JP6198152B2 - アロマセット、及びアロマ液の蒸散方法 - Google Patents

アロマセット、及びアロマ液の蒸散方法 Download PDF

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Description

本発明はアロマセット、及びアロマ液の蒸散方法に関する。
従来より、日常的な生活空間、例えば自宅の一室や浴室の空気中に香りを拡散させて、香りそのものを楽しむだけでなく、使用者をリラックスさせて精神的な癒しの場を日常生活に作り出すためのアロマテラピーに関する種々のアロマグッズが提供されている。
このようなアロマグッズとしては、例えば火気を利用して香りを拡散させる香炉やアロマキャンドル、香気成分を空気中に噴霧して気化させるスプレー、電源による超音波で香気成分をミスト状にするアロマディフューザーや水と反応して発熱する発熱剤等の化学的熱源を利用して香気成分を気化させるアロマセットなどが提供されている。
なかでも、化学的熱源を利用したアロマセットとしては、アロマポット容器の底部に配設した発熱剤に水と香気成分を含有するアロマ液を直接加え、発熱剤によって生じた反応熱によりアロマ液を加熱して香気成分を気化させるよう構成したアロマポットを用いたアロマセットや(例えば、特許文献1)、水と発熱剤との反応により生じた熱水蒸気をアロマポット内部に対流させて、アロマポット容器の上部に貯溜したアロマ液を間接的に加熱して香気成分を揮発させるように構成したアロマポットを用いたアロマセット(例えば、特許文献2)が提案されている。
これらの化学的熱源を用いたアロマセットによれば、使用に際して火気が不要であることの安全性、持ち運びを容易とする携帯性、手間が少ないことの利便性、製造にかかる費用が抑えられる経済性の面で、他の様式のアロマグッズに比べて優れているとしている。
特許第4293746号 特開2008−119105号
しかしながら、水と香気成分を含有するアロマ液を発熱剤に直接加えて蒸散させるアロマポットは、水と発熱剤との熱反応開始からアロマ液に含まれるほとんどの香気成分が短時間で揮発してしまい、香気成分が長持ちせず時間を気にすることなく香りを楽しむことができなかった。
こうした問題を解決するために、発熱剤に他の材料を混合することで発熱量を制御して香気成分の揮発量を調節する方法も提案されているが、このような発熱剤を用いたアロマセットは経済的な観点で好ましくない。
また、発熱剤と水との反応による熱水蒸気を介してアロマポット上部に貯溜した香気成分を間接的に加熱して揮発させるように構成したアロマセットでは、時間を気にすることなくルームフレグランスを楽しむことができるものの、水蒸気熱によるアロマ液の香気成分の揮発に要する時間や気化量が一定でなく、香りの速効的な拡散ができない問題があった。
また、発熱剤を用いたアロマセットは、いったん使用した場合には、たとえ水を含むアロマ液又は水の添加を中断しても、発熱剤が空気中の水分を吸収して反応を続けて劣化するため、繰り返しアロマセットを使用するためには発熱剤を交換する手間がかかる。
従って、発熱剤を用いたアロマセットは一回使い切りタイプとすることが好ましいが、アロマ液中の香気成分の蒸散による使用空間への香りの速効性や持続性を兼ねた使い切りタイプのアロマセットを生産するためには、上述した理由から結果的に材料費や生産費等のコストがかかってしまい、使用者に購入を躊躇させて普及しない要因の一つとなっていた。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、水と反応する発熱剤を用いながらも、アロマ液の蒸散量を調節する機構を備えることで、香気成分を速やかに拡散をしつつも、香りの持続的な拡散を実現でき、しかも安価に製造できるアロマセットを提供する。また、アロマ液の蒸散方法についても提供する。
上記従来の課題を解決するために、本発明に係るアロマセットでは、(1)有底筒状のポットの最下層に水と反応して発熱する発熱剤を収容し、更にその上層にアロマ液を含浸可能とした多孔質体を積層すると共に、前記多孔質体の上面に前記多孔質体にアロマ液を注入するためのアロマ液収容ケースを積層するために該ケースをポット中に収納し、或いは別途ポット外に装備したこととした。
また、本発明に係るアロマセットでは、以下の点に特徴を有する。
(2)前記多孔質体の上面に前記アロマ液収容ケースを載置することにより上方よりアロマ液収容ケースの重量を介して前記多孔質体を押圧するように構成したこと。
(3)前記多孔質体は、前記ポットの内壁全周に亘って接触していること。
(4)前記多孔質体に形成した多数の小孔は、多孔質体外周側近傍程小径口としたこと。
(5)前記ポットの壁部に、熱の散逸を防止する断熱手段を設けたこと。
(6)前記ポットの壁部に、前記多孔質体を前記ポット内で係止する係止手段を配設したこと。
さらに、本発明に係るアロマ液の蒸散方法では、(7)有底筒状のポットの最下層に水と反応して発熱する発熱剤を収容し、更にその上層にアロマ液を含浸可能とした多孔質体を積層すると共に、滴下初期は大量の滴下アロマ液により発熱剤の発熱量を大とすると共に漸次滴下アロマ液の減少に伴い発熱剤の発熱量を減少させて、滴下初期はアロマ液の速効的に蒸散を生起しつつ滴下後期はアロマ液の徐放を行うようにした。
本発明に係るアロマセットによれば、有底筒状のポットの最下層に水と反応して発熱する発熱剤を収容し、更にその上層にアロマ液を含浸可能とした多孔質体を積層すると共に、前記多孔質体の上面に前記多孔質体にアロマ液を注入するためのアロマ液収容ケースを積層するために該ケースをポット中に収納し、或いは別途ポット外に装備したため、注入したアロマ液が多孔質体に一定量保持されることにより多孔質体から流下するアロマ液の液量を可及的抑制しつつ、アロマ液が発熱剤に到達する時間を遅延させて、蒸散するアロマ液の液量を調節することができる一方、発熱剤の発熱後には、発熱剤上方位置の多孔質体に一定量保持されたアロマ液を発熱剤の余熱により香気成分の蒸散を持続させることができる。さらには、生産コストがかからず、持ち運びや使用を容易にして、即座にアロマテラピーを楽しめる簡易型のアロマセットを提供することができる
また、前記多孔質体の上面に、アロマ液収容ケースを載置して上方よりアロマ液収容ケースの重量を介して前記多孔質体を押圧するように構成したため、多孔質体を可撓性の素材で形成した場合に、アロマ液収容ケースの重量により多孔質体が略中央部から下方に向って撓むことで多孔質体の下端面略中央が引き伸ばされて、多孔質体の下端面略中央部にある多数の小孔を拡開させて開口癖をつけ、アロマ液を多孔質体に含浸させた場合には、多孔質体の下端面略中央部からアロマ液を発熱剤の略中央付近に速やかに滴下にさせることができる。
また、前記多孔質体は、前記ポットの内壁全周に亘って接触していることとしたため、注入したアロマ液を多孔質体に確実に保持しつつポット内部の下方位置に配設した発熱剤を略密閉することができる。また、発熱後に発生した香気成分を含む熱水蒸気が、上方位置の多孔質体の小孔を通過する際に、多孔質体の小孔に一定量保持されたアロマ液と置換してアロマ液を発熱剤へ滴下させつつ、多孔質体内部から多孔質体を加温してアロマ液の香気成分の揮発を促し持続的な香りの拡散を保つことができる。さらに、ポットを熱伝導率の高い材料で形成した場合には、多孔質体と接触するポット側面からの熱により保持されたアロマ液を加熱することができる。
また、前記多孔質体に形成した多数の小孔は、多孔質体外周側近傍程小径口としたこととしたため、多孔質体のうち、外周側近傍の領域(以下、外周側近傍領域と称す。)にアロマ液を一定量保持しつつ、中央部の領域(以下、中央部領域と称す。)、から滴下して蒸散するアロマ液の液量の調節することができる。また、発熱剤の発熱により生起した熱水蒸気が、中央部領域を通過する際に同領域に保持されているアロマ液の香気成分を揮発させて香気成分濃度を高め、香りの速効性を向上させる一方、外周側近傍領域に保持されたアロマ液の液量を変化させることなく多孔質体内部から外周側近傍領域を加熱して持続的に香気成分の蒸散をすることができる。
また、前記ポットの壁部に、熱の散逸を防止する断熱手段を設けることとすれば、発熱剤が発熱中であってもアロマポットを把持して移動することができ、しかもポット内部の熱の外部放射を抑制して保温熱による香気成分の揮発を持続させることができる。
また、前記ポットの壁部に、前記多孔質体を前記ポット内で係止する係止手段を配設すれば、アロマ液を含浸した多孔質体の自重や多孔質体の下方で発生した熱水蒸気に伴う空気膨張によりアロマポット内の所定位置に配設した多孔質体が上下方向ずれることを防止し、多孔質体に保持されるアロマ液の液量と、多孔質体から滴下するアロマ液の液量を一定にして、アロマ液の蒸散量を安定させることができる。
また、本発明に係るアロマ液の蒸散方法では、有底筒状のポットの最下層に水と反応して発熱する発熱剤を収容し、更にその上層にアロマ液を含浸可能とした多孔質体を積層すると共に、滴下初期は大量の滴下アロマ液により発熱剤の発熱量を大とすると共に漸次滴下アロマ液の減少に伴い発熱剤の発熱量を減少させて、滴下初期はアロマ液の速効的に蒸散を生起しつつ滴下後期はアロマ液の徐放を行うようにしたため、蒸散させる熱源として発熱剤を使用しているにもかかわらず、香気成分を速やかに拡散させると共に、一定時間の持続的な拡散を実現できる。
本発明の実施形態1に係るアロマセットの使用状態を示した説明図である。 本発明の実施形態1に係るアロマセットの構成を示した説明図である。 アロマ液のアロマポット内部における蒸散機構を示した説明図である。 アロマ液のアロマポット内部における蒸散機構を示した説明図である。 アロマセットにおける香料成分の放出量と放出時間との関係を示す説明図である。 本発明の実施形態2に係るアロマセットの構成を示した説明図である。 本発明の実施形態2に係るアロマセットの多孔質体の構成を示した説明図である。 本発明の実施形態3に係るアロマセットの構成を示した説明図である。
本発明は、発熱方法として化学的熱源を用いつつも、化学的熱源である発熱剤に到達するアロマ液の流量を調節することにより、アロマ液の香気成分の揮発量に時間的差異を付与して、アロマ液添加直後においては、アロマ液の香気成分の速効的な蒸散により香りを空気中へ速やかに拡散できると共に香気成分の持続的な蒸散により、使用者が時間を気にすることなく香りを楽しむことができ、しかも低コストで生産できる簡易型のアロマセットに関する。
特に、本実施形態に係るアロマセットに特徴的には、有底筒状のポットの最下層に水と反応して発熱する発熱剤を収容し、更にその上層にアロマ液を含浸可能とした多孔質体を積層すると共に、前記多孔質体の上面に前記多孔質体にアロマ液を注入するためのアロマ液収容ケースを積層するために該ケースをポット中に収納し、或いは別途ポット外に装備してなることとしている。
また、有底筒状のポットの最下層に水と反応して発熱する発熱剤を収容し、更にその上層にアロマ液を含浸可能とした多孔質体を積層して構成したアロマポットを単体とした場合であっても、使用者が別途好みの香気成分と水とを含むアロマ液を任意に選択して同アロマポットに使用することもできる。
ここで、アロマセットを構成するアロマポットのポット本体は、発熱剤によって生じる100℃前後の反応熱に耐え得る耐熱性の素材で有底筒状に形成されていればよい。例えばアルミニウムやスチールなどの金属材料、ポリエチレンやポリプロピレンなどの耐熱性樹脂材料を採用してもよい。
ポット本体の容量は、アロマ液を添加して使用した際に、速効的且つ持続的な香気成分の蒸散が可能とする発熱剤と多孔質体とを収容できる大きさであればよい。例えばポット本体の容量を50ml〜250mlとすれば、香料成分について速効的及び持続的な蒸散を十分としつつ、アロマ液を収容したアロマ液収容ケースをアロマポット内部に収納可能として携帯性に優れたアロマセットにすることができる。
発熱剤は、水と反応して発熱するものであればよい。例えば酸化カルシウムを採用することとすれば材料費を抑えることができる。酸化カルシウムを発熱剤として採用した場合には、粒度が10mm以下の粉体又は粒体で、酸化カルシウム含量が90%以上であればよい。
また、このような発熱剤を耐熱性及び透水性を有する材料からなる包装袋に収納密封すれば、有底筒状のポットの最下層に発熱剤を配置した場合に、ポット内部で発熱剤が散在せずにアロマ液と反応する発熱剤の量を一定とすることができる。
発熱剤の分量は、発熱反応の持続時間と添加するアロマ液に含まれる水の量に応じて任意に調節することができる。発熱剤に加える反応水は、多孔質体に含浸される量を加味して、発熱剤に到達する水により発熱剤を完全に反応させる容量であればよい。例えば発熱剤1重量部に対して発熱剤に到達する水を1〜2重量部とすれば、持続時間を長くして十分な反応熱を得ることができる。
アロマ液は、発熱剤に発熱反応を生起させる容量の水と芳香の源となる香気成分を含んでいればよい。例えばアロマ液中に含有される香気成分を40〜60v/v%とすれば、香気成分の蒸散と発熱剤の熱反応について十分な持続時間を得ることができる。
アロマ液に含まれる香気成分は、揮発して芳香を発するものであればよく、合成香料や天然香料、又はこれらを配合した調合香料であってもよい。なお、液体の香料であれば希釈が容易となる。また、香気成分として精油を選択した場合には、適量の界面活性剤を添加することでアロマ液を香気成分と水の水和物として香料成分と水との分離を防止できる。
アロマ液を収容するアロマ液収容ケースは、アロマ液を収容して完全密封できると共に、アロマポット内へアロマ液を注入する際に開封可能に構成されていればよい。例えば可撓性の樹脂材料でアロマポット内部に収納可能に構成することで、アロマポット中にアロマ液収容ケースを収納したアロマセットとすることができる。また、アロマセットの使用時には、アロマ液収容ケースを押圧してアロマ液をアロマ液収容ケース内部に残らないよう過不足なく、しかも速やかにアロマポット内へ注入することができる。
また、多孔質体は、上方からアロマ液を添加した場合に、アロマ液を多孔質体内部に一定量保持しつつ、多孔質体からアロマ液を滴下可能とする多数の小孔を形成した耐熱性の多孔質材料であればよい。例えば軽石やゼオライト、不織布やスポンジ、又はこれらを組み合わせた材料を採用できる。また、可撓性のスポンジであれば、耐熱性や経済性の観点からメラミン材料やポリウレタン材料が好適である。
また、多孔質体に形成した多数の小孔は、多孔質体外周側近傍程小径口としてもよい。具体的には、多孔質体をアロマポット内部に配設した際に、多孔質体の外周側近傍領域における小孔が、多孔質体の中央部領域における小孔に比して孔径が小さくなるように構成してもよい。
例えば互いに異なる孔径を有する複数の多孔質体同士を組み合わせて構成してもよいし、平面視においてポット本体より幅広に形成した耐熱性及び可撓性を有する多孔質体を、多孔質体の外周側を圧縮するようにポット本体の上下所定位置に配置することで外周側近傍領域の小孔が小さくなるようにしてもよい。
また、多孔質体の大きさや形状は、一定量のアロマ液を保持及び滴下可能で、有底筒状のポット内部の発熱体の上方位置に配設可能であれば特に限定されることはない。
断熱手段は、使用者がアロマポットを把持できる程度に断熱でき、しかもポット内部から外部への熱放射を可及的抑制して、発熱剤の熱反応終了後においてもアロマポット内部に発生した余熱の保温ができればよい。例えばアロマポット本体を二重壁構造としてもよいし、アロマポット壁面に発泡シートなどのシートタイプの断熱素材を貼着してもよい。
断熱素材としては、グラスウールやロックウールなどの繊維系断熱素材、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、ポリスチレンフォームや発泡ゴムなどの発泡系断熱素材、又はこれらの郡から選択される複合物であって、アルミニウムやセラミックなどの遮熱素材と組み合わせたものであってもよい。
また、断熱手段としてアロマポットの外周を被覆する着脱自在の断熱カバーを別体として備えることとすれば、様々な意匠が施された断熱カバーを使用者が任意に選択することができ、しかもアロマセットを使用する度に断熱カバーを破棄することなく環境に配慮することができる。
多孔質体の係止手段は、一定量のアロマ液を多孔質体が保持又は滴下可能なポット内部の所定位置に多孔質体を係止できるように構成していればよい。例えば上述の如く、平面視においてポット本体より幅広に形成した耐熱性及び可撓性を有する多孔質体を、多孔質体の外周側を圧縮してポット本体の上下所定位置に配置することにより、多孔質体が拡開しようと弾性応力により配置位置に係止することとしてもよい。また、配設した多孔質体の下端面と上端面を上下方向から支持する仕切板をアロマポット内壁周面に設けてもよいし、アロマポットの外側壁面を多孔質体の配設位置に沿って内側に凹ませて多孔質体を挟持して係止することとしてもよい。
〔実施例1〕
以下、本実施例1に係るアロマセットについて、図面を参照して説明する。図1は、実施例1に係るアロマポット10を備えたアロマセットAの使用状態を示した説明図である。
アロマセットAは、使用者Pがアロマ液収容ケース50に収容したアロマ液51をアロマポット10の上方開口部25から添加することにより、香気成分Fを蒸散させることでアロマテラピーを可能としている。
なお、断熱手段として、外周に意匠の施された有底筒状の断熱カバー60がアロマポット10に装着されており、発熱している状態のアロマポット10の外周を被包している。
図2は、本実施例1に係るアロマセットAの構成を示す縦断面図である。すなわち、有底筒状のポット本体20の最下層に水と反応して発熱する発熱剤31を収容し、更にその上層にアロマ液51を含浸可能とした多孔質体40を積層すると共に、前記多孔質体の上面に前記多孔質体にアロマ液51を注入するためのアロマ液収容ケース50を積層するために該ケースをアロマポット10中に収納したアロマセットAとしている。
より具体的には、アロマセットAは、上方開口部25を有する有底筒状のポット本体20の内部下面に水と反応して発熱する発熱体30を配設し、発熱体30の上方位置にアロマ液51を含浸させる多孔質体40を配設して構成したアロマポット10に、同アロマポット10内部の多孔質体40上端面にアロマ液51を収容したアロマ液収容ケース50を載置して構成している。
アロマポット10は、内部空間を上下方向に大きく3段に分けて構成している。下段位置の空間は発熱体収容空間S3であり、ポット本体20底部に発熱体30が配置されている。中段位置の空間は多孔質体配置空間S2であり、多孔質体40の外周側面がポット本体20の所定位置内周壁面に亘って密着するように配置されている。上段位置は整流空間S1であり、アロマポット10内部で発生した芳香をアロマポット10の上方へ誘導するように機能し、アロマ液収容ケース50を収容しておく空間としても機能する。
ポット本体20は、耐熱性のスチール材料で、上方開口部25を有した有底円筒状に形成している。ポット本体20の鉛直方向略中央部、すなわちポット本体20の中段位置の多孔質体配置空間S2には、アロマ液51を含浸させる多孔質体40が配設されている。また、配設した多孔質体40が、多孔質体40の上方を整流空間S1として、多孔質体40の下方を発熱体収容空間S3として、ポット本体20内部をそれぞれ区画している。
多孔質体40は、耐熱性及び可撓性を有するポリウレタン材料のスポンジであり、多孔質体40外周側壁をポット本体20の鉛直方向略中央部の内周壁に圧着可能な円柱状に形成している。具体的には、多孔質体40の径はポット本体20の径より幅広に形成しており、ポット本体20に多孔質体40を配設した際に多孔質体40の外周側壁がポット本体20の内周壁に押圧密着して、多孔質体40がポット本体20の鉛直方向略中央部に係止固定される。
このような圧着状態において、多孔質体40に形成した多数の小孔は外周側近傍程圧縮されて小径口となり、多孔質体40は、平面視略中央部位置の中央部領域Mと、中央部領域Mの小孔より小径口とした外周側近傍の外周側近傍領域Oとの2層の領域を形成している。
多孔質体40の中央部領域Mは、多孔質体40に含浸したアロマ液51を多孔質体40内部で流下移動させて発熱体30へ滴下させる中心部として機能すると共に、発熱体30の熱によりアロマ液51が加熱されて発生した熱水蒸気が上方に通過する領域として機能する。
また、多孔質体40の外周側近傍領域Oは、中央部領域Mに比べて多孔質体40内部におけるアロマ液51の流下速度を遅延させると共に、多孔質体40にアロマ液51を保持する領域として機能する。
ポット本体20の底部、すなわち発熱体収容空間S3には、水と反応して発熱する酸化カルシウムの粒体である発熱剤31が積層して発熱体30を形成している。
また、発熱体30の配設により、ポット本体20下段の発熱体収容空間S3には、発熱体30以外に所定の間隙空間である対流空間S4が形成されている。すなわち、発熱体30の上端面と多孔質体40下端面との間には、対流空間S4が形成されている。
この対流空間S4は、多孔質体40の下端面と発熱体30の上端面とが密着して多孔質体40に含浸されたアロマ液51を発熱体30が過剰吸収して過熱状態となることを防止し、発熱体30に到達するアロマ液51の液量滴下を一定にして発熱反応を安定させると共に、発熱体30から発生した熱水蒸気が対流する空間として機能する。
水と香気成分Fとを混合したアロマ液51を収容するためのアロマ液収容ケース50は、可撓性樹脂の容器本体と、着脱自体のキャップとで構成しており、所定容量のアロマ液51を収容してキャップで閉蓋している。
そして、未使用状態のアロマセットAは、アロマ液51を収容したアロマ液収容ケース50を、前述のごとく構成したアロマポット10上段位置の整流空間S1、すなわち多孔質体40の上端面に載置して収容し、ポット蓋体23でアロマポット10の上方開口部25を閉蓋し、発熱体30の経時劣化を防止するためにアロマセットA周囲全体をフィルム24で被包し纏着して密封している。
なお、アロマセットAの使用に際しては、別体として備えた図示しない有底筒状に形成した断熱カバー60(図1参照)にアロマポット10の上方開口部25を塞がないようにアロマポット10を嵌着してアロマポット10の外周を断熱カバー60で被包することで、アロマポット10内部で発生した反応熱の内部における保温と外周壁を通じた熱の断熱を行うようにしている。
次に、図3を参照しつつ、アロマセットAの使用時におけるアロマポット10内部のアロマ液51の状態変化を説明する。図3は、アロマポット10の縦断面を示した説明図である。図3−1(a)は、アロマポット10内にアロマ液51を添加した直後の状態を示し、図3−1(b)は、添加したアロマ液51が多孔質体40内部に滲入し滴下を始めた状態を示している。
また、本実施例に係るアロマセットAおいてアロマ液51の蒸散機構は大きく、図3−1(c)に示すアロマ液51添加直後熱反応開始の初期段階、図3−2(d)に示すアロマ液51添加後熱反応持続状態の中期段階、及び図3−2(e)に示すアロマ液51添加後熱反応終了後の後期段階の3つに分かれている。
アロマ液51の多孔質体40内部への滲入は、多孔質体40の小孔が気体からアロマ液51に置換されることで行われる。図3−1(a)に示すように、上方開口部25より添加した直後のアロマ液51は、多孔質体40の上端面上に貯溜して徐々に多孔質体40内部へ滲入している。すなわち、アロマ液51は、多孔質体40の上端面のうち中央部領域Mから、次いで外周側近傍領域Oから多孔質体40内部に滲入している。
そして、多孔質体40の上端面から滲入したアロマ液51は、図3−1(b)に示すように、多孔質体40内部の中央部領域Mを流下しつつ多孔質体40下端面側に滲出する一方、隣接する外周側近傍領域O側に浸潤している。
このように多孔質体40は、多孔質体40の略全域に亘る小孔がアロマ液51に置換されて膨潤状態となり多孔質体40の外周側面とアロマポット10の内周壁面とがさらに密着して、発熱体30と対流空間S4とを上方で略密閉する。
そして、膨潤状態の多孔質体40において、保持されたアロマ液51の自重により多孔質体40内部を流下するアロマ液51と、添加したアロマ液51のうち多孔質体40に対して過飽和となるアロマ液51とが、図3−1(b)及び図3−1(c)に示すように、多孔質体40の中央部領域Mの下端面から滲出して対流空間S4へ滴下を始め、発熱体30の上端面に到達して発熱剤31へ浸潤することで反応熱を生起する。
この反応熱により、発熱体30に浸潤したアロマ液51が加熱されて蒸発し、香気成分F1(図3−1(c)、点線矢印)を含有する熱水蒸気が生じる。
この熱水蒸気は、対流空間S4内部で対流して発熱体収容空間S3を高温状態にしつつ発熱体収容空間S3の内圧を高めて、多孔質体40の中央部領域Mの下端面から多孔質体40内部を上方へ移動する。
そして、熱水蒸気が多孔質体40内部の中央部領域Mを上昇して通過する付勢力により、多孔質体40内部の小孔に保持されたアロマ液51が小孔から放出されて中央部領域M下端面側に流下移動して発熱体30へ滴下されることで、発熱反応を持続させる。
一方で、多孔質体40内部の小孔内部を通過する熱水蒸気の熱により、保持されたアロマ液51が加熱されて蒸発する。このため、多孔質体40を介してアロマポット10の上方に蒸散される香気成分F2(図3−1(c)、実線矢印)は、対流空間S4に対流する熱水蒸気に含まれる香気成分F1濃度に比べ高濃度となる。
このように、アロマ液51添加直後の初期段階では、アロマ液51が大量に滴下することにより発熱剤31の発熱量が大となり、しかも高濃度状態の香気成分F2が蒸散されることとなる。このため、整流空間S1によって案内された香気成分F2が空気中へ可及的速やかに拡散して、アロマセットAの使用空間をフレグランスで充満させることができる。
次に、アロマ液51添加後熱反応持続状態の中期段階について説明する。この中期段階において多孔質体40の状態は、図3−2(d)に示すように、上部がアロマ液51から熱水蒸気や空気に置換された空気層、下部が流下したアロマ液51の保持層となり、発熱体30へ滴下するアロマ液51が初期段階よりも減少している状態である。
具体的には、多孔質体40に保持されたアロマ液51の流下や蒸発により多孔質体40の小孔が中央部領域M上部側から空気や熱水蒸気に徐々に置換されるに伴い、外周側近傍領域Oに保持されていたアロマ液51が中央部領域Mにアロマ液51を補充する如く滲入し、中央部領域M内部を流下してアロマ液51の保持層が維持されている。
また、前述の流下や蒸発に伴い、多孔質体40のアロマ液51の保持層が徐々に薄くなるにつれて発熱体30に滴下するアロマ液51量が減少して、発熱剤31との発熱量と発生する熱水蒸気の量が減少する。
そして、アロマ液51添加後熱反応持続状態の中期段階のアロマポット10からは、通常濃度の香気成分F1と高濃度の香気成分F2とが混在して放出される。すなわち、前述のアロマ液51添加直後の初期段階と同様に多孔質体40内部の中央部領域Mを通過の際に保持されたアロマ液51の香気成分を揮発させて高濃度状態の香気成分F2が放出されると共に、多孔質体40下方位置の対流空間S4で対流する熱水蒸気による熱により多孔質体40に保持されたアロマ液51が加熱されて蒸発することで通常濃度の香気成分F1が放出される。
高濃度の香気成分F2は、時間が経つにつれて放出量が減少し、通常濃度の香気成分F1と高濃度の香気成分F2との香気成分の放出総量が減少する。
このように、アロマ液51添加後の中期段階では、発熱体30と反応するアロマ液51の滴下量が減少するに伴い、香気成分について経時的に濃度を低くしつつ放出量を減少させながら持続的な放出を可能としている。
次に、アロマ液51添加後熱反応終了後の後期段階は、図3−2(e)に示すように、発熱体30がアロマ液51に含まれる水と反応した後の状態である。すなわち、前述のアロマ液51添加後の中期段階において、高濃度の香気成分F2の蒸散が行われていない状態である。
より具体的には、多孔質体40内部に保持されているアロマ液51のうち発熱体30へ滴下可能なアロマ液51は、初期段階及び中期段階で滴下して発熱体30との発熱反応が終了し、対流空間S4には残存する熱水蒸気が対流している。
この対流する熱水蒸気の熱と発熱剤31の余熱により発熱体収容空間S3が保温され、多孔質体40に保持された残りのアロマ液51を加熱蒸散している。より具体的には、発熱体収容空間S3の保温熱が、ポット本体20の多孔質体配置空間S2の内周壁に伝わり多孔質体40外周側から、また多孔質体40下端面側から、多孔質体40のうち特に外周側近傍領域Oに保持された残りのアロマ液51を加熱して、アロマポット10から通常濃度の香気成分F1が徐放されることとなる。
このように、アロマ液51添加後の後期段階におけるアロマポット10は、初期段階や中期段階に比べて、より香気成分の放出量を減少させて穏やかな香りを空気中に徐放する。
次に、図4を参照しつつ、アロマセットAの使用時における香料成分の空気中への放出量と放出時間について説明する。縦軸は、空気中へ放出される香気成分の放出量を示し、横軸は香気成分の放出時間を示している。また、図4のうち(a)〜(e)の記号はそれぞれ前述した図3−1(a)〜(c)及び図3−2(d)〜(e)に示したアロマセットAの使用状態に対応している。
図4のうち、アロマ液51添加直後熱反応開始の初期段階では、発熱剤31に滴下するアロマ液51を大量にして発熱剤31の発熱量を大とすることにより、(c)に示すように高濃度の香気成分F2が短時間で立ち上がり、しかも放出量を最大として蒸散が一定時間続いている。
そして、(d)に示すように、アロマ液51添加後熱反応持続状態の中期段階では、香気成分の放出量は緩やかに減少しいき、(e)に示すように、アロマ液51添加後熱反応終了後の後期段階では、香気成分の放出量はさらに減少して持続的な香気成分の徐放を可能としている。
〔実施例2〕
次に、実施例2について図5及び図6を参照しながら説明する。なお、上述した実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。図5は、本実施例2に係るアロマセットBの構成を示した側断面図である。
ポット本体20の外周側全域には、耐熱性及び可撓性を有するポリエチレン素材で形成した断熱手段として断熱シート61が貼着されており、アロマポット10の使用時における安全性及び保温性を高めている。
ポット本体20の内周面には、多孔質体40の係止手段として平面視ドーナツ状に形成された上方仕切板21と下方仕切板22が、ポット本体20長手方向の所定間隔を隔てた上下位置に水平に連設されている。
より具体的には、多孔質体40の高さと略同じ長さになるように間隔を隔てて、ポット本体20の鉛直方向略中央部近傍の上方位置に凸状の上方仕切板21と、下方位置に上方仕切板21より長く延伸した凸状の下方仕切板22とが、ポット本体20内壁周面から水平に突出して連設されており、上方仕切板21と下方仕切板22との間に多孔質体40を嵌着可能としている。
この上方仕切板21と下方仕切板22は、ポット本体20の外周側面の所定位置上下2か所において水平に凹溝を刻設することでポット本体20の内壁側へ突出させて形成している。
上方仕切板21は中段の多孔質体配置空間S2と上段の整流空間S1を、下方仕切板22は下段の発熱体収容空間S3と中段の多孔質体配置空間S2を、それぞれ区画している。
上方仕切板21は、配設した多孔質体40の外周縁近傍の上端面と当接し、多孔質体40の下方で発生した熱水蒸気の熱膨張により多孔質体40が下方側より付勢されて多孔質体40の配設位置がずれてしまうことを防止している。
下方仕切板22は、上方仕切板21より長く形成して多孔質体40を下側から係止可能とすると共に、配設した多孔質体40の外周側近傍の下端面のうち外周側近傍領域Oを略半分以上被覆して発熱剤31の熱を多孔質体40へ伝えるよう機能する。
より具体的には、多孔質体40上面にアロマ液収容ケース50を載置した場合や多孔質体40にアロマ液51を含浸させた場合には、アロマ液収容ケース50の重量やアロマ液51を含浸した多孔質体40自体の重みに対応して多孔質体40の外周縁で多孔質体40を下側から堅実に係止する。一方で、発熱時には、発熱剤31による熱を多孔質体40の外周側近傍領域Oの下端側から伝える部位として機能する。
多孔質体40は、図6に示すように、前述した中央部領域Mに相当する円柱状のスポンジ40aと、外周側近傍領域Oに相当するドーナツ状のスポンジ40bとで構成している。すなわち、円柱状のスポンジ40aに、スポンジ40aより小孔を小径口に形成したドーナツ状のスポンジ40bを外嵌して構成している。
このような構成とすることにより、多孔質体40の中央部領域Mにおけるアロマ液51が流下移動して発熱体30に滴下すると共に熱水蒸気が上方に通過する機能と、外周側近傍領域Oにおけるアロマ液51の流下速度を遅延させると共にアロマ液51を一定量保持する機能とが、極めて安定した状態で働くことを助長する。
〔実施例3〕
次に、実施例3として、図7を参照しながら説明する。なお、上述した実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。図7は、本実施例3に係るアロマセットCの構成を示した側断面図である。
本実施例3に係るアロマセットCを構成するアロマポット10のポット本体20は上面開口の有底筒状の円錐台に形成しており、図7に示すように、上面の径より長く形成した下面をアロマポット10の設置面としてアロマポット10の自立状態を安定させている。
ポット本体20の内周壁長手方向の所定間隔を隔てた上下位置には、平面視ドーナツ状に形成された金属製部材の上方仕切板21と下方仕切板22とがそれぞれ水平に連設されている。
また、多孔質体40は、ポット本体20の内周側面に亘って接触可能な断面視台形状でポット本体20の上方仕切板21と下方仕切板22との間の多孔質体配置空間S2に配設可能に形成している。
発熱体収容空間S3に配設されている発熱体30は、水と反応して発熱する発熱剤31と、発熱剤31を収容する包装袋32とで構成している。すなわち、発熱体30は、所定容量の酸化カルシウムである発熱剤31を透水性のアルミ素材からなる不織布で構成した包装袋32に封入して構成しいる。
このような構成により、ポット本体20内部の下面の略中央部に発熱体30を配設固定することを容易とし、発熱体収容空間S3において発熱剤31が散在することを防止する共に、発熱体30へ滴下するアロマ液51の発熱体30に対する到達位置を安定させて発熱量を一定にすることができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
A アロマセット
10 アロマポット
20 ポット本体
30 発熱体
31 発熱剤
40 多孔質体
50 アロマ液収容ケース
51 アロマ液

Claims (7)

  1. 有底筒状のポットの最下層に水と反応して発熱する発熱剤を収容し、
    更にその上層にアロマ液を含浸可能とした多孔質体を積層すると共に、
    前記多孔質体の上面に前記多孔質体にアロマ液を注入するためのアロマ液収容ケースを積層するために該ケースをポット中に収納し、或いは別途ポット外に装備したことを特徴とするアロマセット。
  2. 前記多孔質体の上面にアロマ液収容ケースを載置することにより上方よりアロマ液収容ケースの重量を介して前記多孔質体を押圧するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のアロマセット。
  3. 前記多孔質体は、前記ポットの内壁全周に亘って接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載のアロマセット。
  4. 前記多孔質体に形成した多数の小孔は、多孔質体外周側近傍程小径口としたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のアロマセット。
  5. 前記ポットの壁部に、熱の散逸を防止する断熱手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のアロマセット。
  6. 前記ポットの壁部に、前記多孔質体を前記ポット内で係止する係止手段を配設したことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載のアロマセット。
  7. 有底筒状のポットの最下層に水と反応して発熱する発熱剤を収容し、
    更にその上層にアロマ液を含浸可能とした多孔質体を積層すると共に、
    滴下初期は大量の滴下アロマ液により発熱剤の発熱量を大とすると共に漸次滴下アロマ液の減少に伴い発熱剤の発熱量を減少させて、滴下初期はアロマ液の速効的に蒸散を生起しつつ滴下後期はアロマ液の徐放を行うようにしたアロマ液の蒸散方法。
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