JP6204117B2 - 緩衝具 - Google Patents

緩衝具 Download PDF

Info

Publication number
JP6204117B2
JP6204117B2 JP2013174517A JP2013174517A JP6204117B2 JP 6204117 B2 JP6204117 B2 JP 6204117B2 JP 2013174517 A JP2013174517 A JP 2013174517A JP 2013174517 A JP2013174517 A JP 2013174517A JP 6204117 B2 JP6204117 B2 JP 6204117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic
elastic body
shock absorber
hard material
elastic material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013174517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015042885A (ja
Inventor
東 数馬
数馬 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2013174517A priority Critical patent/JP6204117B2/ja
Publication of JP2015042885A publication Critical patent/JP2015042885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6204117B2 publication Critical patent/JP6204117B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、緩衝具に係り、詳しくは、油圧ショベル、超大型ダンプトラック、クレーンなどの建機における流体タンクの支持構造やそれに用いられる緩衝具に関するものである。流体タンクとしては、燃料タンク、オイルタンク、或いは冷却水タンクなど種々のものが挙げられる。
従来、油圧ショベル、運搬車などの建機用タンク支持構造としては、特許文献1や特許文献2に示されるように、フロアやフレームに直接支持させる構造が採られている。特許文献1にて開示される建機では、フレーム側の一対のパイプ材に作動油タンク(12)が、そして、旋回フレームには燃料タンク(13)がそれぞれ直接に載置支持されていた。
また、特許文献2にて開示される建機においても、燃料タンク(11)は旋回フレームに直接載せ付けて支持する構造が採られていた。
油圧ショベルなどの建機は、街中のビル建設現場の他、郊外や山林における泥濘地、荒地や傾斜地などの厳しい条件下で使用されることも多い。例えば、土砂災害現場、砂防ダム工事現場といった起伏や凹凸のある地面条件では、ショベル作業に伴う振動、機体のローリングやピッチングが繰り返されるようになり、燃料や作動油が充填された重量物である各種タンクは慣性が大きいので、その支持部には相当な応力が作用する。
そのため、場合によっては、タンクを支持する支持部に損傷が生じたり、取付ボルトが曲がるなどの不都合が出るおそれがあった。
そこで、前述の不都合のおそれを解消すべく、タンクの支持部に弾性材を用いる手段が為されたものが登場してきた。例えば、特許文献3に開示される建機では、上下に長い形状の燃料タンク(34)を、緩衝具であるゴム製防振プレート(44)を介して旋回台に支持させる構造が採られている。
このような弾性支持させる構造の採用により、機体の著しい挙動(慣性モーメント)の変化に耐えることができて、支持部に損傷などの不都合が生じないようにしながらタンクを良好に支持させることが実現できるように思われた。
特開2007−217922号公報 特開2011−042994号公報 特開2010−071005号公報
ところが、前述のようなタンクの弾性支持構造を有する建機において、その後も不都合の出ることがあった。例えば、特許文献3の建機においては、上下に細長い形状の燃料タンク(34)の上部を支持させる荷重伝達部材(48)に亀裂などの損傷の出るおそれがあることが知見されてきた。このように、重くなる大容量タンクが搭載された機種や、厳しい作業条件で繰り返し使用される機種などにおいては、依然としてタンクの支持部に問題の出るおそれが残されていた。
本発明の目的は、建機用流体タンク支持構造やそれに用いられる緩衝具を、さらなる工夫により、十分な弾性支持機能と十分な強度が備わったものに改良し、機体が振り回されるような厳しい作業条件もある建機における流体タンクの支持部に好適なものとして提供する点にある。
請求項1に係る発明は、緩衝具において、
流体タンク6に固定される被支持部7と前記流体タンク6を支持するための機体側の支持部8との何れか一方8と、
前記何れか一方8に形成される支持孔hに相対移動可能に挿通される筒状部10を介して前記被支持部7と前記支持部8との何れか他方7に固定されるフランジ11との上下間に、前記筒状部10を外囲する状態で配備される第1弾性体12と、
前記何れか他方7と前記何れか一方8との上下間に、前記筒状部10を外囲する状態で配備される第2弾性体9とを有し、
前記第1弾性体12及び/又は前記第2弾性体9は、前記筒状部10を遊内嵌する弾性材14と、この弾性材14との厚みの和が自由状態における設定値となるように形成された硬質材16とを上下に積層一体化することで構成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の緩衝具において、
前記硬質材16の内外周面は、これに積層される前記弾性材14が内外に回り込んでの薄肉外周部14b及び薄肉内周部14cにより覆われていることを特徴とする。
請求項3係る発明は、請求項1又は2に記載の緩衝具において、
前記弾性材14と前記硬質材16とを有する前記第1弾性体12及び/又は前記第2弾性体9は、前記弾性材14における前記硬質材16が重ねられていない側の面に金属板15が一体化されていることを特徴とするものである。
請求項4係る発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の緩衝具において、
前記第1及び第2弾性体12,9に加えて、円形をなす前記支持孔hに内嵌する円筒状の前記筒状部10を有するとともに、
前記筒状部10の外周面10Aには、前記何れか一方8との滑りを促進させる低摩擦手段Bが装備されていることを特徴とする。
請求項5係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の緩衝具において、
前記第1弾性体12と前記第2弾性体9とが互いに同一のものに構成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の緩衝具において、
前記弾性材14と前記硬質材16とを有する前記第1弾性体12は、前記硬質材16における前記弾性材14が重ねられていない側の面に前記フランジ11が一体的に装備されたものであることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の緩衝具において、
前記フランジ11と前記筒状部10とが当接し、かつ、前記筒状部10と前記何れか他方7とが当接する状態でこれら三者11,10,7が相対固定される組付状態においては、前記第1及び第2弾性体12,9の厚みが所定量減じられる予圧縮状態となるように構成されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の緩衝具において、
前記弾性材14が高減衰ゴムにより形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1及び第2弾性体の何れか一方で流体タンクの荷重を、緩衝並びに防振支持することができ、かつ、第1及び第2弾性体の何れか他方で、流体タンクが上方移動しようとする力に対して緩衝作用や防振作用を行うことが可能である。これにより、通常の移動走行や作業時における流体タンクの防振及び緩衝支持が行えるとともに、凹凸や起伏の激しい悪路での移動走行や、激しい機体の上下移動や振動を伴うハードな作業時における流体タンクの上方への慣性移動や衝撃移動に対しても防振並びに緩衝作用することができる。
何れか一方又は双方の弾性体は、弾性材と、この弾性材との厚みの和が設定値となるように形成された硬質材とを上下に積層一体化することにより構成されているので、弾性材のみで構成される場合に比べて、強く圧縮された場合の弾性変形が硬質材により抑制され、弾性材の持つばね定数の割りには高荷重に耐えることができたり、耐久性が向上するといった利点を得ることが可能になる。
そして、硬質材の厚さ変更によって弾性材の厚さを変更設定することができるから、第1,2弾性体の上下方向の幅寸法を変えることなくバネ定数などの弾性材による特性を変更設定することが可能になる。また、第1,2弾性体を、弾性材の厚みは同じとして硬質材の厚さだけを変更することにより、バネ定数などの弾性特性を変えることなく、厚さ寸法を変更させたものとすることも可能であり、設計に融通が効くようになる。
この場合、請求項2のように、硬質材を弾性材に套嵌される状態に構成すれば、套嵌状態の硬質材は外から見えず、かつ、防錆上も有利としながら、上記の種々の効果を得ることができる利点がある。
請求項3の発明によれば、弾性材における硬質材が重ねられていない側の面に金属板が一体化されるので、被支持部や支持部との上下の各当接面がいずれも金属や硬質材という硬い材料で形成されることになるから、弾性材が当接する場合に比べて、性能の安定性や耐久性において有利になるとともに、部品としての運搬や管理上における取扱い性が改善されるようになる。
請求項4の発明によれば、緩衝具に横方向の力が作用した場合や、流体タンクと支持部とが相対的に回動する動きが作用した場合において、筒状部と支持部との接触による摩擦抵抗が軽減され、流体タンクの緩衝性能や防振性能が向上する利点が得られる。また、低摩擦手段の採用により、筒状部と支持部との相対的な上下の動きがスムーズになり、より緩衝具へ荷重負担させることができるという利点もある。
請求項5の発明によれば、第1弾性体と第2弾性体とが互いに同一のものであるから、組付間違いが生じないようになるとともに、部品点数の削減や部品管理の簡素化が可能になる利点もある。
請求項6の発明によれば、フランジが第1弾性体に一体化された状態で装備されるので、別体のものとして装備される場合に比べて、組付作業が楽に行えるとともに、運搬や組付、分解時などにおける紛失のおそれが激減する利点もある。
請求項7の発明によれば、第1及び第2弾性体は上下に予圧縮された状態で組付けられるので、ボルト手段の経時緩みが解消又は抑制されてガタつきなく装着できるとか、重い流体タンクを安定的に支持できるという効果がある。
請求項8の発明によれば、負荷を受けるところである弾性材を高減衰ゴムとしてあるので、より衝撃吸収性に優れるものとすることができる効果がある
燃料タンク支持構造を示す要部の一部切欠き側面図(実施形態1) 燃料タンク支持構造の非締付時の状態を示す一部切欠き側面図 タンク支持用の緩衝具の配置構造を示し、(a)は平面図、(b)は側面図 油圧ショベルの燃料タンク位置を示す模式図 第1弾性体を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のZ−Z線断面図 第2弾性体を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のY−Y線断面図 実施形態2による燃料タンク支持構造を示す要部の一部切欠き側面図 燃料タンク支持構造の第1別実施形態を示し、(a)は要部の一部切欠き側面図、(b)は(a)のX‐X線断面図 燃料タンク支持構造のその他の別実施形態を示し、(a)は第2別実施形態の一部切欠き側面図、(b)は第3別実施形態の一部切欠き側面図 各弾性体の別構造を示し、(a)は第1弾性体、(b)は第2弾性体
以下に、本発明による緩衝具、及びそれを用いた建機用タンク支持構造の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、油圧ショベルや運搬機、ブルドーザなどの建機における機体は「車体」と表現する場合もある。
〔実施例1〕
図1,図3に、建機用タンク支持構造(以下、「タンク支持構造」と略称する)並びにそれに用いられる緩衝具Aが示されている。このタンク支持構造は、例えば、図4に示すように、油圧作業装置1、クローラ走行装置2、機体である旋回台3、運転キャビン4、旋回台3上に構成される原動部5などを有する油圧ショベル(建機の一例)Kにおいて、原動部5に装備される燃料タンク(流体タンクの一例)6を支える構造が挙げられる。
燃料タンク6は、図3に示すように、各支持フレーム8,8に3箇所で計6箇所のタンク支持構造(緩衝具A)により、弾性支持状態で旋回台3に搭載支持されている。
タンク支持構造は、図1,3において、以下のとおりに構成されている。燃料タンク6を支持すべく旋回台3に固定される支持フレーム(機体側支持部の一例)8と、燃料タンク6の下面6aに固定される下向き凸状のタンクステー(被支持部の一例)7との上下間に第2弾性体9が介装されている。
支持フレーム8に形成される上下向きの支持孔8c(支持孔h)に、タンクステー7に上端10aが当接する状態のボス(筒状部の一例)10を挿通配備し、ボス10の下端10bに当接する状態のフランジ11と、支持フレーム8との上下間に第1弾性体12が介装されている。なお、ボス10は、例えば金属製で円筒状の部材である。
実施形態1においては、第1弾性体12と第2弾性体9との2部品により緩衝具Aが構成されている。
ボス10に挿通される状態で装備されるボルト手段13により、フランジ11とタンクステー7とがボス10を介して一体化される組付状態が形成可能に構成されている。ボルト手段13は、ボルト13Aとナット13Bとワッシャ13Cを備えて構成される。
第2弾性体9は、図6にも示すように、いずれも四角リング状の弾性材14、金属板15、及び硬質材16の三者を上下に重ねての一体化によって構成されている。また、第1弾性体12は、図5にも示すように、いずれも四角リング状の弾性材14、金属板15、硬質材16、及び前記フランジ11の四者を上下に重ねての一体化によって構成されている。
タンクステー7は、例えば、鋼板プレス製であって、燃料タンク6の下面6aに溶着される一対の取付部7a,7a、傾斜した脚である一対の脚部7b、7b、各脚部7b,7bに跨る水平な載せ部7cとを備えている。載せ部7cには、ボルト13Aを通すための孔7dが形成されている。
支持フレーム8は、例えば、左右一対の縦壁部8a,8aと、水平な横壁部8bとを備えて断面が下向きコ字形状の鋼板製チャンネル材で構成されている。横壁部8bには、ボス10を密内嵌させる円形の支持孔8cが形成されている。
第2弾性体9は、図1,図6に示すように、ゴム製で上下に扁平な弾性材14と、この弾性材14に軸心P方向から、具体的には下から套嵌される状態で下側に重ねられる金属製硬質材16と、弾性材14における硬質材16が重ねられていない側の面、即ち上面に重ねられる金属板15と、の三者を積層一体化することにより構成されている。この第2弾性体9は、図6(a)に示されるように、略正四角形の外郭形状を呈するとともに、ボス10を遊内嵌する円形の孔9aを有している。
硬質材16は、その外周部は弾性材14より僅かに小さく、かつ、内周部は弾性材14よりも僅かに大きい大きさとされ、その内外周面及び上面は、弾性材14が内外に回り込んでの薄肉外周部14b、及び薄肉内周部14cにより覆われている。硬質材16の下面16aは弾性材14で覆われていないが、組付状態では支持フレーム8で覆われた状態になるため、防錆上で有利である。
弾性材14の内径は、ボス10の外径よりも少し大きい目の値に設定されており、その内径に金属板15の内径を合致させてある。また、金属板15の大きさは、弾性材14の大きさよりも少し大きい目に設定されている。
なお、第2弾性体9における弾性材14、硬質材16、及び金属板15は、後述する第1弾性体12の弾性材14、硬質材16、及び金属板15とそれぞれ互いに同一のものを用いているが、互いに異なるものであっても良い。
弾性材14は、金型を用いてゴムを横から注入する射出成形を可能とするため、硬質材16の外周4箇所に半円形の凹み16bが設けられている。つまり、図6(b)に示すように、未加硫ゴムの注入ゲート17から注入されるゴムの流動を促進させるためのスペースが凹み16bによって確保されている。なお14gは、成形後に凹み16bに溜まったゴムにより形成されるゲート部である。薄肉状の金属板15と弾性材14と厚肉状の硬質材16とは、弾性材14の加硫による加硫接着により一体化されている。
第2弾性体9においては、硬質材16の厚みは、弾性材14との厚みの和が設定値、即ち、本実施形態の場合は、第2弾性体9の上下の厚みから金属板15の厚みを減じた値となるように設定されている。つまり、第2弾性体9としての厚みを変えることなく、バネ定数や耐久性などの特性をかえるべく弾性材14の厚みを変える仕様がある場合には、硬質材16の厚みを変更することで対応することができる優れものである。
第1弾性体12は、図1,図5に示すように、ゴム製で上下に扁平な弾性材14と、この弾性材14に軸心P方向から、具体的には下から套嵌される状態で下側に重ねられる金属製硬質材16と、弾性材14における硬質材16が重ねられていない側の面、即ち上面に重ねられる金属板15と、硬質材16の下面に重ねられる鋼板製で四角リング状のフランジ11と、の四者を積層一体化することにより構成されている。第1弾性体12は、図5(a)に示されるように、略正四角形の外郭形状を呈するとともに、ボス10を遊内嵌する円形の孔12aを有している。
フランジ11の内径は、ボス10の外径より明確に小さく、かつ、ボルト13Aの軸部分の外径より少し大きい値に設定されている。金属板15の大きさは、弾性材14よりも大きく、かつ、フランジ11の大きさと同等となる状態に設定されている。弾性材14、金属板15、及び硬質材16の三者は、第2弾性体9のものと同じであり、ここでの重複説明は省略する。第1弾性体12においても、金属板15、弾性材14、硬質材16、及びフランジ11の四者は弾性材14の加硫による加硫接着により一体化されている。
第1弾性体12においては、硬質材16の厚みは、弾性材14との厚みの和が設定値、即ち、本実施形態の場合は、第1弾性体12の上下の厚みからフランジ11及び金属板15の厚みを減じた値となるように設定されている。つまり、第1弾性体12としての厚みを変えることなく、バネ定数や耐久性などの特性をかえるべく弾性材14の厚みを変える仕様がある場合には、硬質材16の厚みを変更することで対応することができる。
ボス10は、支持フレーム8の支持孔8cに挿通された状態で、第1弾性体12のフランジ11とタンクステー7の載せ部7cとの上下間に配備されている。そして、フランジ11の孔11a、第1弾性体12、ボス10、第2弾性体9、及び載せ部7cの孔7dを通るボルト手段13により、タンク支持構造は、図1に示すように、軸心Pを有する状態で締付固定される。
実施形態1によるタンク支持構造では、ボス10の長さは、第1弾性体12からフランジ11の厚みを引いた厚みと、第2弾性体9の厚みと、横壁部8bの厚みとを足した値より若干短い長さに設定されている。従って、ナット13Bをごく軽く締めただけの自由状態においては、図2に示すように、フランジ11に載せ付けられたボス10と載せ部7cとの上下間には寸法αの間隙が形成される状態に設定されている。
そして、図2に示す自由状態から、ボルト13Aとナット13Bとを締込み方向に相対回動してボルト手段13を強制螺合操作すると、図1に示すように、第1及び第2弾性体12,9を軸心P方向での厚みが減じるように若干圧縮することでボス10が載せ部7cに当接(圧接)された組付状態になる。
この組付状態では、ボルト手段13、フランジ11、及びボス10はタンクステー7に相対的に固定(一体化)されている。つまり、緩衝具Aは、タンク支持構造の組付状態においては、前記間隙の寸法である所定量αでもって予圧縮されるようにその厚みが設定されている。実施形態1においては、各弾性材14の圧縮量はα/2に設定されている。
このタンク支持構造においては、燃料タンク6などの重量により、第2弾性体9を圧縮させる方向に作用させ、かつ、第1弾性体12を軸心P方向で膨張する(引張る)方向に作用させて弾性支持させている。建機では、悪路の走行振動や、作業現場作業振動などによって旋回台3が上下左右に振動したり激しく往復移動したりすることがままある。そのような場合は、慣性(慣性モーメント)により燃料タンク6を持ち上げようとする方向の力が作用するので、第1弾性体12を圧縮させる方向に作用させ、かつ、第2弾性体9を軸心P方向で膨張する(引張る)方向に作用させて弾性支持させる状態になる。
また、図1に示す組付状態において、上述のように上下方向の力が作用して各弾性体12,9が圧縮された場合は、弾性材14は径内外に膨張変形する。従って、図2に示す自由状態においては、その膨張分を見込んで弾性材14の内径をボス10の外径より幾分大きくしておくのが望ましい。
ところで、第1弾性体12は、図10(a)に示すように、金属板15の内径を、筒状部10に隙間なく又は少なく外嵌される程度に小径化した嵌合部分15aを有する構造のものでも良い。このような構成とすれば、組付け時において筒状部10と第1弾性体12とを互いに同心状又はほぼ同心状に設置することが容易化される。
また、第2弾性体9は、図10(b)に示すように、弾性材14の内径を、筒状部10に隙間なく又は少なく外嵌される程度に、端部など部分的に小径化した嵌合部分14aを有する構成としても良い。このような構成とすれば、組付け時において筒状部10と第2弾性体9とを互いに同心状又はほぼ同心状に設置することの容易化が図れる。
なお、第1弾性体12及び/又は第2弾性体9の弾性材14を、一般的なゴムに代えて高減衰ゴムで形成すれば、より衝撃吸収性に優れる高性能なものとすることができる。
実施形態1による緩衝具A及びこれを用いたタンク支持構造では、燃料タンク6の荷重を支える第1弾性体12だけでなく、燃料タンク6が上方移動しようとする力に対して作用する第2弾性体9も設けてあるので、通常の移動走行や作業時における燃料タンク6の防振支持及び緩衝支持が行えるとともに、凹凸や起伏の激しい悪路での移動走行や、激しい機体の上下移動や振動を伴うハードな作業時における燃料タンク6の上方への慣性移動や衝撃移動に対しても防振並びに緩衝作用することができる。
各弾性体12,9は、ゴムなどによる弾性材14と硬質材16との一体化によって構成されているので、弾性材14のみで構成される場合に比べて、強く圧縮された場合の弾性変形が硬質材16により抑制され、弾性材14の持つばね定数(ゴム硬度)の割りには高荷重に耐えられるとか、耐久性が向上するといった利点を享受可能になる。
また、仕様変更などにより、タンクステー7と支持フレーム8との上下間寸法が変更をされるような場合には、硬質材16や金属板15の厚みを変更することにより、弾性材14の厚みを不変として燃料タンク6の防振、緩衝機能をそのまま維持できる、という対策が可能であり、設計に融通が効く利点もある。
そして、硬質材16の厚みを変えることで弾性材14の厚みの変更設定、即ち、バネ定数やゴムなどの弾性材の容量の変更設定が可能となる。従って、タンク重量の変更に対して、第1,2弾性体12,9の厚さを変更することなく、特性を対応させて仕様設定することが可能となる利点がある。
この場合、外から見えない硬質材16の厚みを変える手段を選択すれば、外観は全く同じとしながらも弾性特性(バネ特性)を異ならせた第1,2弾性体12,9を提供することができる、というメリットも得られる。
例えば、図10(a)、(b)に示されるように、図1に示す第1,2弾性体12,9に対して、全体の厚みを変えることなく、硬質材16の厚みを半減させて弾性材14の厚みを増大させた構造の第1,2弾性体12,9が可能である。
第1,2弾性体12,9のサイズ変更をする必要がないので、組付側(燃料タンク支持構造部側)でのクリアランス変更(各部の寸法変更)が不要で済む。例えば、弾性材14の厚みが15〜20mmである場合は、硬質材16を形成する鋼板のサイズ変更(厚み変更)のみで、バネ定数を2〜15倍の間の幅広い変更設定が可能になる。
また、第1,2弾性体12,9のサイズ変更なく、流体タンクの重量に合わせたバネ定数の設定も可能である。
第1及び第2弾性体12,9は上下に予圧縮された状態で組付けられるので、ボルト手段13の経時緩みが解消又は抑制されてガタつきなく装着できたり、重い燃料タンクを安定的に支持できるだけでなく、次のような利点がある。例えば、想定荷重が20kNの場合、ばね定数設定は25kN/mmとし、弾性部材14の組付状態での予備圧縮量を1mmとすることで、20kN負荷時変位20kN÷25kN/mm=0.8mmとなり、予備圧縮量1mmを下回るので、この点からも緩みの無い状態を維持し続けることが可能になる。
〔実施形態2〕
実施形態2による緩衝具Aは、図7に示すように、ボス部(筒状部の一例)10の外周面10A、及び横壁部8bの内周面、即ち支持孔8cの双方に、ボス部10と支持フレーム8との滑りを促進させるべく低摩擦処理を施こしてなる低摩擦手段Bが装備されたものである。
つまり、緩衝具Aは、第1及び第2弾性体12,9と、円形をなす支持孔8cに内嵌する円筒状の筒状部10との三者で構成されており、筒状部10の外周面10Aには、支持フレーム8との滑りを促進させる低摩擦手段Bが装備されている。実施形態1の緩衝具Aが、第1弾性体12と第2弾性体9との2部品で構成されているに対して、実施形態2の緩衝具Aは、低摩擦手段Bが施された筒状部10も加えた3部品で成る。
なお、実施形態1の緩衝具Aを、第1弾性体12と第2弾性体9とボス10との3部品で構成するものとしても良い。
低摩擦手段Bは、例えば、フッ素樹脂のコーティングを外周面10Aに行うことが挙げられる。この低摩擦手段Bにより、タンク支持構造に横方向の力が作用した場合や、燃料タンク6と支持フレーム8とが相対的に回動する動きが作用した場合において、ボス部10と支持フレーム8との接触による摩擦抵抗が軽減され、燃料タンクの緩衝性能や防振性能が向上する利点が得られる。なお、低摩擦手段Bを支持孔8cに施しても良い。
低摩擦手段Bの採用により、ボス10と支持フレーム8との相対的な上下の動きがスムーズになり、より緩衝具Aへ荷重負担させることができるようになる。
また、ボス10と支持フレーム8とは水平方向には殆ど動かないので、燃料タンク6が上下軸心に関して支持フレーム8に対して回転(回動)する方向の挙動を極力抑えることができ、従って、その挙動による支持フレーム8への過負荷を抑制させることが可能になる。
〔第1別実施形態〕
緩衝具Aは、図8(a)に示すように、図1に示す実施形態1のもの及び構造において、上側の第2弾性体9を第1弾性体12に置き換えた構成としたものである。上側の第1弾性体12は、下側の第1弾性体12の上下をひっくり返した姿勢で被支持部7と支持部8との上下間に介装されており、筒状部10は、上下のフランジ11,11の上下間で挟持される構造である。
この場合、二個使いとなる第1弾性体12,12を、図8(b)に示すように、平面視で円形をなす形状のものとしても良い。この例では真円形状としてあるが、楕円形や角丸形状のものも可能である。なお、図示は省略するが、第2弾性対9を円形のものとしても良い。
〔第2別実施形態〕
緩衝具Aを、図9(a)に示すように、図1に示すものにおいて、フランジ11を筒状部10に一体化させた構成のものとすることも可能である。即ち、図9(a)に示すように、図1に示すものにおける第1弾性体12を第2弾性体9に代えるとともに、ボス10を、フランジ11と同等の形状・大きさ・機能を備えたフランジ部10fと、筒状の本体部10hとを一体に備えたフランジ付ボス(筒状部の一例)10に代えた構成の緩衝具Aであり、それを用いたタンク支持構造である。
この第2別実施形態による緩衝具Aは、2個の第2弾性体9でなるものでも良いし、2個の第2弾性体9とフランジ付ボス(筒状部の一例)10との3部品でなるものでも良い。さらに、図9(a)に示すものにおいて、支持フレーム8の下側に位置する第2弾性体9の弾性材14が、加硫接着やその他の手段によりフランジ部10fに一体化される構成を採る緩衝具Aとすることも可能である。
〔第3別実施形態〕
緩衝具Aを、図9(b)に示すように、図1に示すものにおいて緩衝具Aを上下に反転させて配置したような構成を採るものも可能である。即ち、図9(b)において、支持フレーム8の上に第2弾性体9を配置し、その上にタンクステー7を配置し、その上に第1弾性体12を配置するとともに、支持フレーム8とフランジ11との上下間に筒状部10を設ける構造のタンク支持構造である。この場合は、タンクステー7の孔7dが「支持孔h」に相当する。
第1及び第2弾性体12,9は、共に金属板15が弾性材14の下となる姿勢で配置されているが、第2弾性体9は、金属板15が弾性材14の上となる姿勢でも良い。この場合、燃料タンク6の荷重は第2弾性体9が受け持ち、建機の凹凸や起伏走行、或いは作業振動などによる上方へ荷重は第1弾性体12が受け持つ構造となる。従って、この第3別実施形態においては、タンクステー(被支持部)7が「何れか一方」に相当し、支持フレーム(支持部)8が「何れか他方」に相当する。
6 流体タンク
7 被支持部(何れか他方)
8 支持部(何れか一方)
9 第2弾性体
10 筒状部(ボス、ボス部)
10A 外周面
11 フランジ
12 第1弾性体
13 ボルト手段
14 弾性材
14b 薄肉外周部
14c 薄肉内周部
15 金属板
16 硬質材
B 低摩擦手段
h 支持孔

Claims (8)

  1. 流体タンクに固定される被支持部と前記流体タンクを支持するための機体側の支持部との何れか一方と、
    前記何れか一方に形成される支持孔に相対移動可能に挿通される筒状部を介して前記被支持部と前記支持部との何れか他方に固定されるフランジとの上下間に、前記筒状部を外囲する状態で配備される第1弾性体と、
    前記何れか他方と前記何れか一方との上下間に、前記筒状部を外囲する状態で配備される第2弾性体とを有し、
    前記第1弾性体及び/又は前記第2弾性体は、前記筒状部を遊内嵌する弾性材と、この弾性材との厚みの和が自由状態における設定値となるように形成された硬質材とを上下に積層一体化することにより構成されている緩衝具。
  2. 前記硬質材の内外周面は、これに積層される前記弾性材が内外に回り込んでの薄肉外周部及び薄肉内周部により覆われている請求項1に記載の緩衝具。
  3. 前記弾性材と前記硬質材とを有する前記第1弾性体及び/又は前記第2弾性体は、前記弾性材における前記硬質材が重ねられていない側の面に金属板が一体化されている請求項1又は2に記載の緩衝具。
  4. 前記第1及び第2弾性体に加えて、円形をなす前記支持孔に内嵌する円筒状の前記筒状部を有するとともに、
    前記筒状部の外周面には、前記何れか一方との滑りを促進させる低摩擦手段が装備されている請求項1〜3の何れか一項に記載の緩衝具。
  5. 前記第1弾性体と前記第2弾性体とが互いに同一のものに構成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の緩衝具。
  6. 前記弾性材と前記硬質材とを有する前記第1弾性体は、前記硬質材における前記弾性材が重ねられていない側の面に前記フランジが一体的に装備されたものである請求項1〜4の何れか一項に記載の緩衝具。
  7. 前記フランジと前記筒状部とが当接し、かつ、前記筒状部と前記何れか他方とが当接する状態でこれら三者が相対固定される組付状態においては、前記第1及び第2弾性体の厚みが所定量減じられる予圧縮状態となるように構成されている請求項1〜6の何れか一項に記載の緩衝具。
  8. 前記弾性材が高減衰ゴムにより形成されている請求項1〜7の何れか一項に記載の緩衝具。
JP2013174517A 2013-08-26 2013-08-26 緩衝具 Active JP6204117B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013174517A JP6204117B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 緩衝具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013174517A JP6204117B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 緩衝具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015042885A JP2015042885A (ja) 2015-03-05
JP6204117B2 true JP6204117B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=52696485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013174517A Active JP6204117B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 緩衝具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6204117B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6932665B2 (ja) * 2018-03-15 2021-09-08 株式会社竹内製作所 作業用車両の防振構造
CN110194055A (zh) * 2019-06-13 2019-09-03 沛县迅驰专用车辆制造有限公司 一种安全保护性好的防碰撞半挂车油箱
JP7443293B2 (ja) 2021-06-30 2024-03-05 株式会社クボタ 作業機
JP7443295B2 (ja) 2021-06-30 2024-03-05 株式会社クボタ 作業機
JP7443294B2 (ja) 2021-06-30 2024-03-05 株式会社クボタ 作業機
WO2023276374A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05 株式会社クボタ 作業機

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5849043U (ja) * 1981-09-30 1983-04-02 三菱自動車工業株式会社 ラバ−ブツシユ
DE3919775C2 (de) * 1989-06-16 1994-09-01 Daimler Benz Ag Abstützlager
FR2715991B1 (fr) * 1994-02-09 1996-04-12 Michel Bruas Plot de suspension destiné à être interposé entre deux éléments, notamment entre un bâti et une cuve de conteneur.
JPH11210795A (ja) * 1998-01-21 1999-08-03 Bridgestone Corp 防振装置
JP3846688B2 (ja) * 2001-02-13 2006-11-15 東海ゴム工業株式会社 防振支持装置
JP2005231582A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Honda Motor Co Ltd 燃料タンクの取付構造
JP2007237949A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Nok Corp センターベアリングサポートの装着構造
JP2007255443A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Tokai Rubber Ind Ltd 防振装置
JP2007314072A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Toyota Motor Corp 燃料タンク
JP5290260B2 (ja) * 2010-10-29 2013-09-18 東海ゴム工業株式会社 タンク用ゴムクッション

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015042885A (ja) 2015-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6204117B2 (ja) 緩衝具
CN103238007B (zh) 防振装置
US8540224B2 (en) Variable amplitude sine wave spring
WO2010012091A1 (en) Reactive planar suspension for a wheel
US20120073884A1 (en) Sine wave spring
CN105317135A (zh) 一种古建木构架榫卯节点摩擦阻尼器
US20150217616A1 (en) Auxiliary rubber spring for automobile suspension
KR101379831B1 (ko) 진동리퍼용 완충장치
CA2958826C (en) Vehicle suspension
CN103765034A (zh) 用于机动车的空气弹簧装置
CN103335061B (zh) 车轮吸振器
CN105480315A (zh) 消声惰轮总成
JP6148030B2 (ja) 緩衝具及びこれを用いた建機用タンク支持構造
WO2015014183A1 (zh) 一种矿用自卸车动力总成隔振器
JP5809915B2 (ja) 走行クレーンの免震支持装置
KR101070217B1 (ko) 내진 시스템
US10914093B2 (en) Volumetric compression restrainer
CN203238538U (zh) 扁弹簧板式橡胶伸缩缝
KR101534868B1 (ko) 트럭용 캡틸팅 실린더의 마운팅 구조
CN108317300A (zh) 一种管道多方向粘弹性隔减振装置及管道隔减振方法
CN203363000U (zh) 车轮吸振器
JP3210739U (ja) 車両転倒防止対策装置
CN114643822A (zh) 一种具有压力监测功能的橡胶减震装置、监测方法及工程车辆
KR20190023332A (ko) 기계구조물용 내진장치
CN209989690U (zh) 大跨桥梁复合型多方向抗风抗震减振器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6204117

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350