JP6204661B2 - 安全走行支援装置 - Google Patents

安全走行支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6204661B2
JP6204661B2 JP2012283472A JP2012283472A JP6204661B2 JP 6204661 B2 JP6204661 B2 JP 6204661B2 JP 2012283472 A JP2012283472 A JP 2012283472A JP 2012283472 A JP2012283472 A JP 2012283472A JP 6204661 B2 JP6204661 B2 JP 6204661B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
output
range
restriction
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012283472A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014125112A (ja
Inventor
洋祐 大伴
洋祐 大伴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2012283472A priority Critical patent/JP6204661B2/ja
Publication of JP2014125112A publication Critical patent/JP2014125112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6204661B2 publication Critical patent/JP6204661B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、車両の走行時における幼児等の人の巻き込みを防止するための安全走行支援装置に関するものである。
運転者は、車両を走行させる際、周囲を目視して安全確認を行う。しかし、車両の周辺にいる背の低い幼児は運転者から死角になりやすく、また、予測を超える行動を起こすことがあるため、自動車の発進時や後進時における幼児等の巻き込み事故が起きてしまう場合がある。
そのため、運転者の視認が困難な位置にいる幼児を確認するための技術が提供されている。例えば、特許文献1には、所定の距離に近づいた者が携行する専用発信機から発信される電波を受信した場合に、警告ブザーを吹鳴させるとともに、駐車ブレーキドラムを締結状態として車両の発進を不可能にする安全発進支援装置が開示されている。
特開2005−178698号公報
しかしながら、所定距離に近づいた専用発信機の電波を受信したことを条件に駐車ブレーキによって車両の発進を制限するだけでは、例えば、車両の発進後に幼児等が車両近辺に近づいた場合には、上記安全発進支援装置は作動しないことになる。そのため、車両の駐車時には、車両近辺に幼児等が存在せず、発進後に車両の近辺であり運転者の死角となる位置に幼児等が現れた場合、発見が遅れてしまい巻き込み事故に繋がる虞がある。
そこで、本発明は、このような技術的背景を鑑みて、車両の発進時および発進後における巻き込み事故を防止するための安全走行支援装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る安全走行支援装置は、車両の内外にいる人物を検出して車両の安全走行を支援する安全走行支援装置であって、人物が携帯可能であって、所定距離範囲に向けて電波を発信可能な発信装置と、車両に設けられ、発信装置が発信する電波を受信可能な受信装置と、受信装置が発信装置からの電波を受信した場合、車両の駆動源の出力を制限する出力制限手段と、を備え、出力制限手段は、車両の変速機の変速レンジを切り換えるレンジ操作手段によって所定のレンジ切り替え操作を行ってから車両の走行速度が所定速度以上に到達するまでに受信装置が発信装置からの電波を受信した場合には、車両の駆動源の出力を制限可能であると共に、車両の駆動源が始動中の駐車時であって、発信装置が所定距離範囲内かつ車両の外側にあると判定された場合には車両の駆動源の出力制限を行い、発信装置が車両の内側にあると判定された場合には始動中の駆動源において行われた出力制限を解除し、車両の走行速度が所定速度に到達していなくても、所定のレンジ切り替え操作を行ってから所定時間を経過した場合には車両の駆動源の出力制限を解除することを特徴とする。
の発明に係る安全走行支援装置は、第1の発明に係る安全走行支援装置であって、出力制限手段は、レンジ操作手段によって所定のレンジ切り替え操作を行ってから所定時間が経過するまで、車両の駆動源の出力を制限可能であることを特徴とする。
の発明に係る安全走行支援装置は、第1の発明またはの発明に係る安全走行支援装置であって、出力制限手段は、車両のクリープトルクの出力を制限することを特徴とする。
の発明に係る安全走行支援装置は、第1の発明から第の発明のいずれかに係る安全走行支援装置であって、出力制限手段は、車両の駆動源である原動機の出力トルクを制限することを特徴とする。
の発明に係る安全走行支援装置は、第1の発明から第の発明のいずれかに係る安全走行支援装置であって、出力制限手段は、車両のアクセル操作の応答性を制限することを特徴とする。
本発明によれば、人物が携帯可能な発信装置からの電波を受信装置が受信した場合に車両の駆動源の出力を制限するので、車両の発進時および発進後における巻き込み事故を防止することができる。
車両の全体構成図である。 チャイルドセンサの装着例を示す図である。 出力制限コントローラの電波および制御信号の出入力を示すブロック図である。 走行制限処理を示す図である。 走行制限キャンセル処理を示す図である。
本発明の車両用幼児巻き込み防止装置を備えた車両1は、図1に示すように、チャイルドセンサ20と電波の送受信を行う出力制限コントローラ10を内部に備えている。本実施形態では、チャイルドセンサ20が発信装置に相当し、出力制限コントローラ10が、受信装置に相当する。
出力制限コントローラ10は、常時所定の周波数の電波(以降、電波A)を車両1の内外の所定範囲に発信しており、また、チャイルドセンサ20が発信した所定の周波数の電波(以降、電波B)を受信可能となっている。したがって、図1(a)に示すようにチャイルドセンサ20が車両1の車外にあるときでも、図1(b)に示すようにチャイルドセンサ20が車両1の車内にあるときでも、出力制限コントローラ10とチャイルドセンサ20とは電波Aと電波Bの送受信が可能である。なお、出力制限コントローラ10による電波Aの発信は、車両1を駆動させるエンジンや電動機が稼働しているときにのみ行うようにしてもよい。
チャイルドセンサ20は、非接触型のICカードであり、電波Aを受信すると、受信した電波Aを電圧に変換して駆動し、電波Bを発信する。したがって、チャイルドセンサ20は、内蔵電池が不要であり、小型かつ薄型の形状となっている。そして、チャイルドセンサ20は、取付用クリップ21を有しており、図2に示すように、幼児の靴や衣服、鞄などに容易に取り付けることができる。また、取付用クリップ21を取り外して、幼児の衣服のポケットや、靴の中敷きの下に入れることができるようになっている。チャイルドセンサ20にストラップを取り付けて幼児の首に下げることも可能である。また、チャイルドセンサ20は、幼児に限らず、例えば、高齢者や車椅子使用者等が携帯したり、犬等のペットの首輪等に取り付けたりして使用することもできる。
なお、本実施形態では、チャイルドセンサ20は非接触型のICカードであるが、これに限らず、例えば、電波Aを使った電力伝送により電力をまかなうようにしてもよい。また、リチウム電池やその他の一次電池、太陽電池等の電池を内蔵し、当該電池の電力を用いて送受信アンテナから電波Bを発信するようにしてもよい。
また、車両1は、図3に示すように、車両1の変速機の変速レンジを切り替える操作を検出するためのレンジ切替検出器31と、車両1の走行速度を検出するための車速検出器32と、後述する車両1の走行制限を運転者が解除する操作を行ったことを検出するためのキャンセル操作検出器33とを有している。レンジ切替検出器31、車速検出器32、およびキャンセル操作検出器33は、出力制限コントローラ10の入力側に接続されており、各検出信号が出力制限コントローラ10に入力されるようになっている。
さらに、車両1は、車両1のクリープトルクの発生を制御するクリープトルク出力制限指令部41と、車両1の走行用トルクの出力制限を制御する走行用トルク出力制限指令部42と、車両1のアクセル操作量に対する駆動量の制限を制御するアクセル操作量制限指令部43と、運転者のブレーキ操作に関わらず車両1のブレーキ装置を制御するブレーキ指令部44と、様々な情報を運転者に報知するための表示装置であるナビゲーションディスプレイ45と、を有している。これらの各指令部は、それぞれ出力制限コントローラ10の出力側に接続されており、出力制限コントローラ10からの各制御信号が、クリープトルク出力制限指令部41、走行用トルク出力制限指令部42、アクセル操作量制限指令部43、ブレーキ指令部44、およびナビゲーションディスプレイ45に出力されるようになっている。
出力制限コントローラ10は、ECU(Electronic Control Unit)であり、入力した各種信号を解析して各指令部に制御信号を出力することにより、車両1の走行制限の制御を実行する。本実施形態では、クリープトルク出力制限指令部41、走行用トルク出力制限指令部42、アクセル操作量制限指令部43、およびブレーキ指令部44に制御信号を出力して車両1の駆動源の出力を制限する制御を行う出力制限コントローラ10が出力制限手段に相当する。
次に、図4を用いて、車両1の走行を制限する処理を説明する。なお、図4に示す処理フローは、所定の周期(例えば4ミリ秒)毎に実行される。
まず、ステップS11において、出力制限コントローラ10は、チャイルドセンサ20から電波Bを受信したか否かを判定する。そして、チャイルドセンサ20から電波Bを受信した場合はステップS12に処理を移し、チャイルドセンサ20から電波Bを受信しなかった場合は走行制限処理を終了する。
ステップS12において、出力制限コントローラ10は、受信した電波Bの電波強度等を判断して、電波Bを発信しているチャイルドセンサ20が車両1から所定の距離範囲にあるか否かを判定する。そして、チャイルドセンサ20が車両1から所定の距離範囲にある場合はステップS13に処理を移し、チャイルドセンサ20が所定の距離範囲外にある場合(車両1から所定以上離れている場合)は、走行制限処理を終了する。
ステップS13において、出力制限コントローラ10は、電波Bを発信しているチャイルドセンサ20が車両1の外側であるか内側であるか(車内であるか車外であるか)を判定する。そして、チャイルドセンサ20が車両1の外側である場合はステップS14に処理を移し、チャイルドセンサ20が車両1の内側である場合は、走行制限処理を終了する。
ステップS14において、出力制限コントローラ10は、レンジ切替検出器31から、所定のレンジ切替操作が行われたことを示す信号を入力したか否かを判定する。所定のレンジ切替操作とは、車両1の変速レンジが所定のレンジから別の所定のレンジへと切り替える操作である。本実施形態では、駐車レンジ(Pレンジ)から後進レンジ(Rレンジ)への切替操作、後進レンジから走行レンジ(Dレンジ)への切替操作、走行レンジから駐車レンジへの切替操作、駐車レンジから走行レンジへの切替操作、の4種類のレンジ切替操作が所定のレンジ切替操作となる。すなわち、出力制限コントローラ10は、車両1を駐車している状態から発進させるためのレンジ切替操作、または前進と後進とを切り替えるためのレンジ切替操作が行われたか否かを判定する。そして、所定のレンジ切替操作が行われた場合はステップS15に処理を移し、所定のレンジ切替操作が行われなかった場合はステップS16に処理を移す。
所定のレンジ切替操作が行われたことを示す信号をレンジ切替検出器31から入力した場合、ステップS15において、出力制限コントローラ10は、出力制限コントローラ10に内蔵されたRAM(Random Access Memory)に記憶されているレンジ切替操作フラグをONする処理を行い、ステップS17に処理を移す。
所定のレンジ切替操作が行われたことを示す信号をレンジ切替検出器31から入力しなかった場合、ステップS16において、出力制限コントローラ10は、出力制限コントローラ10に内蔵されたRAMに記憶されているレンジ切替操作フラグを確認し、レンジ切替操作フラグがONされているか否かを判定する。そして、レンジ切替操作フラグがONされている場合はステップS17に処理を移し、レンジ切替操作フラグがONされていない場合は走行制限処理を終了する。
ステップS17において、出力制限コントローラ10は、クリープトルク出力制限制御信号をクリープトルク出力制限指令部41へ出力するクリープトルク制限処理を行う。クリープトルク出力制限制御信号を入力したクリープトルク出力制限指令部41は、クリープ制御手段に対して車両1のクリープトルクを所定以下に制限する指令を行う。
クリープ制御手段は、車両1の駆動動力源(エンジンまたは電動機)のクリープトルクの出力量を制御する手段であり、クリープトルク出力制限指令部41からの指令により、クリープトルクの出力量を所定以下に制限する。本実施形態における所定以下のクリープトルクは0であり、車両1の変速レンジが走行レンジまたは後進レンジである状態であっても、変速レンジがニュートラルレンジ(Nレンジ)である状態と同様となり、アクセル操作を行わなければ走行しない。すなわち、通常時は、車両1の変速レンジが走行レンジまたは後進レンジである状態では、アクセル操作を行わなくてもクリープトルクの発生によって微速前進または微速後進する。しかし、走行制限処理により車両1のクリープトルクを所定以下に制限しているときは、アクセル操作を行わない状態での微速前進または微速後進を制限する。
ステップS18において、出力制限コントローラ10は、走行用トルク出力制限制御信号を走行用トルク出力制限指令部42へ出力する出力トルク制限処理を行う。走行用トルク出力制限制御信号を入力した走行用トルク出力制限指令部42は、トルク出力制御手段に対して車両1の走行用トルクを変更する指令を行う。
トルク出力制御手段は、車両1の駆動動力源が出力するトルクを制御する手段であり、走行用トルク出力制限指令部42からの指令により走行用トルクマップを出力制限用トルクマップに設定する。出力制限用トルクマップが設定されている状態では、アクセル操作量に対するトルク出力量が制限される。すなわち、通常時は、アクセル操作量に連動してトルク出力量が増加するが、出力制限用トルクマップに設定されている状態では、アクセル操作量に対する出力トルクの増加量が制限される。したがって、走行制限処理により出力制限用トルクマップに設定されているときは、アクセル操作を行っても車両1は、前進または後進を行わないか、僅かな前進または後進となる。
ステップS19において、出力制限コントローラ10は、アクセル操作量制限制御信号をアクセル操作量制限指令部43へ出力するアクセル操作制限処理を行う。アクセル操作量制限制御信号を入力したアクセル操作量制限指令部43は、アクセル操作制御手段に対してアクセル操作の応答性を制限する指令を行う。
アクセル操作制御手段は、アクセル操作量に対応する車両1の駆動力を算出して駆動動力源を制御する手段であり、アクセル操作量制限指令部43からの指令により、アクセル操作量に対する車両1の駆動力を制限する。アクセル操作制御手段は、通常時は、変速レンジのポジションやアクセル操作量などに基づいて車両1の駆動動力源の出力量(駆動力)を算出し、アクセル操作量が多いほど駆動力が増加する。しかし、アクセル操作量制限指令部43からの指令により、アクセル操作の応答性を制限する。すなわち、アクセル操作量に基づいて算出する駆動力を制限し、アクセル操作を行っても車両1が駆動力を発生させないまたは駆動力を小さくする。これにより、走行制限処理によりアクセル操作の応答性を制限されているときは、アクセル操作を行っても、車両1は前進または後進を行わないか、微速での前進または後進となる。
ステップS20において、出力制限コントローラ10は、ブレーキ装置作動制御信号をブレーキ指令部44へ出力するブレーキ作動処理を行う。ブレーキ装置作動制御信号を入力したブレーキ指令部44は、ブレーキ装置制御手段に対して車両1のブレーキ装置を作動させる指令を行う。
ブレーキ装置制御手段は、運転者のブレーキ操作に対応して車両1のブレーキ装置を作動させる制御を行う手段であるが、ブレーキ指令部44からの指令により、ブレーキ操作の有無に関わらず、車両1のブレーキ装置を作動させる制御を行う。これにより、車両1のブレーキ装置が作動して、車両1の前進および後進が制限されることになる。
ステップS21において、出力制限コントローラ10は、運転者に走行制限が行われていることを報知するために、警告制御信号をナビゲーションディスプレイ45に出力する警告処理を行う。これにより、ナビゲーションディスプレイ45には、「走行制限中」や「人が近くにいます」などのインフォメーションが表示されるとともに、音声やブザーなどで運転者に、走行制限中であることを報知する。本処理を終了すると走行制限処理が終了する。
このように、出力制限コントローラ10がチャイルドセンサ20から電波Bを受信し、かつ、電波Bを発信したチャイルドセンサ20が車両1から所定の距離範囲内であって車両1の車外にある場合、所定のレンジ切替操作が行われてから所定車速に到達するまで、クリープトルク制限、出力トルク制限、アクセル操作制限、およびブレーキ作動によって走行制限が行われる。これにより、チャイルドセンサ20を装着した幼児等が車両1の近辺にいるときは、運転者が当該幼児を視認することができなかった場合であっても、車両1を発進させる動作が制限されて、車両1の発車時および駐車時における車両1による幼児の巻き込みを防止することができる。
なお、本実施形態では、所定のレンジ切替操作(駐車レンジから後進レンジへの切替操作、後進レンジから走行レンジへの切替操作、走行レンジから駐車レンジへの切替操作、駐車レンジから走行レンジへの切替操作)が行われてから所定車速(10km)に到達するまでまたは所定時間が経過するまで走行制限が行われるが、これに限らず、例えば、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)が解除されたときに走行制限が行われるようにしてもよい。
次に、図5を用いて、車両1の走行制限を解除する走行制限キャンセル処理を説明する。なお、図5に示す処理フローは、所定の周期(例えば4ミリ秒)毎に実行される。
まず、ステップS31において、出力制限コントローラ10は、走行制限を行っているか否かを確認し、走行制限を行っている場合はステップS32に処理を移し、走行制限を行っていない場合は走行制限キャンセル処理を終了する。走行現制限を行っている場合とは、クリープトルク制限、出力トルク制限、アクセル操作制限、およびブレーキ作動のいずれかまたは全てが行われている場合である。
ステップS32において、出力制限コントローラ10は、チャイルドセンサ20から受信している電波Bの電波強度等を判断して、電波Bを発信しているチャイルドセンサ20が車両1から所定の距離範囲外にあるか否かを判定する。そして、チャイルドセンサ20が車両1から所定の距離範囲外にある場合は、幼児が車両1から所定距離以上離れたので、ステップS39に処理を移して走行制限を解除し、チャイルドセンサ20が車両1から所定の距離範囲内にあるときはステップS33に処理を移す。
ステップS33において、出力制限コントローラ10は、電波Bを発信しているチャイルドセンサ20が車両1の内側であるか(車内であるか)否かを判定する。そして、チャイルドセンサ20が車両1の内側である場合は、幼児が車内に移動したので、ステップS39に処理を移して走行制限を解除し、チャイルドセンサ20が車両1の外側である場合は、ステップS34に処理を移す。
ステップS34において、出力制限コントローラ10は、車速検出器32から車速検出信号を入力した否かを判定する。車速検出器32は、車両1が所定の走行速度(本実施形態では時速10km)以上で走行したことを検出した場合に、車速検出信号を出力する。すなわち、本ステップにおいて、出力制限コントローラ10は、車両1が時速10km以上で走行しているか否かを判定する。そして、車両1の走行速度が時速10km以上である場合はステップS37に処理を移し、車両1の車速が時速10km未満である場合はステップS35に処理を移す。
ステップS35において、出力制限コントローラ10は、所定のレンジ切替操作(駐車レンジから後進レンジへの切替操作、後進レンジから走行レンジへの切替操作、走行レンジから駐車レンジへの切替操作、駐車レンジから走行レンジへの切替操作)が行われてから所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間とは、本実施形態では3分であり、また、所定時間を経過したか否かは、出力制限コントローラ10が内蔵するRAMに記憶されているタイマカウンタを確認して判定する。そして、所定のレンジ切替操作が行われてから3分が経過しているときはステップS37に処理を移し、3分が経過していないときはステップS38に処理を移す。
ステップS36において、出力制限コントローラ10は、車両1の変速レンジが駐車レンジであるか否かを判定する。変速レンジが駐車レンジである場合は、ステップS37に処理を移し、変速レンジが駐車レンジではない場合はステップS38に処理を移す。
車両1の車速が時速10km以上である場合、所定のレンジ切替操作が行われてから3分が経過している場合、および変速レンジが駐車レンジである場合は、ステップS37において、出力制限コントローラ10は、出力制限コントローラ10に内蔵されたRAMに記憶されているレンジ切替操作フラグをOFFする処理を行って、ステップS39に処理を移して走行制限を解除する。このように、所定以下の車速であるときには走行制限をキャンセルするので、車両1の徐行時に幼児等が車両1の周辺に近づいたときは走行制限が行われる一方、通常に走行しているときに、突然走行制限が行われることを防止することができる。また、所定のレンジ切替操作が行われてから3分が経過している場合は、既に運転者もチャイルドセンサ20を装着した幼児の存在を確認することが可能な時間を十分に経過しているので、走行制限を解除する。さらに、変速レンジが駐車レンジである場合は、車両1の走行を行わない状態であり、かつ、走行レンジのままブレーキ操作により停車している、いわゆる一時停止の状態でもないため、走行制限を解除する。
ステップS38において、出力制限コントローラ10は、キャンセル操作検出器33から、運転席に設けられたキャンセル操作手段が操作されたことを検出したことを示す信号を入力したか否かを判定する。キャンセル操作手段は、運転者がチャイルドセンサ20を装着した幼児の位置を確認済みである場合など、運転者が自らの意志で走行制限を解除したいときに操作可能な手段である。本実施形態では、走行制限が行われている場合、表示手段であるナビゲーションディスプレイ45に走行制限中であることを報知する表示とともに、キャンセルボタンがキャンセル操作手段として表示される。そして、キャンセル操作手段が操作された場合は、運転者から走行制限を解除するとの意思表示であるので、ステップS39に処理を移して走行制限を解除し、キャンセル操作手段が操作されなかった場合は、走行制限キャンセル処理を終了する。
ステップS39において、出力制限コントローラ10は、各走行制限を解除する処理を行う。具体的には、出力制限コントローラ10は、クリープトルク出力制限指令部41に対して、クリープトルクの出力量の制限を解除して通常時のクリープトルクの出力量にするためのクリープトルク出力制限解除制御信号を出力する。また、走行用トルク出力制限指令部42に対して、走行用トルクマップを出力制限用トルクマップから通常用トルクマップに設定を変更するための走行用トルク出力制限解除制御信号を出力する。また、アクセル操作量制限指令部43に対して、アクセル操作の応答性の制限を解除するためのアクセル操作量制限解除制御信号を出力する。また、ブレーキ指令部44に対して、ブレーキ操作の有無に関わらずにブレーキ装置を作動させる制御を解除するためのブレーキ装置作動解除制御信号を出力する。さらに、ナビゲーションディスプレイ45における走行制限中であることを報知する表示や音声出力を停止するための警告解除制御信号を、ナビゲーションディスプレイ45に対して出力する。
なお、本実施形態においては、全ての走行制限を同時に解除しているが、これに限らず、例えばクリープトルク出力制限解除制御信号を出力してから3秒後に走行用トルク出力制限解除制御信号を出力するようにするなど、段階的に走行制限を解除するようにしてもよい。
1 車両
10 出力制限コントローラ
20 チャイルドセンサ
21 取付用クリップ
31 レンジ切替検出器
32 車速検出器
33 キャンセル操作検出器
41 クリープトルク出力制限指令部
42 走行用トルク出力制限指令部
43 アクセル操作量制限指令部
44 ブレーキ指令部

Claims (5)

  1. 車両の内外にいる人物を検出して車両の安全走行を支援する安全走行支援装置であって、
    人物が携帯可能であって、所定距離範囲に向けて電波を発信可能な発信装置と、
    車両に設けられ、発信装置が発信する電波を受信可能な受信装置と、
    受信装置が発信装置からの電波を受信した場合、車両の駆動源の出力を制限する出力制限手段と、を備え、
    出力制限手段は、
    車両の変速機の変速レンジを切り換えるレンジ操作手段によって所定のレンジ切り替え操作を行ってから車両の走行速度が所定速度以上に到達するまでに受信装置が発信装置からの電波を受信した場合には、車両の駆動源の出力を制限可能であると共に、
    車両の駆動源が始動中の駐車時であって、発信装置が所定距離範囲内かつ車両の外側にあると判定された場合には車両の駆動源の出力制限を行い、発信装置が車両の内側にあると判定された場合には始動中の駆動源において行われた出力制限を解除し、
    車両の走行速度が所定速度に到達していなくても、所定のレンジ切り替え操作を行ってから所定時間を経過した場合には車両の駆動源の出力制限を解除する
    ことを特徴とする安全走行支援装置。
  2. 出力制限手段は、レンジ操作手段によって所定のレンジ切り替え操作を行ってから所定時間が経過するまで、車両の駆動源の出力を制限可能であることを特徴とする請求項1に記載の安全走行支援装置。
  3. 出力制限手段は、車両のクリープトルクの出力を制限することを特徴とする請求項1または2に記載の安全走行支援装置。
  4. 出力制限手段は、車両の駆動源である原動機の出力トルクを制限することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の安全走行支援装置。
  5. 出力制限手段は、車両のアクセル操作の応答性を制限することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の安全走行支援装置。
JP2012283472A 2012-12-26 2012-12-26 安全走行支援装置 Active JP6204661B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012283472A JP6204661B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 安全走行支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012283472A JP6204661B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 安全走行支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014125112A JP2014125112A (ja) 2014-07-07
JP6204661B2 true JP6204661B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=51404957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012283472A Active JP6204661B2 (ja) 2012-12-26 2012-12-26 安全走行支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6204661B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6400215B2 (ja) * 2016-02-12 2018-10-03 三菱電機株式会社 車両制御装置及び車両制御方法
JP7206839B2 (ja) * 2018-11-21 2023-01-18 スズキ株式会社 車両用誤発進防止装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6318144A (ja) * 1986-07-09 1988-01-26 Mazda Motor Corp エンジンの制御装置
JP2575620Y2 (ja) * 1992-03-18 1998-07-02 矢崎総業株式会社 危険運転警告装置
JPH0632228U (ja) * 1992-10-01 1994-04-26 竹内 由記子 歩行者保護感知機
JP2003151092A (ja) * 2001-11-12 2003-05-23 Keisuke Kuroda 実質的に人間が運転状態を制御する機械的または/および電気的な動力により走行する移動体、および、その運転制御システム。
JP2005178698A (ja) * 2003-12-24 2005-07-07 Honda Motor Co Ltd 安全発進支援装置
JP2006069329A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Hino Motors Ltd 車両の発進制御装置
JP2007010053A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Hino Motors Ltd 後方発進装置
JP2007230319A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Hitachi Ltd 発進安全装置
JP2007230500A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Mazda Motor Corp 車両用自動ブレーキ制御装置
CA2744541A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-25 Cars 'n' Kids Inc. Systems and methods for indicating the presence of a child in a vehicle
WO2012109472A2 (en) * 2011-02-09 2012-08-16 Cars-N-Kids Llc Systems and methods for indicating the presence of a child in a vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014125112A (ja) 2014-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101796265B1 (ko) 스마트 유모차
US10741081B2 (en) Remote park assist system
JP2011078828A (ja) 電動車
JP2011078828A5 (ja)
EP3696076A1 (en) Lanyard system and method for a marine vessel
US10059207B2 (en) Crash detection when a motor vehicle is at a standstill
JP2015101225A (ja) 車両制御装置
JP6569461B2 (ja) 駐車支援装置
GB2510125A (en) Inductive electric vehicle charging responsive to human or animal detection
JP6204661B2 (ja) 安全走行支援装置
JP2017093129A (ja) 非接触電力伝送装置
JP2013171445A (ja) 交通安全システム
CN103661373A (zh) 一种安全切换泊车模式的控制装置及控制方法
KR20160017485A (ko) 중장비 또는 대형 차량의 안전운행을 위한 인체 감지 알람 시스템
JP2013063004A (ja) 給電装置及び車両の受電装置
JP6413983B2 (ja) 運転支援システム、運転支援装置
KR20140013448A (ko) 유아용 전동차의 속도제어장치
JP7253996B2 (ja) 車載用の非接触充電装置及び車両
JP2012221165A (ja) 車両の充電用コード抜き忘れ防止装置
KR101732730B1 (ko) 주차차량 자동 이동제어시스템
JP6287697B2 (ja) 接触回避システム
JP2012058778A (ja) 駐車場管理システム
JP5069763B2 (ja) シートベルト装置
JP7265677B2 (ja) 車両およびそれに用いられる携帯端末
JP2011143785A (ja) 自動接続処理装置および自動接続処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6204661

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250