JP6210362B2 - 建築用軸組部材およびそれを使用した建築用軸組構法 - Google Patents
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Description
前記軸組フックは、前記特許文献1の図3で明らかなように、受けフックと、この受けフックの一端面に設けられる係止フックおよびキー部で構成されている。
そのため、この軸組具を受け入れる受部材(柱)には、図4(A)および(B)に示すように、前記軸組具の形状と相応する装着部を形成する必要がある。
かつ、軸組具が鋳物製であるのに対し、前記スペーサは樹脂であるため、使用者に不安感を与えるという問題を有している。
交差する一方の木材に装着されるフック部材と、当該フック部材を他方の木材に装着させるためのロック部材からなる軸組部材であって、
前記フック部材は、
板状のフック主体の基端側の上下縁部に、それぞれ固定用のピンを挿通させるためのピン挿通孔が形成され、その先端側には、前記他方の木材に形成される軸組み用の大入れ部の底部と当接する係止板が、前記フック主体と直交する状態で付設されるとともに、前記係止板の中心部から一方側に偏倚させて、開口部を左右の縁部に有する係合部が左右対称に設けられたもので、
前記ロック部材は、
前記係止板に設けられた一方の係合部と係合するリング状の溝部が、少なくとも軸部の一端側に設けられていること
を特徴とするものである。
請求項1に記載の建築用軸組部材において、
前記ピン挿通孔は、
前記フック主体の基端側の上下の縁部に上下対称に形成された、U字状の溝部からなること
を特徴とするものである。
請求項1に記載の建築用軸組部材において、
前記フック主体は、
前記上下の縁部に形成されるピン挿通孔以外に、フック部材を固定するためのピン挿通孔が設けられていること
を特徴とするものである。
請求項1〜3のいずれかに記載の建築用軸組部材において、
前記係止板は、
前記フック主体の前縁部に、段部を介して形成された突出部に直交させて設けられていること
を特徴とするものである。
請求項1に記載の建築用軸組部材において、
前記ロック部材は、
軸部の一端側にリング状の溝部が形成されるとともに、他端部には軸組材と係着する係止板が設けられていること
を特徴とするものである。
請求項1に記載の建築用軸組部材において、
前記ロック部材は、
軸部の両端側にそれぞれリング状の溝部が形成されていること
を特徴とするものである。
請求項1〜6のいずれかに記載の軸組部材を使用した建築用軸組方法であって、
一方の木材の側面に、前記フック部材を構成する係止板を受け入れるための大入れ部を形成するとともに、この大入れ部の底面に、前記ロック部材の軸部を挿通するためのピン挿通孔を開口させたのち、
前記大入れ部の背面側からロック部材の頭部を前記ピン挿通孔に挿入し、前記ロック部材の先端側に形成されたリング状の溝部を大入れ部内に顕出させた状態で、前記フック部材の係止板を大入れ部内に挿入し、
前記係止板を、大入れ部の底面に沿って横方向にスライドさせながら、当該係止板に形成された一方の係合部を、前記ロック部材のリング状の溝部と係合させたのち、前記大入れ部から突出するフック部材に他方の木材の小口を装着させることによって、一方の木材と他方の木材を交差させて軸組すること
を特徴とする建築用軸組構法である。
請求項4に記載の建築用軸組構法において、
前記係止板は、
前記大入れ部内において、前記係止板の一方の係合部とロック部材のリング状の溝部と係合させたのち、他方の係合孔を利用して横ずれ防止ピンを前記大入れ部の底面に打ち込み、フック部材の横ずれを防止すること
を特徴とするものである。
なお、この発明は、以下の実施例にのみ限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内において、種々改良を加えることができるものである。
一方のフック部材2は、図1に示すように、例えば、鉄板などの剛性を有する所要の厚みのフック主体2aと、このフック主体2aの先端部に段部を介して一体的に設けられた突出部2bに直交する状態で溶着される係止板3からなるものである。
この係止板3は、その中心部からいずれか一方側、実施例においては下方に偏倚させた状態で、各側縁部から中心に向かって左右対称に溝状の係合部8a,8bがそれぞれ形成されている。
したがって、当該突出部2bの幅と前記係止板2の厚みの総計が、深皿状の大入れ部15の深さと同一であることが求められる。
なお、図中、13は軸部10の頭部で、当該軸部10は、前記リング状の溝部12が前記大入れ部15に顕出する長さで、柱材14の厚みTよりも短いものである。
<実施例1>
図2は、図3および図4で明らかなように、柱材14に対し、梁材16を軸組みする場合であって、柱材14の相対する一方の側面Bに、あらかじめルーターで形成された所要の深さの大入れ部15を形成する。
同時に、他方の側面Aから前記大入れ部15の底面に貫通するロック部材9の軸部10を挿通させるための挿通孔Hを一方側に偏倚させて設けるとともに、当該ロック部材9の係止板11を係着させるための固定部11aをドリルやノミなどを使用して、前記側面Aに形成する。
しかるのち、前記フック部材2の係止板3を、前記顕出した頭部13と反対側から大入れ部15内に挿入し、図5の矢印で示すように、軸部10側にスライドさせて、軸部10に形成された溝部12に、係止板3に形成した一方の係合部8aを係合させ、反対側の係合部8bから前記ピン挿通孔17に向かって横ずれ防止ピン18をねじ込んで、柱材14にフック部材2を固定する。
図5〜図7は、柱材14の相対する側面A,Bにそれぞれ梁材16,16を、一直線上に軸組みする形態を示すものであって、相対する側面A,Bにそれぞれ所要深さの大入れ部15,15がルーターで対称的に形成されている。
図8〜図10に示す実施例は、柱材14に対して2本の梁材16,16を直交させて軸組みする場合を示したものである。
この実施例においては、柱材14の隣接する側面A,Bの同じ高さ位置に、ルーターを使用してそれぞれ所要深さの大入れ部15,15を形成し、各大入れ部15,15内にフック部材2,2を装着するものである。
したがって、一方のフック部材2は、その係止板3に形成された係合部8a,8bを上方に位置させ、他方のフック部材2は、その係止板3に形成された係合部8a,8bを下方に位置させて使用するものである。
なお、各大入れ部15へのフック部材2の装着方法は、実施例1と同様である。
2 フック部材
2a フック主体
2b 突出部
3 係止板
4 ピン挿通孔
5 把手部
6 窓部
7 ピン挿通孔
8a 係合部
8b 係合部
9 ロック部材
10 軸部
11 係止板
12 溝部
13 頭部
14 柱材
15 大入れ部
16 梁材
17 ピン挿通孔
18 横ずれ防止ピン
H ピン挿通孔
Claims (8)
- 交差する一方の木材に装着されるフック部材と、当該フック部材を他方の木材に装着させるためのロック部材からなる軸組部材であって、
前記フック部材は、
板状のフック主体の基端側の上下縁部に、それぞれ固定用のピンを挿通させるためのピン挿通部が形成され、その先端側には、前記他方の木材に形成される軸組み用の大入れ部の底部と当接する係止板が、前記フック主体と直交する状態で付設されるとともに、前記係止板の中心部から一方側に偏倚させて、開口部を左右の縁部に有する係合部が左右対称に設けられたもので、
前記ロック部材は、
前記係止板に設けられた一方の係合部と係合するリング状の溝部が、少なくとも軸部の一端側に設けられていること
を特徴とする建築用軸組部材。 - 前記ピン挿通部は、
前記フック主体の基端側の上下の縁部に上下対称に形成された、U字状の溝部からなること
を特徴とする請求項1に記載の建築用軸組部材。 - 前記フック主体は、
前記上下の縁部に形成されるピン挿通部以外に、フック部材を固定するためのピン挿通部が設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の建築用軸組部材。 - 前記係止板は、
前記フック主体の前縁部に、段部を介して形成された突出部に直交させて設けられていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建築用軸組部材。 - 前記ロック部材は、
軸部の一端側にリング状の溝部が形成されるとともに、他端部には軸組材と係着する係止板が設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の建築用軸組部材。 - 前記ロック部材は、
軸部の両端側にそれぞれリング状の溝部が形成されていること
を特徴とする請求項1に記載の建築用軸組部材。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の建築用軸組部材を使用した軸組方法であって、
一方の木材の側面に、前記フック部材を構成する係止板を受け入れるための大入れ部を形成するとともに、この大入れ部の底面に、前記ロック部材の軸部を挿通するためのピン挿通部を開口させたのち、
前記大入れ部の背面側からロック部材の頭部を前記ピン挿通部に挿入し、前記ロック部材の先端側に形成されたリング状の溝部を大入れ部内に顕出させた状態で、前記フック部材の係止板を大入れ部内に挿入し、
前記係止板を、大入れ部の底面に沿って横方向にスライドさせながら、当該係止板に形成された一方の係合部を、前記ロック部材のリング状の溝部と係合させたのち、前記大入れ部から突出するフック部材に他方の木材の小口を装着させることによって、一方の木材と他方の木材を交差させて軸組すること
を特徴とする建築用軸組構法。 - 前記係止板は、
前記大入れ部内において、前記係止板の一方の係合部とロック部材のリング状の溝部と係合させたのち、他方の係合孔を利用して横ずれ防止ピンを前記大入れ部の底面に打ち込み、フック部材の横ずれを防止すること
を特徴とする請求項7に記載の建築用軸組構法。
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