JP2003339841A - 芳香性精油の加熱装置および同精油の揮散容器 - Google Patents

芳香性精油の加熱装置および同精油の揮散容器

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JP2003339841A
JP2003339841A JP2002158580A JP2002158580A JP2003339841A JP 2003339841 A JP2003339841 A JP 2003339841A JP 2002158580 A JP2002158580 A JP 2002158580A JP 2002158580 A JP2002158580 A JP 2002158580A JP 2003339841 A JP2003339841 A JP 2003339841A
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aqueous solution
aromatic essential
bag body
water
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JP2002158580A
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English (en)
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Masabumi Hamazaki
正文 浜崎
Masanobu Hamazaki
正信 浜崎
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HAMA CORP KK
HAMMERS Inc
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HAMA CORP KK
HAMMERS Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火災発生の危険性を低減すること。 【構成】 加熱装置10は、混合物12と、袋体14と
を備えている。混合物10は、水和反応により発熱する
発熱剤16と、芳香性精油水溶液Wの保持可能な多孔質
剤16とから構成されている。袋体12は、混合物12
を収容するものであって、通水性袋体20と、その外周
を包囲する非通水性袋体22とで構成されている。加熱
装置10で、芳香性精油を加熱して芳香を発生させる際
には、まず、袋体14に施されている防湿手段の防湿機
能が喪失させられ、その後に、混合物12に芳香性精油
の水溶液Wを供給する。芳香性精油の水溶液Wを供給す
ると、水溶液Wが発熱剤12に接触し、水和反応が起こ
り、発熱剤16が発熱して、水溶液Wに含まれている芳
香性精油を加熱して、その芳香を外部に揮発拡散させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、芳香性精油の加熱装
置および同精油の揮散容器に関し、特に、火災の発生を
防止しつつ、精油の芳香持続時間を向上させる技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、ハーブなどの芳香性植物から注出
した精油を使い、香りや有効成分で心身をリラックスさ
せたり、あるいは、活性化させるアロマテラピーと呼ば
れる健康法が広がっている。このような健康法では、精
油を5,6滴滴下した水溶液を、40から60℃に加熱
して発生する香りを嗅いだり、あるいは、入浴時にお湯
の中に精油を滴下する方法や、洗顔クリームなどの化粧
品に精油を混合して芳香を嗅ぐといった方法が知られて
いる。
【0003】ところで、この種の芳香性精油は、40か
ら60℃に加熱した際に、精油成分の揮発拡散が良好に
保たれるので、従来は、芳香性精油の水溶液を容器に収
容し、ローソクや固形燃料の火で加熱する手段、あるい
は、電球の発光熱や電熱線で加熱する手段のいずれかが
採用されていた。
【0004】しかしながら、このような従来の芳香性精
油の加熱手段には、以下に説明する技術的な課題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、前述した従
来の加熱手段は、いずれも高温に達する熱源を使用して
おり、火災の発生に繋がりやすく、特に、ローソクを用
いる加熱手段の場合には、消し忘れや不注意で火災にな
った例が多く発生している。
【0006】また、発光熱や電熱線による加熱手段で
も、容器の素材によっては、底部が高温になり、家具な
どを変形させるなどの不具合が報告されている。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、火
災の発生に繋がる恐れが非常に少なく、かつ、芳香持続
時間を改善することができる芳香性精油の加熱装置およ
び芳香性精油の揮散容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、水和反応により発熱する発熱剤と芳香性
精油水溶液の保持可能な多孔質剤とからなる混合物と、
前記混合物を収容する袋体とを備え、前記袋体には、前
記混合物が外部からの吸湿を阻止する防湿手段が施さ
れ、前記防湿手段の除去ないしは破断状態で、前記混合
物に前記芳香性精油の水溶液を供給するようにした。
【0009】前記発熱剤は、粒状生石灰からなり、前記
多孔質剤をパーライト,ゼオライト,軽石などの鉱物粒状
物ないしはフレーク状物から選択することができる。
【0010】前記袋体は、不織布などからなる通水可能
な袋体と、前記通水可能な袋体の外周を包囲する金属箔
が貼付された合成樹脂フィルムなどからなる非通水性袋
体とで構成し、前記非通水性袋体を前記防湿手段とする
ことができる。
【0011】前記袋体は、不織布などからなる通水可能
な袋体と、その内外面のいずれか一方、ないしは、双方
に添設される金属箔が貼付された合成樹脂フィルムなど
からなる非通水性袋体とで構成し、前記非通水性袋体を
前記防湿手段とすることができる。
【0012】前記袋体は、金属箔が貼付された合成樹脂
フィルムなどからなる非通水性袋体で構成し、前記非通
水性袋体を前記防湿手段とすることができる。
【0013】また、本発明は、上端が開口し、内部が中
空に形成された容器部と、前記容器部の開口を開閉する
蓋部とを備えた芳香性精油の揮散容器において、前記蓋
部には、前記容器部の開口に装着された状態で、前記容
器部の底面から上方に所定距離だけ離間する位置にあっ
て、芳香性精油水溶液を収容する皿部が設けられるとと
もに、前芳香性精油水溶液の注入用の孔部が穿設され、
前記容器部の底面と前記皿部との間に、水和反応により
発熱する発熱剤と芳香性精油水溶液の保持可能な多孔質
剤とからなる混合物と、前記混合物を収容する袋体とを
備えた加熱装置を設置し、前記孔部から前記芳香性精油
水溶液を前記皿部に注入し、前記皿部から溢れ出た前記
芳香性精油水溶液を前記発熱剤に供給するようにした。
【0014】前記発熱剤は、粒状生石灰からなり、前記
多孔質剤をパーライト,ゼオライト,軽石などの鉱物粒状
物から選択するとともに、前記加熱装置と前記皿部との
間の間隔を、前記粒状生石灰の水和膨張嵩とほぼ等しく
することができる。
【0015】上記構成の芳香性精油の加熱装置および同
精油の揮散容器によれば、芳香性精油水溶液の加熱熱源
には、水和反応で発熱する発熱剤を用いており、このよ
うな発熱剤は、水と接触しなければ発熱せず、また、水
和反応により発熱した場合も、従来のローソクや電熱線
のような高温に達しないので、火災に繋がる恐れが非常
に小さい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添附図面を参照して詳細に説明する。図1は、
本発明にかかる芳香性精油の加熱装置の第1実施例を示
している。同図に示した加熱装置10は、混合物12
と、袋体14とを備えている。混合物10は、水和反応
により発熱する発熱剤16と、芳香性精油水溶液Wの保
持可能な多孔質剤16とから構成されている。
【0017】袋体12は、混合物12を収容するもので
あって、本実施例の場合には、通水可能な袋体20と、
その外周を包囲する非通水性の袋体22とで構成されて
いる。
【0018】通水可能な袋体20は、例えば、通水ない
しは通気性を有する不織布で形成され、内部に混合物1
2を収納して、外周縁が溶着などにより封止されてい
る。
【0019】非通水性袋体22は、混合物12が外部か
らの吸湿を阻止するための防湿手段を構成するものであ
って、例えば、アルミニウムなどの金属箔を一面に貼着
した合成樹脂フィルムが使用され、本実施例の場合に
は、通水性袋体20の外周を包囲するようにして、外周
縁が封止されている。こ のように構成した加熱装置1
0で、芳香性精油を加熱して芳香を発生させる際には、
まず、袋体14に施されている防湿手段の防湿機能が喪
失させられ、その後に、混合物12に芳香性精油の水溶
液Wを供給する。
【0020】本実施例の場合は、防湿手段の防湿機能を
喪失させるには、袋体22を除去するか、あるいは、鋭
利な刃物などで、これを突き刺して、破断することのい
ずれかが選択できる。
【0021】袋体14の防湿機能を喪失させると、通水
可能な袋体20内に収容されている混合物12中の発熱
剤16が外部と連通するので、この状態で、芳香性精油
の水溶液Wを供給すると、水溶液Wが発熱剤16に接触
する。
【0022】水溶液Wが発熱剤16に接触すると、水和
反応が起こり、発熱剤16が発熱して、水溶液Wに含ま
れている芳香性精油を加熱して、その芳香を外部に揮発
拡散させる。
【0023】この場合、発熱剤16は、例えば、粒状生
石灰を用いることができる。また、多孔質剤18には、
パーライト,ゼオライト,軽石などの鉱物粒状物から選択
することができる。
【0024】多孔質剤18には、フレーク状のパーライ
トを好適に用いることができる。発熱剤16に粒状生石
灰を用い、多孔質剤18にフレーク状パーライトを用い
ると、以下の機能が発揮される。
【0025】すなわち、精油の希釈水溶液Wを加熱する
際に、生石灰の水和反応熱を利用すれば、火災を発生す
る恐れが殆どない加熱装置が簡単に得られるように思わ
れるが、生石灰のみを加熱材料に用いる場合、生石灰に
水溶液Wを加えると、直ちに水和反応が開始され、短時
間、例えば、2〜3分以内に、精油が揮発拡散して、芳
香を楽しむための持続時間が不足する。
【0026】ところが、粒状生石灰にフレーク状パーラ
イトを混合した混合物を用いると、パーライトは、見掛
けの比重が0.03〜0.06という多孔質なので、例
えば、粒径が2〜5mmの生石灰1に対して、パーライ
ト10の重量比で混合すると、生石灰の粒子は、パーラ
イトのフレーク粒子に取り囲まれた状態になる。
【0027】このような状態では、生石灰の粒子同士の
接触が非常に少なくなっているので、水溶液Wを供給し
た際には、水と接触しても生石灰の発熱が殆ど発生しな
い。
【0028】つまり、生石灰の性質として、生石灰粒子
が、数粒子以上が互いに接触した状態でなければ、効果
的な発熱が開始されず、一粒か二粒の接触状態では、直
ちに発熱が開始されずに、発熱の開始が大幅に遅れる。
【0029】一方、パーライトは、多孔質なので、水溶
液Wが供給されると、それをいち早く内部に取り込んで
保持する。生石灰と接触した水溶液Wは、前述しよう
に、生石灰単独の場合よりも、水和反応の開始が遅れる
ものの、水和反応を促し、発熱が徐々に開始されて、水
溶液Wに含まれている精油を加熱して、その芳香を揮発
拡散させる。
【0030】この場合、パーライトに保持された水溶液
Wは、生石灰の発熱に伴って、徐々に放出されて揮発拡
散し、この結果、芳香の持続時間が非常に長くなり、心
身のリラックスないしは活性化を十分行えることにな
る。
【0031】図2は、本発明にかかる芳香性精油の加熱
装置の第2実施例を示しており、上記実施例と同一、も
しくは、相当する部分には、同一符号を付してその説明
を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説
明する。
【0032】この図に示した実施例では、加熱装置10
aは、混合物12aと、袋体14aとを備えている。混
合物12aは、所定混合比率の、水和反応により発熱す
る発熱剤16aと、芳香性精油水溶液Wの保持可能な多
孔質剤18aとから構成されている。
【0033】袋体14aは、本実施例の場合には、通水
可能な袋体20aと、非通水性袋体22aとで構成され
ている。通水可能な袋体20aは、例えば、通水ないし
は通気性を有する不織布で形成されている。
【0034】非通水性袋体22aは、混合物12aが外
部からの吸湿を阻止するための防湿手段を構成するもの
であって、例えば、アルミニウムなどの金属箔を外面に
貼着した合成樹脂フィルムが使用され、本実施例の場合
にはこの合成樹脂フィルムの内面側に通水可能な袋体2
0aを構成する不織布が貼付されている。なお、この場
合、通水可能な袋体20aの両面側に、非通水性の袋体
22a用の合成樹脂フィルムを貼着しても良い。
【0035】このように構成した袋体14a内には、混
合物12aが密封充填されており、袋体14aを破断す
ることにより、防湿機能が喪失される。このように構成
した加熱装置10aでも上記実施例と同等の作用効果が
得られる。
【0036】図3は、本発明にかかる芳香性精油の加熱
装置の第3実施例を示しており、上記実施例と同一、も
しくは、相当する部分には、同一符号を付してその説明
を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説
明する。
【0037】この図に示した実施例では、加熱装置10
bは、混合物12bと、袋体14bとを備えている。混
合物12bは、所定混合比率の、水和反応により発熱す
る発熱剤16bと、芳香性精油水溶液Wの保持可能な多
孔質剤18bとから構成されている。
【0038】袋体14bは、本実施例の場合には、混合
物12bが外部からの吸湿を阻止するための防湿手段を
構成するものであって、例えば、アルミニウムなどの金
属箔を外面に貼着した合成樹脂フィルムが使用されてい
る。
【0039】このように構成した袋体14b内には、混
合物12bが密封充填されており、袋体14bを破断す
ることにより、防湿機能が喪失される。このように構成
した加熱装置10bでも上記実施例と同等の作用効果が
得られる。
【0040】図4は、本発明にかかる芳香性精油の揮散
容器の一実施例を示している。同図に示した揮散容器
は、芳香性精油水溶液W中の精油分を加熱して、揮発拡
散させるものであって、容器部30と、蓋部32と、加
熱装置10とを備えている。
【0041】容器部30は、上端が開口した円筒ないし
は角筒状のものであって、底面30aと、側壁30bと
を備えている。蓋部32は、容器部30の開口30cを
開閉可能に装着されるものであって、開口30cの形状
に合わせた平面形状を備えた盤状の本体32aを有して
いる。
【0042】蓋部32の本体32aの中心には、支持ロ
ッド32bが一体的に垂設されており、支持ロッド32
bの下端には、皿部34が設けられている。
【0043】この皿部34は、芳香性精油の水溶液Wが
収容されるものであって、支持ロッド32bの下端に支
持された盤状の皿部本体34aと、この皿部本体34a
の外周縁に突設された突起部34bとを備え、浅い受け
皿状に形成されている。皿部本体34aは、その平面形
状が容器部30の底面30aの平面形状に対して、外径
が底面30aよりも小径な相似形に形成され、蓋部32
を開口30cに装着した状態で、底面30aから所定距
離だけ上方に離間する位置に設定されている。
【0044】また、蓋部32の本体32aには、芳香性
精油水溶液Wの注入用の孔部36が穿設されている。こ
の孔部36は、本実施例の場合、蓋部32の本体32a
の中心から外方に所定の間隔を隔てて、複数設けられ、
これらの穿設位置は、皿部34の上方に位置するように
配置されている。
【0045】なお、本実施例の場合、この複数の孔部3
6は、芳香性精油を揮発させた際の拡散用開口としても
機能している。加熱装置10は、上述した実施例の1で
示したものと同じ構成を備えている。
【0046】なお、この加熱装置10は、第1実施例の
ものに限る必要はなく、他の実施例で示した構成のもの
であってももちろん良い。本実施例の揮散容器で芳香性
精油を揮散、すなわち、揮発拡散させる場合には、加熱
装置10は、非通水性袋体22を除去するか、あるい
は、これを破断することにより、防湿機能を喪失した状
態で、容器部30の底面30a上に載置し、その状態
で、蓋部32を容器部30の開口30cに装着する。
【0047】そして、この状態で、孔部36を介して、
芳香性精油の水溶液Wを皿部34に注入し、皿部34内
に満した後に、これを乗り越えて、下方に落下させる。
このとき、皿部34の下方には、加熱装置10が設置さ
れているので、落下した水溶液Wは、加熱装置10の発
熱剤16に供給されて、発熱剤16が発熱して、水溶液
Wを加熱して、水溶液Wに含まれている精油を揮発させ
て、芳香を発生させる。
【0048】加熱装置10の発熱剤16の水和反応が進
行すると容器部30内の温度が上がり、皿部34内に収
容されている水溶液Wを加熱して、水溶液Wに含まれて
いる精油を揮発させて、芳香を発生させて、孔部36を
介して、芳香が外部に拡散する。
【0049】このような加熱方法によれば、ローソクや
電熱球,電熱線による加熱のように火災を引き起こす危
険性が極めて小さく、安全である上に、2段方式で芳香
の発生を行わせるので、芳香の拡散持続時間が非常に長
くなる。
【0050】本実施例の揮散容器では、加熱装置10の
発熱剤16に粒状生石灰を用い、多孔質剤18にフレー
ク状のパーライトを用いると、上記第1実施例で説明し
た芳香発生メカニズムにより、生石灰の発熱に伴って、
芳香が徐々に放出されて揮発拡散し、芳香の持続時間が
非常に長くなるので、より一層、芳香の持続時間の延長
化が達成される。
【0051】なお、発熱剤16に粒状生石灰を用いた場
合には、水和反応に伴う膨張で袋体14の嵩が大きく増
加するので、加熱装置10の上面と皿部34の下面との
間の間隔Lは、膨張後の嵩高さとほぼ等しくなるように
し、膨張した際に、皿部34の下面に接触しても、これ
を上方に押し上げないようにすることが望ましい。
【0052】また、図4に示した揮散容器は、加熱装置
10の発熱剤16が水和反応を終了すると、芳香性精油
の香りも発生しなくなるが、別の発熱装置10を設置し
て、水溶液Wを皿部34に注入すると、容器そのものを
再使用することはできる。次に、本発明にかかる揮散容
器のより具体的な実施例について説明する。
【0053】具体例1 粒径が2〜5mmの生石灰20gに、見掛け比重0.0
1〜0.03のパーライト1.5gを混合し、不織布製
の袋体に充填した発熱装置を、図5に示した揮散容器の
内底に設置し、蓋部32を被せて、精油(ラベンダー精
油)を6滴を希釈した水溶液30ccを、孔部36を介
して、皿部34に注入し、その一部を下方に落下させ
た。これにより精油(ラベンダー精油)の芳香が室内に
充満し、その持続時間は、発生から40分以上継続され
た。
【0054】具体例2 粒径が2〜5mmの生石灰12gに、見掛け比重0.0
1〜0.03のパーライト0.7gを混合し、袋体(不
織布とアルミ箔合成樹脂フィルムとを重ね合わせたも
の)に充填し、袋体を先端が鋭利な刃物で破断して、複
数箇所に貫通孔を設けた発熱装置を、図5に示した揮散
容器の内底に設置し、蓋部32を被せて、精油(ローズ
精油)を5滴を希釈した水溶液22ccを、孔部36を
介して、皿部34に注入し、その一部を下方に落下させ
た。これにより精油(ローズ精油)の芳香が室内に充満
し、その持続時間は、発生から35分以上継続された。
【0055】具体例3 粒径が2〜5mmの生石灰10gに、見掛け比重0.0
1〜0.03のパーライト0.5gを混合し、袋体(不
織布とアルミ箔合成樹脂フィルムとを一体化したもの)
に充填し、袋体を先端が鋭利な刃物で破断して、複数箇
所に貫通孔を設けた発熱装置を、図5に示した揮散容器
の内底に設置し、蓋部32を被せて、精油(バニラ精
油)を5滴を希釈した水溶液20ccを、孔部36を介
して、皿部34に注入し、その一部を下方に落下させ
た。これにより精油(ローズ精油)の芳香が室内に充満
し、その持続時間は、発生から32分以上継続された。
【0056】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように本
発明にかかる芳香性精油の加熱装置および芳香性精油の
揮散容器によれば、火災の発生に繋がる恐れが非常に少
なく、かつ、芳香持続時間を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる芳香性精油の加熱装置の第1実
施例を示す断面図である。
【図2】本発明にかかる芳香性精油の加熱装置の第2実
施例を示す断面図である。
【図3】本発明にかかる芳香性精油の加熱装置の第3実
施例を示す断面図である。
【図4】本発明にかかる芳香性精油の揮散容器の一実施
例を示す断面図である。
【符号の説明】
10,10a,10b 加熱装置 12,12a,12b 混合物 14,14a,14b 袋体 16,16a,16b 発熱剤 18,18a,18b 多孔質剤 20 通水性袋体 22 非通水性袋体 30 容器部 32 蓋部 34 皿部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月11日(2002.6.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添附図面を参照して詳細に説明する。図1は、
本発明にかかる芳香性精油の加熱装置の第1実施例を示
している。同図に示した加熱装置10は、混合物12
と、袋体14とを備えている。混合物12は、水和反応
により発熱する発熱剤16と、芳香性精油水溶液Wの保
持可能な多孔質剤18とから構成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】袋体14は、混合物12を収容するもので
あって、本実施例の場合には、通水可能な袋体20と、
その外周を包囲する非通水性の袋体22とで構成されて
いる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】ところが、粒状生石灰にフレーク状パーラ
イトを混合した混合物を用いると、パーライトは、見掛
けの比重が0.03〜0.06という多孔質なので、例
えば、粒径が2〜5mmの生石灰10に対して、パーラ
ト1の重量比で混合すると、生石灰の粒子は、パーラ
イトのフレーク粒子に取り囲まれた状態になる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】また、図4に示した揮散容器は、加熱装置
10の発熱剤16が水和反応を終了すると、芳香性精油
の香りも発生しなくなるが、別の発熱装置10を設置し
て、水溶液Wを皿部34に注入すると、容器そのものを
再使用することができる。次に、本発明にかかる揮散容
器のより具体的な実施例について説明する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】具体例1 粒径が2〜5mmの生石灰20gに、見掛け比重0.0
3〜0.06のパーライト1.5gを混合し、不織布製
の袋体に充填した発熱装置を、図5に示した揮散容器の
内底に設置し、蓋部32を被せて、精油(ラベンダー精
油)を、6滴希釈した水溶液30ccを、孔部36を介
して、皿部34に注入し、その一部を下方に落下させ
た。これにより精油(ラベンダー精油)の芳香が室内に
充満し、その持続時間は、発生から40分以上継続され
た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】具体例2 粒径が2〜5mmの生石灰12gに、見掛け比重0.0
3〜0.06のパーライト0.7gを混合し、袋体(不
織布とアルミ箔合成樹脂フィルムとを重ね合わせたも
の)に充填し、袋体を先端が鋭利な刃物で破断して、複
数箇所に貫通孔を設けた発熱装置を、図5に示した揮散
容器の内底に設置し、蓋部32を被せて、精油(ローズ
精油)を、5滴希釈した水溶液22ccを、孔部36を
介して、皿部34に注入し、その一部を下方に落下させ
た。これにより精油(ローズ精油)の芳香が室内に充満
し、その持続時間は、発生から35分以上継続された。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】具体例3 粒径が2〜5mmの生石灰10gに、見掛け比重0.0
3〜0.06のパーライト0.5gを混合し、袋体(不
織布とアルミ箔合成樹脂フィルムとを一体化したもの)
に充填し、袋体を先端が鋭利な刃物で破断して、複数箇
所に貫通孔を設けた発熱装置を、図5に示した揮散容器
の内底に設置し、蓋部32を被せて、精油(バニラ精
油)を、5滴希釈した水溶液20ccを、孔部36を介
して、皿部34に注入し、その一部を下方に落下させ
た。これにより精油(ローズ精油)の芳香が室内に充満
し、その持続時間は、発生から32分以上継続された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜崎 正信 東京都中央区銀座三丁目14−1 株式会社 ハマーズ内 Fターム(参考) 4C002 AA03 BB05 CC10 DD12 EE07 4C080 AA04 BB03 CC01 HH03 JJ04 KK04 LL10 MM31 NN01 QQ12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水和反応により発熱する発熱剤と芳香性
    精油水溶液の保持可能な多孔質剤とからなる混合物と、
    前記混合物を収容する袋体とを備え、前記袋体には、前
    記混合物が外部からの吸湿を阻止する防湿手段が施さ
    れ、前記防湿手段の除去ないしは破断状態で、前記混合
    物に前記芳香性精油の水溶液を供給することを特徴とす
    る芳香性精油の加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱剤は、粒状生石灰からなり、前
    記多孔質剤をパーライト,ゼオライト,軽石などの鉱物粒
    状物ないしはフレーク状物から選択することを特徴とす
    る請求項1記載の芳香性精油の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記袋体は、不織布などからなる通水可
    能な袋体と、前記通水可能な袋体の外周を包囲する金属
    箔が貼付された合成樹脂フィルムなどからなる非通水性
    袋体とで構成し、前記非通水性袋体を前記防湿手段とす
    ることを特徴とする請求項1または2記載の芳香性精油
    の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記袋体は、不織布などからなる通水可
    能な袋体と、その内外面のいずれか一方、ないしは、双
    方に添設される金属箔が貼付された合成樹脂フィルムな
    どからなる非通水性袋体とで構成し、前記非通水性袋体
    を前記防湿手段とすることを特徴とする請求項1または
    2記載の芳香性精油の加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記袋体は、金属箔が貼付された合成樹
    脂フィルムなどからなる非通水性袋体で構成し、前記非
    通水性袋体を前記防湿手段とすることを特徴とする請求
    項1または2記載の芳香性精油の加熱装置。
  6. 【請求項6】 上端が開口し、内部が中空に形成された
    容器部と、前記容器部の開口を開閉する蓋部とを備えた
    芳香性精油の揮散容器において、 前記蓋部には、前記容器部の開口に装着された状態で、
    前記容器部の底面から上方に所定距離だけ離間する位置
    にあって、芳香性精油水溶液を収容する皿部が設けられ
    るとともに、前芳香性精油水溶液の注入用の孔部が穿設
    され、前記容器部の底面と前記皿部との間に、水和反応
    により発熱する発熱剤と芳香性精油水溶液の保持可能な
    多孔質剤とからなる混合物と、前記混合物を収容する袋
    体とを備えた加熱装置を設置し、前記孔部から前記芳香
    性精油水溶液を前記皿部に注入し、前記皿部から溢れ出
    た前記芳香性精油水溶液を前記発熱剤に供給することを
    特徴とする芳香性精油の揮散容器。
  7. 【請求項7】 前記発熱剤は、粒状生石灰からなり、前
    記多孔質剤をパーライト,ゼオライト,軽石などの鉱物粒
    状物から選択するとともに、前記加熱装置と前記皿部と
    の間の間隔を、前記粒状生石灰の水和膨張嵩とほぼ等し
    くすることを特徴とする請求項6記載の芳香性精油の揮
    散容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017078529A (ja) * 2015-10-19 2017-04-27 潤 坂本 アロマセット、及びアロマ液の蒸散方法

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