間を要するという問題がある。
また、例えばプログラムデータの書込み形式ファイルがバイナリファイルであり、そのバイナリファイルの中に直接チェックサムを入力する場合、当該ファイルをエディタのバイナリモードで開き、ファイル内におけるチェックサムの入力位置を目視で特定し、その位置にチェックサムのバイト値を手動でキー入力する必要がある。さらに、入力するバイト値のバイト順をプログラムデータのエンディアンを考慮して判断しなければならないことから人為的なミスが起きやすいという問題がある。
本発明は、遊技機へのチェックサムの登録にかかる人為的ミスを防ぐとともに、プログラムデータとチェックサムとに不整合が生じたときに、それがプログラムデータの誤りによるものなのか、それとも登録されたチェックサム自体の誤りなのかを容易に判別可能な遊技機および遊技機用プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、プログラムデータを記憶する第一記憶領域と、前記プログラムデータのチェックサムである検査値を記憶する第二記憶領域と、前記検査値の各ビット値を反転した値である反転値を記憶する第三記憶領域と、を有する記憶手段を備えることを特徴とする。
本発明の遊技機は、検査値が記憶された第二記憶領域のほかに、その反転値が記憶された第三記憶領域を備えている。検査値および反転値は、そのデータの性質上、これらの論理和のビット列が全て1になるという特徴を有する。つまり、検査値がどのような値をとってもこれら検査値および反転値の論理和は常に一定となる。
上記性質を利用し、例えばプログラムデータの書込み形式ファイルの中にそのプログラムデータの検査値を含める場合に、ファイル内に予め反転値も含めておくことにより、検査値の追加前後におけるファイル単位のサム値(ファイルのビット列を所定のビット数で区切った各単位の値の総和)を一定に保つことができる。そして、第二記憶領域の検査値として、プログラムデータのサム値に対して検査値のサム値と反転値のサム値とを加算した総和から算出した値を設定することにより、検査値の値自体を含んだ検査値を用いて第一記憶領域に記憶されたプログラムデータの妥当性を検査することが可能となる。
これにより、本発明の遊技機は、第一記憶領域に記憶されたプログラムデータの妥当性の検査に、その書込み形式ファイルのファイル単位のサム値に基づいて算出した検査値を用いることが可能とされている。ファイル単位のサム値は、その算出機能が種々のツールに実装されていることから、比較的容易に取得することができる。そのため、検査によりプログラムデータと検査値との不整合が検出された場合でも、それがプログラムデータの誤りによるものなのか、それとも検査値自体の誤りなのかを容易に判別することができる。
また、前記検査値は、前記プログラムデータ、前記検査値、および前記反転値の各ビット列を所定のビット数で区切った各単位の値の総和から、前記検査値のビット長分の所定のビット列を抜き出した値に等しい値であるとよい。
プログラムデータのビット列を所定のビット数で区切った各単位の値の総和を求めることでプログラムデータのサム値を算出し、そのサム値に対して、検査値および反転値を同単位に区切った各値の総和を加算することにより、ファイル単位のサム値に基づいた検査値を取得することができる。上でも述べたように、検査値と反転値の論理和は常に一定であることから、検査値がどのような値をとっても、プログラムデータ、検査値、および反転値の関係は上記のようになる。
より詳しくは、まず、検査値と反転値の論理和は常に全てのビット値が1(常に一定)であることから、検査値および反転値を含むプログラムデータのファイル単位のサム値は、検査値の値に関わらず常に一定である。そして、ファイル単位でのサム値が一定であるということは、そのサム値に基づいて算出される検査値も常に一定である。つまり、ファイル単位のサム値における所定のビット列(検査値)は、その検査値をファイルに反映する前後において変化しない。その結果、本構成におけるプログラムデータ、検査値、および反転値には上記の関係が成立する。
また、前記検査値は、前記プログラムデータ、前記検査値、および前記反転値の各バイト値の総和から、下位の所定数のバイト列を抜き出した値に等しい値であるとよい。
サム値の算出に一般的な単位を用いることにより、種々のツールで簡便にファイル単位のサム値を算出することが可能となる。
また、前記第一記憶領域の前記プログラムデータの妥当性を検査する検査手段と、前記検査手段による検査結果を表示する表示手段と、をさらに備え、前記検査手段は、前記プログラムデータ、前記検査値、および前記反転値から、前記検査値と同値となるべき値である比較値を算出し、該比較値が前記検査値と一致しないときには、その旨および前記比較値を前記表示手段に表示するするとよい。
検査手段が算出した比較値と第二記憶領域に記憶された検査値とに不整合が生じたときに、表示手段にその比較値が表示されることにより、検査値と比較値のどちらに誤りがあるのかより簡便に判別することが可能となる。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機用プログラムは、遊技機の記憶手段に書き込まれる遊技機用プログラムであって、プログラムデータのチェックサムである検査値と、該検査値の各ビット値を反転した値である反転値とがソースファイルのソースコードにおいて定義され、前記ソースファイルから変換された書込み形式ファイルには、前記検査値および前記反転値の数値を示すテキストまたはビットパターンが埋め込まれていることを特徴とする。
上記構成により、検査値および比較値をプログラムデータの書込み形式ファイルに対して直接手入力するのではなく、ソースファイルのコンパイル(ビルド)を介して書込み形式ファイルに機械的に出力させることが可能となる。
また、前記検査値は、ビット列の値が全て0の前記検査値と、ビット列の値が全て1の前記反転値とが定義されたソースファイルから変換された書込み形式ファイルに基づいて算出されるとよい。
例えば、ビット列の値が全て0である検査値の16進数リテラルと、ビット列の値が全て1である反転値の16進数リテラルとをソースコードに定義した状態で仮ビルドを行い、生成された書込み形式ファイルのファイル単位のサム値に基づいて検査値を算出する。そして、算出された検査値をソースコードに反映し、その値に応じて反転値も修正する。その後、再ビルドを行い、実際に記憶手段へと書き込むファイルを生成する。これにより、手作業で検査値と反転値とを直接書込み形式ファイルに追加することによる人為的なミスを回避することができる。尚、ビルドにより生成されたファイルには検査値と反転値の数値データが埋めこまれていることから、ソースコードに実際の検査値を反映する前後(書込み形式ファイルに実際の検査値を含める前後)におけるファイル単位のサム値は一定である。
本発明によれば、遊技機へのチェックサムの登録にかかる人為的ミスを防ぐとともに、プログラムデータとチェックサムとに不整合が生じたときに、それがプログラムデータの誤りによるものなのか、それとも登録されたチェックサム自体の誤りなのかを容易に判別可能な遊技機および遊技機用プログラムを提供することができる。
実施形態にかかる遊技機の正面図である。 遊技機の制御構成の一部を示すブロック図である。 プログラムデータの妥当性検査の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明にかかる遊技機1の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
(遊技機の全体構成)
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、始動入賞口904、大入賞口906、アウト口907などが設けられている。表示装置91(表示手段)の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動入賞口904や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。また、大当たりの抽選方法等も、公知の遊技機と同様であるため、説明を省略する。
(遊技機の制御構成)
図2は遊技機1の制御構成の一部を示すブロック図である。遊技機1が備えるサブ制御基板20は、CPU22およびRAM23のほか、プログラムデータPD、プログラムデータPDのチェックサムである検査値CS、および検査値CSの各ビット値を反転した値である反転値TVが記憶されたROM21(記憶手段)を有している。ROM21上に表示されたテーブルは、ROM21のアドレス空間(本実施形態においては0x000000〜0xFFFFFFとする)をモデル化して表したものであり、テーブル枠外の上下に付された16進数の値は、テーブルの各セルのアドレスを示している。また、各セルの中の値は、そのアドレスに記憶されたバイト値を16進数で表したものである。
また、遊技機1は上記サブ制御基板20のほか、プログラムデータPDの妥当性を検査する誤り検査部92(検査手段)、表示装置91に所定の静止画や動画の表示を指示する表示制御部912を備えている。
ROM21の各セルのうち、上段の4つのセルは、プログラムデータPDが記憶された第一記憶領域211を表している。下段の右側の2つのセルは検査値CSが記憶された第二記憶領域212を表している。下段の左側の2つのセルは反転値TVが記憶された第三記憶領域213を表している。尚、第一記憶領域211は実際にはさらに多くのセルからなるが、便宜上これら4つのセルを第一記憶領域211として説明する。
本実施形態にかかる遊技機1は、検査値CSが記憶された第二記憶領域212のほかに、その反転値TVが記憶された第三記憶領域213を備えている。検査値CSおよび反転値TVは、そのデータの性質上、これらの論理和のビット列が全て1になるという特徴を有している。例えば、本実施形態の検査値CSの値は0x03B8(0000001110111000b)であり、反転値TVの値は0xFC47(1111110001000111b)である。よって、これらの論理和は0xFFFF(1111111111111111b)となる。また、例えば検査値CSの値を0x0000(0000000000000000b)としたときの反転値TVの値は0xFFFF(1111111111111111b)とされ、これらの論理和は同じく0xFFFF(1111111111111111b)となる。つまり、検査値CSがどのような値をとったとしても、反転値TVによりその値が吸収されるため、これらの論理和は常に一定となる。
ROM21への書き込み前にプログラムデータPDの検査値CSを設定するにあたり、検査値CSおよび反転値TVの上記性質を利用して、プログラムデータPDのサム値に対して仮の検査値CSおよび反転値TVのサム値を加算した値から検査値CSを生成することにより、生成元のサム値に検査値CS(および反転値TV)の値自体を含んだ検査値CSを設定することができる。尚、本発明でいう「サム値」とは、プログラムデータPD、検査値CS、または反転値TVの各ビット列を所定のビット数で区切った各単位の値の総和を意味している。また、本実施形態における「所定のビット数」とは、8ビットつまり1バイトである。よって本実施形態においては検査値CSおよび反転値TVのサム値は、検査値CSがどのような値をとっても常に0x1EFである。尚、「所定のビット数」は本実施形態の1バイトには限定されず、環境に応じて適宜好適なビット数を選択することができる。
検査値CSの値自体を含んだサム値から生成した検査値CSが使用可能であることにより、後述する遊技機用プログラムPの書込み形式ファイルWFの中に、プログラムデータPDとともに検査値CSおよび反転値TVを含めたファイル単位のサム値から検査値CSを抽出することが可能となる。ファイル単位のサム値は、その算出機能が種々のツールに実装されていることから、比較的容易に取得することができる。そのため、後述する誤り検査部92が行う検査により、プログラムデータPDと検査値CSとの不整合が検出された場合でも、それがプログラムデータPDの誤りによるものなのか、それとも検査値CS自体の誤りなのかを容易に判別することができる。
また、本実施形態における検査値CSは、プログラムデータPD、検査値CS、および反転値TVの各サム値の総和から、下位2バイトを抜き出した値に等しい。例えば本実施形態の場合、プログラムデータPD(0x55〜0x88)、検査値CS(0x03、0xB8)、および反転値TV(0xFC、0x47)のサム値の総和は0x03B8である。ここから下位2バイトを抜き出した値は0x03B8であり、検査値CSの値と等しい。尚、本実施形態ではこれらサム値の総和が2バイト以内に収まるため、総和がそのまま検査値CSとされているが、総和の桁が検査値CSのビット長を超えるときには、溢れた分の桁を無視して、検査値CSのビット長分の下位ビットのみを抜き出して検査値CSの値とする。
(遊技機用プログラム)
本実施形態における遊技機用プログラムPはサブ制御基板20のROM21に書き込まれる制御プログラムである。本発明においては遊技機用プログラムPの具体的な処理内容は問わない。尚、図2におけるソースファイルSF、書込み形式ファイルWF、およびROM21のアドレス0x000000〜0xFFFFFFに書き込まれたバイトコードはいずれも、データ形式が変換された遊技機用プログラムPである。
また、本発明における「書込み形式ファイル」(以下、単に「ファイル」ともいう)とは、ROMライタが読み込み可能な形式のファイルをいい、例えば、モトローラSレコードフォーマットやインテルHEXフォーマットなど、ROMへ書き込むバイト値およびそのアドレスがASCIIキャラクタで表されたテキストファイル、またはROMへそのまま書き込まれるバイナリイメージが記載されたバイナリファイルをいう。
遊技機用プログラムPはそのソースファイルSFのソースコードに、検査値CSおよび反転値TVのバイト値を示す16進数リテラルが記述されている。かかるソースファイルSFをコンパイル(ビルド)することにより生成された書込み形式ファイルWFには、ROM21の第一記憶領域211(0x000000〜0xFFFFFB)に書き込まれるプログラムデータPDのバイト値のほか、第二記憶領域212(0xFFFFFC、0xFFFFFD)に書き込まれる検査値CSのバイト値、および第三記憶領域213(0xFFFFFE、0xFFFFFF)に書き込まれる反転値TVのバイト値を示すASCIIキャラクタまたはビットパターンが埋めこまれている。
書込み形式ファイルWF内において、ROM21上の所望のアドレスに所望のバイト値を書き込むよう指定する方法としては、例えばC言語により遊技機用プログラムPを記述する場合、ソースファイルSFのソースコードで検査値CSと反転値TVとをグローバル定数として定義し、リンカスクリプトでそれら定数の書き込みアドレスをマッピングすれば良い。または、例えば遊技機用プログラムPの実行時に検査値CSを用いてプログラムデータPDの妥当性をチェックする場合であって、コンパイルされたバイトコードに整数定数のビットパターンがそのまま埋め込まれるプログラム言語を用いるときには、単純にソースコードで検査値CSおよび反転値TVを定数として定義すれば良い。これにより、検査値CSおよび比較値VTをプログラムデータPDの書込み形式ファイルに直接手入力することなく、ソースファイルSFのビルドを介して検査値CSおよび比較値VTを書込み形式ファイルWFに出力させることが可能となる。
遊技機用プログラムPにおける検査値CSの算出手順および反映手順は次の通りである。まず、ソースファイルSFのソースコードにビット列の値が全て0である検査値CSの16進数リテラルと、ビット列の値が全て1である反転値TVの16進数リテラルとをグローバル定数として定義した状態で仮ビルドを行う。そして、生成された書込み形式ファイルWFのファイル単位のサム値に基づいて検査値CSを算出する。その後、算出された検査値CSをソースコードに反映し、その値に応じて反転値TVも修正する(図2における書込み形式ファイルWFからソースファイルSFへと戻る破線矢印)。検査値CSのソースコードへの反映後、再ビルドを行い、ROMライタ94で実際にROM21へ書き込む書込み形式ファイルWFを生成する。
上で述べたように、検査値CSと反転値TVは、検査値CSがどのような値をとってもこれらのサム値が常に0x1FEになるという性質を有する。かかる性質を利用し、仮ビルドの段階ではビット列の値が全て1の反転値TVをソースファイルSFのソースコードに記述しておき、その後、算出した検査値CSをソースコードに反映する際には、その値に応じて反転値TVの値も修正することにより、検査値CSの反映前後における書込み形式ファイルWFのファイル単位のサム値への影響が除去されている。
例えば、遊技機用プログラムPの書込み形式ファイルWFがバイナリファイルであり、そのバイナリイメージにおけるROM21のアドレス0xFFFFFEと0xFFFFFFに相当する位置に手入力で直接検査値CSを入力する場合、ファイルをエディタのバイナリモードで開いて上記アドレスを目視で特定する必要があるとともに、データのエンディアンを考慮しながら検査値CSをキー入力しなければならない。
さらに、検査値CSを入力した後は、書込み形式ファイルWFのファイル単位におけるサム値が増加するため、検査値CSの入力後は、検査値CSの値の正誤をファイル単位のサム値に基づいて機械的にチェックすることができず、さらにその入力位置の誤りもチェックすることができない。つまり、形式ファイルWFへの検査値CSの入力ミスは、書込み形式ファイルWFをROM21に書き込んで、誤り検査部92でプログラムデータPDの妥当性を実際にチェックしなければ検出することができず、入力ミスがあった場合の修正手順が煩雑となる。
一方、本発明における遊技機用プログラムPは、検査値CSの反映前後において形式ファイルWFのファイル単位のサム値が変動しない。そのため、書込み形式ファイルWFを再ビルドした後で、再度ファイル単位のサム値から検査値CSを算出することにより、ソースファイルSFに入力した検査値CSおよび比較値TVの値の正誤をROM21へ書き込む前にチェックすることができる。また、検査値CSおよび比較値TVをソースファイルSFに反映する際の構文上の入力ミスについては、コンパイル時のエラーで検出することができる。
このように、遊技機用プログラムPが反転値TVを有していることにより、検査値CSと比較値TVを書込み形式ファイルWFに手作業で追加することによる人為的なミスを回避することができる。さらに、検査値CSおよび比較値TVのソースファイルSFへの入力ミスがあった場合には、そのミスをROM21へ書き込む前に検出することができるとともに、その修正も容易に行うことができる。
書込み形式ファイルWFがROMライタ94によりROM21に書き込まれると、プログラムデータPDは第一記憶領域211(0x000000〜0xFFFFFB)に、検査値CSは第二記憶領域212(0xFFFFFE、0xFFFFFF)に、反転値TVは第三記憶領域213(0xFFFFFC、0xFFFFFD)に記憶される。このように、本発明の遊技機1は、反転値TVが記憶される第三記憶領域213を備えていることにより、第一記憶領域211に記憶されたプログラムデータPDの妥当性の検査に、プログラムデータPDの書込み形式ファイルWF単位のサム値に基づいて生成した検査値CSを用いることが可能とされている。
(プログラムデータの検査手順)
以下、図3を参照してプログラムデータPDの妥当性検査の手順について説明する。プログラムデータPDの妥当性検査が開始されると、誤り検査部92はROM21のアドレス0x000000〜0xFFFFFFから検査値CSと同値となるべき値である比較値を算出する(S10)。
図2に示すように、ROM21のアドレス0x000000〜0xFFFFFFはプログラムデータPDのみならず検査値CSおよび反転値TVを含んだアドレス領域である。誤り検査部92は検査値CSの生成方法と同じ方法により比較値を算出する。つまり、プログラムデータPD、検査値CS、および反転値TVの各サム値の総和から下位2バイトを抜き出した値を比較値とする。プログラムデータPD、検査値CS、および反転値TVのいずれにも誤りがない場合、比較値と検査値CSは同じ値となるはずである。
尚、本実施形態における誤り検査部92はサブ制御基板20外の構成とされているが、サブ制御基板20の構成の一部として誤り検査部92を含めても良い。
その後、誤り検査部92は、ROM21の第二記憶領域212(0xFFFFFE、0xFFFFFF)から検査値CSを取得し(S20)、S10で算出した比較値の値と比較する(S30)。
比較値と検査値CSの値が一致した場合、プログラムデータPDに誤りはないものとして、表示制御部912を介して表示装置91に比較値を青色表示する。比較値と検査値CSの値が一致しない場合、プログラムデータPDに誤りがあるものとして表示装置91に比較値を赤色表示する。
ここで、書込み形式ファイルWFを再ビルドした後で検査値CSの値の正誤を確認しているときには、プログラムデータPDに実際に誤りがあると判断することができる。再ビルド後に検査値CSの値の正誤を確認していない場合でも、書込み形式ファイルWFのファイル単位のサム値をツールでチェックし、表示装置91に表示された比較値と比べることにより、プログラムデータPDに実際に誤りがあるのか、第二記憶領域212に登録された検査値CS自体に誤りがあるのかを容易に判別することができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、本実施形態ではサブ制御基板20のROM21に本発明の構成(各記憶領域10〜30)を適用しているが、本発明の対象はサブ制御基板20のROM21に限られず、図示しない主制御基板など、他の制御基板に適用することも可能である。また、本実施形態では、検査値CSの追加前後における書込み形式ファイルWFのファイル単位のサム値を一定とすべく反転値TVを用いているが、反転値TVにより増減を吸収可能な値は検査値CSに限られず、反転値TVを他の値と組み合わせることにより、あらゆる値の増減によるサム値への影響を吸収することが可能である。
また、本実施形態におけるROM21のアドレス空間のサイズや、各記憶領域10〜30のアドレスは一例に過ぎない。使用するCPUやROMによりアドレス空間のサイズは当然異なり、各記憶領域10〜30のアドレスも環境に応じて適宜好適なアドレスを選択することができる。また、本実施形態における検査値CSおよび反転値TVのビット長は2バイトであるが、検査値CSおよび反転値TVのビット長は2バイトに限定されず、環境に応じて適宜好適なビット長を選択することができる。
また、上記実施形態にかかる遊技機1は、いわゆるぱちんこ遊技機であるが、スロットマシン等、他の種類の遊技機に適用することも可能である。
1 遊技機
20 サブ制御基板
21 ROM
211 第一記憶領域
PD プログラムデータ
212 第二記憶領域
CS 検査値
213 第三記憶領域
TV 反転値
91 表示装置
92 誤り検査部
P 遊技機用プログラム
SF ソースファイル(ソースコード)
WF 書込み形式ファイル

Claims (3)

  1. プログラムデータを記憶する第一記憶領域と、
    前記プログラムデータのチェックサムである検査値を記憶する第二記憶領域と、
    前記検査値の各ビット値を反転した値である反転値を記憶する第三記憶領域と、
    を有する記憶手段を備え
    前記検査値は、前記プログラムデータ、前記検査値、および前記反転値の各ビット列を所定のビット数で区切った各単位の値の総和から、前記検査値のビット長分のビット列を抜き出した値に等しいことを特徴とする遊技機。
  2. 前記検査値は、前記プログラムデータ、前記検査値、および前記反転値の各バイト値の総和から、下位の所定数のバイト列を抜き出した値に等しいことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第一記憶領域の前記プログラムデータの妥当性を検査する検査手段と、
    前記検査手段による検査結果を表示する表示手段と、をさらに備え、
    前記検査手段は、前記プログラムデータ、前記検査値、および前記反転値から、前記検査値と同値となるべき値である比較値を算出し、該比較値が前記検査値と一致しないときには、その旨および前記比較値を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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