JP6210026B2 - スピーカ - Google Patents
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- H04R2307/207—Shape aspects of the outer suspension of loudspeaker diaphragms
Description
磁気回路は、一般的に、振動板の内周部に固定されたボイスコイルボビンに巻かれたボイスコイルと、フレームに固定されたプレートと、永久磁石及びヨークとを有する。
ダンパは、一般的に、一端側がボイスコイルボビンに固定され、他端側がフレームに固定されている。振動板は、音声信号に応じた電流がボイスコイルに印加されることで振動する。エッジ及びダンパは、通常、振動板を正規の位置に戻すためのサスペンションとしての機能を有する。
図1〜図4を用いて、第1の実施形態のスピーカを説明する。
ボイスコイル4、永久磁石5、プレート8、及び、ヨーク6は、振動板2を振動させる磁気回路を構成している。ボイスコイル4は、磁気回路のギャップ部に配置されている。
本実施形態では、ボイスコイル4の近傍において、永久磁石5がボイスコイルボビン3の外側に配置され、ヨーク6がボイスコイルボビン3の内側に配置されている。
エッジ10及びダンパ7は、振動板2を支えるサスペンションとして機能する。
また、リブ13〜16は、環状のエッジ10に沿って全周に亘ってそれぞれ環状に形成してもよく、また、環状のエッジ10に沿った特定の箇所のみに断続的に形成してもよい。
即ち、リブ13〜16は、振動板2が放音方向とは反対方向に変位する程度が大きくなるほど、振動板2のストロークを制限する程度が大きくなるように構成されている。
従って、振動板2が放音方向に変位する場合は、リブ13〜16どうしが接触しない。そのため、放音方向のストロークは、リブ13〜16の制限を受けない。
また、本実施形態によれば、エッジ10を構成するリブ13〜16で放音方向とは反対方向のストロークに制限をかけるため、エッジ10がフレーム1に当たることはない。従って、フレーム1によって発生するエッジ10の損傷を抑制することができる。
さらに、リブ13〜16がストロークに対して徐々に制限をかけるため、エッジ10にかかる応力が分散する。これにより材料の破壊も低減することができる。
本実施形態では、ダンパ7がストローク限界まで振動すると音質が大きく劣化する虞があるため、ダンパ7のストローク限界を振動板2のストローク限界よりも大きくなるように設計している。
以下に、第1の実施形態の変形例として、エッジが1つのリブを有する構成について図5を用いて説明する。図5は第1の実施形態の図2に対応する。
本変形例のスピーカは、第1の実施形態のスピーカと比較して、エッジ30の構成が異なり、それ以外の図1に示す構成については、第1の実施形態のスピーカと同じである。そのため、説明をわかりやすくするために、第1の実施形態と同じ構成部には同じ符号を付して説明する。
エッジ30は、振動板2を支えるサスペンションとして機能する。
また、リブ33は、弾性変形部材からなるため、振動板2が放音方向とは反対方向に振動するに従って、リブ33の先端部が徐々に変形することで、放音方向とは反対方向のストロークに徐々に制限をかけることができる。
従って、振動板2が放音方向に変位する場合は、放音方向のストロークはリブ33の制限を受けない。
図6,図7及び図8を用いて、第2の実施形態のスピーカを説明する。図6及び図8は、第1の実施形態の図2及び図3にそれぞれ対応する。
第2の実施形態のスピーカは、第1の実施形態のスピーカと比較して、エッジ40及びフレーム51の構成が異なり、それ以外の図1に示す構成については、第1の実施形態のスピーカと同じである。そのため、説明をわかりやすくするために、第1の実施形態と同じ構成部には同じ符号を付して説明する。
エッジ40は、振動板2を支えるサスペンションとして機能する。
従って、振動板2が放音方向に振動する場合は、放音方向のストロークはリブ43の制限を受けない。
従って、本実施形態も第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図9及び図10を用いて、第3の実施形態のスピーカを説明する。図9及び図10は、第1の実施形態の図2及び図3にそれぞれ対応する。
第3の実施形態のスピーカは、第1の実施形態のスピーカと比較して、エッジ60及びフレーム71の構成が異なり、それ以外の図1に示す構成については、第1の実施形態のスピーカと同じである。そのため、説明をわかりやすくするために、第1の実施形態と同じ構成部には同じ符号を付して説明する。
エッジ60は、振動板2を支えるサスペンションとして機能すると共に、振動板2の分割振動を抑制する制振機能を有する。
また、リブ63は、環状のエッジ60に沿って全周に亘って環状に形成してもよく、また、環状のエッジ60に沿った特定の箇所のみに断続的に形成してもよい。
従って、振動板2が放音方向に振動する場合は、放音方向のストロークはリブ63の制限を受けない。
図11を用いて、第3の実施形態のスピーカにおけるエッジの変形例を用いて説明する。図11は第3の実施形態の図9に対応する。
本変形例のスピーカは、第3の実施形態のスピーカと比較して、エッジ80の構成が異なり、それ以外の図1及び図9に示す構成については、第3の実施形態のスピーカと同じである。そのため、説明をわかりやすくするために、第3の実施形態と同じ構成部には同じ符号を付して説明する。
エッジ80は、振動板2を支えるサスペンションとして機能する。
また、リブ83は、環状のエッジ80に沿って全周に亘って環状に形成してもよく、また、環状のエッジ80に沿った特定の箇所のみに断続的に形成してもよい。
そのため、本変形例では、第3の実施形態と比較して、振動板2が放音方向とは反対方向に変位すると、リブ83は、三角形状の先端から徐々にフレーム71のリブ接触領域74に接触していく。リブ83は、弾性変形部材からなるため、振動板2が放音方向とは反対方向に変位するに従って、フレーム71との接触面積が徐々に大きくなるようにリブ83が変形する。そのため、放音方向とは反対方向のストロークに徐々に制限をかけることができる。
2 振動板
3 ボイスコイルボビン
4 ボイスコイル(磁気回路)
5 永久磁石(磁気回路)
6 ヨーク(磁気回路)
8 プレート(磁気回路)
10 エッジ
13〜16,33,43,63,83 リブ
17,37,47,67,87 エッジ内周部
18,38,48,68,88 エッジ外周部
55,74 リブ接触領域
100 スピーカ
Claims (5)
- 振動板と、
前記振動板の外周部に接続された内周部を有し、環状の弾性変形部材からなるエッジと、
前記エッジの外周部に接続され、前記振動板を、前記エッジを介して支持するフレームと、
前記振動板を放音方向である第1の方向及び前記放音方向とは反対方向である第2の方向に変位させて、前記振動板を振動させる磁気回路と、
を備え、
前記エッジは、前記エッジの内周部と外周部との間の領域に、前記第2の方向に凸状とされ、前記振動板の前記第2の方向へのストロークを制限するリブを有する
ことを特徴とするスピーカ。 - 前記リブとして、前記エッジの径方向に並んで配置された複数のリブを有し、
前記エッジは、前記振動板が前記第2の方向に変位したときには、前記複数のリブが互いに接触するように変形し、かつ、前記振動板が前記第1の方向に変位したときには、前記複数のリブが互いに離れるように変形する
ことを特徴とする請求項1記載のスピーカ。 - 前記複数のリブは、前記振動板が前記第2の方向に変位する程度が大きくなるほど、前記振動板のストロークを制限する程度が大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項2記載のスピーカ。
- 前記フレームは、前記振動板が前記第2の方向に変位したときに、前記リブが接触するリブ接触領域を有することを特徴とする請求項1記載のスピーカ。
- 前記リブは、前記振動板が前記第2の方向に変位する程度が大きくなるほど、前記リブ接触領域に接触する面積が大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項4記載のスピーカ。
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