JP6203309B2 - 仮設用落下防止柵の構築方法及び仮設用落下防止柵 - Google Patents

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Description

本発明は、設置済のU字形水路に近接する外側領域に構築する仮設用落下防止柵において、その設置済のU字形水路を仮設用落下防止柵の支持手段として利用する構築方法及び仮設用落下防止柵に関するものである。
道路の縁部や法面等の高い場所で狭隘な領域での作業には落下の危険性を伴うため仮設用落下防止柵を構築しているが、当該仮設用落下防止柵は、下方の地表面より立ち上げ構築することはできないので、縁部や法面に生じている狭隘な平坦領域等を利用して当該狭い平坦地或いはその平坦地の縁部や傾斜面から外方へ突出するようにして仮設用落下防止柵を構築している。しかし、当該部分は幅が狭いため落下防止手段となるロープやネットを保持し、衝撃に耐えることのできる強度の有る支柱を立設固定するための掘削作業やコンクリートの打設作業或いは重量物の設置作業等の諸作業は極めて困難な状態であり危険を伴うものであった。
また、コンクリートの打設によって支柱等を固定するとなると、使用後の仮設用落下防止柵の撤去のためにはコンクリートの破壊や支柱の切断およびそれらの運搬等に多くの別途作業が必要となった。
そこで、既設の構築物を支柱等の支持手段として利用して仮設用落下防止柵を構築することが考えられるが、道路の縁部や法面等の傾斜地では適切な支柱を支持するための既存の構築物を得ることは困難であった。
下記の特許文献1は、側溝ブロック本体の長さ方向の外側となる一側上部を突出する肉厚部として形成し、その肉厚部の天端面の所定間隔毎に縦穴を設け、該縦穴に転落防止柵用の支柱を挿入して固定することで道路の縁部や高い場所での狭隘な領域でも転落防止柵を形成することを可能としているものである。しかし、上記転落防止柵は、側溝ブロック本体に予め支柱挿入用の縦穴を形成しておく必要が有ること、且つ、支柱の挿入後は該縦穴にモルタルを充填して固化させることで該支柱を支持する手段としているので、該支柱を撤去するには側溝ブロックを破壊するか支柱を切断する必要があり、恒久的な転落防止柵としては有効であっても、仮設用としては適切なものではなかった。
実開昭63−81988号公報
本発明は、U字形水路に予め特別な手段を形成することなく設置済のU字形水路の適宜位置に仮設用落下防止柵の水平部材を固定することで支柱を立設固定することができ、該支柱と水平部材及び固定手段とで仮設用落下防止柵の骨組を形成し、該支柱間にロープや網体により落下防止手段を構築することができるものである。本発明は、強度と安全性の高い仮設用落下防止柵を構築することができ、また、撤去作業も簡単に対応できる仮設用落下防止柵の構築方法及びその構築方法によって構築された仮設用落下防止柵を提供するものである。
本発明は、水平部材及び支柱、該水平部材を固定手段により設置済のU字形水路に固定することで骨組とした仮設用落下防止柵を構築する方法において、該水平部材の先端部側に支柱、基端部側に固定手段が位置するようにし、該固定手段は回動自在とした垂直杆と該垂直杆の下方部の左右に軸着してなる先端に圧接板を設けた伸縮自在の可動杆とよりなり、該垂直杆の回動により該可動杆を拡開することで該圧接板を該U字形水路の左右の内壁面に圧接固定し、該垂直杆の上方部を該水平部材の基端部側に固定することで該水平部材及び該支柱を固定し、該水平部材、該支柱及び該固定手段により第1骨組を構築し、該第1骨組と同様の水平部材、支柱及び固定手段により第2骨組を該U字形水路の長手方向に所定間隔を有して構築し、上記第1、第2骨組の支柱間に落下防止手段を設けてなる仮設用落下防止柵の構築方法を特徴とする。
また、水平部材及び複数本の支柱、該水平部材を固定手段により設置済のU字形水路に固定することで骨組とした仮設用落下防止柵を構築する方法において、該水平部材の先端部側に支柱、基端部側に固定手段が位置するようにし、該固定手段は回動自在とした垂直杆と該垂直杆の下方部の左右に軸着してなる先端に各々圧接板を設けた伸縮自在の可動杆とよりなり、該垂直杆の回動により該可動杆を拡開して該圧接板を該U字形水路の左右の内壁面に圧接固定し、該垂直杆の上方部を該水平部材の基端部側に固定することで該水平部材及び該支柱を固定し、該水平部材、該支柱及び該固定手段により第1骨組を構築し、それらと同様の第2骨組、更に、同様の第3骨組、…を構築して長手方向に所定間隔を有して複数の骨組を構築し、隣接する支柱間に落下防止手段を設けてなる仮設用落下防止柵の構築方法を特徴とする。
更に、上記可動杆と圧接板とは該可動杆に設けたピンが該圧接板の側面に形成された斜め方向の長孔貫通孔内を移動自在となるように連結してなる仮設用落下防止柵の構築方法を特徴とする。
また、上記第1骨組の支柱の上端部に上方へ延設した別体の支柱を立設し、同時に、隣接する第2骨組の支柱の上端部に上方へ延設した別体の支柱を立設し、必要に応じて同様の第3骨組、…を立設し、上記各々の支柱及び別体の支柱間に落下防止手段を設けてなる仮設用落下防止柵の構築方法を特徴とする。
更に、上記落下防止手段をロープ又は/及び網体とした仮設用落下防止柵の構築方法を特徴とする。
また、水平部材、支柱及び該水平部材を設置済のU字形水路に固定してなる固定部材とよりなる骨組と落下防止手段とで構成した仮設用落下防止柵において、該水平部材の先端部側に該支柱、基端部側に該固定手段を形成し、該固定手段は回動自在の垂直杆、該垂直杆の回動で伸縮自在とした先端に圧接板を設けた可動杆とよりなり、該圧接板を該設置済のU字形水路の左右の内壁面への圧接固定により該支柱を立設固定して第1骨組とし、同様の構成の水平部材、支柱及び固定手段よりなり、該固定手段を設置済のU字形水路への固定により該支柱を立設固定してし第1骨組と所定間隔を有して第2骨組とし、該第1、第2骨組の支柱間に落下防止手段を設けてなる仮設用落下防止柵を特徴とする。
更に、水平部材、支柱及び該水平部材を設置済のU字形水路に固定してなる固定部材とよりなる骨組と落下防止手段とで構成した仮設用落下防止柵において、該水平部材の先端部側に該支柱、基端部側に該固定手段を形成し、該固定手段は回動自在の垂直杆、該垂直杆の回動で伸縮自在とした先端に圧接板を設けた可動杆とよりなり、該圧接板を該設置済のU字形水路の左右の内壁面への圧接固定により該支柱を立設固定して第1骨組とし、同様の構成の水平部材、支柱及び固定手段よりなり、該固定手段を設置済のU字形水路への固定により該支柱を立設固定してし第1骨組と所定間隔を有して第2骨組とし、更に、同様の第3骨組、…を形成し、該第1、第2、第3骨組、…の支柱間に落下防止手段を設けてなる仮設用落下防止柵を特徴とする。
また、上記可動杆と圧接板とは該可動杆に設けたピンが該圧接板の側面に形成された斜め方向の長孔貫通孔内を移動自在となるように連結してなる仮設用落下防止柵を特徴とする。
更に、上記第1骨組の支柱の上端部に上方へ延設した別体の支柱を立設し、同時に、隣接する第2骨組の支柱の上端部に上方へ延設した別体の支柱を立設し、更に、必要に応じて第3骨組、…に同様の別体の支柱を立設し、上記隣接する別体の支柱間に落下防止手段を設けてなる仮設用落下防止柵を特徴とする。
また、上記落下防止手段をロープ又は/及び網体とした仮設用落下防止柵を特徴とする。
更に、上記水平部材の先端部に形成した支柱は、該水平部材側の水平位置と垂直位置とを回動自在に形成してなる仮設用落下防止柵を特徴とする。
本発明は、仮設用落下防止柵の骨組となる部材を設置済のU字形水路に着脱自在に固定することで強度の得られる仮設用落下防止柵を速やかに施工構築し或いは設置済のU字形水路を傷めることなく仮設用落下防止柵の解体を速やかに行うことが可能となった。
また、高所や傾斜地或いは狭い場所、危険な場所等において落下防止手段を設けた仮設用落下防止柵を安全に施工構築し或いは安全にその解体をすることが可能となった。
本発明の仮設用落下防止柵の構築方法及びそれにより構築した仮設用落下防止柵の斜視図。 本発明の仮設用落下防止柵の水平部材と支柱及び固定手段との関係を示す側面図。 本発明の仮設用落下防止柵の固定手段においてU字形水路内への挿入前の閉鎖した状態を示す側面図。 (a)本発明の仮設用落下防止柵の固定手段の圧接板の平面図、(b)同正面図、(c)同側面図。 本発明の仮設用落下防止柵の固定手段においてU字形水路内で拡開して固定した状態を示す側面図。 固定手段の可動杆が圧接板を内壁面側へ押圧している状態を示す拡大側面図。 本発明の仮設用落下防止柵の支柱間に落下防止手段を架け渡した状態を示す側面図。 本発明の仮設用落下防止柵の支柱の上端部に別体の支柱を設けて高くして落下防止手段を架け渡した状態を示す側面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の仮設用落下防止柵1の全体を示し、図2は、その側面側を示している。該仮設用落下防止柵1は、複数本の水平部材2、該水平部材2と連結されている複数本の垂直部材となる支柱3、該水平部材2を地盤側に固定するための固定手段4及び該支柱3間に架け渡される落下防止手段5とより構成されている。
該支柱3は、該水平部材2の一方側の先端部6の位置をピン接合部7とし、当該位置でピン接合され、水平方向から垂直方向へと略90度にわたって回動自在とされている。垂直とした場合の該支柱の立設状態を保持するために、該水平部材2と該支柱3との間に火打部材として役割をなす強度を得ることのできる斜材8を設け、該支柱3の回動を水平位置から垂直位置となる略90度で停止させ、且つ、その状態を保持させるために、該水平部材2に係止部付長孔9を設けている。該係止部付長孔9内を斜材8の一方端が可動自在となるようにピン接合部10においてピン接合され、該支柱3の立設時には該係止部付長孔9の係止部側となる一方端側へピン接合部10が移動することで該斜材8は係止されることになる。該斜材8の他方端は支柱3のピン接合部11においてピン接合されている。
上記構成により、該水平部材2と該支柱3とを回動により重ね合わせることができると同時に、該斜材8もピン接合部10のピンが係止部付長孔9の他端側へ移動することによりほぼ水平状態となり、該水平部材2側へ束状に重ね合わせることが可能となる。
該水平部材2の他方端側の基端部12には、垂直方向に貫通孔13が設けられ、該貫通孔13には該固定手段4となる周囲にネジ溝が刻設されたボルト状の垂直杆14の先端部15が貫通され、該水平部材2の上面部で該先端部15を固定できるように形成している。
図3は、上記固定手段4を示している。該固定手段4は、棒状体となる垂直杆14、該垂直杆14の先端部の係止部、該垂直杆14の外周に刻設したネジ溝に沿って上下方向に移動する菱型形状の4部材よりなる上下の右左可動杆16、17、18、19、該上下の右左可動杆16乃至19の左右の先端側に形成した右左圧接板20、21とより形成されている。
上記上側の右左可動杆16、17の一端部は、該垂直杆14のネジ溝に嵌合された嵌合軸着部22と軸着され、当該部分の上下動によって該右左可動杆16、17は上下方向に移動可能とされ、下側の右左可動杆18、19の一端部は、該垂直杆14の下端部23に形成したピン接合部24でピン接合されている。
上記上側の右左可動杆16、17の他端部と下側の右左可動杆18、19の他端部とは各々重なる位置に設けられ、当該位置において右左圧接板20、21とともにピン接合部25、26でピン接合されている。該嵌合軸着部22の下方への移動に伴って該ピン接合部25、26は各々右左方向へ移動し、それに伴って右左圧接板20、21は垂直状態を維持したまま各々右方向及び左方向へ移動できるように形成されている。
該右左圧接板20、21は、図3及び図4(a)、(b)、(c)に示すように、各々ウェッブ部27と右左のフランジ部28、29よりなる水平断面略コ字型形状とし、各々の右左圧接板20、21の該ウェッブ部27を外方とし、その板面端部には更に外方へ突出した先端に凹凸状の爪を設けた係着部30を設けている。また、該右左圧接板20、21の上先端部にはロープ固定孔31を設けている。
該垂直杆14の先端部15は、六角形形状をした頭部とし、モンキーレンチ等の回動手段となる工具が装着できる形状とし、該工具により該頭部を回転させることができ、それにより該垂直杆14の周囲に刻設したネジ溝に嵌合された嵌合軸着部22を該ネジ溝に沿って上下方向に移動させることができ、上下の右左可動杆16乃至19を可動させ、右左圧接板20、21を各々右左方向へ移動させることができる。
該垂直杆14の先端部15は、図2に示すように、該水平部材2の基端部12側に形成した貫通孔13を貫通させ、該水平部材2の上面側でナット32により強固に固定することができる。
上記固定状態下で該垂直杆14を時計回り方向に回転させると該垂直杆14の外周に形成したネジ溝に嵌合した該嵌合軸着部22は上昇し、反時計回り方向に回転させると該嵌合軸着部22は下降することになり、該右左圧接板20、21は各々右左方向へ移動することになる。
上記固定手段4を該垂直杆14の下端部23側を下方にして図3に示す状態で設置済のU字形水路33内に挿入し、該垂直杆14を反時計回り方向に回転させると、該嵌合軸着部22は該垂直杆14の外周に刻設したネジ溝に沿って下方へ移動することになり、これにより上右左の可動杆16、17は、該垂直杆14に対する傾斜角度の大きな立ち上がった傾斜位置より傾斜角度の緩い水平に近い角度となる位置へと可動し、各々のピン接合部25、26も右左方向へ移動し、下右左の可動杆18、19も該ピン接合部25、26の右左方向への移動に伴って傾斜角度の緩い水平に近い角度の位置へと可動する。
上記上下右左の可動杆16乃至19の可動に伴い、右左圧接板20、21も各々右左方向へと移動し、図5に示すように、設置済のU字形水路33の水路溝となる右左内壁面34、35に接し、更に、垂直杆14の反時計回り方向への回動を続けることにより、該右左圧接板20、21に形成した係着部30が該右左内壁面34、35に喰い込み、強固に固定されることになる。
上記垂直杆14を水平部材2に螺合固定した状態で該垂直杆14に対して軸方向となる上方側への引き抜き力Pが作用した場合に該右左圧接板20、21が各々の右左内壁面34、35との固定状態が解除されないように、該ピン接合部25、26における該右左圧接板20、21に、その長手方向に対して斜め上方向に延設した長孔の貫通孔36、37を形成しておく。図4(c)に示すように、該長孔貫通孔37は、左圧接板21の右フランジ部28(左フランジ部29も同様)の長手方向に対して垂直杆14方向となる斜め上方向に延設した長孔貫通孔37として形成している。本実施例では左圧接板21の長手方向に対しての角度Rを45度の斜め上方向の長孔貫通孔37としている。右圧接板20も左圧接板21側の角度Rと同様とする。
図5で示すように、右左圧接板20、21が右左内壁面34、35に固定されている状態では、上右左可動杆16、17のピン接合部25、26において固定されているピン38、39間の間隔は一定で、該右左圧接板20、21は各々右左内壁面34、35側に押し付けられている。
この状態で固定手段4の垂直杆14に上方側となる引き抜き力Pが作用すると、図6に示すように、一方の左ピン接合部26のピン39(右ピン接合部25のピン38も同様)に作用する引き抜き力P/2は、該ピン39の箇所において上左可動杆17を該垂直杆14側へ引っ張る分力F1と該左圧接板21を左内壁面35側へ押し付ける分力F2とが作用する力に分かれることになる。
この分力F2は該左圧接板21に形成された凹凸状の爪を設けた係着部30の爪を該左内壁面35に一層強く喰い込む方向に作用することになり、該左圧接板21が該左内壁面35より離脱することはない。この作用は右圧接板20も同様であり、従って、固定手段4に引き抜き力が作用しても該固定手段4が設置済のU字形水路33より離脱するおそれはない。
上記における右左圧接板20、21の長手方向に対する長孔貫通孔36、37の斜め上方向への角度Rは45度に限定したものではなく、固定手段4に引き抜き力Pが作用した場合、該右左圧接板20、21を右左内壁面34、35に押し付ける方向の分力が垂直杆14側へ引っ張る分力より強い力となって作用できる角度Rを適宜選ぶことができる。
該仮設用落下防止柵1は、該水平部材2の先端部6において該支柱3の基端部40とピン接合部7によりピン接合され、回動自在に連結されているので、回動する斜材8とともに該水平部材2と同様にほぼ棒状となった束ねた部材として施工現場に持ち込むことができる。施工現場において、該水平部材2の基端部12側を設置済のU字形水路33に挿入固定した固定手段4の該垂直杆14と固定することで該水平部材2を地盤側に強固に固定し、該支柱3を水平状態から回動させて立設し、斜材8により垂直位置を保持固定することになる。
該支柱3は、手摺としての機能を達成できるように少なくとも900mm以上の有効高さを得ることができる高さのものとし、その外側面の複数位置にフック41を突出形成している。該フック41にはロープや網体等の落下防止手段5を貫通させたり引っ掛けたり固定したりすることのできる貫通孔や切欠部となる係止貫通手段42を設けている。
上記水平部材2、支柱3及び固定手段4を主たる構成要素としたものを第1骨組とすると、それと同様の構成よりなる第2骨組を該設置済のU字形水路33に沿って所定間隔離れた箇所に位置させ、別体の固定手段4により水平部材2を固定して支柱3を立設する。該第1骨組と第2骨組の支柱3間に落下防止手段5を設けることになる。上記支柱3間の間隔Lは、例えば、10m程度とする等、適宜間隔を選択することができる。
該フック41の係止貫通手段42の貫通孔や切欠部にロープ43を貫通し又は係止することにより支柱3間の落下防止手段5とすることができる。それらはU字形水路33側から安全に行うことができる。該ロープ43は、係止貫通手段42と固定手段4となる右左圧接板20、21の上先端部に設けたロープ固定孔31との間に架け渡すことにより仮設用落下防止柵1の側面側の落下防止手段5及び支柱3の転倒防止のための安全手段とすることができる。また、該フック41は、仮設用落下防止柵1の外方での作業のための命綱を係止するための係止手段として利用することができ、架け渡された上下のロープ43や該フック41等への係止を組み合わせることにより2方向からの落下防止手段を得ることが可能となる。
上記実施例1では、支柱3間にロープ43を架け渡したが、図7に示すように、U字形水路33側から安全に網体44を架け渡すことができる。ロープ43と網体44とを併用することもでき、命綱を係止する手段の他、比較的小さな物や工具類の落下を防止することも可能となる。
網体44は、支柱3の上方側のフック41にその上端部を引っ掛け或いはフック41に引っ掛けたロープ等により固定し、下方側を下方側フック41に固定或いは水平部材2の下方側へ巻き込んで固定することにより支柱3間全体を覆うことができる。
図8は、支柱3の上端部に連続して上方へ延出する支柱3aを設けたものである。該支柱3aは、支柱3の上端部からの嵌入延設、添設延設或いは上端部に折り曲げた棒状部材を立設固定することで延設することができる。
該支柱3aの外側にフック41を設けておき、該フック41に網体45を引っ掛け或いは固定することにより高さの有る落下防止手段5となる仮設用落下防止柵1を得ることができる。網体45は、下方側の網体44と一体化したものを該支柱3aの先端部より張設することができるし、各々に別体のものを架け渡すこともできる。
上記各実施例で構築した仮設用落下防止柵1は、固定手段4の設置済のU字形水路33からの解除及び全体の解体作業を速やかに行うことができ、斜材8や支柱3の水平方向への回動により水平部材2とともに運搬しやすい棒状とした束ねた状態で設置場所から撤去することができる。
1 仮設用落下防止柵
2 水平部材
3 支柱
4 固定手段
5 落下防止手段
6 先端部
7、10、11、18、24、25、26 ピン接合部
8 斜材
9 係止部付長孔
12 水平部材の基端部
13 貫通孔
14 垂直杆
15 垂直杆先端部
16 上右可動杆
17 上左可動杆
18 下右可動杆
19 下左可動杆
20 右圧接板
21 左圧接板
22 嵌合軸着部
23 垂直杆下端部
27 ウェッブ部
28 右フランジ部
29 左フランジ部
30 係着部
31 ロープ固定孔
32 ナット
33 設置済のU字形水路
34 右内壁面
35 左内壁面
36、37 長孔貫通孔
38、39 ピン
40 支柱の基端部
41 フック
42 係止貫通手段
43 ロープ
44、45 網体

Claims (11)

  1. 水平部材及び支柱、該水平部材を固定手段により設置済のU字形水路に固定することで骨組とした仮設用落下防止柵を構築する方法において、該水平部材の先端部側に支柱、基端部側に固定手段が位置するようにし、該固定手段は回動自在とした垂直杆と該垂直杆の下方部の左右に軸着してなる先端に圧接板を設けた伸縮自在の可動杆とよりなり、該垂直杆の回動により該可動杆を拡開することで該圧接板を該U字形水路の左右の内壁面に圧接固定し、該垂直杆の上方部を該水平部材の基端部側に固定することで該水平部材及び該支柱を固定し、該水平部材、該支柱及び該固定手段により第1骨組を構築し、該第1骨組と同様の水平部材、支柱及び固定手段により第2骨組を該U字形水路の長手方向に所定間隔を有して構築し、上記第1、第2骨組の支柱間に落下防止手段を設けてなることを特徴とする仮設用落下防止柵の構築方法。
  2. 水平部材及び複数本の支柱、該水平部材を固定手段により設置済のU字形水路に固定することで骨組とした仮設用落下防止柵を構築する方法において、該水平部材の先端部側に支柱、基端部側に固定手段が位置するようにし、該固定手段は回動自在とした垂直杆と該垂直杆の下方部の左右に軸着してなる先端に各々圧接板を設けた伸縮自在の可動杆とよりなり、該垂直杆の回動により該可動杆を拡開して該圧接板を該U字形水路の左右の内壁面に圧接固定し、該垂直杆の上方部を該水平部材の基端部側に固定することで該水平部材及び該支柱を固定し、該水平部材、該支柱及び該固定手段により第1骨組を構築し、それらと同様の第2骨組、更に、同様の第3骨組、…を構築して長手方向に所定間隔を有して複数の骨組を構築し、隣接する支柱間に落下防止手段を設けてなることを特徴とする仮設用落下防止柵の構築方法。
  3. 可動杆と圧接板とは該可動杆に設けたピンが該圧接板の側面に形成された斜め方向の長孔貫通孔内を移動自在となるように連結してなることを特徴とする請求項1又は2記載の仮設用落下防止柵の構築方法。
  4. 第1骨組の支柱の上端部に上方へ延設した別体の支柱を立設し、同時に、隣接する第2骨組の支柱の上端部に上方へ延設した別体の支柱を立設し、必要に応じて同様の第3骨組、…を立設し、上記各々の支柱及び別体の支柱間に落下防止手段を設けてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の仮設用落下防止柵の構築方法。
  5. 落下防止手段をロープ又は/及び網体としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の仮設用落下防止柵の構築方法。
  6. 水平部材、支柱及び該水平部材を設置済のU字形水路に固定してなる固定部材とよりなる骨組と落下防止手段とで構成した仮設用落下防止柵において、該水平部材の先端部側に該支柱、基端部側に該固定手段を形成し、該固定手段は回動自在の垂直杆、該垂直杆の回動で伸縮自在とした先端に圧接板を設けた可動杆とよりなり、該圧接板を該設置済のU字形水路の左右の内壁面への圧接固定により該支柱を立設固定して第1骨組とし、同様の構成の水平部材、支柱及び固定手段よりなり、該固定手段を設置済のU字形水路への固定により該支柱を立設固定してし第1骨組と所定間隔を有して第2骨組とし、該第1、第2骨組の支柱間に落下防止手段を設けてなることを特徴とする仮設用落下防止柵。
  7. 水平部材、支柱及び該水平部材を設置済のU字形水路に固定してなる固定部材とよりなる骨組と落下防止手段とで構成した仮設用落下防止柵において、該水平部材の先端部側に該支柱、基端部側に該固定手段を形成し、該固定手段は回動自在の垂直杆、該垂直杆の回動で伸縮自在とした先端に圧接板を設けた可動杆とよりなり、該圧接板を該設置済のU字形水路の左右の内壁面への圧接固定により該支柱を立設固定して第1骨組とし、同様の構成の水平部材、支柱及び固定手段よりなり、該固定手段を設置済のU字形水路への固定により該支柱を立設固定してし第1骨組と所定間隔を有して第2骨組とし、更に、同様の第3骨組、…を形成し、該第1、第2、第3骨組、…の支柱間に落下防止手段を設けてなることを特徴とする仮設用落下防止柵。
  8. 可動杆と圧接板とは該可動杆に設けたピンが該圧接板の側面に形成された斜め方向の長孔貫通孔内を移動自在となるように連結してなることを特徴とする請求項6又は7記載の仮設用落下防止柵。
  9. 第1骨組の支柱の上端部に上方へ延設した別体の支柱を立設し、同時に、隣接する第2骨組の支柱の上端部に上方へ延設した別体の支柱を立設し、更に、必要に応じて第3骨組、…に同様の別体の支柱を立設し、上記隣接する別体の支柱間に落下防止手段を設けてなることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか記載の仮設用落下防止柵。
  10. 落下防止手段をロープ又は/及び網体としたことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか記載の仮設用落下防止柵。
  11. 水平部材の先端部に形成した支柱は、該水平部材側の水平位置と垂直位置とを回動自在に形成してなることを特徴とする請求項6乃至10のいずれか記載の仮設用落下防止柵。
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