JP6195477B2 - ノード装置 - Google Patents
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Description
大容量化に対しては、1波長で伝送する速度の高速化と、多重する波長数を増加させる技術が必要である。これらの実現に向けて、超高速処理可能な高集積LSI(Large Scale Integration)、高利得な誤り訂正技術、高精度の光デバイス成形技術などの研究、あるいは開発が盛んに行われている。
長距離化に対しては、高利得な光増幅技術と、光レベル等化技術、非線形光学効果による信号品質劣化抑制技術が必要である。これに対しては、高出力レーザダイオード、可変光減衰器アレイ、光電変換素子アレイの光デバイスの研究、開発と非線形光学効果発生を抑制する分散補償方式、回線設計方式の研究がなされている。
多方路波長多重伝送システムでは、複数の方路から伝送されてきた波長多重光と自身のノードで合波する波長多重光を波長群、あるいは波長単位で合分波するため、それぞれの光レベルに差が生じやすくなる。この光レベルの差が大きくなると、伝送路中の非線形光学効果による信号品質劣化が大きくなる、あるいは、信号受信部の光信号対雑音比(OSNR:Optical Signal to Noise Ratio)が小さくなり、信号品質が劣化する可能性が高くなる。そのため、各波長の光レベルを適切に管理することが重要なキー技術となる。
ここで、光レベル制御部は、波長群合波部後の光カプラ部で一部分岐した波長多重光を光チャンネルモニタ(OCM:Optical Channel monitor)で計測した各波長の光レベル実測値から判定された制御量に基づき波長単位に光レベルの調整を行なう。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るノード装置1の構成図である。
この発明の多方路波長多重伝送システムは、ノード装置1が複数配置され、それぞれが伝送路1001〜100n,2001〜200nで接続されている。ノード装置1は1〜N本の複数方路からの波長多重光を受信し、必要に応じてノード装置1内でAdd/Drop/Forwardする機能を有し、1〜N本の複数方路へ波長多重光を送信する。ここでAddとは、対象ノード装置内で新たにユーザトラフィックを収容した波長信号光を追加することを示し、Dropとは伝送されてきた信号光を対象ノード装置内で波長を分離することを示す。また、Forwardとは、伝送路されてきた波長多重光を対象ノード装置内で必要に応じて波長単位、あるいは波長群単位で、各方路に対して転送することを示す。
波長群合波部31は、光レベル制御部101と、波長群合波器102と、光化カプラ(CPL)103と、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104と、ドライバ105と、可変式OCM(光チャンネルモニタ:Optical Channel Monitor)106と、入力光レベル検出部107とを備える。
図3に示すように、可変式OCM106の監視周期には待機状態(ST1)、高速状態(ST2)、低速状態(ST3)の3種類の状態がある。
待機状態(ST1)は、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104が、可変式OCM106に対して、情報収集指示を発行しない状態、つまり、光OCM106の光レベルの読み出し停止の状態を示す。情報収集指示が発行されない場合は、可変式OCM106は情報収集を行わず、内蔵の稼動部は動作しないため、使用回数は枯渇されない。初期動作はこの動作状態となる。
また、ここでは、監視周期を、待機状態(ST1)、高速状態(ST2)、低速状態(ST3)の3段階としたが、これに限らず、2段階や3段階以上としてもよい。
図4は、図2に示す波長群合波部31の入力光レベル検出部107のポート1でのPin1状態検出フローである。このフローは、波長群合波部31内の光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104で処理される。なお、ここではポート1を例にとって説明するが、他のポート(例えばポート2〜ポートn)においても同一のフローで状態検出される。
図5は、図4の状態検出フローの結果から、全体の周期監視状態を決定するフローである。図5の処理は、図4の入力光レベル検出部107の処理の開始後に自動的に開始され、入力光レベル検出部107から得られた光レベル取得結果をもとに行う。なお、入力光レベル検出部107からの情報取得に使用回数に制限はなく、適切な寿命を持つものとする。
ステップST104において、ΔPin1の絶対値がαより大きい場合(ステップST104の“YES”の場合)、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104は、高速状態の維持時間Tfを0にセットし(ステップST105)、周期監視状態を高速状態、つまり、図3のST2の状態として検出する(ステップST116)。一方、ステップST104において、ΔPin1の絶対値がα以下であった場合(ステップST104の“NO”の場合)、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104は、現在の周期監視状態が高速状態であるかどうかを判定する(ステップST106)。
ステップST108において、高速維持時間タイマ満了時間Tf_satと一致したと判定された場合(ステップST108の“YES”の場合)、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104は、低速状態維持時間Tlを0にセットし(ステップST110)、周期監視状態を低速状態、つまり、図3のST3の状態として検出する(ステップST115)。このように、高速維持時間タイマ満了と判定すると監視周期状態を低速状態とすることで、可変式OCM106の高寿命化をはかることができる。一方、ステップST108において、TfとTf_satが一致しない場合(ステップST108の“NO”の場合)は、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104は、監視周期を高速状態と判断する(ステップST116)。
ステップST109では、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104は、低速トリガ条件の判定を行なう。具体的には、ΔPin1の絶対値と、低速で周期監視しなければならない変化がおきたことを検出するための差分検出閾値βとを比較する。なお、差分検出閾値βは、あらかじめ設定しておく。
ステップST109において、ΔPin1の絶対値がβ以下であった場合(ステップST109の“NO”の場合)、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104は、現在の周期監視状態が低速状態であるかどうかの判定を行なう(ステップST111)。
ステップST111において、低速状態と判断された場合(ステップST111の“YES”の場合)、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104は、低速状態維持時間TlにΔTlを追加し(ステップST112)、収束2状態判定を行う(ステップST113)。具体的には、ΔTlを追加した低速状態維持時間Tlが、低速維持時間タイマ満了時間Tl_satと一致するかどうかの判定を行なう。
ステップST114,ステップST115,ステップST116のいずれかのフローに至ると図5の処理に移る。なお、図4において、A1とはポート1の結果であることを示し、ポート1〜Nの分だけ図4の処理が行なわれ、その結果A1〜Anを受けて図5の処理を行なう。以下、図5に沿って説明する。
ステップST1において、強制設定がなされている場合(ステップST1の“YES”の場合)、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104は、周期監視状態を待機状態に確定する(ステップST4)。一方、ステップST1において、強制設定がなされていない場合(ステップST1の“NO”の場合)、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104は、波長群合波部31の全ポートのうち1ポートでも高速状態の判定結果があったかどうかの判定を行なう(ステップST2)。
ステップST2において、波長群合波部31のいずれのポートも高速状態でなければ(ステップST2の“NO”の場合)、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104は、波長群合波部31の全ポートのうち1ポートでも低速状態の判定結果があったかどうかの判定を行なう(ステップST3)。波長群合波部31の全ポートのうち1ポートでも低速状態であった場合(ステップST3の“YES”の場合)、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104は、周期監視状態を低速状態に確定する(ステップST5)。
ステップST4,ステップST5,ステップST6のいずれかの処理に至ると、再び図4の周期監視状態の判定を行なう。
図6は、実施の形態1において波長数増加時の周期監視状態を説明する図である。
図6において、波長群合波部31のポート1〜Nの入力レベルPin1〜PinNを入力光レベル検部107で検出した結果を示している。図6に示すように、ポート1は、波長数lで変化がないものとする。また、ポートNについても、波長数nで変化がないものとする。
ここで、ポート2のみが、図6に示すように、波長数mからm+Δmに増加したとする。まず、変化がない場合は、レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104から可変式OCM106への情報収集指示(周期監視状態通知)は待機状態(図3のST1)となり、可変式OCM106の情報収集は停止する。
図7は、光レベルの監視周期が密の場合の光レベル変動時の光出力波形の例を示す図である。図8は、光レベルの監視周期が疎の場合の光レベル変動時の光出力波形の例を示す図である。
図7に示すように、光レベルの監視周期が密の場合には、光レベルの変化を即座に検出し、その影響をミニマムにするために光レベル制御部101への制御量を光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104が判定し、その出力差を小さくすることができる。
図9において、波長群合波部31のポート1〜Nの入力レベルPin1〜PinNを入力光レベル検出部107で検出した結果を示している。図9に示すように、ポートNについては、波長数nで変化がないものとする。また、ポート2は、波長数mからm−Δmに減少し、ポート1では波長数lが0に減少したとする。波長数に変化がない場合は、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104から可変式OCM106への情報収集指示(周期監視状態通知)は待機状態(図3のST1)となり、可変式OCM106の情報収集は停止する。
図10において、波長群合波部31のポート1〜Nの入力レベルPin1〜PinNを入力光レベル検出部107で検出した結果を示している。ポートNについて波長数nで変化がないものとする。ポート2は図10に示すように、波長数mからm−Δmに減少し、ポート1では波長数0からlに増加したとする。変化がない場合は、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路104から可変式OCM106への情報収集指示(周期監視状態通知)は待機状態(図3のST1)となり、可変式OCM106の情報収集は停止する。
図12は、この発明の実施の形態2に係る波長群合波部31の構成図である。
この実施の形態2に係る多方路波長多重伝送システムは、実施の形態1に比べると、波長群合波部31について、入力光レベル検出部107がなく、光カプラ110と出力光レベル検出部111を備える点が異なる。また、この実施の形態2は、実施の形態1と比べ、監視周期管理回路が異なるため、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路112に変更になっている。主信号の流れは実施の形態1と同じである。
光カプラ110は、光カプラ103のあとに一部の光を分岐し、トータル光出力パワーを検出し、出力光レベル検出部111に通知する。出力光レベル検出部111は、光レベルを光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路112に送信する。
図13は、実施の形態2において周期監視状態を決定する動作を示すフローチャートである。この実施の形態2では、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路112は、出力光レベル検出部111でのトータル光出力パワーの取得結果から全体の制御を決めるため、実施の形態1のように入力光レベル検出部107からのポート単位での光レベルの検出に基づく制御量の算出は必要としない。なお、出力光レベル検出部111からの情報取得に使用回数に制限はなく、適切な寿命を持つものとする。
ステップST2015、ステップST2016、ステップST2017のいずれかのフローに至った場合、再びステップST2001に戻り繰り返し周期監視状態を決定していく。
図14は、この発明の実施の形態3に係る波長群合波部31の構成図である。
この実施の形態3に係る多方路波長多重伝送システムは、実施の形態1と比べ、波長群合波部31について、光カプラ110と出力光レベル検出部111とをさらに備える点が異なる。また、この実施の形態3は、実施の形態1と比べ、監視周期管理回路が異なるため、光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路113に変更になっている。主信号の流れは実施の形態1と同じである。
光カプラ110と出力レベル検出部111は、実施の形態2で備えるものと同様であり、光カプラ110は、光カプラ103のあとに一部の光を分岐し、トータル光出力パワーを検出し、出力光レベル検出部111に通知する。出力光レベル検出部111は、光レベルを光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路113に送信する。
周期監視状態を判定する動作について、入力光レベル検出部107の各ポートでの光レベルの検出は、実施の形態1で図4に示した動作と同様であり、光カプラ110でのトータル光レベルの検出は、実施の形態2で図13に示した動作と同様であるため詳細な説明を省略する。この実施の形態3では、実施の形態1の図4と、実施の形態2の図13の結果を加えて、図5の動作を行なうものである。つまり、入力光レベル検出部107の各ポートでの光レベルの検出結果と、光カプラ110でのトータル光レベルの検出結果とを用いて、図5の動作を行なう。具体的には、図5のステップST1のインプットに図4で判定した周期監視状態(A1〜An)にくわえ、図13で判定した周期監視状態を用いて、図5のステップST1移行の処理を行なう。そこで、例えば、一つでも高速状態と判定されたものがあれば(ステップST2)光レベル制御量判定回路/監視周期管理回路113が周期監視状態を確定するというように、処理を行なう。
実施の形態1〜3では、周期監視状態を判定する際、収束1状態判定および収束2状態判定において、移行条件を時間固定としていた。
この実施の形態4では、移行条件を時間固定ではなく、時間的変動を観測し、変動量に基づき状態の収束を判断する実施の形態について説明する。
具体的には、例えば、実施の形態1において、図4のステップST102で検出したΔPin1、または、実施の形態2において、図13のステップST2002で検出したΔPoutについて、時間的変動を観測し、変動量が小さく収束性が高い場合は収束1状態、または収束2状態の判定を早く行い、変動量が大きく、収束性が低い場合は遅く行うように可変長にする。
Claims (7)
- 複数の方路からの波長多重光を受信し、受信した前記波長多重光を、設定された波長群単位かつ方路単位に分波する波長群分波部と、前記波長群分波部が分波した前記波長多重光を、出力する各方路用に波長群単位で合波する波長群合波部とを有するノード装置において、
前記波長群合波部は、
前記波長群分波部が分波した波長多重光の入力光レベルを検出する入力光レベル検出部と、
前記波長群分波部が分波した波長多重光の光レベルを制御する光レベル制御部と、
前記光レベル制御部が制御した前記波長多重光を合波する波長群合波器と、
監視周期管理部からの情報収集指示に基づき、光フィルタの透過波長特性を可変させて、前記波長群合波器が合波した前記波長多重光の光チャネルレベルをモニタする光チャネルモニタと、
前記入力光レベル検出部が検出した入力光レベルの変化量が閾値以下の場合は前記情報収集指示を行わず、当該変化量が閾値より大きい場合に、当該変化量に基づいて設定したタイミングで前記光チャネルモニタに対して前記情報収集指示をし、前記タイミングで前記光チャネルモニタから前記合波した波長多重光の光レベルを受信し、前記受信した光レベルに応じて算出した制御量で前記光レベル制御部に前記光レベルの制御を行なわせる監視周期管理部
とを備えたノード装置。 - 複数の方路からの波長多重光を受信し、受信した前記波長多重光を、設定された波長群単位かつ方路単位に分波する波長群分波部と、前記波長群分波部が分波した前記波長多重光を、出力する各方路用に波長群単位で合波する波長群合波部とを有するノード装置において、
前記波長群合波部は、
前記波長群分波部が分波した波長多重光の光レベルを制御する光レベル制御部と、
前記光レベル制御部が制御した前記波長多重光を合波する波長群合波器と、
前記波長群合波器が合波した前記波長多重光の出力光レベルを検出する光カプラと、
監視周期管理部からの情報収集指示に基づき、光フィルタの透過波長特性を可変させて、前記波長群合波器が合波した前記波長多重光の光チャネルレベルをモニタする光チャネルモニタと、
前記光カプラが検出した出力光レベルの変化量が閾値以下の場合は前記情報収集指示を行わず、当該変化量が閾値より大きい場合に、当該変化量に基づいて設定したタイミングで前記光チャネルモニタに対して前記情報収集指示をし、前記タイミングで前記光チャネルモニタから前記合波した波長多重光の光レベルを受信し、前記受信した光レベルに応じて算出した制御量で前記光レベル制御部に前記光レベルの制御を行なわせる監視周期管理部
とを備えたノード装置。 - 前記波長群合波器が合波した前記波長多重光の出力光レベルを検出する光カプラをさらに備え、
前記監視周期管理部は、前記入力光レベル検出部が検出した入力光レベルの変化量と前記光カプラが検出した出力光レベルの変化量とに基づいて設定したタイミングで前記光チャネルモニタに対して情報収集指示をする
ことを特徴とする請求項1記載のノード装置。 - 前記監視周期管理部は、前記タイミングを設定してから一定時間経過したと判断すると、前記タイミングを変更する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のノード装置。 - 前記監視周期管理部は、前記入力光レベル検出部が検出した入力光レベルの時間的変動量を観測し、前記時間的変動量に基づいて前記タイミングを変更する
ことを特徴とする請求項1または請求項3記載のノード装置。 - 前記監視周期管理部は、前記光カプラが検出した出力光レベルの時間的変動量を観測し、前記時間的変動量に基づいて前記タイミングを変更する
ことを特徴とする請求項2または請求項3記載のノード装置。 - 前記タイミングとは、高速周期、または、低速周期からなる
ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のノード装置。
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