JP6202705B2 - 流体圧シリンダ - Google Patents

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本発明は、流体圧シリンダに関し、その出力部材が所定位置に移動し且つ流体圧作動室内の流体圧が所定圧になったことを検知可能にした流体圧シリンダに関する。
従来から、種々のクランプ対象物をクランプするクランプ装置等には種々の流体圧シリンダが実用に供されている。これらの流体圧シリンダは、シリンダ本体と、このシリンダ本体に進退可能に装備された出力部材と、この出力部材を進出側と退入側の少なくとも一方に駆動する為の流体圧作動室等を有し、加圧油や加圧エア等の加圧流体を利用して出力部材を駆動するように構成されている。
ところで、流体圧シリンダのピストン部材の軸心方向の前進限界位置、後退限界位置、途中位置等を検出する種々のロッド位置検知技術が実用化されている。
例えば、特許文献1のクランプ装置の流体圧シリンダでは、流体圧シリンダに供給した流体圧を検出する圧力センサと、流体圧シリンダのピストン部材から外部に突出させた操作ロッドの下端部の被検出部の上昇位置と下降位置を検出する2つの位置センサとで、ピストンロッドの位置を検出している。
特許文献2のクランプ装置の流体圧シリンダにおいては、流体圧シリンダの出力ロッドの昇降動作に連動してエア通路を開閉する機構を、シリンダ本体の一端側の外部に設け、出力ロッドの上昇位置と下降位置とを検出可能に構成してある。
特開2001−87991号公報 特開2003−305626号公報
特許文献1の流体圧シリンダでは、流体圧シリンダのピストン部材から操作ロッドを外部に突出させ、その操作ロッドの下端部に設けた被検出部の上昇位置と下降位置を2つの位置センサで検出するため、流体圧シリンダの下側に被検出部の移動と位置センサの設置のための検出スペースが必要となるため、流体圧シリンダが大型化する。
特許文献2の流体圧シリンダでは、出力ロッドの上昇位置と下降位置とを検出する機構をクランプ本体の外側に構成する。そのため、特許文献1の流体圧シリンダと同様に、シリンダ本体の外部に検出スペースが必要となるから、流体圧シリンダが大型化する。
特に、シリンダ本体内のスペースを有効活用して位置検出用の開閉弁機構を装備可能にすることが望ましいが、未だ提案されていない。
一方、引用文献1,2の流体圧シリンダでは、ピストン部材や出力ロッド等の出力部材の位置だけに基づいて流体圧シリンダの状態を検知するように構成している。
しかし、クランプ装置に組み込んだ流体圧シリンダ等においては、一般に出力部材が例えば下降位置に達し且つクランプ用作動室の流体圧が所定圧に達した時に本当のクランプ状態になる。そこで、出力部材の位置と流体圧作動室の流体圧の両方に基づいて流体圧シリンダの状態を検知することが望ましい。
本発明の目的は、出力部材の位置と流体圧作動室の流体圧の両方に基づいて流体圧シリンダの状態を検知可能にした流体圧シリンダを提供すること、シリンダ本体内にエア通路やそのエア通路を開閉可能な開閉弁機構を組み込んだ流体圧シリンダを提供することである。
請求項1の流体圧シリンダは、シリンダ本体と、このシリンダ本体に進退可能に装備された出力部材と、この出力部材を進出側と退入側の少なくとも一方に駆動する為の流体圧作動室とを備えた流体圧シリンダにおいて、前記シリンダ本体の壁部内に形成されたエア通路であって、一端が加圧エア供給源に接続され且つ他端が大気開放されたエア通路と、このエア通路の途中部を開閉可能な開閉弁機構とを備え、前記開閉弁機構は、前記エア通路を開閉可能な弁体と、この弁体を開弁側に付勢する開弁バネと、前記出力部材が所定位置に移動したときに前記流体圧作動室の流体圧によって前記弁体を閉弁状態にする弁駆動機構とを有し、前記弁駆動機構は、前記シリンダ本体の壁部に形成された装着孔と、前記装着孔に軸心方向へ可動に装着され且つ前記弁体を閉弁可能な弁駆動部材と、前記弁駆動部材に形成され且つ前記流体圧作動室の流体圧を受圧する受圧部と、前記出力部材のカム部に当接する鋼球を介して前記出力部材と前記弁駆動部材とを協働させる協働機構とを有することを特徴としている。
請求項2の流体圧シリンダは、請求項1の発明において、前記弁駆動機構は、前記流体圧作動室内の流体圧が所定圧まで上昇後に、前記開弁バネの弾性力に抗して前記弁体を閉弁位置に切り換えるように構成されたことを特徴としている。
請求項の流体圧シリンダは、請求項の発明において、前記協働機構は、前記シリンダ本体に形成された保持孔と、この保持孔に径方向へ可動に保持された鋼球と、前記弁駆動部材に形成され且つ前記鋼球が部分的に係合可能な環状係合凹部と、前記出力部材に形成されたカム部とを備え、前記カム部は、前記鋼球を前記環状係合凹部側へ押動する鋼球押動部と、前記鋼球を部分的に収容可能な鋼球受容部とを備え、前記鋼球押動部で前記鋼球を前記環状係合凹部側へ押動することにより前記弁駆動部材の移動を規制し、前記出力部材が所定位置に移動したときに、前記鋼球が前記鋼球受容部に収容され、前記弁駆動部材が前記弁体を閉弁状態にすることを特徴としている。
請求項の流体圧シリンダは、請求項2の発明において、前記弁体と弁駆動部材とが一体形成されていることを特徴としている。
請求項の流体圧シリンダは、請求項1の発明において、前記開弁バネの弾性力を調整可能な弾性力調整部材が設けられたことを特徴としている。
請求項の流体圧シリンダは、請求項2の発明において、前記所定位置は、クランプ装置を駆動する為の流体圧シリンダにおけるクランプ位置であることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、シリンダ本体の壁部内に形成されたエア通路であって、一端が加圧エア供給源に接続され且つ他端が大気開放されたエア通路と、このエア通路の途中部を開閉可能な開閉弁機構とを備え、開閉弁機構は、エア通路を開閉可能な弁体と、開弁バネと、出力部材が所定位置に移動したときに流体圧作動室の流体圧によって前記弁体を閉弁状態にする弁駆動機構とを有するので、出力部材が所定位置に移動したとき、流体圧作動室の流体圧によって開閉弁機構を閉弁状態に切換え、エア通路を開放状態から非開放状態に切換えることができる。
従って、出力部材が所定位置に移動したこと、流体圧作動室の流体圧が立ったことを条件として開閉弁機構を閉弁可能であるので、出力部材の位置と流体圧作動室の流体圧の両方に基づいて流体圧シリンダの特定の状態をエア通路のエア圧を介して検知可能になる。 弁駆動機構は、シリンダ本体の壁部に形成された装着孔と、装着孔に軸心方向へ可動に装着され且つ弁体を閉弁可能な弁駆動部材と、弁駆動部材に形成され且つ流体圧作動室の流体圧を受圧する受圧部と、出力部材のカム部に当接する鋼球を介して出力部材と弁駆動部材とを協働させる協働機構とを有するので、出力部材と弁駆動部材とを確実に連携動作させることができる。
請求項2の発明によれば、前記弁駆動機構は、流体圧作動室内の流体圧が所定圧まで上昇後に、弁駆動機構によって開弁バネの弾性力に抗して弁体を閉弁位置に切り換えるように構成したので、請求項1と同様の効果が得られる。
請求項の発明によれば、鋼球押動部で鋼球を環状係合凹部側へ押動することにより弁駆動部材の移動を規制し、出力部材が所定位置に移動したときに、鋼球が鋼球受容部に部分的に収容され、弁駆動部材が弁体を閉弁駆動可能な状態になるので、簡単な機構により、出力部材と弁体を連携動作させることができる
請求項の発明によれば、前記弁体と弁駆動部材とが一体形成されているため、部材数を少なくすることができ、製作費を低減できる。
請求項の発明によれば、前記開弁バネの弾性力を調整可能な弾性力調整部材が設けられたため、流体圧作動室の最大圧に応じて開弁バネの弾性力を調整することができる。
請求項の発明によれば、前記所定位置は、クランプ装置を駆動する為の流体圧シリンダにおけるクランプ位置であるため、出力部材がクランプ位置になり、流体圧作動室の流体圧が所定圧まで上昇したことを、エア通路のエア圧から検知可能になる。
本発明の実施例1に係るクランプ装置(アンクランプ状態)の断面図である。 図1のA部の拡大図である。 クランプ装置(クランプ開始状態)の断面図である。 図3のB部の拡大図である。 クランプ装置(クランプ状態)の断面図である。 図5のC部の拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
尚、以下の実施例において「油圧」は圧縮油(加圧油)を意味する場合がある。
本実施例のリンク式クランプ装置に本発明の流体圧シリンダを組み込んだ例について、図1〜図6に基づいて説明する。
このクランプ装置1は、油圧シリンダ2(流体圧シリンダに相当する)と、この油圧シリンダ2のピストン部材3(出力部材に相当する)の出力ロッド3bに一端部がヒンジ結合されたクランプアーム4と、このクランプアーム4の途中部をクランプ本体5の枢支部5aに連結するリンク部材6を備えたリンク式クランプ装置である。リンク部材6の両端部はピン部材7a,7bを介してピン結合されている。枢支部5aは、シリンダ本体5の一端部の上端部から上方へ突出状に形成されている。
このクランプ装置1は、ピストン部材3がアンクランプ状態(図1参照)から所定ストローク以上進出した状態で、クランプアーム4によりクランプ対象物W(ワーク)を下方に押圧するクランプ状態(図5参照)になる。アンクランプ状態から図3に示すクランプ開始位置を経てクランプ状態に移行する際に、クランプアーム4が正面視にて反時計回り方向へ約70度揺動する。クランプ状態からアンクランプ状態に移動する際にはクランプアーム4が時計回り方向へ約70度揺動する。
最初に、油圧シリンダ2について説明する。
図1、図3、図5に示すように、この油圧シリンダ2は、シリンダ本体5と、ピストン部材3と、アンクランプ用の油圧作動室8aと、クランプ用の油圧作動室8bと、エア通路20( 流体圧通路に相当する) と、開閉弁機構30などを備えている。
シリンダ本体5は、主シリンダ本体5Aと、ヘッド側端壁部材5Bとを有する。
主シリンダ本体5Aは、上部シリンダ本体部5uと、この上部シリンダ本体部5uの下端から下方へ延びる筒形の筒形シリンダ本体部5cとを有する。上部シリンダ本体部5uの下端にベース部材9の上面に据え付けるための水平な据付面5sが形成されている。シリンダ本体5の筒形シリンダ本体部5cがベース部材9の装着穴9aに挿入され、シリンダ本体5は複数のボルトでベース部材9に固定されている。
シリンダ本体5には、鉛直軸心を有するロッド挿通孔10と、このロッド挿通孔10の下端に連通したシリンダ孔11が形成されている。このシリンダ孔11の下端側は、ヘッド側端壁部材5Bで閉塞されている。ロッド挿通孔10の内周部にはシール部材10aとダストシール10bが装着されている。ピストン部材3は、シリンダ孔11に上下方向へ摺動自在に装着されたピストン部3aと、このピストン部3aから上方へ延びてロッド挿通孔10からシリンダ本体5外へ突出する出力ロッド3bを備えている。ピストン部3aにはシール部材aが装着されている。
ヘッド側端壁部材5Bの上端部はシリンダ孔11に連なる嵌合孔に嵌合されてシール部材bでシールされている。ヘッド側端壁部材5Bは、複数のボルトで筒状シリンダ本体部5cに固定されている。ヘッド側端壁部材5Bの中心部分には、上方へシリンダ孔11内へシリンダ孔11の上端近傍まで突出する補助ロッド12が一体形成されている。補助ロッド12の外径はシリンダ孔11の直径の約1/4〜1/3である。尚、補助ロッド12は、ヘッド側端壁部材5Bと別部材に形成して固定的に取り付けてもよい。
次に、ピストン部材3について説明する。
図1〜図6に示すように、ピストン部材3は、ピストン部3aと、出力ロッド3bと、ピストン部材3の下部の中心部分に基端(下端)開放状に形成されたロッド挿入穴13であって、ピストン部材3が下限位置(アンクランプ位置)になったときにも補助ロッド12が挿入可能なロッド挿入穴13とを備えている。ロッド挿入穴13の内周面と補助ロッド12の外周面の間には油圧作動室8bの油圧をロッド挿入穴13内へ導入する円筒隙間14が形成されている。
シリンダ孔11はピストン部3aで上下に仕切られ、ピストン部3aの上側にアンクランプ用の油圧作動室8aが形成され、ピストン部3aの下側にクランプ用の油圧作動室8bが形成されている。尚、下側の油圧作動室8bが本発明の「流体圧作動室」に相当する。上部シリンダ本体部5uには、第1,第2油圧供給ポート15,16が形成され、第1油圧供給ポート15はシリンダ本体5の壁部内に形成した油圧通路15aにより油圧作動室8aに接続され、第2油圧供給ポート16はシリンダ本体5の壁部内に形成した油圧通路16aにより油圧作動室8bに連通され、第1,第2油圧供給ポート15,16は油圧ホース等で油圧供給源(図示略)に接続されている。
図1〜図6に示すように、この油圧シリンダ2は、シリンダ本体5の壁部内に形成されたエア通路20であって、一端が外部の加圧エア供給源40cに接続され且つ他端が大気開放されたエア通路20(流体圧通路に相当する)と、このエア通路20の途中部を開閉可能な開閉弁機構30とを備えている。
開閉弁機構30は、ヘッド側端壁部材5Bに組み込まれているが、開閉弁機構30の大部分はヘッド側端壁部材5Bの補助ロッド12に組み込まれている。開閉弁機構30は、エア通路20の途中部を開閉可能であり、ピストン部材3がクランプ可能な位置に達し、油圧作動室8b内の油圧が所定圧以上になったときに閉弁状態になる。
次に、エア通路20と開閉弁機構30について説明する。
図1、図2に示すように、開閉弁機構30は、コア部材31と、エア通路20の途中部を開閉可能な弁体42vと、この弁体42vを開弁ロッド32を介して開弁側に付勢する開弁バネ33と、ピストン部材3が所定位置(図3に示すクランプ開始位置)に達したときに油圧作動室8bの油圧により弁体42vを閉弁状態にする弁駆動機構34と、開弁バネ33のバネ力を調整可能なバネ力調整部材35とを有する。
コア部材31は、上半部の円筒部31aと、中段部の中径部31bと、下部の大径部31cとを有する。ヘッド側端壁部材5Bには、円筒状の縦向きの装着孔36aであって大部分が補助ロッド12内に形成された装着孔36aと、中径穴36bと、大径穴36cとが形成されている。円筒部31aは装着孔36aの下半部に挿入されている。中径部31bは中径穴36bに装着され、大径部31cは大径穴36cに螺合にて固定されている。
中径部31bの外周部にはシール部材cが装着されている。装着孔36aは補助ロッド12と同心状の円筒状の孔である。
コア部材31には、その上端壁31uに形成された上部通路孔37と、この上部通路孔37の下端に連なり且つ上部通路孔37よりも大径の下部通路孔38と、下部通路孔38の下端に連なるネジ穴39が形成されている。上部通路孔37と下部通路孔38の上端部に開弁ロッド32が可動に装着され、ネジ穴39にバネ力調整部材35が螺合にて位置調整可能に装着されている。下部通路孔38内において、開弁ロッド32とバネ力調整部材35の間に圧縮状態の開弁バネ33が装着されている。バネ力調整部材35の上下方向位置を調整することにより開弁バネ33のバネ力を調整可能である。
弁体42vは、後述の弁駆動機構34の弁駆動部材42の下部に一体的に形成され、弁駆動部材42は補助ロッド12の装着孔36aに上下方向に可動に装着されている。コア部材31の上端壁31uの上端面には環状弁座31vが形成され、弁体42vの下端面には環状弁座31vに密着可能な環状弁面42fが形成されている。
尚、開弁ロッド32は、上部通路孔37に筒状隙間をあけて挿入されたロッド部32aと、このロッド部32aと一体形成され且つ下部通路孔38の上端部に上下動自在に装着されたバネ受部32bとを有し、バネ受部32bにはエア通路20の一部を形成する複数の縦孔32cが形成されている。
エア通路20は、ヘッド側端壁部材5Bの壁部内に形成されている。エア通路20の上流端の入力ポート40には、外部エア通路40bに接続された接続金具40aが接続され、外部エア通路40bは外部の加圧エア供給源40cに接続されている。外部エア通路40bには圧力センサ40dが接続され、加圧エア供給源40cと圧力センサ40dが制御ユニット40eに電気的に接続されている。エア通路20の下流端の出力ポート41には、外部エア通路41bに接続された接続金具41aが接続され、外部エア通路41bの端部は大気開放されている。
エア通路20は、入力ポート40に連通した水平通路20aと、中径部31bに形成した横断通路20bと、ネジ穴39の上端部の円形通路20cと、下部通路孔38と、上部通路孔37と、装着孔36aの内周面と円筒部31aの外周面間の円筒通路20dと、 中径穴36bの上端の環状通路20eと、出力ポート41に連通した傾斜通路20f等を備えている。
図1、図2に示すように、弁駆動機構34は、補助ロッド12内の装着孔36aと、装着孔36aに軸心方向へ可動に装着され且つ弁体42vを閉弁可能な弁駆動部材42と、弁駆動部材42に形成され且つ油圧作動室8bの油圧を受圧する受圧部42aと、ピストン部材3のカム部43に当接する鋼球44を介してピストン部材3と弁駆動部材42とを協働させる協働機構45とを有する
協働機構45は、補助ロッド12の上端近傍部に形成された複数の保持孔12aと、これらの保持孔12aに径方向へ可動に保持された複数の鋼球44と、弁駆動部材42に形成され且つ鋼球44が部分的に係合可能な環状係合凹部42bと、ピストン部材3に形成されたカム部43とを備えている。弁駆動部材42は、大径部42cと、大径部42cから下方へ連なるように一体形成された弁体42vと、大径部42cの上部に形成された環状係合凹部42bとを有する。大径部42cの外周部にはシール部材dが装着され、大径部42cの上端部には油圧作動室8bの油圧、つまりロッド挿入穴13内の油圧を受圧する受圧部42aが形成されている。
上記のロッド挿入穴13の内周壁部にはカム部43が形成されている。カム部43は、鋼球44を環状係合凹部42b側へ押動する内周壁面である鋼球押動部43aと、この鋼球押動部43aの下端に連なり且つ鋼球44を部分的に収容可能な環状の鋼球受容部43bとを備えている。鋼球押動部43aは、ロッド挿入穴13の全高の例えば約80〜90%の長さを有する。鋼球受容部43bは、ピストン部材3がクランプ開始位置(図3参照)に位置した時に鋼球44に対応する位置に形成されている。
鋼球押動部43aで鋼球44を環状係合凹部42b側へ押動することにより弁駆動部材42の移動を規制し、ピストン部材3が所定位置(クランプ開始位置)に移動したときに、鋼球44が鋼球受容部43bに収容され、弁駆動部材42が下方へ移動可能になって弁体32を閉弁可能な状態にする。弁駆動機構34は、油圧作動室8b内の油圧が所定圧まで上昇後に、開弁バネ33のバネ力に抗して弁体42vを閉弁位置に切り換えるように構成されている。
次に、上記のクランプ装置1の作用、効果について説明する。
図1、図2に示すアンクランプ状態のとき、ピストン部材3が下限位置に位置し、複数の鋼球44は、カム部43の鋼球押動部43aで弁駆動部材42の軸心側へ押されて、環状係合凹部42bに係合し、弁駆動部材42を上限位置に保持している。
そのため、弁駆動部材42と一体の弁体42vの弁面42fが弁座31vから小距離離隔し、弁体42vは開弁バネ33の付勢力で開弁している。それゆえ、入力ポート40に供給される加圧エアが出力ポート41を経て大気開放され、入力ポート40側のエア圧が「高」にならないため、圧力センサ40dで検出されるエア圧を介して油圧シリンダ2が正規のクランプ状態になっていないことを制御ユニット40eにおいて検知することができる。
油圧作動室8aの油圧を排出しながら油圧作動室8bに油圧を供給していくと、図3、図4に示すように、ピストン部材3が上昇し、クランプアーム4が水平姿勢になったクランプ開始位置になると、カム部43の鋼球受容部43bに複数の鋼球44が部分的に係合して、複数の鋼球44が環状係合凹部42bから外側へ離隔した状態になる。そのため、弁駆動部材42は、弁体42vを下方へ移動可能な閉弁駆動可能な状態になる。
図5、図6に示すように、このとき弁駆動部材42はロッド挿入穴13の油圧を受圧部42aに受圧しており、クランプアーム4がクランプ対象物を押圧したクランプ状態になって、油圧作動室8bの油圧(つまり、ロッド挿入穴13の油圧)が所定圧以上になると、弁駆動部材42が開弁バネ33の弾性力に抗して下降し、弁駆動部材42と一体の弁体42vが弁座31vに当接して閉弁状態(遮断状態)になる。その結果、入力ポート40側のエア圧が「高」になるため、そのエア圧を介して油圧シリンダ2が正規のクランプ状態になったことを検知することができる。
このように、このクランプ装置1の油圧シリンダ2においては、ピストン部材3が所定位置(クランプ開始位置)に移動し且つクランプ用油圧作動室8bの油圧が所定圧以上の油圧になったことを条件として、開閉弁機構30が閉弁するため、ピストン部材3の位置とクランプ用油圧作動室8bの油圧の両方に基づいて油圧シリンダ2の状態(クランプ状態になったこと)を検知することができる。この開閉弁機構30は、誤作動することのない、信頼性と作動確実性に優れるものとなる。
しかも、シリンダ孔11の内部空間とピストン部材3の内部空間を有効活用してエア通路20と開閉弁機構30を配置するため、油圧シリンダ2を大型化することなく、エア通路20と開閉弁機構30を組み込むことができる。
ピストン部材3のカム部43に当接する鋼球44を介してピストン部材3と弁駆動部材42とを協働させる協働機構45とを有するので、ピストン部材3と弁駆動部材42とを確実に連携動作させることができる。
鋼球押動部43aで鋼球44を環状係合凹部42a側へ押動することにより弁駆動部材42の移動を規制し、ピストン部材3が所定位置に移動したときに、鋼球44が鋼球受容部43bに部分的に収容され、弁駆動部材42が弁体42vを閉弁駆動可能な状態になるので、簡単な機構により、ピストン部材3と弁体42vを連携動作させることができる
弁体42vと弁駆動部材42とが一体形成されているため、部材数を少なくすることができ、製作費を低減できる。開弁バネ33の弾性力を調整可能な弾性力調整部材35を設けたため、油圧作動室8bの最大圧に応じて開弁バネ33の弾性力を調整することができる。
前記所定位置は、クランプ装置1を駆動する為の油圧シリンダ2におけるクランプ位置であるため、ピストン部材3がクランプ位置になり、油圧作動室8bの油圧が所定圧まで上昇したことを、エア通路20のエア圧から検知可能になる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
(1)前記実施例においては、流体圧シリンダとしての油圧シリンダを例にして説明したが、流体圧シリンダとしてのエアシリンダにも本発明を同様に適用することができる。
(2)前記シリンダ本体の構造、前記ピストン部材の構造等は、一例を示すものであり、これらの構造以外の種々のシリンダ本体やピストン部材を有する流体圧シリンダにも本発明を同様に適用することができる。
(3)開閉弁機構の構造も例示にすぎず、種々の開閉弁機構を備えた流体圧シリンダに本発明を同様に適用することができる。
(4)本発明に係る流体圧シリンダは、種々のクランプ装置の流体圧シリンダに適用できる他、種々の装置に装備される流体圧シリンダにも適用可能である。
(5)当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、種々の流体圧シリンダの所定状態を、出力部材の位置と流体圧作動室の流体圧の両方から確実に検出可能にすることができる。
2 油圧シリンダ
3 ピストン部材
5 シリンダ本体
8b 油圧作動室
12a 保持孔
20 エア通路
40c 加圧エア供給源
30 開閉弁機構
33 開弁バネ
34 弁駆動機構
35 バネ力調整部材
36a 装着孔
42 弁駆動部材
42a 受圧部
42b 環状係合凹部
42v 弁体
43 カム部
43a 鋼球押動部
43b 鋼球受容部
44 鋼球
45 協働機構

Claims (6)

  1. シリンダ本体と、このシリンダ本体に進退可能に装備された出力部材と、この出力部材を進出側と退入側の少なくとも一方に駆動する為の流体圧作動室とを備えた流体圧シリンダにおいて、
    前記シリンダ本体の壁部内に形成されたエア通路であって、一端が加圧エア供給源に接続され且つ他端が大気開放されたエア通路と、
    このエア通路の途中部を開閉可能な開閉弁機構とを備え、
    前記開閉弁機構は、前記エア通路を開閉可能な弁体と、この弁体を開弁側に付勢する開弁バネと、前記出力部材が所定位置に移動したときに前記流体圧作動室の流体圧によって前記弁体を閉弁状態にする弁駆動機構とを有し、
    前記弁駆動機構は、
    前記シリンダ本体の壁部に形成された装着孔と、
    前記装着孔に軸心方向へ可動に装着され且つ前記弁体を閉弁可能な弁駆動部材と、
    前記弁駆動部材に形成され且つ前記流体圧作動室の流体圧を受圧する受圧部と、
    前記出力部材のカム部に当接する鋼球を介して前記出力部材と前記弁駆動部材とを協働させる協働機構とを有することを特徴とする流体圧シリンダ。
  2. 前記弁駆動機構は、前記流体圧作動室内の流体圧が所定圧まで上昇後に、前記開弁バネの弾性力に抗して前記弁体を閉弁位置に切り換えるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダ。
  3. 前記協働機構は、前記シリンダ本体に形成された保持孔と、この保持孔に径方向へ可動に保持された鋼球と、前記弁駆動部材に形成され且つ前記鋼球が部分的に係合可能な環状係合凹部と、前記出力部材に形成されたカム部とを備え、
    前記カム部は、前記鋼球を前記環状係合凹部側へ押動する鋼球押動部と、前記鋼球を部分的に収容可能な鋼球受容部とを備え、前記鋼球押動部で前記鋼球を前記環状係合凹部側へ押動することにより前記弁駆動部材の移動を規制し、前記出力部材が所定位置に移動したときに、前記鋼球が前記鋼球受容部に収容され、前記弁駆動部材が前記弁体を閉弁状態にすることを特徴とする請求項2に記載の流体圧シリンダ。
  4. 前記弁体と弁駆動部材とが一体形成されていることを特徴とする請求項2に記載の流体圧シリンダ。
  5. 前記開弁バネの弾性力を調整可能な弾性力調整部材が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の流体圧シリンダ。
  6. 前記所定位置は、クランプ装置を駆動する為の流体圧シリンダにおけるクランプ位置であることを特徴とする請求項2に記載の流体圧シリンダ。
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