JP6209889B2 - ブレーキキャリパの組付方法と組付用ロボットハンド - Google Patents

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Description

本発明は、ブレーキキャリパの組付方法とそれに用いる組付用ロボットハンドに関し、より具体的にはブレーキロータ(ブレーキディスクロータ)と共に回転するホイールハブを回転可能に支持している支持部材に対し、ブレーキロータと共にディスクブレーキ機構を構成することになるキャリパをロボット作業にて組み付ける組付方法と組付用ロボットハンドに関する。
自動車のアクスル組立工程では、例えば特許文献1に記載されているように、ブレーキロータと共に回転するホイールハブを回転可能に支持している支持部材としてのステアリングナックルに対し、ブレーキロータと共にディスクブレーキ機構を構成することになるキャリパを組み付けることが行われている。
また、ブレーキロータと共にディスクブレーキ機構を構成することになるキャリパそのものの組立作業に着目した場合には、例えば特許文献2に記載されているように、クリップやパッドをロボットによってキャリパに組み付けことが試みられている。
特開2010−139012号公報 特開2009−12119号公報
特許文献1に記載されているようなキャリパの組み付けにおいて、キャリパ側の摩擦部材であるパッドとブレーキロータとのなす隙間が極小であることから、キャリパがブレーキロータを両側から挟み込むようにしながら、ブレーキロータに傷を付けることがなく且つキャリパ側のパッドが破損することがないようにキャリパをブレーキロータに慎重に挿入した上で、そのキャリパを最終的にステアリングナックルにボルト締め固定する必要があり、組付作業そのものが煩雑なものとならざるを得ない。そのために、かかるステアリングナックルに対するブレーキキャリパの組付作業は手作業に依存しているのが実情であり、組付作業時間が長くなる傾向にある。
その一方、特許文献2に記載された技術では、クリップやパッドをロボットによってキャリパに組み付けことができるにとどまり、ブレーキロータとキャリパとの相対位置決めを行いつつそのキャリパをステアリングナックルに組み付けるまでには至っていない。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、従来では手作業に頼らざるを得なかった厄介なブレーキキャリパの組付作業を自動化して、ロボット作業として行えるようにすることで組付作業時間の短縮化を図ったブレーキキャリパの組付方法と組付用ロボットハンドを提供するものである。
本発明は、位置決め固定されているステアリングナックル等の支持部材に付帯しているブレーキロータの周縁部に対し組付ロボットのロボットハンドに把持されているキャリパを接近させ、ブレーキロータの軸心を通る断面で見たときにブレーキロータ側の摩擦制動面に対しキャリパ側の摩擦制動面が非平行となるようにキャリパを傾斜させた状態でブレーキロータに対する挿入を開始し、キャリパの挿入開始後にブレーキロータ側の摩擦制動面とキャリパ側の摩擦制動面とが平行となるようにキャリパの姿勢を戻しながらキャリパをブレーキロータに対しさらに挿入する方法とした。
その際に、上記ブレーキロータに対するキャリパの挿入開始に先立って、ロボットハンドにてキャリパを把持した上で、そのキャリパに組み込まれている一対の摩擦部材のそれぞれに重ね合わせた板状の摩擦部材規制手段を摩擦部材同士が離間する方向に変位させることにより、一対の摩擦部材同士が互いに平行で且つその一対の摩擦部材同士の離間距離がブレーキロータの厚み寸法よりも大きな最大離間距離となるように予め規制する工程を含んでいるものとした。
さらに、上記ブレーキロータに対するキャリパの挿入後であって且つロボットハンドがキャリパを解放する前に、ブレーキロータと各摩擦部材の間から摩擦部材規制手段を抜き取って、一対の摩擦部材同士の離間距離の規制を解除するようにした。
本発明によれば、ステアリングナックル等の支持部材に対するキャリパの組付作業をロボット作業とすることができるので、組付作業時間の短縮化を図ることができるほか、ブレーキロータに傷を付けてしまうこともなければ、ブレーキロータとの干渉によって摩擦部材を破損してしまうこともなく、キャリパの組付品質の向上とその安定化を図ることができる。
自動車のフロントアクスルの要部の概略を示す図で、(A)はナックル組立体を含むアクスルの概略説明図、(B)は同図(A)のナックル組立体の拡大説明図。 図1の(B)に示したナックル組立体の分解斜視図。 本発明が適用されるキャリパ組付ステージの平面説明図。 図3におけるキャリパ搬入用のコンベヤの要部拡大説明図。 図3におけるキャリパ組付ロボットのキャリパ組付ハンドの概略構造を示す構成説明図。 キャリパ搬入用コンベヤ上にあるキャリパをキャリパ組付ハンドが把持している状態を示す説明図。 図5のキャリパ組付ハンドに付帯しているパッド押さえ機構の作動を示す説明図。 図6の状態からキャリパを把持したキャリパ組付ハンドが退避している状態を示す説明図。 図3のキャリパ組付ステージにあるナックル組立体に対しキャリパを把持したキャリパ組付ハンドがアプローチしている状態を示す説明図。 キャリパ組付ステージでのナックル組立体の回転方向の位置決め状態を示す説明図。 キャリパ組付ステージでのナックル組立体の上下方向方向の位置決め状態を示す説明図。 図9の状態からナックル組立体に対しキャリパを把持したキャリパ組付ハンドがさらにアプローチしている状態を示す説明図。 図12の状態からキャリパを把持したキャリパ組付ハンドが姿勢変更した状態を示す説明図。 図13の状態からキャリパをさらにブレーキロータ側に押し込んだ状態を示す説明図。 キャリパ組付ハンドに付帯している位置補正ピンがナックル側およびキャリパ側のボルト穴同士の芯出しをしている状態を示す説明図。 図3の締付ロボットが持つナットランナーにてボルト締めを行う際の説明図。
図1〜16は本発明に係るブレーキキャリパの組付方法を実施するためのより具体的な形態を示し、特に図1はフロントアクスルの一部であるステアリングナックル2およびブレーキロータ4等を含むナックル組立体1の概略構造を、図2は上記ナックル組立体1の分解図をそれぞれ示している。さらに、図3はアクスルサブ組立ラインの終端部において、上記ナックル組立体1のブレーキロータ4に対してキャリパ5挿入しつつ、ナックル2に対してキャリパ5を組み付けるキャリパ組付ステージ(工程)の概略を示している。
図1,2に示すように、ナックル組立体1は、後述するホイールハブ3をブレーキロータ4と共に支持することになる支持体としてのステアリングナックル(以下、単に「ナックル」と言う。)2と、このナックル2に対して図示外のベアリングを介して回転可能に支持されたホイールハブ3と、このホイールハブ3に対して例えばセレーション結合等により同心状に固定されるブレーキロータ4と、このブレーキロータ4を両面から挟みつつこれを跨ぐように配置されてナックル2に対しボルト締め固定される断面略コ字状のキャリパ5とから構成される。なお、ナックル2とホイールハブ3との間にはプレート状のスプラッシュガード6が配置されて、このスプラッシュガード6はナックル2に固定される。
図2に示したナックル2には、長短一対のアーム部2a,2bのほか、ボルト穴7が形成された一対のフランジ部8が一体に形成されているとともに、キャリパ5にはボルト穴9が形成されたボス部10が形成されている。そして、後述するように、双方のボルト穴7,9同士を合致させた上で、ボルト11にてナックル2にキャリパ5が締付固定されることになる。
図3に示すキャリパ組付ステージSの前段側(上流側)にはナックル組立体搬入用のローラコンベヤ12が配置されているとともに、それに近接してスキッドタイプのキャリパ搬入用のコンベヤ13が配置されている。さらに、キャリパ組付ステージSの後段側(下流側)にはナックル組立体搬出用のローラコンベヤ14が配置されている。そして、キャリパ組付ステージSには図2に示したキャリパ5が未装着のナックル組立体1がローラコンベヤ12により順次搬入されて位置決めされることになる。
さらに、キャリパ搬入用のコンベヤ13の取り出し位置Pには、所定姿勢にてキャリパ5が位置決め載置されているスキッド15が順次搬入されて位置決めされることになる。
キャリパ組付ステージSの周囲にはキャリパ組付ロボット(以下、単に「組付ロボット」と言う。)16と締付ロボット17とを配置してある。組付ロボット16はそのアーム16aの先端に後述するキャリパ組付ハンド(以下、単に「ハンド」と言う。)22を有していて(図5,6参照)、そのハンド22にてキャリパ取り出し位置Pにあるキャリパ5を把持してキャリパ組付ステージSに投入する機能を有している。また、締付ロボット17はそのアーム17aの先端に後述するボルト締付手段としてのナットランナー40を有していて(図16参照)、そのナットランナー40に自動供給されるボルト11(図2参照)を締め付ける機能を有している。なお、キャリパ取り出し位置Pでのキャリパ5の取り出しにより空載状態となったスキッド15は回収されて繰り返し使用される。
そして、図2に示したキャリパ5が未装着のナックル組立体1がキャリパ組付ステージSに搬入されて位置決めされると、後述するように組付ロボット16はそのハンド22が把持しているキャリパ5をキャリパ組付ステージSにあるナックル組立体1に対しセットして位置決めすることになる。こうしてナックル組立体1に対してキャリパ5が位置決めされると、組付ロボット16のハンド22はキャリパ5を解放して退避することから、代わって締付ロボット17がナックル組立体1のキャリパ5に対しアプローチ動作して、ナットランナー40にてキャリパ5をナックル組立体1のナックル2に対しボルト締めを施して固定することになる。
こうしてナックル2に対してキャリパ5が組み付けられたナックル組立体1は図に示したローラコンベヤ14の始端部側に搬出され、以降はキャリパ組付ステージSでは上記一連の動作を1サイクルとして同じ動作が繰り返されることになる。
ここで、図のキャリパ組付ステージSでは、例えばn個目のナックル組立体1として右側(右勝手)のナックル組立体1が投入されたならば、その次のn+1個目のナックル組立体1としてはn個目と同一仕様の左側(左勝手)のナックル組立体1が投入されるように、搬入用のローラコンベヤ12上ではそれぞれのナックル組立体1が一列で整列された状態で移送される。そして、キャリパ組付ステージSにおいて少なくもと2サイクルのキャリパ組付作業が実行されれば、同一仕様の左右のナックル組立体1が左右セットで組み立てられたことになる。これにより、搬出用のローラコンベヤ14の始端部では、同一仕様の左右のナックル組立体1が左右セットで組み立てられるのを待って、それらの左右のナックル組立体1を左右セットとして後工程に向けて搬送することになる。
上記のようなナックル組立体1におけるナックル2に対してキャリパ5を自動組付方式にて組み付けるにあたり、キャリパ5はナックル2との相対位置決めをもってボルト締め固定されるものではあっても、当該キャリパ5はブレーキロータ4を両側から挟み込むように当該ブレーキロータ4を跨ぐかたちでナックル2との相対位置決めを施す必要があるだけでなく、キャリパ5には摩擦部材としてパッド5a,5b(図4参照)が付帯していて、そのパッド5a,5bとブレーキロータ4との間の隙間が極小であり、組付時にブレーキロータ4とパッド5a,5bとが干渉し易いという特殊性がある。そこで、このような特殊性のもとでありながら、ナックル2に対するキャリパ5の自動組み付けを可能としてところに本実施の形態の特徴がある。
図4は図3に示したキャリパ搬入用のコンベヤ13のスキッド18上におけるキャリパ5の位置決め状態を示している。同図に示すように、スキッド18上には例えば一対のピン状治具19がブラケット20を介して斜め姿勢にて固定されていて、このピン状治具19をキャリパ5のいわゆるコ字状空間で受容しつつ当該コ字状空間を形成しているキャリパ5の内側面にある図示外の穴部に挿入することで、キャリパ5がスキッド18に位置決め支持されていることになる。そして、図3に示したキャリパ搬入用のコンベヤ13のキャリパ取り出し位置Pにおいて、図4に示すようにスキッド18上に位置決めされているキャリパ5に対し組付ロボット16のハンド22がアプローチ動作して、スキッド18上のキャリパ5を把持することになる。
図5は上記組付ロボット16のハンド22の詳細を示していて、図5のほか図6に示すように、組付ロボット16におけるアーム16aの先端のリスト部21にはハンド本体22aが固定されていて、このハンド本体22aにブラケット23を介して下側となる固定式のフィンガー24が装着されているとともに、この固定式のフィンガー24に対向するかたちでエアシリンダ25駆動の可動式のフィンガー26が配置されている。可動式のフィンガー26はエアシリンダ25の伸縮作動により固定式のフィンガー24に対して接近離間動作が可能であり、言い換えるならば互いに対向している一対のフィンガー24,26同士はその開閉動作が可能となっている。これにより、一対のフィンガー24,26を主要素とするハンド22はキャリパ5を把持するための把持手段として機能し、図6に示すように、ハンド22が図4のスキッド18上のキャリパ5に対してアプローチ動作した上でフィンガー24,26同士が閉動作することでキャリパ5を把持して、ピン状治具19から抜き出すことが可能となっている。
また、図5に示したハンド22には一対の位置補正ピン27が付帯していて、この位置補正ピン27はエアシリンダ28の伸縮作動により進退移動可能となっている。この位置補正ピン27は、後述するように、図2に示したナックル2に対するキャリパ5のボルト締め固定に際して、ナックル2側のボルト穴7とキャリパ5側のボルト穴9との芯出し(センタリング)に使用される。
さらに、図5に示したハンド22にはキャリパ5の摩擦部材規制手段としてのパッド押さえ機構29が付帯している。キャリパ5には周知のように摩擦部材として互いに対向する一対のパッド5a,5b(図4参照)が付帯していて、これらのパッド5a,5bがブレーキロータ4を挟んでいない状態では、例えばハンド22による搬送時の衝撃によって落下したり位置ずれが生じないように予めパッド5a,5bを押さえておく必要があるほか、後述するようにキャリパ5がそのコ字状空間でブレーキロータ4を受容する際には一対のパッド5a,5b同士の対向間隙を最大限に開いておく必要がある。このようなことから、ハンド22にはパッド押さえ機構29が付帯していて、このパッド押さえ機構29の詳細を図7に示している。
図7は先に説明したようにキャリパ5を把持したハンド22をキャリパ5のコ字状空間の開放側から見た図であり、パッド押さえ機構29はキャリパ5を把持する一対のフィンガー24,26等と干渉しないように配置されている。図7の(A)に示すように、一対のフィンガー24,26の両側にはリニアガイド30を介して一対のサイドプレート31が互いに接近離間可能に配置されている。なお、図7では左右対称の構造であるため、一部の構造を図示省略している。一対のサイドプレート31にはそれぞれに独立したシリンダ31が付帯していて、これらのシリンダ31の伸縮作動により一対のサイドプレート同士31が互いに同期して図7の(A)のの左右方向で接近離間動作するようになっている。
また、一対のサイドプレート31にはそれぞれに図7(A)の上下方向で対をなす薄板状のパッド押さえ爪32,33がホルダ34を介して配置されていて、それぞれのパッド押さえ爪32,33にはそれぞれに独立していて且つ各サイドプレート31に内蔵された図示外のミニチュアシリンダが付帯している。そして、これらの対をなすパッド押さえ爪32,33はミニチュアシリンダの伸縮作動に応じて同図の上下方向で互いに接近離間可能となっている。
そして、図7(A)ではパッド押さえ機構29の一対のサイドプレート31同士が最も開いた状態を示していて、サイドプレート31同士が同図の状態にあるかぎりは、一対のフィンガー24,26で図4のスキッド18上のキャリパ5を把持する際にパッド押さえ機構29が障害となることがない。そして、図4に示したキャリパ5に対してハンド22がアプローチ動作して、図6に示すように一対のフィンガー24,26でキャリパ5を把持した上で、さらに図8に示すようにスキッド18上のピン状治具19からキャリパ5を抜き取ったならば、この時点で図5に示したパッド押さえ機構29を作動させる。
詳しくは、図7の(A)の状態から一対のサイドプレート31同士を接近動作せて、同図(B)に示すようにそれぞれのパッド押さえ爪32,33を一対のパッド5a,5b同士の対向間隙内に挿入する。さらに、同図(C)に示すように上下で対をなすパッド押さえ爪32,33同士を互いに離間動作させる。これにより、それぞれのパッド押さえ爪32,33は一対のパッド5a,5b同士が互いに離間する方向に押さえ付けることになり、一対のパッド5a,5bは最大離間距離を維持するように規制されたことになる。
図9は図3に示すキャリパ組付ステージSの詳細を示している。同図に示すように、ナックル組立体搬入用のローラコンベヤ12によりキャリパ組付ステージSにキャリパ5が未装着のままのナックル組立体1が搬入されると、先にキャリパ5を把持している組付ロボット16のハンド22がアプローチ動作して、キャリパ組付ステージSにあるナックル組立体1に接近してくる。
それに先立って、キャリパ組付ステージS側では、キャリパ5が未装着のままでキャリパ組付ステージSに搬入されたナックル組立体1の位置決めが行われる。詳しくは図10に示すように、キャリパ組付ステージSに搬入されたナックル組立体1に対してそれぞれに独立している可動式の一対のガイドブロック36,37がアプローチ動作して、図2に示すようにナックル2のうち最も長いアーム部2aを一対のガイドブロック36,37で挟み込むことでナックル2の回転方向の位置決めとして、定角停止位置に割り出しをする。これにより、ナックル組立体1のうち少なくとナックル2の回転方向の位置決めがなされたことになり、これによって図2に示すようにナックル2に付帯しているキャリパ組付用のボルト穴7の位置が特定の位置に割り出されたことになる。
なお、ナックル組立体1は、キャリパ組付ステージSに搬入されるまでの間に、ナックル2のアーム部2aが一対のガイドブロック36,37によって捕捉可能な位置となるように予め回転方向位置が予備規制されているものとする。また、ブレーキロータ4は回転方向での方向性がないために回転方向での位置決めは必要としない。
こうして、キャリパ組付ステージS上におけるナックル組立体1のナックル2の回転方向位置が割り出されると、続いて図11に示すように、キャリパ組付ステージS上にあるナックル組立体1の上下から座付きの位置決めピン38,39が前進動作して、ホイールハブ3(図2参照)の軸穴に挿入される。これにより、キャリパ組付ステージS上にあるナックル組立体1の上下方向の位置決めがなされたことになり、結果としてブレーキロータ4を含んでいるナックル組立体1の回転方向および上下方向の位置決めがなされたことになる。
このように、ナックル組立体1の回転方向および上下方向の位置決めがなされるのを待って、図12に示すようにキャリパ5を把持している組付ロボット16のハンド22がキャリパ組付ステージS上のナックル組立体1に対してさらにアプローチ動作し、キャリパ5が装着されていないナックル組立体1に対してキャリパ5を組み付けることになる。
図9の状態から図12の状態までキャリパ5を把持しているハンド22がアプローチ動作したならば、組付ロボット16自体の多自由度に基づく自律動作により、図12に示すように、キャリパ5の下側のパッド5bの上面にブレーキロータ4の下側の角隅部を押し当てる。つまり、下側のパッド5bの摩擦制動面上にブレーキロータ4の下側の摩擦制動面の角隅部を載せるように押し当てる。
そして、ブレーキロータ4の軸心を通る断面で見たときにブレーキロータ4側の摩擦制動面に対しキャリパ5側におけるパッド5a,5bの摩擦制動面が非平行となるように、より具体的には、ナックル2よりもブレーキロータ4が下側となり且つブレーキロータ4側の摩擦制動面が水平状態となるようにナックル2が位置決め固定されている状態で、断面略コ字状をなすキャリパ5の開放側が反開放側よりも上位側となるようにキャリパ5をハンド22ごと傾斜させた状態でブレーキロータ4に対する挿入を開始するものとする。
続いて、上記のように下側のパッド5bの摩擦制動面上にブレーキロータ4の下側の摩擦制動面の角隅部を載せたならば、その状態を維持しつつ図13に示すように、ブレーキロータ4側の摩擦制動面とキャリパ5側の摩擦制動面とが平行となるようにキャリパ5の姿勢をハンド22ごと戻し、その上で図14に示すようにキャリパ5をブレーキロータ4に対しさらに挿入するものとする。
この場合において、図7に基づいて先に説明したように、キャリパ5の上下のパッド5a,5bはそれぞれにパッド押さえ機構29のパッド押さえ爪32,33にて押さえられていて、上下のパッド5a,5b同士のなす離間距離は最大離間距離に規制されている。そして、図12〜14では図示省略しているが、それぞれのパッド5a,5bには図7に示したパッド押さえ爪32,33が重ね合わされているので、図14に示すようにブレーキロータ4に対し規定位置までキャリパ5を押し込んだ時には、それぞれのパッド押さえ爪32,33の上にブレーキロータ4が乗り上げるかたちとなる。同時に、図2に示したように、ナックル2に付帯していて且つボルト穴7が形成されているフランジ部8とキャリパ5側のボルト穴9が形成されているボス部10とが重なり合うかたちとなり、ボルト穴7が形成されているフランジ部8の下側にキャリパ5側のボルト穴9が形成されているボス部10が入り込むかたちとなる。
そして、図14に示すように、ブレーキロータ4に対してキャリパ5が規定位置まで押し込まれたならば、ハンド22がキャリパ5を解放するのに先立って、図7に示したパッド押さえ機構29における一対のサイドプレート31同士を互いに離間動作させて、それぞれのパッド押さえ爪32,33を各パッド5a,5bとブレーキロータ4との間から抜き出す。この時点で初めてパッド押さえ機構29による拘束からパッド5a,5bが解放され、少なくとも上側のパッド5aがブレーキロータ4と接触するかたちとなる。
こうして、それまで各パッド5a,5bを押さえていた各パッド押さえ爪32,33を抜き取ったならば、図15に示すように、ハンド22のうち可動側のフィンガー26を上昇させた上でハンド22自体が僅かに後退動作することで、これをもって初めてハンド22がキャリパ5を解放する。キャリパ5は先に述べたようにボルト穴9が形成されているボス部10がナックル2側のフランジ部8の下側に入り込んでいて、しかも上側のパッド5aがブレーキロータ4に載せられている状態にあるので、ハンド22による把持力から解放されたとしてもキャリパ5はナックル2およびブレーキロータ4に対して位置決めされた状態を自己保持することが可能である。
ここで、ハンド22には位置補正ピン27が付帯していることは先に述べた。図15に示すように、キャリパ5を解放したハンド22は直ちに大きく退避することなく、所定量だけ後退した時点で位置補正ピン27を前進動作させて、その位置補正ピン27をナックル2側のボルト穴7とキャリパ5側のボルト穴9との双方にまたがるように挿入する(図2参照)。これにより、ナックル2側のボルト穴7とキャリパ5側のボルト穴9とは共通の位置補正ピン27を媒体として芯出し(センタリング)されて、同一軸線上に揃えられることになる。
こうして、ボルト穴7,9同士の芯出しが行われると、組付ロボット16のハンド22は大きく退避して次の作業に備える一方、代わってそれまで待機していた図3の締付ロボット17が起動してナット締め付け作業に移行する。図16に示すように、締付ロボット17にはナットランナー40が支持されているので、そのナットランナー40の回転部41とエクステンション42との併用により、そのエクステンション42に予め挿入されているボルト11(図2参照)をナックル2側から締め付けて、キャリパ5をナックル2に対しボルト締めにて堅固に固定する。このボルト締めをもってナックル2に対するキャリパ5の組み付けが完了することになる。
このように本実施の形態によれば、ナックル2に対するキャリパ5の組み付けに際して、ブレーキロータ4に対するキャリパ5の挿入、ナックル2側のボルト穴7とキャリパ5側のボルト穴9との芯出し、およびボルト締付作業までの一連の作業をロボット16,17による作業とした上で、図12に示したように、特にブレーキロータ4の軸心を通る断面で見たときにブレーキロータ4側の摩擦制動面に対しキャリパ5側のパッド5a,5bの摩擦制動面が非平行となるようにキャリパ5を傾斜させた状態でブレーキロータに対する挿入を開始し、図13に示すように、キャリパ5の挿入開始後にブレーキロータ4側の摩擦制動面とキャリパ5側のパッド5a,5bの摩擦制動面とが平行となるようにキャリパ5の姿勢を戻しながらキャリパ5をブレーキロータ4に対しさらに挿入するようにしているものである。
そのため、キャリパ組付作業の作業時間の短縮化を図ることができるもとはもちろんのこと、ブレーキロータ4に傷を付けてしまうこともなければ、ブレーキロータ4との干渉によって摩擦部材であるパッド5a,5bを破損してしまうこともなく、キャリパ5の組付品質の向上とその安定化を図ることができることになる。
また、キャリパ5をブレーキロータ4に挿入しつつナックル2との相対位置決めを行うとともに、図15に示すように、ナックル2側のボルト穴7とキャリパ5側のボルト穴9との芯出しを位置補正ピン27により行った上で、ボルト締め作業に移行するようにしているので、ボルト締め作業の際に締め付け不能となることがなく、これによってもまたキャリパ組付作業の作業時間の短縮化を図ることができる。
加えて、上記の位置補正ピン27はキャリパ5を把持するハンド22に付帯しているので、独立した機構により位置補正ピン27を動かす必要がなく、一段と効率的に作業を行える。
ここで、上記実施の形態ではフロント側のナックル組立体1を例にとって説明したが、ディスクブレーキタイプであればフロント側のナックル組立体についても同様に適用できることは言うまでもない。
1…ナックル組立体
2…ステアリングナックル(支持体)
3…ホイールハブ
4…ブレーキロータ(ブレーキディスクロータ)
5…キャリパ
5a…パッド(摩擦部材)
5b…パッド(摩擦部材)
7…ボルト穴
9…ボルト穴
16…キャリパ組付ロボット
17…締付ロボット
22…キャリパ組付ハンド(把持手段)
24…フィンガー
26…フィンガー
27…位置補正ピン
29…パッド押さえ機構(摩擦部材規制手段)
40…ナットランナー(ボルト締付手段)

Claims (8)

  1. ブレーキロータと共に回転するホイールハブを回転可能に支持している支持部材に対し、ブレーキロータを両面から挟み込んで当該ブレーキロータと共にディスクブレーキ機構を構成することになるキャリパを組み付ける方法であって、
    上記ブレーキロータに対するキャリパの挿入開始に先立って、組付ロボットのロボットハンドにてキャリパを把持した上で、そのキャリパに組み込まれている一対の摩擦部材のそれぞれに重ね合わせた板状の摩擦部材規制手段を摩擦部材同士が離間する方向に変位させることにより、一対の摩擦部材同士が互いに平行で且つその一対の摩擦部材同士の離間距離がブレーキロータの厚み寸法よりも大きな最大離間距離となるように予め規制する工程を含んでいて、
    位置決め固定されている支持部材に付帯しているブレーキロータの周縁部に対し上記ロボットハンドに把持されているキャリパを接近させ、
    上記ブレーキロータの軸心を通る断面で見たときにブレーキロータ側の摩擦制動面に対しキャリパ側の摩擦制動面が非平行となるようにキャリパを傾斜させた状態でブレーキロータに対する挿入を開始し、
    上記キャリパの挿入開始後にブレーキロータ側の摩擦制動面とキャリパ側の摩擦制動面とが平行となるようにキャリパの姿勢を戻しながらキャリパをブレーキロータに対しさらに挿入するものであり、
    上記ブレーキロータに対するキャリパの挿入後であって且つロボットハンドがキャリパを解放する前に、ブレーキロータと各摩擦部材の間から摩擦部材規制手段を抜き取って、一対の摩擦部材同士の離間距離の規制を解除するようにしたことを特徴とするブレーキキャリパの組付方法。
  2. 上記支持部材よりもブレーキロータが下側となり且つブレーキロータ側の摩擦制動面が水平状態となるように支持部材が位置決め固定されている状態で、
    断面略コの字状をなすキャリパの開放側が反開放側よりも上位側となるようにキャリパを傾斜させた状態でブレーキロータに対する挿入を開始することを特徴とする請求項1に記載のブレーキキャリパの組付方法。
  3. 上記ブレーキロータに対しキャリパを規定量まで挿入したならばロボットハンドからキャリパを解放してそのキャリパをブレーキロータ上に自己保持させ、
    その時点で位置的に合致している支持部材側のボルト穴とキャリパ側のボルト穴とに共通のピンを挿入して両者の芯出しを行う工程を含んでいることを特徴とする請求項1または2に記載のブレーキキャリパの組付方法。
  4. 上記ボルト穴同士の芯出しに続いてその芯出しされたボルト穴にボルトを挿入して締め付けて、キャリパを支持部材にボルト締め固定する工程を含んでいることを特徴とする請求項3に記載のブレーキキャリパの組付方法。
  5. 上記一対の摩擦部材同士の離間距離の規制は、ロボットハンドに付帯している摩擦部材規制手段によって行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のブレーキキャリパの組付方法。
  6. 上記ボルト穴同士の芯出しはキャリパを解放したロボットハンドに付帯しているピンによって行うことを特徴とする請求項3または4に記載のブレーキキャリパの組付方法。
  7. 上記ボルトの挿入と締め付けは組付ロボットとは別の締付ロボットが持つボルト締付手段によって行うことを特徴とする請求項に記載のブレーキキャリパの組付方法。
  8. 請求項4に記載のブレーキキャリパの組付方法に用いるロボットハンドであって、
    上記キャリパの把持とその解放動作とが可能な把持手段と、
    上記把持手段に付帯していて、当該把持手段が把持したキャリパに組み込まれている一対の摩擦部材同士が互いに平行で且つその一対の摩擦部材同士の離間距離がブレーキロータの厚み寸法よりも大きな最大離間距離となるように規制すると共にその規制解除が可能な摩擦部材規制手段と、
    進退駆動されることにより、位置的に合致している支持部材側のボルト穴とキャリパ側のボルト穴とに挿入されて双方のボルト穴同士の芯出しを行うピンと、
    を備えていることを特徴とするブレーキキャリパの組付用ロボットハンド
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