JP6196467B2 - ホーム柵 - Google Patents

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Description

本発明はホーム柵に関し、特に、駅ホームに停車した列車の各車両ドアに対応して配置されかつ連動するように構成されたホームドア部とホームステップ部を備えるホーム柵に関する。
ホーム柵は一般的にはホームドア装置として構成されるものであるが、ホームドア装置に対してホームステップ装置を付設して構成されたものも知られている。ホームドア装置は、停止した列車(電車)の車両ドアの開閉に連動して開閉するホーム側に設けたドアである。ホームステップ装置は、ホーム縁と列車の間の隙間をなくすように出し入れ自在(張出格納自在)に設けられたステップである。ホーム柵におけるホームドアの部分とホームステップの部分は、駅ホームに入線し停止した列車の各車両ドアに対応して配置されており、かつ互いに連動するように構成されている。
従来技術として特許文献1と特許文献2を挙げる。特許文献1は、駅ホームに設けた可動式ホーム柵の動作と連動し、列車と駅ホームとの間の隙間を覆う可動ステップ装置を開示している。また特許文献2は、地下鉄等の電車の駅ホームにホームドアが設けられている構成において、乗客が乗り降りする際に乗客が駅ホームと電車との間の隙間に転落しないように張り出す可動ステップ装置を開示している。
特許第4353847号公報 特開2003−81083号公報
ホームドア部とホームステップ部を備える従来のホーム柵によれば、ホームドア部のみに異常が生じた場合またはホームステップ部のみに異常が発生した場合には、システムの構成上、異常が発生した部分のみをホーム柵の全体システムから切り離し、正常な部分のみで動作させることができなかった。そのため、特定の車両ドアに対応する箇所でホームドア部とホームステップ部のうちのいずれか一方で異常が発生した場合には、当該箇所のホームドア部とホームステップ部の両方を全体のシステムから切り離すようにしなければならなかった。
また特許文献1,2に開示された装置では、上記のような技術課題を解決する発明主題の開示は存在しなかった。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、連動するように構成されたホームドア部とホームステップ部を備えたホーム柵において、ホームドア部とホームステップ部のいずれか一方で異常が生じたときに連動関係を解除し残りの正常な部分だけで単独動作を行うことができるホーム柵を提供することにある。
本発明に係るホーム柵は、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1のホーム柵(請求項1に対応)は、連動動作するように構成されたホームドア部とホームステップ部を備えるホーム柵において、正常時は連動制御手段によって連動動作を行い、ホームドア部とホームステップ部のいずれか一方で異常が生じたとき、単独制御手段により残りの正常な部分を単独動作させるように構成される。
上記のホーム柵では、本来的にホームドア部とホームステップ部とが制御の観点で連動するようにされた構成において、ホームドア部とホームステップ部のいずれか一方で異常が生じたときには、当該連動関係を解除し、正常な部分のみで単独に動作制御を行うことができ、これによりホーム柵全体を制御系から外すことなく、動作を継続することが可能である。
第2のホーム柵(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、ホームドア部とホームステップ部はそれぞれ異常検知手段を有し、各異常検知手段で検知された異常信号は総合制御盤に送信され、総合制御盤は受信した異常信号に係る情報を状態表示手段に表示することを特徴とする。この構成によれば、駅の係員は状態表示手段を監視しているだけで異常の発生状態を知ることができ、異常の発生したホーム柵に移動して、異常した部分を排除するように対応することができる。
第3のホーム柵(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、ホームドア部とホームステップ部のいずれか一方で異常が生じたときに連動制御手段を単独制御手段に切り替える切離し手段を備え、この切離し手段は、ホーム柵毎の個別操作盤に設けられかつ手動で操作されるホームドア部切離しスイッチとホームステップ部切離しスイッチであり、状態表示手段の表示内容を確認した係員によって操作されることを特徴とする。この構成によれば、異常が発生したホーム柵に移動した係員は、切離しスイッチによって手動により異常が発生した部分のみを切り離すことができる。
第4のホーム柵(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、ホームドア部とホームステップ部のいずれか一方で異常が生じたときに連動制御手段を単独制御手段に切り替える切離し手段を備え、この切離し手段は、ホーム柵毎の個別操作盤に設けられかつ制御信号でオン・オフ動作が制御されるホームドア部切離し手段とホームステップ部切離し手段であり、ホームドア部切離し手段とホームステップ部切離し手段は総合制御盤から送信される指示信号に基づきホーム柵制御手段を経由してオフ動作制御されることを特徴とする。この構成によれば、自動で異常のホームドア部またはホームステップ部を切り離すことが可能となる。係員の負担を軽減することができる。
第5のホーム柵(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、ホームドア部切離し手段とホームステップ部切離し手段は、総合制御盤からの制御信号で直接にオフ動作制御されることを特徴とする。
第6のホーム柵(請求項6に対応)は、上記の構成において、好ましくは、ホーム柵制御手段は、ホームドア部とホームステップ部の各異常検知手段からの異常信号に基づいて異常を判定する判定手段を備え、この判定手段がいずれか一方が異常であると判定したとき、ホーム柵制御手段は、異常であると判定された部分の動作の代用する擬似信号を生成し、正常な部分に与えることを特徴とする。この構成によれば、強制的に切り離すのではなく、擬似信号を利用して異常部分があたかも動作しているかのように装って、ホーム柵の制御動作を継続することができる。
本発明によれば、連動するように構成されたホームドア部とホームステップ部を備えるホーム柵で、ホームドア部とホームステップ部のいずれか一方で異常が生じたとき、当該連動関係を手動または自動で解除するように構成し、残りの正常な部分で単独動作を行うよう制御するホーム柵制御手段を設けるようにしたため、ホームドア部とホームステップ部のいずれか一方で異常が生じたときには、当該連動関係を解除し、正常な部分のみで単独に動作制御を行うことができ、これによりホーム柵全体を制御系から外すことなく、動作を継続することができる。
本発明に係るホーム柵の全体的構成を概念的に示すブロック図である。 通常の「開動作」の動作シーケンスを示す図である。 通常の「開動作」の動作シーケンスでの表示状態(1)〜(5)を表形式で示す図である。 通常の「閉動作」の動作シーケンスを示す図である。 通常の「閉動作」の動作シーケンスでの表示状態(1)〜(5)を表形式で示す図である。 ホームステップ部を切離すときの「開閉動作」の動作シーケンスを示す図である。 ホームステップ部を切離すときの「開閉動作」の動作シーケンスでの表示状態(1)〜(7)を表形式で示す図である。 ホームドア部を切離すときの「開閉動作」の動作シーケンスを示す図である。 ホームドア部を切離すときの「開閉動作」の動作シーケンスでの表示状態(1)〜(7)を表形式で示す図である。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1において、ブロック10は、列車の1つの車両ドアに対応する1つのホーム柵を概念的に示している。ブロック10を以下では「ホーム柵10」と記す。このホーム柵10を形成する構造物は、ホームに入線し停止した列車の各車両ドアに対応した場所に設置されている。従って、列車の車両ドアの数と同じ数の複数のホーム柵10がホームの縁に沿って設置されている。ホーム柵10は、固定柵と可動柵からなるホームドア装置の部分と、当該ホームドア装置の部分に関係づけて設置されたホームステップ装置の部分とから構成されている。
ホームドア装置の部分はホームドア部11として示されている。ホームドア部11内には、ホームドア装置の基本的構造物として、左右一対のドア筐体12とホームドア13とが示されている。ドア筐体12は固定柵となり、ホームドア13が可動柵となる。左右の各ドア筐体12は、所要の間隔をあけてホームの縁に沿って壁として立設されホーム床面に固定されており、かつ戸袋構造を内蔵している。ホームドア13は、左右開閉式の構造を有し、左右の各ドア筐体12の戸袋構造によって出し入れ自在になるように設けられている。図1で示された状態は、左右のホームドア13が閉じた状態を示している。各ドア筐体12の中には、ホームドア13を移動させるドアモータと、ドアモータの動作を制御するドアモータ制御部とが設けられている。図1では、説明の便宜上の観点で、ホームドア部11のブロックの中にドアモータ14とドアモータ制御部15を示している。ドアモータ制御部15は、ドアモータ14等に設けられたセンサの信号に基づきホームドア13等の異常を検知する異常検知部16を備えている。ホームドア13は、車両がホームに入線して停止し車両ドアが開いて旅客が乗降するときに開動作するように制御され、それ以外のときには通常閉じた状態になるように制御される。
ホームステップ装置の部分はホームステップ部21として示されている。ホームステップ部21内には、ホームステップ装置の基本的構造物として、ステップ筐体22と可動ステップ23とが示されている。ステップ筐体22は、ホームの縁に沿ってホーム床面に埋設して固定されている。ステップ筐体22の線路側の辺部にスリット状の開口部が形成され、かつステップ収納部を内蔵している。可動ステップ23は、ステップ筐体22のスリット開口部を通して出し入れ自在(張出・格納自在)に設けられている。ステップ筐体22の中には、可動ステップ23の移動を案内するガイド機構部と、可動ステップ23を駆動するステップモータと、ステップモータ制御部とが設けられている。図1では、説明の便宜上の観点で、ホームステップ部21のブロックの中にステップモータ24とステップモータ制御部25を示している。ステップモータ制御部25は、ステップモータ等24に設けられたセンサの信号に基づき可動ステップ23の異常を検知する異常検知部26を備えている。ステップモータ24は、車両がホームに入線して停止し車両ドアが開いて旅客が乗降するときにステップ筐体22の外側に出るように張出動作の制御が行われ、それ以外のときには通常ステップ筐体22のステップ収納部内に収納するように格納動作の制御が行われる。
ホーム柵10には、さらに、ホームドア部11とホームステップ部21の各動作を制御する上位制御部としてホーム柵制御部31が設けられている。ホーム柵制御部31は、その制御機能部として、ホームドア部11とホームステップ部21の各動作を連動させる通常の動作シーケンスを実行するための連動制御プロセス31Aと、ホームドア部11とホームステップ部21のいずれかに異常が生じたときに異常部を切り離して正常部を単独で動作させる単独制御プロセス31Bとを有している。ホーム柵制御部31は、通常では連動制御プロセス31Aにより制御を行っているが、上記の異常が生じたときには単独制御プロセス31Bに移行して制御を行う。またホーム柵10において、このホーム柵制御部31の動作内容に対して、係員による手動操作に基づいて指示を行うことができる個別操作盤32が装備されている。ホーム柵制御部32による制御内容の詳細は後述される。個別操作盤32には、制御内容を指示するために各種の手動のスイッチSW1,SW2が設けられている。手動のスイッチSW1,SW2の使用目的等については後述される。また、個別操作盤32は、手動スイッチSW1,SW2を含む手動操作部33Aに対して、さらに後述するようにソフト的スイッチSW11,SW12を含む制御部33Bも有している。
上記の構成を有するホーム柵10に対しては、さらに上位制御部としての総合制御盤34が設けられる。この総合制御盤34は、各車両ドアに対応して設けられた複数のホーム柵に対して設けられている。この総合制御盤34に対しては、状態表示装置35が装備されている。状態表示装置35の表示部は、総合制御盤34の表示指示に基づき、すべてのホーム柵10の通常の動作状態を表示し、さらに、各ホーム柵10のホーム柵制御部31から異常発生等の情報を受けたとき、総合制御盤34の表示制御に基づいて状態表示盤35の表示部に所要の表示を行い、係員に必要な情報(異常情報等)を提供する。
次に、図2〜図9を参照して、上記のホーム柵10に含まれるドアモータ制御部15、ステップモータ制御部25、ホーム柵制御部31の各制御と、総合制御盤34の制御とに基づく動作シーケンスを説明する。
先ず、図2〜図5を参照して、ホーム柵10の通常の動作シーケンスを説明する。ここで、「通常の動作シーケンス」とは、ホーム柵10のホームドア部11(ホームドア装置)とホームステップ部21(ホームステップ装置)の両方が、異常を生じることなく、通常の正常状態で動作するときの動作シーケンスである。通常の動作シーケンスには「開動作」の場合と「閉動作」の場合がある。
最初に、図2と図3を参照して通常の動作シーケンスの「開動作」を説明する。通常の動作シーケンスの開動作では、列車が入線しホームに停止したときに、最初に可動ステップ23が張出し動作を行い、張出し完了後にホームドア13が開動作を行う。
図2において、横方向には、総合制御盤34、ホーム柵制御部31、ステップモータ制御部25、ドアモータ制御部15が並べられ、制御手段同士の間の指令等の送受の関係が示されており、縦方向には各制御手段の制御動作の流れが示されている。総合制御盤34には状態表示盤35が付設され、相互制御盤34の表示制御に基づいて状態表示盤35での状態表示の例(状態表示(1)〜(5))が時間の経過に伴って順次に示される。状態表示(1)〜(5)の各具体的内容は図3において表形式で示される。また、図2において、ホーム柵制御部31、ステップモータ制御部25、ドアモータ制御部15はホーム柵10の構成要素として図示されている。
なお、状態表示(1)〜(5)の例で明らかなように、ホーム柵10については、説明の便宜上、一例として1号機から5号機の5台のホーム柵が総合制御盤34によって制御されるように構成されている。実際には、前述した通り、ホーム柵10は列車の各車両ドアに対応して設置されており、その台数は任意である。
図2に示された動作シーケンスは、総合制御盤34と1台(例えば1号機)のホーム柵10との間の制御に基づく動作シーケンスが示されている。
図2において、通常の開動作の動作シーケンスでは、列車が入線しホームに停止したときに、総合制御盤34は、状態表示盤35に対して、最初に状態表示(1)の内容の表示を指示する。状態表示(1)の内容は図3の(1)に示す通りである。図3の(1)に示される通り、状態表示盤35の表示部では、1号機から5号機の各々について、8個の項目の表示欄(ランプ等)が設けられている。8個の項目の内容は、上から「ドア閉」、「ドア開」、「ドア異常」、「ドア切離」、「ステップ格納」、「ステップ張出」、「ステップ異常」、「ステップ切離」である。また各表示欄(ランプ等)において、「●」はランプ等の点灯を意味し、「○」はランプ等の消灯を意味している。この内容は、以下のすべての状態表示でも同じである。状態表示(1)では、ドア全閉状態であり、ステップ格納完了状態が表示されている。すなわち、1号機から5号機のすべてのホーム柵10において、「ドア閉」の項目が点灯され、かつ「ステップ格納」の項目が点灯された状態にある。
上記の状態において、総合制御盤34は、1号機から5号機の各ホーム柵10のホーム柵制御部31に対して「開指令」S11を送る。以下の説明では、例えば1号機のホーム柵10での動作シーケンスの動作例を説明する。2号機から5号機の各ホーム柵10での動作シーケンスの内容も同じである。ホーム柵10のホーム柵制御部31が開指令S11を受けると、先ずステップモータ制御部25に対して「張出指令」S12を送る。ステップモータ制御部25は張出指令S12を受けると、ステップモータ24を駆動し可動ステップ23を張り出すための張出動作41を開始する。張出動作41を行っている間、ステップモータ制御部25は「張出中」の状態信号S13をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は当該「張出中」の状態信号S13を総合制御盤34に送る。総合制御盤35は、「張出中」の状態信号S13を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(2)の内容の表示を指示する。状態表示(2)の内容は図3の(2)に示す通りである。状態表示(2)では、1号機から5号機のすべてのホーム柵10において、「ドア閉」の項目のみが点灯され、その他の項目は消灯された状態にある。状態表示(2)では、ドア全閉状態であり、ステップ張出動作中の状態が表示される。すなわち、ステップ張出動作中は、「ステップ格納」および「ステップ張出」の各ランプ等を共に消灯した状態にある。1号機から5号機までの各ホーム柵10において、可動ステップ23の張出の動作が継続している間、上記の状態表示(2)が保持される。
ホーム柵10のステップモータ制御部25において、可動ステップ23の張出動作が完了すると(42)、ステップモータ制御部25は「張出完了」の信号S14をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は、当該「張出完了」の信号S14を総合制御盤34に送ると共に、ドアモータ制御部15に対して「開指令」S15を送る。
総合制御盤34は、「張出完了」の信号S14を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(3)の内容の表示を指示する。状態表示(3)の内容は図3の(3)に示す通りである。状態表示(3)では、1号機から5号機のすべてのホーム柵10において、「ドア閉」の項目と「ステップ張出」の項目が点灯された状態にある。状態表示(3)では、ドア全閉状態であり、ステップ張出完了状態が表示される。1号機から5号機までの各ホーム柵10において、ステップ張出の動作が完了したとき、上記の状態表示(3)が行われる。
さらに、ホーム柵制御部31から「開指令」S15を受けたドアモータ制御部15は、ドアモータ14を駆動し、ホームドア13の開くための開動作43を開始する。この開動作43を行っている間、ドアモータ制御部15は「開動作中」の状態信号S16をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は当該「開動作中」の状態信号S16を総合制御盤34に送る。総合制御盤34は、「開動作中」の状態信号S16を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(4)の内容の表示を指示する。状態表示(4)の内容は図3の(4)に示す通りである。状態表示(4)では、1号機から5号機のすべてのホーム柵10において、「ステップ張出」の項目のみが点灯され、その他の項目は消灯された状態にある。状態表示(4)では、ドア開動作中の状態であり、ステップ張出完了状態が表示される。すなわち、ホームドア13の開動作中は、「ドア閉」および「ドア開」の各ランプ等ともに消灯した状態にある。1号機から5号機までの各ホーム柵10において、ホームドア13の開動作が継続している間、上記の状態表示(4)が保持される。
ホーム柵10のドアモータ制御部15において、ホームドア13の開動作が完了すると(44)、ドアモータ制御部15は「開動作完了」の信号S17をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は、当該「開動作完了」の信号S17を総合制御盤34に送る。総合制御盤34は、「開動作完了」の信号S17を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(5)の内容の表示を指示する。状態表示(5)の内容は図3の(5)に示す通りである。状態表示(5)では、1号機から5号機のすべてのホーム柵10において、「ドア開」の項目と「ステップ張出」の項目が点灯された状態にある。状態表示(5)では、ドア全開状態であり、ステップ張出完了状態が表示される。1号機から5号機までの各ホーム柵10において、ホームドア13の開動作が完了したとき、上記の状態表示(5)が行われる。
次に、図4と図5を参照して通常の動作シーケンスの「閉動作」を説明する。通常の動作シーケンスの閉動作では、列車での旅客乗降が終わった後に、列車が発車するために、最初にホームドア13の閉動作を行い、閉動作完了後に可動ステップ23が格納動作を行う。
図4では、図2と同様に、横方向に、総合制御盤34、ホーム柵制御部31、ステップモータ制御部25、ドアモータ制御部15が並べられ、制御手段同士の間の指令等の送受の関係が示され、縦方向には各制御手段の制御動作の流れが示されている。総合制御盤34には状態表示盤35が付設され、相互制御盤34の表示制御に基づいて状態表示盤35での状態表示の例(状態表示(1)〜(5))が示される。状態表示(1)〜(5)の各具体的内容は図5に表形式で示される。
図4において、通常の閉動作の動作シーケンスでは、列車での旅客乗降が終わって列車が発車しようとするとき、総合制御盤34は、状態表示盤35に対して、最初に状態表示(1)の内容の表示を指示する。状態表示(1)の内容は、図5の(1)に示される通り、状態表示盤35の表示部では、1号機から5号機のすべてのホーム柵10において、「ドア開」の項目が点灯され、かつ「ステップ張出」の項目が点灯された状態にある。
上記の状態において、総合制御盤34は、1号機から5号機の各ホーム柵10のホーム柵制御部31に対して「閉指令」S21を送る。以下の説明では、例えば1号機のホーム柵10での動作シーケンスの動作例を説明する。2号機から5号機の各ホーム柵10での動作シーケンスの内容も同じである。ホーム柵10のホーム柵制御部31が閉指令S21を受けると、先ずドアモータ制御部15に対してこの閉指令S21を送る。ドアモータ制御部15は閉指令S21を受けると、ドアモータ14を駆動しホームドア13を閉じるための閉動作51を開始する。閉動作51を行っている間、ドアモータ制御部15は「閉動作中」の状態信号S22をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は当該「閉動作中」の状態信号S22を総合制御盤34に送る。総合制御盤35は、「閉動作中」の状態信号S22を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(2)の内容の表示を指示する。状態表示(2)の内容は図5の(2)に示す通りである。この状態表示(2)では、1号機から5号機のすべてのホーム柵10において、「ステップ張出」の項目のみが点灯され、その他の項目は消灯された状態にある。状態表示(2)では、可動ステップ23は張出状態であり、ホームドア13の閉動作中の状態が表示される。すなわち、ドア閉動作中は、「ドア閉」および「ドア開」の各ランプ等ともに消灯した状態にある。1号機から5号機までの各ホーム柵10において、ホームドア13の閉動作が継続している間、上記の状態表示(2)が保持される。
ホーム柵10のドアモータ制御部15において、ホームドア13の閉動作が完了すると(52)、ドアモータ制御部15は「閉動作完了」の信号S23をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は、当該「閉動作完了」の信号S23を総合制御盤34に送ると共に、ステップモータ制御部25に対して「格納指令」S24を送る。
総合制御盤34は、「閉動作完了」の信号S23を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(3)の内容の表示を指示する。状態表示(3)の内容は図5の(3)に示す通りである。状態表示(3)では、1号機から5号機のすべてのホーム柵10において、「ドア閉」の項目と「ステップ張出」の項目が点灯された状態にある。状態表示(3)では、可動ステップ23がすべて張出状態であり、すべてのホームドア13が閉動作完了状態が表示される。1号機から5号機までの各ホーム柵10において、ホームドア13の閉動作が完了したとき、上記の状態表示(3)が行われる。
さらに、ホーム柵制御部31から「格納指令」S24を受けたステップモータ制御部25は、ステップモータ24を駆動し、可動ステップ23を格納するための格納動作53を開始する。この格納動作53を行っている間、ステップモータ制御部25は「格納中」の状態信号S25をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は当該「格納中」の状態信号S25を総合制御盤34に送る。総合制御盤34は、「格納中」の状態信号S25を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(4)の内容の表示を指示する。状態表示(4)の内容は図5の(4)に示す通りである。状態表示(4)では、1号機から5号機のすべてのホーム柵10において、「ドア閉」の項目のみが点灯され、その他の項目は消灯された状態にある。状態表示(4)では、可動ステップ23の格納中の状態であり、ホームドア13の閉動作完了状態が表示される。すなわち、可動ステップ23の格納動作中は、「ステップ格納」および「ステップ張出」の各ランプ等は共に消灯した状態にある。1号機から5号機までの各ホーム柵10において、可動ステップ23の格納動作が継続している間、上記の状態表示(4)が保持される。
ホーム柵10のステップモータ制御部25において、可動ステップ23の格納動作が完了すると(格納完了54)、ステップモータ制御部25は「格納完了」の信号S26をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は、当該「格納完了」の信号S26を総合制御盤34に送る。総合制御盤34は、「格納完了」の信号S26を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(5)の内容の表示を指示する。状態表示(5)の内容は図5の(5)に示す通りである。状態表示(5)では、1号機から5号機のすべてのホーム柵10において、「ドア閉」の項目と「ステップ格納」の項目が点灯された状態にある。状態表示(5)では、ドア全閉状態であり、ステップ格納完了状態が表示される。1号機から5号機までの各ホーム柵10において、ホームドア13の閉動作が完了した後、可動ステップ23の格納動作が完了したとき、上記の状態表示(5)が行われる。
次に、図6と図7を参照して、1号機のホーム柵10において、ホームステップ部21で異常が生じた通知を受け、当該ホームステップ部21をホーム柵10から切り離し、ホームドア部11を単独で開閉動作させるための動作シーケンスを説明する。
すなわち、1号機のホーム柵10に関しては、列車がホームに入線し停止した場合に、ホームステップ部21からの異常通知を受けてホームステップ部21をホーム柵10から手動または自動によって切り離し、ホームドア13だけを開動作させ、旅客の乗降が終わった後にはホームドア13だけを閉動作させるための動作シーケンスである。この場合において、ホームステップ部21で可動ステップ23が張り出しているときには手動で格納される。
なお2号機から5号機のホーム柵10については、正常に動作するものとし、通常の動作シーケンスを行うものとする。
図6では、図2等と同様に、横方向に、総合制御盤34、ホーム柵制御部31、ステップモータ制御部25、ドアモータ制御部15が並べられ、制御手段同士の間の指令等の送受の関係が示され、縦方向には各制御手段の制御動作の流れが示されている。総合制御盤34には状態表示盤35が付設され、総合制御盤34の表示制御に基づいて状態表示盤35での状態表示の例(状態表示(1)〜(7))が示される。状態表示(1)〜(7)の各具体的内容は図7に表形式で示される。図6の動作シーケンスは1号機のホーム柵10のものであり、状態表示(1)〜(7)は1号機のホーム柵10に関するものである。
図6において、この動作シーケンスでは、先ず、列車が入線しホームに停止したときに、総合制御盤34は、状態表示盤35に対して、最初に状態表示(1)の内容の表示を指示する。状態表示(1)の内容は、図7の(1)に示される通り、状態表示盤35の表示部では、1号機のホーム柵10に関して、「ドア閉」の項目と「ステップ格納」の項目が点灯された状態にある。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
上記の時点で、1号機のホーム柵10のステップモータ制御部25から「ステップ異常通知」の信号S31がホーム柵制御部31に送られ、ホーム柵制御部31は当該信号S31をさらに総合制御盤34に送る。ホームステップ部21の異常は、異常検知部26によって検知される。異常検知部26で可動ステップ23等の動作で異常が検知されると、ステップモータ制御部25は「ステップ異常通知」の信号S31を出力する。総合制御盤34は「ステップ異常通知」の信号S31を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(2)の内容の表示を指示する。状態表示(2)の内容は、図7の(2)に示される通りである。状態表示盤35の表示部において、1号機のホーム柵10に関して、「ドア閉」と「ステップ格納」と「ステップ異常」の各項目が点灯された状態になる。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
係員は、状態表示板35において状態表示(2)の表示内容を確認し、1号機のホーム柵10のホームステップ部21で異常が発生したことを知る。係員は、その後、1号機のホーム柵10の設置場所に移動し、当該ホーム柵10の個別操作盤32に設けられたスイッチSW1を手動によってオフ操作する(「ステップ切離設定」61)。スイッチSW1は、ホームステップ部21をホーム柵10の制御系から切り離すための手動スイッチである。ステップ切離設定61において、可動ステップ23が張り出している場合には、係員は手動で、可動ステップ23をステップ筐体22に格納する(手動格納62)。個別操作盤32のスイッチSW1をオフすると、すなわちステップ切離設定61が実行されると、ホーム柵制御部31は総合制御盤34に対して「ステップ切離通知」の信号S32を送る。総合制御盤34はステップ切離通知の信号S32を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(3)の内容の表示を指示する。状態表示(3)の内容は、図7の(3)に示される通りであり、状態表示盤35の表示部において、1号機のホーム柵10に関して、「ドア閉」と「ステップ切離」の各項目が点灯された状態になる。「ステップ異常」と「ステップ格納」と「ステップ張出」の各項目は消灯状態になる。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
その後、総合制御盤34は、1号機から5号機のすべてのホーム柵10について、ホーム柵制御部31に対して「開指令」S33を送り、ホーム柵制御部31は当該開指令S33をドアモータ制御部15に送る。
ホーム柵制御部31から「開指令」S33を受けたドアモータ制御部15は、ドアモータ14を駆動し、ホームドア13の開くための開動作63を開始する。この開動作63を行っている間、ドアモータ制御部15は「開動作中」の状態信号S34をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は当該「開動作中」の状態信号S34を総合制御盤34に送る。総合制御盤34は、「開動作中」の状態信号S34を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(4)の内容の表示を指示する。状態表示(4)の内容は図7の(4)に示す通りである。状態表示(4)では、1号機のホーム柵10に関して、「ステップ切離」の項目のみが点灯され、その他の項目は消灯された状態にある。状態表示(4)では、1号機のホーム柵10では、ドア開動作中であり、ホームステップ部21が切り離された状態が表示される。このとき、「ドア閉」と「ドア開」の各ランプ等は共に消灯状態である。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
1号機のホーム柵10のドアモータ制御部15において、ホームドア13の開動作が完了すると(開動作完了64)、ドアモータ制御部15は「開動作完了」の信号S35をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は、当該「開動作完了」の信号S35を総合制御盤34に送る。総合制御盤34は、「開動作完了」の信号S35を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(5)の内容の表示を指示する。状態表示(5)の内容は図7の(5)に示す通りである。状態表示(5)では、1号機のホーム柵10において、「ドア開」の項目と「ステップ切離」の項目が点灯された状態にある。状態表示(5)では、ドア全開状態であり、ステップ切離状態が表示される。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
その後、列車での旅客乗降が終わり、列車が発車するため、1号機のホーム柵10においては、ホームドア13の閉動作のみが行われる。ホームステップ部21は切り離されており、可動ステップ23は既に格納されているので、格納動作は行われない。
列車での旅客乗降が終わると、総合制御盤34は、1号機のホーム柵10のホーム柵制御部31に対して「閉指令」S36を送る。ホーム柵10のホーム柵制御部31が閉指令S36を受けると、ドアモータ制御部15に対してこの閉指令S36を送る。ドアモータ制御部15は閉指令S36を受けると、ドアモータ14を駆動しホームドア13を閉じるための閉動作65を開始する。閉動作65を行っている間、ドアモータ制御部15は「閉動作中」の状態信号S37をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は当該「閉動作中」の状態信号S37を総合制御盤34に送る。総合制御盤35は、「閉動作中」の状態信号S37を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(6)の内容の表示を指示する。状態表示(6)の内容は図7の(6)に示す通りである。この状態表示(6)では、1号機のホーム柵10について、「ステップ切離」の項目のみが点灯され、その他の項目は消灯された状態にある。状態表示(6)では、可動ステップ23は切離状態であり、ホームドア13の閉動作中の状態が表示される。すなわち、ドア閉動作中は、「ドア閉」および「ドア開」の各ランプ等は共に消灯した状態にある。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
ホーム柵10のドアモータ制御部15において、ホームドア13の閉動作が完了すると(「閉動作完了」66)、ドアモータ制御部15は「閉動作完了」の信号S38をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は、当該「閉動作完了」の信号S38を総合制御盤34に送る。
総合制御盤34は、「閉動作完了」の信号S38を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(7)の内容の表示を指示する。状態表示(7)の内容は図7の(7)に示す通りである。状態表示(7)では、1号機のホーム柵10について、「ドア閉」の項目と「ステップ切離」の項目が点灯された状態にある。状態表示(7)では、可動ステップ23は既に格納状態であり、ホームドア13が閉動作完了状態が表示される。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
上記の動作シーケンスによれば、1号機のホーム柵10においてホームステップ部21に異常が生じた場合、その状態を異常検知部26で検知し、ステップモータ制御部25から送られる「ステップ異常通知」によって生じた状態表示盤35の状態表示(2)の表示内容に基づいて係員が1号機のホーム柵10の個別操作盤32のスイッチSW1を手動でオフし、ホームステップ部21をホーム柵10から切り離す。その結果、1号機のホーム柵制御部31では、連動制御のプロセス31Aから、ホームドア部11のみを単独で動作させるための単独制御プロセス31Bに切り換えられる(連動関係の解除)。このように、1号機のホーム柵10においてホームステップ部21で異常が生じた場合にも、異常が生じたホームステップ部21のみを切り離し、正常なホームドア部11を単独で動作させることができる。
上記の動作シーケンスにおいて、連動制御プロセス31Aを単独制御プロセス31Bに切り換える構成において、係員による手動のスイッチSW1を切離し手段として用いたが、手動のスイッチSW1の代わりに、ソフトウェア的に構成された自動スイッチSW11を利用するように構成することもできる。この自動スイッチSW11は、個別操作盤32に付設されたマイコンにプログラムとして組み込まれる。自動スイッチS11は、個別操作盤32が、ステップモータ制御部25からのステップ異常通知を、ホーム柵制御部31あるいは総合制御盤34から受けると、個別操作盤32等の制御信号に基づきそのオン・オフ動作が制御され、ホーム柵制御部31内の連動制御プロセス31Aを単独制御プロセス31Bに切り換えるという機能を有している。なお、この自動スイッチS11はホーム柵制御部31のマイコン内に組み込むこともできる。この場合、自動スイッチS11のオン・オフ動作はホーム柵制御部31の制御信号に基づいて制御される。
また上記のホーム柵制御部31は、ホームステップ部21の異常検知部26からの異常信号に基づいて異常を判定する判定手段を備えるように構成することもできる。そしてこの判定手段は、異常であると判定したときには、ホーム柵制御部31が、異常であるホームステップ部21の動作を代用する擬似信号を生成し、当該擬似信号を正常なホームドア部11に与えるように構成することもできる。
最後に、図8と図9を参照して、1号機のホーム柵10において、ホームドア部11で異常が生じた通知を受け、当該ホームドア部11をホーム柵10から切り離し、ホームステップ部21を単独で張出・格納動作させるための動作シーケンスを説明する。
すなわち、1号機のホーム柵10に関しては、列車がホームに入線し停止した場合に、ホームドア部11からの異常通知を受けてホームドア13をホーム柵10から手動または自動により切り離し、可動ステップ23だけを張出動作させ、旅客の乗降が終わった後にはホームステップ23だけを格納動作させる動作シーケンスである。この場合において、ホームドア部11でホームドア13が閉じているときには手動で全開にする。
なお2号機から5号機のホーム柵10については、正常に動作するものとし、通常の動作シーケンスを行うものとする。
図8では、図2等と同様に、横方向に、総合制御盤34、ホーム柵制御部31、ステップモータ制御部25、ドアモータ制御部15が並べられ、制御手段同士の間の指令等の送受の関係が示され、縦方向には各制御手段の制御動作ステップの流れが示されている。総合制御盤34には状態表示盤35が付設され、総合制御盤34の表示制御に基づいて状態表示盤35での状態表示の例(状態表示(1)〜(7))が示される。状態表示(1)〜(7)の各具体的内容は図9に表形式で示される。図8の動作シーケンスは1号機のホーム柵10のものであり、状態表示(1)〜(7)は1号機のホーム柵10に関するものである。
図8において、この動作シーケンスにおいても、列車が入線しホームに停止したときには、先ず総合制御盤34は、状態表示盤35に対して、最初に状態表示(1)の内容の表示を指示する。状態表示(1)の内容は、図9の(1)に示される通り、状態表示盤35の表示部では、1号機のホーム柵10に関して、「ドア閉」の項目と「ステップ格納」の項目が点灯された状態にある。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
上記の時点で、1号機のホーム柵10のドアモータ制御部15から「ドア異常通知」の信号S41がホーム柵制御部31に送られ、ホーム柵制御部31は当該信号S41をさらに総合制御盤34に送る。総合制御盤34は「ドア異常通知」の信号S41を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(2)の内容の表示を指示する。状態表示(2)の内容は、図9の(2)に示される通りである。状態表示盤35の表示部において、1号機のホーム柵10に関して、「ドア閉」と「ドア異常」と「ステップ格納」の各項目が点灯された状態になる。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
係員は、状態表示板35において状態表示(2)の表示内容を確認し、1号機のホーム柵10のホームドア部11で異常が発生したことを知る。係員は、その後、1号機のホーム柵10の設置場所に移動し、当該ホーム柵10の個別操作盤32に設けられたスイッチSW2を手動によってオフ操作する(「ドア切離設定」71)。スイッチSW2は、ホームドア部21をホーム柵10の制御系から切り離すための手動スイッチである。ドア切離設定71において、ホームドア13が閉じている場合には、係員は手動で、ホームドア13を全開する(手動全開72)。個別操作盤32のスイッチSW2をオフすると、すなわちドア切離設定71が実行されると、ホーム柵制御部31は総合制御盤34に対して「ドア切離通知」の信号S42を送る。総合制御盤34はドア切離通知の信号S42を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(3)の内容の表示を指示する。状態表示(3)の内容は、図9の(3)に示される通りであり、状態表示盤35の表示部において、1号機のホーム柵10に関して、「ドア切離」と「ステップ格納」の各項目が点灯された状態になる。「ドア異常」と「ドア閉」と「ドア開」の各項目は消灯状態になる。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
その後、総合制御盤34は、1号機から5号機のすべてのホーム柵10について、ホーム柵制御部31に対して「開指令」S43を送り、ホーム柵制御部31は当該開指令S43に基づき張出指令S44をステップモータ制御部25に送る。
ホーム柵制御部31から張出指令S44を受けたステップモータ制御部25は、ステップモータ24を駆動し、可動ステップ23を張り出すための張出動作73を開始する。この張出動作73を行っている間、ステップモータ制御部25は「張出中」の状態信号S45をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は当該「張出中」の状態信号S45を総合制御盤34に送る。総合制御盤34は、「張出中」の状態信号S45を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(4)の内容の表示を指示する。状態表示(4)の内容は図9の(4)に示す通りである。状態表示(4)では、1号機のホーム柵10に関して、「ドア切離」の項目のみが点灯され、その他の項目は消灯された状態にある。状態表示(4)において、1号機のホーム柵10では、ステップ張出動作中であり、ホームドア部11が切り離された状態が表示される。このとき、「ステップ格納」と「ステップ張出」の各ランプ等は共に消灯状態である。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
1号機のホーム柵10のステップモータ制御部25において、可動ステップ23の張出動作が完了すると(「張出完了」74)、ステップモータ制御部25は「張出完了」の信号S46をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は、当該「張出完了」の信号S46を総合制御盤34に送る。総合制御盤34は、「張出完了」の信号S46を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(5)の内容の表示を指示する。状態表示(5)の内容は図9の(5)に示す通りである。状態表示(5)では、1号機のホーム柵10において、「ステップ張出」の項目と「ドア格納」の項目が点灯された状態にある。状態表示(5)では、可動ステップ23の張出完了状態を示すものであり、併せてホームドア部11の切離状態が表示される。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
その後、列車での旅客乗降が終わり、列車が発車するため、1号機のホーム柵10においては、可動ステップ23の格納動作のみが行われる。ホームドア部11は切り離されており、ホームドア13は開かれたままであり、閉動作は行われない。
列車での旅客乗降が終わると、総合制御盤34は、1号機のホーム柵10のホーム柵制御部31に対して「閉指令」S47を送る。ホーム柵10のホーム柵制御部31が閉指令S47を受けると、ステップモータ制御部25に対して格納指令S48を送る。ステップモータ制御部25は格納指令S48を受けると、ステップモータ24を駆動し可動ステップ23を格納するための格納動作75を開始する。格納動作75を行っている間、ステップモータ制御部25は「格納中」の状態信号S49をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は当該「格納中」の状態信号S49を総合制御盤34に送る。総合制御盤35は、「格納中」の状態信号S49を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(6)の内容の表示を指示する。状態表示(6)の内容は図9の(6)に示す通りである。この状態表示(6)では、1号機のホーム柵10について、「ドア切離」の項目のみが点灯され、その他の項目は消灯された状態にある。状態表示(6)では、ホームドア部11は切離状態であり、可動ステップ23の格納動作中の状態が表示される。すなわち、ステップ格納中は、「ステップ格納」および「ステップ張出」の各ランプ等は共に消灯した状態にある。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
ホーム柵10のステップモータ制御部25において、可動ステップ23の格納動作が完了すると(「格納完了」76)、ステップモータ制御部25は「格納完了」の信号S50をホーム柵制御部31に送り、さらにホーム柵制御部31は、当該「格納完了」の信号S50を総合制御盤34に送る。
総合制御盤34は、「格納完了」の信号S50を受けると、状態表示盤35に対して状態表示(7)の内容の表示を指示する。状態表示(7)の内容は図9の(7)に示す通りである。状態表示(7)では、1号機のホーム柵10について、「ステップ格納」の項目と「ドア切離」の項目が点灯された状態にある。状態表示(7)では、ホームドア13は既に開状態であり、可動ステップ23が格納完了状態が表示される。他の号機のホーム柵10については、前述した通常の場合と同じである。
上記の動作シーケンスによれば、1号機のホーム柵10においてホームドア部11に異常が生じた場合、その状態を異常検知部16で検知し、ドアモータ制御部15から送られる「ドア異常通知」によって生じた状態表示盤35の状態表示(2)の表示内容に基づいて係員が1号機のホーム柵10の個別操作盤32のスイッチSW2を手動でオフし、ホームドア部11をホーム柵10から切り離す。その結果、1号機のホーム柵制御部31では、連動制御のプロセス31Aから、ホームステップ部21のみを単独で動作させるための単独制御プロセス31Bに切り換えられる(連動関係の解除)。このように、1号機のホーム柵10においてホームドア部11で異常が生じた場合にも、異常が生じたホームドア部11のみを切り離し、正常なホームステップ部21を単独で動作させることができる。
上記の動作シーケンスにおいて、連動制御プロセス31Aを単独制御プロセス31Bに切り換える構成において、係員による手動のスイッチSW2を切離し手段として用いたが、手動のスイッチSW2の代わりに、ソフトウェア的に構成された自動スイッチSW12を利用するように構成することもできる。この自動スイッチSW12は、個別操作盤32に付設されたマイコンにプログラムとして組み込まれる。自動スイッチS12は、個別操作盤32が、ドアモータ制御部15からのドア異常通知を、ホーム柵制御部31あるいは総合制御盤34から受けると、個別操作盤32等の制御信号に基づきそのオン・オフ動作が制御され、ホーム柵制御部31内の連動制御プロセス31Aを単独制御プロセス31Bに切り換えるという機能を有している。なお、この自動スイッチS12はホーム柵制御部31のマイコン内に組み込むこともできる。この場合、自動スイッチS12のオン・オフ動作はホーム柵制御部31の制御信号に基づいて制御される。
また上記のホーム柵制御部31は、前述したように、ホームドア部11の異常検知部16からの異常信号に基づいて異常を判定する判定手段を備えるように構成することもできる。当該判定手段は、異常であると判定したときには、ホーム柵制御部31が、異常であるホームドア部11の動作を代用する擬似信号を生成し、当該擬似信号を正常なホームステップ部21に与えるように構成することもできる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係るホーム柵は、連動するように構成されたホームドア部とホームステップ部を備え、駅ホームに停車した列車の各車両ドアの開閉動作に対応し、ホームドア部は車両ドアの開閉に応じて開閉して乗降通路を形成し、さらにホームステップ部は駅ホームと列車との間の隙間を防ぐように動作し、駅ホームでの旅客の安全性を保持するのに利用される。
10 ホーム柵
11 ホームドア部
12 ドア筐体
13 ホームドア
14 ドアモータ
15 ドアモータ制御部
21 ホームステップ部
22 ステップ筐体
23 可動ステップ
24 ステップモータ
25 ステップモータ制御部
31 ホーム柵制御部
32 個別操作盤
33A 手動操作部
33B 制御部
34 総合制御盤
35 状態表示盤
41 張出動作
42 張出完了
43 開動作
44 開動作完了
51 閉動作
52 閉動作完了
53 格納動作
54 格納完了
61 ステップ切離設定
62 手動格納
63 開動作
64 開動作完了
65 閉動作
66 閉動作完了
71 ドア切離設定
72 手動全閉
73 張出動作
74 張出完了
75 格納動作
76 格納完了

Claims (6)

  1. 連動動作するように構成されたホームドア部とホームステップ部を備えるホーム柵において、正常時は連動制御手段によって連動動作を行い、前記ホームドア部と前記ホームステップ部のいずれか一方で異常が生じたとき、単独制御手段により残りの正常な部分を単独動作させることを特徴とするホーム柵。
  2. 前記ホームドア部と前記ホームステップ部はそれぞれ異常検知手段を有し、前記各異常検知手段で検知された異常信号は総合制御盤に送信され、前記総合制御盤は受信した異常信号に係る情報を状態表示手段に表示することを特徴とする請求項1記載のホーム柵。
  3. 前記ホームドア部と前記ホームステップ部のいずれか一方で異常が生じたときに前記連動制御手段を前記単独制御手段に切り替える切離し手段を備え、この切離し手段は、ホーム柵毎の個別操作盤に設けられかつ手動で操作されるホームドア部切離しスイッチとホームステップ部切離しスイッチであり、前記状態表示手段の表示内容を確認した係員によって操作されることを特徴とする請求項2記載のホーム柵。
  4. 前記ホームドア部と前記ホームステップ部のいずれか一方で異常が生じたときに前記連動制御手段を前記単独制御手段に切り替える切離し手段を備え、この切離し手段は、ホーム柵毎の個別操作盤に設けられかつ制御信号でオン・オフ動作が制御されるホームドア部切離し手段とホームステップ部切離し手段であり、前記ホームドア部切離し手段と前記ホームステップ部切離し手段は前記総合制御盤から送信される指示信号に基づきホーム柵制御手段を経由してオフ動作制御されることを特徴とする請求項2記載のホーム柵。
  5. 前記ホームドア部切離し手段と前記ホームステップ部切離し手段は、前記総合制御盤からの制御信号で直接にオフ動作制御されることを特徴とする請求項4記載のホーム柵。
  6. 前記ホーム柵制御手段は、前記ホームドア部と前記ホームステップ部の前記各異常検知手段からの異常信号に基づいて異常を判定する判定手段を備え、この判定手段がいずれか一方が異常であると判定したとき、前記ホーム柵制御手段は、異常であると判定された部分の動作の代用する擬似信号を生成し、前記正常な部分に与えることを特徴とする請求項記載のホーム柵。
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