JP6199943B2 - 情報盤 - Google Patents
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Description
そして、このような情報機器をまとめて収納するための情報盤が知られている(例えば特許文献1,2を参照)。
このような情報盤は、一般的に、壁面に設置されて前方が開放された箱状の盤本体やこの盤本体の前面開放部に前面カバーなどを備えており、この盤本体の内部に情報機器が収納されている。
また、このような問題を回避するべく、大型の情報盤を廃止し、収納容量の増加の要求については住宅に設置する情報盤の数を増やすことで対応することが考えられるが、この場合には、住宅における情報盤の設置スペースの制限や美観の悪化等が問題となる。
前記盤本体の前面開放部に設けられた前面カバーを備えると共に、当該前面カバーの少なくとも一部が、前記盤本体に対する保持姿勢を、前記前面開放部を覆う立位姿勢と前記前面開放部を開放し当該前面開放部から前方に延出して上面に前記情報機器が設置可能な倒伏姿勢との間で変更自在な収納量変更用前面カバーとして構成され、
前記立位姿勢で前記収納量変更用前面カバーを盤本体に保持した状態では、当該立位姿勢の収納量変更用前面カバーにより前面開放部が覆われた盤本体の内部空間に情報機器を設置可能な状態となり、
前記倒伏姿勢で前記収納量変更用前面カバーを盤本体に保持する状態では、盤本体の内部空間から当該倒伏姿勢の収納量変更用前面カバーの上面にわたって機器を設置可能となって、盤本体の収納容量が前記立位姿勢の状態よりも増加させた状態となる点にある。
一方、倒伏姿勢で収納量変更用前面カバーを盤本体に保持することで、立位姿勢で保持する場合と比べて、前面への延出がある分だけ外形寸法が大きくなるものの、当該倒伏姿勢の収納量変更用前面カバーの上面に情報機器を設置する形態で、収納容量の増加の要求に柔軟に対応することができる。
従って、本発明に係る情報盤によれば、収納容量の異なる多種多様な型式を用意することなく、内部に収納される情報機器の数やサイズ等に柔軟に対応することができる。
前記下側前面カバーが、前記収納量変更用前面カバーとして構成されていると共に、前記倒伏姿勢において前記前面開放部の下側端部から前方に延出する姿勢で前記盤本体に対して保持される点にある。
前記盤本体の前面開放部に設けられた前面カバーを備えると共に、当該前面カバーの少なくとも一部が、前記盤本体に対する保持姿勢を、前記前面開放部を覆う立位姿勢と前記前面開放部を開放し当該前面開放部から前方に延出して上面に前記情報機器が設置可能な倒伏姿勢との間で変更自在な収納量変更用前面カバーとして構成され、
前記前面カバーが、前記前面開放部に対して夫々が着脱自在な上側前面カバーと下側前面カバーとに分割され、
前記下側前面カバーが、前記収納量変更用前面カバーとして構成されていると共に、前記倒伏姿勢において前記前面開放部の下側端部から前方に延出する姿勢で前記盤本体に対して保持され、
前記下側前面カバーが、前記立位姿勢での下側端部及び左右側端部の夫々から後方に延出して前記前面開放部の側部を覆う延出板部を有し、
前記収納量変更用前面カバーが、前記倒伏姿勢において、前記延出板部の延出方向を上方に向けると共に前記立位姿勢での上側端部を前記盤本体側に向けた姿勢で前記盤本体に対して保持される点にある。
即ち、下側前面カバーを立位姿勢で盤本体に保持する場合には、当該下側前面カバーが有する延出板部が、下側前面カバーの下側端部及び左右側端部の夫々から後方に延出して前面開放部の側部を覆う状態になるので、前面開放部の側方からの目隠しとして機能することになる。
一方、このような延出板部を有する下側前面カバーを、延出板部の延出方向を上方に向けると共に立位姿勢での上側端部を盤本体側に向けた倒伏姿勢で盤本体に保持する場合には、延出板部が、左右側端部及び前側端部から上方に延出し、倒伏姿勢で盤本体に保持された下側前面カバーの上面を盤本体側以外の外周縁部において囲むものとなるので、当該下側前面カバーの上面に設置した情報機器の落下防止柵として機能することになる。
前記盤本体の前面開放部に設けられた前面カバーを備えると共に、当該前面カバーの少なくとも一部が、前記盤本体に対する保持姿勢を、前記前面開放部を覆う立位姿勢と前記前面開放部を開放し当該前面開放部から前方に延出して上面に前記情報機器が設置可能な倒伏姿勢との間で変更自在な収納量変更用前面カバーとして構成され、
前記収納量変更用前面カバーが、前記倒伏姿勢において左右側端部の少なくとも一方を側方に拡張自在な側端部拡張機構部を有する点にある。
前記盤本体の前面開放部に設けられた前面カバーを備えると共に、当該前面カバーの少なくとも一部が、前記盤本体に対する保持姿勢を、前記前面開放部を覆う立位姿勢と前記前面開放部を開放し当該前面開放部から前方に延出して上面に前記情報機器が設置可能な倒伏姿勢との間で変更自在な収納量変更用前面カバーとして構成され、
前記盤本体が、前後方向の深さを変更可能な深さ変更機構部を有する点にある。
従って、本発明に係る情報盤によれば、収納容量の異なる多種多様な型式を用意することなく、内部に収納される情報機器の数やサイズ等に柔軟に対応することができる。
前記情報機器の電源用プラグが差し込まれる電源用プラグ差込部を有するコンセント本体を前記盤本体の内部に配置してなる電源用コンセント構造であって、
前記コンセント本体が長尺に構成されている共に、その前面に3つ以上の前記電源用プラグ差込部が前記コンセント本体の長手方向に沿って直線上に所定の離間間隔で互いに離間させて配置され、
前記3つ以上の電源用プラグ差込部における複数の離間間隔において、少なくとも一部の離間間隔が他の離間間隔よりも前記コンセント本体の長手方向に沿って広く設定されている。
前記第2離間間隔が前記第1離間間隔よりも前記コンセント本体の長手方向に沿って広く設定されている。
そこで、本構成によれば、3口式電源用プラグ差込部とこれに隣接する2口式電源用プラグ差込部との間の離間間隔である第2離間間隔が、2口式電源用プラグ差込部同士の離間間隔である第1離間間隔よりも広く設定されているので、ACアダプタについては、広い方の離間間隔に隣接する2口式電源用プラグ差込部に2ピン式電源用プラグを差し込むことで、隣接する3口式電源用プラグ差込部に差し込まれる比較的小型の3ピン式電源用プラグとの間の干渉を好適に回避できる。よって、第2離間間隔を第1離間間隔よりも広く設定するにあたり、その差を最小限に抑えて、コンセント本体の長さを一層短くすることができる。
このような縦長形状のACアダプタが2ピン式電源用プラグを有する場合には、その2ピン式電源用プラグを差し込む2口式電源用プラグ差込部については、その延出部を2口式電源用プラグ差込部と3口式電源用プラグ差込部との間に形成された幅広スペース上に当接させるべく、一対の電源用栓刃差込口の並設方向をコンセント本体の幅方向(コンセント本体の前面において当該コンセント本体の長手方向と直交する方向)に沿わせた縦向き姿勢とすることが望ましい。
前記情報機器の電源用プラグが差し込まれる電源用プラグ差込部を有するコンセント本体を前記盤本体の内部に配置してなる電源用コンセント構造を備え、
前記電源コンセント構造が、前記コンセント本体を複数備えると共に、当該複数のコンセント本体のうちの少なくとも2つが外部の商用電源から電気を供給する電気引込線を選択的に接続可能に構成されていると共に、前記電気引込線が接続されたコンセント本体から他のコンセント本体へ電気を分配する電気分配線を備えて構成されている点にある。
更に、他のコンセント本体については、電気引込線が接続されたコンセント本体から電気分配線を介して電気が供給されるので、結果、商用電源から盤本体の内部に引き込む電気引込線の数が、盤本体の内部に配置するコンセント本体の数より少なくて済み、外部に対する配線のための作業及び構成を簡素化することができる。
前記情報機器と共に前記盤本体の内部に設けられ、当該情報機器に接続される配線をガイドする配線ガイド構造であって、
前記配線が敷設される配線敷設面において、当該配線が屈曲する屈曲予定箇所における敷設配線の外縁に沿って凹状に湾曲する湾曲ガイド面部を備える。
更に、配線の敷設作業時において、配線の外縁を湾曲ガイド面に押し当てた状態で当該配線を屈曲させることができるので、配線が屈曲方向とは反対の方向に逃げることが防止され、結果、当該配線が所望の半径よりも小さい半径で屈曲されてしまうことを防止することができる。
また、この一の湾曲ガイド面部に当接される配線が複数の線材からなる場合には、これら複数の線材の束の位置や姿勢を、ある程度纏まった状態で維持しながら調整することができる。
また、湾曲ガイド面部は、配線カバーのように配線を内部に収容するものではなく、配線が屈曲する屈曲予定箇所における敷設配線の外縁に沿って固定される比較的小型の屈曲ガイド部材に形成して、盤本体において比較的小さな領域に納めることができ、結果、この屈曲ガイド部材の設置に伴う情報盤の大型化を回避することができる。
本実施形態の情報盤1は、図1(a)(b)に示すように、壁面Wに設置されて前方(図1において左下に向かう方向)が開放された直方体箱状の盤本体2を備えており、情報機器Xを収納可能に構成されている。また、盤本体2の前面開放部20には、前面カバー3が設けられている。
そして、本実施形態の情報盤1は、前面カバー3の構成について特徴を有しており、更に、深さ変更機構部B、電源用コンセント構造C、及び配線ガイド構造Dについても特徴を有する。
以下、これら特徴構成について順に説明する。
盤本体2の前面開放部20に設けられた前面カバー3は、前面開放部20の上方側を覆う上側前面カバー3Uと、前面開放部20の下方側を覆う下側前面カバー3Lとに分割され、これら上側前面カバー3Uと下側前面カバー3Lとの夫々が前面開放部20に対して着脱自在に構成されている。そして、この下側前面カバー3Lが後述する収納量変更用前面カバーAとして機能することになる。
上側前面カバー3Uについては、図1(a)(b)に示すように、収納量変更用前面カバーAとして構成された下側前面カバー3Lの盤本体2に対する保持姿勢に関係なく、前面開放部20に対して着脱自在に構成されている。
よって、当該盤本体2の内部上側に比較的小型の情報機器Xを設置する場合には、上側前面カバー3Uを盤本体2の前面開放部20の上側を覆う姿勢で保持することで、当該情報機器Xの目隠しを行なって、美観を向上することができる。
一方、盤本体2の内部上側に比較的大きめの情報機器Xを設置する場合には、上側前面カバー3Uを盤本体2から取り外した状態にすることで、その情報機器Xとの干渉を回避して、情報盤1の収納容量を拡大することができる。
情報盤1では、収納容量の異なる多種多様な型式を用意することなく、内部に収納される情報機器Xの数やサイズ等に柔軟に対応するために、収納量変更用前面カバーAが、前面開放部20を覆う立位姿勢(図1(a)参照)と前面開放部20を開放し当該前面開放部20から前方に延出して上面に情報機器Xが設置される倒伏姿勢(図1(b)参照)との夫々の姿勢で、盤本体2に対して付け替えて保持可能に構成されている。
尚、図1(a)は、収納容量が最も小さくなる所謂フルクローズ状態での情報盤1の外観を示し、図1(b)は、情報盤1の収納容量が最も大きくなる所謂フルオープン状態での情報盤1の外観を示している。
このことで、倒伏姿勢の下側前面カバー3Lの上面に設置された情報機器X(インターネット用通信機器X1など)は、盤本体2の前面開放部20の前方において下側端部を基点にしてそれよりも上方の比較的広い空間において保持されることになる。よって、比較的背の高い情報機器Xを倒伏姿勢の下側前面カバー3Lの上面に設置した場合でも、その情報機器Xの頂部が盤本体2の頂部を超えて上に突出することが抑制される。
倒伏姿勢の倒伏姿勢の下側前面カバー3Lの上面に情報機器Xを設置するにあたり、当該情報機器Xと上側前面カバー3Uとの干渉が問題となる場合には、当該上側前面カバー3Uを盤本体2から取り外しても構わない。
尚、立位姿勢における前面板部30の上側端部には、このような延出板部が設けられておらず、当該上側端部が直接上側前面カバー3Uの下側端部に隙間無く当接される。
以下、このような下側前面カバー3Lの盤本体2に対する倒伏姿勢での保持状態を詳しく説明するために、当該下側前面カバー3Lの立位姿勢から倒伏姿勢への保持姿勢変更の手順について、図2に基づいて説明する。
次に、図2(b)に示すように、その取り外した下側前面カバー3Lの上側端部を前方に向けて倒伏させる形態で、当該下側前面カバー3Lを倒伏姿勢とする。このとき、延出板部31,32の延出方向が上方に向けられることになる。
次に、図2(c)に示すように、その倒伏された下側前面カバー3Lを鉛直軸心周りに180度回転させる。このとき、立位姿勢での下側前面カバー3Lの上側端部が盤本体2側に向けられることになる。
そして、図2(d)に示すように、下側前面カバー3Lをその姿勢のまま盤本体2の前面開放部20の下側端部に当接させて、当該下側前面カバー3Lを盤本体2に保持させる。
また、この下側前面カバー3Lの突出片35は、図1(a)に示すように、当該下側前面カバー3Lが立位姿勢で盤本体2に保持されている状態において、上側前面カバー3Uの下側縁部の後面側に当接することで、当該下側前面カバー3Lの前方への倒伏が防止されている。また、下側前面カバー3Lが立位姿勢又は倒伏姿勢で盤本体2に保持されている状態において、当該下側前面カバー3Lの下方側から支持するために、盤本体2の前面開放部20の底面には、下側前面カバー3Lを載置可能な状態で前方に突出する突出片37が設けられている。
尚、かかる上側前面カバー3Uの盤本体2への保持方法については、本実施形態の方法以外にも、係止や接着によるものなど公知の保持方法を採用することもできる。
即ち、図3に示すように、下側前面カバー3Lは、幅方向において中央部3Lcと左右側端部3Lsとの3つの部位に分割されており、当該中央部3Lcに対し左右側端部3Lsが側端部拡張機構部Eを介して連結されている。そして、この側端部拡張機構部Eは、図3(b)に示すように、左右側端部3Lsに固定されて中央部3Lc側に向けて延出する帯状の舌片部33と、中央部3Lcに固定され左右側端部3Lsから延出する舌片部33が挿入されて当該舌片部33を延出方向において摺動自在に保持する保持溝部34で構成されている。
以下、本実施形態の情報盤1に設けられている深さ変更機構部Bについて詳述する。
図5に示すように、情報盤1において、収納容量の異なる多種多様な型式を用意することなく、内部に収納される情報機器Xの数やサイズ等に柔軟に対応するために、盤本体2は、前後方向の深さを変更可能な深さ変更機構部Bを有する。
そして、このような深さ変更機構部Bを有することにより、盤本体2は、正面視の寸法を変更することなく、収納容量の要求に対して前後方向の深さのみを変更して対応できることになる。
更に、スライド溝24には長手方向に沿ってメモリが付されており、当該メモリ上において固定ネジ23を所定位置で締め付け固定することで、盤本体2の深さが所定の深さに固定されることになる。
以下、本実施形態の情報盤1に設けられている電源用コンセント構造Cについて詳述する。
電源用コンセント構造Cは、図6〜8に示すように、情報盤1に収納された情報機器Xに電気を供給するためのものであって、情報機器Xと共に盤本体2の内部に設けられる長尺のコンセント本体40を備える。そして、このコンセント本体40の前面には、情報機器Xの電源用プラグ(図示省略)が差し込まれる3つ以上の電源用プラグ差込部41,42が、コンセント本体40の長手方向に沿って直線上に所定の離間間隔で互いに離間させて配置されている。
即ち、第1コンセント本体40Aへは、電気引込線47を通じて商用電源側から電気が供給され、第2コンセント本体40Bへは、電気分配線48を通じて第1コンセント40A側から電気が供給されることになる。
一方、電気分配線48は、夫々のコンセント本体40A,40Bの底部間に接続され、内箱体22の下方側に設けられた空間に敷設される。
尚、第2第1コンセント本体40B側に電気引込線47を接続する場合には、電気引込線47は、第2コンセント本体40Bの頂部に接続され、内箱体22の背面22aにおいて第2コンセント本体40Aの上部側に形成された開口部22c(図6,7において右側の開口部22c)を通じて外部から内箱体22の内部に引き込まれる。
詳しくは、第1コンセント本体40A及び第2コンセント本体40Bの夫々において、3つの電源用プラグ差込部41が直線上に互いに等しい狭い方の離間間隔である第1離間間隔p1で配置されている。これに対し、別の1つの電源用プラグ差込部42が、上記3つの電源用プラグ差込部41のうちの最下部にあるものに対し、下方向に上記離間間隔p1よりも大きい広い方の離間間隔である第2離間間隔p2を隔てた位置に配置されている。
一方、第2コンセント本体40Bに設けられた4つの電源用プラグ差込部41,42Bのうち、狭い方の第1離間間隔p1で配置された3つの電源用プラグ差込部41は、上記と同様の2口式電源用プラグ差込部として構成されているが、最下部の2口式電源用プラグ差込部41に対し下方向に広い方の第2離間間隔p2を隔てた位置に配置された電源用プラグ差込部42Bについては、一対の電源用栓刃差込口42aと一のアース用栓刃差込口42bとからなる3口式電源用プラグ差込部として構成されている。
このことで、図8(a)(b)において、広い方の第2離間間隔p2の上側に位置する2口式電源用プラグ差込部41に差し込まれたACアダプタXaのように、当該ACアダプタXaが、電源用プラグを基点として一対の電源用栓刃(図示省略)の並設方向(一対の電源用栓刃の夫々の配置位置を結ぶ方向)と直行する方向に延出する所謂縦長形状の本体部を有する場合でも、その本体部が広い方の第2離間間隔p2上のスペースに当接することで、安定した状態で保持されることになる。
このことで、図8(b)において、広い方の第2離間間隔p2の下側に位置する3口式電源用プラグ差込部42Bに差し込まれたACアダプタXbのように、当該ACアダプタXaが、電源用プラグを基点として一対の電源用栓刃(図示省略)の並設方向(一対の電源用栓刃の夫々の配置位置を結ぶ方向)と直行する方向に延出する所謂縦長形状の本体部を有する場合でも、その本体部が第2コンセント本体40Bの幅方向に延出するようになるので、隣接する2口式電源用プラグ差込部41側に存在する他のACアダプタXaとの干渉が回避されることになる。
具体的には、図6,7及び図8(a)に示すように、盤本体2の内部において左側の側壁面に添わせて配置された第1コンセント本体40Aでは、差込部配置中心線45が本体中心線46に対して右方向、即ち盤本体2の内部において左側の側壁面から遠ざかる方向に偏位している。一方、図6,7及び図8(b)に示すように、盤本体2の内部において右側の側壁面に添わせて配置された第2コンセント本体40Bでは、差込部配置中心線45が本体中心線46に対して左方向、即ち盤本体2の内部において右側の側壁面から遠ざかる方向に偏位している。
このように、差込部配置中心線45がコンセント本体40の本体中心線46に対して幅方向に偏位していることで、電源用プラグ差込部41,42に差し込まれる電源用プラグがコンセント本体40の幅方向において比較的広い幅を有する場合でも、その電源用プラグがコンセント本体40の一側面において側方に突出することが防止されている。
以下、本実施形態の情報盤1に設けられている配線ガイド構造Dについて詳述する。
配線ガイド構造Dは、図6及び図7に示すように、情報機器Xと共に盤本体2の内部に設けられ、当該情報機器Xに接続されるLANケーブルや同軸ケーブルなどの配線L1,L2等をガイドするものとして構成されている。そして、盤本体2の内部において、開口部22bを介して引き込まれた配線L1,L2が敷設される配線敷設面Lwにおいて、当該配線L1,L2が屈曲する屈曲予定箇所における敷設配線L1,L2の外縁に沿って凹状に湾曲する湾曲ガイド面部51aを備える。
尚、本実施形態において、上記配線敷設面Lwは、テレビジョン放送通信機器X4が設けられた内箱体22の背面22a(図7参照)や、ハブ装置X2が設けられた支持板面60(図6参照)を示す。
また、この湾曲ガイドに当接される配線L1,L2が複数の線材からなる場合には、これら複数の線材の束の位置や姿勢が、ある程度纏まった状態で維持されながら調整される。
即ち、この屈曲ガイド部材50は、配線敷設面Lwに対して貼設されてビス止めや接着等により固定される支持板部52と、その支持板部52に連接し配線敷設面Lwから離間する方向に突出する湾曲状のガイド部51とからなる。そして、このガイド部51の一方側の面が、上記湾曲ガイド面部51aとして機能する。
そして、当該夫々の湾曲ガイド面部51aa,51abのうちの屈曲方向側(図6において上側)に位置する内側湾曲ガイド面部51abが、同屈曲方向とは反対側に位置する外側湾曲ガイド面部51aaよりも、配線L1の敷設方向における基端側(図6において右側)に偏位して配置されている。尚、配線L1a,L1bの屈曲方向とは、当該配線L1a,L1bが屈曲後に向かう方向(図6では上方向)を示しており、配線L1a,L1bの敷設方向とは、該配線L1a,L1bの屈曲前の延出方向(図6では左右方向)を示している。
(1)上記実施形態の情報盤1では、前面カバー3を上側前面カバー3Uと下側前面カバー3Lとに分割した構成を採用したが、一体に構成された前面カバーや、別の形態で分割された前面カバーを採用しても構わない。また、上記実施形態では、下側前面カバー3Lを収納量変更用前面カバーAとして機能させるように構成したが、上側前面カバー3Uなどの他の形態の前面カバーを収納量変更用前面カバーとして機能させるように構成しても構わない。
また、2口式電源用プラグ差込部41,42Aについては縦向き姿勢とし、3口式電源用プラグ差込部42Bについては横向き姿勢としたが、これらの姿勢は適宜改変しても構わない。
2 盤本体
3 前面カバー
3L 下側前面カバー
3Ls 左右側端部
3U 上側前面カバー
20 前面開放部
22a 背面(配線敷設面)
31 下端延出板部(延出板部)
32 側端延出板部(延出板部)
40 コンセント本体
40A 第1コンセント本体
40B 第2コンセント本体
41 (2口式)電源用プラグ差込部
41a 電源用栓刃差込口
42 電源用プラグ差込部
42A (2口式)電源用プラグ差込部
42B (3口式)電源用プラグ差込部
42a 電源用栓刃差込口
42b アース用栓刃差込口
45 差込部配置中心線
46 本体中心線
51a 湾曲ガイド面部
51aa 外側湾曲ガイド面部
51ab 内側湾曲ガイド面部
60 支持板面(配線敷設面)
A 収納量変更用前面カバー
B 変更機構部
C 電源用コンセント構造
D 配線ガイド構造
E 側端部拡張機構部
Lw 配線敷設面
L1,L2 配線
W 壁面
X 情報機器
p1 (第1)離間間隔
p2 (第2)離間間隔
Claims (6)
- 壁面に設置されて前方が開放された箱状の盤本体を備え、情報機器を収納可能な情報盤であって、
前記盤本体の前面開放部に設けられた前面カバーを備えると共に、当該前面カバーの少なくとも一部が、前記盤本体に対する保持姿勢を、前記前面開放部を覆う立位姿勢と前記前面開放部を開放し当該前面開放部から前方に延出して上面に前記情報機器が設置可能な倒伏姿勢との間で変更自在な収納量変更用前面カバーとして構成され、
前記立位姿勢で前記収納量変更用前面カバーを盤本体に保持した状態では、当該立位姿勢の収納量変更用前面カバーにより前面開放部が覆われた盤本体の内部空間に情報機器を設置可能な状態となり、
前記倒伏姿勢で前記収納量変更用前面カバーを盤本体に保持する状態では、盤本体の内部空間から当該倒伏姿勢の収納量変更用前面カバーの上面にわたって機器を設置可能となって、盤本体の収納容量が前記立位姿勢の状態よりも増加させた状態となる情報盤。 - 前記前面カバーが、前記前面開放部に対して夫々が着脱自在な上側前面カバーと下側前面カバーとに分割され、
前記下側前面カバーが、前記収納量変更用前面カバーとして構成されていると共に、前記倒伏姿勢において前記前面開放部の下側端部から前方に延出する姿勢で前記盤本体に対して保持される請求項1に記載の情報盤。 - 壁面に設置されて前方が開放された箱状の盤本体を備え、情報機器を収納可能な情報盤であって、
前記盤本体の前面開放部に設けられた前面カバーを備えると共に、当該前面カバーの少なくとも一部が、前記盤本体に対する保持姿勢を、前記前面開放部を覆う立位姿勢と前記前面開放部を開放し当該前面開放部から前方に延出して上面に前記情報機器が設置可能な倒伏姿勢との間で変更自在な収納量変更用前面カバーとして構成され、
前記前面カバーが、前記前面開放部に対して夫々が着脱自在な上側前面カバーと下側前面カバーとに分割され、
前記下側前面カバーが、前記収納量変更用前面カバーとして構成されていると共に、前記倒伏姿勢において前記前面開放部の下側端部から前方に延出する姿勢で前記盤本体に対して保持され、
前記下側前面カバーが、前記立位姿勢での下側端部及び左右側端部の夫々から後方に延出して前記前面開放部の側部を覆う延出板部を有し、
前記収納量変更用前面カバーが、前記倒伏姿勢において、前記延出板部の延出方向を上方に向けると共に前記立位姿勢での上側端部を前記盤本体側に向けた姿勢で前記盤本体に対して保持される情報盤。 - 壁面に設置されて前方が開放された箱状の盤本体を備え、情報機器を収納可能な情報盤であって、
前記盤本体の前面開放部に設けられた前面カバーを備えると共に、当該前面カバーの少なくとも一部が、前記盤本体に対する保持姿勢を、前記前面開放部を覆う立位姿勢と前記前面開放部を開放し当該前面開放部から前方に延出して上面に前記情報機器が設置可能な倒伏姿勢との間で変更自在な収納量変更用前面カバーとして構成され、
前記収納量変更用前面カバーが、前記倒伏姿勢において左右側端部の少なくとも一方を側方に拡張自在な側端部拡張機構部を有する情報盤。 - 壁面に設置されて前方が開放された箱状の盤本体を備え、情報機器を収納可能な情報盤であって、
前記盤本体の前面開放部に設けられた前面カバーを備えると共に、当該前面カバーの少なくとも一部が、前記盤本体に対する保持姿勢を、前記前面開放部を覆う立位姿勢と前記前面開放部を開放し当該前面開放部から前方に延出して上面に前記情報機器が設置可能な倒伏姿勢との間で変更自在な収納量変更用前面カバーとして構成され、
前記盤本体が、前後方向の深さを変更可能な深さ変更機構部を有する情報盤。 - 前記情報機器の電源用プラグが差し込まれる電源用プラグ差込部を有するコンセント本体を前記盤本体の内部に配置してなる電源用コンセント構造を備え、
前記電源コンセント構造が、前記コンセント本体を複数備えると共に、当該複数のコンセント本体のうちの少なくとも2つが外部の商用電源から電気を供給する電気引込線を選択的に接続可能に構成されていると共に、前記電気引込線が接続されたコンセント本体から他のコンセント本体へ電気を分配する電気分配線を備えて構成されている請求項1〜5の何れか1項に記載の情報盤。
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