JP6211821B2 - 固定子鉄心の製造方法 - Google Patents

固定子鉄心の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6211821B2
JP6211821B2 JP2013127489A JP2013127489A JP6211821B2 JP 6211821 B2 JP6211821 B2 JP 6211821B2 JP 2013127489 A JP2013127489 A JP 2013127489A JP 2013127489 A JP2013127489 A JP 2013127489A JP 6211821 B2 JP6211821 B2 JP 6211821B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
expanding
pressing body
pressing
binding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013127489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015002653A (ja
Inventor
雅春 浦野
雅春 浦野
康雄 和田
康雄 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Industrial Products and Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Industrial Products and Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Industrial Products and Systems Corp filed Critical Toshiba Industrial Products and Systems Corp
Priority to JP2013127489A priority Critical patent/JP6211821B2/ja
Publication of JP2015002653A publication Critical patent/JP2015002653A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6211821B2 publication Critical patent/JP6211821B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

本発明の実施形態は、固定子鉄心の製造方法に関する。
複数枚の鉄心板を積層して構成される積層型の固定子鉄心がある。積層型の固定子鉄心において、鉄心板は、薄板状の電磁鋼板を所定の形状に打ち抜いて形成される。従来、これら複数枚の鉄心板は、積層された後、例えばレーザ等によって溶接されて互いに結束される。しかし、レーザ等による溶接では、その溶接の際の熱によって鉄心板に寸法変化が生じるおそれがある。そこで、寸法変化を低減するため、溶接によらない方法によって複数の鉄心板を結束する方法が提案されている。
この方法においては、例えば、鉄心板に貫通孔を形成する。そして、その鉄心板を積層した後、貫通孔に対して塑性変形可能な筒状の結束筒体を挿入する。その後、結束筒体の内側にポンチ等を圧入しながら押し通して結束筒体を拡開させる。この結束筒体の拡開により複数枚の鉄心板同士を結束させる。
しかし、この場合、一旦結束筒体を貫通させたポンチを再度原位置に戻すために、ポンチを結束筒体から引き抜く必要がある。そして、そのポンチを結束筒体から引き抜く際、ポンチは、結束筒体から大きな抵抗を受ける。そのため、従来の構成では、ポンチを結束筒体から引き抜く際、ポンチの圧入装置に大きな負荷が作用していた。
特開2007−43883号公報
そこで、複数の鉄心板同士を結束させる方法であって、鉄心板の寸法変化を低減させることができるとともに、圧入装置の負荷を低減することができる固定子鉄心の製造方法を提供する。
実施形態の固定子鉄心の製造方法は、複数の鉄心板を積層した積層体を備える固定子鉄心の製造方法であって、前記鉄心板を積層して複数の貫通孔が形成された積層体を得る工程と、前記貫通孔の内径よりも小さい外径の筒状に形成された結束筒体を前記貫通孔に挿入する工程と、前記結束筒体の内径よりも大きい外径の拡開体を、前記拡開体と分離可能に構成した押圧体によって前記結束筒体の一方の開口側から他方の開口側へ前記結束筒体の内側を押し通すことにより、前記結束筒体を径方向の外側へ向けて拡開し、前記結束筒体の外側面を前記貫通孔の内側面に圧接させて前記鉄心板同士を結束する工程と、前記結束筒体の前記他方の開口側から出た前記拡開体を前記押圧体から分離する工程と、前記押圧体を前記結束筒体の前記一方の開口側へ引き戻す工程と、を備え、前記押圧体は前記拡開体に対して3点以上で接触する


第一実施形態による固定子鉄心を示す平面図 図1のX2−X2線に沿って示す従断面図 鉄心板を示す平面図 端板を示す平面図 圧入装置の構成を示す斜視図 拡開体を圧入する際の結束筒体の周辺を示す断面図 結束筒体に対する拡開体の圧入の様子を(a)〜(c)の順に経時的に示す断面図 (a)は第二実施形態による図6相当図、(b)は第二押圧体の底面図 第三実施形態による図6相当図 第四実施形態による図6相当図
以下、複数の実施形態による固定子鉄心の製造方法について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第一実施形態)
第一実施形態について、図1から図7を参照して説明する。本実施形態では、例としてインナロータ型の回転電機に用いられる積層型の固定子鉄心10について説明する。なお、固定子鉄心10は、インナロータ型に限られず、アウタロータ型でも良い。また、本実施形態において、固定子鉄心10は、フレームを備えていない、いわゆるフレームレス回転電機に用いられるものであるが、これに限られず、フレームを備える構成であっても良い。
固定子鉄心10は、図1、図2、及び図5に示すように、全体として直方体状に構成されている。固定子鉄心10は、積層体20と、2枚の端板30と、を備えている。固定子鉄心10には、開口部11と、四箇所の貫通孔12と、スロット13と、が形成されている。開口部11、貫通孔12、及びスロット13は、端板30及び積層体20を貫いている。
図2に示すように、積層体20は、複数枚の鉄心板21を積層して構成されている。鉄心板21は、例えば厚さ0.5mm程度の薄い電磁鋼板を所定の形状に打ち抜いて形成される。図3に示すように、鉄心板21には、開口部11を構成する大穴部211と、スロット13を構成するスロット部212と、貫通孔12を構成する小穴部213と、が形成されている。大穴部211は円形であって、大穴部211の中心は鉄心板21の中心と一致している。スロット部212は、大穴部211の径方向の外側へ向けて放射状に広がるように形成されている。小穴部213は、鉄心板21の矩形状の四隅に形成されている。
端板30は、鉄心板21の積層方向の両端部にそれぞれ設けられている。図4に示すように、端板30は、鉄心板21よりも一回り大きく、全体として矩形状の板で形成されている。端板30には、開口穴部31、及び貫通孔12を構成する小穴部32が形成されている。開口穴部31は円形であって、開口穴部31の中心は端板30の中心と一致している。開口穴部31は、鉄心板21の大穴部211に対応し、開口穴部31の内径は、鉄心板21の大穴部211の内径よりも大きい。スロット部212は、図1及び図2に示すように、端板30の開口穴部31から外方を臨んでいる。
次に、図5から図7も参照し、固定子鉄心10の製造方法について複数枚の鉄心板21の結束方法を主に説明する。
各鉄心板21及び端板30の結束は、結束筒体40及び圧入装置50を用いて行われる。結束筒体40は、図7にも示すように、塑性変形可能な金属製であって筒状に構成されている。結束筒体40の長さ寸法は、固定子鉄心10の軸方向の寸法と同程度であるか又は若干短い。結束筒体40の外径は、貫通孔12の内径よりも小さい。したがって、結束筒体40は、貫通孔12内に挿入可能となっている。また、結束筒体40が貫通孔12内に配置された際、結束筒体40の両端部は、貫通孔12から飛び出ていない。
図5に示す圧入装置50は、貫通孔12内に配置された結束筒体40の筒状の内側に対して、第一拡開体61を圧入するための装置である。第一拡開体61は、結束筒体40よりも剛性の強い金属によって球状に構成された、例えば鋼球である。第一拡開体61の外径は、結束筒体40の内径よりも大きい。
圧入装置50は、図5に示すように、四個のシリンダ部51を有している。各シリンダ部51には、第一押圧体52が設けられている。シリンダ部51は、第一押圧体52を、固定子鉄心10の軸方向すなわち貫通孔12の中心軸方向に対して伸縮させる。各シリンダ部51の中心軸方向は、貫通孔12の中心軸方向と略一致している。シリンダ部51の動作において、第一押圧体52の原位置は、固定子鉄心10に対して遠ざかる位置にある。すなわち、第一押圧体52の原位置は、シリンダ部51に対して縮んだ位置となる。
第一押圧体52は、第一拡開体61と別体であって、第一拡開体61と分離可能に構成されている。第一押圧体52は、例えば金属製であって円柱形の棒状に構成されている。第一押圧体52の外径は、結束筒体40の内径及び第一拡開体61の外径よりも小さい。第一押圧体52の中心軸は、貫通孔12の中心軸と略一致している。
第一押圧体52の先端部521は、図6に示すように、球状に構成された第一拡開体61の表面形状に沿った曲面に形成されている。これにより、先端部521は、第一拡開体61に対して3点以上の接触点、この場合、曲面で接触する。第一押圧体52の先端部521に形成された曲面において、その頂点は、第一押圧体52の中心軸上に位置している。つまり、第一押圧体52の先端部521を第一拡開体61に接触させた状態において、第一拡開体61の中心点は、第一押圧体52の中心軸上に位置している。
固定子鉄心10の製造は、まず、第一工程において、電磁鋼板を打ち抜いて鉄心板21を形成する。次に、第二工程において、鉄心板21を所定枚数積層して積層体20を得た後、積層体20の両側に端板30を配置する。その際、図5に示すように、一方の端板30が上側、他方の端板30が下側となるように、すなわち固定子鉄心10の軸方向が垂直方向へ向くように、積層体20及び端板30を配置する。その後、結束筒体40を、各貫通孔12内に挿入する。
次に、第三工程において、圧入装置50によって第一拡開体61を結束筒体40の内側に圧入する。この工程では、まず、図7の(a)に示すように、第一拡開体61を、上側に位置する各貫通孔12、すなわち結束筒体40の上側の開口部つまり一方の開口部に配置する。次に、圧入装置50のシリンダ部51を動作させ、第一押圧体52を下方へ伸ばす。本実施形態では、4個のシリンダ部51を略同時に動作させる。すると、各第一押圧体52の先端部521が、四箇所の貫通孔12に配置された各第一拡開体61に接触し、各第一拡開体61を押圧する。このとき、第一拡開体61は、第一押圧体52の先端部521の曲面形状に沿って回転しながら、第一拡開体61の中心点が第一押圧体52の中心軸上に位置するように移動する。
さらにシリンダ部51を動作させ、図7(b)に示すように、第一押圧体52を下方へ伸ばす。これにより、各第一拡開体61は、第一押圧体52によって、略同時に四箇所の各結束筒体40の内側に圧入される。そして、第一拡開体61は、第一押圧体52によって、結束筒体40の上部すなわち一方の開口側から、下部すなわち他方の開口側へ向かって、結束筒体40の内側を押し通される。このとき、第一拡開体61は、結束筒体40を、結束筒体40の径方向の外側へ向かって拡開する。これにより、結束筒体40の外側面が、貫通孔12の内側面に圧接され、その結果、各鉄心板21同士及び端板30が結束筒体40を介して結束される。
次に、第四工程において、図7(c)に示すように、シリンダ部51を動作させて第一押圧体52をさらに伸ばし、第一拡開体61を、結束筒体40の下部すなわち他方の開口側から、結束筒体40の外部へ押し出す。これにより、第一拡開体61は、結束筒体40の他方の開口側から出た後、第一押圧体52から分離される。第一押圧体52から分離された第一拡開体61は、回収されて次の製造工程でも使用される
そして、第五工程において、シリンダ部51の動作を解除し、すなわちシリンダ部51を縮めて、第一押圧体52を結束筒体40の上部つまり一方の開口側へ引き戻す。これにより、第一押圧体52は、原位置に戻される。第一押圧体52の外径は結束筒体40の内径よりも小さいため、第一押圧体52は、結束筒体40から抵抗を受けること無く、原位置に引き戻される。以上の工程により、固定子鉄心10が製造される。
これによれば、各鉄心板21は、結束筒体40を拡開することにより、結束筒体40を介して結束されるため、各鉄心板21をレーザ等の溶接を用いることなく結束することができる。したがって、鉄心板21を結束する際、溶接の熱による鉄心板21の寸法変化を防ぐことができる。
また、第一拡開体61の外径は、結束筒体40の内径よりも大きい。一方、第一押圧体52の外径は、結束筒体40の内径よりも小さい。そして、第一拡開体61は、第一押圧体52に押圧されて結束筒体40の内側を押し通された後、結束筒体40の下部の開口側から出て第一押圧体52から分離される。そのため、第一押圧体52を、結束筒体40の上部の開口側すなわち原位置へ引き戻す際、第一押圧体52が結束筒体40の内側に接触して大きな抵抗を生じることを抑制することができる。その結果、第一押圧体52を引き戻す際に圧入装置50のシリンダ部51に加わる負荷を低減することができる。
第一拡開体61は、球状に形成されている。そして、第一押圧体52の先端部521は、第一拡開体61の形状に沿った曲面に形成されている。そのため、第一押圧体52の先端部521は、第一拡開体61に対して3点以上の点、この場合、曲面で接触する。これにより、第一拡開体61は、第一押圧体52によって押圧されると、第一押圧体52の先端部521の曲面形状に沿って回転しながら、第一拡開体61の中心点が第一押圧体52の中心軸上に位置するように移動する。そのため、第一拡開体61と第一押圧体52との位置が若干ずれている場合であっても、第一拡開体61が移動することによって、そのずれを吸収することができる。その結果、第一拡開体61に対して、第一押圧体52の力を効率よく作用させることができる。
第一拡開体61は、球状であるため、第一押圧体52に押圧された際に第一押圧体52の先端部521の曲面形状に沿って回転する。したがって、第一拡開体61を複数回再利用する場合であっても、第一押圧体52に対する第一拡開体61の接触位置は毎回変化する。そのため、第一押圧体52が第一拡開体61の特定の部分のみと接触する場合と比較して、第一拡開体61の特定部分のみ消耗を抑制することができる。すなわち、第一拡開体61を複数回再利用する場合、第一拡開体61は、均一に消耗していく。したがって、第一拡開体61を再利用可能な回数を増加させることができる。また、第一拡開体61は、例えばベアリングなどに用いられる鋼球とすることができるため、比較的安価で容易に入手することができる。
積層体20及び端板30は、第一拡開体61を圧入する際、貫通孔12の中心軸を垂直方向すなわち上下方向へ向けて配置される。そして、第一拡開体61を結束筒体40の上部の開口に配置し、その後、圧入装置50によって第一拡開体61を結束筒体40の内側へ圧入する。これによれば、第一拡開体61を結束筒体40の上部の開口部に乗せるだけで、第一拡開体61を適正な位置に配置することができるため、結束筒体40に対する第一拡開体61の配置が容易になる。
さらに、第一拡開体61は、圧入されて結束筒体40から出た後、下方へ落下する。したがって、第一拡開体61が落下する下方に、回収容器等を配置しておくことで、圧入した後の第一拡開体61の回収を容易なものとすることができる。
圧入装置50は、複数この場合四箇所の結束筒体40に対して同時に第一拡開体61を圧入する。これによれば、各結束筒体40に対して順次、第一拡開体61を圧入する場合に比べて、工程に要する時間を削減することができ、その結果、製造工程の効率化を図ることができる。
なお、第一押圧体52の先端部521に磁石を設けて、先端部521に第一拡開体61を吸着させる構成でもよい。これによれば、第一押圧体52の先端部521に対して容易に第一拡開体61を配置することができる。また、貫通孔12の中心軸が水平方向を向くように積層体20及び端版30配置した状態で、第一拡開体61を結束筒体40の内側へ圧入する構成であっても、第一拡開体61が第一押圧体52の先端部521から落ちてしまうことを防止できる。
また、四箇所のシリンダ部51を略同時に動作させる構成に限られず、各シリンダ部51を順次動作させても良い。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について図8を参照して説明する。
第二実施形態において、圧入装置50の各シリンダ部51には、第一実施形態の第一押圧体52に換えて、第二押圧体53が設けられている。第二押圧体53は、第一押圧体52と同様に円柱形に構成され、その下端部に三個の突起部531を有している。三個の突起部531は、第二押圧体53の下端部にあって、当該下端部から、第二押圧体53の中心軸方向この場合下方へ向けて突出している。突起部531は、例えば第一拡開体61よりも剛性の強い鋼製であって、略円柱状に形成されている。突起部531の外径は、第二押圧体53の外径よりも小さい。突起部531の先端部は、曲面状に形成されている。三個の突起部531は、図8(b)に示すように、第二押圧体53の下端部の円周に沿って等間隔に設けられている。すなわち、三個の突起部531は、第二押圧体53の軸方向に対する直角方向の平面上において、正三角形の頂点に配置されている。この場合、各突起部531は、第二押圧体53に固定されていても良い。また、各突起部531は、ねじや磁石などによって第二押圧体53に対して着脱可能に構成されていても良い。
第二押圧体53は、第一拡開体61に対して、3点の接触点である三個の突起部531で接触する。これによれば、上記第一実施形態と同様の作用効果を得ることができる。さらに、各突起部531を、第二押圧体53に対して着脱可能とした場合、第一拡開体61の圧入によって突起部531が消耗した際には突起部531を取り替えれば良く、第一拡開体61全体を取り替える必要が無い。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について図9を参照して説明する。
第三実施形態において、圧入装置50の各シリンダ部51は、第一実施形態の第一押圧体52に換えて、第三押圧体54を有している。第三押圧体54は、第一押圧体52と同様に円柱形に構成されている。第三押圧体54の先端部541は、シリンダ部51とは反対側この場合、下方へ向かって細くなる略円錐形に構成されている。第三押圧体54の先端部541は、丸みを帯びた曲面に形成されている。先端部541の頂点は、第三押圧体54の中心軸上にある。
また、第三実施形態では、第一拡開体61に換えて、第二拡開体62を用いる。第二拡開体62は、鋼製であって、中心軸の一方側、この場合下方へ向かって細くなる円錐台形に形成されている。第二拡開体62の他方側この場合上部には、凹部621が形成されている。凹部621は、第三押圧体54の先端部541に沿った略円錐形の曲面形状に窪んでいる。凹部621の頂点は、第二拡開体62の中心軸上に位置している。第三押圧体54の先端部541は、第二拡開体62に対して3点以上の点、この場合、曲面で接触する。
第二拡開体62は、上記各実施形態と同様に、結束筒体40の上側の開口部に配置される。そして、圧入装置50によって第二拡開体62を結束筒体40の内側に圧入される。その際、第三押圧体54の先端部541は、第二拡開体62の凹部621を押圧する。このとき、第二拡開体62は、第三押圧体54の先端部541の曲面形状に沿って、第二拡開体62の中心軸が第三押圧体54の中心軸と一致するように移動する。
これによれば、上記各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第四実施形態)
次に、第四実施形態について図10を参照して説明する。
第四実施形態において、圧入装置50の各シリンダ部51は、第一実施形態の第一押圧体52に換えて、第四押圧体55を有している。第四押圧体55は、第一押圧体52と同様に円柱形に構成されている。第四押圧体55の先端部551は、平面に形成されている。
第一拡開体61を結束筒体40の内側に圧入する際、第四押圧体55の先端部551は、第一拡開体61を押圧する。すると、第一拡開体61は、第四押圧体55の先端部551の平面形状に沿って回転しながら、第一拡開体61の中心点が結束筒体40の中心軸に一致する方向へ移動する。
この場合、例えば第一拡開体61と第四押圧体55とが一体に構成されたものにおいて、第四押圧体55の中心軸と結束筒体40の中心軸とがずれている場合、第一拡開体61の移動に伴い、第四押圧体55に対して曲げ方向の負荷が加わる。そして、この曲げ方向への負荷は、第四押圧体55に対して悪影響を及ぼすおそれがある。一方、第四実施形態において、第一拡開体61は、第四押圧体55に対して相対的に移動可能に構成されている。そのため、第四押圧体55の中心軸と、結束筒体40の中心軸とが多少ずれていたとしても、第一拡開体61の移動によっては、第四押圧体55に影響をほとんど及ぼさない。
ここで、通常、図5に示す圧入装置50のように、複数箇所この場合四箇所の貫通孔12に設けられた結束筒体40に対し、同時に第一拡開体61を圧入する場合、各シリンダ部51に設けられた第四押圧体55の中心軸を、四箇所全ての貫通孔12の中心軸に対して高い精度で一致させる必要がある。しかし、各貫通孔12の相互間の寸法誤差、及び各シリンダ部51の相互間の寸法誤差を考慮すると、各第四押圧体55の中心軸を、四箇所全ての貫通孔12の中心軸に対して高い精度で一致させることは難しい。
これに対し、本実施形態によれば、結束筒体40の中心軸と第四押圧体55の中心軸とのずれを、第一拡開体61の移動により吸収することができる。そのため、本実施形態の構成によれば、複数箇所この場合四箇所の貫通孔12に設けられた結束筒体40に対し、同時に第一拡開体61を圧入する場合であっても、第四押圧体55の中心軸を、四箇所全ての貫通孔12の中心軸に対して高い精度で一致させる必要はない。そのため、複数の結束筒体40に対して同時に第一拡開体61を圧入することが容易となる。
以上説明した実施形態によれば、結束筒体の内径よりも大きい外径の拡開体が、拡開体と分離可能に構成した押圧体によって結束筒体の一方の開口側から他方の開口側へ結束筒体の内側を押し通される。そして、拡開体が結束筒体を径方向の外側へ向けて拡開し、結束筒体の外側面を貫通孔の内側面に圧接させて鉄心板同士を結束する。その後、結束筒体の他方の開口側から出た拡開体は、押圧体から分離される。その後、押圧体は、結束筒体の一方の開口側へ引き戻される。
これによれば、各鉄心板は、結束筒体を拡開することにより、結束筒体を介して結束されるため、各鉄心板をレーザ等の溶接を用いることなく結束することができる。したがって、鉄心板を結束する際、溶接の熱による鉄心板の寸法変化を防ぐことができる。また、拡開体を圧入した後、押圧体を結束筒体の上部の開口側すなわち原位置へ引き戻す際、押圧体が結束筒体の内側に接触して大きな抵抗を生じることを抑制することができる。その結果、圧入装置に加わる負荷を低減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、10は固定子鉄心、12は貫通孔、20は積層体、21は鉄心板、40は結束筒体、52は第一押圧体(押圧体)、53は第二押圧体(押圧体)、54は第三押圧体(押圧体)、55は第四押圧体(押圧体)、61は第一拡開体(拡開体)、62は第二拡開体(拡開体)を示す。

Claims (6)

  1. 複数の鉄心板を積層した積層体を備える固定子鉄心の製造方法であって、
    前記鉄心板を積層して複数の貫通孔が形成された積層体を得る工程と、
    前記貫通孔の内径よりも小さい外径の筒状に形成された結束筒体を前記貫通孔に挿入する工程と、
    前記結束筒体の内径よりも大きい外径の拡開体を、前記拡開体と分離可能に構成した押圧体によって前記結束筒体の一方の開口側から他方の開口側へ前記結束筒体の内側を押し通すことにより、前記結束筒体を径方向の外側へ向けて拡開し、前記結束筒体の外側面を前記貫通孔の内側面に圧接させて前記鉄心板同士を結束する工程と、
    前記結束筒体の前記他方の開口側から出た前記拡開体を前記押圧体から分離する工程と、
    前記押圧体を前記結束筒体の前記一方の開口側へ引き戻す工程と、を備え
    前記押圧体は前記拡開体に対して3点以上で接触する固定子鉄心の製造方法。
  2. 複数の鉄心板を積層した積層体を備える固定子鉄心の製造方法であって、
    前記鉄心板を積層して複数の貫通孔が形成された積層体を得る工程と、
    前記貫通孔の内径よりも小さい外径の筒状に形成された結束筒体を前記貫通孔に挿入する工程と、
    前記結束筒体の内径よりも大きい外径の拡開体を、前記拡開体と分離可能に構成した押圧体によって前記結束筒体の一方の開口側から他方の開口側へ前記結束筒体の内側を押し通すことにより、前記結束筒体を径方向の外側へ向けて拡開し、前記結束筒体の外側面を前記貫通孔の内側面に圧接させて前記鉄心板同士を結束する工程と、
    前記結束筒体の前記他方の開口側から出た前記拡開体を前記押圧体から分離する工程と、
    前記押圧体を前記結束筒体の前記一方の開口側へ引き戻す工程と、を備え
    前記押圧体は前記拡開体に対して曲面で接触する固定子鉄心の製造方法。
  3. 前記拡開体が前記結束筒体の内側を押し通される際に前記拡開体の中心が前記押圧体の中心軸線上にある請求項1又は2に記載の固定子鉄心の製造方法。
  4. 前記拡開体は球状である請求項1からのいずれか一項に記載の固定子鉄心の製造方法。
  5. 前記拡開体が前記結束筒体の内側を押し通される前に、前記積層体を前記貫通孔の中心軸を垂直方向へ向けて配置し前記拡開体を前記結束筒体の前記一方の開口に配置する工程をさらに備える請求項1からのいずれか一項に記載の固定子鉄心の製造方法。
  6. 前記複数の結束筒体に対して同時に前記拡開体を押し込む請求項1からのいずれか一項に記載の固定子鉄心の製造方法。
JP2013127489A 2013-06-18 2013-06-18 固定子鉄心の製造方法 Active JP6211821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013127489A JP6211821B2 (ja) 2013-06-18 2013-06-18 固定子鉄心の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013127489A JP6211821B2 (ja) 2013-06-18 2013-06-18 固定子鉄心の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015002653A JP2015002653A (ja) 2015-01-05
JP6211821B2 true JP6211821B2 (ja) 2017-10-11

Family

ID=52296870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013127489A Active JP6211821B2 (ja) 2013-06-18 2013-06-18 固定子鉄心の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6211821B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8514395B2 (en) * 2009-08-25 2013-08-20 Nikon Corporation Exposure method, exposure apparatus, and device manufacturing method

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5875447U (ja) * 1981-11-16 1983-05-21 株式会社東芝 固定子鉄心
JP2000354355A (ja) * 1999-06-10 2000-12-19 Japan Servo Co Ltd 孔を有する固体部材と円筒部材との締結構造と締結方法
JP4292369B2 (ja) * 2003-02-07 2009-07-08 日本電産サーボ株式会社 孔を有する固体部材と円筒部材との締結構造と締結方法
JP2005102460A (ja) * 2003-08-29 2005-04-14 Toyota Motor Corp 回転電機の回転子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015002653A (ja) 2015-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6234457B2 (ja) ステータ
US8875555B2 (en) Bossed disc-like member manufacturing method and bossed disc-like member manufacturing apparatus
US20050050714A1 (en) Manufacturing method for a motor layered core, manufacturing apparatus thereof, and stacking jig thereof
JP5139903B2 (ja) 積層鉄心及びその製造方法
CN107086731B (zh) 层叠铁芯的制造方法及层叠铁芯的制造装置
JP6401605B2 (ja) ダミーカシメを有する積層体及びその製造方法、並びに積層鉄心の製造方法
US20190372439A1 (en) Method of manufacturing stacked core and apparatus for manufacturing stacked core
US11485092B2 (en) Joining body
JP6211821B2 (ja) 固定子鉄心の製造方法
WO2017159875A1 (ja) 電気導体の挿入装置および挿入方法
JP2014176127A (ja) 積層鉄心及びその製造方法
JP2011188650A (ja) 積層鉄心及びその製造方法
WO2018123138A1 (ja) ワッシャ及びワッシャの製造方法
EP2690752A1 (en) Stator core manufacturing method
JP6313573B2 (ja) 電機子コアの製造方法及び電機子の製造方法
JP5577746B2 (ja) モータコアの組付け方法
JP5030153B2 (ja) フレームレス回転電機の固定子及びその製造方法
JP2019075935A (ja) 回転電機コアの製造方法および回転電機コア
JP5697640B2 (ja) 積層鉄心の製造方法および積層鉄心製造装置
JP4706219B2 (ja) 動力伝達チェーンの製造方法
JP2019075884A (ja) 積層鉄心の製造方法
JP2007043883A (ja) 固定子鉄心及び固定子鉄心の製造方法
JP2007014122A (ja) 積層鉄心及びその鉄心単板の製造方法
JP6912078B2 (ja) 保持器の製造方法
JP2016006401A (ja) プローブを保持したガイド部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6211821

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250