JP3123954U - 芳香燃料体 - Google Patents

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茂幸 堀江
昭彦 兼松
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有限会社アイ・ジャパン
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Abstract

【課題】 加熱式芳香発生装置等において好適に使用できる芳香燃料体を提供する。
【解決手段】 芳香性の液剤と揮発性燃料オイルとがしみ込んだ芳香燃料片2が、袋体3内に密封状態に納められなることを特徴とする芳香燃料体。
【選択図】図1

Description

この考案は、芳香発生装置等において用いられる芳香燃料体に関する。
各種の芳香発生装置が提供され、その一つとして天然植物から抽出した芳香性の液体により芳香を発生させるものがある。この種の天然植物の抽出液を使用する芳香発生装置によれば、より高いリラックス効果が得られ、また、消臭効果、さらには、小虫の忌避効果が発揮されることが知られている。しかしながら、上記抽出液からの芳香の発生量は限られ、人が認知するに十分な芳香を得るには多量の抽出液を用いる必要があり、コストが高くなる問題点があった。そこで、最近では加熱することで芳香剤の気化を促進して効率よく芳香を発生させる加熱式芳香発生装置の開発が進められている。
この考案は、上記加熱式芳香発生装置等においてに好適に使用できる芳香燃料体を提供することを目的とする。
この考案では、芳香性の液剤と揮発性燃料オイルとがしみ込んだ芳香燃料片が、袋体内に密封状態に納められなることを特徴とする芳香燃料体を提供する。
この考案の芳香燃料体の芳香燃料片を用い加熱することで、しみ込んでいる芳香性の液剤より芳香が発せられる。芳香燃料片が袋体内に密封状態にされているので携帯に便利であるとともに、芳香燃料片が固形であるので袋体内から取り出しての芳香発生装置への装着、芳香発生装置からの取り出しが容易に行える。また、芳香燃料片に種々異なる芳香性の液剤をしみ込ませた芳香燃料体を提供することで、使用者はそれらを適宜選択することにより所望の芳香を楽しめる。
この考案の芳香燃料体を用いることで、芳香発生装置等を使用して手軽に種々異なる芳香が楽しめるようになる。この考案の芳香燃料体は高齢者等において便利に用いられるきわめて実用性に優れるものである。
図1はこの考案の芳香燃料体の実施形態の切り欠き断面構成を含む外観斜視図である。
芳香燃料体1は、芳香性の液剤と揮発性の燃料オイルとのしみ込みんだ芳香燃料片2が、袋体3内に密封状態に納められて構成されている。芳香燃料片2は扁平直方体形状で、その材料としてはしみ込み機能を持つものであれば適宜のものが使用可能で、例えば不織布等よりなるものを用いる。
芳香燃料片2にしみ込ませる芳香性の液剤としては植物抽出液を用い、ヒノキ、ヒバ、ユーカリ等の樹木、ラベンダー等の花、オレンジやレモン等の芳香性に優れるものが単独で、また複数のものが適宜組み合わされて用いられ、使用者は所望の香りの芳香燃料体1を選択使用する。植物抽出液は通常芳香性能とともに消臭性能を発揮し、また、ヒノキ、ヒバ、ユーカリ等は小虫の忌避効果を発揮する。揮発性燃料オイルとしてはイソプロピルアルコールもしくはエチルアルコールを用いる。袋体3としては密封性の高いアルミ蒸着シートよりなるものを使用する。
次に、上記芳香燃料体1の使用について説明する。図2は芳香燃料体1を使用する芳香発生装置の外観斜視図、図3はその断面図である。芳香発生装置4は全体が金属製で、装置本体5とそれにスライド装着されるスライドキャップ6とからなる。装置本体5は内部に収納スペース8を備え、その収納スペース8の一端側は開放して芳香燃料片2の出し入れ部9とされている。収納スペース8の上部には開口10が設けられ、その開口10部分に酸化加熱用のバーナー部11が設けられている。バーナー部11はセラミック繊維の不織布12の表面の一部に酸化触媒である白金が付設されて構成され、この不織布12が収納スペース8内に設けられる金網体13に支持されてそのバーナー部11を開口10に臨設するように配置されている。バーナー部11の中央には円形穴18が形成されている。スライドキャップ6には複数個の芳香発生穴14が設けられている。
上記のようにバーナー部11を構成する不織布12としてセラミック繊維を用いることによって高い芳香性能が発揮される。従来この種の酸化加熱用のバーナにおいては白金を付設する材料として一般にグラスファイバーが用いられ、そのグラスファイバーを固めるのに接着剤を要したもので、酸化加熱時にその燃焼臭が若干発生したが、セラミック繊維の不織布12はそのような接着剤を全く使用することなく形成できることで接着剤の燃焼臭の発生は全くなく、これにより芳香性能が良好となる。
上記芳香発生装置4の収納スペース8内への芳香燃料片2の装着は、図4に示すように、スライドキャップ6を装置本体5から抜き取り、開放する出し入れ部9から袋体3を破り取り出した芳香燃料片2を金網体13の下側に位置するように差し入れることで行う。装置本体5の一方側には外側に付勢される板バネ15が設けられていて、これによりスライドキャップ6は安定状態においてスライド開閉され、その端部に設けられた凹部16にスライドキャップ6の内側への凸部17が嵌ることで通常はスライドキャップ6が抜け落ちることが阻止されるが、芳香燃料片2の出し入れの際には板バネ15を押し込むことで凹部16から凸部17を離脱させてスライドキャップ6を抜き取る。
芳香発生装置4は、図2に示す状態において、ライター等を用いバーナー部11部分を加熱し、この加熱により酸化触媒である白金の表面が活性されることで芳香燃料片2からの蒸気化された燃料オイルの酸化が開始され、以降はその酸化に伴う加熱の継続による温度環境において芳香燃料片2にしみ込んでいる植物抽出液の気化が促進されることで芳香が効率良く発生される。バーナー部11に円形穴18が形成されていることで芳香燃料片2から芳香がその円形穴18を通して上部に至り、さらに、スライドキャップ6が閉じられた状態において、その芳香発生穴14から芳香が外部に放出される。芳香燃料片2の揮発性燃料オイルが無くなることで酸化が停止されて芳香の発生も停止する。芳香燃料片2は一回ごとに使い捨て使用される。上記のようにバーナー部11に円形穴18を設けバーナー部11内を透過させることなく芳香を発生させていることで、より純粋で良好な芳香が得られるようにしている。
図5はカイロを示し、このカイロ20においても上記芳香燃料体1を用いることが可能で、すなわち、バーナー部21を外し燃料タンク22内に芳香燃料片2を差し入れて用いる。このように用いることで、カイロ20において暖とともに芳香が手軽に得られるようになる。また、芳香燃料体1の芳香燃料片2は直接燃焼加熱することによっても芳香が得られる。
この考案の芳香燃料体の実施形態の一部切り欠き断面を含む斜視図 この考案の芳香燃料体を用いる芳香発生装置の実施形態の斜視図 この考案の芳香燃料体を用いる芳香発生装置の実施形態の断面図 この考案の芳香燃料体を用いる芳香発生装置の実施形態の分解斜視図 この考案の芳香燃料体を用いるカイロの実施形態の分解斜視図
符号の説明
1 芳香燃料体
2 芳香燃料片
3 袋体

Claims (1)

  1. 芳香性の液剤と揮発性燃料オイルとがしみ込んだ芳香燃料片が、袋体内に密封状態に納められなることを特徴とする芳香燃料体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013111199A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Imari:Kk 芳香器

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