JP6209326B2 - 組立ライン用組立機 - Google Patents
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Description
本願の出願人は、(a)搬送面により本体部材を支持し、搬送方向に搬送するベルトコンベヤと、(b)そのベルトコンベヤにより搬送された本体部材を保持する本体部材保持装置と、(c)その本体部材保持装置に保持された本体部材に取り付けられるべき被取付物を供給する被取付物供給装置と、(d)その被取付物供給装置から被取付物を受け取り、本体部材保持装置に保持された本体部材に装着する装着装置と、(e)少なくともベルトコンベヤ,本体部材保持装置および装着装置を支持する組立機本体とを含み、ベルトコンベヤの上流側と下流側との両方に別の機械が、作業者が進入不可能な隙間を隔てて並べられることにより、それら別の機械と共同して組立ラインを構成する組立機を開発中である。
しかしながら、搬送保持装置を溝部内に配設すれば、それらに対するアクセスが困難になるという問題が発生した。本発明はこの問題を解決することを課題として為されたものである。
また、本発明に係る組立機では、前記組立機本体が、さらに、前記溝側壁の前記開口の少なくとも一部を閉塞する閉状態と開放する開状態とをとり得る閉塞部材を含み、その閉塞部材の外面と内面との少なくとも一方に前記ベルトコンベヤと前記本体部材保持装置との少なくとも一方を制御する制御装置が取り付けられる。
前記組立機本体が、前記装着装置を下方から支持する中空のベース部を含み、そのベース部内に、前記搬送方向に平行に延びるとともに上方へ開き、前記ベルトコンベヤおよび前記本体部材保持装置を収容する溝部が形成され、その溝部の前記搬送方向に平行な2つの溝側壁の少なくとも一方に、前記溝部内に配設された前記ベルトコンベヤと前記本体部材保持装置との少なくとも一方に前記ベース部の外部からのアクセスを許容する開口が形成されたことを特徴とする組立機。
ベース部を、溝部と、その溝部の溝側壁の上端縁から前方と後方とへ水平に延びる水平板部と、それら水平板部の溝部から隔たった部分を支持する複数本の支柱を備えたものとすることが可能であり、その場合には、溝側壁に開口を形成すれば、その開口から溝部内に配設されたベルトコンベヤあるいは本体部材保持装置にアクセスすることが可能となる。
また、ベース部が前後及び左右の外壁を備えて中空の矩形を成す場合であっても、溝部をベース部の前方と後方の何れかに偏って形成することが可能であり、その場合には2つの溝側壁の一方にベース部の前外壁と後外壁との一方を兼ねさせることができ、その一方を兼ねる溝側壁に開口を形成すれば、その開口から溝部の内部空間にアクセスすることができる。
被取付物供給装置は、組立機本体とは別体の供給装置本体を備え、その供給装置本体が組立機本体に対して結合,分離可能とされることが望ましく、供給装置本体が車輪(複数、特に3つ以上が望ましい)を備えた台車とされることがさらに望ましい。いずれの場合でも、供給装置本体が組立機本体から分離された状態では、溝側壁の開口を通してベルトコンベヤと本体部材保持装置との少なくとも一方に対してアクセスすることが可能であるため、組立機本体の前側と後側とのうち、供給装置本体が結合,分離される側に上記開口を形成してもよい。しかし、供給装置本体が結合,分離されるのが、組立機本体の前側と後側との一方である場合には、その一方とは反対側の溝側壁に開口が形成されることが望ましい。供給装置本体が組立機本体に結合されたままの状態でもベルトコンベヤや本体部材保持装置へのアクセスが可能であるからである。
(2)前記ベース部が前記搬送方向に直角な方向である前後方向に互いに隔たり、かつ、それぞれ前記搬送方向に平行な前外壁と後外壁とを備え、そのベース部の前記前後方向における中間部に前記溝部が形成され、その溝部の前記2つの溝側壁の各々と前記前外壁および前記後外壁との間に隙間が存在し、それら前外壁と後外壁とのうち、前記2つの溝側壁の前記開口に対向するものに開口が形成され、それら外壁と溝側壁との開口を経て、前記ベルトコンベヤと前記本体部材保持装置との少なくとも一方に、前記ベース部の外部からのアクセスが可能である(1)項に記載の組立機。
(3)さらに、前記溝側壁の前記開口の少なくとも一部を閉塞する閉状態と開放する開状態とをとり得る内側閉塞部材を含む(1)項または(2)項に記載の組立機。
内側閉塞部材は、回動軸線まわりの回動により閉状態と開状態とをとり得る回動型としたり、溝側壁に平行な方向の平行移動により閉状態と開状態とをとり得る平行移動型としたり、着脱により閉状態と開状態とをとり得る着脱型としたりすることができる。
(4)前記内側閉塞部材の外面と内面との少なくとも一方に当該組立機を制御する制御装置の少なくとも一部が取り付けられた(3)項に記載の組立機。
上記「制御装置の少なくとも一部」は、例えば、ベルトコンベヤと本体部材保持装置との少なくとも一方を制御する部分とすることができる。ベルトコンベヤや本体部材保持装置をメンテナンスする場合には、それらの制御装置にアクセスすることが必要になることが多く、内側閉塞部材の外面と内面との少なくとも一方にベルトコンベヤや本体部材保持装置の制御装置を設ければ、ベルトコンベヤや本体部材保持装置とそれらの制御装置とが互いに近接することとなり、メンテナンス作業が容易になる。
(5)前記溝部の、前記前後方向において前記溝側壁の開口に対向する空間の左側と右側との少なくとも一方に、当該組立機を制御する制御装置の少なくとも一部が配設された(1)項ないし(4)項のいずれかに記載の組立機。
上記「制御装置の少なくとも一部」は、例えば、ベルトコンベヤと本体部材保持装置との少なくとも一方を制御する部分とすることができる。また、ベースが前記前後方向に平行な左外壁あるいは右外壁を備えたものである場合には、上記「側壁の開口に対向する空間の左側と右側との少なくとも一方」に配設される制御装置を、左外壁あるいは右外壁に取り付けることができる。これらの場合でもベルトコンベヤや本体部材保持装置とそれらの制御装置とが互いに近接することとなり、メンテナンス作業が容易になる。
(6)前記前外壁または後外壁の前記開口の少なくとも一部を閉塞する閉状態と開放する開状態とをとり得る外側閉塞部材を含む(2)に記載の組立機。
外側閉塞部材も、前記内側閉塞部材と同様、回動型,平行移動型あるいは着脱型とすることができる。
(7)前記外側閉塞部材の外面と内面との少なくとも一方に当該組立機を制御する制御装置の少なくとも一部が取り付けられた(6)項に記載の組立機。
上記「制御装置の少なくとも一部」は外側閉塞部材の内面に設けられ、外側閉塞部材の閉状態においてはベース部の内部に収容されるようにすることが望ましい。
また、「制御装置の少なくとも一部」は、ベルトコンベヤと本体部材保持装置との少なくとも一方を制御する部分とすることができ、それによっても(4)項や(5)項について説明したのと同様な効果が得られる。
(8)前記本体部材保持装置が、
前記ベルトコンベヤに対して相対的に昇降可能に設けられ、前記本体部材の被支持面に下方から当接してその本体部材を支持する支持面を備えた本体部材支持部材と、
その本体部材支持部材を、前記支持面が、前記本体部材がベルトコンベヤの前記搬送面により支持された状態における前記被支持面より下方に位置する下降位置と、その被支持面に当接して前記本体部材を前記ベルトコンベヤの前記搬送面から上方へ離間させる上昇位置との間で昇降させる第一昇降装置と、
その第一昇降装置により前記上昇位置へ上昇させられた前記本体部材に上方から当接し、その本体部材を前記本体部材支持部材に向かって押さえる押さえ部材と
を含む(1)項ないし(7)項のいずれかに記載の組立機。
上記本体部材の、ベルトコンベヤの搬送面により支持される面と、上記本体部材支持部材の支持面により支持される被支持面とは、同じ高さに位置する面(例えば、一水平面の2部分)でもよく、互いに高さを異にする2つの面でもよい。
また、押さえ部材は高さ位置を固定して設けられてもよく、次項に記載のように昇降させられるようにしてもよい。
(9)前記本体部材保持装置が、さらに、前記押さえ部材を、前記第一昇降装置により上昇させられた本体部材に当接する下降位置とそれより上方の上昇位置との間で昇降させる第二昇降装置を含む(8)項に記載の組立機。
(10)さらに、
前記搬送方向において前記本体部材保持装置より上流側と下流側との少なくとも一方に設けられ、前記本体部材を前記搬送方向と交差する回転軸線のまわりに回転させる本体部材回転装置と、
その本体部材回転装置と前記ベルトコンベヤとを相対的に昇降させることにより前記本体部材と前記ベルトコンベヤとを離間させる昇降装置と
を含み、その昇降装置より前記本体部材と前記ベルトコンベヤとが離間させられた状態で、前記本体部材回転装置により前記本体部材が回転させられた後、前記昇降装置により前記本体部材が前記ベルトコンベヤに支持された状態とされる(1)項ないし(9)項のいずれかに記載の組立機。
上記回転軸線は、本体部材と被取付物との3次元形状に応じて種々の方向に延びるものとすることができるが、ベルトコンベヤの搬送面に平行で、かつ、搬送方向と直交する方向に延びるものが有効である場合が多い。また、組立機の装着装置は鉛直方向に進退させられる保持具により被取付物を保持するものとすることが望ましいため、本体部材の回転により、その本体部材の、次に被取付物が取り付けられるべき面が水平となるようにされることが望ましい場合が多い。なお、本体部材を所望の姿勢で保持させ得る治具を使用することにより、上記回転軸線の方向と次に被取付物が取り付けられるべき面との関係を任意に変更することも可能である。この場合には、本体部材とそれを保持した治具との集合体がベルトコンベヤにより搬送されるため、その集合体を本体部材と見なせばよい。
組立ラインにおいては、複数の組立機の各々を本(10)項に記載の構成を含むものとすることにより、本体部材を上下反転させ、あるいは180度より大きい角度回転させることが可能である。しかし、これは不可欠ではなく、例えば、本体部材回転装置を、負圧による吸着や機械的なクランプ等により、落下を防止した状態で本体部材を保持する保持装置を備えたものとすることにより、1回の回転により本体部材を上下反転させ、あるいは180度より大きい角度回転させることも可能である。
(11)(1)項ないし(10)項のいずれかに記載の組立機であって、前記ベルトコンベヤ,前記本体部材保持装置,前記被取付物供給装置および前記装着装置の1つ以上を前記組立機本体から取り外し、代わり、その取り外したものに対応する機能を果たすが構造と寸法との少なくとも一方を異にする装置を前記組立機本体に取り付けることにより仕様を複数種類に変更可能な組立機。
(12)(1)項ないし(11)項のいずれかに記載の組立機が、前記搬送方向に沿って複数台、150mm以下の隙間を隔てて並べられ、前記ベルトコンベヤの上流側と下流側との両方に並べられる前記別の機械の少なくとも一方を構成している組立ライン。
上記隙間が100mm以下である場合に(1)項ないし(11)項のいずれかに記載の構成が一層有効であり、70mm以下である場合に特に有効である。
このはんだフィルムフィーダ94と類似の構成を有し、切断装置104の代わりにカバーテープ剥離装置を備え、キャリヤテープに等間隔で形成された収容凹部に部品が収容され、カバーテープにより脱落が防止されたテープ化部品から部品4を供給するテープフィーダをフィーダ保持部110に保持させることも可能である。
一方、第二昇降装置162は、駆動源としてエアシリンダ184を備えており、エアシリンダ184に供給されるエア圧の調節により調節可能な力で押さえ部材166を下降させる。
保持具保持部270は負圧により吸着ノズル268を吸着するものであり、保持具保持部270および吸着ノズル268に対する負圧の供給を制御する複数の電磁制御弁(図9参照)も図示は省略するがユニット本体262に保持されている。
また、運搬ユニットに単純に部品4等を目標位置に載置する載置作業のみならず、圧入作業、かしめ作業、ねじ締め作業の機能を合わせ持たせることや、2つの作業ユニットを同時に作動させて共同で1つの作業を行わせることが可能であって、運搬ユニット,機能ユニットの別は、いかなる機能を重視するかによって決まるのであって、必ずしも決定的なものではない。
さらに、作業ユニット190,192を共に運搬ユニットあるいは機能ユニットとすることや、両作業ユニットの間隔を手動であるいは動力で変更可能とすることも可能である。
しかし、先に説明したように、本実施例の組立ラインは、各組立機20の構成を変更することにより、多様な電子装置の組立てに適したラインとし得ることを重要な特徴の一つとしており、そのために、搬送保持装置120の支持台122の高さや、第一,第二昇降装置の構成あるいは昇降ストローク等の変更の自由度を増す目的で、ベース130に溝部132を形成し、その内部にベルトコンベヤ30を含む搬送保持装置120が設置されている。
さらに、そのメンテナンス作業を行うに際して、ベルトコンベヤ30や本体部材保持装置32を作動,停止させたり、手動で動かしたりすることが必要になることが多いことを考慮して、それらを制御する個別制御装置300も搬送保持装置120に隣接する位置に配設されている。すなわち、前記開口342を開放状態と閉塞状態とにするために、図12に示すように回動型の内側閉塞部材344が設けられているが、その内側閉塞部材344の外面側と内面側との両方に分けられて上記個別制御装置300が配設されているのである。
以上のように、搬送保持装置120とそれの個別制御装置300とが互いに近接して、溝部132内および内側内閉塞部材344に配設されていることは、組み立てるべき電子装置の変更に伴って搬送保持装置120の構成を変更する必要が生じた場合にも、他の装置やそれらの個別制御装置に影響を与えることが少なく、好都合である。
搬送方向と直交する回転軸線のまわりに90°回転させられる。続いて、第一昇降装置160により本体部材回転装置376が下降させられ、支持部392がコンベヤベルト144の支持面より下方へ下降させられ、本体部材378がコンベヤベルト144に支持された状態となる。その状態でベルトコンベヤ30が作動させられ、本体部材378が本体部材保持装置32へ搬入されるが、その後、エアシリンダ384が収縮させられ、支持部材386が元の状態、すなわち、図14に実線で示す状態に復帰させられる。
(190:運搬ユニット,192:機能ユニット) 194:ユニット移動装置 196:X軸方向移動装置 198:Y軸方向移動装置 200,202:Z軸移動装置 208:Y軸スライド 216:X軸スライド 236,238:Z軸スライド 258:統括制御装置 300,302,304,306,308,310,312:個別制御装置 314:システム制御装置 320,322,324,326:開閉部 340:溝側壁 342:開口 344:内側閉塞部材 350:脚部 352、354,356:ブラケット 358,360:側外壁 362:後外壁 364:外側閉塞部材
Claims (4)
- (a)搬送面により本体部材を支持し、搬送方向に搬送するベルトコンベヤと、(b)そのベルトコンベヤにより搬送された本体部材を保持する本体部材保持装置と、(c)その本体部材保持装置に保持された本体部材に取り付けられるべき被取付物を供給する被取付物供給装置と、(d)その被取付物供給装置から被取付物を受け取り、前記本体部材保持装置に保持された本体部材に装着する装着装置と、(e)少なくとも前記ベルトコンベヤ,前記本体部材保持装置および前記装着装置を支持する組立機本体とを含み、前記ベルトコンベヤの上流側と下流側との両方に別の機械が、作業者が進入不可能な隙間を隔てて並べられることにより、それら別の機械と共同して組立ラインを構成する組立機であって、
前記組立機本体が、前記装着装置を下方から支持する中空のベース部を含み、そのベース部内に、前記搬送方向に平行に延びるとともに上方へ開き、前記ベルトコンベヤおよび前記本体部材保持装置を収容する溝部が形成され、その溝部の前記搬送方向に平行な2つの溝側壁の少なくとも一方に、前記溝部内に配設された前記ベルトコンベヤと前記本体部材保持装置との少なくとも一方に前記ベース部の外部からのアクセスを許容する開口が形成され、
前記組立機本体が、さらに、前記溝側壁の前記開口の少なくとも一部を閉塞する閉状態と開放する開状態とをとり得る閉塞部材を含み、その閉塞部材の外面と内面との少なくとも一方に前記ベルトコンベヤと前記本体部材保持装置との少なくとも一方を制御する制御装置が取り付けられたことを特徴とする組立機。 - 前記ベース部が前記搬送方向に直角な方向である前後方向に互いに隔たり、かつ、それぞれ前記搬送方向に平行な前外壁と後外壁とを備え、そのベース部の前記前後方向における中間部に前記溝部が形成され、その溝部の前記2つの溝側壁の各々と前記前外壁および前記後外壁との間に隙間が存在し、それら前外壁と後外壁とのうち、前記2つの溝側壁の前記開口に対向するものに開口が形成され、それら外壁と溝側壁との開口を経て、前記ベルトコンベヤと前記本体部材保持装置との少なくとも一方に、前記ベース部の外部からのアクセスが可能である請求項1に記載の組立機。
- 前記溝部の、前記搬送方向に直角な方向である前後方向において前記溝側壁の開口に対向する空間の左側と右側との少なくとも一方に、前記ベルトコンベヤと前記本体部材保持装置との少なくとも一方を制御する制御装置が配設された請求項1または2に記載の組立機。
- 前記本体部材保持装置が、
前記ベルトコンベヤに対して相対的に昇降可能に設けられ、前記本体部材の被支持面に下方から当接してその本体部材を支持する支持面を備えた本体部材支持部材と、
その本体部材支持部材を、前記支持面が、前記本体部材がベルトコンベヤの前記搬送面により支持された状態における前記被支持面より下方に位置する下降位置と、その被支持面に当接して前記本体部材を前記ベルトコンベヤの前記搬送面から上方へ離間させる上昇位置との間で昇降させる昇降装置と、
その昇降装置により前記上昇位置へ上昇させられた前記本体部材に上方から当接し、その本体部材を前記本体部材支持部材に向かって押さえる押さえ部材と
を含む請求項1ないし3のいずれかに記載の組立機。
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