JP6202840B2 - 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、医療用の診断や工業用の非破壊検査に好適に用いられる放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の制御方法及びプログラムに関する。
放射線撮像装置は、放射線を電気信号に変換する画素が2次元アレイ状に配置された画素アレイと、画素の電気信号に基づくデジタル信号を出力する信号処理部と、画素アレイ及び信号処理部に電圧を供給する電源部と、を有する。特許文献1には、省電力化のために、電源部が、画素アレイに電圧を供給する第1電源と、信号処理部に動作電圧を供給する第2電源と、を有し、制御部が第1電源と第2電源とを独立して制御するように、電源部を制御することが開示されている。更に、特許文献1には、画素アレイへの放射線の照射が終了した後に第2電源が信号処理部に動作電圧を供給し、第2電源からの動作電圧の供給を受けてから所定の時間が経過した後に、信号処理部がデジタル信号を出力することが開示されている。
特開2002−161542号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、省電力化は達成され得るが、信号処理部から出力されるデジタル信号に基づいて放射線撮像装置から取得される画像にアーチファクトが生じるおそれがある。これは、信号処理部に動作電圧源が供給されてから所定の時間が経過した後であっても、信号処理部内の各要素に係る電圧が所望の値に達していない場合に発生し得る。一方、信号処理部内の各要素に係る電圧が所望の値に達するように所定の時間を長くすると、放射線の照射の終了から画像の取得までにかかる時間が長くなってしまう。そこで、本発明では、省電力化と、取得される画像のアーチファクトの抑制と、放射線の照射の終了から画像の取得までにかかる時間の抑制と、を達成し得る放射線撮像装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の放射線撮像装置は、放射線をアナログ信号に変換するための複数の画素が複数の行及び複数の列を構成するように配列され、前記複数の画素の各々が、放射線を電荷に変換する変換素子と、前記電荷に応じたアナログ信号を出力するスイッチ素子と、を含む画素アレイと、前記複数の画素から行単位で前記アナログ信号を並列に出力するために前記複数の画素の前記スイッチ素子を行単位で非導通状態から導通状態にするように前記画素アレイを駆動するための駆動部と、前記画素アレイから並列に出力された前記アナログ信号に基づく直列のデジタル信号を出力ために、複数の読出回路を含み、前記複数の読出回路がそれぞれ、前記画素アレイから並列に出力されたアナログ信号に基づいて前記直列のデジタル信号に変換するためのA/D変換器を含む信号処理部と、前記駆動部及び信号処理部を制御する制御部と、を有する放射線撮像装置であって、前記制御部は、前記画素アレイへの放射線の照射が終了した後において、前記信号処理部を第1電力消費状態から前記第1電力消費状態より電力消費が高い第2電力消費状態へと遷移させ、前記遷移の後に前記駆動部に前記画素アレイを駆動させずに前記A/D変換器を動作させる準備動作を行わせ、前記準備動作の後に前記駆動部に前記画素アレイを駆動させて前記信号処理部に前記直列のデジタル信号を出力させることを特徴とする。
本発明により、省電力化と、取得される画像のアーチファクトの抑制と、放射線の照射の終了から画像の取得までにかかる時間の抑制と、を達成し得る放射線撮像装置を提供することが可能となる。
実施形態に係る放射線撮像装置の構成例を説明する図である。 実施形態に係る放射線撮像装置の動作を説明するタイミングチャートである。 実施形態に係る放射線撮像装置の各動作を説明するタイミングチャートである。 実施形態に係る放射線撮像装置の各動作例を説明するタイミングチャートである。 実施形態に係る放射線撮像装置の追加の構成例を説明する図である。 実施形態に係る放射線撮像装置の追加の構成例による画像処理を説明する図である。 実施形態に係る放射線撮像装置の他の構成例を説明する図である。 実施形態に係る放射線撮像装置の他の構成例とその動作を説明する図である。 実施形態に係る放射線撮像装置を用いた放射線撮像システムを説明する図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。様々な実施形態を通じて同様の要素には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。また、各実施形態は適宜変更、組み合わせが可能である。なお、放射線は、例えば、X線、α線、β線またはγ線でありうる。
図1(a)を参照しながら本発明の実施形態に係る放射線撮像装置100の全体構成を説明する。放射線撮像装置100は、放射線によって形成される像を撮像するように構成されている。像は、不図示の放射線源から放射され被検体を透過した放射線によって形成されうる。
放射線撮像装置100は、画素アレイ101と、駆動部102と、読出回路104とデジタル信号処理回路105とを含む信号処理部103と、電源部106と、制御部107と、を含む。
画素アレイ101は、複数の行及び複数の列を構成するように2次元状に複数配列された複数の画素Pを有する。図1(a)に示す例では、画素Pが4行8列を構成するように配置されているが、実際には、より多くの行及び列を構成するように、より多くの画素Pが配列される。例えば、35cm×43cmの放射線撮像装置では約2800行約3400列の画素を有する。各画素Pは、放射線を電荷に変換する変換素子Sと、その電荷又は電荷に応じた電気信号を信号線SIGに出力するスイッチ素子Tと、を含む。
変換素子Sは、例えば、光を電荷に変換する光電変換素子と、放射線を光電変換素子が検知可能な波長の光に変換する波長変換体(シンチレータ)とを含む間接型の変換素子でありうる。あるいは、変換素子は、放射線を直接電荷に変換する直接型の変換素子でありうる。なお、図1(a)では、間接型の変換素子を用いており、その光電変換素子は、例えば、ガラス基板等の絶縁性基板の上に配置されたアモルファスシリコンを主材料とするPIN型フォトダイオードである。
スイッチ素子Tは、制御端子と2つの主端子とを有するトランジスタ、例えば薄膜トランジスタ(TFT)でありうる。変換素子Sの一方の電極はスイッチ素子Tの2つの主端子の一方の電極に電気的に接続され、変換素子Sの他方の電極は共通のバイアス線BSに電気的に接続される。バイアス線BSには、バイアス電源Vsからバイアス電位が供給される。
スイッチ素子Tの制御端子(ゲート)は、駆動部102によって導通電圧と非導通電圧が供給され得る駆動線Gに接続されている。駆動部102は、画素アレイ101における選択すべき行の駆動線Gに導通電圧を供給する。駆動線Gを通して導通電圧がスイッチ素子Tのゲートに供給されると、そのスイッチ素子Tが導通状態となる。これによって、選択された行の画素Pの変換素子Sに蓄積されていた電荷に応じた信号が複数の信号線SIGに並列に出力される。このようにして、駆動部102は画素アレイ101を駆動する。
複数の信号線SIGに並列に出力された並列信号は、信号処理部103に含まれる読出回路104によって読み出される。並列信号は、読出回路104によって、増幅、サンプルホールド(S/H)、相関二重サンプリング(CDS)、及び、並列直列変換(MPX)といった処理がなされ、直列のデジタル信号に変換される。読出回路104によって出力されたデジタル信号は、デジタル信号処理回路に105によって所望のデジタル信号処理がなされた後、出力され得る。所望のデジタル信号処理としては、図1(a)に示されるように、読出回路104が複数備えられている場合、デジタル信号の並列直列変換(デジタルマルチプレックス)処理が含まれ得る。このような動作により、信号処理部103は、画素Pの電気信号に基づくデジタル信号を出力する。信号処理部103は、複数の読出回路104と、デジタル信号処理回路105と、を含み得る。各読出回路104は、各信号線SIGに応じて複数の増幅回路が備えられた増幅部AMPと、複数の増幅回路に応じて複数のS/H回路が備えられたS/H部と、複数のS/H回路に応じて備えられた複数のスイッチを含むマルチプレクサ部(MPX部)と、を含む。また、各読出回路104は、MPX部から出力される直列アナログ信号をバッファ出力するバッファアンプBS及びBNと、バッファアンプから出力された直列アナログ信号をデジタル変換してデジタル信号を出力するA/D変換器ADCと、を更に含む。また、放射線撮像装置100としては、画素アレイ101から出力された並列信号を処理するために、複数の信号処理部103を含み得る。なお、信号処理部103に関しては、図1(b)を用いて後に詳細に説明する。
電源部106は、信号処理部103の各構成要素に動作電圧を供給し得る。図1(a)では、増幅部AMPに動作電圧P_AMPを、A/D変換器ADCに動作電圧P_ADCを、それぞれ供給する。また、増幅部AMPの基準電圧や、A/D変換器ADCの基準電圧や、S/H回路の定電圧なども供給し得る。
制御部107は、信号処理部103及び電源部106を制御し得る。図1(a)では、制御部107は、制御信号ΦR、ΦSH、ΦMPX、ΦADC、及び、ΦDを信号処理部103に供給することにより、信号処理部103を制御する。ここで、ΦRは増幅部AMPに供給される制御信号で、ΦSHはS/H部に供給される制御信号で、ΦMPXはMPX部に供給される制御信号で、ΦADCはA/D変換器ADCに供給される制御信号である。また、ΦDはデジタル信号処理回路105に供給される制御信号である。制御部107はまた、制御信号ΦPMを電源部106に供給することにより電源部106を制御する。更に制御部107は、制御信号ΦDRを駆動部102に供給することにより駆動部102を制御し得る。制御信号ΦPMにより、制御部107は、画素アレイ102への放射線の照射が終了した後に電源部106が信号処理部103に動作電圧を供給するように、電源部106を制御する。つまり、制御信号ΦPMによって、信号処理部103は、放射線の照射が終了した後に、第1電力消費状態より電力消費が高い第2電力消費状態へ第1電力消費状態から遷移する。そして、制御信号ΦR、ΦSH、ΦMPX、ΦADC、及び、ΦDにより、制御部107は、動作電圧の供給を受けてから所定の時間が経過した後に信号処理部103がデジタル信号を出力するように、信号処理部103を制御する。このような制御により、省電力が達成され得る。なお、本実施形態では、制御信号ΦPMは、電源部107に供給されているが、本発明はそれに限定されるものではない。制御部106は、制御信号ΦPMを信号処理部103に供給し、信号処理部103が、放射線の照射が終了した後に、第1電力消費状態より電力消費が高い第2電力消費状態へ第1電力消費状態から遷移するようにしてもよい。
このような、画素アレイ101からの並列信号を複数の構成要素によって並列処理する構成を含む放射線撮像装置100にあっては、放射線撮像装置100から得られた画像にアーチファクトが生じ得る。これは、画素アレイ101からの並列信号を並列処理する複数の構成要素に供給された動作電圧の供給状態及び動作電圧の値に、構成要素ごとにばらつきを有していることが原因と考えられる。特に、複数のA/D変換器ADCを有する放射線撮像装置100では、複数のA/D変換器ADCに供給された動作電圧の供給状態及び動作電圧の値にばらつきがあると、各A/D変換器ADC間でデジタル変換特性が大きく相違し得る。それにより、放射線撮像装置100から得られた画像にアーチファクトが生じ得る。この画像のアーチファクトは、画素アレイ101からの並列信号を並列処理する複数の構成要素への動作電圧の供給状態及び動作電圧の値が所望の状態となった場合には抑制される。そのため、そのような状態で取得され得る補正用の画像ではアーチファクトが抑制されており、補正用の画像を使用した補正処理では、アーチファクトの補正が困難となってしまう。
このようなアーチファクトに対して、誠意検討の結果、電信号処理部103が第1電力消費状態より電力消費が高い第2電力消費状態へ第1電力消費状態から遷移してから所定の時間内に、信号処理部103を動作させることにより、取得される画像のアーチファクトが抑制されることを見出した。これは、信号処理部を動作させることにより、画素アレイ101からの並列信号を並列処理する複数の構成要素に供給された動作電圧の供給状態や動作電圧の値のばらつきが低減するためと考えられる。動作電圧の供給状態や動作電圧の値のばらつきを、信号処理部103が放射線に応じたデジタル信号を出力する前に低減することにより、取得される画像に生じ得るアーチファクトが抑制され得る。信号処理部103が複数設けられている放射線撮像装置100にあっては、所定の時間内に複数の信号処理部103を動作させるがより好ましい。複数の信号処理部103に供給された動作電圧の供給状態や動作電圧の値のばらつきが低減するためである。また、動作電圧の供給状態及び動作電圧の値のばらつきの低減のために信号処理部103が第1電力消費状態より電力消費が高い第2電力消費状態へ第1電力消費状態から遷移してから所定の時間を延ばす必要がない。そのため、放射線の照射の終了から画像の取得までにかかる時間を抑制できる。よって、本発明により、省電力化と、取得される画像のアーチファクトの抑制と、放射線の照射の終了から画像の取得までにかかる時間の抑制と、を達成し得る放射線撮像装置を提供することが可能となる。
次に、図1(b)を用いて本実施形態の信号処理部103の読出回路104に含まれる増幅部、S/H部、及び、MPX部の例を説明する。
増幅部AMPは、信号線SIGに出力された信号と基準電位Vrefとの差分を増幅する演算増幅器Aと、積分容量Cfと、積分容量CfをリセットするリセットスイッチRCと、を含む積分増幅器が、増幅回路として信号線SIG毎に備えられている。積分増幅器は、積分容量Cfの値を変えることで増幅率を変更することができる。演算増幅器Aの反転入力端子には、信号線SIGに出力された信号が供給され、非反転入力端子には、基準電圧Vrefが供給されている。積分容量CfおよびリセットスイッチRCは、演算増幅器Aの反転入力端子と出力端子との間に並列に接続されている。リセットスイッチRCは、制御部107からの制御信号φRによって制御され得る。S/H部は、各列に対応した複数のS/H回路を備えうる。1列分のS/H回路は、複数のスイッチ(SHON、SHOS、SHEN及びSHES)と、複数の容量(Chon、Chos、Chen及びChes)とを備えうる。スイッチSHOSと容量Chosで奇数行信号用のS/H回路を、スイッチSHONと容量Chonで奇数行ノイズ用のS/H回路を、それぞれ構成している。また、スイッチSHESと容量Chesで偶数行信号用のS/H回路を、スイッチSHENと容量Chenで偶数行ノイズ用のS/H回路を、それぞれ構成している。スイッチSHONは制御部107からの制御信号φSHONによって、スイッチSHOSは制御信号φSHOSによって、スイッチSHENNは制御信号φSHENによって、スイッチSHESは制御信号φSHESによって、それぞれ制御され得る。MPX部は、各S/H回路毎に備えられたスイッチを含む。図1(b)のMPX部は、ノイズ用のスイッチ(MSON,MSEN)によって積分増幅器のノイズ信号を並列直列変換し、信号用のスイッチ(MSOS,MSES)によって画素Pから出力され積分アンプで増幅された信号を並列直列変換する。MPX部は、制御部107からの制御信号φMPXによって制御され得る。ノイズ用のスイッチはノイズ用のバッファアンプBNに電気的に接続され、信号用のスイッチは信号用のバッファアンプBSに電気的に接続される。A/D変換器ADCはノイズ用のバッファアンプBN及び信号用のバッファアンプBSに電気的に接続された差動A/D変換器である。これら増幅部、S/H部、MPX部、及び、A/D変換器により、増幅、S/H、CDS、MPX、及び、A/D変換の信号処理が行われる。なお、増幅部及びA/D変換器は、制御部106から制御信号ΦPMが供給される構成としてもよい。
次に、図1(a)、図1(b)、及び図2を用いて放射線撮像装置の動作を説明する。図2は、放射線撮像装置の動作の例を説明するためのタイミングチャートである。ここで、動作Kは、初期化動作であり、第1行から最終行までの駆動線Gに任意の順番で導通電圧が供給されてスイッチ素子Tを導通させ、またリセットスイッチRCを導通することにより、変換素子Sを行単位で初期化する動作である。動作Wは、待機動作であり、全ての駆動線Gに導通電圧が供給されておらず、全ての画素Pのスイッチ素子Tが非導通状態に維持されている動作である。動作Wxは、放射線の照射時間に対応して設定された時間に行われる蓄積動作であり、全ての駆動線Gに導通電圧が供給されておらず、全ての画素Pのスイッチ素子Tが非導通状態に維持されて、全ての画素で電気信号が蓄積される状態となる動作である。動作Wdは、信号処理部103の動作電圧の供給状態及び動作電圧の値のばらつきを低減させるための準備動作であり、駆動部102によって画素アレイ101を駆動させない状態で制御部107が信号処理部103を動作させることによってなされる動作である。動作Hは、画素Pの電気信号に基づくデジタル信号を出力するための出力動作であり、駆動部102によって画素アレイ101が駆動された状態で制御部107が信号処理部103を動作させることによって行われる動作である。
図2に示すように、制御信号ΦPMがLoの状態にあっては、バイアス電源Vsから変換素子Sへバイアス電位が供給されているが、電源部106から増幅部AMP及びA/D変換器ADCへの動作電圧の供給はされていない状態にある。この状態を第1電力消費状態と称する。ただし、本発明の第1電力状態はこれに限定されるものではない。先に説明したように制御部106から信号処理部103に制御信号ΦPMが供給される形態にあっては、以下のようになる。制御信号ΦPMがLoの状態では、電源部106から増幅部AMP及びA/D変換器ADCへの動作電圧の供給はなされているが、増幅部AMP及びA/D変換器ADCが電力消費の低い状態としている。増幅部AMPでは、例えば、演算増幅器Aの動作電圧入力端子(不図示)を介して演算増幅器Aに流れる電流の量を制御する電流制御機構(不図示)を備えられている。制御信号ΦPMがLoの状態では、電流制御機構によって、演算増幅器Aに流れる電流が少なくされることにより、増幅部AMPは電力消費の低い状態となる。また、A/D変換器ADCでは、例えば、A/D変換器ADCに用いられる比較器(不図示)の動作電圧入力端子(不図示)を介して比較器に流れる電流の量を制御する電流制御機構(不図示)を備えられている。制御信号ΦPMがLoの状態では、電流制御機構によって、比較器に流れる電流が少なくされることにより、増幅部AMPは電力消費の低い状態となる。電流制御機構は、例えば、カレントミラー回路と、そのカレントミラー回路に流れる電流の量を切り替え可能な回路によって構成され得る。この第1電力消費状態で、制御部107は放射線撮像装置100に初期化動作Kを行わせる。次に、制御部107は放射線撮像装置100に待機動作Wを行わせる。図2に示す例では、画素アレイ101に放射線が照射されるまで、放射線撮像装置100は初期化動作Kと待機動作Wを交互に行っている。その後、制御部107は放射線撮像装置100に蓄積動作Wxを行わせ、その間に放射線が画素アレイ101に照射されることにより、画素Pに放射線に応じた電気信号が蓄積される。
蓄積動作Wの後に、制御部107は制御信号ΦPMをHiとし、電源部106に増幅部AMP及びA/D変換器ADCへの動作電圧を供給させる。この状態を、第1電力消費状態より電力消費が高い第2電力消費状態と称する。ただし、本発明の第2電力状態はこれに限定されるものではない。先に説明したように制御部106から信号処理部103に制御信号ΦPMが供給される形態にあっては、以下のようになる。制御信号ΦPMがHiの状態では、増幅部AMP及びA/D変換器ADCが電力消費の高い状態としている。増幅部AMPでは、例えば、演算増幅器Aの動作電圧入力端子(不図示)を介して演算増幅器Aに流れる電流の量を制御する電流制御機構(不図示)を備えられている。制御信号ΦPMがHiの状態では、電流制御機構によって、演算増幅器Aに流れる電流が多くされることにより、増幅部AMPは電力消費の高い状態となる。また、A/D変換器ADCでは、例えば、A/D変換器ADCに用いられる比較器(不図示)の動作電圧入力端子(不図示)を介して比較器に流れる電流の量を制御する電流制御機構(不図示)を備えられている。制御信号ΦPMがHiの状態では、電流制御機構によって、比較器に流れる電流が多くされることにより、増幅部AMPは電力消費の高い状態となる。放射線撮像装置100を第2電力消費状態とした後の所定の時間内に、制御部107は放射線撮像装置100に準備動作Wdを行わせる。準備動作Wdの後に、制御部107は放射線撮像装置100に出力動作Hを行わせる。これにより、放射線撮像装置100から放射線に応じた画素Pの電気信号に基づく画像(放射線画像)が取得される。
その後、制御部107はΦPMをLoにして放射線撮像装置100を第2電力消費状態から第1電力消費状態に遷移させる。その後、制御部107は放射線撮像装置100に、初期化動作Kと、放射線が画素アレイ101に照射されていない状態での蓄積動作Wxと、を順に行わせる。その後、制御部107は放射線撮像装置100を第1電力消費状態から第2電力消費状態に遷移させる。放射線撮像装置100を第2電力消費状態とした後の所定の時間内に、制御部107は放射線撮像装置100に準備動作Wdを再度行わせる。再度の準備動作Wdの後に、制御部107は放射線撮像装置100に出力動作Hを再度行わせる。これにより、放射線撮像装置100から放射線に応じない画素Pの電気信号に基づく画像(オフセット画像)が取得される。オフセット画像は、放射線画像の補正に用いられる。
次に、図3(a)〜(c)を用いて、図2で説明した各動作を詳細に説明する。ここで、図3(a)は初期化動作K及び待機動作Wを説明するためのタイミングチャートで、図3(b)は出力動作Hを説明するためのタイミングチャートで、図3(c)は準備動作Wdを説明するためのタイミングチャートである。
図3(a)に示すように、初期化動作Kでは、制御部107から駆動部102への制御信号ΦDRにより、第1行から最終行までの駆動線Gに任意の順番で導通電圧が駆動部102から供給される。それにより、第1行から最終行までのスイッチ素子Tが行単位で任意の順番で導通状態(ON)とされる。その間、リセットスイッチRCは制御部107からの制御信号ΦRにより導通状態とされている。また、待機動作Wでは、全ての駆動線Gには駆動部102から導通電圧がされておらず、全てのスイッチ素子Tが非導通状態(OFF)となっており、また、リセットスイッチRCも非導通状態となっている。
図3(b)に示すように、出力動作では、まず、リセットスイッチRCが制御部107からの制御信号ΦRにより導通状態とされ、信号線SIG及び積分容量Cfがリセットされる。次に、制御部107からの制御信号φSHONによってスイッチSHONが導通状態とされ、奇数行ノイズ用のS/H回路に積分増幅器のオフセット成分の信号が保持される。その後、制御部107から駆動部102への制御信号ΦDRにより、1行目の駆動線Gに導通電圧が駆動部102から供給される。それにより、1行目の画素Pのスイッチ素子Tが導通状態とされる。これにより、1行目の画素Pに蓄積されている電気信号が信号線SIGに並列に出力される。次に、制御部107からの制御信号φSHOSによってスイッチSHOSが導通状態とされ、奇数行信号用のS/H回路に信号線SIGに出力され積分増幅器で増幅された電気信号が保持される。これらにより画素アレイ101の1行目に対する動作がなされる。次に、リセットスイッチRCが制御部107からの制御信号ΦRにより導通状態とされ、信号線SIG及び積分容量Cfがリセットされる。次に、制御部107からの制御信号φSHENによってスイッチSHENが導通状態とされ、偶数行ノイズ用のS/H回路に積分増幅器のオフセット成分の信号が保持される。その後、制御部107から駆動部102への制御信号ΦDRにより、2行目の駆動線Gに導通電圧が駆動部102から供給される。それにより、2行目の画素Pのスイッチ素子Tが導通状態とされる。これにより、2行目の画素Pに蓄積されている電気信号が信号線SIGに並列に出力される。次に、制御部107からの制御信号φSHESによってスイッチSHESが導通状態とされ、偶数行信号用のS/H回路に信号線SIGに出力され積分増幅器で増幅された電気信号が保持される。これらにより画素アレイ101の2行目に対する動作がなされる。ここで、制御部107は、画素アレイ101の2行目に対する動作がなされている間に、奇数行信号用及びノイズ用のS/H回路から画素アレイ101の1行目に対する動作で保持された各信号を出力するよう、制御信号ΦMPXによりMPX部を動作させる。これらの動作を、3行目以降の行に対しても同様に行うことにより、放射線撮像装置100から出力動作Hにより画像を取得し得る。なお、図3(b)では出力動作Hにおけるスイッチ素子の導通時間が、図3(a)に示す初期化動作Kにおけるスイッチ素子Tの導通状態の時間(導通時間)と、概略同等の時間で記載されている。しかしながら、本発明はそれに限定されるものではなく、出力動作Hにおけるスイッチ素子の導通時間より初期化動作Kにおけるスイッチ素子Tの導通時間が短い方が、初期化動作Kの時間が短縮できるためより好ましい。
図3(c)に示す準備動作Wdでは、全ての駆動線Gには駆動部102から導通電圧がされていない点を除いて、図3(b)で説明した出力動作Hの1行分の動作と同様の動作を複数回行っている。即ち、準備動作Wdでは、第2電力消費状態で、リセットスイッチRCを導通させ、各S/H回路の各スイッチを導通させ、MPX部の各スイッチを導通させる、一組の動作を複数回行っている。このような一組の動作により、画素アレイ101からの並列信号を並列処理する、複数の積分増幅器や複数のA/D変換器ADCの動作電圧の供給状態や動作電圧の値のばらつきが低減し得る。また、一組の動作を複数回行うことにより、ばらつきが低減する度合いが大きくなり、画像のアーチファクトを抑制する効果がより大きくなる。好ましくは出力動作Hにおける1行分の動作の時間の100倍以上の時間で一組の動作を100回以上行い、より好ましくは出力動作Hにおける1行分の動作の時間の500倍以上の時間で一組の動作を500回以上行う。また、図3(c)に示す準備動作Wdでは、全ての駆動線Gには駆動部102から導通電圧がされていない点を除いて、出力動作Hの1行分の動作と全く同じ動作を複数回行うことがより好ましい。ただし、本発明の準備動作Wdは図3(c)で説明した動作に限定されるものではなく、他の例を図4(a)〜(c)を用いて説明する。
図4(a)に示す準備動作Wdは、図3(c)に示す準備動作Wdに比べて、リセットスイッチRCが導通状態を維持している点で、相違する。リセットスイッチRCの導通状態の時間が長いほど、積分増幅器におけるばらつきはより低減され得る。図4(b)に示す準備動作Wdは、図4(a)に示す準備動作Wdに比べて、ノイズ用S/H回路のスイッチの導通と信号用S/H回路のスイッチの導通とが同じ期間になされており、ノイズ用S/H回路と信号用S/H回路とが短絡されている点で、相違する。図4(c)に示す準備動作Wdは、図4(b)に示す準備動作に比べて、全てのS/H回路のスイッチが導通状態を維持している点で、相違する。
なお、図3(c)、図4(a)〜(c)で示す各準備動作Wdの一組の動作では、A/D変換器ADCから各列に対応したデジタル信号を取得することができる。このデジタル信号を使用して、準備動作Wdの後で取得される画像の補正を行うことができる。図5(a)を用いて、この補正を行うことができるデジタル信号処理回路105の構成を説明する。
図5(a)は、デジタル信号処理回路105内に備えられ得る、補正手段500を説明するためのブロック図である。補正手段500は、選択回路501と、第1記憶手段502と、第2記憶手段503と、演算処理手段504と、を含む。選択回路501は、準備動作Wdで読出回路104から出力されたデジタル信号を第1記憶手段502に、出力動作Hで読出回路104から出力されたデジタル信号を第2記憶手段503に、それぞれ選択して伝送する。第1記憶手段502は、準備動作Wdで読出回路104から出力されたデジタル信号を記憶する。第2記憶手段503は、出力動作Hで読出回路104から出力されたデジタル信号を記憶する。演算処理手段504は、第1記憶手段502に記憶されたデジタル信号と、第2記憶手段503に記憶されたデジタル信号と、を用いて演算処理を行う。図5の例では、補正手段500は、A/D変換器ADC毎に設けられている。なお、演算処理手段504で行われる演算処理は、図5(b)や図5(c)に示す概念図を用いて以下に説明する。
図5(b)は、演算処理手段504で行う演算処理の第1例を説明するための概念図である。ここで、R(1,1)は準備動作Wdの一組の動作のうちの1回目の動作で1列目の積分増幅器に対応する信号であり、R(1,2)1回目の動作で1列目の積分増幅器に対応する信号である。つまり、準備動作Wdの一組の動作の回数をxとすると、R(x,n)は準備動作Wdの一組の動作のうちのx回目の動作でn列目の積分増幅器に対応する信号である。以下、準備動作Wdで出力される信号を第1信号と称する。また、S(1,1)は1行1列目の画素Pに対応する信号であり、S(1,2)は1行2列目の画素Pに対応する信号であり、画素アレイ101の行数をm、列数をnとするとS(m,n)はm行n列目の画素Pに対応する信号である。以下、画素Pに対応する信号を、第2信号を称する。図5(b)に示す例では、第1記憶手段502に記憶された第1信号と、第2記憶手段503に記憶された第2信号と、を用いた演算処理が行われる。ここで、第2信号のうち1列目に対応するS(m,1)は、第1信号のうち1列目に対応するR(1,1)を用いて減算処理される。同様に、S(m,2)はR(1,2)を、S(m,3)はR(1,3)を、S(m,4)はR(1,4)を、それぞれ用いて減算処理される。つまり、同じ列に対応する第1信号と第2信号で減算処理を行うことにより、画像のアーチファクトを低減し得る演算処理が行われ得る。
また、図5(c)は、演算処理手段504で行う演算処理の第2例を説明するための概念図である。第2例では、準備動作Wdのうち2回の一組の動作で得られる2つの第1信号を、を用いて第2信号の減算処理を行う。なお、第2例は、2回に限定されるものではなく、複数であればよい。また、複数の第1信号は、それぞれ減算処理に用いてもよく、また平均化処理されてもよく、また、複数の第1信号のうち第2信号と最も近い時刻の第1信号のみ使用するものであってもよい。
なお、演算処理の第1例及び第2例は、図2で説明したタイミングチャートにおける準備動作Wdで得られた第1信号を用いたが、演算処理手段504で行われる演算処理は、それに限定されるものではない。例えば、制御部107が出力動作Hの時間内又は後に準備動作Wdと同じ動作を信号処理部103に行わせ、それで得られた第1信号を演算処理に用いる変形例でもよい。図6(a)〜(d)を用いて、演算処理手段504の演算処理の変形例を説明する。
図6(a)は、第1変形例であり、出力動作Hの前に行われた準備動作Wdの一組の動作で得られた第1信号と、出力動作Hの後に行われた準備動作Wdの一組の動作で得られた第1信号と、を用いて、第2信号の減算処理を行うものである。なお、第1変形例は、2回に限定されるものではなく、複数であればよい。
図6(b)及び(c)は、第2及び第3変形例である。出力動作Hの前に行われた準備動作Wdの一組の動作で得られた第1信号と、出力動作Hの各行の動作の間に行われた準備動作Wdの一組の動作で得られた第1信号と、を用いて、第2信号の減算処理を行うものである。
なお、第1〜3変形例の複数の第1信号は、それぞれ減算処理に用いてもよく、また平均化処理されてもよく、また、複数の第1信号のうち第2信号と最も近い時刻の第1信号のみ使用するものであってもよい。
図6(d)は、第4変形例であり、出力動作Hの間に行われた準備動作Wdの一組の動作で得られた第1信号のみを用いて第2信号の減算処理を行うものである。
また、これまでに説明した各例では、同じ列に対応する第1信号と第2信号で減算処理を行うことを説明したが、演算処理手段504の演算処理はそれに限定されるものではない。図6(e)〜(f)に示すように、共通のA/D変換器ADCを使用している列に対しては1つの第1信号で共通に演算処理に使用してもよい。これにより、A/D変換器ADCの動作電圧の供給状態又は動作電圧の値のばらつきに起因する画像のアーチファクトは低減され得る。
なお、本発明の信号処理部103に含まれる読出回路104は、図1(b)で説明した構成に限定されるものではない。図7を用いて読出回路104の他の構成例を説明する。
図7に示す読出回路104の他の構成例では、バッファアンプBS及びBNに替えて、ソースフォロアバッファSFS及びSFNと全差動増幅器Aaとを用いている。更に、ソースフォロアバッファSFSの入力をリセットする入力リセットスイッチSRS、及び、SFNの入力をリセットする入力リセットスイッチSRNがそれぞれ設けられている。このような構成では、図5(b)〜図6(f)の各例の第1信号の替わりに、各入力スイッチSRS及びSRNを用いてソースフォロアバッファSFS及びSFNをリセットした際にA/D変換器ADCから得られるデジタル信号を使用することもできる。
また、変換素子Sとして、PIN型フォトダイオードを用いて説明したが、本発明の放射線撮像装置はそれに限定されるものではない。例えば、図8(a)に示すように、MIS型の光電変換素子に代表される、MIS型の変換素子を使用することが可能である。MIS型の変換素子を使用する場合、バイアス電源はMIS型変換素子をリフレッシュするための電位Vrを供給可能な可変電源を用いることが好ましい。このMIS型の変換素子を用いた場合、図8(b)に示す放射線撮像装置の動作は、図2で説明した動作に対して、各初期化動作Kの前にリフレッシュ動作Rがなされる点で相違する。なお、MIS型変換素子のリフレッシュ及びリフレッシュ動作については、特開2012−204964号公報に記載されている。
次に、本発明を用いた移動可能な放射線撮像システムへの応用例を示す。図9(a)は、透視撮影と静止画撮影が可能な可搬型の放射線撮像装置を用いた放射線撮像システムの概念図である。図9(a)において、放射線撮像装置100をC型アーム601から取り外し、C型アーム601に備えられた放射線発生装置206を用いて撮影を行う例を示している。ここで、C型アーム601は放射線発生装置607及び放射線撮像装置100を保持するものである。602は放射線撮像装置100で得られた画像データの表示が可能な表示部、603は被検体604を載せるための寝台である。また、605は放射線発生装置206、放射線撮像装置100、及びC型アーム601を移動可能にする台車、606はそれらを制御可能な構成を有する移動型の制御装置である。制御コンピュータ108を含む制御装置606は、放射線撮像装置100で得られた画像信号を画像処理して表示装置602等に伝送することも可能である。また、制御装置606による画像処理により生成された画像データは、電話回線等の伝送手段により遠隔地へ転送することができる。それにより、ドクタールームなどの別の場所でディスプレイに表示もしくは光ディスク等の保存手段に保存することができ、遠隔地の医師が診断することも可能である。また、伝送された画像データをフィルムプロセッサによりフィルムとして記録することもできる。なお、本発明の制御部106は、その構成の一部又は全部が放射線撮像装置100内に備えられていてもよく、また制御装置606内に備えられていてもよい。
図9(b)は、透視撮影と静止画撮影が可能な可搬型の放射線撮像装置を用いた放射線撮像システムである。図5(b)では、放射線撮像装置100をC型アーム601から取り外し、C型アーム601に備えられた放射線発生装置607とは別の放射線発生装置607’を用いて撮影を行う例を示している。
なお、本発明の実施形態は、例えばコンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。また、各実施形態から容易に想像可能な組み合わせによる発明も本発明の範疇に含まれる。
100 放射線撮像装置
101 画素アレイ
102 駆動部
103 信号処理部
104 読出回路
105 デジタル信号処理回路
106 電源部
107 制御部

Claims (15)

  1. 放射線をアナログ信号に変換するための複数の画素が複数の行及び複数の列を構成するように配列され、前記複数の画素の各々が、放射線を電荷に変換する変換素子と、前記電荷に応じたアナログ信号を出力するスイッチ素子と、を含む画素アレイと、
    前記複数の画素から行単位で前記アナログ信号を並列に出力するために前記複数の画素の前記スイッチ素子を行単位で非導通状態から導通状態にするように前記画素アレイを駆動するための駆動部と、
    前記画素アレイから並列に出力された前記アナログ信号に基づく直列のデジタル信号を出力するために、複数の読出回路を含み、前記複数の読出回路がそれぞれ、前記画素アレイから並列に出力されたアナログ信号に基づいて前記直列のデジタル信号に変換するためのA/D変換器を含む信号処理部と、
    前記駆動部及び前記信号処理部を制御する制御部と、
    を有する放射線撮像装置であって、
    前記制御部は、前記画素アレイへの放射線の照射が終了した後において、前記信号処理部を第1電力消費状態から前記第1電力消費状態より電力消費が高い第2電力消費状態へと遷移させ、前記遷移の後に前記駆動部に前記画素アレイを駆動させずに前記信号処理部に前記A/D変換器を動作させる準備動作を行わせ、前記準備動作の後に前記駆動部に前記画素アレイを駆動させて前記信号処理部に前記直列のデジタル信号を出力させることを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記複数の読出回路はそれぞれ、前記画素アレイから並列に出力された電気信号を増幅する複数の増幅回路と、前記複数の増幅回路で増幅されたアナログ信号を並列にサンプルホールドする複数のS/H回路と、前記複数のS/H回路に並列にサンプルホールドされたアナログ信号を直列のアナログ信号に変換するマルチプレクサ部と、更に含み、
    前記A/D変換器は前記マルチプレクサ部で変換された直列のアナログ信号を前記直列のデジタル信号に変換し、
    前記準備動作は、前記遷移の後に前記駆動部に前記画素アレイを駆動させずに前記信号処理部に前記複数の増幅回路、前記複数のS/H回路、前記マルチプレクサ部、及び、前記A/D変換器を動作させることを特徴とする請求項に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記複数の増幅回路はそれぞれ、演算増幅器と積分容量とリセットスイッチとを含む積分増幅器を含み、
    前記制御部は、前記準備動作として前記複数の増幅回路の前記リセットスイッチを動作させることを特徴とする請求項に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記複数のS/H回路はそれぞれ、前記画素から出力され前記増幅回路で増幅された信号を保持する信号用のS/H回路と、前記増幅回路のオフセット成分に応じた信号を保持するノイズ用のS/H回路と、を含み、
    前記制御部は、前記準備動作として前記信号用のS/H回路及び前記ノイズ用のS/H回路を動作させることを特徴とする請求項に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記制御部は、前記準備動作に含まれる一組の動作として前記リセットスイッチ導通状態である間に、前記ノイズ用のS/H回路を動作させ、前記ノイズ用のS/H回路を動作させた後に前記信号用のS/H回路を動作させ、前記信号用のS/H回路を動作させた後に前記マルチプレクサ部及び前記A/D変換器を動作させるように、前記信号処理部を制御することを特徴とする請求項に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記制御部は、前記準備動作に含まれる一組の動作として、前記リセットスイッチを導通状態にしてから非導通状態にした後に前記ノイズ用のS/H回路を動作させ、前記ノイズ用のS/H回路を動作させた後に前記信号用のS/H回路を動作させ、前記信号用のS/H回路を動作させた後に前記マルチプレクサ部及び前記A/D変換器を動作させるように、前記信号処理部を制御することを特徴とする請求項に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記制御部は、前記準備動作に含まれる一組の動作として前記リセットスイッチ導通状態である間に、前記ノイズ用のS/H回路と前記ノイズ用のS/H回路とを短絡させ、前記マルチプレクサ部及び前記A/D変換器を動作させるように、前記信号処理部を制御することを特徴とする請求項に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記制御部は、前記準備動作に含まれる一組の動作として前記リセットスイッチ導通状態であり且つ前記ノイズ用のS/H回路と前記ノイズ用のS/H回路とを短絡している間で、前記マルチプレクサ部及び前記A/D変換器を動作させるように、前記信号処理部を制御することを特徴とする請求項に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記制御部は、前記準備動作として前記一組の動作を複数回行うように、前記信号処理部を制御することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  10. 前記信号処理部は、前記A/D変換器から出力されるデジタル信号の処理を行うデジタル信号処理回路を含み、
    前記デジタル信号処理回路は、前記一組の動作によって前記A/D変換器から出力されたデジタル信号を用いて、前記制御部が前記駆動部に前記画素アレイを駆動させて前記A/D変換器から出力されたデジタル信号を減算処理することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  11. 前記信号処理部に動作電圧を供給する電源部を更に含み、
    前記制御部は、前記画素アレイへの放射線の照射が終了した後に前記電源部が前記信号処理部に前記動作電圧を供給することにより前記信号処理部が前記第1電力消費状態から前記第2電力消費状態に遷移し、前記動作電圧の供給を受けてから前記準備動作をした後に前記駆動部が前記画素アレイを駆動して前記信号処理部がデジタル信号を出力するように、前記信号処理部及び前記電源部を制御することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  12. 前記変換素子は、光を電荷に変換する光電変換素子と、放射線を光電変換素子が検知可能な波長の光に変換する波長変換体とを含む請求項1から11のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の放射線撮像装置と、
    前記放射線撮像装置に放射線を照射するための放射線発生装置と、
    前記放射線撮像装置及び前記放射線発生装置を制御する制御装置と、
    を含む放射線撮像システム。
  14. 放射線をアナログ信号に変換するための複数の画素が複数の行及び複数の列を構成するように配列され、前記複数の画素の各々が、放射線を電荷に変換する変換素子と、前記電荷に応じたアナログ信号を出力するスイッチ素子と、を含む画素アレイと、前記複数の画素から行単位で前記アナログ信号を並列に出力するために前記複数の画素の前記スイッチ素子を行単位で非導通状態から導通状態にするように前記画素アレイを駆動するための駆動部と、前記画素アレイから並列に出力された前記アナログ信号に基づく直列のデジタル信号を出力するために、複数の読出回路を含み、前記複数の読出回路がそれぞれ、前記画素アレイから並列に出力されたアナログ信号に基づいて前記直列のデジタル信号に変換するためのA/D変換器と、を含む信号処理部と、を含む放射線撮像装置の制御方法であって、
    前記画素アレイへの放射線の照射が終了した後において前記信号処理部を第1電力消費状態より電力消費が高い第2電力消費状態へ前記第1電力消費状態から遷移させ
    前記遷移の後に、前記駆動部に前記画素アレイを駆動させずに前記A/D変換器を動作させる準備動作を行わせ
    前記準備動作の後前記駆動部に前記画素アレイを駆動させて前記信号処理部に前記直列のデジタル信号を出力させる
    ことを特徴とする放射線撮像装置の制御方法。
  15. 請求項13に記載の放射線撮像装置の制御を実行するプログラム。
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