JP6201483B2 - 内燃機関用防振装置の制御装置 - Google Patents
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Description
図2は電子制御式フロントエンジンマウント21や電子制御式リヤエンジンマウント22に具体化される能動型防振装置2の縦断面図、図3は、図2の下部拡大断面図である。図2及び図3に示すように、本例の能動型防振装置2は、軸線Lに関して実質的に軸対称な構造を有するもので、主として、概略円筒状のアッパハウジング201と、その下側に配置された概略円筒状のロアハウジング202と、ロアハウジング202内に収容され上面が開放した概略カップ状のアクチュエータケース203と、アッパハウジング201の上側に接続したダイアフラム204と、アッパハウジング201内に格納された環状の第1弾性体支持リング205と、第1弾性体支持リング205の上側に接続した第1弾性体206から構成されている。
このように構成された能動型防振装置2は、エンジン1の振動状態に応じてエンジン制御装置(ECU)3により制御される。すなわち、本例のエンジン制御装置3は、エンジン1の駆動を制御する機能に加えて、防振装置2の駆動を制御する機能を備える。以下、本例のエンジン制御装置3の構成及び機能について説明する。
図7は、図4に示すエンジン制御装置3に含まれる防振装置2の制御部分を示すブロック図である。アクセルセンサ31、クランク角センサ32及びカム角センサ35は、図4に示すものであり、振幅演算部37と位相演算部38は制御マップとしてROMなどのメモリに記憶され、出力デューティ比演算部39は制御プログラムとしてROMなどのメモリに記憶されるとともに演算装置としてのCPU又はMPUとしても機能する。本例の防振装置の制御装置は、エンジン1の駆動にともなって発生する上下振動を打ち消すために、防振装置2のアクチュエータ230を駆動制御する。この駆動制御は、基本的には、エンジン1の上下振動がたとえば正弦波y=Asinθで近似される場合は、これを打ち消す正弦波y=−Asinθの防振振動波形が発生するようにアクチュエータ230のコイル233に電流を流す。具体的には、演算された防振振動波形の振幅をデューティ比のパルス信号に変換して防振装置2の増幅回路に出力し、当該増幅回路にてデューティ比パルス信号に応じた電流値に変換してアクチュエータ230のコイル233に定電流を流す。
まずステップST1にて、クランク角センサ32からのクランク角パルス信号と、カム角センサ35からのカム角パルス信号と、アクセルセンサ31からのアクセルセンサ信号(目標出力トルク信号)とを読み込む。ステップST2では、ステップST1で読み込まれたクランク角パルス信号から欠損信号を検出することでクランク軸が初期基準位置に達したか否かを判定する。ここで、初期基準位置に達していない場合はステップST1へ戻り、初期基準位置に達するまで、再びクランク角センサ32からのクランク角パルス信号と、カム角センサ35からのカム角パルス信号と、アクセルセンサ31からの目標出力トルクとを読み込む。
(1)本例の防振装置の制御装置では、クランク軸が所定回転(たとえば2回転)するたびに実際のエンジン回転速度及びエンジン出力トルクを検出し、これらエンジン回転速度及び出力トルクに適した防振振動波形の振幅及び位相を制御マップから抽出するので、第1に、クランク軸の所定回転ごとに防振振動波形が逐次更新され、エンジン回転数の変動による影響が織り込まれる。その結果、回転速度に応じた振動波形を防振装置に印加することができる。また第2に、エンジン回転速度及びエンジン出力トルクから防振振動波形を求めるのは制御マップを用いた演算であるため演算負荷が小さくなる。さらに第3に、求められた防振振動波形の振幅をクランク角パルス信号の入力タイミングで出力するのでエンジンの振動に応じた精細な防振振動波形を防振装置に印加することができる。さらにまた第4に、エンジン制御に必須のクランク角センサ及びアクセルセンサを共用して防振振動波形を生成するので、防振装置の制御装置に専用のセンサが不要となる。
11…フロントエンジンマウントブラケット
12…リヤエンジンマウントブラケット
2…防振装置
21…電子制御式フロントエンジンマウント
22…電子制御式リヤエンジンマウント
201…アッパハウジング
201a,201b…フランジ部
202…ロアハウジング
202a…フランジ部
202b…開口部
203…アクチュエータケース
203a…フランジ部
203b…開口部
204…ダイアフラム
205…第1弾性体支持リング
206…第1弾性体
207…第2弾性体支持リング
208…第1フロートラバー
209…第2フロートラバー
210…第1弾性体支持ボス
211…ダイアフラム支持ボス
212…ボルト
213…エンジン取付け部
214…車体取付け部
215…ストッパ
215a…フランジ部
216…ボルト
217…ナット
218…ストッパラバー
219…第2弾性体
220…可動部材
221…ヨーク
221a…円筒部
222…隔壁部材
223…第1液室
224…第2液室
225,227,228…連通孔
226…連通路
229…第3液室
230…アクチュエータ
231…ステータコア
231a…開口部
232…コイルアッシ
233…コイル
234…コイルカバー
235…コネクタ
236,237…シール部材
238…軸受
238a…上部フランジ
238b…下部フランジ
239…コイルバネ
240…弾性体
241…可動コア
242…ロッド
243…ナット
244…バネ座
245…コイルバネ
246…キャップ
G…エアギャップ
3…制御装置
31…アクセルセンサ
32…クランク角センサ
321…パルサーロータ
322…磁気センサ
323…突起部
323a…信号欠損部
33…エアフローメータ
34…燃料噴射バルブ
35…カム角センサ
351…パルサーロータ
352…磁気センサ
353,353a…突起部
36…点火プラグ
37…振幅演算部
371…振幅制御マップ
38…位相演算部
381…位相制御マップ
39…出力デューティ比演算部
Claims (6)
- 内燃機関のクランク軸の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
前記内燃機関の出力トルクを検出するトルク検出手段と、
前記クランク軸の回転角を検出する回転角検出手段と、
前記内燃機関の防振装置の、前記回転速度及び前記出力トルクに対する防振振動波形の振幅及び位相の関係を定めた制御マップと、
前記クランク軸の所定の回転角ごとに前記回転速度と前記出力トルクを検出するとともに、前記所定の回転角ごとに前記制御マップに基づいて前記回転速度及び前記出力トルクに応じた振幅及び位相による防振振動波形を生成する振動波形生成手段と、
前記回転角検出手段による回転角の検出信号と同期して前記防振振動波形による防振印加信号を出力する出力手段と、を備える内燃機関用防振装置の制御装置。 - 前記回転角検出手段は、前記クランク軸の1回転のうち所定の回転角にて検出信号が欠損する信号欠損部を有し、
前記出力手段は、前記信号欠損部の信号が入力された場合には、その前の検出信号の入力タイミングと当該入力タイミングからの経過時間に基づいた振幅を演算して出力する請求項1に記載の内燃機関用防振装置の制御装置。 - 前記出力手段は、前記内燃機関が始動してから前記クランク軸の回転角の基準角が検出されるまでの間は前記防振印加信号の出力を禁止する請求項1または2に記載の内燃機関用防振装置の制御装置。
- 前記出力手段は、前記回転角検出手段に異常が検出された場合には前記防振印加信号の出力を禁止する請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用防振装置の制御装置。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用防振装置の制御装置を含む内燃機関の制御装置。
- 吸入空気量を検出する吸気量検出手段と、
燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射手段と、
前記燃焼室内の燃料に点火する点火手段と、
少なくとも前記回転速度検出手段により検出された回転速度と、前記トルク検出手段により検出された出力トルクと、前記吸気量検出手段により検出された吸入空気量とに基づいて燃料噴射量を演算して前記燃料噴射手段を制御するとともに、前記回転角検出手段により検出された回転角に基づいて点火タイミングを演算して前記点火手段を制御する制御手段と、を備える請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
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JP2013154201A JP6201483B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | 内燃機関用防振装置の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013154201A JP6201483B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | 内燃機関用防振装置の制御装置 |
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JP2015025479A JP2015025479A (ja) | 2015-02-05 |
JP6201483B2 true JP6201483B2 (ja) | 2017-09-27 |
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Family Applications (1)
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JP2013154201A Active JP6201483B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | 内燃機関用防振装置の制御装置 |
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2013
- 2013-07-25 JP JP2013154201A patent/JP6201483B2/ja active Active
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